JP3055767U - 着脱式の照明付握りを備えた傘 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に電池が収納されて自在に照明が可能な
着脱式の照明付握りを備えた傘を提供する。 【解決手段】 傘２００の柄２０１の下端部に設けられ
た握り１００において、柄２０１の下端部と握り１００
とを着脱自在な結合手段によって連結する。握り１００
には照明手段の構成部材を全て収納し、内部にはおもに
電池２１、スイッチ部材３、配線材２３、電球４１など
を含む。握り１００の下端部はパッキング５１にて防水
された蓋５により閉じられ、電池交換や修理の際には離
脱可能である。スイッチ部材３の開閉により照明の点灯
が制御される。照明使用時には必要に応じて柄２０１か
ら握り１００を離脱して使用できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、内部に電池が収納されて自在に照明が可能な着脱式の照明付握りを 備えた傘に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

合衆国（Ｕ．Ｓ．）特許４，０３１，３８１において、その記載における傘が 開かれている位置の時、任意に照明するために照明が可能な傘の構成を開示して いる。照明のための電球が傘の一番上の先端部分に集中されて備わり、そして、 当該傘が開かれた時のみにおいて電球による照明がなされる。

【０００３】 しかしながら、もし傘を開く必要がない場合でかつ照明が必要とされるときや 、あるいは天気が雨でなく傘を開く必要がないなら、目的物を照明することに対 して不都合である。

【０００４】 また一方では、合衆国（Ｕ．Ｓ．）特許３，２７５，８１５において、傘の握 りに照明のための構成部材が集中され、電球を備えている傘を開示している。こ の開示された技術によれば照明を使用する場合において、照明手段を提供するこ とが可能であろう。

【０００５】 しかし、この開示された技術によれば照明の目的のために分離できる懐中電灯 として使用する必要があるときに、傘の柄から分離させることができないので使 用に際しての不都合が生じる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

前述のような従来技術による傘においては、傘を開いた状態でのみ照明の効果 が得られるので、傘を開く必要がない状況にて照明をする場合には、その照明効 果に対して多大な制限が存在する。

【０００７】 また、傘の握り部分に照明手段を集約した構成の傘においては、傘を開く必要 はないものの、傘の柄から握り部分が分離できないので、やはりその照明効果に 対して多大な制限が存在する。

【０００８】 本考案においてはこれらの技術の課題を解決するために、照明に係る構成部材 を傘の握り部分に集約して、かつ握り部分が傘の柄から自在に着脱可能として意 図した照明効果が自在に得られる構成の傘を提供する。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために本考案においては、内部握りを備えた柄の最下端 部に備わる固定具にて固定され、前記柄の前記内部握りに着脱自在に結合できる よう組み合わせられた照明付握りを備えた傘であって、 上端部板の中央部分に形成された鞘部分を備える離脱部分と、着脱自在な接合 手段を備えた前記傘の前記柄の前記内部握りと、前記離脱部分の内部に設けられ て電池もしくはエネルギー源が収納された電池室と、前記離脱部分の前記上端部 板の反対側の最下端部に接続されて着脱自在な蓋に設けられた電球部材と、前記 電池もしくは前記エネルギー源に電気的に接続されて電力供給の開閉を前記離脱 部分に設けられたスイッチ部材の開閉により行う切替え手段と、を備え、 前記握りが前記傘から着脱可能とされて任意の対象物を自在に前記電球部材に て照明できることを特徴とする着脱式の照明付握りを備えた傘をもって解決手段 とする。

【００１０】 また、前記離脱部分に設けられた前記スイッチ部材が防水のために高分子材料 のキャップで密閉されてボタン穴に固定され、電力供給の開閉を切替える押しボ タンにて構成されていることを特徴とする請求項１記載の着脱式の照明付握りを 備えた傘をもって解決手段とする。

【００１１】 また、電気的にエネルギー源に接続された電球を備えた前記電球部材と、ラン プソケットで固定された前記電球を備えた覆いと、前記スイッチ部材と、が前記 離脱部分に収納され、防水目的のパッキングによって前記離脱部分の最下端部に 固定の蓋を備えたことを特徴とする請求項２記載の着脱式の照明付握りを備えた 傘をもって解決手段とする。

【００１２】 また、前記ランプソケットが電球の前の覆いの開口端部にパッキングによって 埋められたレンズを備えていることを特徴とする請求項３記載の着脱式の照明付 握りを備えた傘をもって解決手段とする。

【００１３】 また、前記離脱部分の上端部に配置された外縁部と鞘部分との間に環状に形成 された同心円溝が、傘を折り畳んで閉じた時の傘の骨の露先を受けることを特徴 とする請求項１記載の着脱式の照明付握りを備えた傘をもって解決手段とする。 また、前記離脱部分が前記蓋を固定するために両側面で配置されたネジ止めさ れる一対の突出部を備え、前記離脱部分から前記蓋が分離して前記エネルギー源 もしくは前記電池が交換可能な構成を有することを特徴とする請求項１記載の着 脱式の照明付握りを備えた傘をもって解決手段とする。

【００１４】 また、前記傘の前記握りの前記鞘部分に形成される接合手段が、前記柄の前記 内部握りに設けられた固定具と係合する構成を有することを特徴とする請求項１ 記載の着脱式の照明付握りを備えた傘をもって解決手段とする。

【００１５】 また、前記傘の前記柄の前記内部握りの上に構成された雄ネジ部分が、前記握 りの前記鞘部分の中に形成された雌ネジ穴と螺合することにより構成された接合 手段であることを特徴とする請求項１記載の着脱式の照明付握りを備えた傘をも って解決手段とする。

【００１６】 また、前記離脱部分に収納され、前記電球部材の前記電球の一つの電線と最初 の電池の陽極との間を電気的に接続する第一接続電線と、前記電球の他の電線と ２番目の電池の陰極との間を電気的に接続する第二接続電線と、最初の電池の陰 極と２番目の電池の陽極との間を電気的に直列に連結する２つのコネクタと、を 備えた構成を有することを特徴とする請求項１記載の着脱式の照明付握りを備え た傘をもって解決手段とする。

【００１７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。

【００１８】 図１から図５に示すのは本考案の実施の形態に係る傘２００を説明するための 概略図であって、傘２００の中央の柄２０１に連結された握り１００を示す。

【００１９】 握り１００は照明可能でかつ着脱自在であることが示され、照明可能な握り１ ００はその形、設計の意図により例えば図８で示される他の実施の形態の構成に おいても実施可能であり、傘２００の柄２０１に連結されて着脱自在である。

【００２０】 すなわち、傘２００の柄２０１がデザインや設計の意図により変更されたなら ば握り１００は本考案の技術的内容の範囲内での変更も可能である。傘２００の 中央の柄２０１は、握り１００に設けられたバックル穴１１１と柄２０１とを連 結するために柄２０１の下端部に形成された内部握り２０２の上に形成された固 定具２０３を備えている。この連結のための構成は柄２０１のデザインや設計の 意図による変更にかかわらず備えられている。

【００２１】 また、本考案に係る傘２００が具備する固定具２０３は、たとえばその実施の 形態においてバックルもしくはネジ、糸、あるいは他の通常の結合手段や連結装 置には限定されることなく実施可能である。

【００２２】 離脱部分１は傘２００を使わない時に掛けておくことができるように、端部に 紐を通すことができるぶら下げ穴１０１が形成されている。照明可能な握り１０ ０が含むのは、離脱部分１の上の部分を閉じている上端部板１２の中央の部分に 設けられて、着脱自在な結合のための鞘状部分１１を備えた離脱部分１と、傘２ ００の中央の柄２０１およびその下端部に設けられた内部握り２０２である。離 脱部分１の内部に設けられた電池室１４は、少なくとも電池を含めたエネルギー 源２を収納しておくためのものである。

【００２３】 着脱自在な蓋５にしっかり固定された電球部材４は、離脱部分１の上端部板１ ２と反対側に位置する下端部において離脱可能に接続されている。離脱部分１に はスイッチ部材３が設けられており、このスイッチ部材３を経由して電球部材４ の照明のエネルギー源２に電気的に接続され、電球４１の点灯の制御をスイッチ 部材３の開閉によって遠隔的に行うことができる。

【００２４】 エネルギー源２として用いられる電池の電力や使用数量、形状は本考案の実施 の形態によって制限されるものではなく、設計の意図による選択を妨げるもので もない。よって本考案の実施の形態で示される二つの電池２１，２２に限定する ものではなく、また電球部材４をエネルギー源２と結び付ける電気回路とスイッ チ部材３においても本考案の実施の形態によって限定するものではない。

【００２５】 スイッチ部材３は押しボタン３１を包むことに対して、（ゴムのような）高分 子材料で作られたキャップ部材３２により、しっかりと蓋５に固定されており、 また離脱部分１に形成されたボタン穴１６には防水目的のための密閉のしっかり 固定された押しボタン３１が備わり、電球部材４の点灯制御を行う。電球部材４ はスイッチ手段３を通して電気的にエネルギー源２に接続された電球４１を含み 、ランプソケット５２の中にしっかり固定された電球４１を保持する覆い４２を 含み、覆い４２を含む蓋５は防水目的のためのパッキング５１によって離脱部分 １の最下端部にしっかり固定される。

【００２６】 レンズもしくは透明な前部カバー４３は電球４１の前の位置にてパッキングリ ング４４を介して覆い４２の前部開口の部位に設けられる。覆い４２は蓋５に対 して強固に固定するために、ランプソケット５２に雌ねじ孔が雄ねじ４２１と同 ピッチにて形成される。離脱部分１がさらに含むのは、鞘状部分１１と外縁部１ ３との間に同心円状に構成された同心円溝１０であり、図２に示された傘２００ が折り畳まれ、閉じられる時のそれぞれの傘のあばら骨の端部の上に形成されて いる複数の露先Ｂを受ける。

【００２７】 離脱部分１より蓋５を分離することで、離脱部分１内部に設けられた電池室１ ４に収納されているエネルギー源２である電池は交換可能である。鞘状部分１１ はその内腔に図示しないファスナーを引き込むために、図示しないファスナー穴 あるいはバックル穴１１１を構成しており、またバックル２０３が握り１００を 傘２００に連結させるために中央の柄２０１の内部握り２０２に設けられている 。

【００２８】 図６、図７で示されるのは図１〜図５に示した本考案の実施の形態以外の他の 実施の形態を示すものであり、ネジ山が切られた鞘状部分１１を備えた傘２００ である。握り１００は柄２０１の下端部に設けられている内部握り２０２に形成 された雌ネジ部分２０４に螺合する、鞘状部分１１の受けネジ１１２にて結合さ れる。なお、スイッチ部材３を通して電球部材４をエネルギー源２と結び付ける ための電気回路は図２、図３（Ａ）、図３（Ｂ）、図４で示されるものと同一で ある。

【００２９】 エネルギー源２あるいは第一電池２１および第二電池２２が組み込まれ、直列 繋ぎに配置されている。第一接続電線２３が、電球部材４の電球４１の最初のリ ード線と第一電池２１の陽極との間に電気的に連結している。第二接続電線２４ は電球４１の２番目のリードと２番目の電池２２の陰極との間に電気的に連結し ている。そして二つのコネクタ２５，２６が中間に設けられたスイッチ部材３を 経由して、図３（Ａ）、図３（Ｂ）でそれぞれ示される二つのコネクタ２５，２ ６を経由して最初の電池２１の陰極と第二電池２２の陽極との間に電気的に連結 している。スイッチ部材３のスイッチを入れることで、電球４１は照明のために 点灯する。

【００３０】 なお、以上説明した実施形態は、本考案の理解を容易にするために記載された ものであって、本考案を限定するために記載されたものではない。したがって、 上記の実施形態に開示された各要素は、本考案の技術的範囲に属する全ての設計 変更や均等物をも含む趣旨である。

【００３１】

【考案の効果】

本考案によりもたらされる効果は、照明に係る構成部材を傘の握り部分に集約 して、かつ握り部分が傘の柄から自在に着脱可能として意図した照明効果が自在 に得られる構成の傘を提供することができる。

【００３２】 また、照明の点灯の制御は握りに設けられたスイッチ手段の開閉操作により自 在に行うことができる。

【００３３】 また、照明に用いる電源は握り内部に防水構造にて収納され、コンパクトかつ 消耗した電池の交換が容易に行える。

【００３４】 また、簡単な構造により生産コストが低減でき、さらに大量生産や修理、補修 においても生産性および作業効率が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案による着脱式の照明付握りを備えた傘
の概略構造を説明するための図である。

【図２】 本考案による着脱式の照明付握りを備えた傘
の概略構造を説明するための図である。

【図３】 本考案による着脱式の照明付握りを備えた傘
の概略構造を説明するための図であって、（Ａ）は、本
考案の実施の形態による電気回路の一例を示すものであ
り、（Ｂ）は、本考案の実施の形態による電気回路部分
の概略構造を示している。

【図４】 本考案による着脱式の照明付握りを備えた傘
の概略構成を説明するための図である。

【図５】 本考案による着脱式の照明付握りを備えた傘
の使用状態を示す図である。

【図６】 本考案による着脱式の照明付握りを備えた傘
の他の実施の形態を説明するための図である。

【図７】 本考案による着脱式の照明付握りを備えた傘
の他の実施の形態を説明するための図である。

【図８】 本考案による着脱式の照明付握りを備えた傘
のさらに他の実施の形態を説明するための図である。

【符号の説明】

１…離脱部分 ３…スイッチ部材 ５…電球部材 １０…同心円溝 ５１…パッキング １００…握り ２００…傘 ２０１…柄 ２０２…内部握り

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部握りを備えた柄の最下端部に備わる
   固定具にて固定され、前記柄の前記内部握りに着脱自在
   に結合できるよう組み合わせられた照明付握りを備えた
   傘であって、 上端部板の中央部分に形成された鞘部分を備える離脱部
   分と、着脱自在な接合手段を備えた前記傘の前記柄の前
   記内部握りと、前記離脱部分の内部に設けられて電池も
   しくはエネルギー源が収納された電池室と、前記離脱部
   分の前記上端部板の反対側の最下端部に接続されて着脱
   自在な蓋に設けられた電球部材と、前記電池もしくは前
   記エネルギー源に電気的に接続されて電力供給の開閉を
   前記離脱部分に設けられたスイッチ部材の開閉により行
   う切替え手段と、を備え、 前記握りが前記傘から着脱可能とされて任意の対象物を
   自在に前記電球部材にて照明できることを特徴とする着
   脱式の照明付握りを備えた傘。
2. 【請求項２】 前記離脱部分に設けられた前記スイッチ
   部材が防水のために高分子材料のキャップで密閉されて
   ボタン穴に固定され、電力供給の開閉を切替える押しボ
   タンにて構成されていることを特徴とする請求項１記載
   の着脱式の照明付握りを備えた傘。
3. 【請求項３】 電気的にエネルギー源に接続された電球
   を備えた前記電球部材と、ランプソケットで固定された
   前記電球を備えた覆いと、前記スイッチ部材と、が前記
   離脱部分に収納され、防水目的のパッキングによって前
   記離脱部分の最下端部に固定の蓋を備えたことを特徴と
   する請求項２記載の着脱式の照明付握りを備えた傘。
4. 【請求項４】 前記ランプソケットが電球の前の覆いの
   開口端部にパッキングによって埋められたレンズを備え
   ていることを特徴とする請求項３記載の着脱式の照明付
   握りを備えた傘。
5. 【請求項５】 前記離脱部分の上端部に配置された外縁
   部と鞘部分との間に環状に形成された同心円溝が、傘を
   折り畳んで閉じた時の傘の骨の露先を受けることを特徴
   とする請求項１記載の着脱式の照明付握りを備えた傘。
6. 【請求項６】 前記離脱部分が前記蓋を固定するために
   両側面で配置されたネジ止めされる一対の突出部を備
   え、前記離脱部分から前記蓋が分離して前記エネルギー
   源もしくは前記電池が交換可能な構成を有することを特
   徴とする請求項１記載の着脱式の照明付握りを備えた
   傘。
7. 【請求項７】 前記傘の前記握りの前記鞘部分に形成さ
   れる接合手段が、前記柄の前記内部握りに設けられた固
   定具と係合する構成を有することを特徴とする請求項１
   記載の着脱式の照明付握りを備えた傘。
8. 【請求項８】 前記傘の前記柄の前記内部握りの上に構
   成された雄ネジ部分が、前記握りの前記鞘部分の中に形
   成された雌ネジ穴と螺合することにより構成された接合
   手段であることを特徴とする請求項１記載の着脱式の照
   明付握りを備えた傘。
9. 【請求項９】 前記離脱部分に収納され、前記電球部材
   の前記電球の一つの電線と最初の電池の陽極との間を電
   気的に接続する第一接続電線と、前記電球の他の電線と
   ２番目の電池の陰極との間を電気的に接続する第二接続
   電線と、最初の電池の陰極と２番目の電池の陽極との間
   を電気的に直列に連結する２つのコネクタと、を備えた
   構成を有することを特徴とする請求項１記載の着脱式の
   照明付握りを備えた傘。