JP3051740U - 潜水用足びれ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ひれ部を楽に動かせ、潜水持久力を増し、且
つ足指の痛みや傷害の発生、小腿の引きつれを防止で
き、使用者の前進速度を増すことができる潜水用足びれ
の提供。 【解決手段】 フットポケット前端とひれ部間を開口部
として、フットポケットとひれ部を側部で連接するか、
或いはフットポケットとひれ部をそれぞれ独立した個体
として製造してさらにそれらを側部で連接した構造を採
用することで、使用者がひれ部を動かす時の加力部分と
受力部分を従来のフットポケット前端から側部の踵近く
へと改変した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の潜水用足びれに関し、特に一種の、足びれを動かす加力位置と 加力後の反作用力受力位置とが従来のものとは異なって設けられて、足に痛みや 傷害を発生せず、体力を消耗させずに潜水の持続力を高めることができるものに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般の潜水用足びれは、フットポケットとひれ部とを包括し、その中、フット ポケットは使用者の足を入れる部分とされ、ひれ部は上下に動かされることで使 用者の前進を補助する部分とされる。潜水用足びれは、水中で使用され、その上 下に水を打つ動作は、使用者の足により操作される。

【０００３】 周知の潜水用足びれ（図１参照）は、フットポケット１とひれ部２が一体に設 けられており、即ち、フットポケット１の前端にひれ部２が一体に設けられてい る。図２に示されるように、足６でひれ部２を駆動する時の加力部分Ａはほぼフ ットポケット１とひれ部２の連接部分、即ちフットポケット１の前端に集中して いる。このフットポケット１の前端はちょうど、使用者の足の指６１の存在する 部分であり、足の、ひれ部２に対する加力部分Ａは使用者の足指部分に集中し、 ひれ部２の反作用力もまた足指部分に集中して掛かる。しかし足指部分の関節は 非常に脆弱であり、ひれ部２との間で加力と受力が何度も繰り返されることで、 筋肉を酷使することになり、痛みを発生しやすく、足がつる現象をもたらしたり した。またこのような周知の潜水用足びれは体力を消耗するため潜水の持続力の 低下をもたらした。このため現在の潜水用足びれには改善が待たれていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一種の潜水用足びれを提供することを課題とし、即ち、本考案では 、従来の、フットポケットの前端をひれ部と連接した構造に代わり、フットポケ ットの側部とひれ部の側部を相互に連接する構造を採用し、即ち、フットポケッ トとひれ部の連接構造を、側部で相互に連接する構造とすることにより、ひれ部 を駆動する加力部分を従来のフットポケット前端の足指部分から側部の踵に近い 部分に移して、踵部分が足指より強い加力に耐える特性により、足指の関節の痛 みや運動傷害を発生させず、また足のつれなどの危険を発生させず、また体力を 過分に消耗させず、潜水持続力を増進させられるようにすることを課題としてい る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、フットポケット１とひれ部２を包括する潜水用足びれにお いて、フットポケット１前端とひれ部２とを連接させず、両者を側部の人体の踵 近くに対応する位置で連接することで、使用者の足でひれ部を動かす時の加力部 分と受力部分をフットポケット前端ではなく足の側部の踵近くに移動させてなる 潜水用足びれとしている。

【０００６】 請求項２の考案は、フットポケット１前端とひれ部２の間が開口部とされてい ることを特徴とする、請求項１に記載の潜水用足びれ。

【０００７】 請求項３の考案は、フットポケット１とひれ部２が別個の個体として製造され て、それらが両者の側部で連結されていることを特徴とする、請求項１に記載の 潜水用足びれとしている。

【０００８】 請求項４の考案は、フットポケット１とひれ部２に相互に対応する中空結合柱 １１と結合孔２１が設けられ、該中空結合柱１１に切り込み１２が設けられて弾 性が付与され、中空結合柱１１が結合柱２１に通されてフットポケット１とひれ 部２が組み合わされた後、中空結合柱１１の中心孔に、一つの蓋板５に凸設され たピンが押し込まれることで、蓋板５によりフットポケット１とひれ部２が固定 されていることを特徴とする、請求項３に記載の潜水用足びれとしている。

【０００９】 請求項５の考案は、ひれ部２の前端部に少なくとも１本の排水用切込み２２が 設けられたことを特徴とする、請求項１に記載の潜水用足びれとしている。

【００１０】

【考案の実施の形態】

本考案の潜水用足びれは、従来の、フットポケット前端とひれ部を連接した構 造に代わり、フットポケットの側部とひれ部の側部を連接する構造が採用されて おり、それにより、フットポケット前端がひれ部と相互に連接せず、足びれを動 かす加力位置と加力後の反作用力受力位置とが足の側部の踵に近い位置に移され て、楽に潜水できる効果を達成することができる。

【００１１】 図４は本考案の一つの実施例を示す。該実施例では、フットポケット１の前端 とひれ部２の従来の連接部分に開口部３が設けられ、この開口部３は足指の前端 に沿って配列された円弧形状とされて、フットポケット１とひれ部２の連接部分 ４は側部に移されている。本考案では、使用時に、ひれ部２を動かす時の加力部 分及び受力部分Ｂがフットポケット１前端の使用者の足指に対応する部分ではな く、側部の踵に近い位置に移されている（図５参照）ため、足の踵の、足指より 強力な加力と受力に耐える特徴を十分に活用でき、ひれ部を動かす時に楽に動か せ、足指の関節の痛みや運動傷害の発生の危険を回避させられ、体力の過分な消 耗を防いで潜水速度を保持させ潜水持久力を増進させるという効果を達成できる 。

【００１２】 図６から図９は本考案のもう一つの実施例を示す。この実施例では、フットポ ケット１とひれ部２がそれぞれ別の個体として製造され、さらにフットポケット １の両側及びひれ部２の両側それぞれに相互に対応する中空結合柱１１と結合孔 ２１が設けられ、中空結合柱１１の切り込み１２の弾性作用により、結合柱頭部 １３を結合孔２１に通過させて相互に嵌合させた後、蓋板５内面の中空結合柱１ １に対応するピン５１が、中空結合柱１１の中空孔に押し込まれることにより、 フットポケット１とひれ部２が相互に結合、固定される。この結合部分は両側の 踵近くに設けられてひれ部２を動かす時の加力部分と受力部分とされ、ゆえにひ れ部２を楽に動かして、潜水持久力を増し、足指の痛みや小腿部のひきつれなど を発生させない効果を提供できる。

【００１３】 前述の実施例では、フットポケット１とひれ部２は二つの独立した個体として 設けられ、そのフットポケット１は幾つかの規格に設けられて、使用者が自分の 足の寸法に合ったフットポケット１を選択して同一のひれ部２と組み合わせるこ とができ、このため製造者にとっては製造コストを減らすというメリットをもた らし、また使用者にとってはより高い使用価値を提供するという効果を有してい る。なお、フットポケット１とひれ部２の結合方式は、前述の中空結合柱１１と 孔の組み合わせのほかに、係止、ねじ方式、粘着方式或いはその他の方式が、実 行可能である。

【００１４】 また、本考案では上述のひれ部２の端部に少なくとも１本の縦向きの排水用切 込み２２が設けられ、潜水用足びれを水中で動かす時に排水用切込み２２により 快速排水が行えて、推進力を増進して使用者の潜水の前進速度を高めることがで きる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、潜水用足びれにおいて、フットポケット前端とひれ部間を開口部と して、フットポケットとひれ部を側部で連接するか、或いはフットポケットとひ れ部をそれぞれ独立した個体として製造してさらにそれらを側部で連接した構造 を採用することで、使用者がひれ部を動かす時の加力部分と受力部分を従来のフ ットポケット前端から側部の踵近くへと改変し、ひれ部を楽に動かせるようにす るほか、潜水持久力を増し、且つ足指の痛みや傷害の発生を防止し、並びに小腿 の引きつれを防止できるようにする効果を達成している。また、ひれ部に設けた 排水用切込みにより使用者の前進速度を増す効果も提供している。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の潜水用足びれの構造表示図である。

【図２】周知の潜水用足びれの使用状態表示図である。

【図３】周知の潜水用足びれの使用状態表示図である。

【図４】本考案の実施例表示図である。

【図５】本考案の使用状態表示図である。

【図６】本考案のもう一つの実施例斜視図である。

【図７】図６の実施例の分解斜視図である。

【図８】図６の実施例の結合部分分解斜視図である。

【図９】図６の実施例の結合部分断面図である。

【符号の説明】

１ フットポケット １１ 中空結合柱 １２ 切り込み １３ 結合柱頭部 ２ ひれ部 ２１ 結合孔 ２２ 排水用切込み ３ 開口部 ４ 連接部 ５ 蓋板 ５１ ピン ６ 足 ６１ 足指

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フットポケット１とひれ部２を包括する
   潜水用足びれにおいて、フットポケット１前端とひれ部
   ２とを連接させず、両者を側部の人体の踵近くに対応す
   る位置で連接することで、使用者の足でひれ部を動かす
   時の加力部分と受力部分をフットポケット前端ではなく
   足の側部の踵近くに移動させてなる潜水用足びれ。
2. 【請求項２】 フットポケット１前端とひれ部２の間が
   開口部とされていることを特徴とする、請求項１に記載
   の潜水用足びれ。
3. 【請求項３】 フットポケット１とひれ部２が別個の個
   体として製造されて、それらが両者の側部で連結されて
   いることを特徴とする、請求項１に記載の潜水用足び
   れ。
4. 【請求項４】 フットポケット１とひれ部２に相互に対
   応する中空結合柱１１と結合孔２１が設けられ、該中空
   結合柱１１に切り込み１２が設けられて弾性が付与さ
   れ、中空結合柱１１が結合柱２１に通されてフットポケ
   ット１とひれ部２が組み合わされた後、中空結合柱１１
   の中心孔に、一つの蓋板５に凸設されたピンが押し込ま
   れることで、蓋板５によりフットポケット１とひれ部２
   が固定されていることを特徴とする、請求項３に記載の
   潜水用足びれ。
5. 【請求項５】 ひれ部２の前端部に少なくとも１本の排
   水用切込み２２が設けられたことを特徴とする、請求項
   １に記載の潜水用足びれ。