JP3059212U - 花 器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ひとつの花器で、花器にも使え、またキャン
ドルスタンドにも使える他用途の機能を持った花器を安
価に提供する。 【構成】 花器の底部側にキャンドルを設置できる窪み
を設けて、天地を入れ替えればキャンドルスタンドにも
なるように、ガラス成形機で花器になる部分とキャンド
ルスタンドになる部分を一体成形した花器。また、花器
側には花を安定させるための花留めネットを嵌め込めば
ローズボール型の花器となる形状にした花器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、天地を入れ替えることでキャンドルスタンドにもなるローズボール 型の花器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

キャンドルスタンドはキャンドルスタンドとして、ローズボールはローズボー ルとして、花器は花器としてそれぞれ単一の機能を持った物品として作られてい る。

【０００３】 ところが、日本の家庭習慣からはキャンドルスタンドは、クリスマス会や誕生 日会位しか使われていないのが現状である。それらの特別な日以外は無用な長物 であり、押し入れや物置の隅に放置され、次第に忘れられることが多く、そのた め購入に際しては二の足を踏んでしまう。しかも、それらはペアで使用するケー スが多く、両方とも買い求めるには経済的にも負担が大きい。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記のような課題を解決して、通常の花器にキャンドルスタンドの機 能を持たせることで、日常は花器として使用でき、クリスマス会や誕生日会ある いは結婚記念日等の特別な日には天地を入れ替えてキャンドルスタンドとして使 用でき、これを２個入手し、ペアでローズボールとキャンドルスタンドとして食 卓を飾れば幸せいっぱいの雰囲気になる、そんな花器を安価に提供することにあ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記のような課題を解決するためには、水を入れて花を生ける花器の底面とキ ャンドルを立てるキャンドルスタンドの底面とを接着剤で接合して一つの製品と すれば可能であるが、接着剤で接合する場合それぞれを別々に製造し、それを接 合する工程がいるためコスト高となる。本考案では、花器の底部側にキャンドル を設置できる窪みを設けて、天地を入れ替えればキャンドルスタンドにもなるよ うに、ガラス成形機で花器とキャンドルスタンドを一体成形した。そして、花器 側には花を安定させるための花留めネットを嵌め込めばローズボール型の花器と なる形状にしたことを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の好ましい実施の形態について図を用いて説明する。本考案の ローズボール型花器について使用の状況を図１から図３に示すが、図１は花器と して使用した場合で、花器の内部に花を安定させるための花留めネットを嵌め込 んだローズボール型花器の状態である。もちろん花留めネットを使わずに通常の 花瓶としても使用できる。図２はこの花器を上下逆向きにして、底の浅い方を上 向きにしてキャンドルスタンドとして使用した状態である。また、図３はもう一 度上下逆向きにして、底の深いほうを上にして、花器として使用するでなく、中 に水を張り、水面にキャンドルを浮かせたフロートキャンドルとして用いた状態 で、また趣が異なるキャンドルスタンドにもなる。

【０００７】 この花器の断面図を図４に示すが、この図は花を生ける底の深い方を上にし、 キャンドルを立てる底の浅いほうを下にした状態になっている。キャンドルを立 てる方は２段の窪みがあり、中央の１段下がった径の小さい窪みには細長サイズ のキャンドルを差込み、キャンドルが転倒しないような安全な設計にしてある。 その上の段の大きい径の窪みには太短サイズのキャンドルを立てる、というよう にキャンドルの径に対して使い分けができるようになっている。

【０００８】 ローズボール型花器として使用する場合、花を安定させるために花留めネット を嵌め込んで使用することが多いが、この花留めネットは図１に示すように上下 ２枚のリング状のネットからなり、上側のネットは上方に膨らんだドーム形状を している。上下２枚のリング状ネットのネットの開きは約１ｃｍにした。そして 上下２枚のリング状のネットは４本の支柱で連結してある。この花留めネットの 下側リングが花器の中間深さ位置に嵌め込まれた時、花が安定し、花の見栄えも 良いことが判り、花留めネットの下側リングの外径は花器の中間深さ位置の内径 に合わせた。さらに、花留めネットの上側リングの外径はその高さに相当する花 器の内径に合わせた。花留めネットの上下のリング状ネットの外径をそれぞれ花 器の内径に合わせることで、花留めネットを花器に嵌め込んだとき、花留めネッ トが傾かなく、花の安定性が得られるような形状にした。

【０００９】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、一つの製品で花器として、またある時はキャ ンドルスタンドとして、リバーシブルに使用することができ、花器とキャンドル スタンドをそれぞれ両方買い揃えるよりは、より経済的であり、不使用時収納ス ペースも半分で済む。よって、本考案は従来の問題点を解決した花器として安価 に提供でき、産業の発展に寄与するするところは極めて大である。

【００１０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を花器として使用した実施例

【図２】本考案をキャンドルスタンドとして使用した実
施例

【図３】本考案をフロートキャンドルスタンドとして使
用した実施例

【図４】本考案の縦断面図

【００１１】

【符号の説明】

Ａ．花器本体 Ｂ．花留めネット Ｃ．花 Ｄ．細長キャンドル Ｅ．太短キャンドル Ｆ．フロートキャンドル

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 花器の底部にキャンドルを設置できる窪
   みを設けることにより、天地を入れ替えることでキャン
   ドルスタンドにもなるローズボール型の花器。
2. 【請求項２】 請求項１に記載した花器において、花を
   安定させるための花留めネットが嵌まり込む形状のロー
   ズボール型の花器。