JP3049233U - 遠隔操作が可能な表示装置 - Google Patents

遠隔操作が可能な表示装置

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信介 西田
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フーリエ有限会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔操作により、表示内容を柔軟に変更す
る。 【解決手段】 複数の表示装置51〜54が駅構内の種
々の場所に設置される。各表示装置は、画素配列を構成
する複数の表示素子を有し、個々の表示素子の表示態様
を変化させることにより、所定の画像を表示する機能を
もっている。また、各表示装置には、PHS電話機と、
モデムと、制御装置とが内蔵されている。統括指令所1
00内のコンピュータから電話により所定の表示装置を
呼び出し、所定の配信信号を与えることにより、任意の
広告内容を表示させることができる。各表示装置内には
メモリが組み込まれており、統括指令所100からの指
示内容を一時的に記憶させておくことができる。表示装
置の状態は、返信信号として統括指令所100に報告さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は遠隔操作が可能な表示装置に関し、特に、駅や街頭などに設置される 電光掲示板として利用するのに適した表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるマルチメディアを用いた情報の提示方法が普及するに従って、広告宣 伝の手法も多岐にわたるようになってきている。従来は、新聞雑誌やテレビが主 たる広告媒体となっていたが、最近は、活字離れが進み、テレビを見ない人も増 えてきており、新たな広告媒体が求められている。このような状況下において、 駅や街頭のように、多数の人間が集まる場所に設置された大型の広告表示板によ る宣伝手法は、従来にも増して重要になってきている。
【0003】 このような大型の広告表示板は、通常、大きなボードに写真フィルムを貼りつ けたり、絵を描いたりすることによって構成されている。一方、電力の供給を受 けて駆動するタイプの表示装置も、高価ではあるが、表示内容を柔軟に変更でき るメリットがあるため、主要なターミナル駅などで利用されている。一般的には 、LEDなどの発光素子を縦横にマトリックス状に配列し、個々の発光素子を1 画素として取扱い、全体として所望の画像を表示させる、いわゆる電光掲示板タ イプの表示装置が広く利用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
電光掲示板などの表示装置を用いて情報を伝達する場合、特定の情報が、これ を必要としている特定の受け手に伝達されなければ、効率良い情報伝達が行われ たことにはならない。たとえば、駅に設置された同じ表示装置であっても、朝夕 の通勤時間帯には、一般サラリーマン向けの広告宣伝を表示させるようにし、学 生の通学時間帯には、若年層向けの広告宣伝を表示させるようにすれば、効率的 な情報伝達が可能になる。ところが、従来の表示装置では、表示内容を柔軟に変 更することが困難であるという問題点がある。
【0005】 たとえば、ボードに写真フィルムを貼ったような広告表示板では、一日に数回 も表示内容を変えることは実用上不可能である。また、一般的な電光掲示板の場 合、操作盤などを用いて所定の操作入力を行うことにより、表示内容を適宜変更 することは可能であるが、通常、操作盤は電光掲示板本体の近傍にケーブルなど で接続されているため、遠隔操作を行うことはできない。したがって、たとえば 駅に設置された表示装置の表示内容を、鉄道会社とは別個の企業体である広告宣 伝会社が管理するような事業形態を採る場合には運用上の問題が生じる。すなわ ち、広告宣伝会社は、表示装置の表示内容を制御するために、専門の係員を各駅 舎に駐在させねばならない。
【0006】 そこで本考案は、遠隔操作により、表示内容を柔軟に変更することが可能な表 示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 本考案の第1の態様は、画素配列を構成する複数の表示素子を有し、個 々の表示素子の表示態様を変化させることにより、所定の画像を表示する機能を もったディスプレイ本体部と、 このディスプレイ本体部の個々の表示素子の表示態様を制御するための制御装 置と、 公衆無線電話網に接続する機能をもった電話機と、 この電話機と制御装置との間に接続され、両者間に信号を伝達させる上で必要 な信号変換を行うインターフェース装置と、 により遠隔操作が可能な表示装置を構成し、外部から公衆無線電話網を介して 電話機にアクセスすることにより、制御装置に対して所定の配信信号を伝送でき るようにし、この制御装置が配信信号に基づいて表示態様の制御を行えるように したものである。
【0008】 (2) 本考案の第2の態様は、上述の第1の態様に係る遠隔操作が可能な表示 装置において、 表示素子を特定する第1のデータと、表示態様を特定する第2のデータと、を 含む配信信号が伝送されてきたときに、制御装置が、第1のデータで特定される 表示素子に対して第2のデータで特定される表示態様をとるような指示を与える ようにしたものである。
【0009】 (3) 本考案の第3の態様は、上述の第1または第2の態様に係る遠隔操作が 可能な表示装置において、 外部から伝送されてきた配信信号に含まれる情報を記憶する記憶手段を更に設 け、 配信信号の伝送中には、伝送されてきた情報を記憶手段内に格納する処理を行 い、配信信号伝送後の所定の時期に、記憶手段から情報を読出し、読出した情報 に基づく表示を行うようにしたものである。
【0010】 (4) 本考案の第4の態様は、上述の第3の態様に係る遠隔操作が可能な表示 装置において、 表示内容を示す情報と時間もしくは暦を示す情報とを含んだ配信信号が伝送さ れてきたときに、これらの情報を記憶手段内に格納する処理を行い、時間もしく は暦を示す情報に基づくタイミングで表示内容を示す情報を読出して表示を行う ようにしたものである。
【0011】 (5) 本考案の第5の態様は、上述の第4の態様に係る遠隔操作が可能な表示 装置において、 表示内容を示す情報と時間もしくは暦を示す情報とからなる情報対が、配信信 号として複数組だけ伝送されてきたときに、これら複数組の情報対を記憶手段内 に格納する処理を行い、各情報対についての時間もしくは暦を示す情報と現時点 での時間もしくは暦とを比較して特定の情報対を選択し、選択された情報対につ いての表示内容を示す情報を読出して表示を行うようにしたものである。
【0012】 (6) 本考案の第6の態様は、上述の第1〜第5の態様に係る遠隔操作が可能 な表示装置において、 制御装置が、公衆無線電話網を介して外部の電話機にアクセスし、この外部の 電話機に接続された処理装置に対して、所定の返信信号を伝送する機能を果たす ようにしたものである。
【0013】 (7) 本考案の第7の態様は、上述の第6の態様に係る遠隔操作が可能な表示 装置において、 返信信号として、表示装置の異常状態を示す情報を伝送するようにしたもので ある。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図示する実施形態に基づいて説明する。図1は、本考案の一実 施形態に係る表示装置の全体構成を示す正面図である。ディスプレイ本体部10 は、複数の表示ユニット11(図示の例では、破線で区切られた合計8個の表示 ユニット11が設けられている)をフレーム12内に収容することにより構成さ れ、フレーム12は支持脚13によって駅構内の床面に設置されている。各表示 ユニット11は、画素配列を構成する複数の表示素子Pを有する。この実施形態 では、表示素子Pとして、RGBの三原色の発光が可能なLEDを用いているが 、電気的に表示態様を変化させることができる構成要素であれば、どのようなも のを表示素子Pとして用いてもかまわない。また、この実施形態では、ディスプ レイ本体部10を複数の表示ユニット11に分けて構成しているが、これは製造 や組立工程の便宜を図るための配慮であり、単一の表示ユニット11によってデ ィスプレイ本体部10を構成するようにしてもかまわない。個々の表示素子Pは 、それぞれ独立して表示態様を変化させることができ、個々の表示素子Pの表示 態様を指示することにより、ディスプレイ本体部10全体として、所定の画像を 表示することができる。
【0015】 図1には示されていないが、ディスプレイ本体部10の裏面には、制御ボック ス20が取り付けられており、この制御ボックス20の上面からは、アンテナ2 2aが突き出している。図2は、制御ボックス20の内部構成とディスプレイ本 体部10との関係を示すブロック図である。図示のとおり、制御ボックス20内 には、制御装置21と、PHS電話機22と、モデム23と、電力供給装置24 とが組み込まれている。制御装置21は、ディスプレイ本体部10内の各表示ユ ニット11(図2では、1つのみを代表として示してある)に対して表示信号を 与え、個々の表示素子Pの表示態様を制御する機能を果たす。一方、PHS電話 機22は、現在、一般に市販されているPHS対応の電話機であり、アンテナ2 2aを介して公衆無線電話網に接続し、別な電話機と交信する機能を有する。こ のPHS電話機22には、モデム23が接続されている。このモデム23は、制 御装置21とPHS電話機22との間に信号を伝達させる上で必要な信号変換を 行うインターフェース装置として機能する。なお、PHS電話機22の代わりに 、携帯電話機を用いてもかまわない。また、電力供給装置24は、制御装置21 および表示ユニット11に対して電力を供給する機能を果たす。この実施形態で は、電力供給装置24内には、電力積算計が含まれており、消費した電力量が制 御装置21に対して報告される。
【0016】 このような構成をもった表示装置に対しては、遠隔操作を容易に行うことがで きる。すなわち、外部から公衆無線電話網を介してPHS電話機22にアクセス することにより、制御装置21に対して所定の信号を伝送することができるので 、予め、制御装置21に、この信号に基づいて表示ユニット11の表示態様の制 御を行う機能を設けておけば、電話を利用してディスプレイ本体部10の表示態 様を遠隔操作することが可能になる。逆に、この表示装置側から外部に対して信 号を伝送することも可能である。ここでは、外部から表示装置に対して送信され る信号を配信信号と呼び、逆に、表示装置から外部に対して送信される信号を返 信信号と呼ぶことにする。なお、配信信号および返信信号には、それぞれエラー チェックコードを付加しておくのが好ましい。配信信号に付加されていたエラー チェックコードは、制御装置21において認識できるようにしておき、ここでデ ータの欠損が発見された場合には、必要な補正処理を施すようにする。
【0017】 図3は、この遠隔操作の方法を示すブロック図である。ここでは、統括指令所 100によって、4台の表示装置51〜54を遠隔操作する例を示すが、実際に は、より多数台の表示装置に対する遠隔操作が可能である。本考案の特徴は、公 衆無線電話網を介して各表示装置に指令を与えることができる点にある。図示の 例では、表示装置51に内蔵されたPHS電話機には、「050−XXX000 1」なる電話番号が付与されており、同様に、表示装置52〜54に内蔵された PHS電話機には、それぞれ「050−XXX0002」,「050−XXX0 003」,「050−XXX0004」なる電話番号が付与されている。統括指 令所100は、特定の表示装置に対して遠隔操作を行いたい場合、まず、当該表 示装置に内蔵されたPHS電話機の電話番号をダイヤルし、無線による電話回線 を接続した上で、所定の配信信号を送信する処理を行えばよい。
【0018】 一方、図示の例では、統括指令所100には、「03−XXXX−1234」 なる電話番号が付与された電話が用意されているので、逆に、各表示装置51〜 54側から統括指令所100に対して電話をかけてアクセスを開始することも可 能である。この統括指令所100側に用意された電話は、図示の例では一般の有 線電話回線を用いた電話であるが、もちろん、統括指令所100側の電話として PHSや携帯電話などの無線電話を用いてもかまわない。また、統括指令所10 0側では、この電話の回線をコンピュータに接続して用いるのが好ましい。統括 指令所100側の電話回線をコンピュータに接続しておけば、所定の表示装置に 対して与えるべき配信信号をコンピュータによって用意することができ、また、 所定の表示装置から与えられた返信信号をコンピュータによって処理することが できる。
【0019】 統括指令所100によって各表示装置51〜54を遠隔操作するという観点か らは、統括指令所100から各表示装置51〜54に対して配信信号を伝送する だけで十分であるが、逆に、各表示装置51〜54から統括指令所100に対し て返信信号を伝送する機能を付加しておくと、統括指令所100において、個々 の表示装置の状態を把握できるメリットが得られる。たとえば、図2のブロック 図において示したように、電力供給装置24には電力積算計が内蔵されており、 制御装置21は常に電力消費量をモニタすることができる。そこで、この電力消 費量を返信信号として統括指令所100へ報告するようにしておけば、統括指令 所100は各表示装置51〜54の電力消費量を把握することができる。統括指 令所100の係員は、特定の表示装置の電力消費量に異常があれば、必要に応じ て点検を行いに出向くなどの処置をとることができる。また、表示素子Pの故障 などの異常状態が生じた場合に、これを返信信号として報告するようにしておけ ば、統括指令所100の係員は、発生した異常状態に応じた処置を適宜とること ができるようになる。
【0020】 図3に示すような構成をとれば、たとえば、多数の駅にそれぞれ多数の表示装 置を設置し、これらの表示装置を、鉄道会社とは別個の企業体である広告宣伝会 社が管理するような事業形態が容易に実現可能である。各表示装置に対しては、 一般の商用電源を供給するための配線さえ行うことができれば十分なので、設置 工事は非常に簡便になり、移動も容易である。一方、広告宣伝会社は、統括指令 所100において、すべての表示装置を遠隔操作することができる。しかも、統 括指令所100に必要な装置としては、パーソナルコンピュータとモデムという 小規模なシステムですむ。極論すれば、携帯型のパーソナルコンピュータにPH S電話機などを接続したシステムからなる移動可能な統括指令所100を設ける ことも可能である。
【0021】 統括指令所100から各表示装置51〜54に伝送する配信信号としては、各 表示装置に対して所望の表示内容を指示することができる信号であれば、どのよ うな信号でもかまわない。たとえば、特許協力条約に基づく国際公開第WO96 /10244号公報や第WO97/36279号公報には、複数の表示ユニット からなる表示装置を効率的に制御するための表示信号の一形態が開示されている 。ここでは、配信信号として利用するのに好ましい信号形態をいくつかの例につ いて簡単に述べておく。
【0022】 図4は、本考案に係る表示装置に利用するのに適した配信信号の一形態を示す 図である。この例では、配信信号は、表示素子を特定する第1のデータと、表示 態様を特定する第2のデータと、から構成されている。別言すれば、多数の表示 素子Pのうちのどの素子を、どのような表示形態で表示させるか、という情報に よって配信信号が構成されることになる。たとえば、RGBの三原色での発光が 可能なLEDを個々の表示素子Pとして用いた場合、「表示素子P1〜P4につ いて(表示素子を特定する第1のデータ)、原色Rを発光させよ(表示態様を特 定する第2のデータ)」なる情報が配信信号として与えられることになる。この 図4に示すような形態の配信信号は、特に、動画を表示させる場合に有効である 。動画の表示は、基本的には複数枚の静止画を順次表示させてゆくことにより実 現されるが、図4に示す形態の配信信号を用いれば、n枚目の静止画の情報を伝 達する際に、(n−1)枚目の静止画と相違する部分のみを第1のデータで指定 し、この相違する部分のみについての新たな表示内容を第2のデータで指定すれ ば足りる。制御装置21は、このような配信信号に基づいて、特定された表示素 子を特定された表示態様で表示するための指示を表示ユニット11に与える。前 掲公報には、全表示ユニット11に対して共通信号線を引き回しておき、この共 通信号線にアドレス指定した表示信号を与える手法が開示されているが、本考案 に係る表示装置においてもこの手法を適用すると、非常に効率的な動作が可能に なる。
【0023】 このように、統括指令所100から個々の表示装置に対して、適宜、配信信号 を与えることにより、各表示装置の表示内容を遠隔操作によって指定することが できる。たとえば、各表示装置51〜54に、それぞれ固有の静止画が表示され ている場合に、表示装置52の静止画を別な静止画に切り替える操作を行うので あれば、統括指令所100から、電話番号050−XXX0002へ電話をかけ (実際には、コンピュータに接続されたモデムから発信する)、配信信号として 、新たな静止画を示す画像データ(たとえば、ラスターデータ)を伝送すればよ い。また、動画を表示させるのであれば、配信信号として、静止画を示す画像デ ータ(上述した図4の形態の配信信号を用いる場合には、変化した部分のみ)を 連続的に伝送すれば、リアルタイムで動画表示を行わせることも可能である。宣 伝広告用の画像表示を行うのであれば、統括指令所100の係員は、各表示装置 の設置場所の地域的要因などを考慮して、それぞれ適当な広告内容を選択して配 信すればよい。なお、実用上は、不正なアクセスを受け付けないようにするため に、配信信号の先頭に所定のパスワードなどを付加することを条件付けるように するのが好ましい。
【0024】 もっとも、このようなリアルタイムの遠隔操作には限界がある。すなわち、P HS電話機を用いた通信速度には上限があるため、この通信速度を越えるような 大量の情報伝送は行うことができない。また、リアルタイムの遠隔操作を行うた めには、常に統括指令所100から表示装置へ配信信号を供給し続ける必要があ るため、多数の表示装置を1つの統括指令所100で同時に遠隔操作することは 困難である。そこで、実用上は、個々の表示装置に、統括指令所100から伝送 されてきた配信信号に含まれる情報を記憶する記憶手段を設けておくのが好まし い。たとえば、図5に示す例は、制御装置21内に記憶手段21b(ICメモリ や磁気記憶装置など)を設けた例である。モデム23によって受信された配信信 号は、CPU21aを介して、記憶手段21bへと記憶される。すなわち、配信 信号の伝送中には、この配信信号に含まれている指示をリアルタイムで実行する ことはせずに、取り敢えず、記憶手段21b内へと格納する処理のみを実行する 。そして、配信信号伝送後の所定の時期に、記憶手段21b内の指示がCPU2 1aへと読み出され、この指示に基づく表示信号が表示ユニット11へと与えら れることになる。
【0025】 このように、表示装置内に記憶手段を用意しておけば、必ずしもリアルタイム の遠隔操作を行う必要はなくなり、より効率的な運用が可能になる。なお、図5 に示す例では、制御装置21内に記憶手段21bを設けているが、記憶手段は表 示ユニット11側に設けるようにしてもかまわない。この場合は、配信信号とし て与えられた情報は、リアルタイムで制御装置21から表示ユニット11へと与 えられ、表示ユニット11内において、記憶手段内に格納されることになる。
【0026】 実用上は、記憶手段を有する表示装置に対しては、表示内容を示す情報と時間 を示す情報とを含んだ配信信号を伝送するのが好ましい。たとえば、図6に示す 図表には、複数の配信信号S11,S12,S13,…の構成例が示されている 。すなわち、配信信号S11には、所定の表示内容Aを示す情報と朝の時間帯「 7時〜9時」を示す情報とが含まれており、配信信号S12には、所定の表示内 容Bを示す情報と午前中の時間帯「9時〜12時」を示す情報とが含まれており 、配信信号S13には、所定の表示内容Cを示す情報と午後の時間帯「12時〜 17時」を示す情報とが含まれている。このような複数の配信信号を予め所定の 表示装置に与えておき、記憶手段内に格納させておくようにすれば、実際の時間 に応じて、所定の内容を選択的に表示させることが可能である。たとえば、表示 内容Aを一般サラリーマン向けの広告画像とし、表示内容Bを一般主婦向けの広 告画像とし、表示内容Cを一般学生向けの広告画像としておけば、通勤時間帯で ある朝の7時〜9時にはサラリーマン向けの表示内容Aが表示され、午前中の時 間帯である9時〜12時には主婦向けの表示内容Bが表示され、午後の時間帯で ある12時〜17時には学生向けの表示内容Cが表示されることになる。図6の 図表に示すような情報を、一旦、記憶手段内に格納しておけば、以後は何ら指示 を与えることなく、上述した時間帯ごとに表示内容が改変されることになる。
【0027】 図7の図表は、時間を示す情報の代わりに暦を示す情報を用いた例である。す なわち、配信信号S21には、所定の表示内容Xを示す情報と「暦上の平日」を 示す情報とが含まれており、配信信号S22には、所定の表示内容Yを示す情報 と「暦上の土曜日」を示す情報とが含まれており、配信信号S23には、所定の 表示内容Zを示す情報と「暦上の日曜日および休日」を示す情報とが含まれてい る。このような複数の配信信号を予め所定の表示装置に与えておき、記憶手段内 に格納させておくようにすれば、実際の暦日に応じて、所定の内容を選択的に表 示させることが可能である。もちろん、時間と暦との双方に基づいて、表示内容 を選択させるようにしてもかまわない。駅の構内などで一般的に利用されている 従来の広告表示板は、所定の期間にわたって、広告主である特定の一社と専属の 広告契約を締結するような利用形態しかできないが、本考案に係る表示装置を用 いれば、上述したように、時間単位に区切って複数の広告主と同時に広告契約を 締結するような利用形態も可能になる。
【0028】 以上、本考案を図示する実施形態に基づいて説明したが、本考案はこの実施形 態に限定されるものではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。たとえ ば各表示装置における表示画像としては、静止画や動画だけでなく、静止画の一 部に動画を表示させてもかまわない。また、本考案に係る表示装置は、電話があ ればアクセス可能なので、たとえば、電車の事故などの緊急性のある情報を利用 者に至急伝達したいような場合には、駅員室の電話から表示装置にアクセスして 、緊急時の情報を表示させるようなことも可能である。
【0029】
【考案の効果】
以上のとおり本考案に係る表示装置によれば、無線電話を利用した遠隔操作に より、表示内容を柔軟に変更することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態に係る表示装置の全体構成
を示す正面図である。
【図2】本考案の一実施形態に係る表示装置に係る表示
装置の基本構成を示すブロック図である。
【図3】本考案に係る表示装置を複数台設置し、これら
を遠隔操作する方法を示すブロック図である。
【図4】本考案に係る表示装置に利用するのに適した配
信信号の一形態を示す図である。
【図5】図2に示す制御装置21内に記憶手段21bを
設けた例を示すブロック図である。
【図6】時間帯を示す情報をもった複数の配信信号S1
1,S12,S13,…を示す図表である。
【図7】暦日を示す情報をもった複数の配信信号S2
1,S22,S23,…を示す図表である。
【符号の説明】
10…ディスプレイ本体部 11…表示ユニット 12…フレーム 13…支持脚 20…制御ボックス 21…制御装置 21a…CPU 21b…記憶手段 22…PHS電話機 22a…アンテナ 23…モデム 24…電力供給装置 51〜54…表示装置 100…統括指令所 P…表示素子 S11〜S23…配信信号

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素配列を構成する複数の表示素子を有
    し、個々の表示素子の表示態様を変化させることによ
    り、所定の画像を表示する機能をもったディスプレイ本
    体部と、 前記ディスプレイ本体部の個々の表示素子の表示態様を
    制御するための制御装置と、 公衆無線電話網に接続する機能をもった電話機と、 前記電話機と前記制御装置との間に接続され、両者間に
    信号を伝達させる上で必要な信号変換を行うインターフ
    ェース装置と、 を備え、外部から前記公衆無線電話網を介して前記電話
    機にアクセスすることにより、前記制御装置に対して所
    定の配信信号を伝送できるようにし、前記制御装置が前
    記配信信号に基づいて表示態様の制御を行えるように構
    成したことを特徴とする遠隔操作が可能な表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示装置において、 表示素子を特定する第1のデータと、表示態様を特定す
    る第2のデータと、を含む配信信号が伝送されてきたと
    きに、制御装置が、前記第1のデータで特定される表示
    素子に対して前記第2のデータで特定される表示態様を
    とるような指示を与えることを特徴とする遠隔操作が可
    能な表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の表示装置にお
    いて、 外部から伝送されてきた配信信号に含まれる情報を記憶
    する記憶手段を更に設け、 配信信号の伝送中には、前記情報を前記記憶手段内に格
    納する処理を行い、配信信号伝送後の所定の時期に、前
    記記憶手段から前記情報を読出し、読出した情報に基づ
    く表示を行う機能を有することを特徴とする遠隔操作が
    可能な表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の表示装置において、 表示内容を示す情報と時間もしくは暦を示す情報とを含
    んだ配信信号が伝送されてきたときに、これらの情報を
    記憶手段内に格納する処理を行い、前記時間もしくは暦
    を示す情報に基づくタイミングで前記表示内容を示す情
    報を読出して表示を行うことを特徴とする遠隔操作が可
    能な表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の表示装置において、 表示内容を示す情報と時間もしくは暦を示す情報とから
    なる情報対が、配信信号として複数組だけ伝送されてき
    たときに、これら複数組の情報対を記憶手段内に格納す
    る処理を行い、各情報対についての時間もしくは暦を示
    す情報と現時点での時間もしくは暦とを比較して特定の
    情報対を選択し、選択された情報対についての表示内容
    を示す情報を読出して表示を行うことを特徴とする遠隔
    操作が可能な表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の表示装
    置において、 制御装置が、公衆無線電話網を介して外部の電話機にア
    クセスし、この外部の電話機に接続された処理装置に対
    して、所定の返信信号を伝送する機能を有していること
    を特徴とする遠隔操作が可能な表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の表示装置において、 返信信号として、表示装置の異常状態を示す情報を伝送
    することを特徴とする遠隔操作が可能な表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001325520A (ja) * 2000-05-17 2001-11-22 Nec Software Chugoku Ltd 広告配信システムと広告配信サーバと広告主装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001325520A (ja) * 2000-05-17 2001-11-22 Nec Software Chugoku Ltd 広告配信システムと広告配信サーバと広告主装置

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