JP3057889B2 - 光半導体装置 - Google Patents

光半導体装置

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JP3057889B2
JP3057889B2 JP9027792A JP9027792A JP3057889B2 JP 3057889 B2 JP3057889 B2 JP 3057889B2 JP 9027792 A JP9027792 A JP 9027792A JP 9027792 A JP9027792 A JP 9027792A JP 3057889 B2 JP3057889 B2 JP 3057889B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光半導体装置に関
し、特に、光メモリ機能を有する光半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、発光素子と受光素子との組み合わ
せによる光半導体装置により光メモリを実現する試みが
なされている。
【0003】例えば、1989年電子情報通信学会春季
全国大会、講演要旨集C−412、4−201頁には、
受光素子としての一つのヘテロ接合フォトトランジスタ
と発光素子としての一つの発光ダイオードとを直列に接
続してメモリセルを構成した光並列メモリが提案されて
いる。
【0004】また、1990年電子情報通信学会春季全
国大会、講演要旨集C−176、4−231頁には、受
光素子としての一つのヘテロ接合フォトトランジスタと
発光素子としての一つの発光ダイオードとを直列に接続
し、かつこれらのヘテロ接合フォトトランジスタ及び発
光ダイオードと並列にリセット用の受光素子としての一
つのヘテロ接合フォトトランジスタを接続してメモリセ
ルを構成した光消去型光並列メモリが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の光並列メ
モリは、光入力によりヘテロ接合フォトトランジスタを
オンさせて発光ダイオードをオンさせることにより、光
によるセット、すなわち書き込みは可能であるが、リセ
ット、すなわち消去は電源を切らない限り不可能である
という問題がある。
【0006】一方、上述の従来の光消去型光並列メモリ
は、リセット用のヘテロ接合フォトトランジスタによ
り、電源を切らないでも光による消去が可能であるが、
受光素子としてのヘテロ接合フォトトランジスタの上に
発光素子としての発光ダイオードが積層された構造を有
しているため、受光部の並列分割が難しいという問題が
ある。また、この光消去型光並列メモリのメモリセル
は、一つの発光素子の一方の端子に二つのフォトトラン
ジスタが互いに並列に接続された構成を有する、この発
明による光半導体装置のメモリセルとは回路構成が本質
的に相違するものである。
【0007】従ってこの発明の目的は、光によるセッ
ト、すなわち書き込み及びリセット、すなわち消去が可
能な光メモリを実現することができる光半導体装置を提
供することにある。
【0008】この発明の他の目的は、受光部の並列分割
を簡単に実現することができる光半導体装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第一の発明による光半導体装置は、発光
素子(LD)と、発光素子(LD)の一方の端子に互い
に並列に接続された二つのフォトトランジスタ(HPT
1、HPT2)とを有し、発光素子(LD)と二つのフ
ォトトランジスタ(HPT1、HPT2)のうちの一方
のフォトトランジスタ(HPT1)との間には光フィー
ドバックループが形成され、発光素子(LD)と二つの
フォトトランジスタ(HPT1、HPT2)のうちの他
方のフォトトランジスタ(HPT2)とは光学的に独立
しているものである。
【0010】この発明の第二の発明による光半導体装置
は、発光素子(LD)と、発光素子(LD)の一方の端
子に互いに並列に接続された二つのフォトトランジスタ
(HPT1、HPT2)とを有し、発光素子(LD)と
二つのフォトトランジスタ(HPT1、HPT2)のう
ちの一方のフォトトランジスタ(HPT1)とは互いに
積層して設けられ、発光素子(LD)と二つのフォトト
ランジスタ(HPT1、HPT2)のうちの他方のフォ
トトランジスタ(HPT2)とは空間的に互いに離れて
設けられ、発光素子(LD)と一方のフォトトランジス
タ(HPT1)との間には光フィードバックループが形
成され、発光素子(LD)と他方のフォトトランジスタ
(HPT2)とは光学的に独立しているものである。
【0011】
【作用】上述のように構成されたこの発明の第一の発明
による光半導体装置によれば、発光素子(LD)と二つ
のフォトトランジスタ(HPT1、HPT2)とにより
メモリセルが構成される。この場合、発光素子(LD)
に対する受光素子としての二つのフォトトランジスタ
(HPT1、HPT2)の接続の仕方及び二つのフォト
トランジスタ(HPT1、HPT2)に対するバイアス
の仕方を適切に選ぶことにより、光入力により一方のフ
ォトトランジスタ(HPT1)がオンすることにより発
光素子(LD)がオン状態となって光出力が得られる。
そして、発光素子(LD)からの光フィードバックによ
り、一方のフォトトランジスタ(HPT1)は光入力が
なくなった後もオン状態を維持し、従って発光素子(L
D)もオン状態を維持することにより光出力が保持され
る。これがセット、すなわち書き込み及び記憶動作であ
る。次に、光入力により他方のフォトトランジスタ(H
PT2)がオンすると、二つのフォトトランジスタ(H
PT1、HPT2)を通して電流が流れるようになるこ
とにより、発光素子(LD)に流れる電流が減少して発
光素子(LD)はオフ状態になり、光出力は得られなく
なる。これがリセット、すなわち消去動作である。
【0012】以上により、光によるセット、すなわち書
き込み及びリセット、すなわち消去が可能な光メモリが
実現される。
【0013】上述のように構成されたこの発明の第二の
発明による光半導体装置によれば、第一の発明による光
半導体装置と同様に光によるセット、すなわち書き込み
及びリセット、すなわち消去が可能である。さらに、発
光素子(LD)の上に受光素子としてのフォトトランジ
スタ(HPT1、HPT2)を形成することにより、受
光部の並列分割を簡単に実現することができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。なお、実施例の全図において、同一
または対応する部分には同一の符号を付し、重複説明は
省略する。
【0015】図1はこの発明の第一実施例による光半導
体装置を示す。
【0016】図1に示すように、この第一実施例による
光半導体装置においては、アノードが接地されたレーザ
ダイオードLDのカソードに、二つのヘテロ接合フォト
トランジスタHPT1、HPT2が互いに並列に、かつ
互いに逆極性に接続されたものによりメモリセルが構成
されている。この場合には、ヘテロ接合フォトトランジ
スタHPT1のコレクタがレーザダイオードLDのカソ
ードに接続され、そのエミッタには負極電源により負電
圧が印加されている。また、ヘテロ接合フォトトランジ
スタHPT2のエミッタがレーザダイオードLDのカソ
ードに接続され、そのコレクタは接地されている。な
お、このヘテロ接合フォトトランジスタHPT2のコレ
クタには、正極電源により正電圧を印加するようにして
も良い。
【0017】この場合、レーザダイオードLDとヘテロ
接合フォトトランジスタHPT1との間には光フィード
バックループが形成される。これに対して、レーザダイ
オードLDとヘテロ接合フォトトランジスタHPT2と
は光学的に独立している。
【0018】上述のように構成されたこの第一実施例に
よる光半導体装置においては、光入力1によりヘテロ接
合フォトトランジスタHPT1がオンすると、レーザダ
イオードLDにそのしきい値電流以上の順方向電流が流
れてオン状態となることにより光出力が得られる。そし
て、この光出力の一部は光フィードバックループを通し
てヘテロ接合フォトトランジスタHPT1にフィードバ
ックされることにより、このヘテロ接合フォトトランジ
スタHPT1は光入力1がなくなった後もオン状態を維
持し、従ってレーザダイオードLDもオン状態を維持す
ることにより光出力が保持される。以上がセット、すな
わち書き込み及び記憶動作である。
【0019】次に、光入力2によりヘテロ接合フォトト
ランジスタHPT2がオンすると、ヘテロ接合フォトト
ランジスタHPT1、HPT2を通って電流が流れるよ
うになることにより、レーザダイオードLDに流れる順
方向電流がしきい値電流以下に減少してこのレーザダイ
オードLDはオフ状態となり、光出力は得られなくな
る。これがリセット、すなわち消去動作である。一旦、
レーザダイオードLDがオフ状態になると、ヘテロ接合
フォトトランジスタHPT1への光フィードバックもな
くなり、ヘテロ接合フォトトランジスタHPT1もオフ
状態となる。このため、光入力2を取り去った後もレー
ザダイオードLDに電流は流れず、光出力のオフ状態が
維持される。
【0020】以上のようにして、光によるセット、すな
わち書き込み及びリセット、すなわち消去が可能な光メ
モリ動作が実現される。
【0021】図2は上述の第一実施例による光半導体装
置の具体的な構造例を示す。
【0022】図2に示すように、この光半導体装置にお
いては、p型GaAs基板1上に、いわゆるSDH(Separa
ted Double Hetero)レーザから成るレーザダイオードL
Dとヘテロ接合フォトトランジスタHPT1、HPT2
とがモノリシックに集積されている。
【0023】この場合、p型GaAs基板1の表面に形成さ
れた、一方向に延在するストライプ状のリッジ1aの上
に形成されたp型クラッド層としてのp型AlGaAs層2
と、その上に形成された例えばi型GaAs層から成る活性
層3と、その上に形成された第一のn型クラッド層とし
てのn型AlGaAs層4とにより、レーザダイオードLDを
構成するSDHレーザの共振器が形成されている。符号
5は電流ブロック層としてのp型AlGaAs層、6は第二の
n型クラッド層としてのn型AlGaAs層を示す。なお、S
DHレーザについては、例えば12th IEEE Internationa
l SemiconductorLaser Conference, paper F-1, 78(199
0) に記載されている。
【0024】n型AlGaAs層6上には、n型AlGaAs層7、
p型GaAs層8及びn型AlGaAs層9が順次形成されてい
る。この場合、平面的に見てレーザダイオードLDの電
流ストライプ部、すなわちリッジ1aの部分から離れた
部分のn型AlGaAs層7、p型GaAs層8及びn型AlGaAs層
9には、ヘテロ接合フォトトランジスタHPT1、HP
T2の分離用の溝10が形成されている。そして、この
溝10の一方の側(図2中左側)のn型AlGaAs層7、p
型GaAs層8及びn型AlGaAs層9をそれぞれコレクタ層、
ベース層及びエミッタ層としてヘテロ接合フォトトラン
ジスタHPT1が形成され、溝10の他方の側(図2中
右側)のn型AlGaAs層7、p型GaAs層8及びn型AlGaAs
層9をそれぞれエミッタ層、ベース層及びコレクタ層と
してヘテロ接合フォトトランジスタHPT2が形成され
ている。このようにレーザダイオードLD上にヘテロ接
合フォトトランジスタHPT1、HPT2が形成された
構造により、受光部の並列分割が極めて簡単に実現され
ている。
【0025】この場合、ヘテロ接合フォトトランジスタ
HPT1はレーザダイオードLDの真上に直接積層され
た構造となっており、これによってレーザダイオードL
Dとヘテロ接合フォトトランジスタHPT1との間に光
フィードバックループが形成されるようになっている。
これに対して、ヘテロ接合フォトトランジスタHPT2
は、平面的に見てレーザダイオードLDから十分な距離
だけ離れた位置に形成されており、これによってレーザ
ダイオードLDとヘテロ接合フォトトランジスタHPT
1とが光学的に独立になるようにしている。
【0026】図2に示す光半導体装置におけるヘテロ接
合フォトトランジスタHPT1、HPT2は、好適に
は、ベース層としてのp型GaAs層8を中心としてエミッ
タ層またはコレクタ層としてのn型AlGaAs層7及びn型
AlGaAs層9がエネルギーギャップ及びキャリア濃度とも
完全に対称な構造に形成される。このようにヘテロ接合
フォトトランジスタHPT1、HPT2をベース層を中
心として対称な構造に形成することによって、次のよう
な利点を得ることができる。すなわち、オン入力用のヘ
テロ接合フォトトランジスタHPT1とオフ入力用のヘ
テロ接合フォトトランジスタHPT2とはエミッタ及び
コレクタが逆になっているので、これらのヘテロ接合フ
ォトトランジスタHPT1、HPT2の素子設計を別個
に行おうとすると、理想的にはヘテロ接合フォトトラン
ジスタHPT1のエミッタ層、ベース層及びコレクタ層
とヘテロ接合フォトトランジスタHPT2のエミッタ
層、ベース層及びコレクタ層とを別々に形成しなければ
ならなくなる。しかし、上述のようにヘテロ接合フォト
トランジスタHPT1、HPT2をベース層を中心とし
て対称な構造とすることによって、これらのヘテロ接合
フォトトランジスタHPT1、HPT2はエミッタ及び
コレクタを逆にして使用しても全く同一の特性を得るこ
とができるため、これらのヘテロ接合フォトトランジス
タHPT1、HPT2は極性を全く意識せずに形成する
ことができる。これによって、全体の素子設計が非常に
簡単になり、素子形成プロセスも極めて簡単になる。
【0027】さらに、これらのヘテロ接合フォトトラン
ジスタHPT1、HPT2は、好適には、例えば図3に
示すような構造に形成される。図3中、EC は伝導帯の
下端(底)のエネルギー、EV は価電子帯の上端(頂
上)のエネルギーである。図3に示すように、ベース層
としてのp型GaAs層8とエミッタ層またはコレクタ層と
してのn型AlGaAs層7及びn型AlGaAs層9との間に真性
(i型)GaAs層及びいわゆるグレーディッド(graded)
i型AlGaAs層が設けられている。ここで、このグレーデ
ィッドi型AlGaAs層のAl組成は、ベース層としてのp型
GaAs層8に向かって例えば0.3から0に変化してい
る。この場合、ベース層としてのp型GaAs層8の両側に
設けられたi型GaAs層は、光吸収によりベース層、すな
わち受光層としてのp型GaAs層8で発生したキャリアが
ポテンシャルの坂を効率良く走行することができるよう
にするためのものである。また、グレーディッドi型Al
GaAs層は、p型GaAs層8とn型AlGaAs層7及びn型AlGa
As層9とのヘテロ接合によるエネルギーバンドの不連続
がもたらすポテンシャルスパイクを抑えるためのもので
ある。
【0028】次に、図2に示す光半導体装置の製造方法
について説明する。
【0029】図2に示すように、まずp型GaAs基板1の
表面にリッジ1aを形成した後、このp型GaAs基板1上
に例えば有機金属化学気相成長(MOCVD)法によ
り、レーザダイオードLD用のp型AlGaAs層2、例えば
i型GaAs層から成る活性層3、n型AlGaAs層4、p型Al
GaAs層5及びn型AlGaAs層6を順次エピタキシャル成長
させた後、このn型AlGaAs層6上にヘテロ接合フォトト
ランジスタHPT1、HPT2用のn型AlGaAs層7、p
型GaAs層8及びn型AlGaAs層9を順次エピタキシャル成
長させる。この場合、リッジ1a上のp型AlGaAs層2、
活性層3及びn型AlGaAs層4は、全体として三角柱状に
エピタキシャル成長させる。なお、ヘテロ接合フォトト
ランジスタHPT1、HPT2を図3に示すような構造
とする場合には、n型AlGaAs層7上にグレーディッドi
型AlGaAs層及びi型GaAs層を順次エピタキシャル成長さ
せた後にこのi型GaAs層上にp型GaAs層8をエピタキシ
ャル成長させ、さらにこのp型GaAs層8上にi型GaAs層
及びグレーディッドi型AlGaAs層を順次エピタキシャル
成長させた後にこのグレーディッドi型AlGaAs層上にn
型AlGaAs層9をエピタキシャル成長させる。
【0030】この後、n型AlGaAs層9上にリソグラフィ
ーにより所定形状のレジストパターン(図示せず)を形
成し、このレジストパターンをマスクとしてn型AlGaAs
層9、p型GaAs層8及びn型AlGaAs層7の所定部分を例
えば反応性イオンエッチング(RIE)法のようなドラ
イエッチング法により順次エッチング除去することによ
り、ヘテロ接合フォトトランジスタHPT1、HPT2
の分離用の溝10を形成する。これによって、目的とす
る光半導体装置が完成される。
【0031】この第一実施例による光半導体装置におい
ては、上述のようにレーザダイオードLDとしてSDH
レーザを用いていることにより、次のような多くの利点
を得ることができる。すなわち、このSDHレーザは、
しきい値電流が例えば1〜3mA程度と非常に低く、従
って動作電流を数mAというレーザダイオードとしては
極めて低い値にすることが可能である。このため、この
SDHレーザは動作電流の点でトランジスタのような電
子素子との整合性が非常に良く、従ってこのSDHレー
ザと同時に集積するヘテロ接合フォトトランジスタHT
P1、HTP2の設計に負担がかからず、光半導体装置
を実現する上での柔軟性が高い。また、光半導体装置の
低消費電力化を図ることができる。
【0032】また、SDHレーザは内部電流狭窄型のレ
ーザであり、一回のエピタキシャル成長で形成すること
ができる。従って、上述のように、SDHレーザ用の層
とヘテロ接合フォトトランジスタHTP1、HTP2用
の層との全ての層を一回のエピタキシャル成長で成長さ
せることができ、従って光半導体装置の製造プロセスが
非常に簡単である。
【0033】また、この第一実施例による光半導体装置
においては、ヘテロ接合フォトトランジスタHPT1、
HPT2のベース層、すなわち受光層をp型GaAs層8に
より形成し、レーザダイオードLDの活性層3をi型Ga
As層により形成していることから、ヘテロ接合フォトト
ランジスタHPT1、HPT2の受光波長とレーザダイ
オードLDの発光波長とは同一であるが、ヘテロ接合フ
ォトトランジスタHPT1、HPT2のベース層とレー
ザダイオードLDの活性層3とを異なる半導体層で形成
することにより、ヘテロ接合フォトトランジスタHPT
1、HPT2の受光波長とレーザダイオードLDの発光
波長とを異ならせることが可能である。例えば、ヘテロ
接合フォトトランジスタHPT1、HPT2のベース層
をGaInP層により形成し、レーザダイオードLDの活性
層3を上述と同様にi型GaAs層により形成することによ
り、ヘテロ接合フォトトランジスタHPT1、HPT2
の受光波長を可視光領域の波長とし、レーザダイオード
LDの発光波長を赤外光領域の波長とすることが可能で
ある。このようにヘテロ接合フォトトランジスタHPT
1、HPT2の受光波長とレーザダイオードLDの発光
波長とを異ならせることにより、波長変換機能を有する
光メモリを実現することが可能である。
【0034】図4はこの発明の第二実施例による光半導
体装置を示す。
【0035】図4に示すように、この第二実施例による
光半導体装置においては、p型GaAs基板1上に、図2に
示すと同様な構造の光半導体装置が一次元アレイ状に集
積されている。この一次元アレイ状に集積された各光半
導体装置は、n型AlGaAs層4に達する溝11により相互
に分離されている。
【0036】この場合、この光半導体装置の一次元アレ
イは、互いに平行に多数設けられている。
【0037】この第二実施例による光半導体装置におい
ては、一次元アレイ状に配列された各光半導体装置のヘ
テロ接合フォトトランジスタHPT1、HPT2への光
入力を図4に示すようにそれらの端面から行い、これら
の光入力に応じてレーザダイオードLDの端面から光出
力を得、この光出力を次段の光半導体装置の一次元アレ
イに対する光入力として用いることにより、光半導体装
置の一次元アレイをカスケード接続することが可能であ
る。
【0038】この第二実施例による光半導体装置は、各
光半導体装置のレーザダイオードLDとして動作電流の
低いSDHレーザを用いているので、集積型であるにも
かかわらず、消費電力を十分に低くすることができる。
【0039】また、この第二実施例による光半導体装置
は、図2に示す光半導体装置を一次元アレイ状に配列
し、それらの間を溝11により分離しただけの非常に単
純な構造で実現することができるとともに、第一実施例
で述べたと同様の非常に簡単なプロセスで製造すること
ができる。
【0040】図2に示す光半導体装置は、消費電力及び
製造プロセスの点で集積化に有利な条件を満たしている
ことは上述の通りであるが、そのままでは通常は基板表
面に垂直な方向からヘテロ接合フォトトランジスタHP
T1、HPT2に光入力を行い、レーザダイオードLD
の端面から光出力を得ることになり、光入力の方向と光
出力の方向とが互いに90°ずれてしまうことから、カ
スケード接続を行う場合には適していない。この点に関
しては、図4に示すように、ヘテロ接合フォトトランジ
スタHPT1、HPT2の端面から光入力を行うことに
よりカスケード接続が可能となるが、入力光のアライン
メントは必ずしも容易でなく、またこの方法で実現可能
なのは一次元アレイのみであり、二次元アレイの実現は
難しい。そこで、次にこの問題を解決することができる
実施例について図5〜図9を参照しながら説明する。
【0041】図5はこの発明の第三実施例による光半導
体装置を示し、そのレーザダイオードの導波路方向(共
振器長方向)の断面図である。
【0042】図5に示すように、この第三実施例による
光半導体装置においては、基板表面に対して45°傾斜
した溝21と基板表面に対して垂直な溝22とがp型Ga
As基板1に達するように形成されており、これらの溝2
1、22の間の部分のp型AlGaAs層2、活性層3及びn
型AlGaAs層4により、いわゆる45°反射型曲がり共振
器構造のスラブ型導波路構造のレーザダイオードLDが
形成されている。この場合、レーザダイオードLDの溝
21側の端面の45°反射壁によって、図5中下方に光
出力が取り出される。ここで、この光出力の取り出し部
におけるp型GaAs基板1の裏面には、例えば半導体多層
膜から成るいわゆるブラッグリフレクタ(DBRとも呼
ばれる)23が設けられている。また、この場合、p型
GaAs基板1を通して光出力が取り出されることから、p
型GaAs基板1に対して透明な光出力を得るために、レー
ザダイオードLDの活性層3は例えばInGaAs層により形
成される。
【0043】なお、溝21、22は、例えばRIE法の
ようなドライエッチング法によって簡単に形成すること
ができる。
【0044】図6はこの発明の第四実施例による光半導
体装置を示す。
【0045】図6に示すように、この第四実施例による
光半導体装置においては、溝21ばかりでなく、溝22
も基板表面に対して45°傾斜して形成されており、従
ってレーザダイオードLDの共振器の両端面が45°反
射壁になっている。そして、このレーザダイオードLD
の両端面の45°反射壁によって、図6中下方に互いに
等価な二つの光出力が取り出される。この場合、レーザ
ダイオードLDの溝22側の端面の45°反射壁によっ
て取り出される光出力の取り出し部におけるp型GaAs基
板1の裏面にも、ブラッグリフレクタ24が設けられて
いる。
【0046】図7はこの発明の第五実施例による光半導
体装置を示す。
【0047】図7に示すように、この第五実施例による
光半導体装置においては、ともに基板表面に対して45
°傾斜し、かつ互いに平行に溝21、22が形成されて
いる。また、n型AlGaAs層4とn型AlGaAs層7との間に
は、ブラッグリフレクタ25が設けられている。この場
合、レーザダイオードLDの溝21側の端面の45°反
射壁によって、図7中下方に光出力が取り出される。レ
ーザダイオードLDの溝22側の端面の45°反射壁に
よっても光出力が取り出されるが、ブラッグリフレクタ
25によって、実際にはこの溝22側の端面の45°反
射壁による光出力は、図7中上方に出てこない。従っ
て、この場合の光出力は、図5に示す第三実施例による
光半導体装置の光出力と等価である。
【0048】なお、上述の第三実施例及び第四実施例に
おいては、溝21、22が互いに平行でないため、これ
らの溝21、22を形成するためのドライエッチングは
2回必要であるが、この第五実施例においては、溝2
1、22が互いに平行であるため、これらの溝21、2
2を形成するためのドライエッチングは1回で済むとい
う利点がある。
【0049】図8はこの発明の第六実施例による光半導
体装置を示す。
【0050】図8に示すように、この第六実施例による
光半導体装置においては、レーザダイオードLDのp型
クラッド層としてのp型AlGaAs層2の一部に回折格子
(グレーティング)26が形成されている。このように
p型AlGaAs層2中に回折格子26を形成するためには、
p型AlGaAs層2aをエピタキシャル成長させた後、エピ
タキシャル成長を一旦中断してこのp型AlGaAs層2aの
表面にエッチングにより回折格子26を形成し、その後
p型AlGaAs層2bをエピタキシャル成長させればよい。
【0051】この第六実施例による光半導体装置におい
ては、導波路であるp型AlGaAs層2に形成された回折格
子26の部分ではp型AlGaAs層2に対して垂直な方向に
レーザ光が散乱されることにより、図8中下方に光出力
が取り出される。
【0052】上述の第三実施例、第四実施例、第五実施
例及び第六実施例による光半導体装置においては、p型
GaAs基板1を通して下方、すなわち基板裏面側に光出力
が取り出されるので、レーザダイオードLDの発光波長
はp型GaAs基板1に対して透明なものである必要があ
り、従ってレーザダイオードLDの活性層3はGaAs層で
はなくInGaAs層などにより形成する必要がある。しか
し、図9に示すこの発明の第七実施例による光半導体装
置のように、p型GaAs基板1にエッチングにより穴1b
を形成し、この穴1bから光出力を取り出すようにする
ことにより、レーザダイオードLDの発光波長をp型Ga
As基板1に対して透明なものとする必要がなくなり、レ
ーザダイオードLDの活性層3をi型GaAs層により形成
することが可能となる。なお、この場合、穴1bの部分
のp型AlGaAs層2の裏面にブラッグリフレクタ23が設
けられる。
【0053】この第七実施例は、図5に示す第三実施例
による光半導体装置においてp型GaAs基板1に穴1bを
形成したものに相当するが、第四実施例、第五実施例及
び第六実施例による光半導体装置のp型GaAs基板1に同
様な穴1bを形成するようにしても良い。
【0054】なお、第三実施例、第四実施例、第五実施
例及び第六実施例による光半導体装置において、光出力
端面にマイクロレンズを直接形成することが可能である
が、このマイクロレンズの形成面は平坦である方が望ま
しいので、このようにマイクロレンズを光出力端面に直
接形成する場合には、第七実施例のようにp型GaAs基板
1に穴1bを形成する場合よりも、第三実施例、第四実
施例、第五実施例及び第六実施例のようにp型GaAs基板
1に穴1bを形成しない場合の方が好ましい。
【0055】以上のような第三実施例、第四実施例、第
五実施例、第六実施例及び第七実施例による光半導体装
置によれば、いずれも表面からの光入力及び裏面からの
光出力が可能となるので、光半導体装置の一次元アレイ
は勿論、二次元アレイも容易に実現することができる。
また、光半導体装置のカスケード接続も簡単に行うこと
ができる。
【0056】なお、例えば図2に示すようにレーザダイ
オードLDとしてSDHレーザを用いた光半導体装置に
おいて、このSDHレーザを第三実施例、第四実施例及
び第五実施例による光半導体装置におけるレーザダイオ
ードLDと同様に45°反射型曲がり共振器構造とする
ことにより、非常に簡単なプロセスで光半導体装置の製
造が可能である。すなわち、レーザダイオードLD形成
用の層及びヘテロ接合フォトトランジスタHPT1、H
PT2形成用の層を一回のエピタキシャル成長で成長さ
せた後、ヘテロ接合フォトトランジスタHPT1、HP
T2の分離用の溝10を形成し、さらにレーザダイオー
ドLDの共振器の45°反射壁の形成及び素子分離を行
うだけで、光半導体装置の一次元アレイまたは二次元ア
レイを実現することができる。
【0057】図10はこの発明の第八実施例による光半
導体装置を示す。
【0058】図10に示すように、この第八実施例によ
る光半導体装置においては、全体として例えば円柱状の
形状を有するp型AlGaAs層2、活性層3及びn型AlGaAs
層4の上下にブラッグリフレクタ27、28を設けた共
振器構造を有するいわゆる垂直共振器型面発光レーザが
レーザダイオードLDとして用いられており、光出力は
図10中下方に取り出される。なお、垂直共振器型面発
光レーザについては、例えば、Technical Digest of Th
ird Optoelectronics Conference, 13B1-1, 196(1990)
、Technical Digest of Third Optoelectronics Confe
rence, 13B1-3,200(1990) 及びTechnical Digest of Th
ird Optoelectronics Conference, 13B1-4, 202(1990)
に記載されている。
【0059】この第八実施例によれば、第三実施例、第
四実施例、第五実施例、第六実施例及び第七実施例のよ
うにレーザダイオードLDを45°反射型曲がり共振器
構造としたり、回折格子26を形成したりしないで済む
という利点がある。また、この第八実施例による光半導
体装置は、表面からの光入力及び裏面からの光出力が可
能であるばかりでなく、レーザダイオードLDとして用
いられている面発光レーザは設計次第でしきい値電流、
従って動作電流をかなり低くすることができるため、光
半導体装置の二次元アレイ化に適している。さらに、こ
のように動作電流が低い面発光レーザは、SDHレーザ
と同様に、動作電流の点でトランジスタのような電子素
子との整合性も非常に良いため、レーザダイオードLD
と同時に集積するヘテロ接合フォトトランジスタHPT
1、HPT2の設計に負担がかからず、光半導体装置を
実現する上での柔軟性が高い。
【0060】図11はこの発明の第九実施例による光半
導体装置を示す。
【0061】図11に示すように、この第九実施例によ
る光半導体装置は、第八実施例による光半導体装置にお
いて、光出力端のp型GaAs基板1に穴1bを形成し、こ
の穴1bから光出力を取り出すようにしたものである。
【0062】この第九実施例によれば、第七実施例と同
様に、レーザダイオードLDの発光波長がp型GaAs基板
1に対して透明なものに制限されないので、レーザダイ
オードLDの活性層3をi型GaAs層により形成すること
ができる。
【0063】なお、第八実施例及び第九実施例による光
半導体装置においても、光出力端面にマイクロレンズを
直接形成することが可能である。
【0064】ところで、図1に示す光半導体装置におい
ては、通常、負極電源とヘテロ接合フォトトランジスタ
HPT1との間に例えば数十オーム程度の負荷抵抗が設
けられる。すなわち、図12に示すこの発明の第十実施
例による光半導体装置のように、負極電源とヘテロ接合
フォトトランジスタHPT1との間に負荷抵抗Rが設け
られる。この負荷抵抗Rは光半導体装置の外部に設ける
ことも考えられるが、次に述べる第十一実施例のように
すれば、光半導体装置にモノリシックに設けることがで
きる。
【0065】図13はこの発明の第十一実施例による光
半導体装置を示す。
【0066】図13に示すように、この第十一実施例に
よる光半導体装置においては、ヘテロ接合フォトトラン
ジスタHPT1、HPT2を構成するn型AlGaAs層7、
p型GaAs層8及びn型AlGaAs層9の上下にブラッグリフ
レクタ31、32が設けられている。これらのブラッグ
リフレクタ31、32は、例えばAlAs層とAlGaAs層とを
交互に積層した半導体多層膜により形成される。その他
の構成は、図2に示す光半導体装置と同様である。
【0067】この場合、ヘテロ接合フォトトランジスタ
HPT1、HPT2を構成するn型AlGaAs層7、p型Ga
As層8及びn型AlGaAs層9の上下にブラッグリフレクタ
31、32が設けられた構造により共振器が形成されて
いる。ここで、n型AlGaAs層7、p型GaAs層8及びn型
AlGaAs層9の厚さは、ヘテロ接合フォトトランジスタH
PT1、HPT2に対する光入射によってこの共振器中
に形成される光の定在波の腹の部分が受光層としてのp
型GaAs層8の所に位置するように選ばれている。より具
体的には、これらのn型AlGaAs層7、p型GaAs層8及び
n型AlGaAs層9の合計の厚さ、すなわち共振器長は、入
力光の波長の(n+1)/2倍(n=1、2、…)に選
ばれており、これによって光入射により共振器中に形成
される光の定在波の腹の部分を受光層としてのp型GaAs
層8の所に位置させることができる。また、この場合、
少なくとも光入射側のブラッグリフレクタ32の反射率
は、入射光を効率良く取り入れることができるように、
好適には小さく選ばれる。
【0068】このようにヘテロ接合フォトトランジスタ
HPT1、HPT2に対する光入射によって共振器中に
形成される光の定在波の腹の部分を受光層としてのp型
GaAs層8の所に位置させていることから、この受光層と
してのp型GaAs層8の厚さを極めて小さくしても、十分
に高い量子効率(光−キャリア変換効率)、すなわち十
分に高い光利得を得ることができる。
【0069】さらに、ヘテロ接合フォトトランジスタH
PT1、HPT2のベース層、すなわち受光層をp型Ga
As層ではなく例えばInGaAs層により形成する場合には、
ヘテロ接合フォトトランジスタHPT1、HPT2に対
する光入射によって共振器中に形成される光の定在波の
腹の部分を受光層の所に位置させることは、非常に有効
である。すなわち、InGaAsはAlGaAsに対して格子不整合
があるため、ヘテロ接合フォトトランジスタHPT1、
HPT2のコレクタ層またはエミッタ層としてのn型Al
GaAs層7上に受光層としてのInGaAs層をエピタキシャル
成長させる場合には、このInGaAs層の厚さは臨界膜厚以
下にする必要がある。ところが、この臨界膜厚は10〜
20nmのオーダーで極めて小さいため、単にこのInGa
As層を受光層として用いた場合には、十分な量子効率、
すなわち十分に高い光利得を得ることはできない。しか
し、このように受光層としてのInGaAs層の厚さが極めて
小さくても、ヘテロ接合フォトトランジスタHPT1、
HPT2に対する光入射によって共振器中に形成される
光の定在波の腹の部分をこの受光層としてのInGaAs層の
所に位置させるようにすることによって、十分な量子効
率、すなわち十分に高い光利得を得ることができるよう
になる。
【0070】さて、この第十一実施例による光半導体装
置においては、ヘテロ接合フォトトランジスタHPT1
のエミッタ層としてのn型AlGaAs層9上のブラッグリフ
レクタ32により所要の抵抗値を有する負荷抵抗Rが形
成されるように、このブラッグリフレクタ32とn型Al
GaAs層9とのヘテロ界面の組成急峻性が調整されてい
る。すなわち、この場合、負荷抵抗Rはブラッグリフレ
クタ32自身に内在しており、光半導体装置内に完全に
モノリシック化されている。
【0071】これに対して、n型AlGaAs層6とn型AlGa
As層7との間のブラッグリフレクタ31は、このブラッ
グリフレクタ31とn型AlGaAs層8とのヘテロ界面をグ
レーディッド構造とすることなどにより、可能な限り低
抵抗化が図られている。
【0072】図14はこの発明の第十二実施例による光
半導体装置を示す。この第十二実施例による光半導体装
置の等価回路は図12に示す通りである。
【0073】図14に示すように、この第十二実施例に
よる光半導体装置は、図10に示す第八実施例による光
半導体装置のヘテロ接合フォトトランジスタHPT1、
HPT2の上下にブラッグリフレクタ31、32を設け
て共振器構造を形成するとともに、ヘテロ接合フォトト
ランジスタHPT1のn型AlGaAs層9上のブラッグリフ
レクタ32に負荷抵抗Rを内在させたものである。この
負荷抵抗Rの形成方法は第十一実施例で述べた通りであ
る。
【0074】この第十二実施例によれば、レーザダイオ
ードLDとして垂直共振器型面発光レーザを用いた光半
導体装置において、第十一実施例と同様な利点を得るこ
とができる。
【0075】以上、この発明の実施例につき具体的に説
明したが、この発明は、上述の実施例に限定されるもの
ではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が
可能である。
【0076】例えば、レーザダイオードLDとヘテロ接
合フォトトランジスタHPT、HPT2との上下関係を
逆にしても良い。すなわち、ヘテロ接合フォトトランジ
スタHPT1、HPT2の上にレーザダイオードLDを
形成しても良い。
【0077】また、レーザダイオードLD及びヘテロ接
合フォトトランジスタHPT1、HPT2は、AlGaAs/
GaAs系以外の半導体ヘテロ構造を用いて形成しても良
い。さらに、p型GaAs基板1の代わりに他の化合物半導
体基板を用いても良い。
【0078】また、レーザダイオードLDとしては、例
えばいわゆるSAN(Self-AlignedNarrow Stripe) レ
ーザなどを用いても良い。
【0079】さらにまた、レーザーダイオードLDの代
わりに発光ダイオードを用いても良い。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の第一の発
明によれば、光によるセット、すなわち書き込み及びリ
セット、すなわち消去が可能な光メモリを実現すること
ができる。また、この発明の第二の発明によれば、光に
よるセット、すなわち書き込み及びリセット、すなわち
消去が可能であり、しかも受光部の並列分割を簡単に実
現することができる光メモリを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例による光半導体装置を示
す回路図である。
【図2】この発明の第一実施例による光半導体装置の構
造例を示す断面図である。
【図3】この発明の第一実施例による光半導体装置にお
けるヘテロ接合フォトトランジスタのエネルギーバンド
構造の一例を示すエネルギーバンド図である。
【図4】この発明の第二実施例による光半導体装置を示
す斜視図である。
【図5】この発明の第三実施例による光半導体装置を示
す断面図である。
【図6】この発明の第四実施例による光半導体装置を示
す断面図である。
【図7】この発明の第五実施例による光半導体装置を示
す断面図である。
【図8】この発明の第六実施例による光半導体装置を示
す断面図である。
【図9】この発明の第七実施例による光半導体装置を示
す断面図である。
【図10】この発明の第八実施例による光半導体装置を
示す断面図である。
【図11】この発明の第九実施例による光半導体装置を
示す断面図である。
【図12】この発明の第十実施例による光半導体装置を
示す回路図である。
【図13】この発明の第十一実施例による光半導体装置
を示す断面図である。
【図14】この発明の第十二実施例による光半導体装置
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 p型GaAs基板 2、5 p型AlGaAs層 3 活性層 4、6、7、9 n型AlGaAs層 10、11 溝 HPT1、HPT2 ヘテロ接合フォトトランジスタ LD レーザダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−215836(JP,A) 特開 平4−116630(JP,A) 特開 平4−240766(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 31/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と、上記発光素子の一方の端子
    に互いに並列に接続された二つのフォトトランジスタと
    を有し、 上記発光素子と上記二つのフォトトランジスタのうちの
    一方のフォトトランジスタとの間には光フィードバック
    ループが形成され、 上記発光素子と上記二つのフォトトランジスタのうちの
    他方のフォトトランジスタとは光学的に独立している光
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 発光素子と、上記発光素子の一方の端子
    に互いに並列に接続された二つのフォトトランジスタと
    を有し、 上記発光素子と上記二つのフォトトランジスタのうちの
    一方のフォトトランジスタとは互いに積層して設けら
    れ、 上記発光素子と上記二つのフォトトランジスタのうちの
    他方のフォトトランジスタとは空間的に互いに離れて設
    けられ、 上記発光素子と上記一方のフォトトランジスタとの間に
    は光フィードバックループが形成され、 上記発光素子と上記他方のフォトトランジスタとは光学
    的に独立している光半導体装置。
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