JP3052228U - オマルにおける金隠装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小水の落ち切れを良くした新規のオマルにお
ける金隠装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 金隠部３１をもつオマルにおいて、金隠
部３１の小水落ち面３２の下辺に垂下壁板２８を連設
し、この垂下壁板２８の下縁をその両端部側が地平線か
らは高く中央に向うに従って低い位置となる傾斜縁３３
として成るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、オマル（幼児用便器）における金隠装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来知られているこの種のオマルは、金隠装置における小水の落ち面の下辺縁 は水平にカットされた状態となっていて、小水が水平カットの下辺縁から離れ落 ちにくい傾向があり、このために、小水が水平カットの下辺縁から水滴状となっ て落ちるようになったときに当該縁にとどまる時間が比較的長く、最後の一滴も しくは数滴が同縁で乾燥して残ることがあ、見た目にも衛生的にも好ましくない のみならず上記水平カットの下辺縁は本考案オマルの置き場所によって僅かに傾 斜した状態となることが大半であって、このような傾斜状態のときに水滴状小水 が水平カットの下辺縁の一方の端につたわり易くスキマに浸入して上記のように 乾燥したり、時にはスキマからオマル本体の外に漏れ出たりする等の問題点があ った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記したような問題点を解決する工夫を施した新規のオマルにおけ る金隠装置を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係るオマルにおける金隠装置は、金隠部３ １をもつオマルにおいて、金隠部３１の小水落ち面３２の下辺に垂下壁板２８を 連設し、この垂下壁板２８の下縁をその両端部側が地平線からは高く中央に向う に従って低い位置となる傾斜縁３３として成るものである。

【０００５】

【実施例】

図に示す実施例は、下面に提手１を起伏自在として設けたオマル台２と、オマ ル台２の中に抜出し自在として装入した取手３付きオマル本体４と、オマル台２ の外周壁の上に載置した便座５と、便座５の前辺個所の上に着脱可能として立設 した持ち手部材６と、便座５の内径孔に嵌め被せてオマル本体３の上面を被い塞 ぐようにした蓋７と、オマル本体４に持ち手部材６を格納し且つ便座５をオマル 台２にセットし且つ蓋７を閉めた状態の全体に対して上から被せ嵌め置ける構成 のステップ台８と、ステップ台８の頂面に止着したスベリ止めマット部材９と、 から構成されたものであって、これ等オマル台２、オマル本体４等は次のように してあるものである。

【０００６】 オマル台２は、下面が開放した二重の構造の外周壁をもち当該二重構造外周壁 の外側壁１０における裾縁部分の径を大きくして段部１１を設け且つ同外側壁の 裾縁に軟質合成樹脂製着床部材１２を装着すると共に底壁１３の中央個所を下方 に膨出させて同個所の上・下面に浅い凹部１４および低い凸部１５を形成し、こ の凸部１５の下面における中央個所に後述する括り用ベルト３９、４０の納め用 溝部１６をまた前後個所に１対の軸支部１７、１８を対設してこれ等軸支部１７ 、１８に提手１を起伏自在に支承したものである。

【０００７】 オマル本体４は、前側が高く後側に向うに従って徐々に高くなく突条から成る 砂摩２０を下面の周辺に設けて平らな所に置いたときに底壁２１が前下りの傾斜 状態となるようにし、また取手３の上面にトイレットペーパー等敷紙２２の端部 分を手指で押し込んでから同手指を抜去することによって仮止め状態に銜え止め る形式のゴムシート製敷紙押え部２３を設けたものである。

【０００８】 便座５は、その外周縁にはオマル台２の二重構造外周壁の上に載置した場合に 同台２の頂面の外側に垂下係合して位置ズレを阻止する係合縁２４を、同じく内 周縁には同場合に下縁部分が上記オマル本体４の中に垂下した状態を呈して小水 等の飛散を防止する垂下壁２５をそれぞれ一体に連設すると共に下面の多数個所 に大人用便座（図示せず）に対する着け替に利用する多数個の掛外装置（図中１ 個のみ示してある）２６を設け、更に頂面に便座シート２７を敷設してある。

【０００９】 持ち手部材６は、便座５の前辺個所の上に対して起立状態および着脱可能の状 態として固定するためのネジ２９および位置合せ兼係止用爪３０を下面に設け、 また内側の下半部に金隠部３１を形成し且つ金隠部３１における小水の落ち面３ ２の下辺に垂下壁板２８を連設し、この垂下壁板２８の下縁をその両端部側から 中央に向うに従って低位置となる傾斜縁３３としたものである。尚、便座５の前 辺個所には上記ネジ２９の通孔３４および位置合せ兼係止用爪３０の係合孔３５ が設けられている。

【００１０】 蓋７は、外周辺の下面に上記便座５の内径孔に嵌合する突壁３６を、また表面 の略中央にツマミ部３７をそれぞれ設けてある。

【００１１】 ステップ台８は、頂面壁の下面の多数個所に多数本の補強リブ３８を設けると 共に左・右壁の下縁に括り用ベルト３９、４０を取付孔４１、４２を利用して装 備し、各括り用ベルト３９、４０の先端には雌雄の面ファスナー４３、４４を取 付けてある。

【００１２】 スベリ止めマット部材９は、軟質合成樹脂材料を以て成形され、上面にスベリ 止め用細い凹凸を、下面に多数本の挿込み止め用テーパーピン４５を一体に設け たものであって、上記ステップ台８の頂面に予め設けた浅い凹所４６に全体を嵌 着し且つ同凹所４６の底壁に点在配置で予め設けたテーパ孔４７に上記テーパー ピン４５を圧入することによって止着したものである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案に係るオマルにおける金隠装置は、上記のように金隠部３１をもつオマ ルにおいて、金隠部３１の小水落ち面３２の下辺に垂下壁板２８を連設し、この 垂下壁板２８の下縁をその両端部側が地平線からは高く中央に向うに従って低い 位置となる傾斜縁３３として成ることを特徴とするので、金隠部３１の小水落ち 面３２に沿って落ちる小水は、垂下壁２８および傾斜縁３３を経てオマル本体４ 内に落ち、この落ちるときに傾斜縁３３の最も低い中央に小水が集り易く、大き くて落ち易い水滴状を形成し易いものであって、上記したような諸問題を効率よ く充分に解決する著効を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す全体の上方から見た一部
切截斜視図である。

【図２】同じく下方から見た斜視図である。

【図３】同じく括りベルトを外した状態の斜視図であ
る。

【図４】同じく提手を使用可能の状態とした態様を示す
斜視図である。

【図５】図１Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図６】図１Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図７】使用できる状態とした態様で示す斜視図であ
る。

【図８】同じく取手を外した状態で示す斜視図である。

【図９】図７Ｃ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図１０】オマル本体をオマル台から抜き出す途中で示
す一部切截側面図である。

【図１１】持ち手部材を示す分解背面図である。

【図１２】オマル本体を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 提手 ２ オマル台 ３ 取手 ４ オマル本体 ５ 便座 ６ 持ち手部材 ７ 蓋 ８ ステップ台 ９ スベリ止めマット部 １０ 外側壁 １１ 段部 １２ 着床部材 １３ 底壁 １４ 凹部 １５ 凸部 １６ 溝部 １７、１８ 軸支部 ２０ 砂摩 ２１ 底壁 ２２ 敷紙 ２３ 敷紙押え部 ２４ 係合縁 ２５ 垂下壁 ２６ 掛外装置 ２７ 便座シート ２８ 垂下壁板 ２９ ネジ ３０ 位置合せ兼係止用爪 ３１ 金隠部 ３２ 落ち面 ３３ 傾斜縁 ３４ 通し孔 ３５ 係合孔 ３６ 突壁 ３７ ツマミ部 ３８ 補強リブ ３９、４０ 括り用ベルト ４１、４２ 取付孔 ４３、４４ 面ファスナー ４５ テーパーピン ４６ 凹所 ４７ テーパー孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金隠部３１をもつオマルにおいて、金隠
   部３１の小水落ち面３２の下辺に垂下壁板２８を連設
   し、この垂下壁板２８の下縁をその両端部側が地平線か
   らは高く中央に向うに従って低い位置となる傾斜縁３３
   として成ることを特徴とするオマルにおける金隠装置。