JP3047027U - 携帯電話機の電磁シールド装置 - Google Patents

携帯電話機の電磁シールド装置

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JP3047027U
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antenna
mobile phone
conductor
shielding device
electromagnetic shielding
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JP1997008640U
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Inventor
治雄 平井
幸男 日高
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株式会社エフ・アイ・ティ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話機のアンテナ部に取付けて電磁波の
シールドが簡便且つ効率良く行われるようにするための
製品の提供。 【解決手段】 携帯電話機のアンテナに金属等の導電体
を利用してL(コイル)、C(コンデンサー)、R(抵
抗)を構成した共振アンテナを取り付け、共振アンテナ
のジュール熱、及び導電体による電磁波反射により不必
要な有害電磁波を吸収させるのであり、導電体としては
アルミニウム、SUS304、銅、ニッケル、クロム等
の金属箔を使用すると共に、板厚10μm〜50μm、
幅8mm〜30mm、長さ8mm〜50mmとなし、且
つこれに紙、プラスチック等の絶縁体を張り付けた構成
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は携帯電話機の電磁シールド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁波(マイクロ波 300MHz〜30GHz)は水の分子を振動させ発熱 させる作用が強く、現在は電子レンジ(2.45GHz)等にも応用されている が、マイクロ波を人間が浴びた時の恐ろしさは、第二次世界大戦中、レーダーを 取り扱っていたアメリカ軍人に白内障や子供ができない無精子症が多発したこと でよく知られている。
【0003】 この電磁波の規制値に関しては、ソ連や北欧諸国と違い、日本は法律としては 、電気用品取締法にて、「電子レンジ扉閉の状態で、扉から5cmの距離で、電 磁波電力密度1mW/cm2 以下」という規制がある程度である。 現在、若者を中心に、携帯電話機が非常に普及しているが、携帯電話機はPH S(簡易型携帯電話)と違い、中継局をできるだけ少なく、且つ広範囲の領域を カバーするため、通常では不要と考えられるような表1に示す如き強力な電磁波 が放射されている。
【0004】
【表1】
【0005】 参考までに、携帯電話機から放射される電磁波電力密度の測定結果を表2に示 すが、携帯電話機から10cm離れた距離に於いても、電子レンジから5cmで の規制値1mW/cm2 の値を示しており、実際の携帯電話機使用条件である距 離1cm(距離1/10)に於いては、この規制値の100倍の強力な電磁波を 脳が浴びていることになる。
【0006】
【表2】
【0007】 従来の電磁波シールド装置は、アンテナ部を除いた携帯電話機本体を、化学繊 維に金属を無電界メッキして導電性を持たせた導電布で包み込むものと、携帯電 話機ケースに導電性のシール、又はテープを貼り付けたものの2種類に分けるこ とができる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
携帯電話機から発信される電磁波はアンテナから放射されており、例えアンテ ナが引き出されず収納された状態であっても、アンテナ部以外のケース部から放 射される電磁波は殆ど無い。従って、携帯電話機本体に取り付けられた従来の電 磁シールド装置では、宣伝の謳い文句とは違って、殆ど効果がないか、例えあっ たとしても非常に僅かというのが実態であった。 本考案は上記問題点を解決せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
電磁波のシールド方法としては、従来応用されていた導電性の材料により、電 磁波を殆ど反射させ、一部を表皮電流として吸収し透過させない方法があるが、 その他に電磁波を共振アンテナで受けて電流に変換し、その電流をジュール熱と して吸収する方法も考えられる。 本考案装置は、同時にこの両方の作用効果が図られるようにするのである。 但し、共振アンテナの共振特性さえ良くすれば、導電体による反射効果は無くて もシールド効果を十分発揮させることが可能である。
【0010】 本考案では、電磁シールド装置を携帯電話機本体でなく、アンテナ自身に取り 付けるようにする。一般にアンテナに導電体を取り付け、アンテナインピーダン スを大幅に変えてしまうと、アンテナ系の整合性を崩し、アンテナから発信され る電磁波は弱くなるものの、逆にアンテナから発信されない反射電圧が大きくな って、出力ICが加熱し破損すると言われており、従って従来のシールド装置は これを恐れてアンテナから離れた位置にしか取り付けられなかった。 本考案装置ではこの弊害を除くため、携帯電話機からの発信電磁波電力自体を 落すのではなく、通常通り発信された電磁波を、共振アンテナにより、外部で吸 収する機構とし、携帯電話機内の電圧変動(Standing Wave Ratio)を抑えて いることを特徴とする。
【0011】 本考案装置は発信される電磁波自体を弱めるのではなく、アンテナ先端に付け た共振アンテナで吸収しているため、アンテナを携帯電話機から引き伸した状態 で使用されると、吸収電磁波は非常に弱くなり、シールド効果は殆どなくなる。 従って、もし万一、遠隔地等との交信で発信電磁波を弱めたために通話しにく い場合は、共振アンテナは付けたままで、アンテナを引き伸して使えばよい。
【0012】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係る金属等の導電体によりL(コイル)、C(コンデンサー) 、R(抵抗)を構成した共振アンテナの等価回路を示すものである。 金属等の導電体としては一般的に市場で流通している金属箔であって、アルミ ニウム、ステンレス、銅、ニッケル、クロムなどである。
【0013】 ここに導電体の厚さは、導電体への電磁波の侵入深さでさえ、マイクロ波の場 合1μm以下であり、金属箔を考えた場合、技術的には特に板厚を限定する必要 はないが、市場のホイル製品を利用することから、10μm〜50μmの範囲と する。 一方、導電体の幅は、幅をあまり狭くすると共振を得ることが困難になるので 、8mm以上とする。最大幅は技術的には特に限定されないが、実際にアンテナ に取り付けた場合の取り扱い性から30mmとする。 他方、導電体長さは、金属箔の種類、厚、幅を決めた後、携帯電話機からの発 信電磁波と共振するように、付随的に決められるが、あまり短いと共振せず、あ まり長くても意味がなく、材料の無駄となるだけなので、8mm〜50mmの範 囲とする。
【0014】 図2及び図3は上記金属等の導電性薄膜aと紙などの絶縁体bを張り合わせた ものを丸めてキャップにしてL,C,Rの役割を持たせた製品図1であり、図3 は携帯電話機2のアンテナ3に装着した使用状態図である。
【0015】 上記に於いて共振アンテナの端部pを図4に示す如く比較的緩やかな傾斜角度 に斜め切りを行い、単位長さ当りのコンデンサー容量を違えて、共振域を拡げる ことができる。図示例では50゜に斜め切りしたものであるが、30゜〜80゜ の範囲で設計する。
【0016】 本考案に於ける上記キャップの作成にさいし、導電体aの長さがアンテナ周り を1周しないものとした場合は絶縁体bは不要とすることができるが、このさい は図4に示す如く導電体aの外周を取巻くようにしてゴム、プラスチック材Cで 覆った構成のキャップ1’となすのである。 なお、本考案に係るキャップ製品は今日流行のキャラクターグッズとして使用 が可能である。
【0017】
【考案の効果】
表3、表4、表5は本考案品を携帯電話機のアンテナの周りにかぶせて評価し たものである。使用携帯電話機はデジタルツーカー1.5GHzとDoCoMo 800MHzの二機種でアンテナサイズは前者が7.2φ×18mm、後者が8 .0φ×23mmである。 なお、電磁波測定は携帯電話機から10cm離れた位置での電力密度を測定し たものである。○,△,×,××の評価は良好、良、悪い、不使用と同じレベル である。
【0018】
【表3】
【0019】 表3により、本考案構成の装置使用により、電磁波がよくシールドされるもの となっていることがわかる。
【0020】 表4はSUS304の導電体で長さを50mmとした場合の幅の影響を示すも のであって、長さ50mmの場合は巾10mm以下では共振が起らず、従ってシ ールド性も悪い。
【0021】
【表4】
【0022】 表5はSUS304の導電体で巾を15mmとした場合の長さの影響を示すも のであって、巾15mmの場合長さが7mm以下となると不安定となって共振さ せることが難しいことがわかる。
【0023】
【表5】
【0024】 本考案装置は簡便な構成で脱着容易であり、且つ上記の各表からも明らかな通 り優れた作用効果を奏せしめるものであり、また安価に市販に供することのでき るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置に係る共振アンテナ等価回路図であ
る。
【図2】製品斜視図である。
【図3】使用状態図である。
【図4】他の例の製品斜視図である。
【図5】他の例の一部破断斜視図である。
【符号の説明】
a 導電体 b 絶縁体 c ゴム材 1,1’ キャップ(本考案製品) 2 携帯電話機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 9/00 H04B 7/26 V

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話機のアンテナに金属等の導電体
    を利用してL(コイル)、C(コンデンサー)、R(抵
    抗)を構成した共振アンテナを取り付け、共振アンテナ
    のジュール熱、及び導電体による電磁波反射により不必
    要な有害電磁波を吸収させることを特徴とする携帯電話
    機の電磁シールド装置。
  2. 【請求項2】 導電体としてはアルミニウム、SUS3
    04、銅、ニッケル、クロム等の金属箔を使用すると共
    に、板厚10μm〜50μm、幅8mm〜30mm、長
    さ8mm〜50mmとなし、且つこれに紙、プラスチッ
    ク等の絶縁体を張り付けて構成したことを特徴とする請
    求項1記載の携帯電話機の電磁シールド装置。
  3. 【請求項3】 導電体の端縁部を巾方向で緩やかな傾斜
    角に斜め切りし、単位幅あたりのコンデンサー容量を違
    えて、共振帯域を広げたものとなしたことを特徴とする
    請求項2記載の携帯電話機の電磁シールド装置。
  4. 【請求項4】 導電帯長さがアンテナ周りを1周しない
    長さのものは外周をゴム、プラスチック等で構成した包
    囲物で覆ったものとなしたことを特徴とする請求項2記
    載の携帯電話機の電磁シールド装置。
JP1997008640U 1997-09-10 1997-09-10 携帯電話機の電磁シールド装置 Expired - Lifetime JP3047027U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2021220565A1 (ja) * 2020-04-27 2021-11-04

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2021220565A1 (ja) * 2020-04-27 2021-11-04
WO2021220565A1 (ja) * 2020-04-27 2021-11-04 株式会社村田製作所 Rfid補助アンテナ装置
JP7095827B2 (ja) 2020-04-27 2022-07-05 株式会社村田製作所 Rfid補助アンテナ装置
US12033022B2 (en) 2020-04-27 2024-07-09 Murata Manufacturing Co., Ltd. RFID auxiliary antenna device

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