JP3052924B2 - ショートカットルート確立システムおよびデータフロー検出装置 - Google Patents

ショートカットルート確立システムおよびデータフロー検出装置

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JP3052924B2
JP3052924B2 JP5569098A JP5569098A JP3052924B2 JP 3052924 B2 JP3052924 B2 JP 3052924B2 JP 5569098 A JP5569098 A JP 5569098A JP 5569098 A JP5569098 A JP 5569098A JP 3052924 B2 JP3052924 B2 JP 3052924B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークのデ
バイス間のショートカットを行うショートカット確立シ
ステムおよびそのデータフロー検出装置に係わり、詳細
には入力される電文に応じてショートカットルートを提
供するショートカットルート確立システムおよびデータ
フロー検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のイーサネット(Ethernet
(登録商標))に代表される既存のLAN(Local Are
a Network)の通信技術を生かし、高速通信および将来
の発展性に対してスケーラビリティを有する広帯域伝送
技術としての非同期転送モード(Asynchronous Transf
er Mode:ATM)通信技術が注目されている。このA
TM通信技術では、全ての情報をATMセルと呼ばれる
53バイトの固定長ブロックを、転送単位として扱って
いる。これにより、交換処理をハードウェアで行うこと
ができ、高速通信を実現する技術として認知されてい
る。このようなATM通信技術について、その普及を目
的としたATMフォーラム(ATM Forum)によ
って、各ATM通信手法などが標準化されている。
【0003】このATMフォーラムで標準化が進められ
ているATM通信技術の1つにマルチ・プロトコル・オ
ーバATM(Multi Protocol Over ATM:以下、MP
OAと略す。)通信技術がある。このMPOA通信技術
では、ATMネットワーク内の通信だけではなく、この
ATMネットワークと接続する既存のLAN上の端末と
ATMネットワーク内の端末とを接続する通信手法など
を規定している。詳細には、MPOAでは、上述したA
TMネットワーク内においてインターネット・プロトコ
ル(Internet Protocol:以下、IPと略す。)などの
開放型システム間相互接続(Open Systems Interconn
ection:OSI)参照モデルのネットワーク層プロトコ
ルのルーティングに関して規定している。
【0004】このようなMPOAは、“仮想ルータ”と
いう概念を導入し、複数のプロトコルに対してルータを
介することなく、ポイント・ツー・ポイント型の通信を
実現することができることを特徴としている。この“仮
想ルータ”という概念では、ルーティング情報から宛先
となるATMアドレスを取得することによって、直接的
に宛先ノードとATM接続してデータを転送することが
できる。
【0005】接続されるATMネットワーク内にあって
通常のATM転送で用いられるルータを“デフォルト・
ルータ”と呼ぶことにすると、このようなMPOAを用
いることにより、ATMネットワーク内でデフォルト・
ルータを経由しないショートカットルートを提供するこ
とができるようになる。
【0006】ここで言う“ショートカットルートを提供
する”とは、ATM通信にIPなどのデータ通信用のプ
ロトコルを上位実装するデータネットワークにおいて、
ATMネットワーク内部にルータを配置してIPパケッ
トの高速かつ大容量のデータ転送を行うために、送信元
ATMアドレスと宛先ATMアドレスの間で1対1にA
TM接続を確立して直接的にデータ転送を行うデータ通
信のことを意味する。
【0007】このショートカットルートの提供により、
ある特定のルータ装置への転送トラヒックの集中を防ぐ
ことによって、ルータ装置への負荷を軽減することがで
きるようになる。そして、ルータ装置の処理能力向上の
必要性を抑えることによって、ネットワークを構成のコ
スト上昇を回避するとともに、ネットワークの大規模化
に対応することができる。
【0008】MPOAでは、このようなショートカット
ルートを提供するための手法として、既存LANからエ
ッジデバイスに入力する電文を監視し、単位時間当たり
に入力する電文数を用いる手法が提唱されている。この
エッジデバイスとは、ATMネットワークと既存LAN
との境界に位置し、ユーザネットワークを収容するとと
もに物理的に隔離されて分散されて配置されたノード装
置を意味する。
【0009】このようなショートカットルートに関する
技術ついて、転送データのうち上述したOSI参照モデ
ルのネットワーク層の情報だけではなく、トランスポー
ト層の送信元情報や宛先情報を参照して、ショートカッ
トルートのコネクションを確立する技術が知られてい
る。通常、ATM転送のコネクション設定には所定のオ
ーバーヘッドを必要とするが、その間に高速転送を特徴
とするATM転送セルが次々に転送されてくる場合があ
る。このような場合に、転送情報に基づいて所定のオー
バーヘッドという犠牲を払ってでもショートカットのコ
ネクションを確立すべきか否かを判断し、その判断に基
づいてショートカットルートを提供するものである。し
たがって、ショートカットルートのコネクションを確立
した後の一連の転送の途中において、後続の転送を選択
的にショートカットルートを提供するような柔軟性のあ
るエッジデバイスを提供することができる。
【0010】このような、転送情報に基づいて選択的に
ショートカットルートを提供する技術は、例えば特開平
9−172457号公報の「パケット送信ノード装置、
パケット受信ノード装置およびコネクション設定方法」
に開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】これまで説明したよう
に、ATM Forumで規定されている従来のMPO
Aでは、ショートカットルートを提供するために既存L
ANからエッジデバイスに対して入力する電文を監視
し、単位時間当たりに入力する電文数に基づいて、ショ
ートカットルートを選択するようにしている。しかし、
このように規定されている監視方法では、所定の短い時
間間隔内でのデータ量だけに着目している。したがっ
て、例えばバースト性の高い電文だけで構成されている
データフロー時には、全てのデータフローに対してショ
ートカットが設定されてしまうという問題がある。これ
により、ATMネットワーク内部でデータフローごとに
ポイント・ツー・ポイントにFull−mesh構成で
ショートカットルートが設定されてしまうため、ネット
ワークリソースに無駄が生じてしまう。
【0012】さらに、MPOAではある所定時間当たり
の電文数を検出しているようにしているため、ショート
カットルートの設定を起動するための判断基準によって
は、目的とするルータ装置への負荷の軽減という当初の
機能を果たすことができない場合がある。例えば、単位
時間当たりの入力電文数が少ないデータフロー時に、予
め設定した判断基準に依存して、全データフローに対し
てショートカットが設定されることなく、“デフォルト
・ルータ”に対して全データフローが集中してしまい、
結果的にルータ装置に対する負荷を分散することができ
なくなってしまう場合があるという問題がある。
【0013】さらに、バースト性の高い電文を有するデ
ータフローと単位時間当たりの入力電文数の少ないデー
タフローが生じる可能性のあるネットワークでは、上述
したようなネットワークリソースの無駄と特定のルータ
装置への負荷集中という状況が発生してしまい、ネット
ワークリソースを効率的に活用することができないとい
う問題が生じる。
【0014】さらに、特開平9−172457号公報の
「パケット送信ノード装置、パケット受信ノード装置お
よびコネクション設定方法」に開示されている技術で
は、これまで説明したようなATM Forumにおい
て、MPOAのショートカットルート起動方法としての
データフローの検出を行うことができず、エッジデバイ
スに対して付加装置が必要であるばかりでなく、構成が
複雑になってしまうという問題がある。
【0015】そこで本発明の目的は、ATM Foru
mにおいて提唱されているMPOAのエッジデバイスを
用いるとともに、データフローを検出して入力される電
文に応じて柔軟にショートカットルートの提供を行うシ
ョートカットルートシステムおよびデータフロー検出装
置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)入力される電文それぞれの宛先と送信元によ
り決定される転送データフローに対応して転送経路にあ
るネットワークのエッジノード間に直接コネクションを
確立することによってショートカットするか否かを判定
するための閾値を記憶する記憶手段と、(ロ)電文が入
力されるたびにこの電文が入力された時間間隔および電
文の転送すべき量を検出する電文検出手段と、(ハ)こ
の電文の転送データフローに対応してこの記憶手段に記
憶されている閾値に基づいてこの電文検出手段による検
出結果に応じてネットワークのエッジノード間をショー
トカットするか否かを判定するショートカット判定手段
と、(ニ)このショートカット判定手段の判定結果に応
じてネットワークのエッジノード間をショートカットす
るショートカット手段とをショートカットルート確立シ
ステムに具備させる。
【0017】すなわち請求項1記載の発明では、電文の
宛先と送信元により決定される転送データフローに対応
してショートカットするか否かを判定するための閾値を
記憶手段に記憶させておき、入力される電文の入力時間
間隔および電文の転送すべき量の基づいて電文の転送デ
ータフローに対応してこの記憶手段に記憶されている閾
値に応じてショートカットを行わせるようにした。
【0018】請求項2記載の発明では、(イ)入力され
る第1の電文それぞれの宛先と送信元により決定される
転送データフローに対応して転送経路にあるネットワー
クのエッジノード間に直接コネクションを確立すること
によってショートカットするか否かを判定するための登
録情報を記憶する記憶手段と、(ロ)所定の一定時間内
に入力される第2の電文を計数する計数手段と、(ハ)
この計数手段による計数結果が所定のカウント値を越え
たときには転送経路にあるネットワークのエッジノード
間をショートカットするショートカット手段と、(ニ)
第1の電文が入力されるたびにこの電文が入力された時
間間隔および電文の転送すべき量を検出する電文検出手
段と、(ホ)この電文の転送データフローに対応して記
憶手段に記憶されている登録情報に基づいてこの電文検
出手段による検出結果に応じてネットワーク間をショー
トカットするか否かを判定するショートカット判定手段
と、(ヘ)このショートカット判定手段によってネット
ワークのエッジノード間をショートカットすると判定さ
れたときにはショートカット手段によってショートカッ
トを行わせるだけの電文数になるように第1の電文を分
割して第2の電文として計数手段へ出力する電文分割手
段とをショートカットルート確立システムに具備させ
る。
【0019】すなわち請求項2記載の発明では、入力さ
れる第1の電文の宛先と送信元により決定される転送デ
ータフローごとにショートカットするか否かを判定する
ための登録情報を記憶手段に記憶させるようにした。そ
して、入力される第1の電文の入力時間隔と転送すべき
量を検出するとともに、ショートカット判定手段により
この検出した電文の入力時間間隔と転送すべき量に基づ
いて電文の転送データフローに対応して記憶手段に登録
されている登録情報よりショートカットするか否かを判
定するようにした。ショートカット判定手段によってシ
ョートカットすると判定されたときには、入力される第
2の電文数が計数手段により所定のカウント値を越えた
ときにショートカットを行うショートカット手段に対し
てこの計数手段により所定のカウント値が越えるように
第1の電文を分割して第2の電文として計数手段に入力
させるようにした。
【0020】請求項3記載の発明では、(イ)入力され
る電文それぞれの宛先と送信元により決定される転送デ
ータフローに対応して転送経路にあるネットワークのエ
ッジノード間に直接コネクションを確立することによっ
てショートカットするか否かを判定するための登録情報
を記憶する記憶手段と、(ロ)電文が入力されるたびに
この電文が入力された時間間隔および電文の転送すべき
量を検出する電文検出手段と、(ハ)この電文の転送デ
ータフローに対応してこの記憶手段に記憶されている登
録情報に基づいてこの電文検出手段による検出結果に応
じてネットワークのエッジノード間をショートカットす
るか否かを判定するショートカット判定手段と、(ニ)
このショートカット判定手段によってネットワークのエ
ッジノード間をショートカットすると判定されたときに
は、転送経路にあるネットワークの境界に配置され入力
電文数に基づいてショートカットルートの確立を行うマ
ルチプロトコルオーバ非同期転送モードのエッジデバイ
スに対して、ショートカットルートの確立を行わせるよ
うに電文を分割してエッジデバイスに出力する電文分割
手段とをデータフロー検出装置に具備させる。
【0021】すなわち請求項3記載の発明では、入力さ
れる電文の宛先と送信元により決定される転送データフ
ローに対応してショートカットするか否かを判定するた
めの登録情報を記憶手段に記憶させるようにした。そし
て、入力される電文の入力時間間隔および転送すべき量
を検出するとともに、ショートカット判定手段によりこ
の検出した電文の入力時間間隔と転送すべき量に基づい
て入力電文の転送データフローに対応して記憶手段に記
憶されている登録情報よりショートカットするか否かを
判定するようにした。ショートカット判定手段によって
ショートカットすると判定されたときには、入力電文数
に基づいてショートカットルートの確立を行うマルチプ
ロトコルオーバ非同期転送モードのエッジデバイスに対
してショートカットルートの確立を行わせるように入力
電文を分割してこのエッジデバイスに入力させるように
した。
【0022】請求項4記載の発明では、(イ)入力され
る電文それぞれの宛先と送信元により決定される転送デ
ータフローに対応して、転送経路にある非同期転送モー
ドネットワークのエッジノード間に常時直接コネクショ
ンを確立することによってショートカットするか否かを
表わす常時ショートカット情報を記憶する記憶手段と、
(ロ)電文が入力されるたびにこの電文が入力された時
間間隔および電文の転送すべき量を検出する電文検出手
段と、(ハ)この電文の転送データフローに対応してこ
の記憶手段に記憶されている常時ショートカット情報に
基づいてネットワークのエッジノード間を常時ショート
カットするか否かを判定する常時ショートカット判定手
段と、(ニ)この常時ショートカット判定手段の判定結
果に応じて転送経路にあるネットワークのマルチプロト
コルオーバ非同期転送モードのエッジデバイス間を常時
ショートカットするように電文の転送先となるエッジデ
バイスを設定するショートカット設定手段とをデータフ
ロー検出装置に具備させる。
【0023】すなわち請求項4記載の発明では、入力さ
れる電文の宛先と送信元により決定される転送データフ
ローに対応して常時ショートカットするか否かを表わす
常時ショートカット情報を記憶手段に記憶させるように
した。そして、入力される電文の入力時間間隔および転
送すべき量を検出するとともに、常時ショートカット判
定手段によりこの検出した電文の入力時間間隔および転
送すべき量に基づいて入力電文の転送データフローに対
応して記憶手段に記憶されている常時ショートカット情
報より、常時ショートカットするか否かを判定するよう
にした。常時ショートカット判定手段によって常時ショ
ートカットすると判定されたときには、電文の転送先と
なるマルチプロトコルオーバ非同期転送モードのエッジ
デバイスに対して、ショートカットの設定を行うように
した。
【0024】請求項5記載の発明では、請求項3記載の
データフロー検出装置で、入力される電文それぞれの宛
先と送信元により決定される予め定められた所定の転送
データフローの入力を監視し、このフローに属する電文
が一定の間入力されないときにはこのフローに属する所
定の空の電文を生成するとともにこの空の電文を転送さ
せることによって、ショートカットルートを維持する空
電文生成手段とを具備することを特徴としている。
【0025】すなわち請求項5記載の発明では、入力さ
れる電文の宛先と送信元により決定される予め定められ
た所定の転送データフローを監視し、このフローに属す
る電文が一定の間入力されないときにはこのフローに属
する所定の空の電文を転送することによってショートカ
ットを維持するようにした。
【0026】請求項6記載の発明では、請求項1〜請求
項2記載のショートカットルート確立システムで、記憶
手段に記憶されるショートカットを判定するための登録
情報の設定を簡易ネットワークマネジメントプロトコル
を用いて行うことを特徴としている。
【0027】請求項7記載の発明では、請求項3〜請求
項5記載のデータフロー検出装置で、記憶手段に記憶さ
れるショートカットを判定するための登録情報の設定を
簡易ネットワークマネジメントプロトコルを用いて行う
ことを特徴としている。
【0028】すなわち請求項6および請求項7記載の発
明では、記憶手段に記憶される情報を簡易ネットワーク
マネジメントプロトコルを用いるようにしたので、ユー
ザの要求するトラヒックに対しても柔軟に対応すること
ができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
【0030】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0031】図1は本発明の一実施例におけるショート
カットルート確立システムを用いたデータネットワーク
の構成の概要を表わしたものである。このデータネット
ワークは、ATM網10と、イーサネットを用いたIP
ネットワークに代表される既存のユーザLANである第
1のLAN11と、第2のLAN12とを備えている。
ATM網10には、これらユーザLANと接続するため
にATM網10と第1および第2のLAN11、12そ
れぞれとの境界に位置し、各LANを収容するエッジデ
バイス13、14とを有しており、これらエッジデバイ
ス13、14を介してATM網10内に入力された転送
データを中継するルータ15、16が配置されている。
したがって、例えば第1のLAN11から第2のLAN
12に向けてエッジデバイス13を介して入力された転
送セルは、デフォルトルート171を介してルータ15
を経由し、さらにデフォルトルート172を介してルー
タ16を経由し、さらにデフォルトルート173を介し
てエッジデバイス14を経て第2のLAN12に転送さ
れることになる。
【0032】ところで、このデータネットワークで用い
られるエッジデバイス13、14およびルータ15、1
6は、ATM Forumで規定されているMPOAに
よるATM通信を行うことができるようになっている。
したがって、エッジデバイス13、14とルータ15、
16はATM網10において転送されるデータの送信元
アドレスと宛先アドレスにより決定されるデータフロー
それぞれについて、一定時間内のパケット数量を監視
し、データパケット数量が所定の数量を越えたときにシ
ョートカットルート18を設定してショートカット転送
を行わせることができる。
【0033】さらに、本実施例におけるデータネットワ
ークには、エッジデバイス13と第1のLAN11との
間にデータフロー検出器19と、エッジデバイス14と
第2のLAN12との間にデータフロー検出器20とが
それぞれ挿入され接続されている。そして、これらデー
タフロー検出器19、20によりデータネットワークに
おいてATM Forumで規定されているMPOAで
通信を行うことができるATM網のエッジデバイス1
3、14に対して、従来の一定時間内のデータパケット
数量を監視する以外に、データのバースト性やデータ総
量や平均転送レートなどを新たに監視対象として、ショ
ートカットルート設定の選択を柔軟に行うようにしてい
る。
【0034】以下では、本実施例の動作原理を明確にす
るために、図1に示したデータネットワークの構成の要
部について詳細に説明する。そして、動作原理の把握を
容易にするために、第1のユーザLAN11から第2の
ユーザLAN12に対してIPパケットを電文として転
送するものとする。さらに、本実施例に関わるエッジデ
バイス13、14およびデータフロー検出器19、20
の構成要部については同様の構成であるので、ここでは
エッジデバイス13とデータフロー検出器19について
説明することにし、エッジデバイス14とデータフロー
検出器20については説明を省略する。
【0035】図2は、図1に示したデータフロー検出器
19の構成の概要を表わしたものである。このデータフ
ロー検出器19は、第1のLAN11から入力された電
文21のフローを解析するためのフロー検索テーブル2
2と、このフロー検索テーブル22に基づいてフローを
解析することによってショートカットルートによる転送
を行うべきか否かを判定するショートカット判定部23
と、このショートカット判定部23による判定結果に基
づいてエッジデバイス13に対して転送電文24を出力
するショートカット制御部25と、フロー検索テーブル
22の登録内容を変更する簡易ネットワーク・マネジメ
ント・プロトコル(Simple Network Management Pro
tocol:以下、SNMPと略す。)エージェント26とを
備えている。
【0036】さらに、ショートカット判定部23はショ
ートカット電文識別部27を備えており、フロー検索テ
ーブル22の登録情報に基づいて本来はショートカット
すべき転送データであるが断続的に入力されるために所
定のショートカット判定基準を満たすことがないような
特定のデータフローを検出することができる。また、シ
ョートカット制御部25は、フラグメント化部28を有
しており、ATM網10内を転送しようとする電文を適
時分割することにより、この転送データを短縮化できる
ため、短い時間間隔においてこのデータフローのパケッ
ト数量についてより多くの電文が送信されたようにする
ことができる。MPOAでは一定時間内に到着した電文
が所定の閾値を越えたときにショートカット転送を行わ
せるためのフローカウンタがATM Forumにおけ
るエッジデバイスの実装仕様であることから、このフラ
グメント化部28による分割および短縮化で転送パケッ
ト数量を調整してショートカット転送を制御することが
できるようになる。
【0037】SNMPエージェント26は、ユーザや管
理者からの処理要求を満たすために図示しないSNMP
マネージャからプロトコルとしてのSNMPにより、フ
ロー検索テーブル22の登録内容を変更することができ
るようになっている。このSNMPは、常時ポートを監
視するなどしており、ネットワーク上の通信回線などの
リソースを管理するためのプロトコルである。
【0038】次に、このようなSNMPエージェント2
6により登録内容を変更することによって、柔軟にネッ
トワークのリソースを提供するためのショートカットル
ートの選択を行うようにしたフロー検索テーブル22の
登録内容について説明する。
【0039】図3は、このフロー検索テーブル22の登
録内容の概要を表わしたものである。このフロー検索テ
ーブル22には、制御対象フローとなるデータフロー3
0として送信元アドレス31と宛先アドレス32により
識別するようにしており、転送状態に関わらず常時ショ
ートカット転送を行うか否かを表わす常時ショートカッ
ト有無情報33と、転送する電文全体の大きさである電
文総量34と、このデータフローの速度である転送レー
ト35とが登録されるようになっている。このようなシ
ョートカット転送を行うための判定材料となる登録情報
が、各データフローごとに登録されている(図3の36
1〜36N)。これらの登録内容は、上述したようにユー
ザが所望する内容になるように、SNMPマネージャに
よりSNMPエージェント26により適宜変更できるよ
うになっている。
【0040】これまで説明したようなデータフロー検出
器19は、図示しない中央処理装置(Central Process
ing Unit:以下、CPUと略す。)により制御され、
図示しない読み出し専用メモリ(Read Only Memory:
以下、ROMと略す。)によりその制御手順が格納さ
れ、その処理途中結果および処理結果は適時図示しない
ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:以
下、RAMと略す。)に記憶される。
【0041】図4は、このROMに格納されているデー
タフロー検出器19を制御するための処理手順の概要を
表わしたものである。一例として、図3のデータフロー
361に示した送信元アドレス“A”と宛先アドレス
“B”に対応するデータフローの電文が入力されたとし
て、このデータフローの電文総量が“200”であった
とする。まず、データフロー検出器19に入力された電
文は、後述するようにヘッダ部には転送情報が格納され
ており、この転送情報に含まれる送信元アドレスと宛先
アドレスを抽出する(ステップS40)。そして、この
抽出した送信元アドレスと宛先アドレスに対応したデー
タフローに関してフロー検索テーブル22を検索し、シ
ョートカットの判定材料を読み出す(ステップS4
1)。
【0042】ショートカット判定部23では、この電文
の入力された時間間隔および電文の転送すべき量(大き
さ)を測定する。例えばある電文のフローについてはデ
ータを送る総量が大きいためATM網10内部でショー
トカット転送を行うほうが各ルータへの負荷が低減でき
る場合や、リアルタイム性を要求されるトラヒックを送
信したいためデフォルトルート171とショートカット
ルート18の切り替え制御がATM網10内部で行われ
ないように事前に固定的にショートカットルート18を
選択しておきたい場合など、ルート検索テーブル22の
登録情報に基づいてショートカットルートを選択するか
否かが判定される。
【0043】なお、この場合、常時ショートカット有無
情報33が“無”であり、電文総量34が“100”と
して判定基準が登録されており、特にデータ総量が大き
いとしてショートカットルートを選択させる必要がある
と判断したとする。したがってショートカット判定部2
3により、この入力されたデータフローはエッジデバイ
ス13に対して、電文短縮化後にショートカット転送を
行うものとして判定される(ステップS42:Y)。そ
して、ショートカット制御部25のフラグメント化部2
8に対して電文の分割による短縮を指示する(ステップ
S43)。その後、ショートカット制御部25により、
エッジデバイス13に対してこの短縮した電文を送信す
る(ステップS44)。これにより、エッジデバイス1
3内では、フローカウントによるデータパケット数量が
増えることになるので、所定の閾値を越えたと判定され
てショートカットすべきとしてショートカット転送が行
われるようになる。
【0044】また、ステップS42においてフロー検索
テーブル22によりショートカット転送すべきでないこ
とが判定されたとき(ステップS42:N)には、一連
の処理を終了する。なお、ステップS43では電文を分
割して短縮を指示するものとして説明したが、電文総量
によっては電文の短縮化が不要な場合もある。
【0045】なお、常時ショートカット情報33が
“有”のときには、電文総量や転送レートに関わらず、
常時ショートカットルートによるショートカット転送が
行われるように電文の分割および短縮化を行うようにな
っている。
【0046】次に、このようにしてデータフロー検出器
19により転送されるデータフローに対応してフロー検
索テーブル22の登録内容に基づいて、ショートカット
ルートの選択が制御されるエッジデバイス13について
説明する。
【0047】図5は、このエッジデバイス13の構成の
概要を表わしたものである。このエッジデバイス13
は、データフロー検出装置24から転送されてくる転送
電文24が入力され、その入力される電文数に応じてデ
フォルトルート171あるいはショートカットルート1
8かを選択する転送ルート選択部45と、ショートカッ
トルート18の設定およびそのインタフェース機能を有
するショートカットルート生成部46とを備えている。
さらに、転送ルート選択部45は、転送電文24の転送
情報に基づいて宛先に対応するポートを検索するための
宛先ポートテーブル47と、所定の一定時間内に入力さ
れる転送電文24のパケット数量を検出するフローカウ
ンタ48とを備えている。
【0048】このエッジデバイス13は、次のいずれか
の手順により転送ルートを決定する。すなわち、第1の
手順は、転送電文をデフォルトルート171を介して
ルータ15に転送し、ルータ15において宛先となるI
Pアドレス情報を基にして宛先エッジデバイス14を特
定するものである。そして第2の手順は、一旦デフォ
ルトルート171を介してルータ15を通じて宛先エッ
ジデバイス14のATMアドレスを教えて貰い、ショー
トカットルート生成部46により宛先エッジデバイス1
4と直接ATMコネクションを開いて電文を転送するも
のである。これら手順のいずれかを、データフロー検出
器19から入力される転送電文24の電文数により選択
することになる。
【0049】このエッジデバイス13は、ATM Fo
rumに仕様として規定されているように、フローカウ
ンタ48により所定の一定時間内に入力されるデータパ
ケット数量をカウントすることができる。そして、所定
の閾値を越えたときに、ショートカットルートによるシ
ョートカット転送を行うものとして、宛先ポートテーブ
ル47より宛先アドレスに対応するポートを指定して、
ショートカットルート生成部46によって設定されたシ
ョートカットルートを介して転送電文を転送する。しか
し、フローカウンタ48により所定の閾値を越えていな
いときには、宛先ポートテーブル47より宛先アドレス
に対応するポートを指定してデフォルトルート171
りルータ15に対して転送電文を転送する。
【0050】次に、これまで説明したデータネットワー
クにおいて、第1のLAN11から第2のLAN12に
対して転送されるIPパケットのデータフォーマットの
構成について述べた後、このIPパケットを電文として
転送するシーケンスについて説明する。
【0051】図6は、上述した転送電文の一例として第
1のLAN11から入力されるIPパケットのデータフ
ォーマットの構成の概要を表わしたものである。図6
(a)は、このIPパケット50のフォーマット構成を
示している。このIPパケット50は、OSI参照モデ
ルのネットワーク層のデータフォーマット構成となって
いるので、IPヘッダ51と、データ52とから構成さ
れている。図6(b)は、このような構成のIPパケッ
ト50が下位レイヤにおいてカプセル化されて転送され
るカプセル化IPデータ53の構成を示している。この
カプセル化IPデータ53は、論理リンク制御(Logica
l Link Control:LLC)ヘッダやサブネットワーク
・アクセス・ポイント(SubNetowork Access Point:
SNAP)ヘッダ53が付加された構成となっている。
そして、図6(c)には、カプセル化IPデータ53が
セル化され、ATM網10内で転送単位となるATMセ
ル551、552、…、55Mの構成を示している。この
ようにカプセル化IPデータ53はセル化されたことに
より、全セルにATMヘッダ561、562、…、56M
が付加されるとともに、転送内容はそれぞれデータ57
1、572、…、57Mとして組み立てられ、各セルはA
TMヘッダの転送情報に基づいてATM網10内を転送
されることになる。
【0052】図7は、図6(a)に示したIPデータ5
0のIPヘッダ51のデータフォーマット構成を具体的
に表わしたものである。図7(a)は、図6(a)のI
Pデータ50を表わしており、上述したようにIPヘッ
ダ51とデータ52とから構成されている。また、図7
(b)は、図7(a)のIPヘッダ51のデータフォー
マット構成を表わしたものであり、フラグ57と、フラ
グメントオフセット58と、宛先アドレス59と、送信
元アドレス60とを格納することができるようになって
いる。
【0053】フラグ58は、IPデータ50においてM
POAのエッジデバイス13のフローカウンタによる到
着電文数のカウント値に基づいて制御するために図2の
データフロー検出器19のフラグメント化部28によっ
て行われる分割に関する情報を示しており、分割されて
いる場合、そのIPデータは途中のフラグメントである
か、最後のフラグメントであるか表わしている。また、
フラグメントオフセット58は、データフロー検出器1
9のフラグメント化部28によって分割されたIPデー
タ50が、分割前のデータにおける位置を表わしてお
り、例えばバイト単位で示すことができる。宛先アドレ
ス59は、IPデータ50の宛先のIPアドレスを示し
ており、送信元アドレス60は、送信元のIPアドレス
を示しており、それぞれこれらのアドレスに基づいて第
1のLAN11からATM網10を経て第2のLAN1
2の目的となる宛先ノードまで転送されることになる。
【0054】図8は、図6および図7に示したIPパケ
ットが第1のLAN11から第2のLAN12に対して
電文として転送されるシーケンスの概要を表わしたもの
である。以下では、第1のLAN11から第2のLAN
12に対して1秒間当たり1500バイトの送信電文6
1が4つのパケットにより転送され、データフロー検出
器19においてショートカットすると判定されて1つの
パケットだけが500バイトの3つのパケットに分割さ
れるものとする。
【0055】まず、第1のLAN11から第1の電文6
1と第2の電文622と第3の電文623と第4の電文
624とからなる4つのパケットで第2のLAN12に
対して転送される。そして、第1のLAN11から転送
された送信電文61がデータフロー検出器19において
4つのパケット621〜624として到着すると、各パケ
ットのIPヘッダに格納されている送信元アドレスと宛
先アドレスに基づいてフロー検索テーブル22よりデー
タフローを解析される。ショートカット判定部23によ
りショートカットすると判定された場合には、ショート
カット制御部25のフラグメント化部28により500
バイトの電文に分割される。この分割される単位につい
ては、エッジデバイス13においてショートカットルー
トが選択されるための入力電文数の判断基準を認識して
おき、データフロー検出器19からエッジデバイス13
に転送されたときにショートカットルートを選択するよ
うな入力電文数になるように分割するようにしている。
【0056】フラグメント化部28により分割されたフ
ラグメント化電文63は、それぞれATM網10におい
ては送信元となるエッジデバイス13に送信される。こ
れにより、エッジデバイス13にはフラグメント化され
た電文とフラグメント化されていない電文を合わせて1
秒間に6パケットが入力されることになる。エッジデバ
イス13では、図5に示したようにフローカウンタ48
が入力される電文のパケット数をカウントしており、入
力される前にデータフロー検出器19のフラグメント化
部28において分割短縮化された分だけ、単位時間当た
りの入力電文数が増加するため、転送ルート選択部45
において予め設定された閾値を超える。したがって、フ
ラグメント化電文63が到着した当初は単位時間当たり
の入力電文数が閾値を超えない期間があり、デフォルト
ルート171を介してルータ15およびルータ16を経
て宛先となる第2のLAN12を収容しているエッジデ
バイス14に転送され、第2のLAN12に到着する。
【0057】しかし、まとまって入力電文数がエッジデ
バイス13に到着するようになってショートカットルー
トを選択するための単位時間当たりの入力電文数が所定
の閾値を超えるようになると、所定のショートカット制
御電文64がATM網10内のルータ15あるいはルー
タ16に転送される。そして、ショートカットすべき宛
先エッジアドレス14のATMアドレスを問い合わせ、
例えばルータ16からATMアドレス問い合わせ応答6
5によりそれ以降ショートカットするショートカット先
のATMアドレスが決定する。このATMアドレスを用
いてショートカットルート生成部46は、宛先エッジデ
バイス14との間に直接ATMコネクションを確立す
る。したがって、エッジデバイス13ではそれ以降、シ
ョートカットルート18を介して直接エッジデバイス1
4に対してショートカット電文66を送信することにな
る。このようにして、6つのパケットに分割して送られ
た電文は、第2のLAN12に転送され、図7(b)に
示したフラグメントオフセットにより元のデータに再構
成される。
【0058】第1の変形例
【0059】これまで説明したように本実施例における
データフロー検出器19は、第1のLAN11から入力
されるIPパケットのヘッダに格納されている宛先アド
レスと送信元アドレスに基づいてデータフローを解析
し、図3に示したようなフロー検索テーブル22の登録
情報によりMPOAのエッジデバイス13に送出する電
文数を制御するようにしていた。さらに、特定のデータ
フローに対してフロー検索テーブル22において常時シ
ョートカット有無情報33を“有”に設定することによ
って、このデータフローに属するデータが頻繁に入力さ
れないような場合にも転送データを分割してエッジデバ
イス13でショートカットルートを選択するようにして
いた。
【0060】しかし、このデータフローに属するデータ
が全く入力されなくなると、単位時間内に入力される電
文数でショートカット選択の判断を行うエッジデバイス
13においてショートカットルートの選択が解除されて
しまうことがあった。そこで、第1の変形例ではこのよ
うに固定的にショートカットルートによるショートカッ
ト転送を行うデータフローに対して、全く電文が入力さ
れないような期間があっても、常時ショートカットが選
択されるようにエッジデバイス13に対して空の電文を
送信する空電文補充部71を備えている。
【0061】図9は、本発明の第1の変形例におけるデ
ータフロー検出装置の構成の概要を表わしたものであ
る。なお、図2に示した本実施例のデータフロー検出器
19と同一の構成部分には同一符号を付し、適宜説明を
省略する。また、動作手順やシーケンスについても同様
であるので説明を省略する。
【0062】このような図2に示したデータフロー検出
器19に対して特徴とするところは、ショートカット部
25に空電文補充部71を有しているところである。
【0063】図10は、図9に示したデータフロー検出
装置70の構成要部である空電文補充部71の構成の概
要を表わしたものである。この空電文補充部71は、シ
ョートカット判定部23より入力される入力電文72の
データフローを監視する電文監視部73と、カウンタ7
4と、空電文生成部75と、空電文挿入部76とを備え
ている。電文監視部73は、入力電文72のデータフロ
ーに基づいて常時ショートカットを選択させるデータフ
ローが入力されたときに、カウンタ74に計数を行わせ
る。カウンタ74は、この電文監視部73からの指示に
よりデータフローごとに計数するとともに、所定の間隔
で計数結果をリセットすることによって特定のデータフ
ローに属する電文の入力がないことを通知することがで
きるようになっている。そして、このようなカウンタ7
4による計数結果に基づいて常時ショートカットを選択
させるデータフローが入力されないときには、空電文生
成部75はMPOAのエッジデバイス13にショートカ
ットルートを選択させる分だけ、この常時ショートカッ
トさせるデータフローに属する空電文を生成する。空電
文挿入部76は、空電文生成部75によって空電文が生
成されたときには空電文を挿入する。
【0064】このように特定のデータフローを監視し、
このデータフローに属する電文が送られてこない場合に
MPOAのエッジデバイス13に対して空の電文を送信
するようにしたので、例えばフローが断続的に継続する
ことが既知であって、常時ショートカット転送を行うよ
うなデータフローに対してエッジデバイス13において
ショートカットが解除される場合をなくすことができる
ようになる。
【0065】また、リアルタイムに電文を転送する必要
があり、ATM網10内にてショートカット制御による
遅延時間を望まず、常時ショートカットルートを選択し
たいようなユーザからトラヒックパラメータに対する要
求に対して、ユーザ設定が行われる前にエッジデバイス
13に対して空の電文を送信して予めショートカット制
御を行わせておくこともできる。
【0066】第2の変形例
【0067】これまで本実施例あるいは第1の変形例で
説明したデータフロー検出装置をMPOAのエッジデバ
イスに組み込むことができる。
【0068】図11は、このように第1の変形例で説明
したデータフロー検出装置の構成要部をMPOAのエッ
ジデバイス13に組み込んで新たに構成したエッジデバ
イスの構成の概要を表わしたものである。なお、図5に
示した本実施例のエッジデバイス13、図10に示した
第1の変形例のデータフロー検出装置と同一の構成部分
には同一符号を付し、適宜説明を省略する。また、動作
手順やシーケンスについても同様の部分についても、適
宜説明を省略する。
【0069】このエッジデバイス80は、転送データ処
理部81と、ショートカットルート生成部46と、SN
MPエージェント26とを備えている。ショートカット
ルート生成部46は、図5に示したようにショートカッ
トルートが選択されたときには宛先エッジデバイス14
との間に直接ATMコネクションを確立することができ
る。
【0070】転送データ処理部81は、図5に示した宛
先ポートテーブル47と、フロー解析部82とを備えて
おり、第1のLAN11から入力された電文21を解析
してショートカットルート18あるいはデフォルトルー
ト171のいずれかのルートを用いて、この電文を転送
させる。
【0071】さらに、フロー解析部82は、特定フロー
処理部83と、全フロー判定部84と、フロー検索テー
ブル22とを備えている。特定フロー処理部83は、周
辺のネットワーク内に存在する図示しないSNMPマネ
ージャからSNMPを用いてSNMPエージェント26
によって予め設定された特定のフローに対して、ショー
トカット電文識別部27によりショートカットルートを
選択させることができる。また、SNMPエージェント
26により予め設定された特定のフローを監視し、この
データフローに属する電文が送られてこない場合であっ
ても、空電文補充部71によりこのデータフローに属す
る空電文を補充することができるので、例えばフローが
断続的に継続することが既知であって、常時ショートカ
ット転送を行うようなデータフローに対してもショート
カットが解除される場合をなくすことができるようにな
る。
【0072】全フロー判定部84は、入力された電文2
1の宛先アドレスと送信元アドレスにより決定されるデ
ータフローに対してフロー検索テーブル22によって予
め記憶されている登録情報に基づいて、ショートカット
ルートの選択制御を行う。
【0073】このように、エッジデバイス内部にデータ
フローを検出することができるフロー解析部82を備え
たので、本実施例の図9に示したようなショートカット
制御部25のフラグメント化部28を不要とし、直接エ
ッジデバイスのショートカット選択制御を行うことがで
きる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、データのトラヒック特性やユーザからの要求
に柔軟に対応することができるとともに、ネットワーク
リソースの不要な消費を抑えることができるネットワー
ク機能を提供することができる。
【0075】また、請求項2記載の発明によれば、入力
される電文数に基づいてショートカットルートの確立を
行うネットワークに対して、電文分割手段により送信す
る電文数を調整できるようにしたので、ネットワークを
構成する全エッジデバイスに実装することなく、各エッ
ジデバイスに対するデータフローを検出するだけで容易
にネットワークリソースの効率化と電文の特性に応じた
きめこまかい転送サービスを提供することができるよう
になる。例えば、転送データ総量は大きいが時間的に均
等な間隔で入力されるために“単位時間あたりの電文
数”がある閾値以上のときにショートカットルートによ
るショートカットを行うようなデータネットワークにお
いてショートカットが選択されないようなデータフロー
に対して、実際のデータフロー特性と整合をとることが
できるようになる。
【0076】また、請求項3記載の発明によれば、既存
のMPOA等のショートカットフロー検出手段において
“単位時間当たりの電文数”に基づいてショートカット
フローを検出するようなネットワークに対しても、電文
分割手段により送信電文数を調整することができるの
で、既存のネットワーク機能を変更することなくユーザ
からの要求に柔軟に対応し、ネットワークリソースの不
要な消費を抑えるネットワーク機能を提供することがで
きる。
【0077】また請求項4記載の発明によれば、特定の
転送データフローに対して常時ショートカット転送を行
うようにしたので、デフォルトルートとショートカット
ルートの切り替えにかかるショートカット先のアドレス
探索時間を無駄にしたくないようなリアルタイム性を要
求するトラヒックに対して柔軟に対応することができる
ようになる。
【0078】さらに請求項5記載の発明によれば、既存
のMPOA等のショートカットフロー検出手段において
“単位時間当たりの電文数”に基づいてショートカット
フローを検出するようなネットワークに対しても、ショ
ートカットルートを維持できるようになるので、固定的
で断続的な大容量転送データフローに対してもネットワ
ークの各ルータに負荷をかけることを回避することがで
きる。
【0079】さらに請求項6または請求項7記載の発明
によれば、SNMPにより記憶手段の情報を自由に変更
することができるので、ユーザの要求に素早く対応する
ための変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例におけるショートカットル
ート確立システムを用いたデータネットワークの構成の
概要を示した説明図である。
【図2】 本実施例におけるデータフロー検出装置の構
成の概要を示した構成図である。
【図3】 本実施例におけるフロー検索テーブルの登録
内容の概要を示したテーブル構成図である。
【図4】 本実施例におけるデータフロー検出装置の処
理手順の概要を示した流れ図である。
【図5】 本実施例におけるエッジデバイスの構成の概
要を示した構成図である。
【図6】 本実施例におけるIPパケットのデータのフ
ォーマット構成の概要を示したデータフォーマット構成
図である。
【図7】 本実施例におけるIPパケットのヘッダ部の
フォーマット構成の概要を示したデータフォーマット構
成図である。
【図8】 本実施例における転送シーケンスの概要を示
したシーケンス図である。
【図9】 第1の変形例におけるデータフロー検出装置
の構成の概要を示した構成図である。
【図10】 第1の変形例における空電文補充部の構成
要部を示したブロック図である。
【図11】 第2の変形例におけるエッジデバイスの構
成の概要を示した構成図である。
【符号の説明】
10 ATM網 11 第1のLAN 12 第2のLAN 13、14 エッジデバイス 15、16 ルータ 171〜173 デフォルトルート 18 ショートカットルート 19、20 データフロー検出器 21 電文 22 フロー検索テーブル 23 ショートカット判定部 24 転送電文 25 ショートカット制御部 26 SNMPエージェント 27 ショートカット電文識別部 28 フラグメント化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−172457(JP,A) 特開 平10−294737(JP,A) 特開 平6−205038(JP,A) The ATM Forum,”MP OA Version 1.0,”Ju ly,1997 Internet RFC−2098 Internet RFC−2129 Internet Draft(dr aft−ietf−mpls−fram ework−02.txt) IEEE INFOCOM’96,Pa rt−3,pp.1251−1260 Proc.of SPIE,Vol. 2608,pp.44−52 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される第1の電文それぞれの宛先と
    送信元により決定される転送データフローに対応して転
    送経路にあるネットワークのエッジノード間に直接コネ
    クションを確立することによってショートカットするか
    否かを判定するための登録情報を記憶する記憶手段と、 所定の一定時間内に入力される第2の電文を計数する計
    数手段と、 この計数手段による計数結果が所定のカウント値を越え
    たときには前記転送経路にあるネットワークのエッジノ
    ード間をショートカットするショートカット手段と、 第1の電文が入力されるたびにこの電文が入力された時
    間間隔および電文の転送すべき量を検出する電文検出手
    段と、 この電文の転送データフローに対応して前記記憶手段に
    記憶されている登録情報に基づいてこの電文検出手段に
    よる検出結果に応じて前記ネットワーク間をショートカ
    ットするか否かを判定するショートカット判定手段と、 このショートカット判定手段によって前記ネットワーク
    のエッジノード間をショートカットすると判定されたと
    きには前記ショートカット手段によってショートカット
    を行わせるだけの電文数になるように前記第1の電文を
    分割して第2の電文として前記計数手段へ出力する電文
    分割手段とを具備することを特徴とするショートカット
    ルート確立システム。
  2. 【請求項2】 入力される電文それぞれの宛先と送信元
    により決定される転送データフローに対応して転送経路
    にあるネットワークのエッジノード間に直接コネクショ
    ンを確立することによってショートカットするか否かを
    判定するための登録情報を記憶する記憶手段と、 電文が入力されるたびにこの電文が入力された時間間隔
    および電文の転送すべき量を検出する電文検出手段と、 この電文の転送データフローに対応してこの記憶手段に
    記憶されている登録情報に基づいてこの電文検出手段に
    よる検出結果に応じて前記ネットワークのエッジノード
    間をショートカットするか否かを判定するショートカッ
    ト判定手段と、 このショートカット判定手段によって前記ネットワーク
    のエッジノード間をショートカットすると判定されたと
    きには、前記転送経路にあるネットワークの境界に配置
    され入力電文数に基づいてショートカットルートの確立
    を行うマルチプロトコルオーバ非同期転送モードのエッ
    ジデバイスに対して、ショートカットルートの確立を行
    わせるように前記電文を分割して前記エッジデバイスに
    出力する電文分割手段とを具備することを特徴とするデ
    ータフロー検出装置。
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IEEE INFOCOM’96,Part−3,pp.1251−1260
Internet Draft(draft−ietf−mpls−framework−02.txt)
Internet RFC−2098
Internet RFC−2129
Proc.of SPIE,Vol.2608,pp.44−52
The ATM Forum,"MPOA Version 1.0,"July,1997

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