JP3047019U

JP3047019U - 頭髪結束具

Info

Publication number: JP3047019U
Application number: JP1997008073U
Authority: JP
Inventors: 吉輝藤田
Original assignee: 株式会社メイク
Priority date: 1997-09-10
Filing date: 1997-09-10
Publication date: 1998-03-31
Anticipated expiration: 2003-09-10

Abstract

(57)【要約】【課題】使用者が自分の好む収容物を中空体内に入れ
かつ任意に交換して楽しめ、個性的なものとする。【解決手段】伸縮紐の両端部に中空体が設けられ、該
中空体が二分割されかつ中空体の分割部材同士が凹凸嵌
合により互いに接合され、前記中空体の分割部材の少な
くとも一方が内部を透視可能なものとされた頭髪結束具
において、前記中空体の両分割部材の少なくとも一方
に、他方を開操作部材により両分割部材を互いに分離す
るように押動可能な分離手段が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、女性が頭髪を束ねるのに使用される頭髪束ね具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、女性特に子供、女子学生等が、頭髪を束ねて飾る場合、ゴム紐等からなる頭髪結束具が使用されている。従来、この種頭髪結束具としては、２つの合成樹脂製中空球を伸縮自在なゴム紐の両端に連結したものがあり、中空球は不透明は半球と透明は半球からなり、両半球を内部にキャラクターを収容して、接着剤又は熱溶着手段により分離不能に接合されている。そして、前記半球相互は、外れると不良品になるので、絶対外れないように全周が強固に接着されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記従来技術では、中空球や紐の色が複数種あるが、形状が同じもので、中空球内に入れたキャラクター等の種類が少なく、誰もが全く同じものを着けており、全く個性のないものであった。本考案は、上述のような実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、使用者が自分の好む収容物を中空体内に入れかつ任意に変換して楽しめ、個性的なものとすることができる頭髪結束具を提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本考案は、伸縮紐の両端部に中空体が設けられ、該中空体が二分割されかつ中空体の分割部材同士が凹凸嵌合により互いに接合され、前記中空体の分割部材の少なくとも一方が内部を透視可能なものとされた頭髪結束具において、前記中空体の両分割部材の少なくとも一方に、他方を開操作部材により両分割部材を互いに分離するように押動可能な分離手段が設けられていることを特徴としている。この場合、分割部材相互は例えばピン等の操作部材を使用することにより分離することができ、収容物は自分や友人、家族、ペット、花などの写真、動物や花などの小さな模造品等、自分の好みのものを選ぶことができ、中空体内に入れた内容物に厭きがきたり、気分転換を図るときは、中空体を自分で開けてその内容物を任意に交換するなどして楽しむことができ、しかも個性的な結束具とすることができる。

【０００５】また、本考案は、前記中空体の両分割部材嵌合部の少なくとも一方に他方を開操作部材により押動可能な貫通孔又は切欠部が設けられたものとすることができる。このような構成とすることにより、中空体を開ける場合、開操作部材例えばピンを前記貫通孔に挿入して該孔と直交する分離方向に押動することにより、或は切欠部に前記ピンを挿入して分割部材を互いに分離する方向に押動することにより、比較的容易に両分割部材を分離させることができる。

【０００６】そして、本考案は、前記中空体の分割部材のうち一方に嵌合凹部が他方に嵌合凸部が形成され、自然に分離しない嵌合状態とされているものとすることができ、構造及び嵌合が簡単でしかも製作が容易であり、コスト低下を図ることができる。この場合、嵌合状態を確実に保持させるために、分割部材のうち一方を軟質合成樹脂により、他方を硬質合成樹脂により成形することができる。

【０００７】また、本考案は、前記中空体の分割部材嵌合部分の少なくとも一方にアンダーカットが施こされているので、分割部材を構成する材料の弾性により、相互嵌合状態を強固にかつ確実に保持させることができ、中空体が自然に開くのを防止できる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づき説明する。図１〜図３は、本考案に係る頭髪結束具１の第一実施形態を示している。この頭髪結束具１は、ゴム紐等からなる伸縮紐２の両端に、中空体３，３を設けたもので、頭髪を束ねて伸縮紐２を複数回巻きつけ、両端部相互をねじる等して中空体３同士で係止し合い、束ねた頭髪を縛るようになっている。

【０００９】前記中空体３は、合成樹脂製で球状を呈し、二分割された半球状分割部材３Ａ，３Ｂを着脱可能に嵌合したもので、一方の分割部材３Ａが不透明（又は半透明）な軟質合成樹脂（例えばクリアレン）からなり、他方の分割部材３Ｂが透明な硬質合成樹脂（例えばスチロール）からなっている。そして、前記分割部材３Ａの開口部即ち嵌合部には、内周側が突出する嵌合凸部４が全周にわたってリング状に形成されており、該嵌合凸部４の外周面４Ａには先端面４Ｂに向って径が順次若干の角度θをもって広がるテーパー状にアンダーカットが施こされている（図３参照）。また、分割部材３Ａには、中央部分に２つの紐挿通孔５が設けられている。

【００１０】また、他方の前記分割部材３Ｂの開口部即ち嵌合部には、内周側が窪む嵌合凹部６が全周にわたって設けられ、該嵌合凹部６の内周面６Ａには、先端面６Ｂに向って径が順次若干の角度θをもって狭ばまるテーパー状にアンダーカットが施こされている（図３参照）。さらに、両分割部材３Ａ，３Ｂの嵌合部には、図３に示すように、前記嵌合凸部４及び凹部６を径方向に貫通する貫通孔（分離手段）７Ａ，７Ｂが設けられ、細い棒又はピン等からなる中空体開操作部材８を挿通できるようになっており、両分割部材３Ａ，３Ｂの嵌合状態において、嵌合凸部４の先端面４Ｂと嵌合凹部６の底面６Ｃとの間に、若干の隙間９が形成され、シート又はフィルム状内容物例えば写真１０等を挟持可能となっている。

【００１１】前記伸縮紐２は、一本物で、一方の中空体３の前記分割部材３Ａの紐挿通孔５に、その一方の外側から通して他方の外側へと引き出して挿通状態とし、該紐２の両端２Ａ，２Ｂは他方の中空体３の前記分割部材３Ａの紐挿通孔５に夫々外側から内側に挿通した後、相互に結び合わせて、中空体３，３間を２条で連結するようにしてある（図１参照）。

【００１２】上記第一実施形態によれば、中空体３の両分割部材３Ａ，３Ｂが嵌合状態のとき、両嵌合部対向面４Ａ，６Ａにアンダーカットが施こされているので、両分割部材３Ａ，３Ｂが自然に開いて分離することはなく、分割部材３Ｂ及び内容物１０が脱落する恐れはない。そこで、中空体３内に写真やキャラクター等の内容物１０を交換する場合は、図３に２点鎖線で示すように、開操作部材８を貫通孔７Ａ，７Ｂに挿入し、図３に矢印（イ）で示す方向に押動することにより、分割部材３Ａ，３Ｂの対向する面４Ｂ，６Ｃの間隙９がさらに開くので、開操作部材８を抜き出した後、両分割部材３Ａ，３Ｂを引き離す方向に引張ることにより、容易に開放分離することができる。

【００１３】そして、中空体３内の内容物１０を交換した後は、両分割部材３Ａ，３Ｂの嵌合部を強制的に嵌め合わせばよく、至極簡単に内容物交換ができ、自分の好みに合った個性豊かな頭髪結束具１として、楽しむことができる。なお、上記実施形態において、伸縮紐２はその各端を中空体３内で結んで、１条で中空体３を連結するようにしてもよい。また、分割部材３Ａ，３Ｂは、共に同材料からなる透明体とすることができる。そして、前記分割部材３Ａ（不透明体）には、螢光物質を混入又は塗着することができる。さらに、分割部材３Ａ，３Ｂの嵌合部形状は、凹凸を逆にしたものとすることができる。

【００１４】図４，図５は、本考案の第二の実施形態の要部を示し、第一実施形態と異なるところは、貫通孔７Ａ，７Ｂに代えて、一方の分割部材３Ａ（又は３Ｂ）に、その嵌合凹部先端面６Ｂの一部を露出させうる切欠部１１を設け、開操作部材により前記先端面６Ｂを押動して中空体３を開き易くした点であり、第一実施形態と同等の作用効果を奏する。したがって、第一実施形態と共通する構成部分については、図３と同符号を付し詳細説明は省略する。

【００１５】図６は、本考案の第三実施形態の要部を示し、第一実施形態と異なるところは、前記中空体３の分割部材３Ｂの貫通孔７Ｂを下端が嵌合凹部底面６Ｃとなるように設け、他方の分割部材３Ａには嵌合凸部４の先端面に前記貫通孔７Ｂに対応して貫通孔に代えて切欠部１２を設けた点であり、第一実施形態と同様にして中空体３の開操作をすることができ、第一実施形態と同等の作用効果を奏する。したがって、第一実施形態と共通する構成については、図３と同符号を付し、詳細説明を省略する。

【００１６】図７は、第一乃至第三実施形態における中空体３の変形例を示し、前記分割部材３Ａ，３Ｂを半球状とすることなく、いずれか一方を小さくして球状とすることができる。図８は、本考案の第四実施形態の要部特に中空体３の外観形状を示し、中空体３の正面視形状が星形とされた点で第一実施形態と異なり、両分割体３Ａ，３Ｂの嵌合部構造及び伸縮紐挿通孔５等は第一実施形態と同様であり、同等の作用効果を奏する。

【００１７】図９は、本考案の第五実施形態の要部特に中空体３の外観形状を示し、第一実施形態と異なるところは、正面視ハート形とされている点であり、第一実施形態と同等の作用効果を奏する。なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、中空体３の形状は上記以外の円筒、角筒、菱、円盤、ラグビーボール形、さらには動物や植物や花を形どったものとすることができ、また、分割部材３Ａ，３Ｂに薄い着色をした半透明材料を採用でき、さらに、分割部材嵌合部のアンダーカットは一方のみとし、或いはこれを省略可能である。そして、中空体３内には、キャラクターや写真の外、動物や植物等の小さな模造品、宝玉等を入れて、楽しむことができる。さらに、前記伸縮紐２は、中空体３間を一条とすることができる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案によれば、伸縮紐の両端部に設けた中空体が二分割されて着脱可能とされているので、中空体内にキャラクター、写真等の内容物を入れ替え自在で、頭髪結束具使用者自身等の好みの内容物を入れて、個性豊かなものとして飾り楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施形態を示す斜視図である。

【図２】同実施形態における中空体の中央断面拡大図で
ある。

【図３】図２のＡ部拡大図である。

【図４】本考案の第二実施形態の要部（図２のＡ部相
当）を示す断面図である。

【図５】図４のＢ矢視平面図である。

【図６】本考案の第三実施形態の要部（図２のＡ部相
当）を示す断面図である。

【図７】第一乃至第四実施形態の中空体外観形状の変形
例を示す正面図である。

【図８】本考案の第四実施形態の要部である中空体の斜
視図である。

【図９】本考案の第五実施形態の要部である中空体の斜
視図である。

【符号の説明】

１頭髪結束具２伸縮紐３中空体３Ａ分割部材３Ｂ分割部材４嵌合凸部６嵌合凹部７Ａ，７Ｂ貫通孔８開操作部材１０収容物１１切欠部１２切欠部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】伸縮紐の両端部に中空体が設けられ、該
中空体が二分割されかつ中空体の分割部材同士が凹凸嵌
合により互いに接合され、前記中空体の分割部材の少な
くとも一方が内部を透視可能なものとされた頭髪結束具
において、前記中空体の両分割部材の少なくとも一方に、他方を開
操作部材により両分割部材を互いに分離するように押動
可能な分離手段が設けられていることを特徴とする頭髪
結束具。
【請求項２】前記分離手段が、前記中空体の両分割部
材の嵌合部分の少なくとも一方に形成した貫通孔により
構成されていることを特徴とする請求項１に記載の頭髪
結束具。
【請求項３】前記分離手段が、前記中空体の両分割部
材の嵌合部分の両方に連通するように形成した貫通孔に
より構成されていることを特徴とする請求項１に記載の
頭髪結束具。
【請求項４】前記分離手段が、前記中空体の両分割部
材の嵌合部分の一方に、他方の嵌合部が露出するように
形成した切欠部により構成されていることを特徴とする
請求項１に記載の頭髪結束具。
【請求項５】前記中空体の分割部材のうち一方に嵌合
凹部が他方に嵌合凸部が形成され、自然に分離しない嵌
合状態とされていることを特徴とする請求項１〜４のい
ずれかに記載の頭髪結束具。
【請求項６】前記中空体の分割部材の嵌合部分の少な
くとも一方にアンダーカットが施されていることを特徴
とする請求項１〜５のいずれかに記載の頭髪結束具。