JP3055828B2 - 撮像手段を用いた対象物の検査方法 - Google Patents

撮像手段を用いた対象物の検査方法

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JP3055828B2
JP3055828B2 JP3251783A JP25178391A JP3055828B2 JP 3055828 B2 JP3055828 B2 JP 3055828B2 JP 3251783 A JP3251783 A JP 3251783A JP 25178391 A JP25178391 A JP 25178391A JP 3055828 B2 JP3055828 B2 JP 3055828B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対象物の形状寸法データ
を利用して、対象物の長さ等を計測する撮像手段を用い
た対象物の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡を用いることにより、対象物(被
写体)の寸法を測定する装置として、特開昭59−70
903号に開示された従来例がある。
【0003】この従来例では、測長するために必要とな
る基準長さを対象物に投射するためにレーザビームの発
生手段が必要になると共に、内視鏡側にこのレーザビー
ムを導光するライトガイド及び投射するレンズを設けな
ければ測長できない。
【0004】この従来例では、内視鏡の構造が複雑にな
り、先端部が太径になってしまうので、細い挿入孔等に
は挿入できなくなる欠点が生じる。
【0005】また、この従来例では、レーザビームが投
射される部分が、レーザビームと垂直な平面でないと精
度良く測長できないという測定条件に大きな制約があ
り、実用的でない。
【0006】このため、本出願人は特願平1−2834
97号の関連技術例において、電子内視鏡とか小型TV
カメラ等の撮像手段を用い、予め形状寸法が既知である
対象物を撮像して、画像を得、一方この対象物の形状寸
法データを用いてコンピュータグラフィック作画手段に
よって、対象物の透視図を描き、この透視図を描くため
のパラメータを種々変化させて、これを対象物の画像に
一致させることによって、対象物の検査部位の長さ等を
測定する方法を提案した。
【0007】上記関連技術例では、対象物の透視図を対
象物の画像に重ね合わせる等して両画像を一致させるプ
ロセスが必要となるが、この重ね合わせるプロセスは、
図21、図22に示すように、3次元座標系上で対象物
の図形の位置x,y,z及び向きθx ,θy ,θz の6
つのパラメータを変化させることにより実行する。
【0008】上記関連技術例では、オペレータがキーボ
ードを操作することにより、これらのパラメータを変化
させて、対象物の画像と対応図形画像とを重ねるように
しているが、この操作は非常に煩雑であり、極めて熟練
したオペレータが行ってもなかなか重ね合わせることが
できなかった。
【0009】そこで、さらに本出願人は特願平3−77
966号において、対象物の画像中の目標となる複数の
特定部位を設定し、この特定部位の点と対応する対応図
形画像上の点とを一致させるようにして対象物の検査部
位の測定を行う方法を提案している。
【0010】この方法によれば、煩雑な操作を必要とす
ることなく対象物の画像と該対象物に対応した図形画像
とを一致させることができ、容易に対象物における測定
部位の長さ、面積等を計測することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記関
連技術例では、対象物の画像と該対象物に対応した図形
画像とを一致させる場合において、対象物の画像として
2点の角部、もしくは1点の角部とこれと反対側に位置
する辺部が得られないときは、対象物に対応する図形を
容易に一致させることができない。
【0012】内視鏡検査時においては、内視鏡挿入部を
挿入できる場所が限られていることも多く、設定した特
定部位が全て画角内に入らずに観察できなかったり、対
象物が他の物の後ろに隠れて一部しか観察できない場合
も起こり得る。
【0013】本発明は上述した点にかんがみてなされた
もので、対象物が一部しか観察できない場合において
も、煩雑な操作を必要とすることなく対象物の画像と該
対象物に対応した図形画像とを一致させて、対象物にお
ける測定部位の長さ、面積等を計測することのできる撮
像手段を用いた対象物の検査方法を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による撮像手段を
用いた対象物の検査方法は、形状寸法が既知である対象
物を検査する方法であって、対象物を撮像手段で撮像
し、モニタ画面上に対象物の画像を表示する第1のプロ
セスと、前記形状寸法のデータを用いて、前記対象物に
対応する図形と、前記対象物との相対的な位置関係を特
定可能な他の要素に対応する図形とを構成する第2のプ
ロセスと、前記他の要素に対応した図形上の複数の特定
部位に対応する前記対象物の画像中の位置を指定する第
3のプロセスと、前記第3のプロセスで指定された画像
中の各位置のデータを用いることにより、前記他の要素
に対応した図形が前記対象物の画像と実質的に一致した
見え方をするように前記図形の姿勢を可変する第4のプ
ロセスと、前記対象物に対応する図形と前記他の要素に
対応した図形との相対的位置関係を、前記対象物の画像
上における位置関係と一致するように前記対象物に対応
する図形を可変する第5のプロセスと、前記対象物の検
査したい部分を成す複数の点の画像上における位置を指
定して、これらの位置のデータから前記対象物に対応し
た図形上における対応する複数の点の位置を決定する第
6のプロセスとを備えている。
【0015】
【作用】前記プロセスにより、前記第6のプロセスで指
定された複数の点に対応する前記図形上での各位置デー
タを用いて、前記図形上における対応する複数の点によ
って規定される被測定量を計測する。このとき、前記対
象物に対応する図形の姿勢が対象物の画像と実質上一致
した見え方となるように前記図形の姿勢を自動的に合わ
せられるので、複雑な操作をすることなくクラック等の
線分の長さ等が求まる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図18は本発明の第1実施例に係り、
図1は第1実施例の方法に使用する内視鏡装置の構成
図、図2はジェットエンジンを示す概略斜視図、図3は
ジェットエンジン内の検査対象物としてのブレードを示
す斜視図、図4はジェットエンジン内コンプレッサ部の
ブレードとステーターベーンとの配置を示す説明図、図
5はブレードとステーターベーンとを表示したモニタ画
面を示す説明図、図6は形状寸法データで構成したブレ
ードとステーターベーンの模擬図形を示す概略図、図7
は図6で構成した模擬図形の一部を示す概略図、図8及
び図9はステーターベーンを表示するモニタ画面で特定
の位置を指定している様子を示す説明図、図10は図8
及び図9による位置の指定によって2つの直線が決定さ
れることを示す説明図、図11は2つの直線上における
距離が既知であることから一方の位置に対して他方の位
置が決定されることを示す説明図、図12及び図13は
さらに他の位置を指定する様子を示す説明図、図14は
図12及び図13の位置の指定によって決定される2つ
の直線等を示す説明図、図15は物体上の2点の指定後
に、2点を通る直線の回りの回転位置(回転角)の自由
度が存在することを示す説明図、図16はブレードを表
示するモニタ画面上で2点を指定することにより、それ
らの線分の長さが計算されて表示されることを示す説明
図、図17は図16の2点の指定により、ブレードの模
擬図形上での2点が決定されることを示す説明図、図1
8は本実施例における模擬図形と内視鏡画像とを一致さ
せる際のプロセスを示したフローチャートである。
【0017】図1に示すように第1実施例に係る内視鏡
装置1は電子内視鏡2と、この電子内視鏡2に照明光を
供給する光源装置3と、電子内視鏡2の撮像手段に対す
る信号処理を行う映像信号処理装置4と、この映像信号
処理装置4で生成された標準的な映像信号をモニタ5に
表示したり、ブレード6等の対象物の模擬図形等を表示
したり等してブレード6等の対象物のクラック8等の検
査対象部分の長さか面積等の被測定量の測定を行う測定
装置9とから構成される。
【0018】上記電子内視鏡2は、細長の挿入部11を
有し、この挿入部11の後端側に太幅の操作部12が形
成されている。
【0019】上記挿入部11内にはライトガイド13が
挿通され、このライトガイド13の末端を光源装置3に
接続することにより、ランプ14の照明光を伝送し、先
端部15側の端面から照明レンズ16を介して被写体に
向けて出射する。
【0020】照明された被写体は、先端部15に配設し
た対象レンズ18によって、その焦点面に配設したCC
D19に結像する。このCCD19の撮像面にはモザイ
クカラーフィルタが取付けてあり、各画素毎に色分離す
る。
【0021】上記CCD19で光電変換された信号は、
信号線20を介して、映像信号処理装置4に入力され、
映像信号処理された後、測定装置9の画像メモリ21に
入力され、一時記憶される。この画像メモリ21から読
出された映像信号は、合成装置22を介してモニタ5に
出力でき、対象物(この場合ブレード6)の画像6Aを
モニタ画像に表示することができる。
【0022】この測定装置9は、対象物におけるクラッ
ク8等の大きさ(長さ)等を測定するための測定プログ
ラムを実行するCPU24と、対象物の形状寸法を規定
するデータが記録されたフレキシブルディスクからこれ
らのデータを読込み、CPU24に出力するフレキシブ
ルディスク装置25と、このデータをコピーして使用し
たり、測定装置9の実行用プログラム等を記録する等に
用いられる磁気ディスク装置26と、データの入力用等
に用いられるキーボード27と、CPU24の制御のも
とで対象物6の模擬図形とかカーソルを発生する図形発
生装置28とから構成される。
【0023】上記合成装置22は、画像メモリ21から
出力される映像信号(被写体画像又は画像信号とも記
す。)と、CPU24の制御のもとで図形発生装置28
から出力される対象物模擬図形(信号)との一方をモニ
タ5に出力したり、画像及び図形を重畳してモニタ5に
出力したりすることもできる。
【0024】尚、キーボード27を操作して、モニタ画
面上でカーソルを移動した場合における各カーソルの位
置は、CPU24で把握されるようになっている。
【0025】この装置1を用いての対象物の測定方法に
ついて、例えば図2に示す航空機のジェットエンジン3
1内を検査する場合について説明する。
【0026】このジェットエンジン31内部には、ター
ビン及びコンプレッサ等があり、それらにはロータ32
が多数配置されている。ロータ32は、図3に示すブレ
ード6が放射状に多数取付けられたもので、中心を回転
軸として回転する。
【0027】上記ブレード6は、長い飛行時間による疲
労とか異物の衝突等が原因で、図3に示すようにクラッ
ク8が生じる場合がある。
【0028】ある水準より短いクラックであれば、引続
き支障なく使用できるが、それよりも長いクラックの場
合、そのままエンジンを使用していると、ブレード6の
破損を招くことがあり、ひいてはエンジン全体に大きな
障害を及ぼす恐れがある。このような事態を未然に防ぐ
ために、航空機は一定の飛行時間を経過する毎に定期点
検が義務付けられており、特にこのブレードのクラック
検査は重要な検査である。そして、上記のようにクラッ
ク8の長さを測定し、検査水準に照らし合わせる必要が
ある。
【0029】上記エンジン31の検査孔を介して電子内
視鏡2の先端側を挿入することにより、図1に示すよう
にブレード6を視野内に入れて撮像することができる。
【0030】検査対象物であるブレード6を撮像した画
像は、測定装置9内の画像メモリ21に記憶され、その
後に書込みを禁止することによって静止画にしたり、ま
たは、動画のまま合成装置22を介してモニタ5に(図
1に示すように)表示される。
【0031】ところが、図4に示すように、ジェットエ
ンジン31内部のコンプレッサ部33には、前記ロータ
32と周辺部に取り付けられていて固定されているステ
ータ34とが配置されており、このステータ34には、
多数のステーターベーン35が取り付けられている。こ
のため、図5に示すように、内視鏡によって観察する際
にブレード6の画像6Aの一部がステーターベーン35
の画像35Aによって隠れてしまい、ブレードの画像6
Aの全体が表示されない場合も多く起こる。
【0032】このような場合は、図6に示すように、ブ
レード6の模擬図形41とステーターベーン35の模擬
図形42とを作成し、まずステーターベーンの模擬図形
42と図5の画像中のステーターベーン35とが一致す
るように図形の位置と向きを可変するようにする。
【0033】前記ブレード6及びステーターベーン35
の形状寸法を規定しているデータは、図示しないCAD
装置等から提供され、例えばフレキシブルディスク装置
25によって、この測定装置9に入力される。なお、フ
レキシブルディスク装置25から磁気ディスク装置26
にコピーされて使用されることもある。検査対象物がブ
レード6などの部品の場合は、製作段階において形状寸
法が規定されているため、前記のようなCAD装置等か
ら形状寸法データを持ってきて利用することができる。
【0034】この形状寸法データにより、CPU24は
図形発生装置28から例えば図6に示すようにxyz3
次元座標系上で、ブレード6とステーターベーン35の
模擬図形を構成し、合成装置22を経てモニタ5に表示
する。この場合、一旦画像6Aの表示から切換えて表示
しても良いし、異なる色の線画等を用いて、スーパイン
ポーズ表示しても良いし、子画面状に表示しても良い。
【0035】図7は図6の図形中のステーターベーンの
模擬図形42を示したものである。まず最初に、この図
形のxyz3次元座標系上での位置と向きを可変し、z
軸上の視点Sからこの図形を見た時に、図5のように表
示されているステーターベーンの画像35Aと実質的に
一致した見え方をするようにすることが、この実施例で
の測定方法において必要となる。
【0036】この実施例では、オペレータは、図7に示
す図形における特定部位に対応する画像中の位置を指定
する。
【0037】ここでは、先ず節点N1を用い、この節点
N1に対応する図5の画像35A中での位置を、図8に
示すように、カーソルKを移動して指定する。このカー
ソルKは、図1に示す図形発生装置28によって、ビデ
オ信号として発生され、合成装置22によって、画像6
Aに合成してモニタ5上に表示される。モニタ画面上に
おけるカーソルKの位置はキーボード27を用いたオペ
レータの操作にもとづき、CPU24によって制御され
る。従って、CPU24はカーソルKの位置を常時把握
している。
【0038】次に同様にして、図7における画像中の節
点N2に対応する位置が、図5の画像35A中で図9に
示すようにカーソルKを用いて指定する。
【0039】このようにして、画像35Aを表示するモ
ニタ画面上で節点N1,N2の位置を指定することは、
xyz3次元座標系上では、図10に示すように視点S
を通る2本の直線g1,g2を決定することである。そ
して、節点N1は直線g1上のどこかに位置しており、
同様に節点N2は直線g2上のどこかに位置している。
【0040】一方、節点N1,N2は形状寸法が規定さ
れたステーターベーン上の点であるから、これら2点間
の空間距離N1N2は決まっている。従って、直線g1
上のある位置に節点N1があるとした場合、図11に示
すように節点N2の位置は、節点N1を中心として、距
離N1N2を半径とする球Sp と、直線g2との交点に
あるはずである。一般に球と直線との交点は最大で2点
であるから、図11において節点N1をこの図のような
位置に仮定した場合、節点N2は、この図に示すように
N2a,N2bのうちのどちらかに存在するはずであ
る。
【0041】即ち、節点N1,N2の画面上での位置が
指定されると、直線g1,g2が確定し、直線g1上の
ある位置に節点N1を仮定すれば、節点N2の位置は、
直線g2上の2つの確定した点のどちらかに存在するこ
とになる。
【0042】次にオペレータは、図7のステーターベー
ンの模擬図形上の直線L1の位置を画像35Aを表示す
るモニタ画面上で指定する。これは、すでに節点N1の
位置をこの画面上で指定してあるので、図12に示すよ
うに、(図7の)直線L1上にある節点N1とは異なる
他の任意の点P3をこの画面上で指定すれば良い。同様
にして、直線L2の位置を指定するために、オペレータ
は図13に示すように、(図7の)直線L2上にある節
点N2と異なる位置の点P4を指定する。これらの点P
3,P4を指定することは、図14に示すように、xy
z3次元座標系上で視点Sを通る直線g3,g4を決定
することである。
【0043】これまでに、オペレータは図8,図9,図
12,図13のように、4つの点N1,N2,P3,P
4を画像6Aを表示するモニタ画面上で指定した。
【0044】以後、ステーターベーンを模擬する模擬図
形の姿勢を可変するプロセスは、CPU24が自動的に
実行する。
【0045】図11において、直線g1上のある位置に
節点N1を仮定すると、節点N2は、この図の交点N2
a又はN2bのどちらかの位置に決まる。今、節点N2
は、例えば交点N2aの位置であると仮定する。節点N
1,N2の2点の位置が固定されると、ステーターベー
ン35の姿勢を決めるために残っている自由度は、図1
5に示すように、2点N1,N2を通る直線mを軸とし
た模擬図形の回転(角)位置θだけである。
【0046】そこで、回転位置θについても、ある値を
仮定する。これで、一応ステーターベーン35の模擬図
形の姿勢が確定する。この確定した図形を図14に示
す。
【0047】図14において、直線g3と直線L1との
最短空間距離をd1とする。もし、この距離d1=0で
あったら、直線g3と直線L1が交わっていることであ
るが、一般にはd1=0とはならず、直線g3と直線L
1は交わっていない。
【0048】同様に、直線g4と直線L2との最短空間
距離をd2とする。この距離d2も一般には0でない。
【0049】そして、これらの距離d1とd2との平方
和をDとする。
【0050】もし、直線g1上における図形上の節点N
1の位置が現実のステーターベーン35におけるN1の
位置と一致しており、また図形上の節点N2の位置も現
実のステーターベーン35におけるN2の位置と一致し
ていて、さらに図15の回転位置θも現実の回転位置と
一致していたら、図14におけるステーターベーンのx
yz3次元座標系上の図形を視点Sから見た場合、モニ
タに表示されている現実のステーターベーンの画像35
Aと全く同じ形、且つ同じ位置に見える。
【0051】そして、直線g3,g4は各々直線L1,
L2と交わっている。
【0052】従って、距離d1,d2が条件d1=0,
d2=0、つまり平方和DがD=0となる。この状態に
対してステーターベーン図形の姿勢が変化すると、平方
和D>0の値になる。
【0053】そこで、直線g1上における節点N1の位
置を種々可変し、その各々について回転位置θも種々可
変して、それらの全てに対して平方和Dの値を求める。
【0054】即ち、表1に示すように節点N1の位置と
回転位置θの値を各々実用的なピッチで可変し(それぞ
れN1j ,θi で示している。)、その全ての組合わせ
に対して平方和D(Djiで示してある。)値を求める。
そして、表1の中で最小の平方和Djiを与える節点N1
の位置と回転位置θの組合わせが、現実のステーターベ
ーンの姿勢に最も近いステーターベーン図形の姿勢を意
味している。
【0055】
【表1】
【0056】CPU24は、このようにして、表1の平
方和Djiを計算し、最小の平方和Dを与えるN1の位置
とθを求める。これによって、現実のステーターベーン
35の姿勢に対して、ステーターベーン模擬図形の姿勢
を極めて良好に、且つ自動的に一致させることができ
る。
【0057】オペレータのすべき操作は、前述のよう
に、4つの点N1,N2,P3,P4を画面上で指定す
るだけで良い。
【0058】尚、前述のように1つの点N1の位置に対
して2つの点N2の位置があるので、実際には表1の2
倍の数の平方和Djiの値を求め、その中から最小値を選
択することになる。
【0059】以上の各ステップは、図18のフローチャ
ートに示されている。
【0060】次に、図6に示したブレードの模擬図形4
1をステーターベーンの模擬図形42に対して回転させ
ることにより、ブレードの模擬図形41をモニタ画面上
のブレード6Aと一致させる。
【0061】前述のように、ステーターベーン模擬図形
の姿勢を現実のステーターベーン35の姿勢に一致させ
ることができると、後は、図6においてブレードの模擬
図形41をZ軸の回りで単純に回転させるだけでブレー
ドの模擬図形41をモニタ画面上のブレード6Aと一致
させることができる。これは、ブレード6がロータ32
の中心(図6のZ軸と対応している)を回転軸として回
転するようになっており、ステーターベーン35は固定
されているため、ブレード6の回転位置が決定できれば
ブレード6とステーターベーン35との相対位置が特定
できるからである。
【0062】従って、例えば図6における点Aが図5の
点Aと一致するように回転位置θzを決定し、ブレード
の模擬図形41を回転させることにより、現実のブレー
ド6の姿勢に対してブレードの模擬図形の姿勢が容易に
一致する。
【0063】このようにして、一旦ブレード6の模擬図
形の姿勢を現実のブレードの姿勢に一致させることがで
きると、図16におけるクラック8Aの長さの測定等を
容易にできる。
【0064】即ち、オペレータは図16において、画像
6A上のクラック8Aの両端の点P5,P6の位置をカ
ーソルによって指定すれば良い。
【0065】画面上で点P5,P6の位置が指定される
ということは、図17で示すように、xyz3次元座標
系上では、視点Sを通る直線g5,g6が決定されると
いうことである。直線g5,g6が決まると、これとブ
レード模擬図形との3次元空間上での交点をCPU24
は計算により求める。
【0066】図17においては直線g5は、ブレード模
擬図形を成す三角形の要素E1と交わっており、その交
点をQ1とする。また、直線g6は要素E2と交わって
おり、その交点をQ2とする。
【0067】交点Q1,Q2がブレード6上のクラック
8の両端に対応している。これらの交点Q1,Q2のx
yz座標は、もちろんCPU24が計算によって、求め
られるので、クラック8の長さQ1Q2も計算される。
そして、図16に示すように、モニタ画面の例えば隅に
表示される。
【0068】この実施例によれば、オペレータは、ブレ
ード6及びステーターベーン35を模擬する図形上の特
定の位置に対応する位置を観察画像上で指定するのみ
で、後はCPU24等がこの画像と実質上一致する見え
方となる姿勢の図形を自動的に決定するようにしている
ので、オペレータは一致させるための煩雑な作業を行う
ことを必要とせず、クラック等の長さを簡単に測定する
ことができる。また、ステーターベーンの模擬図形を画
像と一致させ、間接的にブレードの模擬図形を実際の画
像と一致させるようにしているので、対象物の全体像が
得られない場合においても容易に模擬図形を一致させる
ことができる。
【0069】又、この実施例によれば、検査対象部分が
平面でなくても、精度良く長さ等を求めることができる
という利点もある。
【0070】図19及び図20は本発明の第2実施例に
係り、図19はブレードとマークとを表示したモニタ画
面を示す説明図、図20は形状寸法データで構成したマ
ークを含むブレードの模擬図形を示す概略図である。
【0071】第2実施例では、第1実施例のようにステ
ーターベーンの模擬図形をモニタの画像と一致させてか
ら間接的にブレードの模擬図形を画像と一致させる代わ
りに、予め設けられたマークを用いて、ブレードの模擬
図形を画像と一致させるようにする。
【0072】図19に示すように、ブレード6上には予
め所定の位置に点B,C,D,Eのようにマークが設け
られている。これらのマークは、ブレード6上での座標
が既知であるため、図20に示すように、CAD装置等
からの形状寸法データによりマークを含むブレードの模
擬図形が構成される。よって、模擬図形上での点B,
C,D,Eの位置は特定されている。
【0073】そして、第1実施例のステーターベーンの
模擬図形の場合と同様にして、ブレード6の模擬図形の
姿勢を現実のブレードの姿勢に一致させる。図19のよ
うな観察画像の場合は、ブレード6の一部がステーター
ベーン35によって隠れてしまい、ブレードの模擬図形
だけでは現実のブレードの姿勢と模擬図形の姿勢とを一
致させることができない。このような場合は、模擬図形
上での位置関係とこれに対応する画像とが特定できる点
Aと辺F,点B,そして点Dを利用することによって、
第1実施例と同様な方法でブレードの模擬図形の姿勢と
現実のブレードの姿勢とを一致させることができる。そ
して、目的とする被測定部位をモニタの画像上で指定す
ることによって、対応する模擬図形上での座標が求めら
れるので、被測定部位の長さ等が容易に計算できる。
【0074】このように、本実施例によれば、オペレー
タは一致させるための煩雑な作業を行うことを必要とせ
ず、クラック等の長さを簡単に測定することができる。
また、予め設定されているマークを用いることによっ
て、ブレードの模擬図形を実際の画像と一致させるよう
にしているので、対象物の全体像が得られない場合にお
いても容易に模擬図形を一致させることができる。
【0075】ところで、本発明者による前述した関連技
術例では、物体の形状寸法データを用いて描く透視図
(先行例ではコンピュータグラフィック画像と呼び、C
G画像と略記)をモニタに表示させることが必要であっ
た。これは、オペレータが、この透視図を物体の画像と
見比べながら、図形の姿勢を可変して、物体の画像に一
致させる作業を行っていたからである。
【0076】しかし、この実施例では、オペレータがこ
のような作業をする必要がなく、CPU24によって自
動的に一致させているので、透視図をモニタに表示させ
る必要はない。ただし、接点Ni 等の特定部位をオペレ
ータに知らせるようにするために、表示した方が良い。
尚、前述した関連技術例に示すように、基準ピッチの目
盛を物体の画像に重ねて表示し、きずの長さ等を目測で
読み取りたい場合は、この先行例の場合と同様な表示を
させることもできる。
【0077】また、関連技術例に示すように、検査対象
部分の周囲の複数の点を指定することにより、検査対象
部分の面積を測定できることは明らかである。
【0078】さらに、関連技術例に示すように、ファイ
バスコープとテレビカメラを用いて対象物の画像を撮像
した場合も、本発明に適用できる。
【0079】さらにまた、関連技術例に示す小型テレビ
カメラで対象物の画像を撮像した場合も全く同様であ
る。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、対
象物が一部しか観察できない場合においても、煩雑な操
作を必要とすることなく対象物の画像と該対象物に対応
させて作成した図形画像とを一致させて、対象物におけ
る測定部位の長さ、面積等を計測することのできる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図18は本発明の第1実施例に係
り、図1は第1実施例の方法に使用する内視鏡装置の構
成図
【図2】ジェットエンジンを示す概略斜視図
【図3】ジェットエンジン内の検査対象物としてのブレ
ードを示す斜視図
【図4】ジェットエンジン内コンプレッサ部のブレード
とステーターベーンとの配置を示す説明図
【図5】ブレードとステーターベーンとを表示したモニ
タ画面を示す説明図
【図6】形状寸法データで構成したブレードとステータ
ーベーンの模擬図形を示す概略図
【図7】図6で構成した模擬図形の一部を示す概略図
【図8】ステーターベーンを表示するモニタ画面で特定
の位置を指定している様子を示す説明図
【図9】ステーターベーンを表示するモニタ画面で特定
の位置を指定している様子を示す説明図
【図10】図8及び図9による位置の指定によって2つ
の直線が決定されることを示す説明図
【図11】2つの直線上における距離が既知であること
から一方の位置に対して他方の位置が決定されることを
示す説明図
【図12】さらに他の位置を指定する様子を示す説明図
【図13】さらに他の位置を指定する様子を示す説明図
【図14】図12及び図13の位置の指定によって決定
される2つの直線等を示した説明図
【図15】物体上の2点の指定後に、2点を通る直線の
回りの回転位置(回転角)の自由度が存在することを示
す説明図
【図16】ブレードを表示するモニタ画面上で2点を指
定することにより、それらの線分の長さが計算されて表
示されることを示す説明図
【図17】図16の2点の指定により、ブレードの模擬
図形上での2点が決定されることを示す説明図
【図18】第1実施例における模擬図形と内視鏡画像と
を一致させる際のプロセスを示したフローチャート
【図19】図19及び図20は本発明の第2実施例に係
り、図19はブレードとマークとを表示したモニタ画面
を示す説明図
【図20】形状寸法データで構成したマークを含むブレ
ードの模擬図形を示す概略図
【図21】図21及び図22は関連技術例の説明図で、
図21はコンピュータグラフィック画像を表示する際の
位置パラメータの説明図
【図22】コンピュータグラフィック画像を表示する際
の回転角パラメータの説明図
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 7/18 G06F 15/62 400 (72)発明者 鈴木 克哉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山口 征治 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−218708(JP,A) 特開 平3−102202(JP,A) 特開 平2−38804(JP,A) 特開 平2−110788(JP,A) 特開 平4−54409(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G06T 1/00 - 7/00 H04N 7/18 G02B 23/24 A61B 1/00 300

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状寸法が既知である対象物を検査する
    方法であって、対象物を撮像手段で撮像し、モニタ画面
    上に対象物の画像を表示する第1のプロセスと、 前記形状寸法のデータを用いて、前記対象物に対応する
    図形と、前記対象物との相対的な位置関係を特定可能な
    他の要素に対応する図形とを構成する第2のプロセス
    と、 前記他の要素に対応した図形上の複数の特定部位に対応
    する前記対象物の画像中の位置を指定する第3のプロセ
    スと、 前記第3のプロセスで指定された画像中の各位置のデー
    タを用いることにより、前記他の要素に対応した図形が
    前記対象物の画像と実質的に一致した見え方をするよう
    に前記図形の姿勢を可変する第4のプロセスと、 前記対象物に対応する図形と前記他の要素に対応した図
    形との相対的位置関係を、前記対象物の画像上における
    位置関係と一致するように前記対象物に対応する図形を
    可変する第5のプロセスと、 前記対象物の検査したい部分を成す複数の点の画像上に
    おける位置を指定して、これらの位置のデータから前記
    対象物に対応した図形上における対応する複数の点の位
    置を決定する第6のプロセスと、 により前記第6のプロセスで指定された複数の点に対応
    する前記図形上での各位置データを用いて、前記図形上
    における対応する複数の点によって規定される被測定量
    を計測する撮像手段を用いた対象物の検査方法。
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