JP3047212U

JP3047212U - 化粧料容器

Info

Publication number: JP3047212U
Application number: JP1997008332U
Authority: JP
Inventors: 昭夫西峯
Original assignee: 株式会社西峯化学
Priority date: 1997-09-18
Filing date: 1997-09-18
Publication date: 1998-04-10
Anticipated expiration: 2003-09-18

Abstract

(57)【要約】【課題】容器において、パウダー状化粧料の詰め替え
を可能にし、使用時のパウダーの飛散を防ぐ。【解決する手段】上面開口した浅底の容器本体１と、
容器本体１に着脱可能に被さり上面が開口した蓋枠２
と、蓋枠２の開口面を緊張状態に覆って設けられた伸縮
性ネット３と、該蓋枠２を一周して該蓋枠２に被さる押
さえ枠４とによって構成される。蓋枠２と押さえ枠４は
伸縮性ネット３の外周部を挟んで該挟持部が溶着固定さ
れており、蓋枠２と一緒に伸縮性ネット３と押さえ枠４
を一緒に外すことができ、容器本体１への化粧料の補充
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野】

本考案は、粉おしろい等のパウダー状化粧料を収容する浅底の容器に関する物である。

【０００２】

【従来の技術】

従来斬種容器として、図３に示す如く、化粧料を収容した上面開口の浅底容器本体(５)に対して、該本体の上面開口に被さる様にネット(51)を装着した容器が提案されている(実開平３−７２８０８号公報)。

【０００３】上記容器は、パフをネット(51)の上から擦るよう押しつけることにより、パフに化粧料が付着する。又、ネットの存在によって、化粧料の飛散と付着しすぎることが防止される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記化粧料容器は、ネット(51)の取り外しは出来ず、従って化粧料の補充が利かず、容器は使い捨てとなる無駄があった。本考案は、ネットを簡単に取り外し出来る様にすることにより、化粧料の詰め替えが利き、繰り返し使用できる化粧料容器を明らかにするものである。

【０００５】

【課題を解決する手段】

本考案の化粧料容器は、化粧料を収容する上面が開口した浅底の容器本体(１) と、容器本体(１)に着脱可能に嵌まり上面が開口した蓋枠(２)と、蓋枠(２)の開口面を緊張状態に覆って設けられた伸縮性ネット(３)と、該蓋枠(２)を一周して該蓋枠(２)に嵌まる押さえ枠(４)とによって構成され、伸縮性ネット(３)の外周部は蓋枠(２)と押さえ枠(４)との間に挟まれ両者に溶着されて蓋枠(２)、伸縮性ネット(３)及び押さえ枠(４)は一体化している。

【０００６】

【作用及び効果】

容器本体(１)から蓋枠(２)を外すと、該蓋枠(２)に容着された伸縮性ネット( ３)及び押さえ枠(４)も一緒に外れるため、容器本体(１)への化粧料の詰め替えができる。

【０００７】容器本体(１)に蓋枠(２)を被せたとき、蓋枠(２)上の伸縮性ネット(３)が弛んだ状態では、見映えも悪く、パフの滑りも悪いが、本考案では、押さえ枠(４)を蓋枠(２)に嵌める際、該押さえ枠(４)で伸縮性ネット(３)の外周の全周を引っ張る様にして嵌めることができ、この状態で、押さえ枠(４)、伸縮性ネット(３)の外周縁及び蓋枠(２)を溶着できるので、伸縮性ネット(３)を緊張状態に張ることができ、見映えも良く、又、伸縮性ネット(３)上のパフの滑りも良く使い易い。しかもネット(３)は化粧料の飛散を防ぐ。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案の容器の構成部品である容器本体(１)、蓋枠(２)、伸縮性ネット(３)、押さえ枠(４)の斜面図である。この容器には図示しない別個の蓋体が着脱可能に被さる。

【０００９】容器本体(１)は上面が開口した浅底の円形体に形成され、下端外周の全周に亘ってリブ(11)を突設している。上記容器本体(１)に着脱可能に被さる略リング状の蓋枠(２)は、上端開口に内向きフランジ(22)を有し、下端に外向きフランジ(21)を有しており、下端内面に前記容器本体(１)のリブ(11)を軟係止する周溝(23)が開設されている。

【００１０】伸縮性ネット(３)は、引っ張り力を加えない自然な状態では蓋枠(２)の外径よりも少し大きな円形に形成されている。

【００１１】押さえ枠(４)は、蓋枠(２)に被さるリング状に形成され、上端に内向きフランジを有している。

【００１２】上記容器本体(１)、蓋枠(２)、押さえ枠(４)はＡＢＳ樹脂、伸縮性ネット(３) はナイロンにて形成されているが、これに限定されるものではない。但し、蓋枠 (２)、押さえ枠(４)、伸縮性ネット(３)は高周波ウェルダー等の溶着が効く素材に限る。

【００１３】次に、容器の組立手順を説明する。先ず、蓋枠(２)の内向きフランジ(22)上に、伸縮性ネット(３)の中心を一致して載せ、伸縮性ネット(３)の上から押さえ枠(４)を蓋枠(２)嵌める。

【００１４】このとき、蓋枠(２)の内向きフランジ(22)外周からはみ出た伸縮性ネット(３) の縁部(31)が押さえ枠(４)に引っ張られて、蓋枠(２)の外周面と押さえ枠(４)の内周面との間に噛み込む。これによって、伸縮性ネット(３)の外周縁が均等に引っ張られて、伸縮性ネット(３)は緊張状態に張られる。

【００１５】押さえ枠(４)の内向きフランジ(41)と蓋枠(２)の内向きフランジ(22)との間を高周波ウェルダーによって溶着する。伸縮性ネット(３)は緊張状態のまま、その外周部が、蓋枠(２)の内向きフランジ(22)及び押さえ枠(４)の内フランジ(41)に溶着され、蓋枠(２)、伸縮性ネット (３)及び押さえ枠(４)は一体化される。

【００１６】粉おしろい等のパウダー状化粧料を詰めた容器本体(１)に対して、伸縮性ネット(３)及び押さえ枠(４)を装着した蓋枠(２)を被せる。容器本体(１)下端のリブ(11)が蓋枠(２)下端の周溝(23)に嵌まって、蓋枠(２) は容器本体(１)に軟係止される。

【００１７】伸縮性ネット(３)の上から、パフを擦る様に押さえつけると、伸縮性ネット( ３)の目を通して適量の化粧料がパフに付着する。伸縮性ネット(３)は緊張状態に張られているため、見映えもよく、又、パフの滑りも良好で使い易い。

【００１８】伸縮性ネット(３)の上から容器本体(１)の底を押さえると、蓋枠(２)と容器本体(１)を分離させることができるので、化粧料の補充が簡単にできる。

【００１９】本考案の実施に際し、容器本体(１)と蓋枠(２)の軟係止は、実施例の様に容器本体(１)のリブ(11)と、蓋枠(２)の周溝(23)との係合に限らず、容器本体(１)に周溝、蓋枠(２)と該周溝に係合するリブを設けても可い。又、容器本体(１)に雄ネジ、蓋枠(２)に該雄ネジに螺合する雌ネジを形成し、或いは容器本体(１)に対する蓋枠(２)の嵌合を、容易に外れないクリアランスとする等、容器本体(１)と蓋枠(２)の軟係止手段は問わない。

【図面の簡単な説明】

【図１】容器の構成部品の分解斜視図である。

【図２】組立状態の容器の要部断面図である。

【図３】従来例の化粧料容器の断面図である。

【符号の説明】

(１) 容器本体 (２) 蓋枠 (３) 伸縮性ネット (４) 押さえ枠

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】化粧料を収容する上面が開口した浅底の
容器本体(１)と、容器本体(１)に着脱可能に嵌まり上面
が開口した蓋枠(２)と、蓋枠(２)の開口面を緊張状態に
覆って設けられた伸縮性ネット(３)と、該蓋枠(２)を一
周して該蓋枠(２)に嵌まる押さえ枠(４)とによって構成
され、伸縮性ネット(３)の外周部は蓋枠(２)と押さえ枠
(４)との間に挟まれ両者に溶着されて蓋枠(２)、伸縮性
ネット(３)及び押さえ枠(４)は一体化している化粧料容
器。