JP3058384U - 双動力具有のオートバイ動力システム - Google Patents

双動力具有のオートバイ動力システム

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JP3058384U JP1998007962U JP796298U JP3058384U JP 3058384 U JP3058384 U JP 3058384U JP 1998007962 U JP1998007962 U JP 1998007962U JP 796298 U JP796298 U JP 796298U JP 3058384 U JP3058384 U JP 3058384U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双動力具有のオートバイ動力システムの提
供。 【解決手段】 ガソリンエンジン動力オートバイの動力
伝送構造と、一つの駆動モータ、発電機及び動力伝送部
品を少なくとも包括し、該駆動モータがエンジンシステ
ムの適当な位置に設けられて、駆動モータの転出力を動
力伝送部品が動力を駆動軸に伝え、動力伝送部品と駆動
軸間に単向駆動部品が設けられ、該発電機が後輪の駆動
軸部分に設けられて、該駆動軸の回転と同時に電流を発
生して蓄電池に充電するようにしてあり、車速の高低に
応じて手動又は自動で動力を選択する動力切換えスイッ
チが設けられ、ガソリンエンジン動力と電動動力の2種
類の動力を具えて、走行地点の環境条件により適当な動
力モードを選択できるようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は一種の双動力具有のオートバイ動力システムに関し、さらに詳しくは 、既存の自動車エンジン動力システムに電力フィードバック機能を有する伝動モ ータ動力システムが結合されて、交替使用可能な2種類の異なる動力システムを 具備するオートバイ動力システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガソリンエンジンは交通工具の動力源として運用されており、自動車やオート バイの発展において、その機動性、及びエネルギー補充に便利な特性から、大き な役割を果たしている。
【0003】 しかしガソリンエンジン搭載の交通工具は、二酸化炭素や炭化水素化合物など の排ガスを放出して空気汚染をもたらし、温室効果を悪化させ、環境を破壊する という欠点を有している。
【0004】 このため、環境にやさしい自動車やオートバイの研究と開発が進められている 。排ガスを発生せず、空気をきれいに保持し、静かで、エンジンシリンダについ て考慮する必要がなく、部品構成が内燃エンジンより簡単で、メインテナンスが 容易である電動モータを動力源とする電動車は理想的で実現可能である。
【0005】 電動モータを動力源とする自動車やオートバイは、空気汚染を発生しないとい う優れた点を有するが、現在開発されている電動車の問題は電力供給システムに ある。現在の電池は蓄電能力において長期に電動車に必要な動力を供給すること ができず、電動車の継続走行可能距離に大きな影響が生じた。また蓄電池の必要 とする充電時間は相当に長く、伝統的なガソリンエンジン搭載の車両に比べてそ のエネルギー源補充に不便であった。
【0006】 さらに、電動モータ動力の電動車は排気を放出せず環境汚染を減らすことがで きるが、現在の蓄電池は高汚染物質に属し、且つ種類が一つでなく、鉛酸、ニッ ケル水素、純鉛等の種類があり、電池が異なるとその回収処理方法も異なり、処 理作業が確実に行われなければ別の環境汚染を引き起こす恐れがあった。 このため、車両の動力源は、電動モータ動力に完全に代替可能であるが、実際 に実施する時には、技術上の多くのネックが存在し、その克服が待たれていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、現在の電動車両の技術では克服不能な技術上のネックの存在する状 況において、電動動力を伝統的なエンジン動力に結合し、使用状況に応じて最適 な駆動動力を選択できるようにすることで、環境汚染を減少すると共に、ガソリ ンエンジンと交替使用できるようにし、さらにガソリンエンジン動力の燃料補充 に便利で走行距離が長く、動力が強大である特性を維持するようにした、双動力 具有のオートバイ動力システムを提供することを課題としている。
【0008】 本考案は次に、後輪軸部分に発電機装置を設けて、エンジン動力を使用すると 同時に、電気エネルギーの発電補充を行えるようにすることで、電動動力の電力 を増加する必要に応じて走行距離を増加できる、双動力具有のオートバイ動力シ ステムを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、ガソリンエンジン動力オートバイの動力伝送構造と、一つ の駆動モータ、発電機及び動力伝送部品を少なくとも包括し、該駆動モータがエ ンジンシステムの適当な位置に設けられて、駆動モータの転出力を動力伝送部品 が動力を駆動軸に伝え、動力伝送部品と駆動軸間に単向駆動部品が設けられ、該 発電機が後輪の駆動軸部分に設けられて、該駆動軸の回転と同時に電流を発生し て蓄電池に充電するようにしてあり、車速の高低に応じて手動又は自動で動力を 選択する動力切換えスイッチが設けられ、ガソリンエンジン動力と電動動力の2 種類の動力を具えて、走行地点の環境条件により適当な動力モードを選択できる ようにしてあり、以上の構成からなる双動力具有のオートバイ動力システムとし ている。
【0010】 請求項2の考案は、前記動力伝送部品がチェーンとスプロケットの組合せかベ ルトとプーリの組合せとされたことを特徴とする、請求項1に記載の双動力具有 のオートバイ動力システムとしている。
【0011】 請求項3の考案は、前記単向駆動部品が単向軸受或いは単向スプロケット或い はそれに代替可能な単向に動作可能で反対方向の動作を制限する部品とされるこ とを特徴とする、請求項1に記載の双動力具有のオートバイ動力システムとして いる。
【0012】
【考案の実施の形態】
図1、2に示されるように、本考案の双動力具有のオートバイ動力システムは 、電動モータ2、チェーン21、スプロケット211、212、発電機23及び ガソリンエンジン動力オートバイで組成されている。
【0013】 該電動モータ2は、エンジンシステムの適当の位置に配設されて、チェーン2 1或いはその他の伝動部品例えばベルトでモータ動力出力軸201に設けられた スプロケット211或いはプーリ等に組み合わされて動力の伝送を行い、動力を 駆動軸14の駆動クラッチ15部分に増設された別のスプロケット212或いは プーリ等に送る。
【0014】 二つのスプロケット211、212とモータ動力出力軸201、駆動軸14間 には単向軸受221、222或いは単向ラチェット構造が設けられている。
【0015】 該発電機23は、後輪の駆動軸14部分に増設され、後輪軸の回転に伴い電流 を発生して蓄電池3に充電する。
【0016】 さらに、手動選択制御或いは自動モードで車速の高低を動力選択の根拠として 高速時にはガソリンエンジンを動力とし、低速時には電動モータを動力とする、 一つの動力切換えスイッチが設けられている。
【0017】 周知のガソリンエンジン動力オートバイは図7に示されているが、本考案の請 求範囲ではないため説明は簡単に済ませる。その動作原理は、ガソリンエンジン で一つの発電機13とv形プーリ1111をそれぞれ駆動し、v型ベルト無段変 速システム11によりエンジン動力を駆動軸14の駆動クラッチ15に伝送し、 さら駆動輪141を駆動するものである。
【0018】 上述の部品の組合せにより、図3に示されるように、本考案で増設された電動 駆動機構ともとのエンジンシステムの駆動装置の両者はいずれも後輪の駆動軸1 4部分に結合され、且つ増設されたスプロケット212と駆動軸14間には単向 軸受222或いは単向スプロケットが設けられ、それぞれ独立して駆動軸14を 駆動できるようにしてあり、また相互に干渉しない。ゆえに本考案の双動力具有 のオートバイ動力システムが運用され実際に使用される時には、双動力切換えス イッチの切り換えにより適当な動力モードを選択可能である。
【0019】 例えば、人の少ない郊外や交通の順調な道路では、車速が比較的高くなり、エ ンジン回転速度もまた高く、ガソリン燃焼が完全に行われて、熱効率が良好とな り、排気中の一酸化炭素含有量も低くなるため、エンジン動力によりオートバイ を推進する。この動力モードは一般の従来のガソリンエンジンオートバイと同じ であり、図5に示されるように、v形ベルト111及びv形プーリ1112で後 輪の駆動軸14が駆動され、それとスプロケット212間に単向軸受222が装 着され、単向軸受222が可動状態にあるが、スプロケット212は動作しない 。
【0020】 反対に、市街地を走行する時など、その速度が速くない場合は、エンジン回転 速度は上がらず、エンジン燃焼が不完全となり、熱効率が悪くなり、エンジンの 排気中の一酸化炭素の含有量が高くなり、空気汚染が厳重となりうる。そのため 市街地を走行する時には、エンジン動力を電動動力に切り換えてオートバイを推 進する。図6に示されるように、この時、エンジン動力は停止し、v形ベルト1 11とv形プーリ1112は不動で、電動動力はチェーン21でスプロケット2 12に伝えられ、スプロケット212と後輪の駆動軸14が同方向に作動する状 態となる(単向軸受222が不可動状態において)、もとのエンジン動力伝送機 構中の駆動クラッチ15は分離状態となり、ゆえに相互に制限せず、順調に駆動 軸14を駆動することができる。
【0021】 さらに、電動動力方面では、電動モータ2が、瞬間最大パワー300ワットと されて起動時のトルク値とされ、定格出力パワー700ワット、馬力換算値が7 46ワットに等しく、その瞬間最大馬力は4HPに近くなり、定格出力馬力は1 HPに近くなり、一般のオートバイとして十分に市街地での乗車使用に耐えうる 。
【0022】 本考案を使用して走行するとき、駆動軸14部分に回転する発電機23が設け られて、回転と同時に発電し、その発電量は15H/hとされるのが望ましく( 電動モータのパワーに応じて適当に組み合わせる)、蓄電池3の充電に用いられ て電気エネルギーを随時補充することで、電動モータ2への電気エネルギー供給 に供される。
【0023】 また、もとのガソリンエンジン駆動の発電機13の用途は従来の技術と変わら ず、点火システム、メータ、方向指示灯、前照灯などに電力を供給する。
【0024】
【考案の効果】
本考案の双動力具有のオートバイ動力システムは、以下のような効果を有して いる。 1.現在のガソリンエンジンオートバイの技術条件の下で、電動動力を伝統的 なエンジン動力に結合してあり、走行地点に応じて、最適な駆動動力を選択でき るため、環境汚染の低減に有効である。 2.オートバイ動力システムの後輪軸の発電機が、発電と蓄電池に対する充電 機能を有しており、電動駆動時の走行距離を増加し、またガソリン動力燃料補充 の便利さも有しており、電動動力の空気汚染を発生しない優れた点も併せ有して いる。
【0025】 上述したように、本考案の双動力具有のオートバイ動力システムは、従来のガ ソリン動力及び電動動力の有する排気ガス汚染と走行距離の短さという欠点を有 効に解決し、実用的で、極めて産業上の利用価値を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のオートバイ動力システム表示図であ
る。
【図2】本考案の動力伝送表示図である。
【図3】本考案の動力関係表示図である。
【図4】本考案のエンジン動力伝送表示図である。
【図5】本考案の電動モータ動力伝送表示図である。
【図6】本考案の局部断面図である。
【図7】従来のガソリンエンジンのオートバイ動力シス
テム図である。
【符号の説明】
1 エンジン 11 v型ベルト無段変速システム 111 v型ベルト 1111、1112 v型プーリ 13、23 発電機 14 駆動軸 141 駆動輪 15 駆動クラッチ 2 電動モータ 201 電動モータ出力軸 21 チェーン 211、212 スプロケット 221、222 単向軸受 3 蓄電池

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガソリンエンジン動力オートバイの動力
    伝送構造と、一つの駆動モータ、発電機及び動力伝送部
    品を少なくとも包括し、該駆動モータがエンジンシステ
    ムの適当な位置に設けられて、駆動モータの転出力を動
    力伝送部品が動力を駆動軸に伝え、動力伝送部品と駆動
    軸間に単向駆動部品が設けられ、該発電機が後輪の駆動
    軸部分に設けられて、該駆動軸の回転と同時に電流を発
    生して蓄電池に充電するようにしてあり、車速の高低に
    応じて手動又は自動で動力を選択する動力切換えスイッ
    チが設けられ、ガソリンエンジン動力と電動動力の2種
    類の動力を具えて、走行地点の環境条件により適当な動
    力モードを選択できるようにしてあり、以上の構成から
    なる双動力具有のオートバイ動力システム。
  2. 【請求項2】 前記動力伝送部品がチェーンとスプロケ
    ットの組合せかベルトとプーリの組合せとされたことを
    特徴とする、請求項1に記載の双動力具有のオートバイ
    動力システム。
  3. 【請求項3】 前記単向駆動部品が単向軸受或いは単向
    スプロケット或いはそれに代替可能な単向に動作可能で
    反対方向の動作を制限する部品とされることを特徴とす
    る、請求項1に記載の双動力具有のオートバイ動力シス
    テム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0596144U (ja) * 1992-06-04 1993-12-27 アロン化成株式会社 塩ビ製小口径マンホ−ル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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