JP3052035U - マウスの符号化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光伝送方式により、構造が簡単で、コストが
安く、組み立てが簡単なマウスの符号化装置を提供す
る。 【構成】 支持ベース２２と、その軸受２４１の両端を
支持ベース２２に連接して回転可能となった第１ホイー
ル２４と、その１つの軸端２６３を第１ホイール２４の
内周面に連接して、第１ホイール２４が回転する時に従
動可能となり、かつ符号化信号発生媒体を有する第２ホ
イール２６と、第２ホイール２６が有する符号化信号発
生媒体により符号化信号を発生させる符号化信号発生手
段２８とから構成されて、第１ホイール２４に従動する
第２ホイール２６を介して符号化信号発生手段２８から
符号化信号を発生させるとともに、第１ホイール２４の
押し下げによるスイッチオンで別な電気信号を発生させ
るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、符号化(encoding)信号を発生することのできる操作インターフェ ース装置に関し、特に、マウスの符号化装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

マウスは、普及の著しいコンピューター周辺装置であって、ウインドウ作業環 境におけるカーソル制御ならびに応用ソフトの機能選択を行うものである。従来 、パーソナルコンピューターで使用されるマウスとしては、ほとんどが２次元マ ウスであった。２次元マウスは、カーソルをＸ−Ｙ平面で移動させるとともに、 スイッチをクリックすることにより応用ソフトの機能を選択するために使用され ていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ユーザーの操作インターフェース機能向上に対する要求が日増 しに高まり、従来技術のカーソルをＸ−Ｙ平面だけで移動させることしかできな い２次元マウスは、将来的にはニーズに応えることができなくなってきたので、 ３次元マウスが市場に現れるようになった。３次元マウスは、２次元マウスと比 べて１次元多い符号化信号発生手段を備えており、複数の異なるウインドウシス テムを制御する機能を定義すること（例えば、ウインドウ画面のスクロール）に 、使用することができ、ユーザーにとっては、より速く、より便利な周辺入力手 段を提供するものとなる。

【０００４】 従って、この考案の目的は、構造が簡単で、コストが安く、組み立てが簡単な マウスの符号化装置を提供することによって、ユーザーの３次元マウスに対する 将来的なニーズに応えることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記した課題を解決して、その目的を達成するために、この考案にかかるマウ スの符号化装置は、第１支柱および第１定位孔を有する第１支持ブロックと、柱 孔および第２定位孔ならびに軸孔を有して、第１支持ブロックの第１支柱をその 柱孔に挿入することにより１つの支持ベースを組成され、マウス回路板上に固定 される第２支持ブロックと、その軸受の両端を第１支持ブロックの第１定位孔お よび第２支持ブロックの第２定位孔にそれぞれ連接して、ユーザーの使用により 発生する回転ならびに軸受の垂直方向への往復運動を受信することができる第１ ホイールと、１つの軸端を有して、第２支持ブロックの軸孔を貫通して第１ホイ ールの内周面に連接し、第１ホイールが回転する時に従属して回転するとともに 、その表面に光伝送による符号化信号発生手段を有する第２ホイール（光グリッ ドホイール）と、第２ホイール（光グリッドホイール）の一側方のマウス回路板 上に配置され、符号化信号発生媒体を通過する光線を発生させる発光ダイオード と、第２ホイール（光グリッドホイール）のもう１つの側方のマウス回路板上に 配置され、光線を受光して電気信号を発生させる光センサーとを具備したもので ある。そのうち、第１ホイールの内周面をスプライン表面として、それと連接す る第２ホイール（光グリッドホイール）の軸端に形成したスプラインと噛み合わ せ、かつ、その軸端が第１ホイールの内周面において最も低い位置で連接し、第 １ホイールが往復運動をする時に、スプライン表面と軸端のスプラインとが相互 干渉することを防止するようにしている。また、第２ホイール（光グリッドホイ ール）に設けた符号化信号発生媒体を、第２ホイール（光グリッドホイール）の 表面に放射状に形成した多数のグリッド孔としている。

【０００６】 この考案にかかるマウスの符号化装置は、さらに、第１支持ブロックの第２支 柱に被せられ、その第１弾性アームが上記第１ホイールの上記軸受に接触し、そ の第２第１弾性アームが前記第１支持ブロック上のフックに接触して、前記第１ ホイールが往復運動する際の弾性復帰力を提供する、ねじりばねと、第１ホイー ルの表面に放射状に分布するように配置される複数の突角と、第１支持ブロック の第１支柱を嵌め込む嵌合孔を有して、第１支持ブロックおよび上記第２ブロッ クの間に固定されるとともに、突起を有して、第１ホイールが回転される時に、 複数の突角がこの突起と順次接触してリズム感を発生させる、ばね片と、第１支 持ブロックの前記第１ホイールから離れた側方に設置されるとともに、第１ホイ ールの軸受の下方に位置して、第１ホイールが押し下げられて往復運動をする時 に接触可能なものとなる、スイッチと、第３支柱を第２支持ブロックの柱孔に挿 入し、嵌合孔に第２ホイール（光グリッドホイール）の輪軸を挿入してそれぞれ 固定し、第２ホイール（光グリッドホイール）が従動される時に輪軸方向へ移動 することを防止する、ガードとを具備する構成となっている。

【０００７】

【作用】

このような手段に基づいて、マウス回路板上に実装され、ユーザーの符号化装 置に対する操作に対応して、光伝送方式を利用して符号化信号を発生することの できるマウスの符号化装置を提供しようとするものである。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案にかかる好適な実施例を図面に基づいて説明する。 図１から図４において、図３と図４とを見ると分かりやすいように、この考案 にかかる好適な実施例は、マウス回路板２０上に実装されるものであるが、主要 には、２つの部分からなる支持ベース２２と、第１ホイール２４と、第２ホイー ル２６と、符号化信号発生手段２８とから構成されている。そのうち、支持ベー ス２２が、第１ホイール２４とともに、ユーザーの操作に対応する操作インター フェースを構成する。第２ホイール２６は、例えば、光グリッドホイール２６で あり、例えば１組のセンサーからなる符号化信号発生手段２８と組み合わされて 、支持ベース２２および第１ホイール２４からなる操作インターフェースに従動 して、光伝送方式により符号化信号を発生させるものである。

【０００９】 図１と図２とを見ると分かりやすいように、支持ベース２２は、第１支持ブロ ック２２ａと、第２支持ブロック２２ｂとの２つの部分から構成され、さらに、 第１支持ブロック２２ａ上には、第１支柱２２１と、第２支柱２２２（図２右上 ）と、フック２２３（図２右上）と、楕円形の第１定位孔２２４を有するととも に、第２支持ブロック２２ｂ上には、柱孔２２５と、第２定位孔２２７と、軸孔 ２２９とを有している。

【００１０】 第１ホイール２４の構造は、自動車の車輪と同様に、タイヤ２４ａとリム２４ ｂとからなり、そのうち、タイヤ２４ａは、例えばゴム製品とし、ユーザーがマ ウスの符号化装置を操作する時に直接接触する部位であるので、適当な弾性を備 えた感触の良い材質とすることが望ましい。リム２４は、図１を見ると分かりや すいように、その中心に軸受２４１を設け、その一側面２４３に開口２４５を開 設し、その内周面２４７をスプライン表面（図１に一部分のみを図示）としてい る。

【００１１】 第２ホイール２６、すなわち、この実施例における光グリッドホイール２６は 、その表面に光伝送を制御するための符号化信号発生媒体、例えば、光グリッド ホイール２６の表面に放射状に開設した多数のグリッド孔２６１を有するととも に、さらに、その一端の軸端２６３に複数のキー溝によるスプライン２６５を形 成し、かつ他端の輪軸２６７（図１左）を有している。

【００１２】 符号化信号発生手段２８、すなわち、この実施例における１組のセンサー２８ は、発光ダイオード２８ａと光センサー(photo-sensor)２８ｂとからなり、符号 化信号発生媒体つまり多数のグリッド孔２６１を通過する光線を発生させるとと もに、光線を受光して電気信号としてマウス回路板２０に入力する。 図１から図４において、この考案にかかるマウスの符号化装置の実施例は、さ らに、ねじりばね３１（図１と図４）と、Ｌ字型のばね片３３と、多数個の突角 ３５（図２下中）と、スイッチ３７と、ガード３９とを備えている。そのうち、 ねじりばね３１は、第１弾性アーム３１２と第２弾性アーム３１４とを有し、ば ね片３３は、嵌合孔３３２と突起３３４とを有し、多数個の突角３５は、第１ホ イール２４のリム２４ｂのもう１つの側面に放射状に配置され（図２と図４）、 スイッチ３７は、マウス回路板２０上に配置され、ガード３９は、第３支柱３９ ２（図１と図２）と小軸孔３９４とを有している。

【００１３】 次に、この実施例の組み立て方を説明すると、図１から図４において、まず、 ばね片３３の嵌合孔３３２に第１支持ブロック２２ａの第１支柱２２１を入れ、 第１ホイール２４の軸受２４１の両端を第１支持ブロック２２ａの第１定位孔２ ２４と第２支持ブロック２２ｂの第２定位孔２２７にそれぞれ回転可能に挿入し てから、第１支持ブロック２２ａの第１支柱２２１を第２支持ブロック２２ｂの 柱孔２２５に挿入することで、第１支持ブロック２２ａと第２支持ブロック２２ ｂとを合体して支持ベース２２とするとともに、マウス回路板２０上に固定する （図３と図４）。第１ホイール２４は、その軸受２４１の両端を支持ベース２２ に連接させ、第１支柱２２１に嵌め込まれた、ばね片３３が、第１ホイール２４ の側面２４９（図２）と第１支持ブロック２２ａとの間に固定されるので、ばね 片３３上の突起３３４がちょうど第１ホイール２４の側面２４９に形成されてい る突角３５に接触して、第１ホイール２４が回転する時に、突角３５が突起３３ ４に順次接触することにより、この実施例にかかるマウスの符号化装置を操作す る際に一定のリズム感を発生させるものとなる。また、第１ホイール２４の回転 可能な軸受２４１の両端が第１定位孔２２４および第２定位孔２２７に挿入され ているが、第１定位孔２２４が楕円形となっており（図１右中）、第２定位孔２ ２７が円形となっているので、第１ホイール２４が支持ベース２２に連接された 後でも第２定位孔２２７を軸心として回転可能であるだけでなく、楕円形の第１ 定位孔２２４により第１ホイール２４が垂直方向へ上下の往復運動を行うことが できるようになっている。そして、ねじりばね３１の輪の部分を第１支持ブロッ ク２２ａの第２支柱２２２に嵌め込み、その第１弾性アーム３１２を第１支持ブ ロック２２ａの第１定位孔２２４を貫通して突出した第１ホイール２４の軸受２ ４１に接触させると同時に、その第２弾性アーム３１４を第１支持ブロック２２ ａのフック２２３に引っ掛けることによって、第１ホイール２４に往復運動にお ける弾性復帰力を提供するようになっている。なお、第１支持ブロック２２ａか ら突出した軸受２４１の真下にあたるマウス回路板２０上には、スイッチ３７が 設けられて、第１ホイール２４を押し下げた時にスイッチ３７がオンとなること で、電気信号をマウス回路板２０に入力し、この考案にかかるマウスの符号化装 置の１つの機能を達成するようになっている。

【００１４】 さらに、第２ホイール（光グリッドホイール）２６の軸端２６３を第２支持ブ ロック２２ｂの軸孔２２９に挿入して、そのスプライン２６５を第１ホイール２ ４の内周面２４７に形成されたスプライン表面（図１に一部分のみを図示）に噛 み合わせることで、第１ホイール２４が回転する時に第２ホイール（光グリッド ホイール）２６が従動可能となるとともに、その噛み合わせ位置を第１ホイール ２４の内周面２４７の最も低い位置とすることで、第１ホイール２４が上下の往 復運動をする時に内周面２４７のスプライン表面と軸端２６３のスプライン２６ ５とが相互に干渉することを防止している。そして、符号化信号発生手段２８を 構成する発光ダイオード２８ａおよび光センサー２８ｂが、第２ホイール（光グ リッドホイール）２６を挟むようにマウス回路板２０上に固定され、第２ホイー ル（光グリッドホイール）２６が従動される時に、符号化信号発生媒体であるグ リッド孔２６１によって、発光ダイオード２８ａからの光線がグリッド孔２６１ を介して光センサー２８ｂで受光されて電気信号に変換されることで、この考案 にかかるマウスの符号化装置のもう１つの機能を達成するように構成されている 。最後に、第２ホイール（光グリッドホイール）２６が従動される時に、その軸 端２６３への作用力により第２ホイール（光グリッドホイール）２６が所定位置 から外れてしまうことを防止するために、ガード３９を設けて、その第３支柱３ ９２を柱孔２２５に入れ、その少軸孔３９４に軸端２６３とは反対側の輪軸２６ ７を入れることで、第２ホイール（光グリッドホイール）２６の離脱を防止する 。

【００１５】 以上のごとく、この考案を好適な実施例により開示したが、当業者であれば容 易に理解できるように、この考案の技術思想の範囲内において、適当な変更なら びに修正が当然なされうるものであるから、その実用新案権保護の範囲は、実用 新案登録請求の範囲を基準として定めなければならないものとする。

【００１６】

【考案の効果】 上記説明のように、この考案にかかるマウスの符号化装置は、構造が簡単で、 コストが安く、組み立てが簡単なものとなり、ユーザーの３次元マウスに対する ニーズに十分に応えることができるので、産業上の利用価値を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかる好適な実施例を示す上方展開
の分解斜視図である。

【図２】この考案にかかる好適な実施例を示す下方展開
の分解斜視図である。

【図３】この考案にかかる好適な実施例を左後方から示
す組立て斜視図である。

【図４】この考案にかかる好適な実施例を右後方から示
す組立て斜視図である。

【符号の説明】

２０ マウス回路板 ２２ 支持ベース ２２ａ 第１支持ブロック ２２ｂ 第２支持ブロック ２２１ 第１支柱 ２２２ 第２支柱 ２２３ フック ２２４ 第１定位孔 ２２５ 柱孔 ２２７ 第２定位孔 ２２９ 軸孔 ２４ 第１ホイール ２４ａ タイヤ ２４ｂ リム ２４１ 軸受 ２４７ 内周面 ２６ 第２ホイール（光グリッドホイール） ２６１ グリッド孔 ２６３ 軸受 ２６５ スプライン ２６７ 輪軸 ２８ 符号化信号発生手段（１組のセンサー） ２８ａ 発光ダイオード ２８ｂ 光センサー ３１ ねじりばね ３３ ばね片 ３３４ 突起 ３５ 突角 ３７ スイッチ ３９ ガード

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持ベースと、 その軸受の両端を前記支持ベースに連接して回転可能と
   なった第１ホイールと、 その１つの軸端を前記第１ホイールの内周面に連接し
   て、前記第１ホイールが回転する時に従動可能となると
   ともに、符号化信号発生媒体を有する第２ホイールと、 第２ホイールが有する符号化信号発生媒体により符号化
   信号を発生させる符号化信号発生手段とを具備するマウ
   スの符号化装置。
2. 【請求項２】 上記第１ホイールが、上記軸受のリムお
   よび適度な弾性を備えたタイヤからなるものである請求
   １記載のマウスの符号化装置。
3. 【請求項３】 上記した第１ホイールの内周面が、スプ
   ライン表面を有して、上記第２ホイールの上記軸端に形
   成したスプラインと噛み合わされるものである請求項１
   記載のマウスの符号化装置。
4. 【請求項４】 上記軸端が、上記第１ホイールの内周面
   の最も低い位置で上記第１ホイールと連接され、前記第
   １ホイールが有する上記スプライン表面と上記スプライ
   ンとの干渉を防止するものである請求項３記載のマウス
   の符号化装置。
5. 【請求項５】 上記第２ホイールが、光グリッドホイー
   ルであり、この光グリッドホイールに設置された上記符
   号化信号発生媒体が、前記光グリッドホイール表面に放
   射状に形成されたグリッド孔であり、前記光グリッドホ
   イールに組み合わされる上記符号化信号発生手段が、さ
   らに、 前記光グリッドホイールの一側方に配置され、上記符号
   化信号発生媒体を通過する光線を発生させる発光ダイオ
   ードと、 前記光グリッドホイールの他側方に配置され、前記光線
   を受光して上記符号化信号を発生させる光センサーとを
   具備するものである請求項１記載のマウスの符号化装
   置。
6. 【請求項６】 上記支持ベースが、さらに、第１支柱お
   よび第１定位孔を有して、上記第１ホイールの軸受の一
   端が、前記第１定位孔に回転可能に挿入されるととも
   に、前記軸受が垂直方向に往復運動可能である第１支持
   ブロックと、 柱孔、第２定位孔、軸孔を有して、前記第１支持ブロッ
   クの前記第１支柱を前記柱孔内に挿入されることにより
   前記支持ベースを形成するとともに、前記第１ホイール
   の前記軸受の他端が、ちょうど前記第２定位孔に回転可
   能に挿入され、かつ、上記第２ホイールの上記一端が、
   前記軸孔を通過して前記第１ホイールの内周面に連接さ
   れる第２支持ブロックとを具備するものである請求項１
   記載のマウスの符号化装置。
7. 【請求項７】 上記したマウスの符号化装置が、さら
   に、 上記第１支持ブロックの第２支柱に被せられ、その第１
   弾性アームが上記第１ホイールの上記軸受に接触し、そ
   の第２第１弾性アームが前記第１支持ブロック上のフッ
   クに接触して、前記第１ホイールが往復運動する際の弾
   性復帰力を提供する、ねじりばねと、 前記第１ホイールの表面に円周に沿って放射状に配置さ
   れる複数個の突角と、 前記第１支持ブロックの上記第１支柱を嵌め込む嵌合孔
   を有して、前記第１支持ブロックおよび上記第２ブロッ
   クの間に固定されるとともに、突起を有して、前記第１
   ホイールが回転される時に、前記した複数個の突角がこ
   の突起と順次接触してリズム感を発生させる、ばね片
   と、 前記第１支持ブロックの前記第１ホイールから離れた側
   方に設置されるとともに、前記第１ホイールの上記軸受
   の下方に位置して、前記第１ホイールが押し下げられて
   下方へ移動する時に接触可能なものとなる、スイッチ
   と、 第３支柱を上記第２支持ブロックの上記柱孔に挿入し、
   少軸孔に上記第２ホイールの上記他端を挿入してそれぞ
   れ固定し、前記第２ホイールが従動される時に前記輪軸
   方向へ移動することを防止する、ガードとを具備したも
   のである請求項６記載のマウスの符号化装置。