JP3055875U - 凝縮器の蒸発冷却液散布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器に蒸発冷却液を噴霧する装置、つま
り凝縮器上に設置する蒸発冷却液供給のユニット及び散
布器を提供する。 【解決手段】 凝縮器の外から注入された蒸発冷却液は
液注入管を通って容器内に入り、水位制御器が液注入管
の開閉を制御して容器内の液表面を一定の高度に保ち、
また、ポンプ及び水管が蒸発冷却液を散布器に送出す
る。散布器はフィン回転軸の前方に設置してあるため、
フィンの回転動力により蒸発冷却液は熱交換器へと噴霧
される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は蒸発冷却液を空調機内の凝縮器に関するもので、特に蒸発冷却液を熱 交換器上に散布する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

凝縮器の熱交換器に噴霧する蒸発冷却液（水でも良い）は、フィンの風力によ り熱交換器の温度を下げ、同時に熱交換器内のコイルの冷媒温度及び圧力を降下 させ、過冷却の増加及び圧縮機の機能により作業効率を高める。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要目的は、熱交換器に蒸発冷却液を噴霧する装置、つまり凝縮器上 に設置する蒸発冷却液供給のユニット及び散布器を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

蒸発冷却液供給のユニットは、容器、ポンプ、水管及び液注入管、水位制御器 等で構成され、凝縮器の外から注入された蒸発冷却液は液注入管を通って容器内 に入り、水位制御器が液注入管の開閉を制御し、容器内の液表面を一定の高度に 保ち、また、ポンプ及び水管が蒸発冷却液を散布器に送出する。散布器はフィン 回転軸の前方に設置してあるため、フィンの回転動力により蒸発冷却液は熱交換 器へと噴霧される。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１が示すように、本考案は主に機殻１０、容器２０及び蒸発冷却液を供給す る装置、フィン３０、熱交換器４０等から成る。この蒸発冷却液を供給する装置 とは、容器２０、ポンプ２１、水管２２、水位制御器２３、散布器２４及び液注 入管２５で構成され、該散布器２４はフィン３０前方回転軸３１上に設置する。 液注入管２５は外側から蒸発冷却液５０を注入する。 蒸発冷却液５０は容器２０内に注がれているため、ポンプ２１及び水管２２に よって散布器２４へと押し出され、熱交換器４０上に散布される。 また、水位制御器２３は容器２０内の蒸発冷却液５０の高度を制御するので、 同時に液注入管２５の容器２０への蒸発冷却液５０の注入も制御する。

【０００６】 図２を参照すると分かるように、散布器２４は碗状で、内部が小さく外部の開 口が大きい形状となっており、その底部中央に孔２４１を開設し、内壁の斜面上 には複数の突起２４２を突設する。 図３に示すように、散布器２４はボルト６０でフィン３０の回転軸３１上に固 定し、水管２２の管口２２１は散布器２４の前方に設置する。ポンプ２１が蒸発 冷却液５０を水管２２を通して散布器２４内（図１参照）に送入すると、該散布 器２４は回転軸３１の回転で蒸発冷却液５０を遠心力によって外に向かって放出 させる。突起２４２間の間隔により蒸発冷却液５０は均等に分布されて流動線を 形成し、散布器２４の開口から熱交換器４０上に噴霧される。 散布器２４を通って噴出した蒸発冷却液５０は、熱交換器４０上に噴霧される とその一部は蒸発し、残りの液は重力により容器２０内に滴下する。

【０００７】 上述の蒸発冷却液５０を送出する装置は、凝縮機の機殻１０外から直接液を導 入して、容器２０内の蒸発冷却液５０を吸いとることもでき、この場合蒸発冷却 液５０を送出する装置内にポンプ２１及び水位制御器２３を設置する必要はない 。

【０００８】 本考案の散布器２４は、フィン３０の必須動作である回転から構想した創作で あり、その構造に変化を加えることもできる。散布器２４をフィン３０と熱交換 器４０の間のフィン３０回転軸３１上に設置したため、フィン３０の回転動力に より蒸発冷却液５０が熱交換器４０上に散布され、この構造から散布器２４は局 部的に変化をつけたりすることができる。

【０００９】

【考案の効果】 本考案は、直接フィンの回転を利用することで蒸発冷却液を散布し、よって液 は小さなポンプの動力のみで管から自然に流出し、圧力による噴霧を行う必要が ない。また、蒸発冷却液の噴霧の過程における噪音が小さく、散布器から散出さ れる液はかなり均等に散布される。さらにフィン前方に散布器を設置したため、 該散布器はフィンの回転で共に回転し、これにより散布器内に注入された蒸発冷 却液は噴霧する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を凝縮器に設置した際の構造図である。

【図２】本考案の散布器の立体図である。

【図３】本考案の散布器をフィン回転軸上に設置した際
の側面断面図である。

【符号の説明】

１０ 機殻 ２０ 容器 ２１ ポンプ ２２ 水管 ２２１ 管口 ２３ 水位制御器 ２４ 散布器 ２４１ 孔 ２４２ 突起 ２５ 液注入管 ３０ フィン ３１ 回転軸 ４０ 熱交換器 ５０ 蒸発冷却液 ６０ ボルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】凝縮器の蒸発冷却液を散布する蒸発冷却液
   散布装置において、内部にフィン及び熱交換器、底部に
   容器を設置すると共に、散布器を、蒸発冷却液を注いだ
   後にポンプ及び水管で送出した蒸発冷却液がフィンの回
   転を利用して熱交換器上に散布できるようにフィンの回
   転軸前方に設置させたことを特徴とする凝縮器の蒸発冷
   却液散布装置。