JP3055217U - 風力による風速状況自動表示標識 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】風力を利用して、風速状況を自動的に表示がで
きるように考案した標識であって、風の強い現場の状態
で自動的に実情に合わせた注意表示をすることを目的と
する。 【構成】風力を受けるパラボラ型風受けと減速装置、遠
心振り子、リンク機構を内蔵した支柱管、及びブライン
ド型表示装置で構成される標識。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、自動車道や軌道において、強風時、車両運転者に注意喚起を知 らせるための交通標識に関する技術分野である。

【０００２】

【従来の技術】

現在の自動車道において、強風注意を促す標識は、電光表示板によるものが 主で、その他注意喚起用として、吹き流しが設置されている。

【０００３】電光表示板は、道路の所々に設置してある気象観測所から送られ てくるデータにより、道路管理者の手によって制御され、強風注意が表示される 。しかし、気象観測所は数が少ないため、場所によって情報の違いがでる。

【０００４】また、吹き流しは、その場の風の情報であるが、風に揺れて運転 者には判断がつきにくい。

【０００５】

【考案が解決しようする課題】

この考案は、現場の風を受けて、強風時には、その場で自動的に注意標識を 表示できることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

課題を解決するために、風を受けるパラボラ型の回転体、減速装置、遠心振 り子、リンク機構、表示文字が、螢光塗料又は高輝度反射材を使用して書かれた 表示板で構成され、それらを支柱管に内蔵した標識装置を考案した。

【０００７】

【作用】

パラボラ型の風受けが風を受けて回転をすると、減速装置を介して遠心振り 子が回転する。遠心振り子は、回転が増すに従って、遠心力で外側に広がろうと する。この動きをリンク機構を介して上下運動に変換し、さらにリンク機構は、 標識を動かして、必要な表示をする。標識はブラインド状のもので、通常は、個 々の羽根は水平になるようにしてある。リンク機構により動作した時、個々の羽 根は９０度回転してブラインドとしては閉じた状態になる。閉じた状態の羽根に 予め表示すべき文字を記載しておくと、風が強くなって風受けの回転が増すと自 動的に標識は表示をする。夜間の場合にあっては、自動車等の前照灯の光をうけ て表示文字は反射光をだして光るので、自動車等の運転者は表示を識別できる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案を実施した一例の構成図であり、頭部にパラボラ型の風受け が備えられ、次に変速機が組み込まれる。該変速機に続いて遠心振り子が組み込 まれる。該振り子の一部からリンク機構を組み合わせ回転運動を上下運動に変換 する。この上下運動を利用して、梃子の原理でブラインド状の表示板を動かすよ うにしてある。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の標識は、風力それ自体によって表示をするものであるから、その現 場の実際の状態から文字で注意表示を表すことができる。また風力による自動動 作であるので道路管理者による監視や標識の遠方制御動作は不要である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の風力による風速状況を自動表示をする
標識の構成図。

【図２】本考案の風力による風速状況を自動表示をする
標識の表示の例図。

【図３】本考案の風力による風速状況を自動表示をする
標識の無表示の例図。

【符号の説明】

１ パラボラ型風受け ２ 減速装置 ３ 遠心振り子 ４ リンク機構 ５ ブラインド型文字表示装置 ６ 表示文字 ７ 支柱管 ８ 透明板付カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パラボラ型風受け（１）により回転する軸
   の減速装置（２）と、減速された該軸に取り付けられた
   遠心振り子（３）と、該遠心振り子の上下動と連結され
   たリンク機構（４）とを備え、該リンク機構の上下動を
   ブラインド型文字表示装置（５）の個々の羽根に連結し
   たことを特徴とする風力による風速状況自動表示標識。