JP3058666U - 小物収納具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】常時目に触れる処に展示収納することができ、
所望の小物が簡単に取り出せるとともに、磁気記録部分
を有するものでもデータを消滅させることなく出し入れ
できる小物収納具を提供できるようにすることを目的と
するものである。 【解決手段】少なくとも１つの収納部を形成したシート
状物と、該シート状物をドア、壁面、窓等の立面に固定
する固定手段とを設けてなり、固定手段はシート状物の
裏面に配設された接着剤層または吸盤やベルベットクロ
ス式ファスナー等の非磁性吸着具で形成しするととも
に、収納部はここに収納された小物を視認可能に構成し
たものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は家庭の場合や窓、壁や洗濯機の側面部分を利用して磁気カードやチケ ット、小銭やメモ等の小物を収納できるようにした小物収納具に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

家庭では、料理のレシピやメモ、ダイレクトメール、家族同士の連絡用メモ、 これに使用する筆記具、クレジットカード及びプリペイドカード等の磁気カード 、ガスや水道、電気等の使用料通知書、チケットや小銭等、大小様々な小物があ る。 これらの小物は、従来、家計簿に挟んだり、ワゴンやテーブルの引出しに入れ たり、食卓等の上に載せ置かれたり、冷蔵庫や流しユニットの金属面部分に磁石 で挟着したり、紙片にあっては木質部にピンで固定するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の小物の整理では、次のような問題があった。 先ず、チケットのように有効期限のあるものでは、これを家計簿に挟んだり、 ワゴンやテーブルの引出しに入れたりしたものでは失念し易く、その期限を看過 してしまうという問題があった。また、食卓等の上に載せ置かれたりして他の書 類に紛れてしまった場合にも同じ様な問題がある。

【０００４】 次に、冷蔵庫や流しユニットの金属面部分に磁石で挟着したり木質部にピンで 固定するものでは、多数の小物を１度に挟着あるいはピンで固定した場合、磁石 やピンを取り去ると、この多数の小物が周囲に飛散してしまうという問題もあっ た。

【０００５】 更に、クレジットカード及びプリペイドカード等の磁気カードや磁気記録部分 を有するものでは磁石に近づけると瞬時にしてデータが消滅してしまうという問 題もあった。 本考案は上記問題点に鑑み提案されたもので、常時目に触れることができ、所 望の小物が簡単に取り出せるとともに、磁気記録部分を有するものでもデータを 消滅させることなく出し入れできる小物収納具を提供できるようにすることを目 的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案にかかる小物収納具は、先ず、少なくとも１ つの収納部を形成したシート状物と、該シート状物をドア、壁面、窓等の立面に 固定する固定手段とを設けてなり、固定手段はシート状物の裏面に配設された接 着剤層または吸盤やベルベットクロス式ファスナー等の非磁性吸着具で形成する とともに、収納部はここに収納された小物を視認可能に構成したことを特徴とす るものである。

【０００７】 次に、収納部がシート状物の表面部分にポケットまたは偏平な箱体で形成した ことや、収納部又はその一部を透明または半透明のシート素材で形成し、または 小物が埋没しない程度の深さに収納部を形成して収納部に収納された小物を視認 可能に構成したり、防磁シートで収納部を形成するようにしたことも特徴の一つ である。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案にかかる小物収納具の実施の形態を、図面に基づいて説明する 。 図１は本考案にかかる小物収納具の斜視図、図２は小物収納具の側面図であっ て、図中符号１は小物収納具を全体的に示す。

【０００９】 この小物収納具１は可撓性を有するシート２と、このシート２の前面に形成さ れた複数のポケット３・３・３・・・と、シート２の裏面の上下四隅に配設され た固定手段４とを備えてなる。 可撓性を有するシート２は、塩化ビニル等の比較的硬めで腰のある合成樹脂シ ートで形成されており、その前面に形成される複数のポケット３・３・３・・・ は、シート２と同様の塩化ビニル等の合成樹脂でシート２より薄い透明もしくは 半透明のシート５を高周波ウェルダ６によりその周囲の三辺を溶着して上方が挿 入口７として開口させてある。

【００１０】 尚、ポケット３・３・３・・・は必ずしも透明または半透明にする必要はなく 、例えばポケット３・３・３・・・を浅いものにして収納物の一部を露出させる ことにより、収納物を直接視認するようにしてもよいことは勿論である。 また、上記シート２とその前面にポケット３・３・３・・・を形成するシート ５とを同じ合成樹脂にしてあるのは、高周波ウェルダ６による溶着時を考慮して のことであるが、溶着の相性がよいもので有ればシート２とシート５とは全く異 なる材質、例えばカンバス地やデニム地、或いは厚紙等、に合成樹脂シートを溶 着したりすることもできるし、溶着に代えて接着剤による貼着や、ミシン掛けに よる縫着によりポケット３・３・３・・・を形成することもできる。 更に、シート２とシート５を例えばアルミ箔をラミネートしたり、アルミ粉末 を混練した合成樹脂等の防磁材料からなるシートにすることもできる。

【００１１】 また、本考案で言うところのポケット３・３・３・・・とは、図１や図２に示 すようなシート２の前面に袋状に突出させたものに限られず、例えば図３及び図 ４に示すようにシート２・２を２枚合わせにしてその周囲を溶着等により固定し 、前面側のシートの一部に挿入口７を開口させたものも包含する。

【００１２】 上記固定手段４は、シート２の裏面の上下四隅に穿設された取り付け孔８に吸 盤９を取り付けて形成したものである。 尚、この固定手段４は吸盤９に代えて、図５に示すように両面接着テープ１０ や図６に示すベルベットクロス式ファスナー１１にすることもできる。また、図 ５及び図６における符号１２は接着面１３を保護する剥離紙である。

【００１３】 上記のように形成された小物収納具１を図７の室内において、例えば窓１４に 固定して使用する場合は固定手段４が吸盤９で形成されたものが望ましい。 しかして吸盤９を窓ガラス１４に吸着させて図１に二点鎖線Ａで示すように小 物収納具１に固定する。また、図１に二点鎖線Ｂで示すようにドア１５や同図二 点鎖線Ｃで示すように壁１６に固定して使用する場合には小物収納具１の固定手 段４を両面接着テープ１０やベルベットクロス式ファスナー１１にして夫々固定 する。

【００１４】 窓１４やドア１５あるいは壁１６に固定された小物収納具１のポケット３・３ ・３・・・には、レシート１７やチケット及びメモ帳１８、テレカやクレジット カードはもとより、広いポケット３には当月の予定表１９等を収納することがで きる。 またこのような小物収納具１を設けることによって、従来であれば絶対に磁石 で係着できなかったテレカやクレジットカード等の磁気記録部を持つカードを何 枚でも消磁させることなく安心して収納することができるのである。

【００１５】

【考案の効果】

本考案にかかる小物収納具は以上に説明したように、収納部に小物を視認可能 に収納したシート状物を家族の目に触れ易い居間の壁面や窓或いはロッカーの扉 部分等の立面に固定手段で固定するだけの簡単な取り付けで済み、常時家族の目 に触れさせることができるので、チケットのように有効期限のあるものでも、従 来のようにその存在や期限を失念することを防止することができるだけでなく、 家族の連絡事項も見落としをなくして確実に行えるという利点もある。

【００１６】 しかも、小物はポケットまたは偏平な箱体状の収納部に収納されているので、 その儘書もしする物だけを取り出すことができ、従来のように取り出し時に他の 小物が周囲に飛散してしまう煩わしさも解消することができる利点もある。 加えて、小物はその儘の状態で収納部に収納されるので、例えば木質部にピン で固定したもののように、小物に孔が開いたりすることも無くせる。

【００１７】 また、小物を収納部に収納するに際して磁石を用いないので、クレジットカー ド及びプリペイドカード等の磁気カードや磁気記録部分を有する小物もデータを 消滅させてしまうことなく安心して収納することができる利点もある。 更に、防磁シートで収納部を形成するようにしたものでは磁気カードや磁気記 録部分を有する小物を周囲の磁界から更に保護することができるという利点もあ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本考案にかかる小物収納具の斜視図である。

【図２】は本考案にかかる小物収納具の側面図である。

【図３】は本考案にかかる小物収納具の変形例を示す斜
視図である。

【図４】は本考案にかかる小物収納具の変形例の縦断側
面図である。

【図５】は本考案にかかる小物収納具の固定手段の変形
例を示す斜視図である。

【図６】は本考案にかかる小物収納具の固定手段の更に
別の変形例を示す斜視図である。

【図７】は本考案にかかる小物収納具の使用例の説明図
である。

【符号の説明】

１・・・小物収納具 ２・・・シート状物 ３・・・ポケット ４・・・固定手段

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも１つの収納部を形成したシート
   状物と、該シート状物をドア、壁面、窓等の立面に固定
   する固定手段とを設けてなり、固定手段はシート状物の
   裏面に配設された接着剤層または吸盤やベルベットクロ
   ス式ファスナー等の非磁性吸着具で形成しするととも
   に、収納部はここに収納された小物を視認可能に構成し
   たことを特徴とする小物収納具。
2. 【請求項２】収納部がシート状物の表面部分にポケット
   または偏平な箱体で形成したことを特徴とする請求項１
   に記載の小物収納具。
3. 【請求項３】収納部又はその一部を透明または半透明の
   シート素材で形成し、または小物が埋没しない程度の深
   さに収納部を形成して収納部に収納された小物を視認可
   能に構成したことを特徴とする請求項１に記載の小物収
   納具。
4. 【請求項４】防磁シートで収納部を形成したことを特徴
   とする請求項１に記載の小物収納具。