JP3053083U

JP3053083U - 走行式鍛練装置

Info

Publication number: JP3053083U
Application number: JP1998002711U
Authority: JP
Inventors: 進次藤井
Original assignee: 藤井金属化工株式会社
Priority date: 1998-04-09
Filing date: 1998-04-09
Publication date: 1998-10-13
Anticipated expiration: 2004-04-09

Abstract

(57)【要約】【課題】足の裏を刺激しうる走行式鍛練装置で、従来
の機種にも適用しうる装置の提供を課題とする。【解決手段】エンドレスベルト７を走行させるように
した走行式鍛練装置１において、ベルト７の表面に突起
８を付設して足の裏を刺激するようにした走行式鍛練装
置１を構成するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ランニングマシンまたは歩行運動器と称されている、スポーツトレ −ニング用健康機器の走行式鍛練装置に関すものである。

【０００２】

【従来の技術】

走行式鍛練装置は、歩く運動を室内で有効に行うトレーニングマシンとして、最も有効であり広く普及している。然し、歩くまたは走る運動に限られており、従来の装置は平ベルトからなっているため、これから強い刺激が与えられることは期待できなかった。

【０００３】一方人の足の裏は、皮膚の直下に血管が走つているので、各種の臓器に影響を与える局（ツボ）が数多く存在している。そのため足の裏を刺激することによるマッサ−ジ効果が、中国を始めとして最近では我が国でも広く認識されるようになってきており、その一つとして古くから竹踏みが普及している。

【０００４】この竹踏みも、最近では表面に突起を有するものや、回転式のものも出現している。そして走行式鍛練装置と竹踏みをドッキングさした先行技術としは、唯一実開昭６３−１４６６３１号公報がある。然し、この実開昭６３−１４６６３１号公報に示すものは、手摺りを設けたフレ−ムに回る竹踏みローラを取り付けたものにすぎない。従って、走行式鍛練装置のベルトが、表面に突起を有するものは見当らなかつた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記の事情に鑑み、本考案は足の裏を刺激しうる走行式鍛練装置で、従来の機種にも適用しうる装置の提供を課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成するために、エンドレスベルトを走行させるようにした走行式鍛練装置において、該ベルトの表面に突起を付設して足の裏を刺激するようにした走行式鍛練装置に関するものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】

本考案の走行式鍛練装置について、以下実施例をあげて詳しく説明する。図１は、本考案の走行式鍛練装置の一実施例を示す略示縦断面図である。図２は、同略示平面図である。

【０００８】図１、図２に示すように、本考案の走行式鍛練装置１は、左右に平行する二本のフレ−ム２，３を設けている。フレーム２，３間には、ベアリング（図示せず）を介して駆動ローラ４と従動ローラ５が横架されており、駆動ローラ４の軸には、モータ６が軸支されている。そして駆動ローラ４と従動ローラ５との間には、走行のエンドレスベルト７を架設している。なお図１の１２は、ベルトの受け板である。

【０００９】エンドレスベルト７は、矢印Ａの方向に回転するので、この動きに抗して走行し、歩行のトレーニングを行うものである。エンドレスベルト７の表面には突起８…８を付設しているので、トレーニングに際して足の裏も刺激される。

【００１０】エンドレスベルト７の取り替えは、フレーム２に設けられた取り付け螺子９ａ，９ｂを弛めて、両ローラを軸支しているフレーム２を取り外し、ベルト７を緊張させている調節螺子１０を弛めれば、簡単に取り替えができる。

【００１１】図３（イ），（ロ）は、足を乗せた状態のベルト７の一部を拡大した断面図で示す二つの実施例である。また図４（イ），（ロ）は、ベルト表面の一部を示す平面図における二つの実施例である。

【００１２】図３（イ）のベルト１０７は、ゴム状シート乃至ゴム引き布帛シートからなり、表面に付設した小突起１０８…１０８はシートと同質の一体ものからなつている。また本実施例の突起１０８…１０８は、頂上面は丸味を有し、断面が半球よりやや尖った楕円形を呈している。なお小突起１０８…１０８は、相互の間隔をなくして接近させるようにすれば、より刺激の効果が期待できる。

【００１３】図３（ロ）のベルト２０７の表面に付設した大突起２０８…２０８は、頂上面を平らにした断面角落ちの台形にして、足の裏への刺激があまり強くならないようにしている。また本実施例の場合、本考案の表面に突起２０８…２０８を付設したベルト２０７は、平ベルト２１１の上に覆装しているので、平ベルト２１１は取り外す必要がない。この場合、本考案のベルト２０７はゴム状弾性体のシ− トからなつているので多少伸びるから、従来の平ベルト２１１より僅か長くして、ベルト２０７は伸びぎみに覆装させれば、弛みなく密着させることができる。

【００１４】図４（イ），（ロ）は、突起の配列を示した実施例で、突起の配列が図２に示すような縦横揃った小突起の升目だけに限らないことを示したものである。図４（イ）に示す中突起３０８…３０８は、斜めに交錯する綾状に配列している。これまで本考案のベルトに付設される突起を大中小と仮称したが、突起は、直径３ｃｍ以下でベルト表面の１０ｃｍ²当たり４個以上の小粒であることが好ましい。直径が３ｃｍを越え１０ｃｍ²当たり３個以下の大粒だと、足の裏の各局（ツボ）を万遍なく刺激することができないからである。なお突起の高さは、２ｍｍ以上であることが望ましい。２ｍｍに達しない低さだと、有効な刺激が与えられないからである。

【００１５】突起は、断面円弧状のものに限るわけではない。図４（ロ）の突起４０８…４０８は、断続的な横縞模様に配列している。なおこの場合、縦の縞模様にしたのでは有効な刺激を与えることはできない。

【００１６】本考案の突起は、図２では升目の小突起、図３（イ）では頂上面に丸味を有する尖った楕円形の小突起、図３（ロ）では頂上面を平にした断面角落ちの台形状大突起、図４（イ）では斜めに交差した綾状に配置した中突起、図４（ロ）では断続的な横縞模様に配列した突起を示したが、これらは一例に過ぎず、実際の使用に当たっては、これらの各種突起を単独で使用するだけでなく、複数の各種突起を組み合わせて使用することもできる。例えば、１本のベルトに、大小の突起を組み合わせたり、ベルトの特定の位置には刺激の弱い突起と刺激の強い突起とを組み合わせてたり、所望する刺激位置でトレーニングを楽しむ組み合わせもできることはいうまでもない。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の走行式鍛練装置を使用することにより、歩行のトレーニングと共に、足の裏をマッサージすることができる。足の裏の局（ツボ）を圧迫して刺激することにより、血行を促進し、臓器の治療になり、神経再生のリハビリになり、また薬の吸収や骨疽症の治療にも効果がある。

【００１８】本考案の表面に突起を付設したベルトは、簡単に取り替え交換することができるし、また平ベルトの上に覆装して使用することもでき、本考案は有用且つ実用的なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の走行式鍛練装置の一実施例を示す略示
断面図である。

【図２】本考案の走行式鍛練装置の一実施例を示す略示
平面図である。

【図３】本考案のエンドレスベルトの一部を拡大した足
を乗せた状態を示したもので、（イ）は他の実施例を
（ロ）は更に他の実施例を示す拡大断面図である。

【図４】本考案のエンドレスベルトの表面に付設する突
起の配列状態を示したもので、（イ）は更に別の実施例
を、（ロ）は更にまた別の実施例を示す一部平面図であ
る。

【符号の説明】

１本考案の走行式鍛練装置２フレーム３フレーム４駆動ローラ５従動ローラ６モータ７エンドレスベルト８突起９ａ取り付け螺子９ｂ取り付け螺子１０調節螺子１２ベルトの受け板１０７エンドレスベルト１０８突起２０７エンドレスベルト２０８突起２１１平ベルト３０８突起４０８突起Ａ回転方向

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】エンドレスベルトを走行させる走行式鍛
練装置において、該ベルトの表面に突起を付設して足の
裏を刺激するようにしたことを特徴とする走行式鍛練装
置。
【請求項２】エンドレスベルトが、交換自在の突起付
設のベルトからなる請求項１記載の走行式鍛練装置。
【請求項３】エンドレスベルトが、平ベルトに突起付
設のベルトを覆装してなる請求項１記載の走行式鍛練装
置。
【請求項４】突起が、粒状であって直径３ｃｍ以下、
高さ２ｍｍ以上、１０ｃｍ²当たり４個以上であって綾
状に配列してなる請求項１記載の走行式鍛練装置。
【請求項５】突起が大小の形状を有する請求項４記載
の走行式鍛練装置。