JP3059477U - 防湿対応型、観賞用・低水温水槽 - Google Patents

防湿対応型、観賞用・低水温水槽

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JP3059477U
JP3059477U JP1998009993U JP999398U JP3059477U JP 3059477 U JP3059477 U JP 3059477U JP 1998009993 U JP1998009993 U JP 1998009993U JP 999398 U JP999398 U JP 999398U JP 3059477 U JP3059477 U JP 3059477U
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泰夫 樫木
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セントラルオフィス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来、観賞用の水槽としては熱帯魚を対象と
するものが一般的であり、クリオネなどの低水温生育動
物を対象とする低水温水槽は、考えにも及ばなく皆無で
有った。本考案における観賞用・低水温水槽は、水槽内
の水(海水を含む)を低温(1〜5℃)で推移せしめる
ものであり、従って、水槽外部表面には結露現象が発生
する。本考案は、水槽外部表面に発生する結露現象の阻
止を目的として開発した、防湿対応型、観賞用・低水温
水槽に関するものである。 【構成】 本考案では、水槽内筒部K2と水槽外筒部K
3の二重構造から成り立ち、水槽内筒部K2と水槽外筒
部K3との間を気密空気層Lとして形成した。さらに、
水槽内筒部K2と水槽外筒部K3との間である気密空気
層Lの内部に、防湿効率を高める事を目的とする乾燥剤
Mの装填部を構成すると共に、気密空気層L内部の防湿
効率を高めるために、乾燥空気または窒素などの不燃性
ガスを気密空気層L内部へ封入する事も考慮した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案における観賞用・低水温水槽は、水槽内の水(海水を含む)を低温(1 〜5℃)で推移せしめるものであり、従って、水槽外部表面には結露現象が発生 する。
【0002】 本考案は、水槽外部表面に発生する結露現象の阻止を目的として開発した、防 湿対応型、観賞用・低水温水槽に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、低温として設定されている水槽としては、活魚用低温水槽や水族館にお ける寒流魚の観賞水用槽が、一般的に衆知なされている。
【0004】 これら水槽内水の冷却に用いる熱交換媒体の主な物は、フロンやHCFCなど を代表とする揮発性に優れた気体を圧縮し、液体に変換せしめて冷却媒体とし、 循環させる事により気化熱を奪い、冷却している。
【0005】 従って、水槽内の水(海水を含む)は、外気温度との差によって熱交換のサイ クルが必然的に発生する事から、水槽外部表面には結露現象が発生する。
【0006】 水槽外部表面に結露現象が発生すると、附着した水滴などにより育成動物の観 賞の妨げになると共に、水滴が流れ落ちる事から水盤を設けるなどの煩わしさや 余計な手間(作業)を発生せしめる。
【0007】 従来、観賞用の水槽としては熱帯魚を対象とするものが一般的であり、クリオ ネなどの低水温生育動物を対象とする低水温水槽は、考えにも及ばなく皆無で有 った。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
前述したように、低水温水槽では水槽内の水(海水を含む)と外気温との温度 差によって、熱交換のサイクルが必然的に発生する事から、水槽外部表面には結 露現象が発生する。
【0009】 さらに、水槽外部表面に結露現象が発生すると附着した水滴などにより、育成 動物の観賞の妨げになると共に、水滴が流れ落ちる事から水盤を設けるなどの煩 わしさや余計な手間(作業)を発生せしめる。
【0010】 本考案は、クリオネをターゲットとした低水温生育動物の観賞用・低水温水槽 である事から、水槽外部表面に発生する結露現象の阻止を目的とし、観賞状態の 優れた低水温水槽を開発せんとするものである。
【0011】 クリオネの発見は古く、英国のフィップ船長によって1774年に北極海の航 海についての報告書に記載されてから、明らかにされた。
【0012】 クリオネはクリオネ・リマキナと云い、なぞの多い生態であったが、カナダの 研究者キャロル・ラリー博士によって、此の生態が明らかになって来た。
【0013】 クリオネの分布は北極・南極の周辺海域で、両極分布種とされており、体サイ ズは1〜8cmの範囲に有り、北極域では7〜8cm、英国海域では1cmの個 体群が知られており、オホーツク海の個体群は丁度中間サイズの群れである。
【0014】 クリオネの餌は、胃の内容物の個体調査と実際の観察によって、殻を持った翼 足類リマキナ属のみ捕食する事が知られ、リマキナと云う限定された餌のみを捕 食する事は、種の生存戦略から見ると有利とは云えない。
【0015】 しかし、クリオネの場合、餌のリマキナの分布が極めて多く、且つ、その再生 産がクリオネと同調している事から、特殊な単一の餌を捕食するクリオネの現在 の分布を可能としている。
【0016】 生殖としては、雌が生殖孔から海中に卵塊を放出するが、ゼリー質の卵塊は海 中に浮遊する。卵から孵化した幼生はベリジャー期幼生〜多輪形幼生を経て成体 となり、ベリジャー期幼生は殻を持ち、巻き貝の発生と同じである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案における観賞用・低水温水槽は、クリオネをターゲットとした低水温生 育動物の観賞用・低水温水槽である事から、水槽内の水(海水を含む)を低温( 1〜5℃)設定すると共に、一定の水温に保つ必要が生じる。
【0018】 しかし、水槽内の水(海水を含む)を低温(1〜5℃)に設定する事により、 外気温との温度差による熱交換のサイクルが必然的に発生し、水槽外部表面には 結露現象が発生する。
【0019】 水槽外部表面に結露現象が発生すると、附着した水滴などが育成動物の観賞の 妨げになると共に、水滴が流れ落ちる事から水盤を設けるなどの煩わしさや余計 な手間(作業)を発生せしめる。
【0020】 従って本考案では、その構造を水槽内筒部と水槽外筒部の二重構造とし、水槽 内筒部と水槽外筒部との間を気密空気層として形成するものとした。
【0021】 また、気密空気層の内部の防湿効率を高める事を目的とする乾燥剤の装填部を 構成すると共に、乾燥空気または窒素などの不燃性ガスを、気密空気層の内部へ 封入する事とした。
【0022】
【実施例1】 本考案の第一実施例を図面に基づき説明する。図1は、本発明の実施例である 観賞用・低水温水槽の全体側面、一部断面図であり、図2は、本考案の第一実施 例である観賞用・低水温水槽の断面図である。
【0023】 本考案は、水槽内筒部K2と水槽外筒部K3の二重構造から成り立っており、 水槽内筒部K2は、水槽内筒部K2の下方部に水槽内筒底K4を溶着し、これを 境として乾燥剤Mの装填部を構成している。
【0024】 水槽外筒部K3と水槽内筒部K2は、気密空気層・上面蓋K6と乾燥剤Mの装 填部の一部を除いて接する処はなく、独立した気密空気層Lを形成している。
【0025】 独立した気密空気層Lは、水槽外筒部K3の下方部に水槽外筒底K5を溶着し 、上方部は気密空気層・上面蓋K6をもつて溶着、気密空気層Lを成して水槽内 筒部K2を外気より隔離せしめる。
【0026】 気密空気層Lの一部に構成されている乾燥剤Mの装填部の側部には、通気孔K 8が成形成されており、気密空気層L内部の湿気を吸収して乾燥状態を保つ。
【0027】 上述のごとく構成された水槽内部Kへ、水や海水を注水して水温を低温(1〜 5℃)に設定するが、水槽内筒部K2は外気より隔離おり、従って、外気温との 温度差による熱交換のサイクルは発生せず、故に、水槽内筒壁・外表面K7には 結露現象が発生する事はない。
【0028】
【実施例2】 本考案の第二実施例を図面に基づき説明する。図1は、本考案の実施例である 観賞用・低水温水槽の全体側面、一部断面図であり、図3は、本考案の第二実施 例である観賞用・低水温水槽の断面図である。
【0029】 本考案は実施例1と同じく、水槽内筒部K2と水槽外筒部K3の二重構造から 成り立っており、水槽内筒部K2は、水槽内筒部K2の下方部に水槽内筒底K4 を溶着して構成している。
【0030】 水槽外筒部K3と水槽内筒部K2は、気密空気層・上面蓋K6の装填部の一部 を除いて接する処はなく、独立した気密空気層Lを形成している。
【0031】 独立した気密空気層Lは、水槽外筒部K3の下方部に水槽外筒底K5を溶着し 、上方部は気密空気層・上面蓋K6をもつて溶着、気密空気層Lを成して水槽内 筒部K2を外気より隔離せしめる。
【0032】 気密空気層Lには、気密空気層L内部の防湿効率を高めるために、乾燥空気ま たは窒素などの不燃性ガスを封入する。
【0033】 上述のごとく構成された水槽内部Kへ、水や海水を注水して水温を低温(1〜 5℃)に設定するが、水槽内筒部K2は外気より隔離おり、従って、外気温との 温度差による熱交換のサイクルは発生せず、故に、水槽内筒壁・外表面K7には 結露現象が発生する事はない。
【0034】
【考案の効果】
前述のごとく構成された観賞用・低水温水槽では、水槽内筒部は外気より隔離 おり、外気温との温度差による熱交換のサイクルは発生しない事から、水槽内筒 壁・外表面に結露現象が発生する事はない。
【0035】 従って、結露現象が発生する事による育成動物の観賞の妨げを解消せしめると 共に、水滴が流れ落ちる事から水盤を設けるなど、余計な煩わしさや作業を解消 せしめる。
【0036】 クリオネは、今だ、謎の多い生物ではあるが、近年、その愛くるしい形態と動 作から、とみに人気を博し、キャラクター的存在として珍重されつつある。
【0037】 本考案者は一定温度の水温においては、相当の期間育成出来る事が衆知されつ つある現在、広く世の中にその存在を吹聴せんとする。また、存在を示すものが 生物である事から、育成過程、メンテナンスに関しては万全を尽くす事は云うま でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例である防湿対応型、観賞用・低
水温水槽の全体側面、一部断面図。
【図2】本考案の第一実施例である防湿対応型、観賞用
・低水温水槽の断面図。
【図3】本考案の第二実施例である防湿対応型、観賞用
・低水温水槽の断面図。
【符号の説明】
A ペルチェ素子 B 冷却媒体 C 放熱板 D 断熱材 F 冷却装置キャビネット G 電源盤 H 制御盤 K 水槽内部 K2 水槽内筒部 K3 水槽外筒部 K4 水槽内筒底 K5 水槽外筒底 K6 気密空気層・上面蓋 K7 水槽内筒壁・外表面 K8 通気孔 L 気密空気層 M 乾燥剤 N 電源・制御部キャビネット O 気泡水ブロー孔 P エア供給ポンプ R エア供給パイプ S エアノズル T2 通常水位マーク T3 気泡水位マーク W 照明灯 X 観賞用・低水温水槽 Y 対流を示す矢印 Z 気泡

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本考案は、水槽内筒部K2と水槽外筒部
    K3の二重構造から成り立ち、水槽内筒部K2と水槽外
    筒部K3との間を気密空気層Lとして形成した事を特徴
    とする、防湿対応型、観賞用・低水温水槽。
  2. 【請求項2】 水槽内筒部K2と水槽外筒部K3との間
    である気密空気層Lの内部に、防湿効率を高める事を目
    的とする乾燥剤Mの装填部を構成した事を特徴とする、
    請求項1記載の防湿対応型、観賞用・低水温水槽。
  3. 【請求項3】 水槽内筒部K2と水槽外筒部K3との間
    である気密空気層L内部の防湿効率を高めるために、乾
    燥空気または窒素などの不燃性ガスを気密空気層L内部
    へ封入する事を特徴とする、請求項1記載の防湿対応
    型、観賞用・低水温水槽。
JP1998009993U 1998-11-30 1998-11-30 防湿対応型、観賞用・低水温水槽 Expired - Lifetime JP3059477U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190143753A (ko) * 2018-06-21 2019-12-31 한국해양과학기술원 극지 해양생물 아쿠아리움 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190143753A (ko) * 2018-06-21 2019-12-31 한국해양과학기술원 극지 해양생물 아쿠아리움 시스템

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