JP3047163U - 浮遊式噴水装置 - Google Patents

浮遊式噴水装置

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JP3047163U
JP3047163U JP1997008254U JP825497U JP3047163U JP 3047163 U JP3047163 U JP 3047163U JP 1997008254 U JP1997008254 U JP 1997008254U JP 825497 U JP825497 U JP 825497U JP 3047163 U JP3047163 U JP 3047163U
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敬三 竹尾
誠三 崎村
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株式会社丸島アクアシステム
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中ポンプの耐用期間を延長することがで
き、かつ、故障頻度を減少させることによってメンテナ
ンスコストの低減を図ることができるとともに、貯水池
等の水の浄化を行い得るようにする。 【解決手段】 噴水装置1は、外周面がパンチングメタ
ル25で覆われた容器本体2と、この容器本体2の中に
装備された水中ポンプ3と、この水中ポンプ3からの吐
出水を噴水する噴水ノズル53,56と、水中ポンプ3
が水没した状態で水に浮くように容器本体2に浮力を付
与するフロート4と、容器本体2の水没部分の周りに所
定ピッチで環状に吊り下げられた複数の微生物繁殖用の
紐体63とを備えて構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、貯水池等に浮かべた状態で水を噴水する浮遊式噴水装置に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来、貯水池等の所定の水域に浮遊させた状態で水を噴水するように構成され た浮遊式噴水装置が知られている。この噴水装置は、外周面に複数の通水孔を有 する有底の円筒状容器と、この円筒状容器の中に設けられた水中ポンプと、この 水中ポンプからの吐出水を噴水する噴水ノズルと、上記水中ポンプが円筒状容器 内で水没した状態で水に浮くように上記枠体に浮力を付与するフロートから構成 されている。このような構成の浮遊式噴水装置によれば、貯水池等の適所に円筒 状容器を浮かべた状態で水中ポンプを駆動することにより、貯水池等の水が水中 ポンプに吸引されて吐出され、この吐出水が噴水ノズルから噴水されることによ って、貯水池等の景観が興趣に富んだものになる。そして、水に浮かんだ噴水装 置は貯水池等で移動させることが容易であるため、所望の水域で噴水することが できるとともに、貯水池等の水が直接噴水されるため、配管の付設が不要になり 、その分設備コストが軽減される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の浮遊式噴水装置においては、貯水池等の水が水 中ポンプに直接供給されて噴水ノズルから吐出されるようになっているため、水 中に存在するゴミや微小な砂粒等の各種の浮遊物質がそのまま水中ポンプに吸引 されて吐出され、これによって水中ポンプの耐用期間が短くなるとともに、噴水 ノズルが詰まり易くなるという問題点を有している。
【0004】 なお、浮遊物質の水中ポンプへの吸引を防止するために、水中ポンプの吸引口 にフィルタを設ける場合があるが、浮遊物質除去効率を向上させるために目の細 かいフィルタを設けるとその分圧力損失が増大し、水中ポンプを駆動させるため の動力コストが増加するという新たな問題点が提起される。
【0005】 また、噴水装置を稼働させることにより貯水池等に水流が発生するため、その 撹拌作用によって水の浄化が期待されるが、表面を泡立てながら乱流状態で流下 する河川水のようには優れた浄化作用を得ることができるものではなく、水質浄 化作用の改良が嘱望されていた。
【0006】 本考案は、上記のような状況に鑑みてなされたものであり、水中ポンプの耐用 期間を延長することができ、かつ、故障頻度を減少させることによってメンテナ ンスコストの低減を図ることができるとともに、貯水池等の水の浄化を行い得る 浮遊式噴水装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載の浮遊式噴水装置は、所定の枠体に支持された水中ポン プと、この水中ポンプからの吐出水を噴水する噴水ノズルと、上記水中ポンプが 水没した状態で水に浮くように上記枠体に浮力を付与するフロートからなる浮遊 式噴水装置であって、上記容器の水没部分の周りに環状に複数本の微生物繁殖用 の培地体が吊り下げられていることを特徴とするものである。
【0008】 この浮遊式噴水装置によれば、貯水池等に配置された容器は、フロートの浮力 によって水に浮くとともに、通水孔を通して内部に水が導入された状態になるた め、この状態で水中ポンプを駆動することによってポンプからの吐出水は噴水ノ ズルから噴水される。このように容器を水に浮かべることによって貯水池等の任 意の場所から噴水することが可能になり、噴水装置配設の自由度が増大する。
【0009】 そして、容器の水没部分の周りに環状に複数本の微生物繁殖用の培地体が吊り 下げられており、従って、容器を貯水池等に長期間に亘って浮かべておくことに より、培地体に各種の汚染物質を分解除去する微生物が繁殖した状態になるとと もに、水中ポンプの駆動によって容器内に導入される水は周りの培地体に接触す るため、この接触時に水中の各種の汚染物質が微生物によって分解され、清浄化 される。
【0010】 従って、噴水装置を稼働させることにより、貯水池等の景観が噴水によって趣 向に富んだものになるとともに、別途水を浄化するための浄化装置を設けること なく貯水池等の水質も改善され、環境保全における設備投資の削減を図る上で有 効である。
【0011】 本考案の請求項2記載の浮遊式噴水装置は、請求項1記載の浮遊式噴水装置に おいて、上記培地体は紐体であることを特徴とするものである。
【0012】 この浮遊式噴水装置によれば、紐体は、繊維体を編んだりあるいは組むことに よって形成されているため、全ての隣接する繊維体間に微小な隙間が形成されて おり、紐体全体には非常に多くの隙間が形成された状態になっている。このよう な微小な隙間は、微生物の繁殖のための培地として好適であるとともに、各種の 汚染物質を取り込む機能をも備えているため、これらの隙間に取り込まれた汚染 物質はそこに繁殖している微生物に捕捉されて分解され易くなる。
【0013】 このように紐体は、培地体として好適であるばかりか、各種のものが安価で市 販されており、入手が容易であるとともに、劣化した場合の新品との交換も容易 である。
【0014】 本考案の請求項3記載の浮遊式噴水装置は、請求項1記載の浮遊式噴水装置に おいて、上記培地体は織製品からなる帯体であることを特徴とするものである。
【0015】 この浮遊式噴水装置によれば、帯体は、上記請求項2の紐体と同様の作用を有 している他、その幅寸法を大きくすることによって水が帯体の幅広い面に接触す るため、帯体と水との接触面積が大きくなり、その分培地体の水に対する浄化機 能が向上する。
【0016】 本考案の請求項4記載の浮遊式噴水装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載 の浮遊式噴水装置において、上記容器は、その上部に径方向に延びるように突設 された複数本の支持部材を有し、各支持部材には複数本の上記培地体が吊り下げ られていることを特徴とするものである。
【0017】 この浮遊式噴水装置によれば、培地体は、支持部材に吊持させることにより容 器の周りに容易に付設された状態になり、かつ、各支持部材に培地体が設けられ た状態で、培地体は容器の中央部を中心とした複数の同心円を描くように容器の 周りに複数段で配設されるため、貯水池等の水は、容器に到達するまでの間に複 数段で培地体に接触し、これによって水の浄化効果が向上する。
【0018】 本考案の請求項5記載の浮遊式噴水装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載 の浮遊式噴水装置において、上記各支持部材は、垂下された複数本の棒状体を有 し、上記培地体は、上記棒状体に螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする ものである。
【0019】 この浮遊式噴水装置によれば、培地体は、支持部材から垂下した棒状体に巻き 付けられることによって垂下状態が安定し、水流による揺らぎによって隣接した 培地体同士が絡み合うことが確実に防止され、これによって培地体の配設状態が 安定する。
【0020】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案に係る浮遊式噴水装置の一実施形態を示す一部切欠き斜視図で あり、図2はその平面図、図3はその断面図である。これらの図に示すように、 噴水装置1は、上部が開放した有底円筒状の容器本体(円筒状容器)2と、この 容器本体2の内部に装備された複数台の水中ポンプ3と、上記容器本体2の上部 に付設されたフロート4と、上記水中ポンプ3から吐出された水を噴水する噴水 部5と、上記容器本体2の外周面の上部であってフロート4の下面部に設けられ た水質浄化部6とを備えた基本構成を有している。
【0021】 上記容器本体2は、円形に形成された底部環状枠体21と、この底部環状枠体 21に周方向に所定ピッチで立設された複数本の支柱22と、上記底部環状枠体 21に支持された底板23と、上記各支柱22の頂部間に架橋された頂部環状枠 体24と、上記各支柱22を取り巻くように設けられたパンチングメタル25と からなっている。
【0022】 上記底部環状枠体21、支柱22および頂部環状枠体24はいずれも断面視が L字形状を呈したアングル材が適用され、それぞれ所定寸法および所定形状に加 工されたこれらのアングル材が相互に溶接されることによって容器本体2の枠体 20が形成され、この枠体20の底部の底部環状枠体21に底板23が溶接止め されるとともに、支柱22にパンチングメタル25が溶接止めされることによっ て容器本体2が形成されている。このパンチングメタル25には、プレス処理に よって形成された多くのパンチングホール25aが穿設されており、このパンチ ングホール25aを通して貯水池等の水が容器本体2内に入り込むようになって いる。
【0023】 このような容器本体2の底板23下部には、底板23の中心を通るように底部 環状枠体21の一方の縁部から対向した縁部に向けて断面視でコ字形状の補強部 材26が差し渡され、これによって枠体20が全体的に補強されるとともに、特 に底板23は、上部に重量物が配置されても凹まないように補強された状態にな っている。また、底板23の上面部には、中心部で補強部材26に直交するよう に支持板27が設けられ、この支持板27上に上記水中ポンプ3が3台据え付け られている。
【0024】 また、上記複数本の支柱22の内の少なくとも1本の下端部には、係止金具2 2aが設けられ、この係止金具22aにワイヤロープ28aが係止されていると ともに、このワイヤロープ28aの先端部にはアンカ28が取り付けられている 。ワイヤロープ28aは、噴水装置1の配設位置における貯水池等の水深よりも 若干長めに寸法設定され、水底に沈めたアンカ28が水底に位置することによっ て、アンカ28にワイヤロープ28aを介して接続された噴水装置1の浮遊移動 が阻止されるようにしている。
【0025】 上記水中ポンプ3は、本実施形態においては、支持板27の中央部に立設され た中央部ポンプ3aと、支持板27の両側部に立設された一対の側部ポンプ3b との3台が採用されている。各水中ポンプ3は、水を吸引して吐出するように構 成されたポンプ本体31と、このポンプ本体31を駆動する電動機32とからな っている。これらの水中ポンプ3は、所定の連結部材を介して上記枠体20底部 の支持板27に固定されている。このような水中ポンプ3が駆動されることによ って、パンチングメタル25のパンチングホール25aを通して容器本体2内に 侵入した水がポンプ本体31に吸引されて噴水部5に向けて吐出されるようにな っている。
【0026】 上記フロート4は、内部が空洞の環状密閉容器によって形成されている。この フロート4は、外観視における内径寸法が上記容器本体2の外径寸法よりも若干 大きく寸法設定されている。そして、フロート4は、容器本体2の上部がこのフ ロート4の中央部の穴に嵌め込まれた状態で接続金具41を介して容器本体2に 固定されている。上記接続金具41は、フロート4の外観視での内周面に溶接止 めで固定されているとともに、容器本体2の支柱22にボルト止めで固定され、 これによってフロート4の容器本体2に対する接続状態が確実なものになるよう にしている。
【0027】 そして、このようなフロート4は、噴水装置1を水に浮かべた状態で容器本体 2の下部がほとんど水没するとともに、吃水線がフロート4の上下方向の略中央 部に位置するような浮力が得られるように容量設定され、噴水装置1のほとんど の部分が水面下に位置することによって噴水装置1の浮遊状態が安定するように なされている。
【0028】 上記噴水部5は、各側部ポンプ3bの頂部の吐出口に接続された一対の側部吐 出本管51と、容器本体2内の上部においてそれぞれの側部吐出本管51の先端 側に接続された環状を呈する環状支管52と、この環状支管52の上部に周方向 に等ピッチで上方に向けて突設された複数本の側部噴水ノズル53と、上記中央 部ポンプ3aの頂部の吐出口に接続された中央部吐出管54と、この中央部吐出 管54に分水槽55を介して接続された中央部噴水ノズル56とを備えて形成さ れている。
【0029】 上記側部噴水ノズル53は、噴水方向が容器本体2の外側に向かって斜め上方 に延びるように先端部が僅かに折り曲げられているとともに、ノズル孔の径寸法 が中央部噴水ノズル56のノズル孔の径寸法より相当小さく寸法設定され、これ によって全ての側部噴水ノズル53から噴水された状態で容器本体2の周りに環 状に水幕が形成される一方、中央部噴水ノズル56からの噴水によって大量の水 が高く噴き上げられ、これらの対照で噴水装置1からの噴水が興趣に富んだもの になるようにしている。
【0030】 また、上記各側部噴水ノズル53には開閉バルブ53aが設けられ、この開閉 バルブ53aの開閉操作によって側部噴水ノズル53から噴水させたり、噴水を 止めたりすることができるようになっている。
【0031】 上記分水槽55は、中央部噴水ノズル56からの噴水圧の平準化を行うための ものであり、中央部ポンプ3aから分水槽55内に吐出された水の水圧は、分水 槽55の上部に密封された空気の圧縮・膨張によって平準化されて中央部噴水ノ ズル56の先端から噴水され、これによって吐出水圧の変動があっても噴水高さ が一定になるようにしている。この分水槽55には、開閉バルブ57aを備えた フィードバック管57が設けられ、開閉バルブ57aの開度調節によってフィー ドバック管57を介して中央部ポンプ3aから吐出された水の容器本体2内への フィードバック量を調節し得るようにしてあり、この調節で中央部噴水ノズル5 6からの噴水量を調節し得るようになっている。
【0032】 図4は、水質浄化部6を説明するための図3の要部の斜視図である。以下、図 3および必要に応じて図1〜図3に基づいて水質浄化部6について詳細に説明す る。これらの図に示すように、水質浄化部6は、上記フロート4の下面部に周方 向等ピッチで、かつ、径方向に延びるように設けられた複数本の支持部材61と 、各支持部材61から径方向等ピッチで垂下された複数本の棒状体62と、この 棒状体62に螺旋状に巻き付けられた、培地体としての紐体63とを備えて構成 されている。
【0033】 本実施形態においては、上記支持部材61として水平方向に延びる水平部61 aと、この水平部61aの長手方向に延びる中心線部分から下方に垂下した垂直 部61bとからなるT型鋼が採用されている。
【0034】 一方、フロート4の下面部には、上記支持部材61に対応した断面視でC字形 状のガイドレール42が、その開口側を下方に向けた状態で径方向に延びるよう に複数本固定され、このガイドレール42のガイド溝42aに支持部材61の水 平部61aを嵌め込むことによって、垂直部61bをガイド溝42aの開口部か ら下方に突出させた状態で支持部材61がガイドレール42に装着されるように なっている。また、支持部材61がガイドレール42に装着された状態で、支持 部材61およびガイドレール42に互いに対応して穿設された貫通孔の双方にボ ルトBを嵌入してナットで締結することにより、一旦装着された支持部材61が ガイドレール42から抜け出ないようにしている。
【0035】 そして、支持部材61をガイドレール41に案内させつつ出し入れすることに より、支持部材61のガイドレール41に対する突出量を適切に調節することが できる。
【0036】 このような支持部材61の垂直部61bには、径方向に等ピッチで下部に複数 個の係止環64が取り付けられている。この係止環64に棒状体62の頂部のフ ック62aが係合された状態でその開口部分が閉止するようにかしめられること により、棒状体62が係止環64に外れ止め状態で取り付けられている。
【0037】 そして、このような棒状体62に、各種の微生物繁殖の培地になる紐体63が 螺旋状で巻き付けられている。具体的には、この紐体63は、その上端部が上記 フック62aに結着された状態で下方に向かって棒状体62に順次巻き付けられ 、先端側が棒状体62の下端部に結着されることによって紐体63が棒状体62 に装着された状態になるようにしている。
【0038】 上記紐体63は、多数の繊維体が互いに組まれることによって形成されたもの であり、また、繊維体としては、天然繊維、合成繊維あるいはカーボン繊維等、 金属繊維以外のものであればどのような繊維であってもよい。
【0039】 以上詳述したように、本考案に係る噴水装置1は、外周面がパンチングメタル 25で覆われた容器本体2と、この容器本体2の中に装備された水中ポンプ3と 、この水中ポンプ3からの吐出水を噴水する噴水ノズル53,56と、水中ポン プ3が水没した状態で水に浮くように容器本体2に浮力を付与するフロート4と 、容器本体2の水没部分の周りに所定ピッチで環状に吊り下げられた複数の微生 物繁殖用の紐体63とを備えて構成されているため、容器本体2を貯水池等に長 期間に亘って浮かべておくことにより、紐体63に各種の汚染物質を分解除去す る微生物が繁殖した状態になる。従って、水中ポンプ3の駆動によって容器本体 2内に導入される水は周りの紐体63に接触し、この接触時に水中の各種の汚染 物質が微生物によって分解され、これによって貯水池等の水を清浄化することが できる。
【0040】 従って、噴水装置1を稼働させることにより、貯水池等の景観を噴水によって 趣向に富んだものにすることができるとともに、別途水を浄化するための浄化装 置を設けることなく貯水池等の水質を改善することができ、環境保全における設 備投資の削減を図る上で有効である。
【0041】 また、水中に浮遊しているゴミや塵埃等の浮遊物質も紐体63に捕捉されるた め、水中ポンプ3に供給される水の中に含まれた浮遊物質により水中ポンプ3に 設けられているフィルタが目詰まりして水中ポンプ3の能力が低下したり、噴水 ノズル53,56が詰る等の不都合が解消され、噴水装置1のメンテナンスコス トの低減を図る上で好都合である。
【0042】 本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含した ものである。
【0043】 (1)上記の実施形態においては、培地体として紐体63が採用されているが、 本考案は培地体が紐体63であることに限定されるものではなく、帯状体や布状 体であってもよい。
【0044】 (2)上記の実施形態においては、紐体63は支持部材61から垂下された棒状 体62に巻き付けられているが、支持部材61を設けることなく紐体63を直接 支持部材61から垂下させるようにしてもよい。但しこのようにした場合は、隣 接する紐体63同士が相互に絡み合うのを防止するために、紐体63の先端部に ウェイトを取り付け、紐体63を常に緊張状態にしておくことが好ましい。
【0045】 (3)上記の実施形態においては、容器本体2は円筒状に形成されているが、本 発明は、容器本体2が円筒状であることに限定されるものではなく、角筒状であ ってもよいし、楕円筒状であってもよいし、その他平面視で星型を呈した異型筒 状であってもよい。
【0046】 (4)上記の実施形態においては、フロート4は環状に形成されているが、本発 明はフロート4が環状であることに限定されるものではなく、それぞれが他とは 独立した複数個のフロートを容器本体2に取り付けるようにしてもよい。
【0047】 (5)上記の実施形態においては、複数本の支持部材61が周方向に等ピッチで 設けられているとともに、複数本の棒状体62が径方向に等ピッチで設けられて いるが、本考案は、これらが等ピッチで設けられることに限定されるものではな く、状況に応じてランダムに設けてもよい。
【0048】
【考案の効果】
本考案の請求項1記載の浮遊式噴水装置によれば、噴水装置を、所定の枠体に 支持された水中ポンプと、この水中ポンプからの吐出水を噴水する噴水ノズルと 、水中ポンプが水没した状態で水に浮くように容器に浮力を付与するフロートと から構成し、容器の水没部分の周りに環状に複数本の微生物繁殖用の培地体を吊 り下げたため、容器を貯水池等に長期間に亘って浮かべておくことにより、培地 体に各種の汚染物質を分解除去する微生物が繁殖した状態になるとともに、水中 ポンプの駆動によって容器内に導入される水は周りの培地体に接触し、この接触 時に水中の各種の汚染物質が微生物によって分解され、これによって貯水池等の 水を清浄化することができる。
【0049】 従って、噴水装置を稼働させることにより、貯水池等の景観を噴水によって趣 向に富んだものにすることができるとともに、別途水を浄化するための浄化装置 を設けることなく貯水池等の水質を改善することができ、環境保全における設備 投資の削減を図る上で有効である。
【0050】 本考案の請求項2記載の浮遊式噴水装置によれば、培地体を紐体で形成したた め、繊維体で形成された紐体においては、全ての隣接する繊維体間に微小な隙間 が形成されており、紐体全体には非常に多くの隙間が形成された状態になってい るので、このような微小な隙間は、微生物の繁殖のための培地として好適である とともに、各種の汚染物質を取り込む機能をも備えており、これらの隙間に取り 込まれた汚染物質はそこに繁殖している微生物に効果的に分解させることができ る。
【0051】 このように紐体は、培地体として好適であるばかりか、各種のものが安価で市 販されており、入手が容易であるとともに、劣化した場合の新品との交換も容易 に行うことができる。
【0052】 本考案の請求項3記載の浮遊式噴水装置によれば、培地体を織製品からなる帯 体で形成したため、帯体は、請求項2の紐体と同様の作用効果を有している他、 その幅寸法を大きくすることによって水が帯体の幅広い面に接触するため、帯体 と水との接触面積が大きくなり、その分培地体の水に対する浄化機能を向上させ ることができる。
【0053】 本考案の請求項4記載の浮遊式噴水装置によれば、容器には、その上部に径方 向に延びるように突設された複数本の支持部材を設け、各支持部材には複数本の 培地体を吊り下げたため、培地体は、各支持部材に培地体が設けられた状態で、 容器の中央部を中心とした複数の同心円を描くように容器の周りに複数段で配設 され、これによって貯水池等の水は、容器に到達するまでの間に複数段で培地体 に接触し、水の浄化効果を向上させることができる。
【0054】 本考案の請求項5記載の浮遊式噴水装置によれば、各支持部材には垂下した複 数本の棒状体を設け、培地体を棒状体に螺旋状で巻き付けたため、培地体は、支 持部材から垂下した棒状体に巻き付けられることによって垂下状態が安定し、水 流による揺らぎによって隣接した培地体同士が絡み合うことを確実に防止するこ とができ、これによって培地体の配設状態を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る浮遊式噴水装置の一実施形態を示
す一部切欠き斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の側面視の断面図である。
【図4】水質浄化部を説明するための図3の要部の斜視
図である。
【符号の説明】
1 噴水装置 2 容器本体 20 枠体 21 底部環状枠体 22 支柱 23 底板 24 頂部環状枠体 25 パンチングメタル 26 補強部材 27 支持板 28 アンカ 28a ワイヤロープ 3 水中ポンプ 3a 中央部ポンプ 3b 側部ポンプ 31 ポンプ本体 32 電動機 4 フロート 41 接続金具 42 ガイドレール 42a ガイド溝 5 噴水部 51 側部吐出本管 52 環状支管 53 側部噴水ノズル 53a 開閉バルブ 54 中央部吐出管 55 分水槽 56 中央部噴水ノズル 6 水質浄化部 61 支持部材 61a 水平部 61b 垂直部 62 棒状体 62a フック 63 紐体 64 係止環

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の枠体に支持された水中ポンプと、
    この水中ポンプからの吐出水を噴水する噴水ノズルと、
    上記水中ポンプが水没した状態で水に浮くように上記枠
    体に浮力を付与するフロートからなる浮遊式噴水装置で
    あって、上記容器の水没部分の周りに環状に複数本の微
    生物繁殖用の培地体が吊り下げられていることを特徴と
    する浮遊式噴水装置。
  2. 【請求項2】 上記培地体は紐体であることを特徴とす
    る請求項1記載の浮遊式噴水装置。
  3. 【請求項3】 上記培地体は織製品からなる帯体である
    ことを特徴とする請求項1記載の浮遊式噴水装置。
  4. 【請求項4】 上記容器は、その上部に径方向に延びる
    ように突設された複数本の支持部材を有し、各支持部材
    には複数本の上記培地体が吊り下げられていることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の浮遊式噴水
    装置。
  5. 【請求項5】 上記各支持部材は、垂下された複数本の
    棒状体を有し、上記培地体は、上記棒状体に螺旋状に巻
    き付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の浮遊式噴水装置。
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WO2019216123A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 株式会社鶴見製作所 噴水装置

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