JP3046565U - 建築物の室内用間仕切壁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音性、遮音性や断熱性等が著しく良好なば
かりでなく、施工がきわめて簡単な室内用の間仕切りパ
ネルを提供することにある。 【解決手段】 板部分２の片面に、横幅方向の途中に中
空な第１リブ３を、左右の側縁部に中空な第２リブ４を
それぞれ平行で上下方向に一体に設けてなる板材５と、
前記板材５に接合する表面板材６とからなり、前記表面
板材６を前記各リブの表面側に一体に接合し、上縁に天
井用の固定手段８を設けてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、建築物の室内を適宜に仕切る建築物の執拗用間仕切壁に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

周知のように、建築物の室内を仕切る間仕切壁としては、各種の構造のものが 知られている。例えば、石膏ボードからなる厚板状のパネル、耐火性ボードの板 材等、様々な構造のものが提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の前記間仕切壁は、防音性、遮音性や断熱性等が不十分であるば かりでなく厚手であるから室内空間が減少し、しかも施工性が悪い。 したがって、防音性や断熱性が良好で、しかも薄くて施工性が著しく良好な建 築物の室内用の間仕切壁が要望されている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記従来の欠点を解消し、また従来からの要望に対して提案されたも ので、板部分の片面に、横幅方向の途中に中空な第１リブを、左右の側縁部に中 空な第２リブをそれぞれ平行で上下方向に一体に設けてなる板材と、前記板材に 接合する表面板材とからなり、前記表面板材を各リブの表面側に一体に接合して なる構成である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下に本考案を図面に示す実施の形態に基づいて説明すると、本考案の間仕切 壁１は、図１で示すように、板部分２の片面に、横幅方向の途中に中空な第１リ ブ３を、左右の側縁部に中空な第２リブ４をそれぞれ平行で上下方向に一体に設 けてなる板材５と、前記板材５に接着剤等で一体に接合する表面板材６とからな る。

【０００６】 前記板材５及び表面板材６は石膏ボードからなり、また第１リブ３及び第２リ ブ４が板部分２から突出しているので、第１リブ３及び第２リブ４の表面側に接 着剤等で表面板材６を一体に接合すると、表面板材６と板部分２との間には、第 １リブ３と第２リブ４との突出長さ分により構成される空間部７が形成されるこ とになり、前記空間部７は防音や遮音用に、また断熱用に供される。

【０００７】 そして、前記間仕切壁１の上縁には、建築物の室内の天井に固定するための固 定手段８を設ける。前記固定手段８は、図面に示す実施の形態では各第１リブ３ 及び第２リブ４の上縁に設けたＶ字状の溝状切込部であって、天井裏に設けてあ るスラブに取り付けた上部ランナを受け入れて固定されるのである。

【０００８】 前記した構成の間仕切壁１を建築物の室内に取り付けるには、図２で示すよう に、床面１１に床板１２を敷設したら、間仕切壁１を取付ける位置に沿ってＬ字 状の下部ランナ１３を固定具１４により床板１２の上面に固定するとともに、天 井裏のスラブ１５に、前記下部ランナ１３に沿ってＬ字状の上部ランナ１６をア ンカーボルト等の固定具１７により固定する。

【０００９】 そして、間仕切壁１を、上縁の固定手段８を上部ランナ１６に下から嵌め付け るとともに下縁を下部ランナ１３に沿わせて、下部ランナ１３と間仕切壁１の下 方とにタッピンネジ１８を一連に挿通して固定し、間仕切壁１の下端両面に幅木 １９、１９をあてがって、各幅木１９の外側から間仕切壁１の下端に向かって打 ち込むビス等の固定具２０により、間仕切壁１の下端の両面に幅木１９を被着固 定する。

【００１０】 そして、前記スラブ１５に吊り金具２１を取り付けて、間仕切壁１の上端を被 覆するように天井板２２を吊り金具２１に固定する。 したがって本考案の間仕切壁１によれば、床面１１と床板１２とを構築し、し かもスラブ１５を構築した後に間仕切壁１を設置するのであるから、間仕切壁１ の長さや高さを予め予定の寸法に設定しておけば、建築現場において間仕切壁１ を切断加工する手間を要することがなく、材料の無駄が出ないし施工期間を短縮 することができる。

【００１１】 図３に示す他の実施の態様は、スラブ１５に間仕切り用吊り金具２３を下部ラ ンナ１３に沿って列状に設けて下端に長尺な受け金具２４を設け、前記受け金具 ２４に嵌着する樋状の支持金具２５に長尺な前記上部ランナ１６を取り付けて間 仕切壁１の上縁に形成した固定手段８に嵌め付けるようにした構成で、その他の 構成は前記図２の構成と変わらない。したがって、図３において説明していない 符号は、図２の同一符号と同一の構成である。

【００１２】 図３の実施の形態によれば、スラブ１５と天井板２２との間に隙間がある場合 に効果的で、前記隙間が配線、配管の空間部となる。

【００１３】 以上本考案を図面に示す実施の形態に基づいて説明したが、本考案は上記実施 例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載の構成を変更しな い限りどのようにでも実施できる。 そして、間仕切壁１の表面には塗装や装飾シートを貼着して室内面を装飾する のである。

【００１４】

【考案の効果】

以上要するに、本考案によれば板部分の片面に、横幅方向の途中に中空な第１ リブを、左右の側縁部に中空な第２リブをそれぞれ平行で上下方向に一体に設け てなる板材と、前記板材に接合する表面板材とからなり、前記表面板材を各リブ の表面側に一体に接合し、上縁に天井用の固定手段を設けてなる。

【００１５】 したがって、建築物の規格寸法に設定するだけで施工性が著しく良好で、しか も建築現場で切断加工する手間を要しないし無駄な切断片が発生しないので、建 築の経費節減を図ることができる。また、空間部が防音性や断熱性を高めるばか りでなく、配線や配管の空部として利用できるし、厚さを従来の間仕切壁より薄 くできるので室内空間が拡大することになり、実用的効果が著しく高いものとな る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す一部を欠截した斜視図で
ある。

【図２】間仕切壁として設置した状態の実施の形態の縦
断側面図である。

【図３】間仕切壁として設置した状態の他の実施の形態
の縦断側面図である。

【符号の説明】

１ 間仕切壁 ２ 板部分 ３ 第１リブ ４ 第２リブ ５ 板材 ６ 表面板材 ７ 空間部 ８ 固定手段 １１ 床面 １２ 床板 １３ 下部ランナ １４ 固定具 １５ スラブ １６ 上部ランナ １７ 固定具 １８ タッピンネジ １９ 幅木 ２０ 固定具 ２１ 吊り金具 ２２ 天井板 ２３ 間仕切り用吊り金具 ２４ 受け金具 ２５ 支持金具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 板部分の片面に、横幅方向の途中に中空
   な第１リブを、左右の側縁部に中空な第２リブをそれぞ
   れ平行で上下方向に一体に設けてなる板材と、前記板材
   に接合する表面板材とからなり、前記表面板材を各リブ
   の表面側に一体に接合し、上縁に天井用の固定手段を設
   けてなる建築物の室内用間仕切壁。
2. 【請求項２】 板材及び表面板材は石膏ボードで、上縁
   の天井用固定手段としては各リブの上縁に形成した溝状
   切込部である請求項１に記載の建築物の室内用間仕切
   壁。