JP3058113U - 産後の陰道収縮補助用運動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 産後の陰道収縮補助用運動装置の提供。 【解決手段】 円形桿体、連通管及び圧力計を包括し、
該円形桿体は中空の弾性構造とされ、桿体の一端に開口
が設けられ、該連通管の一端が該円形桿体の開口と連接
し、もう一端が圧力計の圧力センサに連接し、該圧力計
がさらにパネルと円形桿体の圧力変化の観測用の指針を
包括し、該装置の円形桿体が出産により弛緩した陰道中
に挿入されて陰道周囲の筋肉の正確な収縮運動の進行を
補助し、並びに円形桿体が圧迫されて発生する内部の圧
力変化を圧力計の変化量を以て観察に供し、婦女の陰道
収縮運動を指導して陰道の緊縮状態を回復させる効果を
提供する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の産後の陰道収縮補助用運動装置に関し、出産により弛緩した陰 道に挿入されて使用者が陰道収縮運動を行うのに使用される補助運動器具であっ て陰道筋肉の収縮状態を圧力表示することで正確な収縮運動の効果を達成せしめ るものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

陰道弛緩現象は自然分娩後の婦人に多く発生し、陰道及びその周囲の筋肉が弛 緩して出産前の緊縮機能を回復できなくなる状態を指す。陰道弛緩は病気ではな いが、夫婦生活には大きな影響を与え、性生活への不満、さらには不倫、離婚な どをもたらしうる。出産時の陰道の過度の拡張と局部切開（会陰切開）の結果、 陰道の弛緩がもたらされ、巷では陰道整形手術や開腹分娩もさかんに行われてい る。産後の陰道の弛緩に対しては、ほとんどの医師が陰道の筋肉の収縮運動を勧 めているが、陰道の筋肉の収縮運動は非常に抽象的な行為であり、特に医師が異 性である場合、収縮動作を正確に表現することが難しい。また収縮動作が正確で あるか否か、或いは収縮力が十分であるか否かを一定の数字データで標準化する ことは難しく、一般の婦女は医師に陰道収縮運動を勧められてもそれを正確に実 施することが難しく、陰道でなく、大腿や腹部、肛門に力を入れる場合も多く、 陰道収縮運動の効果を得ることができずに途中で運動を放棄してしまうことが多 い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は一種の産後の陰道収縮補助用運動装置を提供することを課題とし、該 装置は会陰筋肉の収縮の動作が正確か否かを知る補助を行い、且つ収縮量を数字 データ化して婦女自身或いは医師の参考に供して運動効果を達成させるものとす る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、中空の弾性構造とされて婦女の陰道中に挿入されうる円形 桿体１２の一端に設けられた開口１２１に、第１端１４１と第２端１４２を具え た連通管１４の該第１端１４１が連接され、該第２端１４２に、パネル１６２と 圧力センサ１６１を具えた圧力計１６の該圧力センサ１６１が連接され、該円形 桿体１２と該連通管１４の内部に流動性物質が充満し、該円形桿体１２が陰道の 会陰筋肉収縮時の圧力を受けて内部に圧力変化を発生して圧力計１６に圧力変化 を表示するようにして構成された、産後の陰道収縮補助用運動装置としている。

【０００５】 請求項２の考案は、前記円形桿体１２と連通管１４内部の流動性物質が気体と された、請求項１に記載の産後の陰道収縮補助用運動装置としている。 請求項３の考案は、前記円形桿体１２と連通管１４内部の流動性物質が液体と された、請求項１に記載の産後の陰道収縮補助用運動装置としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は、円形桿体、連通管及び圧力計を包括し、該円形桿体は中空の弾性構 造とされ、桿体の一端に開口が設けられ、該連通管の一端が該円形桿体の開口と 連接し、もう一端が圧力計の圧力センサに連接し、該圧力計がさらにパネルと円 形桿体の圧力変化の観測用の指針を包括し、該装置の円形桿体が出産により弛緩 した陰道中に挿入されて陰道周囲の筋肉の正確な収縮運動の進行を補助し、並び に円形桿体が圧迫されて発生する内部の圧力変化を圧力計の変化量を以て観察に 供し、婦女の陰道収縮運動を指導して陰道の緊縮状態を回復させる効果を提供す る。

【０００７】

【実施例】

図１に示されるように、本考案の産後の陰道収縮補助用運動装置１０は、円形 桿体１２、連通管１４及び圧力計１６を具え、該円形桿体１２は中空の弾性構造 とされ、円形桿体１２の一端に開口１２１が設けられて該開口１２１部分にジョ イント１２２が設けられ、該連通管１４は第１端１４１と第２端１４２を具え、 該圧力計１６は一つのパネル１６２と圧力センサ１６１を具え、該パネル１６２ は指針式パネルとされて指針１６２１を具え、該指針１６２１の回転する角度と 圧力センサ１６１の受ける圧力の大きさは正比例する。

【０００８】 連通管１４の第１端１４１は円形桿体１２の開口１２１にジョイント１２２を 介して連接され、連通管１４の第２端１４２は圧力計１６の圧力センサ１６１に 連接し、該円形桿体１２と連通管１４の内部には流動性物質、望ましくは気体が 充満する。該産後の陰道収縮補助用運動装置１０の円形桿体１２は婦女の陰道中 に挿入され、陰道及び筋肉収縮時に円形桿体１２に対して発生する圧力により内 部の気体圧力に変化が生じる。

【０００９】 円形桿体１２内部の気体が圧力を受けて圧力変化を発生すると、この圧力変化 量は連通管１４を透過して圧力計１６の圧力センサ１６１に伝えられてパネル１ ６２の指針１６２１を回転させる。陰道及び会陰筋肉の収縮力が大きくなるほど 指針１６２１の回転角度は大きくなり、これにより本考案は陰道及び会陰筋肉の 収縮力を数字データ化（指針１６２１の変化量で表示）し、これにより使用者は 指針１６２１を観察することで会陰筋肉の訓練の成果を知ることができ、陰道弛 緩を改善する効果を達成しうる。

【００１０】 本考案は確実な会陰筋肉の収縮数字データを提供でき、このため婦女は圧力計 １６の提供する数値を改善程度の参考とすることができる。また、本考案では圧 力計１６のパネル１６２の設計において、異なる色及び数字データを以て陰道及 び会陰筋肉収縮力レベルを分割表示し、例えば、赤、黄、緑などの色或いは数字 データの目盛りにより会陰筋肉の収縮力を表示できる。また、本考案は陰道及び 会陰筋肉の収縮力のレベルを音声表示する形態も可能であり、例えばパネル１６ ２の指針１６２１と音声制御装置（図示せず）を連接して指針１６２１が異なる 位置に到達した時に異なる音声を発生するようにすることで目の不自由な人も使 用できる効果を提供しうる。

【００１１】 本考案の産後の陰道収縮補助用運動装置は、異なる形式で実施可能であり、例 えば、圧力計１６のパネル１６２をディジタル式表示パネル或いは液圧表示パネ ルとしうるほか、円形桿体１２及び連通管１４内部の気体を液体に改変しうる。 また、円形桿体１２の形状を女性の陰道に合わせて設計可能であり、その寸法及 び形状も実際の必要に応じて変更可能であり、例えば弾性のペニス形状となすこ とも可能である。このほか、本考案は産後の陰道弛緩問題を改善するほか、陰道 収縮訓練に使用されて尿漏れなどの症状を改善するのに大きく役立つ。

【００１２】 以上は本考案の望ましい実施例に対する説明であり、本考案の請求範囲を限定 するものではなく、本考案の属する技術の分野の者が本考案の精神及び技術に基 づきなしうるいかなる修飾、改変も本考案の請求範囲に属するものとする。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の産後の陰道収縮補助用運動装置は、会陰筋肉の収縮の動作が正確か否 かを知る補助を行い、且つ収縮量を数字データ化して婦女自身或いは医師の参考 に供して陰道及び会陰筋肉の収縮力強化の運動効果を達成させうる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の運動装置の斜視図である。

【符号の説明】

１０ 産後の陰道収縮補助用運動装置 １２ 円形桿体 １２１ 開口 １２２ ジョイント １４ 連通管 １４１ 第１端 １４２ 第２端 １６ 圧力計 １６１ 圧力センサ １６２ パネル １６２１ 指針

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中空の弾性構造とされて婦女の陰道中に
   挿入されうる円形桿体１２の一端に設けられた開口１２
   １に、第１端１４１と第２端１４２を具えた連通管１４
   の該第１端１４１が連接され、該第２端１４２に、パネ
   ル１６２と圧力センサ１６１を具えた圧力計１６の該圧
   力センサ１６１が連接され、該円形桿体１２と該連通管
   １４の内部に流動性物質が充満し、該円形桿体１２が陰
   道の会陰筋肉収縮時の圧力を受けて内部に圧力変化を発
   生して圧力計１６に圧力変化を表示するようにして構成
   された、産後の陰道収縮補助用運動装置。
2. 【請求項２】 前記円形桿体１２と連通管１４内部の流
   動性物質が気体とされた、請求項１に記載の産後の陰道
   収縮補助用運動装置。
3. 【請求項３】 前記円形桿体１２と連通管１４内部の流
   動性物質が液体とされた、請求項１に記載の産後の陰道
   収縮補助用運動装置。