JP3052027U

JP3052027U - 掃除具付きの蝋燭火消し

Info

Publication number: JP3052027U
Application number: JP1998001612U
Authority: JP
Inventors: 久弥湊
Original assignee: 久弥湊
Priority date: 1998-03-04
Filing date: 1998-03-04
Publication date: 1998-09-11
Anticipated expiration: 2004-03-04

Abstract

(57)【要約】【課題】寺院仏閣或いは個人宅において、燭台上に灯る
蝋燭の火を消したり、新しい蝋燭に付け替える際に燭台
頂部の受け皿に垂れ溢れた蝋、或いは蝋燭の下端を固定
するための針部の周囲に残存する蝋を削り取ったりする
のに利用される清掃具付きの蝋燭火消しを提供する。【解決手段】蝋燭の火消しの取手部の端部に燭台の受け
皿或いは蝋燭を固定する針部を清掃するための掃除具を
備えたことを特徴とする掃除具付きの蝋燭火消しであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は掃除具付きの蝋燭火消しに関する。更に詳しくは、寺院仏閣或いは個人宅において、燭台上に灯る蝋燭の火を消したり、新しい蝋燭に付け替える際に燭台頂部の受け皿に垂れ溢れた蝋、或いは蝋燭の下端を固定するための針部の周囲に残存する蝋を削り取ったりするのに利用される清掃具付きの蝋燭火消しに関する。

【０００２】

【従来の技術】

燭台頂部の受け皿に残存する蝋を削り取ったりする清掃具としては、実開昭６２−４７３６７号、同６３−２６９１６号公報などに記載のものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

燭台上に蝋燭を灯すと、溶けた蝋が受け皿に流れ溢れて残留し、或いは、蝋燭の下端を固定するするための針部の周囲に燃え残った蝋が残留し、この状態で新しい蝋燭に付け替えると、蝋燭の下端にひびが入ったりする外に固定が不十分となり、燭台から外れて落ちたりすることがあり失火の大きな原因となっている。従って、受け皿は勿論針部に残存する蝋もきれいに削り取ってから新しい蝋燭に付け替えることが必要である。

【０００４】従来は、上記した専用の掃除具や刀子などによって残存する蝋の削り取りを行なっていた。そして、未だ小さく燃え残っている蝋燭を交換する場合には、先ず蝋燭の火を専用の火消しで消してから清掃を行なうので、火消しと掃除具の二つを用意する必要があるが、このようなことは、多数の燭台が用意されている灯明台などを管理するには煩雑である。また、個人宅などでは、火消しと清掃具がしばしばバラバラで行方不明となるなどの面倒さがある。

【０００５】本考案は、掃除具と火消しとを組合せることで上記の問題を解決することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記課題は、１．蝋燭の火消しの取手部の端部に燭台の受け皿或いは蝋燭を固定する針部を清掃するための掃除具を備えたことを特徴とする掃除具付きの蝋燭火消し、

【０００７】２．取手部の火消し側の近傍に湾曲部を形成したことを特徴とする前記１に記載の掃除具付きの蝋燭火消し、

【０００８】３．掃除具がＵ字状ないしＶ字状の切り込み部分を備えた２本の爪状部から成り、且つ爪状部が先端に向かうに従って湾曲していることを特徴とする前記１又は２の何れかに記載の掃除具付きの蝋燭火消し、

【０００９】４．掃除具のＵ字状ないしＶ字状の切り込み部分の内側縁に刃が形成されていることを特徴とする前記３に記載の掃除具付きの蝋燭火消し、

【００１０】５．掃除具のＵ字状ないしＶ字状の切り込み部分によって形成される２本の爪状部の先端に刃が形成されていることを特徴とする請求項３に記載の掃除具付きの蝋燭火消し、

【００１１】６．取手部の端部に対し掃除具が収納可能に構成されていることを特徴とする前記１〜５の何れかに記載の掃除具付き蝋燭火消し、の各々によって達成される。

【００１２】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案の実施例を斜視図で示したもので、内容を理解し易くするために、天地逆に図示されている。図面から理解されるように、本考案に係る掃除具付きの蝋燭火消しは、火消し１０と、その頂部に一端が固定されている取手部２０、この取手部２０の他端に形成されている掃除具３０とで構成されている。

【００１３】火消し１０は、断面が環状であるベル状のものが実施例として示されているが断面形状は四角形や六角形などの多角形、その他の断面形状に構成すること、或いは、側面や端部に装飾的な形状を施すことには制約がない。

【００１４】取手部２０は、実施例として帯状のものを示したが、棒或いは丸管或いは角管などの管であってもよく、更に、装飾的な湾曲や紋様・形状を施すこと、更には補強用のリブを形成することなどにも制約がない。

【００１５】また、取手部２０の火消し１０の側に湾曲部２１を形成することにより、掃除部３０を操作する際に、小指などを引っかけることができ、使い勝手を良好とすることができる。

【００１６】掃除具３０は、Ｕ字状ないしＶ字状の切り込み部分３１を備えた２本の爪状部３２から成るものとして構成されており、図示のように、爪状部３２は湾曲されていると使い勝手が良好となるが、直状の爪であってもよい。爪状部３２の湾曲の方向は図示のものと反対の方向であってもよい。

【００１７】切り込み部分３１の端縁面に沿って刃が形成されている構成とすれば、特に針部の周囲に残存する蝋燭を削り取る際に使い勝手が良好となる。また、爪状部の先端側にも刃が形成されていれば、残存する蝋燭を掘り起こすように操作することができ、使い勝手が良好となる。

【００１８】図２は、掃除具３０に形成された刃により怪我が生じないように、掃除具３０を収納できる構成した態様を示すものである。

【００１９】図２のＡは、掃除具３０を取手部２０と別体に形成すると共に、ビス止めすることにより、不使用時には回動して収納できる構成としたものであり、図２のＢは、取手部３０の少なくとも一端を管状とし、別体に形成された掃除具３０の爪状部３２を収納可能にした構成である。

【００２０】図３に使用状態を示した。蝋燭の火を消すには、炎の上から火消し１０をかぶせるだけでよい。残存する蝋燭を削り取るには、掃除具３０の爪状部３２の先端を蝋燭に突き刺したり、横方向に動かして爪状部３２の側面で蝋燭を削り取り、針部を掃除するには、爪状部３２の切り込み部分３１を利用する。

【００２１】

【考案の効果】

本考案に係る掃除具付きの蝋燭火消しによれば、小さく燃え残った蝋燭を交換する際に、火消しにより蝋燭の火を消してから、持ち替えて、取手の端部に形成されている掃除具により燭台の受け皿、蝋燭を固定するための針部を掃除することができ、使い勝手も良好であるから頭記した課題が解決される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図

【図２】他の実施例を示す要部拡大斜視図

【図３】利用状態を示す斜視図

【符号の説明】

１０−火消し２０−取手部２１−取手部の湾曲部３０−清掃具３１−切り込み部分３２−爪状部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】蝋燭の火消しの取手部の端部に燭台の受け
皿或いは蝋燭を固定する針部を清掃するための掃除具を
備えたことを特徴とする掃除具付きの蝋燭火消し。
【請求項２】取手部の火消し側の近傍に湾曲部を形成し
たことを特徴とする請求項１に記載の掃除具付きの蝋燭
火消し。
【請求項３】掃除具がＵ字状ないしＶ字状の切り込み部
分を備えた２本の爪状部から成り、且つ爪状部が先端に
向かうに従って湾曲していることを特徴とする請求項１
又は２の何れかに記載の掃除具付きの蝋燭火消し。
【請求項４】掃除具のＵ字状ないしＶ字状の切り込み部
分の内側縁に刃が形成されていることを特徴とする請求
項３に記載の掃除具付きの蝋燭火消し。
【請求項５】掃除具のＵ字状ないしＶ字状の切り込み部
分によって形成される２本の爪状部の先端に刃が形成さ
れていることを特徴とする請求項３に記載の掃除具付き
の蝋燭火消し。
【請求項６】取手部の端部に対し掃除具が収納可能に構
成されていることを特徴とする請求項１〜５の何れかに
記載の掃除具付き蝋燭火消し。