JP3051260U - 耐熱性ロールカバー - Google Patents

耐熱性ロールカバー

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JP3051260U
JP3051260U JP1997011285U JP1128597U JP3051260U JP 3051260 U JP3051260 U JP 3051260U JP 1997011285 U JP1997011285 U JP 1997011285U JP 1128597 U JP1128597 U JP 1128597U JP 3051260 U JP3051260 U JP 3051260U
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JP
Japan
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heat
roll
resistant
roll cover
cover
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JP1997011285U
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塚 公 麿 大
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Nippon Felt Co Ltd
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Nippon Felt Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム押出用イニシャルロール及びラ
ンアウトロールの耐熱性ロールカバーの交換を、短時間
で容易に実施できる耐熱性ロールカバーを提供する。 【解決手段】 アルミニウム押出し用イニシャルロール
及びランアウトロールで使用される円筒状耐熱性ロール
カバーにおいて、円筒状耐熱性ロールカバーは、軸線と
平行に一箇所が全長にわたって切断され、その一方の切
断端側の切断線に沿う内側面に、布状材の一方の半面を
接着して取付け、布状材の他方の半面に耐熱性接着剤を
塗布し、前記イニシャルロール及びランアウトロールに
装着して、円筒状耐熱性ロールカバーの他方の切断端側
の切断線に沿う内側面との間に接着し、切断線を接合す
ることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、アルミニウム押出し用イニシャルロール及びランアウトロールで使 用される耐熱性ロールカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム押出し機では、押出されたアルミニウムは、プラーに把持され、 イニシャルテーブル、ランアウトテーブル、及びマシンタイプによってはスラッ トコンベアの上に順に移送され、続いて所定の加工時の寸法に切断された後、数 群のクーリングパートにて冷却され、最終の切断工程に送られる。 イニシャルテーブルは10本程度で、又ランアウトテーブルは170本程度の ロールで構成され、且つイニシャルテーブルと前記ランアウトテープルとの合計 の長さは、40〜50mある。また、ロールの構造は、前記イニシャルテーブル と前記ランアウトテーブルとでは、同一である。更に、ロールの内部両端には、 ベアリングが組み込まれていて、前記ロールの寸法は、ロール径が58×500 mm、58×450mm、76×600mm及び76×620mm等が一般的で ある。更にまた、前記のロールの材質は、アルミニウム又は鉄製である。
【0003】 前記ロールは、チェインで固定され、モーターにより駆動するタイプが一般的 であるが、前記ロールが一本おきにフリーに回転するロールを含むタイプのもの もある。また、前記ロールの回転速度と、押出されたアルミニウムを引っ張る上 記プラーの引っ張り速度とが同調されている。
【0004】 そして、イニシャルロール及びランアウトロールには、耐熱性ロールカバーが 装着されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来のイニシャル、ランアウトテーブル用の耐熱性ロールカバーは、円筒状で 、ロールに装着する時は、先ず寿命となったロールカバーをナイフなどで切断し て取り除き、片方の軸受けボルトをゆるめて外し、新しい耐熱性ロールカバーを ロールに挿入して装着する。次に、他方の軸受けにロールのベアリングのインナ ーを挿入し固定し、次に外した軸受けにも挿入・固定して、その軸受けをフレー ムにボルトで固定する。全部のロールを交換する場合は、そのロールの数が18 0本程あるので、約1日を要する。 該耐熱性ロールカバーは、その基布の円周方向に熱収縮性ポリエステルを使用 しているので、稼働中に熱の影響を受け円周方向に収縮しロールに固定される。
【0006】 アルミニウムが押出された直後は、その温度が高く(400〜450℃)、徐 々に冷却され350〜400℃になる。イニシャル及びランアウトテーブル用の 耐熱性ロールカバーの寿命(耐用年数)は、一般的にアルミニウム温度が高い程 、その耐熱性ロールカバーの寿命は短くなる。アルミニウムの重さ、形状、特に エッジで接触する場合は、その部分の摩耗は早くなり、従って寿命は短くなる。 種々の条件によって違ってくるが、耐熱性ロールカバーの寿命は1〜3ヶ月であ り、また突発的な事故で短命という場合もある。
【0007】 一部の耐熱性ロールカバーが摩耗すると、他のロールとの水平のレベルが違っ てきて、押出されたアルミニウムが曲がったり、キズの発生やくもりといわれる 欠点が発生しやすくなる。耐熱性ロールカバーにキズが生じると、キズの大きさ にもよるが、その部分でクッション性が異なり、製品にキズが生じることもある 。 本考案は、アルミニウム押出用イニシャルロール及びランアウトロールの耐熱 性ロールカバーの交換を短時間で容易に実施できる耐熱性ロールカバーを提供す ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案の請求項1に係る耐熱性ロールカバーは、ア ルミニウム押出し用イニシャルロール及びランアウトロールで使用される円筒状 耐熱性ロールカバーにおいて、 円筒状耐熱性ロールカバーは、軸線と平行に一箇所が全長にわたって切断され 、その一方の切断端側の切断線に沿う内側面に、布状材の一方の半面を接着して 取付け、布状材の他方の半面に耐熱性接着剤を塗布し、前記イニシャルロール及 びランアウトロールに装着して、円筒状耐熱性ロールカバーの他方の切断端側の 切断線に沿う内側面との間に接着し、切断線を接合することを特徴とする。
【0009】 また、本考案の請求項2に係る耐熱性ロールカバーは、アルミニウム押出し用 イニシャルロール及びランアウトロールで使用される円筒状耐熱性ロールカバー において、 円筒状耐熱性ロールカバーは、軸線と平行に一箇所が全長にわたって切断され 、その一方の切断端側の切断線に沿う内側面に、端側にループ体が列設された2 枚の布状材が、その互のループ体のループを同心的に合致させ、そのループ体に ピンシームが挿入されて結合された、一方の布状体を接着して取付け、他方の布 状材に耐熱性接着剤を塗布し、前記イニシャルロール及びランアウトロールに装 着して、円筒状耐熱性ロールカバーの他方の切断端側の切断線に沿う内側面との 間に接着し、切断線を接合することを特徴とする。
【0010】 また、本考案の請求項3に係る耐熱性ロールカバーは、布状材は、ポリエステ ル帆布であることを特徴とする。
【0011】 さらに、本考案の請求項4に係る耐熱性ロールカバーは、前記2枚の布状体が 、一方の布状体はループ体が耐熱性ロールカバーの切断端面と面一に位置させ、 他方の布状体はループ体が切断端面より少し突出して位置させてなることを特徴 とする。
【0012】 また、本考案の請求項5に係る耐熱性ロールカバーは、アルミニウム押出し用 イニシャルロール及びランアウトロールで使用される円筒状耐熱性ロールカバー において、 円筒状耐熱性ロールカバーは、軸線と平行に一箇所が全長にわたって切断され 、その切断線に沿う両方の内側面に、切断端に向ってループ体が列設され、前記 イニシャルロール及びランアウトロールに装着して、両切断端面を接合させるこ とによって両方の切断端に列設された互のループ体のループを合致させ、このル ープ体のループにピンシームを挿入して切断線を接合することを特徴とする。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、実施例に基づいて説明するが、本考案は、これ らの実施例に限定されない。実施例−1 図1は、本考案の一実施例を示す斜視図であり、1は全体構造を、2はバット を、3は基布を、4は布販製のポリエステル帆布を、及び5はポリエステル帆布 の接着剤を、それぞれ示す。 耐熱性ロールカバーは、基布3に通常の方法で結合させ、次に軸線方向に真す ぐに切断し、その断面を端部を開いた円弧状にする。 円筒状の耐熱性ロールカバー1は、図1に示すようにバット2の内側に、基布 3が設けられた円筒体で、これが軸線と平行に切断され、その一方の切断端側の 切断線に沿う内側面の基布3にポリエステル帆布4の半面が接着剤5で固定され て形成される。 バット2に用いられる材料としては、芳香族ポリアミドタイプのケブラー10 0%のもの、ケブラー35%とアクリル耐炎化繊維65%との混合物、及びポリ エステル100%のものの3種類が一般に用いられている。
【0014】 基布3に用いられる材料としては、縦二重織の筒状のエンドレスタイプで、円 筒方向系としては、蒸気処理していない収縮性ポリエステルの5番メートル番手 の紡毛糸の2本撚りが用いられる。また、面長方向系としては、コーネックスの 20綿番手の紡績糸の24本撚りで、織械への打込みが34本/インチで、経込 みが8本/インチで、及び目付けが800g/m2 である。 ポリエステル帆布の接着剤5としては、クラレ化工(株)製のキャラクタK− 1(商品名)が用いられ、又接着促進剤としては、二液性の耐熱性ウレタン系樹 脂が用いられる。
【0015】 耐熱性ロールカバー1の、アルミニウム押出し用イニシャルロール及びランア ウトロールへの装着は、前記ポリエステル帆布4の半面に上記接着剤の樹脂を塗 り、切断線に沿って開口し前記ロールに装着した後、接着剤の塗布されたポリエ ステル帆布を、他方の切断端側の切断線に沿う内側面の基布3に接着することに よって行なう。
【0016】 本考案の耐熱性ロールカバーを用いれば、アルミニウム押出し用イニシャルロ ール及びランアウトロールで使用する円筒状耐熱性のロールカバーの交換が短時 間で楽に行うことができ、又ロールカバーの寿命がきて、ロールカバーを交換す る際、ロールに接着剤が残らなく、且つロールカバーの廃棄が容易である。
【0017】実施例−2 図2は、本考案の他の実施例を示す斜視図であり、2はバットを、3は基布を 、6は金属フックを、及び9は二重ポリエステル帆布を、それぞれ示す。図3は 、ポリエステル帆布4にループ状の金属フック6を固定した状態を、図4は図3 のA方向から見た状態を、図5は金属フック6の固定方法を、及び図6はピンシ ーム8を金属フック6のループに挿入した状態を示す図である。図2〜図6に示 す符号は、図1と同一の符号は同じものである。更に、6は金属フックを、7は 金属フックが折り返えされた部分を、8はピンシームを、及び9は二重ポリエス テル帆布をそれぞれ示す。 本実施例の耐熱性ロールカバーの本体は、実施例−1のポリエステル帆布4を 除いた本体の構成と同じで、それ以外は金属フック6と二重になった帆布(以下 、二重ポリエステル帆布と称す)9が付加されている。
【0018】 二重ポリエステル帆布9は、実施例−1で使用したポリエステル帆布4を二枚 接着したものであり、又接着剤は実施例−1で使用したものと同一である。 金属フック6は、Clipper Belt Lacer Company製 で、品番が、No.25 LL LP 12''のものを使用している。図3に示 すように、金属フック6がポリエステル帆布4を貫通した部分(図3のBの近傍 )で、金属フック6は、ポリエステル帆布4を貫通して反対側(図示しない)に 折り返えされて抜けないようになっている。
【0019】 図4に示すように、金属フック6のポリエステル帆布4への貫通パターンは、 帆布から貫通ポイントまでの距離が長・短・長・短の操り返しになっている。 図5の(A)の金属フック6は、そのループが繊維構造物端の外に出ており、 又図5の(B)の金属フック6は、そのループが繊維構造物端の内に固定されて いる。図6に示すように、金属フック6同士が重なりあった部分の中心にピンシ ーム8が挿入され、円筒状耐熱性ロールカバー1の切断部同士が合致する部分が ピンシーム8により係合されている。
【0020】 本実施例の耐熱性ロールカバーのアルミニウム押出し用イニシャルロール及び ランアウトロールへの装着は、耐熱性ロールカバーの切断部を利用して円筒状耐 熱性ロールカバー1を前記のロールに装着し、端部同士のフック6を噛み合わせ 、その金属フック6の噛み合わせ合致したループ部にピンシーム8を通すことに より(図6)、施すことができる。
【0021】 図2に示すような構成にすることにより、軸受けボルトを外す必要がなくなり 、又耐熱性ロールカバーを装着後に直ぐにアルミニウム押出し用イニシャルロー ル及びランアウトロールを駆動することが可能になり、更に耐熱性ロールカバー を廃棄する際には、ピンシーム8を抜くだけで前記ロールカバーを外すことが可 能になり、該カバーの取り替え及び廃棄が簡単になる。
【0022】
【考案の効果】
以上の通り、本考案によれば、耐熱性ロールカバーの摩耗等による定期的交換 の場合、従来1日がかりで行っていた交換作業を数時間で行うことができた。ま た、従来は、アルミニウム押出し用イニシャルロール及びランアウトロールの一 本だけが、事故で前記ロールカバーを傷つけた場合、円筒状のロールカバーを切 断して、接着剤を内側に塗って前記ロールに該カバーを装着しており、該ロール カバーを外す際に、該ロールに接着剤が残り、該カバーを外すのに大変であった が、本考案の耐熱性ロールカバーを用いることにより、該カバーを交換時にボル トを外す必要がなくなり、又該カバーが寿命になり、このカバーを外す時に、予 め切れ目がついているので、操作が簡単であり、更にピンシームを用いた本考案 の耐熱性ロールカバーを用いることにより、該カバーを装着した後直ぐにアルミ ニウム押出し用ロール及びランアウトロールを駆動することができ、又該カバー の廃棄時も該ピンシームを抜くだけで済むので、該カバーの交換が容易に実施す ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す斜視図であ。
【図3】ポリエステル帆布に金属フックを固定した状態
を示す図である。
【図4】図3のA方向から見た状態を示す図である。
【図5】A、Bは、金属フックの固定方法を示す図であ
る。
【図6】ピンシームを金属フックのループに挿入した状
態を示す図である。
【符号の説明】 円筒状耐熱性ロールカバー 2 バット 3 基布 4 ポリエステル帆布 5 ポリエステル帆布の接着剤 6 金属フック 7 金属フックが折り返えされた部分 8 ピンシーム 9 二重ポリエステル帆布

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム押出し用イニシャルロール
    及びランアウトロールで使用される円筒状耐熱性ロール
    カバーにおいて、 円筒状耐熱性ロールカバーは、軸線と平行に一箇所が全
    長にわたって切断され、その一方の切断端側の切断線に
    沿う内側面に、布状材の一方の半面を接着して取付け、
    布状材の他方の半面に耐熱性接着剤を塗布し、前記イニ
    シャルロール及びランアウトロールに装着して、円筒状
    耐熱性ロールカバーの他方の切断端側の切断線に沿う内
    側面との間に接着し、切断線を接合することを特徴とす
    る耐熱性ロールカバー。
  2. 【請求項2】 アルミニウム押出し用イニシャルロール
    及びランアウトロールで使用される円筒状耐熱性ロール
    カバーにおいて、 円筒状耐熱性ロールカバーは、軸線と平行に一箇所が全
    長にわたって切断され、その一方の切断端側の切断線に
    沿う内側面に、端側にループ体が列設された2枚の布状
    材が、その互のループ体のループを同心的に合致させ、
    そのループ体にピンシームが挿入されて結合された、一
    方の布状体を接着して取付け、他方の布状材に耐熱性接
    着剤を塗布し、前記イニシャルロール及びランアウトロ
    ールに装着して、円筒状耐熱性ロールカバーの他方の切
    断端側の切断線に沿う内側面との間に接着し、切断線を
    接合することを特徴とする耐熱性ロールカバー。
  3. 【請求項3】 前記布状材は、ポリエステル帆布である
    請求項1または2に記載の耐熱性ロールカバー。
  4. 【請求項4】 前記2枚の布状体は、一方の布状体はル
    ープ体が耐熱性ロールカバーの切断端面と面一に位置さ
    せ、他方の布状体はループ体が切断端面より少し突出し
    て位置させてなる請求項2に記載の耐熱性ロールカバ
    ー。
  5. 【請求項5】 アルミニウム押出し用イニシャルロール
    及びランアウトロールで使用される円筒状耐熱性ロール
    カバーにおいて、 円筒状耐熱性ロールカバーは、軸線と平行に一箇所が全
    長にわたって切断され、その切断線に沿う両方の内側面
    に、切断端に向ってループ体が列設され、前記イニシャ
    ルロール及びランアウトロールに装着して、両切断端面
    を接合させることによって両方の切断端に列設された互
    のループ体のループを合致させ、このループ体のループ
    にピンシームを挿入して切断線を接合することを特徴と
    する耐熱性ロールカバー。
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