JP3046597U - 自動車ボディ損傷防止具 - Google Patents

自動車ボディ損傷防止具

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JP3046597U JP1997007632U JP763297U JP3046597U JP 3046597 U JP3046597 U JP 3046597U JP 1997007632 U JP1997007632 U JP 1997007632U JP 763297 U JP763297 U JP 763297U JP 3046597 U JP3046597 U JP 3046597U
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vehicle
body damage
damage prevention
automobile
vehicle body
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JP1997007632U
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Inventor
樋口清二
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樋口清二
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駐車中における隣接駐車車両のドア開閉時の
ドアエッジによるボディ損傷を防止する自動車ボディ損
傷防止具を提供する。 【構成】 自動車ボディ損傷防止具10は、衝撃吸収性
及び可撓性を有する厚さ1〜5mmのシートであり、自
動車の側面に脱着自在に取り付ける取付手段を備えて成
り、例えば取付手段として自身が可撓性を有する所謂マ
グネット板であって、自動車の側面(鉄板)に密に磁着
することができる。表面には盗難防止のための車の登録
番号等や「あてないで!気をつけて!」等の注意が印刷
表記されていて、未然にドアエッヂの衝突を防ぐことが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、駐車中の自動車の側面を隣接車によるドア開閉時のドアエッヂによ る衝撃から守る自動車ボディ損傷防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は駐車場に駐車中の2台の乗用車のドアエッジの衝突による損傷トラブル の状態を表す平面図である。本図から判るように、駐車場にA車を駐車している 間に、隣に駐車している隣接車Bの乗員が乗降の際に前後のドア1,2を開け放 ち過ぎてドアエッヂ1a,2aを心ならずも当該駐車車両Aの側面に当ててしま って傷やへこみをつけてしまうというトラブルは多くのドライバーが経験する不 快な事件といえよう。
【0003】 ドライバーは自らの経験によって駐車場で隣接車両がある場合のドア開閉時に はドアエッヂに注意を払う習性を有するが(ドライバーの最低限のマナーといえ る)、同乗している子供や高年齢者は不用意にドアを開け放つ行動をとりがちで ある。当てられた方は多くの場合泣き寝入りとなる。
【0004】 従来の自動車(特に乗用車)におけるボディ損傷防止装置(部品)としては、 自動車の前後の合成樹脂製ないし金属製のバンパーや、側面に備えられた数セン チ幅のサイドガードモールがあるが、上記のような駐車場における隣接車のドア エッヂによる損傷に対しては無力である。
【0005】 また、自身の自動車のドア開閉時にドアエッヂを壁等の衝突から守るためにド アエッヂ部分を覆うプロテクトモールはカーアクセサリーとして既に存するが、 他車のドアエッヂの衝突に対しては無力である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、ドライバーにとって最も日常頻繁に生じうるであろう自動車ボ ディ損傷事故は上記駐車中の出来事であり、現在のところこれに対する有効な防 止具は実現されていない。
【0007】 本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、駐車中の隣接車のドア開閉 時におけるドアエッヂの接触・衝突による傷、へこみ(併せて「損傷」と総称す る)を防止する自動車ボディ損傷防止具を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するために、 (1)衝撃吸収性及び可撓性を有する厚さ1〜8mmのシートであり、自動車 の側面に脱着自在に取り付ける取付手段を備えて成ることを特徴とする自動車ボ ディ損傷防止具を提供する。
【0009】 (2)また、衝撃吸収性を有する合成樹脂シートまたは繊維布と、可撓性を有 するゴム磁石と、を貼り合わせて成り、ゴム磁石の磁力によって自動車の側面に 脱着自在に接着することを特徴とする自動車ボディ損傷防止具を提供する。
【0010】 (3)また、表面に車種、車名、ディーラー名、車の登録番号、ドライバーの イニシャル、の少なくとも一つが印刷されていることを特徴とする上記(1)ま たは(2)記載の自動車ボディ損傷防止具を提供する。
【0011】 ここに上記衝撃吸収性とは、換言すれば自身のクッション性ないし高弾力性を 意味し、本願考案の本質的特性である。また上記可撓性は、自動車の側面が平坦 でなく各車独自の曲面から構成されていることから、種々の自動車に対して接着 性を良好とするために必要な性質である。
【0012】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】 図1は本考案に係る自動車ボディ損傷防止具の正面図であり、図2は本考案に 係る自動車ボディ損傷防止具の自動車の側面に脱着自在に取り付ける取付手段の 例を示す部分拡大図である。また、図3は本考案に係る自動車ボディ損傷防止具 の使用状態を示す図である。
【0014】 図1において、自動車ボディ損傷防止具10は、衝撃吸収性及び可撓性を有す る厚さ1〜8mmのシートであり、自動車の側面に脱着自在に取り付ける取付手 段を備えて成ることを特徴とする。
【0015】 上記自動車ボディ損傷防止具10の寸法は、種々のサイズ(中型乗用車、軽乗 用車等)の隣接車両の前席及び後席のドアエッヂが当たる可能性のある自車の側 面領域をカバーする必要があるので、概ね横寸法X=80〜200cm,縦寸法 Y=20〜50cmが適当である(前後2枚に分けてもよい)。また、厚さは衝 撃を緩和して損傷を防止するには最低1mmの厚さが必要と考えられ、一方、厚 すぎても全体重量、取り扱い易さ、可撓性の諸点で問題が生じるので、8mm以 内が適当であろう。
【0016】 また、上記シートの表面は撥水性ないし防水性を有することが望ましい。蓋し 、屋外駐車場では雨に曝されることも多々あるので、水分を吸収してしまっては 耐久性を悪くし、使用後の収納等取り扱いに不便だからである。但し、撥水性や 防水性は本考案に必須不可欠の構成要件ではない。
【0017】 また、上記シートはスチロール樹脂、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂シートが最 適といえる。
【0018】 次に、上記自動車ボディ損傷防止具10の断面構造及び取付手段については、 図2の(a),(b),(c)にその例を示す。
【0019】 (a)はシート自身が市販されている所謂マグネット板であり、表面側が薄い 合成樹脂シートまたは繊維布3で、裏面側がゴム磁石4となっている。勿論、単 にゴム磁石4のみでもよい。一般にゴム磁石4のゴムにはブチルゴム、ニトリル ブタジエンゴム等が使われ、磁性粉末にはフェライト(酸化鉄)、希土類等が使 われる。
【0020】 ゴム磁石4は周知の如く可撓性を有しているので、あらゆる自動車の側面(鉄 板である)に密に磁着し、ずれたり脱落することはない。また、取り外す場合は 端部を自動車の側面に対して垂直に持ち上げるようにして簡単に自動車ボディを 傷つけずに剥がすことができる。
【0021】 次に、(b)は取付手段として、合成樹脂シートまたは繊維布5の周辺(例え ばシートの四隅)に吸盤7を配設するものである。自動車の側面は局所的に見れ ば概ね平らで滑らかなので、吸盤によっても十分強力に接着させることができる のである。
【0022】 次に、(c)は取付手段として、合成樹脂シートまたは繊維布5の周辺(例え ばシートの四隅)にゴム磁石の小片8(例えば5cm四方)を配設したものであ る。(a)との違いは、ゴム磁石がシートの全面ではなく一部分にのみ配設した 点にある。何となれば、元々厚さ1〜5mm程度の軽い合成樹脂シートまたは繊 維布5であればゴム磁石の小片8で四隅を自動車の側面に磁着することで十分に 脱落しないで接着保持できるのである。
【0023】 以上のように、本考案の自動車ボディ損傷防止具の自動車への取付手段として は種々のものが考えられ、上記以外の手段も採り得るであろう。唯、質感や取り 扱いの点では前記(a)の手段が優れており、コストの面では前記(b)ないし (c)の手段が使用するゴム磁石が少ない分、多少有利であると言えよう。
【0024】 次に、本自動車ボディ損傷防止具10の表面には、使用する自動車の車種、車 名、ディーラー名、車の登録番号(図1の符号9参照)、ドライバーのイニシャ ル、の少なくとも一つが印刷(例えばスクリーンプロセス印刷)されていること を特徴とする。これは、ドライバーが車から離れる駐車時のみ使用する脱着自在 の具であることから、盗難の恐れが大きいという理由による。上記事柄が大きく 印刷されていれば、敢えて盗取する者はいないであろう(盗難防止効果)。さら に盗難防止を確実にするためには、本自動車ボディ損傷防止具10のシートの一 部分を突出(延設ないし付設)させて、この突出部分を取り付けの際にドアに挟 み込ませるといった盗難防止手段を設けることも採用できる。
【0025】 なお、本自動車ボディ損傷防止具10の表面には上記事柄以外にも、例えば隣 接駐車車両の乗員に対して、事前に視覚に訴求することが未然に損傷を防ぐ手段 足り得るので(注意して乗降してもらうことに越したことは無い)、図1のよう に「あてないで!気をつけて!」の表現等や「CAR’S BODY GUAR D」といった商品名を目立つように印刷することも注意を促す意味で有効である 。
【0026】 本自動車ボディ損傷防止具10は、図3の使用状態を示す図に示されるように 、最も隣接駐車車両のドアエッヂが衝突するであろう自動車の側面のドアの中央 付近に接着固定する。勿論、当該駐車車両の左右に間隔を十分にとっていない隣 接駐車車両がある場合は、左右のドアにそれぞれ本自動車ボディ損傷防止具10 を取り付けるべきである(この点、本自動車ボディ損傷防止具10は最低2枚で 1セットとなる)。
【0027】 以上詳述したように、本考案に係る自動車ボディ損傷防止具10は、脱着自在 且つ簡単に自動車の側面に取り付けられ、自身の衝撃吸収性によってドアエッヂ の衝突による損傷を防止するので、ドライバーにとって有効なボディ損傷防止対 策となり得る。また、自動車ディーラーにとっては御客様への安価なオプション 品(ディーラー名を表記すれば宣伝効果も期待できる)として提供できるもので あり、誠に有用な考案であることは毫も疑いない。
【0028】
【考案の効果】
本考案の自動車ボディ損傷防止具は、上記の如く構成されているため、 (1)駐車時における隣接駐車車両の乗降時のドアエッヂによる損傷からボディ 側面を守ることができるという優れた効果が得られる。
【0029】 (2)また、自動車側面への取付手段として可撓性のあるゴム磁石を本体に利用 しているので、脱着が極めて容易であるという効果がある。
【0030】 (3)また、表面に車種、車名、ディーラー名、車の登録番号、ドライバーのイ ニシャル、の少なくとも一つが印刷されているので、盗難に逢う恐れが少ないと いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動車ボディ損傷防止具の正面図
である。
【図2】本考案に係る自動車ボディ損傷防止具の自動車
の側面に脱着自在に取り付ける取付手段の例を示す部分
拡大図である。
【図3】本考案に係る自動車ボディ損傷防止具の使用状
態を示す図である。
【図4】駐車場に駐車中の2台の乗用車のドアエッジの
衝突による損傷トラブルの状態を表す平面図である。
【符号の説明】
1、2 ドア 1a,2a ドアエッヂ 3、5 合成樹脂シートまたは繊維布 4 ゴム磁石 7 吸盤 8 ゴム磁石の小片 9 登録番号 10 自動車ボディ損傷防止具 A、B 駐車車両

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】衝撃吸収性及び可撓性を有する厚さ1〜8
    mmのシートであり、自動車の側面に脱着自在に取り付
    ける取付手段を備えて成ることを特徴とする自動車ボデ
    ィ損傷防止具。
  2. 【請求項2】衝撃吸収性を有する合成樹脂シートまたは
    繊維布と、可撓性を有するゴム磁石と、を貼り合わせて
    成り、ゴム磁石の磁力によって自動車の側面に脱着自在
    に接着することを特徴とする自動車ボディ損傷防止具。
  3. 【請求項3】表面に車種、車名、ディーラー名、車の登
    録番号、ドライバーのイニシャル、の少なくとも一つが
    表示されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の自動車ボディ損傷防止具。
JP1997007632U 1997-08-27 1997-08-27 自動車ボディ損傷防止具 Expired - Lifetime JP3046597U (ja)

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