JP3049228U - 休息用背もたれ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 休息時は、使用者が快適な姿勢を取ることが
でき、しかも不要時には簡単に折り畳むことができ、収
納に場所を取らず、公知の背もたれ付きいす上にセット
することができる休息用背もたれを提供する。 【解決手段】 ヘッドレストボード部１、バックレスト
ボード部２、ウエストレストボード部３、底台部４、シ
ートクッションボード部５、嵌合部１２を含み、いす上
に直接セットする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、休息用背もたれに関する。特に公知の事務用いすにセットし、使用 者の腰、背中、及び頭部をもたせ掛け、快適な姿勢を取ることにより精神と身体 の活力を回復させることができ、しかも折り畳み携帯に便利な設計の休息用背も たれに係る。

【０００２】

【従来の技術】

現在、一般に使用されている背もたれ付きいすは、その多くは背もたれの高さ は肩を越えないため、使用者は昼休み、或いは疲労時にもいすに寄りかかること ができず、快適な姿勢で休息するこができない。そのため、使用者は机にうつ伏 せの姿勢を取り休息している。しかし、この姿勢は容易に手足の血液の循環不良 を引き起こす。 これに対して、市場ではエアークッション枕等の製品が販売されているが、例 えこのエアークッション枕を使用しても、やはり手のマヒ、首のだるさ等の状況 は発生する。 一方、エアークッション枕を使用せず、背もたれに寄りかかろうとするなら、 上半身を下方に滑らせる必要があり、そうして始めて頭部を背もたれにもたせ掛 けることができる。しかし、この姿勢は腰が宙に浮き下方に湾曲した状態となる ため、時間が長くなれば痛みを生じ、快適な休息を得ることはできなくなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の状況に対応し、休息時は、使用者が快適な姿勢を取ることができ、しか も不要時には簡単に折り畳むことができ、収納に場所を取らず、公知の背もたれ 付きいす上にセットすることができる休息用背もたれを設計する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は休息用背もたれを提供する。それは、公知 の事務用いす上に直接セットすることができ、使用者はその休息時に腰、背中、 及び頭部をもたせ掛け、快適な姿勢で休息を取ることができるものである。 本考案は主に、ヘッドレストボード部、バックレストボード部、ウエストレス トボード部、シートクッションボード部を相互に組み合わせ構成し、長さの調節 が可能であるため、使用者の身長に合わせることができる。 さらに、本考案は不要時には簡単に折り畳むことができ、収納に場所を取らず 、携帯に便利である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案は主に、ヘッドレストボード部１、バックレストボード部２、ウエスト レストボード部３、シートクッションボード部５を含む。図１に示すように、該 ヘッドレストボード部１は該バックレストボード部２内に設置し、該ヘッドレス トボード部１上端には弾力性を具えた弾力ヘッドクッションボード１１を固定、 設置する。該弾力ヘッドクッションボード１１は、その一端を複数の槽台１１４ 上に設置し、湾曲弧状を呈し、頭部、頸部をもたせ掛けることができる。 また、該バックレストボード部２は該ウエストレストボード部３内に設置し、 該ウエストレストボード部３の上端には平板型で弾力性を具えたウエストクッシ ョンボード３１を固定、設置する。該ウエストクッションボード３１は、その一 端を複数の凹槽部３１１の上に設置し、湾曲弧状を呈し、腰部をもたせ掛けるこ とができる。 一方、図４に示すように、該ウエストレストボード部３は嵌合部１２の凹槽１ ３内に設置し、シートクッションボード５下端面には複数の滑り止めライン５１ を設置する。

【０００６】 次に、図２、３、４に示すように、該ヘッドレストボード部１は上バックレス トボード部２０と下バックレストボード部２１が形成するバックレストボード部 ２内に設置し、複数のネジ６は上バックレストボード部２０の複数の孔９を貫通 し、下バックレストボード部２１の複数の孔１０内に固定する。さらに、該バッ クレストボード部２は、上バックレストボード部２０、及び下バックレストボー ド部２１を含み、ヘッドレストボード部１上には、弾力性を具えた弾力ヘッドク ッションボード１１、及び引き出し部１１６を連接する。該弾力ヘッドクッショ ンボード１１上には、欠口１１５を設置し、該欠口１１５は人が力を施すことが でき、弾力ヘッドクッションボード１１はその一端を複数の槽台１１４のある一 槽内に配置し、湾曲し弧状を呈する。ヘッドレストボード部１の両側端に、それ ぞれ反対の形状の複数のスライド凹部１１１を設置し、該スライド凹部１１１の 一端は直角１１２を呈し、一端は斜度１１３を呈する。上バックレストボード部 ２０の両側には、それぞれ複数のスライド凹部１１１を設置し、その上バックレ ストボード部２０上には長方形槽口２０４があり、上バックレストボード部２０ の該スライド凹部２０１の一端は直角２０２を呈し、一端は斜度２０３を呈する 。

【０００７】 続いて、図３に示すように、該ヘッドレストボード部１が下バックレストボー ド部２１内に於いて外に向かいスライドする時、該ヘッドレストボード部１のス ライド凹部１１１はスライドし、下バックレストボード部２１内片側の弾力係合 板２１４上に設置される。こうして、弾力係合板２１４のスライド凹部１１１の 直角１１２内に於ける係合を利用し、ヘッドレストボード部１に対して定位作用 を施す。 一方、ヘッドレストボード部１をバックレストボード部２内に収納しようとす る時には、該スライド凹部１１１の一端は斜度１１３を呈しているため、該弾力 係合板２１４が容易に滑り離れ、ヘッドレストボード部１はスライドし下バック レストボード部２１内に収納される。さらに、複数のネジ６は孔９を貫通し孔１ ０に螺合され、上バックレストボード部２０と下バックレストボード部２１を固 定し、バックレストボード部２を形成する。 該バックレストボード部２は、底台部４内に設置し、上バックレストボード部 ２０の上バックレストボードスライド凹部２０１と下バックレストボード部２１ の下バックレストボードスライド凹部２１１を組み合わせ、共同スライド凹部を 形成する。このため、該バックレストボード部２を底台部４内からスライドし引 き出そうとする時には、底台部４上の片側端に設置された底台部弾力係合板４１ は、下バックレストボードスライド凹部２１１の直角２１２と上バックレストボ ードスライド凹部２０１の直角２０２内に係合し、バックレストボード部２を底 台部４に定位する。また、該下バックレストボードスライド凹部２１１一端の斜 度２１３と上バックレストボード部２０一端の斜度２０３は、底台部弾力係合板 ４１に於けるスライド離脱に有利で、バックレストボード部２を底台部４に内に 収納する。 また、ウエストレストボード部３内には複数の係合ブロック３１２があり、底 台部４上の複数の係合槽４３上に嵌合し、さらにウエストレストボード部３内の 複数の係合槽３１３は底台部４上の複数の係合ブロック４２に嵌合する。こうし て、長方形体を形成後、嵌合部１２の凹槽１３とシートクッションボード部５を 結合すれば、携帯に便利な休息用背もたれと成る。

【０００８】 上記の部品を組み合わせ、ヘッドレストボード部１はバックレストボード部２ 内に設置し、バックレストボード部２はウエストレストボード部３内に設置する 。次に複数の固定ネジ７がウエストレストボード部３の複数の孔３０１を貫通し 、底台部４上の複数の係合ブロック４２上の孔８に螺合する。さらに、底台部４ とウエストレストボード部３を結合後、嵌合部１２とシートクッションボード部 ５を合わせ、携帯に便利な休息用背もたれと成す。 一方、ヘッドレストボード部１上の弾力ヘッドクッションボード１１は人体の 頭部をもたせ掛けることができ、ウエストレストボード部３上の弾力性を具えた ウエストクッションボード３１に設置し、該ウエストクッションボード３１の一 端は複数の凹槽部３１１上に設置し、その湾曲弧状を調整し、腰をもたせ掛ける ことができ、これにより人体工学に符合した快適さを提供することができる。 さらに図５に示すように、この組み合わせ方式は広げて長方形のクッションボ ードとすることができ、使用者は背もたれ付きいす１４上にセットし、寄りかか り休息することができる。また、身長に合わせて長さを調節することもでき、さ らに、図３、４に示すように、折り畳み後はコンパクトで、場所をとらない。

【０００９】 引き続き、図５に示すように、本考案の実施時にはやや三角形を呈したシート クッションボード部５を加えることができる。該シートクッションボード部５は 太ももの下に配置し、その快適性を増加させる。また、該シートクッションボー ド部５下端面には、複数の滑り止めライン５１を設置し、該シートクッションボ ード部５のいす１４上に於ける滑りずれを防止する。

【００１０】 さらに、図６に示すように、本考案の実施時にはヘッドレストボード部１内に スピーカー、及び音楽装置８０を追加、設置し、音楽を発することができる休息 用背もたれとすることもできる。 さらには、図７に示すように、本考案は、ヘッドレストボード部１内に固定、 設置した弾力性を具えた弾力ヘッドクッションボード１１の一端を該ヘッドレス トボード部１上の複数の槽台１１４内に設置し、湾曲弧状を呈し、該湾曲弧状内 には熱を発生、或いは冷たい枕クッション体８２を設置することができる。その 内、ウエストレストボード部３には弾力性を具えたウエストクッションボード３ １を固定、設置し、そのウエストクッションボード３１の一端はウエストレスト ボード部３上の複数の凹槽部３１１内に設置し、湾曲弧状を呈し、該湾曲弧状内 には熱を発生、或いは冷たい枕クッション体８１を設置することができる。 続いてさらに、図８に示すように、本考案はまた、ヘッドレストボード部１内 に桿体８３を追加し、該桿体８３を利用し、別に設置したマスクカバー桿体８５ のマスク８４を追加、設置することができる。使用者は休息時、該マスク８４を 利用し、目に対する光線の刺激を遮断することができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の実施により、使用者はその休息時に、手足のしびれや、腰のだるさを 感じることなく、快適な姿勢で休むことができる。しかも、本考案は不要時には 簡単に折り畳むことができ、収納に場所を取らないばかりでなく、公知の背もた れ付きいす上にセットすることができる。 即ち、本考案は公知の方式の欠点を完全に改良し、また進歩性を具えた極めて 優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の休息用背もたれの優良な実施例を示す
外観立体図である。

【図２】同立体分解図である。

【図３】本考案の休息用背もたれを引き出し、使用して
いる状態を示す部分平断面図である。

【図４】本考案の収納後の状態を示す説明図である。

【図５】本考案の休息用背もたれの使用状態を示す説明
図である。

【図６】本考案の休息用背もたれに音楽装置を設置した
場合の使用状態を示す説明図である。

【図７】同枕クッション対を設置した場合の使用状態を
示す説明図である。

【図８】本考案の休息用背もたれにマスクを設置する態
様を示す説明図である。

【符号の説明】

１ ヘッドレストボード部 １１ 弾力ヘッドクッションボード １１１ スライド凹部 １１２ 直角 １１３ 斜度 １１４ 槽台 １１５ 欠口 １１６ 引き出し部 ２ バックレストボード部 ２０ 上バックレストボード部 ２０１ 上バックレストボードスライド凹部 ２０２ 直角 ２０３ 斜度 ２０４ 長方形槽口 ２１ 下バックレストボード部 ２１１ 下バックレストボードスライド凹部 ２１２ 直角 ２１３ 斜度 ２１４ 弾力係合板 ３ ウエストレストボード部 ３１ ウエストクッションボード ３１１ 凹槽部 ３１２ 係合槽 ３１３ 係合ブロック ３０１ 孔 ４ 底台部 ４１ 底台部弾力係合板 ４２ 係合ブロック ４３ 係合槽 ５ シートクッションボード部 ５１ 滑り止めライン ６ ネジ ７ 固定ネジ ８ 孔 ８０ 音楽装置 ８１ 枕クッション体 ８２ 枕クッション体 ８３ 桿体 ８４ マスク ８５ マスクカバー桿体 ９ 孔 １０ 孔 １２ 嵌合部 １３ 凹槽 １４ いす

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ヘッドレストボード部、バックレストボー
   ド部、ウエストレストボード部、底台部、シートクッシ
   ョンボード部、嵌合部を含み、 該ヘッドレストボード部上には複数の槽台があり、該ヘ
   ッドレストボード部の両側にはそれぞれ複数のスライド
   凹部を設置し、該ヘッドレストボード部上には弾力性を
   具えた弾力ヘッドクッションボードを連接し、該弾力ヘ
   ッドクッションボード上には欠口を設置し、 該バックレストボード部は上バックレストボード部と下
   バックレストボード部を含み、上バックレストボード部
   上には長方形槽口があり、該上バックレストボード部の
   両側にはそれぞれ複数のスライド凹部を設置し、該下バ
   ックレストボード部の両側にもまた複数のスライド凹部
   を設置し、該下バックレストボード部内側には弾力係合
   板を設置し、 該底台部の両側には複数の係合ブロック、及び係合槽を
   設置し、該底台部内には底台部弾力係合板を設置し、 該ウエストレストボード部上にはウエストクッションボ
   ードを具え、該ウエストレストボード部上には複数の凹
   槽部を設置し、該ウエストレストボード部内には複数の
   係合ブロック、及び係合槽を設置し、 該嵌合部内には凹槽があり、 該シートクッションボード部下端面には複数の滑り止め
   ラインを設置し、 該ヘッドレストボード部は、該バックレストボード部内
   に於いて伸縮移動が可能で、該バックレストボード部は
   該ウエストレストボード部と該底台部内に於いて伸縮移
   動が可能であるため、その収納時には、該ヘッドレスト
   ボード部は該バックレストボード部内に収納され、該バ
   ックレストボード部は該ウエストレストボード部と該底
   台部内に於いて収納され、さらに該嵌合部と該シートク
   ッションボード部を対応させ、携帯に便利な長方形体を
   形成し、 使用時には、該ヘッドレストボード部を該バックレスト
   ボード部内よりスライドさせ、引き出し、該バックレス
   トボード部を該ウエストレストボード部と該底台部内よ
   りスライドさせ、引き出し、該ヘッドレストボード部上
   端に設置された弾力性を具えた弾力ヘッドクッションボ
   ードの一端を該ヘッドレストボード部上の複数の槽台内
   に配置し、湾曲弧状を呈し、頭部、頸部をもたせ掛け休
   息することができ、該ウエストレストボード部上端に設
   置された弾力性を具えたウエストクッションボードの一
   端を複数の凹槽部内に配置し、これにより湾曲弧状を呈
   し、腰をもたせ掛け休息することができる、ことを特徴
   とする休息用背もたれ。
2. 【請求項２】前記ヘッドレストボード部上には手で引き
   出すことができる引き出し部を具えることを特徴とする
   請求項１記載の休息用背もたれ。
3. 【請求項３】前記ヘッドレストボード部内にスピーカ
   ー、及び音楽を発する音楽装置を設置したことを特徴と
   する請求項１記載の休息用背もたれ。
4. 【請求項４】前記ヘッドレストボード部に設置された弾
   力性を具えた弾力ヘッドクッションボードの一端を該ヘ
   ッドレストボード部上の複数の槽台内に配置し、これに
   より湾曲弧状を呈し、該湾曲弧状内には熱を発する、或
   いは冷たい枕クッション体を設置したことを特徴とする
   請求項１記載の休息用背もたれ。
5. 【請求項５】前記ウエストレストボード部に設置された
   弾力性を具えたウエストクッションボードの一端を該ウ
   エストレストボード部上の複数の凹槽部内に配置し、こ
   れにより湾曲弧状を呈し、該湾曲弧状内には熱を発す
   る、或いは冷たい枕クッション体を設置したことを特徴
   とする請求項１記載の休息用背もたれ。
6. 【請求項６】前記ヘッドレストボード部１内に桿体を設
   置し、該桿体を利用し、別に設置したマスクカバー桿体
   のマスクを設置し、使用者は休息時、該マスクを利用
   し、目に対する光線の刺激を遮断することを特徴とする
   請求項１、３、４、或いは５のいずれかに記載の休息用
   背もたれ。