JP3053590U - ベスト - Google Patents

ベスト

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JP3053590U
JP3053590U JP1998002817U JP281798U JP3053590U JP 3053590 U JP3053590 U JP 3053590U JP 1998002817 U JP1998002817 U JP 1998002817U JP 281798 U JP281798 U JP 281798U JP 3053590 U JP3053590 U JP 3053590U
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JP
Japan
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vest
right front
aramid fiber
bodies
front bodies
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JP1998002817U
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English (en)
Inventor
進 中澤
Original Assignee
有限会社松本謙商店
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  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽く且つ目立たずに着用でき、かつ身体の上
半身、特に胸部や腹部を衝撃から保護できるベストの提
供にある。 【解決手段】 ナイロン生地からなる表地と裏地の間に
アラミド繊維を挟み込んで後ろ身頃12と前身頃とを形
成するとともに、この前身頃を中央部で掛かり止めする
ため左右前身頃14,16として構成し、且つこれら左
右前身頃14,16の表地と裏地の間にそれぞれ、アル
ミニウム板34にアラミド繊維36を張り付けた防護板
38を、上端部を固着し下端部を自由にした状態で上か
らずらして鎧戸状に重なり合わせて配置した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ベスト(チョッキ)に関し、詳しくは山登りや森林探検等を行う際 などに、発生可能な危険から上半身、特に胸部や腹部を保護するように構成した ベストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、日常生活あるいは登山等においても、保温等の目的でベストが使用 されている。このようなベストは保温が主目的であるので、生地としてウール又 はポリエステルあるいはこれらの混紡が一般的に用いられている。ところで、こ のようなベストを着用して、例えば山登りや森林探検等を行った場合に、何かの はずみで転倒して胸部や腹部を岩角にぶつけたり、あるいは折れて突き出した木 の枝に上半身を突っ込んだ場合に、重傷を負う可能性が無いとはいえない。また 、日常生活でも、昨今の状況は、ナイフ等の刃物を持って他人を闇雲に襲う者が いたりするが、上記従来のベストでは防ぐことが全くできない。 このような凶器による胸部や腹部に加わる衝撃から身体を防護するものとして 、現在のところ知られているのは防弾チョッキである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、防弾チョッキは許可なく購入、使用ができず、また入手できたとし ても重量があり、かつ頑丈であるので運動機能が妨げられ、山登りや森林探検等 には全く適さない。また、日常の着用では外部から見て着用状態がはっきり分か り、一般の人が着用するには違和感がある。
【0004】 本考案は、軽く且つ目立たずに着用でき、かつ身体の上半身、特に胸部や腹部 を衝撃から保護できるベストの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上述課題を解決するために、本考案は、次のような手段を採用した。 請求項1に記載のベストは、ナイロン生地からなる表地と裏地の間にアラミド 繊維を挟み込んで後ろ身頃と前身頃とを形成するとともに、この前身頃を中央部 で掛かり止めするため左右前身頃として構成し、且つこれら左右前身頃の表地と 裏地の間にそれぞれ、軽金属板にアラミド繊維を張り付けた防護板を、上端部を 固着し下端部を自由にした状態で上からずらして鎧戸状に重なり合わせて配置し たことを特徴としている。
【0006】 このように構成すると、先ず軽いので着用しても運動機能が妨げられない。ま た、表地と裏地の間にアラミド繊維を挟んでいるので、折れた木の先端部や鋭利 な刃物類が当たっても内部に突き通りにくいので、身体に傷を受ける可能性が少 なくなる。特に、左右前身頃の部分は、防護板が鎧戸状に重なり合わせて配置さ れているので、転倒して岩のような堅いところにその部分をぶつけても、ダメー ジが少なくなるとともに、防護板の上端部を固着し下端部がフリーになっている ので、前屈みする際に抵抗が少なく、諸々の動作を行いやすい。
【0007】 請求項2に記載のベストは、請求項1に記載の考案において、防護板の重なり 具合は、最上位と最下位の防護板を除き、表地と裏地との方向で常に2重以上と なっていることを特徴としている。
【0008】 このように構成すると、左右前身頃の部分の安全性がさらに高まることになる 。
【0009】 請求項3に記載のベストは、請求項1に記載の考案において、後ろ身頃と左右 前身頃とを側面で切り離し、かつこれら端部が重なり合うように構成するととも に、これら端部間に係止自在な係止部材を配置して着用者の体格に合わせて調節 できるようにしたことを特徴としている。
【0010】 このように構成すると、ある一定の大きさのベストでも、着用できる身体の大 きさに幅を持たせることができ、少ない型番、例えばS、M、Lの3種類程度で ほぼ一般的な身体サイズをカバーできるので、製造コストの軽減を図ることがで きる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。 図1は、本考案に係るベストの実施の形態の正面図、図2は図1に示すベスト の前身頃の断面図、図3は図1に示すベストの左前身頃を開いた状態の図である 。
【0012】 図1に示すように、このベスト10の外形は一般的であって、背中を被う後ろ 身頃12と、胸部及び腹部を被う左前身頃14と右前身頃16とで構成される前 身頃で形成されており、袖部は無く腕を通す袖穴18(18a、18b)が設け られている。さらに、左前身頃14と右前身頃16とを掛かり止めするために、 これらの端部に一対のファスナー20(20a、20b)が取り付けられている 。
【0013】 また、図3に示すように、左右前身頃14、16と後ろ身頃12とは連続状態 ではなく、切り離されており、後ろ身頃12の端部12aが右前身頃14の端部 14aの内側に重なり合うように構成されている。なお、右前身頃16について の状態は同じなので図示していない。また、左前身頃14の内側には、横長の長 方形の接着布(商標名マジックテープ)22が取り付けられており、これに対向 して後ろ身頃12の外側にも前記接着布22の縦幅より広く、横幅は狭い接着布 24が取り付けられている。さらに、右前身頃14の端部14a内側には、後ろ 身頃12の端部12aの位置ずれを防止するための支持ベルト26が取り付けら れている。
【0014】 このため、左右前身頃14、16の端部14a、16aと後ろ身頃12の端部 12aとの重なり具合を調節して接着布22、24同士を張り付けることで、着 用者の体格に合わせることができる。なお、図示は省略しているが、後ろ身頃1 2の表側にはベルトが取り付けられており、左右前身頃14、16のベルト固定 用の金具がそれぞれ取り付けられていて、後ろ身頃12と左右前身頃14、16 とのずれをこれによっても防止している。
【0015】 次に、このベスト10の特徴部分について説明する。 ベスト10の後ろ身頃12と前身頃14、16の両方とも、ナイロン生地から なる表地30と裏地32の間に厚さほぼ3mmのアラミド繊維36を挟み込んで ものである。そして、図2に示すように、左右前身頃12、14の表地30と裏 地32の間にはそれぞれ、厚さほぼ0.3mmのアルミニウム板34に厚さほぼ 5mmのアラミド繊維36を張り付けた防護板38を布(不図示)にくるんで、 さらに一枚の布(不図示)に上端部を固着し下端部をフリーにした状態で上から ずらして鎧戸状に重なり合わせて配置したものを入れている。
【0016】 防護板38同士の重なり具合は、最上位の防護板38の上部と最下位の防護板 38の下部を除き、ベスト10の表地30と裏地32との方向で常に2重以上と なっていて、前からの胸部や腹部に対する衝撃に対し、安全性が高められている 。
【0017】 ところで、アラミド繊維とは、芳香族ポリアミド繊維のことで、これまでの繊 維に比べ、引っ張り強さ、弾力、耐熱性が極めて大きく、ピアノ線の2倍、ナイ ロンの4〜6倍の引っ張り強さを持っている。従って、所定の厚さ(例えば3m m)のアラミド繊維に刃物等を突き通そうとしても、繊維の引き千切れがおきに くいので、貫通させることはなかなか困難である。
【0018】 このような性質を持つアラミド繊維で上半身を被うことになるので、例えば、 登山や森林探検等において、折れた木の先端部やガラス片あるいは鋭利な刃物類 が当たっても内部に突き通りにくいので、身体に傷を受ける可能性が少なくなる 。特に、左右前身頃14、16の部分は、防護板38が鎧戸状に重なり合わせて 配置されているので、転倒して岩のような堅いところにその部分をぶつけても、 アルミニウム板34がダメージを分散するので影響が少なくなる。また、防護板 38の上端部を固着し下端部がフリーになっているので、前屈みする際に防護板 同士が深く重なり合うので抵抗が少なく、動作が行いやすくなっている。
【0019】 なお、上記実施の形態では、防護板38をアルミニウム板34にアラミド繊維 36を張り付けたもので構成したが、コスト高にはなるがアルミニウム板34に 代えてチタン板を使用すれば効果をさらに高めることができる。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によるベストは、軽く且つ目立たずに着用でき、 背中部分や胸部、腹部を外部からの衝撃から保護できるとともに、特に左右前身 頃の部分は、防護板が鎧戸状に重なり合わせて配置されているので、衝撃に対し ダメージを軽減させるとともに、屈み込むときに防護板同士が深く重なり合うよ うに動くので諸々の動作を行いやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るベストの実施の形態の正面図であ
る。
【図2】図1に示すベストの前身頃の横断面図である。
【図3】図1に示すベストの左前身頃を開いた状態の図
である。
【符号の説明】
10 ベスト 12 後ろ身頃 14 左前身頃 16 右前身頃 18 袖穴 20 ファスナー 22 接着布 24 接着布 26 支持ベルト 30 表地 32 裏地 34 アルミニウム板 36 アラミド繊維 38 防護板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロン生地からなる表地と裏地の間に
    アラミド繊維を挟み込んで後ろ身頃と前身頃とを形成す
    るとともに、この前身頃を中央部で掛かり止めするため
    左右前身頃として構成し、且つこれら左右前身頃の表地
    と裏地の間にそれぞれ、軽金属板にアラミド繊維を張り
    付けた防護板を、上端部を固着し下端部を自由にした状
    態で上からずらして鎧戸状に重なり合わせて配置したこ
    とを特徴とするベスト。
  2. 【請求項2】 前記防護板の重なり具合は、最上位と最
    下位の防護板を除き、表地と裏地との方向で常に2重以
    上となっていることを特徴とする請求項1に記載のベス
    ト。
  3. 【請求項3】 前記後ろ身頃と左右前身頃とを側面で切
    り離し、かつこれら端部が重なり合うように構成すると
    ともに、これら端部間に係止自在な係止部材を配置して
    着用者の身体の規模に合わせて調節できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のベスト。
JP1998002817U 1998-04-27 1998-04-27 ベスト Expired - Lifetime JP3053590U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017155373A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 有限会社ポルテ 作業用プロテクター

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