JP3054567U - 高負荷強度を有する紙製パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高負荷強度を有する紙製パレットの提供。 【解決手段】 デッキボード１１とされて、波浪状を呈
する段ボール中しん１１１の両面にライナー１１２を張
った両面段ボールを横向きに多層に積み重ね相互に接着
したものを横に必要な厚さに切断してなる横向き多層段
ボールを、予め多片を圧縮処理してなる硬質紙材１１
３、１１４で上と下から挟んでなる上記デッキボード１
１の底面に、適当な数の支持ブロック１２とされて、横
向き多層段ボールを若干のブロック状或いはけた状に切
断して形成して周囲を囲むように、予め多片を圧縮処理
してなる硬質紙材１１２を接着してなるものを接着して
構成された、高負荷強度を有する紙製パレットとしてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の高負荷強度を有する紙製パレットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般的に、パレットの使用目的は、物品をその上に高く積み上げて物品の地面 との接触を防止し、並びにけたの間の空隙がフォークリフトのフォークの差し込 み口とされて、持ち上げられての搬送と移動に用いられるようにしてある。

【０００３】 現在使用されているパレットは、ほとんどが木材をクギで組み合わせてなり、 ただし木材は次第に入手しがたくなっており、且つ環境保護のため森林資源を保 護する社会の流れにより、木材価格は次第に高騰し、業者は運営において圧力と 難しさを感じざるを得ない。特に、このような木製パレットの製造過程は完全に 人力によっており、生産能を高めることはできなかった。さらに、木材は虫がつ きやすく、且つけたとデッキボードを結合するクギが突出して人が怪我をしたり 、また裂けて物品を支持することができなくなることもあった。

【０００４】 現在では、紙板を利用したパレットがあり、それはダンボールを使用しており 、その波浪状構造により一般の紙板の強度の不十分であるところを補っている。 しかし、多くは設計が不当であるために、実際には荷を載せる使用目的に用いら れ得ない。なぜならそれらのほとんどはそれまでの木製パレットの条状の木材を 組み合わせた構造にならうか或いは板状の構造を有しており、それは図１の紙板 に荷重がかけられた時の状態に示されるように、紙の硬度が十分でないために強 力に重量物を支持できないという問題を有している。なぜなら従来の紙製パレッ トはダンボールの波浪状構造に頼っているだけであるためで、そのため従来の紙 製パレットは十分な支持効果を達成することができなかった。且つ、パレットは 多重に積み重ねられた物品の重量を受けるため、紙製パレットがその縦向きに形 成される圧力を分散させることができなければ所詮使い物にならなかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上述の従来の紙製パレットが実際には製品として使用効果を達成できるものと なりえないということを鑑み、本考案は、一種の高負荷強度を有する紙製パレッ トを提供することを主要な課題としている。本考案による紙製パレットは、デッ キボードの支持力が強化され十分に積載貨物の重量を支持でき、且つデッキボー ドの表面設計が平らで、その製造速度が速く、完全に産業上、経済的で利用価値 を有し、さらに紙製パレットがダンボールで製造され、ゆえに回収処理に便利で あり、環境汚染問題を引き起こさず、且つ大自然の景観の破壊をもたらさず、森 林保護政策に同調するものとする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、デッキボード１１とされて、波浪状を呈する段ボール中し ん１１１の両面にライナー１１２を張った両面段ボールを横向きに多層に積み重 ね相互に接着したものを横に必要な厚さに切断してなる横向き多層段ボールを、 予め多片を圧縮処理してなる硬質紙材１１３、１１４で上と下から挟んでなる上 記デッキボード１１の底面に、適当な数の支持ブロック１２とされて、横向き多 層段ボールを若干のブロック状或いはけた状に切断して形成して周囲を囲むよう に、予め多片を圧縮処理してなる硬質紙材１１２を接着してなるものを接着して 構成された、高負荷強度を有する紙製パレットとしている。

【０００７】 請求項２の考案は、デッキボード１１の周囲の全ての面或いは幾つかの面に、 予め多片を圧縮処理してなる硬質紙材１１５を接着したことを特徴とする、請求 項１に記載の高負荷強度を有する紙製パレットとしている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図２に示されるように、本考案の紙製パレットはデッキボード１１と支持ブロ ック１２の二つの部分を具えてなる。デッキボード１１については図３を同時に 参照されたい。デッキボード１１は波浪状を呈する段ボール中しん１１１の両面 にライナー１１２を張った両面段ボールを横向きに多層に積み重ね相互に接着し たものを横に必要な厚さに切断してなる横向き多層段ボールを、予め多片を圧縮 処理してなる硬質紙材１１３、１１４で上と下から挟んだ構造を有し、この横向 き多層ダンボールにより重量物を支持できる作用を有するものとされる。支持ブ ロック１２は、デッキボード１１と同じ製造方式で若干のブロック状或いはけた 状に形成した横向き多層段ボールの周囲を囲むように、予め多片を圧縮処理して なる硬質紙材１１２を接着してなる。この支持ブロック１２はデッキボード１１ の底面に接着され、以上により本考案の高負荷強度を有する紙製パレットが完成 する。

【０００９】 上述の構造中、デッキボード１１の側方耐荷重能力を増強するために、デッキ ボード１１の各側面、即ち横向き多層段ボールの周囲を囲むように、予め多片を 圧縮処理してなる硬質紙材１１５を接着する形態も可能である。

【００１０】 本考案の紙製パレットに実際に重量物を載せると、その垂直の力を受ける面積 が増大され、ゆえに圧力が分散され、また横向き多層段ボールの段ボール中しん １１１の上面と底面に接着された硬質紙材１１３、１１４により強力に補強され るため横向き多層段ボールの段ボール中しん１１１がさらに良好な耐負荷能力を 有し、ゆえに本考案は完全に紙のもともとの軟らかい本質を排除して、高負荷強 度を発揮することができる。

【００１１】 図４には本考案の紙製パレットの支持ブロック１２がけた状とされた実施例が 示され、支持ブロック１２の形態は必要に応じて変更可能とされる。

【００１２】

【考案の効果】

総合すると、本考案の高負荷強度を有する紙製パレットは、確実に且つ非常に 安全に重量物を載せてそれを支持することができ、且つデッキボードの表面は平 らに整っており、ゆえに物品を積み上げる時にも整然と積み上げることができる 。このように、本考案は従来の紙製パレットの使用効果と実用価値を大幅に高め ている。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の紙製パレットの使用状態図である。

【図２】本考案の紙製パレットの斜視図である。

【図３】本考案の紙製パレットのデッキボードの構造表
示図である。

【図４】本考案の紙製パレットの支持ブロックをけた状
となした実施例表示図である。

【符号の説明】

１１ デッキボード １１１ 段ボール中しん １１２ ライナー １１３、１１４、１１５ 硬質紙材 １２ 支持ブロック

【手続補正書】

【提出日】平成１０年６月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図４

【補正方法】変更

【補正内容】

【図４】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 デッキボード１１とされて、波浪状を呈
   する段ボール中しん１１１の両面にライナー１１２を張
   った両面段ボールを横向きに多層に積み重ね相互に接着
   したものを横に必要な厚さに切断してなる横向き多層段
   ボールを、予め多片を圧縮処理してなる硬質紙材１１
   ３、１１４で上と下から挟んでなる上記デッキボード１
   １の底面に、適当な数の支持ブロック１２とされて、横
   向き多層段ボールを若干のブロック状或いはけた状に切
   断して形成して周囲を囲むように、予め多片を圧縮処理
   してなる硬質紙材１１２を接着してなるものを接着して
   構成された、高負荷強度を有する紙製パレット。
2. 【請求項２】 デッキボード１１の周囲の全ての面或い
   は幾つかの面に、予め多片を圧縮処理してなる硬質紙材
   １１５を接着したことを特徴とする、請求項１に記載の
   高負荷強度を有する紙製パレット。