JP3053806B1 - 車両制御装置 - Google Patents
車両制御装置Info
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Abstract
保などを人手に頼らず行うことができかつ設備導入が容
易な車両制御装置を提供する。 【解決手段】近傍を通過する車両に地点情報を送信する
地上子(タグ)210を軌道近傍に多数分散配置する。
車両230には地上子(タグ)210からの地点情報を
読み取りこれを地上無線アンテナ21に向けて送信する
車載装置を設備する。地上無線アンテナ21で受信した
各車両の在線位置を示す情報は論理部30に集められ
る。論理部30は、全車両の在線位置を常に把握して、
信号機、転てつ機等の各現場機器を操作して進路制御を
行う。また車両間の距離を監視し、無線通信を通じて該
当する車両に接近警報等を送信する。
Description
進路を確保するための車両制御装置に関する。
の目視によって前方車両を確認しながら車両を運行する
ことで、車両同士の異常な接近を防止していた。また、
分岐転換は、運転士補助者が、車両から降りて転てつ機
を手動で転換することで行っていた。
線区間の両端に設けた連絡所に作業員を配置し、乗務員
が連絡所の作業員に無線機で通行許可を求めるようにな
っていた。すなわち、車両の乗務員は、単線区間へ進入
する前に連絡所にいる作業員に無線機で通行許可を求め
る。連絡所の作業員は、対向車両の単線区間への進入が
なければ通話により進入許可を連絡し、先に車両が進入
していれば、進入不可を連絡することで閉塞を確保して
いた。
設備の無い区間では、前方車両の確認、分岐転換、閉塞
確保などを乗務員や連絡員など人間の判断や操作に頼っ
ているので、操作や判断に誤りの生じる可能性があり、
車両の安全な運行に確実を期すことが難しかった。
問題点に着目してなされたもので、接近警報の発令、分
岐転換、単線区間の閉塞確保などを人手に頼らず安全に
行うことができかつ設備導入が容易な車両制御装置を提
供することを目的としている。
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]構内や工事車両の進路を確保するための車両制御
装置において、管轄範囲の軌道近傍に分散配置された多
数の地上子(210)と、各車両に搭載される車載装置
(251〜255)と、地上無線局(20、21)と、
中央管理装置(30、40)とを備え、前記地上子(2
10)は、近傍を通過する車両に自装置の配置されてい
る地点を示す地点情報を送信するものであり、前記車載
装置(251〜255)は、地点判別器(251、25
2)と、無線装置(254、255)とを有し、前記地
点判別器(251、252)は、自車両が前記地上子
(210)の近傍を通過するときその地上子(210)
から送信された前記地点情報を受信して自車両の現在位
置を認識するものであり、前記無線装置(254、25
5)は、前記地点判別器(251、252)によって取
得した自車両の現在位置を表した位置情報を前記地上無
線局(20、21)に送信するものであり、前記中央管
理装置(30、40)は、前記地上無線局(20、2
1)の受信した各車両からの位置情報を収集して前記管
轄範囲に存する全ての車両の在線位置を認識し、これに
基づいて各車両の進路制御を行うものであることを特徴
とする車両制御装置。
めの車両制御装置において、管轄範囲の軌道近傍に分散
配置された多数の地上子(210)と、各車両に搭載さ
れた車載装置(251〜255)と、地上無線局(2
0、21)と、中央管理装置(30、40)とを備え、
前記地上子(210)は、近傍を通過する車両に自装置
の配置されている地点を示す地点情報を送信するもので
あり、前記車載装置(251〜255)は、地点判別器
(251、252)と、進路設定器(256)と、無線
装置(254、255)とを有し、前記地点判別器(2
51、252)は、自車両が前記地上子(210)の近
傍を通過するときその地上子(210)から送信された
前記地点情報を受信して自車両の現在位置を認識するも
のであり、前記進路設定器(256)は、乗務員が自車
両の着点を設定するための装置であり、前記無線装置
(254、255)は、前記地点判別器(251、25
2)によって取得した自車両の現在位置を表した位置情
報および前記進路設定器(256)によって設定された
着点を示す着点指令を前記地上無線局(20、21)に
それぞれ自車両の識別情報とともに送信するものであ
り、前記中央管理装置(30、40)は、前記地上無線
局(20、21)の受信した各車両からの位置情報を収
集して前記管轄範囲に存する全ての車両の在線位置を認
識し、これと前記地上無線局(20、21)の受信した
各車両からの前記着点指令とに基づいてそれぞれの車両
の進路を確保するものであることを特徴とする車両制御
装置。
は、隣り合う車両間の距離を認識し、これに基づいて車
両同士の接近警報止を行うことを特徴とする[1]また
は[2]記載の車両制御装置。
は、接近警報止のための警報情報を前記地上無線局(2
0、21)から該当する車両に送信する機能を有し、前
記車載装置(251〜255)は、警報表示器(25
7)を有し、前記地上無線局(20、21)から自車両
宛の警報情報を受信したとき前記警報表示器(257)
を通じて乗務員に警報を発することを特徴とする[3]
記載の車両制御装置。
は、各車両の在線位置を表した在線情報を前記地上無線
局(20、21)から各車両に送信する機能を有し、前
記車載装置(251〜255)は、在線表示盤(25
7)を有し、前記地上無線局(20、21)から受信し
た前記在線情報に基づいて全ての車両の在線位置を前記
在線表示盤(257)に表示することを特徴とする
[1]、[2]、[3]または[4]記載の車両制御装
置。
囲の軌道近傍に分散配置された多数の地上子(210)
には、それぞれ、管轄範囲内での自装置の配置場所を表
した地点情報が予め登録されている。そして各地上子
(210)は、近傍を通過する車両に向けてこの地点情
報を送信する。
255)は、地点判別器(251、252)と無線装置
(254、255)とを備え、このうちの地点判別器
(251、252)は、自車両がいずれかの地上子(2
10)の近傍を通過するとき、その地上子(210)か
ら送信された地点情報を受信して、自車両の現在位置を
認識する。無線装置(254、255)は、地点判別器
(251、252)によって認識された自車両の現在位
置を表した位置情報を地上無線局(20、21)に送信
する。
体を網羅するように1箇所または複数箇所に設けられ
る。地上無線局(20、21)が複数存在する場合に
は、各車両の無線装置(254、255)は最寄りの地
上無線局(20、21)と通信することになる。
局(20、21)の受信した各車両からの位置情報を収
集して管轄範囲に在する全ての車両の在線位置を認識
し、これに基づいて各車両の進路制御を行う。なお地上
無線局(20、21)が複数存在する場合には、各地上
無線局(20、21)と中央管理装置(30、40)と
の間の情報伝送を光ケーブルを用いたフェールセーフな
伝送手段で行うと良い。
10)を分散配置し、各車両の車載装置(251〜25
5)で地上子(210)からの地点情報を受信して自車
両の在線位置を認識し、その情報を無線通信を介して中
央管理装置(30、40)に集約し各車両の進路制御を
行うので、車両の安全な運行管理を比較的小規模な設備
導入で実現することができる。また中央管理装置(3
0、40)は、全車両の在線位置を集中管理しているの
で、たとえば、当該中央管理装置(30、40)から単
線区間の閉塞制御を容易に行うことができる。
定器(256)を有するものでは、当該進路設定器(2
56)を通じて運転士等の乗務員が自車両の着点を設定
し、設定された着点を示す着点指令を無線装置(25
4、255)を通じて地上無線局(20、21)に自車
両の識別情報を付加して送信する。
局(20、21)の受信した各車両からの位置情報に基
づいて全車両の在線位置を認識するとともに、これと各
車両から送られてきた着点指令に基づいてそれぞれの車
両の進路を、転てつ機や信号機などを制御して確保す
る。
理装置(30、40)に送るので、車両からの指示に基
づいて分岐転換を行うことができ、運転士補助者が手動
で転てつ機を切り替えなくても、運転士の意志に合致し
た進路を車上から確保することができる。
隣り合う車両と車両の間の距離を認識し、これに基づい
て車両同士の接近警報止を行う。すなわち、中央管理装
置(30、40)は、各車両の現在位置を把握している
ので、隣り合う車両と車両との間の距離を容易に求める
ことができ、この距離に基づいて適宜の接近警報止措置
をとることができる。特に地上子(210)を短い間隔
で多数配置すれば、それだけ車両の現在位置を正確に把
握することができるので、接近警報止をより的確に行う
ことができる。
は、接近警報止のための警報情報を地上無線局(20、
21)から該当する車両に送信し、車両側では、これを
受信して車内の警報表示器(257)に接近警報等を表
示する。これにより、運転士の目視判断によって前方車
両との安全距離を確保する場合に比べて、判断ミスなど
が起こり難く、安全性を高めることができる。
全車両の在線位置を表した在線情報を無線で各車両に送
信し、車両側でこれを受信して車内の在線表示盤(25
7)に全車両の在線位置を表示する。これにより各車両
内で、全車両の動きを監視でき、安全性の向上に役立て
ることができる。
施の形態を説明する。各図は、本発明の一実施の形態を
示している。図2は、本実施の形態にかかる車両制御装
置10およびそれの配置された線区100の全体を示
し、図1はこれらの一部を抜粋したものである。図2に
示すように車両制御装置10は、A駅からF駅までの複
数の駅が存在する線区100を管轄範囲としている。
の間の第1区間111と、B駅102とC駅103との
間の第2区間112と、C駅103とD駅104との間
の第3区間113と、D駅104とE駅105との間の
第4区間114と、E駅105とF駅106との間の第
5区間115の5つの区間に分けられている。
置20と電子端末装置50とが配置されているととも
に、線区100の全体を管理する機器室70には、無線
端末装置20と、論理部30と、制御盤40とが配置さ
れている。なお電子端末装置50等の機器は、A駅10
1〜F駅106の各駅に配置される。
は、プリンタ71や線区100内の各車両の在線位置や
各種の警報を表示するための在線表示盤兼警報パネル7
2、論理部30等が配置されている。論理部30には、
無線端末装置20が接続され、当該無線端末装置には地
上無線アンテナ21が接続されている。
各区間ごとに設けた電子端末装置50とは、光ケーブル
60によって接続されており、各種の情報をフェールセ
ーフに伝送し得るようになっている。ここでは光ケーブ
ル60として、シングルモードの光ファイバを用いてお
り、約15Kmに渡って無中継で伝送できるようになっ
ている。
子端末装置50は、無停電電源120から電源供給を受
けている。各電子端末装置50には、補助制御盤13
0、可変型表示盤140および転てつ機、信号機等の現
場機器150が接続されている。
軌道201を支持する枕木202には、適宜の距離をあ
けて多数の地上子(タグ)210が、多数分散配置され
ている。地上子(タグ)210は、自装置の設置された
場所の地点情報を保持する装置であって軌道201の上
に接着固定されている。図1に示すように、線路上に
は、多数の地上子(タグ)210が線区100の全体に
渡って分散配置されている。
点情報を自装置の上を通過する車両230に向けて送信
する機能を有している。各車両は地上子(タグ)210
上を通過する際に地点情報を受信し、これにより自車両
の在線位置を把握するようになっている。なお、地上子
(タグ)210の配置間隔は、衝突防止のための接近警
報をどの程度の精度で発令するかに依存して設定され
る。ここでは1つの軌道区間内に複数の地上子(タグ)
210を配置している。
換えとその登録内容確認のための読み出しは、図示省略
した手元操作器から行うようになっている。手元操作器
により、必要に応じて現場で地上子(タグ)210の登
録データ(地点情報)を修正することができる。
子としての車上アンテナ251と、地点判別器252
と、車上論理部253と、車上無線装置255と、進路
設定器256と、在線表示盤兼警報パネル257とが車
載装置として搭載されている。また車上無線装置255
には車上無線アンテナ254が接続されている。
ナ251が地上子(タグ)210の上を通過する時に、
地上子(タグ)210との間で通信が行われ、地上子
(タグ)210に書き込まれている地点情報を地点判別
器252で読み取るようになっている。より具体的に
は、まず、車上アンテナ251から地上子(タグ)21
0へのFSK(周波数シフトキーイング)変調による情
報伝送に始まり、このとき同時に電磁誘導によって地上
子(タグ)210の側で必要とする電力が供給される。
すなわち、地上子(タグ)210は無電池で動作するよ
うに構成されている。
いるデータ(地点情報)をスペクトラム拡散方式と呼ば
れる一種の暗号通信によって車上アンテナ251に返送
するようになっている。なお、スペクトラム拡散方式
は、妨害ノイズに強く高い信頼性の得られる通信方式で
ある。
するものであり、車上アンテナ251および地点判別器
252によって取得した地点情報に、自車両の識別情報
を付加したものを車上無線装置255および車上無線ア
ンテナ254によって、最寄りの無線端末装置20へ送
信する機能を有している。進路設定器256は、運転士
などの乗務員が操作するものであって、本車両の着点を
設定するための装置である。車上論理部253は、進路
設定器256を通じて着点が設定されると、設定された
着点を示す着点指令に自車両の識別情報を付加したもの
を車上無線装置255等を用いて最寄りの無線端末装置
20へ送信するようになっている。
00内に在線する全ての車両の在線位置を表示する機能
と、接近警報など各種の警報を運転士等に報知する機能
を果たすものである。接近警報などの警報は、無線端末
装置20から各車両に向けて送信されるようになってお
り、車上論理部253は、車上無線アンテナ254およ
び車上無線装置255によって自車両宛ての接近警報等
が受信されたとき、対応する警報を在線表示盤兼警報パ
ネル257を通じて乗務員に報知するようになってい
る。
ブルを通じて各車両の在線位置と着点指令とを収集し、
これらに基づいて線区100内に存する転てつ機や信号
機などの現場機器を制御する連動機能を果たすものであ
る。各駅に配備された電子端末装置50は、連動論理部
30から送られてくる指示にしたがって、配下に存在す
る現場機器を制御するようになっている。
に対して送信される情報は、車両識別情報(車両I
D)、地点情報(位置情報)、車両構成、着点指令であ
り、地上の無線端末装置20から車両へ送信される情報
は、情報の受け手を特定するための車両ID、車両在線
情報、接近警報、進路開通情報、進路設定不合理情報、
運転方向などである。
置10の行う動作の流れを示している。まず、管轄範囲
に在線する運用車両の登録を行う(ステップS50
1)。次に、各車両の初期の在線地点を入力する(ステ
ップS502)。すなわち、各車両からそれぞれ現在の
在線地点を無線通信を通じて地上の無線端末装置20へ
送信し、これを論理部30に集約して初期登録する。
させる際に、まず、目標とする着点地点を進路設定器2
56から入力する(ステップS503)。これにより、
その車両から無線通信および光ケーブル60を通じて論
理部30へ自車両の識別情報(車両ID)を付加した着
点指令が送信される。着点指令を受けた論理部30は、
指定された着点までの進路を確保するための連動処理を
実行する。
プS504)、着点指令の発信元車両が、当該着点指令
で指定された着点地点まで到達するまでに通過する全て
の転てつ機を必要な方向に転換し保持することが可能か
否かの分岐通過支障チェックを行う(ステップS50
5)。すなわち、他の車両の現在の在線位置や他の車両
によって既に進路が鎖錠されているか等の支障チェック
を行う。
た場合には(ステップS505;Y)着点指令の発信元
車両に対して停止現示制御を行う(ステップS50
6)。すなわち、着点指令の発信元車両が停止するよう
に信号機が制御される。また、着点指令の発信元車両に
向けて分岐支障が発生した旨の警報を送信する。これに
より、先の着点指令の発信元車両の在線表示盤兼警報パ
ネル257上に分岐支障警報が現れる(ステップS50
7)。その後、ステップS504に戻り、支障が無くな
るまで繰り返し分岐通過支障チェックが行われる。な
お、在線表示盤兼警報パネル257上には、分岐支障警
報のほかに、常に全車両の在線位置も表示される。
判断されたときは(ステップS505;N)、該当する
転てつ機を必要な方向に分岐制御する(ステップS50
8)。次に、論理部30は、全車両の在線位置に基づ
き、着点指令の発信元車両が他の車両に所定の安全距離
以下に接近しているか否かを調べる車両接近支障チェッ
クを行う(ステップS509)。
いる場合には(ステップS509;Y)、該当する車
両、すなわち、着点指令の発信元車両に向けて接近警報
を送信する。これにより、着点指令の発信元車両の在線
表示盤兼警報パネル257上に、接近支障警報と全車両
の在線位置とが表示される(ステップS510)。その
後、ステップS504に戻り、再度、分岐通過支障から
チェックが行われる。
には(ステップS509;N)、着点指令の発信元車両
に対して進行現示制御が行われる(ステップS51
1)。また論理部30は着点指令の発信元車両に向けて
進行表示の情報を送信し、その車両内の在線表示盤兼警
報パネル257上に進行表示が成される(ステップS5
12)。
転士は、車両の運行を開始する。車両が進行して地上子
(タグ)210上を通過すると(ステップS514)、
先に説明したシーケンスによって地上子(タグ)210
の地点情報を受信し、地点判別器252によって自車両
の在線地点が判読される(ステップS515)。判読さ
れた自車両の在線位置は、自車両の識別情報が付加さ
れ、無線端末装置20へ送信される。この情報は光ケー
ブル60を通じて論理部30に送られる。こうして論理
部30は時事刻々と変化する各車両の在線位置をほぼリ
アルタイムで把握している(ステップS516)。
指定した着点位置まで到達したか否かを監視し(ステッ
プS517)、この着点位置に到達するまでの間は(ス
テップS517;N)、常に他の車両に異常接近してい
ないか否かを監視する(ステップS509〜ステップS
516)。
着したことを確認すると(ステップS517;Y)、論
理部30は、この車両に向けて着点に到着したことを表
す情報を送信する。これにより発信元車両の在線表示盤
兼警報パネル257上にその旨が表示される(ステップ
S518)。車両が着点で正常に停止したときは(ステ
ップS519;Y)、次の着点指令の入力をまつ状態に
移行する(ステップS503)。
より先の地上子(タグ)210を通過したことが確認さ
れたときは(ステップS520;Y)、論理部30から
その車両に向けて誤進行警報を送信する。これによりそ
の車内の在線表示盤兼警報パネル257上に誤進行警報
が表示される(ステップS521)。
なる安全距離は、所定の速度から停止するまでに必要な
制動距離にある程度の余裕を持たせた値に設定してあ
る。
受けたときの在線位置から着点までの間にある全ての転
てつ機について分岐支障のチェックを一度に行うように
したが、次に通過する転てつ機についての通過支障チェ
ックを、転てつ機を通過するごとに順次行うようにして
もよい。また地上子210は、車両の現在位置を車両上
から知り得るものであれば、実施の形態で示したものに
限定されない。たとえば、車両側からの電磁誘導によっ
て発電して動作する形式でなくても良い。
管轄範囲に多数の地上子を分散配置し、各車両の車載装
置で地上子からの地点情報を受信して自車両の在線位置
を認識し、その情報を無線通信を介して中央管理装置に
集約し各車両の進路制御を行うので、人手に頼らない車
両の安全な運行管理を比較的小規模な設備導入で実現す
ることができる。
位置を集中管理しているので、当該中央管理装置から単
線区間の閉塞制御を容易に行うことができ、連絡所や作
業員が不要となる。さらに、分岐も車両から着点指令に
より転換できるので、運転士補助者も不要になる。その
結果、人為的ミスの影響を受けなくなり、安全性の向上
を図ることができる。
るとともに、車両間の距離に基づいて接近警報を発令す
るなどの衝突防止処置を的確に行うことができる。
びその管轄範囲の線区の一部を示す説明図である。
び管轄範囲を示す説明図である。
器構成を示す説明図である。
上子および車載装置を示す説明図である。
う動作の流れを示す流れ図である。
Claims (5)
- 【請求項1】構内や工事車両の進路を確保するための車
両制御装置において、 管轄範囲の軌道近傍に分散配置された多数の地上子と、
各車両に搭載される車載装置と、地上無線局と、中央管
理装置とを備え、 前記地上子は、近傍を通過する車両に自装置の配置され
ている地点を示す地点情報を送信するものであり、 前記車載装置は、地点判別器と、無線装置とを有し、 前記地点判別器は、自車両が前記地上子の近傍を通過す
るときその地上子から送信された前記地点情報を受信し
て自車両の現在位置を認識するものであり、 前記無線装置は、前記地点判別器によって取得した自車
両の現在位置を表した位置情報を前記地上無線局に送信
するものであり、 前記中央管理装置は、前記地上無線局の受信した各車両
からの位置情報を収集して前記管轄範囲に存する全ての
車両の在線位置を認識し、これに基づいて各車両の進路
制御を行うものであることを特徴とする車両制御装置。 - 【請求項2】構内や工事車両の進路を確保するための車
両制御装置において、 管轄範囲の軌道近傍に分散配置された多数の地上子と、
各車両に搭載された車載装置と、地上無線局と、中央管
理装置とを備え、 前記地上子は、近傍を通過する車両に自装置の配置され
ている地点を示す地点情報を送信するものであり、 前記車載装置は、地点判別器と、進路設定器と、無線装
置とを有し、 前記地点判別器は、自車両が前記地上子の近傍を通過す
るときその地上子から送信された前記地点情報を受信し
て自車両の現在位置を認識するものであり、 前記進路設定器は、乗務員が自車両の着点を設定するた
めの装置であり、 前記無線装置は、前記地点判別器によって取得した自車
両の現在位置を表した位置情報および前記進路設定器に
よって設定された着点を示す着点指令を前記地上無線局
にそれぞれ自車両の識別情報とともに送信するものであ
り、 前記中央管理装置は、前記地上無線局の受信した各車両
からの位置情報を収集して前記管轄範囲に存する全ての
車両の在線位置を認識し、これと前記地上無線局の受信
した各車両からの前記着点指令とに基づいてそれぞれの
車両の進路を確保するものであることを特徴とする車両
制御装置。 - 【請求項3】前記中央管理装置は、隣り合う車両間の距
離を認識し、これに基づいて車両同士の接近警報止を行
うことを特徴とする請求項1または2記載の車両制御装
置。 - 【請求項4】前記中央管理装置は、接近警報止のための
警報情報を前記地上無線局から該当する車両に送信する
機能を有し、 前記車載装置は、警報表示器を有し、前記地上無線局か
ら自車両宛の警報情報を受信したとき前記警報表示器を
通じて乗務員に警報を発することを特徴とする請求項3
記載の車両制御装置。 - 【請求項5】前記中央管理装置は、各車両の在線位置を
表した在線情報を前記地上無線局から各車両に送信する
機能を有し、 前記車載装置は、在線表示盤を有し、前記地上無線局か
ら受信した前記在線情報に基づいて全ての車両の在線位
置を前記在線表示盤に表示することを特徴とする請求項
1、2、3または4記載の車両制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11032659A JP3053806B1 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 車両制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11032659A JP3053806B1 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 車両制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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