JP3046388U - 煙濾過用フィルター装置 - Google Patents

煙濾過用フィルター装置

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JP3046388U JP1997007393U JP739397U JP3046388U JP 3046388 U JP3046388 U JP 3046388U JP 1997007393 U JP1997007393 U JP 1997007393U JP 739397 U JP739397 U JP 739397U JP 3046388 U JP3046388 U JP 3046388U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効果的に煙を濾過して火災発生現場にて人が
確実に煙の吸入を防止できる。小形で携帯に便利で製造
が容易にでき、簡単に使用できる。 【解決手段】 パイプ体1は一端部に気体吸入口2を形
成するとともに他端部に気体吸入口2に連通する吸気口
4を形成する。パイプ体1には吸気口4に連通する排気
口5を形成する。パイプ体1の気体吸入口2の内側にフ
ィルター層3を配設する。パイプ体1の排気口4に吸気
による空気圧の減圧で排気口4を閉じるとともに排気に
よる空気圧の増圧で排気口4を開口する逆止弁7を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、火災現場において、現場にいる人が呼吸する際に、火災に因って発 生する煙を吸込むことがないように煙を濾過する煙濾過用フィルター装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
火災の発生時に、統計によれば火災現場における死傷者の80%以上は煙を吸入 することによって混迷状態になることを原因とし、火災時に人が煙を吸入するこ を防止することが火災時の重要な対策となっている。
【0003】 従来、火災時に人が煙を吸込むことを防止する煙の吸込み防止装置としては、 耐火処理した袋体に煙を濾過する偏平なフィルターを設け、この袋体に空気を充 満させてからこの袋体を頭部に被って使用する装置が知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の袋体に空気を充満させてこの袋体を頭部に被るようにすることによ り煙を吸込むことを防止する装置では、使用者は煙の発生現場で暫時煙を吸込む ことなく呼吸ができるが、この袋体を使用する場合、使用者は袋体内で呼吸する ため、排気した空気が直接袋体の外部に排出されることなく、吸入する空気と吐 き出した空気とが混合する問題があり、さらに、フィルター装置を通過する空気 流動が良好に行われず、良好なフィルター効果が得られない問題があった。
【0005】 また、上記従来の袋体に空気を充満させてこの袋体を頭部に被るようにするこ とにより煙を吸込むことを防止する装置では、袋体は折り畳んだ状態でも体積が 大きく、携帯に不便であるとともにこの袋体を展開して使用することも面倒であ り、しかも、頭部に袋体を被せる際には袋体に空気を充満させてからこの袋体の 開口縁を首の回りに密着させて袋体の内部に煙の侵入を防ぐようにしなければな らず、装着に手数が掛かるなど使用に不便である問題を有していた。
【0006】 本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、小形で携帯に便利で、製造が容易 で、使用が簡単にでき、効果的に煙を濾過して火災発生現場にて人が確実に煙の 吸入を防止できる煙濾過用フィルター装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の考案の煙濾過用フィルター装置は、少なくとも一端部に気体 吸入口を形成するとともに他端部にこの気体吸入口に連通する吸気口を形成しか つこの吸気口に連通する排気口を形成したパイプ体と、このパイプ体の気体吸入 口の内側に配設されたフィルター層と、前記パイプ体の排気口に設けられパイプ 体内の増圧によりこの排気口を開口する逆止弁とを備えたものである。
【0008】 そして、パイプ体の吸気口から空気を吸込むことにより、パイプ体内の空気圧 が低下して減圧状態になって逆止弁は閉じた状態となり、気体吸入口から空気と ともに吸入された煙はフィルター層にて濾過され、煙が濾過された空気が吸込ま れる。また、吸気口に吐き出された空気によりパイプ体内の空気圧が高くなって 増圧状態となると、逆止弁は開いて排気された空気は直接排気口から排気され、 吸込まれた空気と混合することがない。
【0009】 請求項2記載の考案の煙濾過用フィルター装置は、請求項1記載の煙濾過用フ ィルター装置において、パイプ体は二つの気体吸入口と一つの吸気口とを有する 略T字状に形成したものである。
【0010】 そして、パイプ体の気体吸入口が二か所に形成され、フィルター層の濾過抵抗 が大きくても確実に必要量の煙を濾過した空気を吸込むことができる。
【0011】 請求項3記載の考案の煙濾過用フィルター装置は、請求項1記載の煙濾過用フ ィルター装置において、パイプ体は一つの気体吸入口と一つの吸気口とを有する 直管状である。
【0012】 そして、パイプ体は直管状のため、小形に形成でき携帯に便利になる。
【0013】 請求項4記載の考案の煙濾過用フィルター装置は、請求項1ないし3のいずれ かに記載の煙濾過用フィルター装置において、逆止弁は排気口の外部に位置して パイプ体に取り付けられこのパイプ体内の減圧によりこのパイプ体の外面に接触 して前記排気口を閉じるとともにパイプ体内の増圧によりこのパイプ体の外面か ら離反して前記排気口を開口する軟質チップであることである。
【0014】 そして、逆止弁は簡単な構造となり、吸気時にはパイプ体内は減圧されて軟質 チップがパイプ体の外面に接触して排気口を閉じ、空気の吸気時には煙を吸入す ることがなく、排気時にはパイプ内の増圧によりチップがパイプ体の外面から離 反して排気口を開口し、自然な呼吸ができる。
【0015】 請求項5記載の考案の煙濾過用フィルター装置は、請求項1ないし4のいずれ かに記載の煙濾過用フィルター装置において、パイプ体は吸気口にマウスピース 部を設けたものである。
【0016】 そして、使用者がマウスピース部を噛み込んだ状態で口部に容易に固定でき、 呼吸が容易となる。
【0017】 請求項6記載の考案の煙濾過用フィルター装置は、請求項1ないし5のいずれ かに記載の煙濾過用フィルター装置において、パイプ体は吸気口に連通する排水 孔を形成したものである。
【0018】 そして、パイプ体の使用者が排気時に排気空気に含まれた水分、唾液などを吸 気口に排出しても、水分、唾液などは排水孔から排出され、パイプ体内に溜まる ことがない。
【0019】 請求項7記載の考案の煙濾過用フィルター装置は、請求項1ないし6のいずれ かに記載の煙濾過用フィルター装置において、フィルター層は活性炭にて形成し たものである。
【0020】 そして、活性炭のフィルター層により簡単なフィルター層で煙が確実に濾過さ れる。
【0021】 請求項8記載の考案の煙濾過用フィルター装置は、請求項1ないし7のいずれ かに記載の煙濾過用フィルター装置において、パイプ体の上部にアラームランプ を設けたものである。
【0022】 そして、煙の立ち込める環境の中で、パイプ体の使用者の存在がアラームラン プの点灯で容易に確認でき、救助者が罹災者を容易に発見できる。
【0023】 請求項9記載の考案の煙濾過用フィルター装置は、請求項1ないし8のいずれ かに記載の煙濾過用フィルター装置において、パイプ体に空気補充用の給気装置 を設けたものである。
【0024】 そして、パイプ体に設けた空気補充用の給気装置に、例えば小形の酸素ボンベ を接続することにより酸素を供給することもできる。
【0025】 請求項10記載の考案の煙濾過用フィルター装置は、請求項1ないし9のいず れかに記載の煙濾過用フィルター装置において、パイプ体の吸気口に一端部が接 続される吸気パイプの他端部にマスクを設けたものである。
【0026】 そして、パイプ体の吸気口に吸気パイプの一端部を接続してマスクを顔面に装 着することにより、装着者は吸気口を噛み込む必要がなく容易に呼吸ができる。
【0027】
【考案の実施の形態】
本考案の煙濾過用フィルター装置の一実施の形態の構成を図1ないし図4に基 づいて説明する。
【0028】 図1ないし図3に示すように、パイプ体1は耐熱性合成樹脂などで略T字状に 形成され、直線パイプ部17の相対する左右両側端の第1および第2の端部となる 一端部11,12にはそれぞれ1または複数の小孔の気体吸入口2,2が形成され、 この中央部から分岐した分枝パイプ部18の第3の端部となる他端部13に前記気体 吸入口2,2に連通する吸気口4が形成されている。
【0029】 また、このパイプ体1の直線パイプ部17と分岐パイプ部18との交差部の上下部 の外面は凹窪状面によって平面状部19が形成され、この平面状部19に前記吸気口 4と連通する一または複数の小孔からなる排気口5,5がそれぞれ形成されてい る。なお、この実施の形態では、パイプ体1の下側に位置する排気口5が排水孔 を兼ねている。
【0030】 また、前記パイプ体1の直線パイプ部17の中間部外周面に首掛け紐14の挿通孔 15を形成した突起部16が設けられている。
【0031】 また、前記パイプ体1の気体吸入口2,2の内側には活性炭などのフィルター 物質のフィルター層3,3が配設され、このフィルター層3,3の両端部はフィ ルター布31,31で仕切られている。
【0032】 また、前記パイプ体1に形成した上下部の平面状部19の外面には前記排気口5 ,5を開閉するPP、PE、PVC、シリコン樹脂などの弾性を有する軟質チッ プにて形成した逆止弁7,7の中心部がピン71にて取り付けられている。この逆 止弁7,7は吸気により前記パイプ体1内が空気圧が低下して減圧状態となった ときに平面状部19に密着して排気口5,5を閉じるとともに排気によりこのパイ プ体1内の空気圧が高まって増圧状態となったときに平面状部19から離反して排 気口5,5を開口し、排気空気は排気口5,5から直接排気されるようになって いる。
【0033】 この実施の形態の煙濾過用フィルター装置6は、前記パイプ体1とフィルター 層3および二か所に設けた逆止弁7,7とによって構成されているが、前記パイ プ体1の吸気口4にはマウスピース部41を着脱自在に嵌合して取り付け、このマ ウスピース部41を噛み込んだ状態で容易に人の口部に合わせられるようにするこ ともできる。
【0034】 さらに、必要に応じて前記煙濾過用フィルター装置6のパイプ体1の吸気口4 の近傍にこのパイプ体1に空気充填用の給気装置8を設けることもできる。この 空気充填用の給気装置8は、例えば接続パイプにて形成し、この接続パイプの空 気充填用の給気装置8に小形の酸素ボンベを接続してこのパイプ体1内に酸素を 供給することにより使用者は酸素を充分に吸入できるようになる。なお、この空 気充填用の給気装置8を接続パイプにて形成した構成では、酸素ボンベに接続し た接続管を接続しない場合に、接続パイプの開口端を紙、合成樹脂などの封止片 を貼着して封止し、または、着脱自在の栓にて封止する。
【0035】 また、必要に応じて、前記パイプ体1の直線パイプ部17の相対する左右両側端 の上面に電源電池を内蔵したアラームランプ9,9を設ける。
【0036】 次にこの実施の形態の作用を説明する。
【0037】 図4に示すように、パイプ体1の吸気口4を口に噛み込んで空気を吸込むこと により、パイプ体1内の空気圧が低下すると、逆止弁7,7は図5に示すように 、パイプ体1の平面状部19の外面に密着され、逆止弁7,7は排気口5,5を閉 じた状態となり、気体吸入口2から吸入された煙はフィルタ層3,3にて濾過さ れて吸込まれる。また、吸気口4に吐き出された空気によりパイプ体1内の空気 圧が高くなると、図6に示すように、逆止弁7,7はパイプ体1の平面状部19の 外面から離反して排気口5,5を開いて排気された空気は直接排気口5,5から 排気され、吸込まれた空気と混合することがない。
【0038】 そして、パイプ体1は二つの気体吸入口2と一つの吸気口4とを有する略T字 状に形成され、パイプ体1の気体吸入口2が二か所に形成されるため、フィルタ ー層3の濾過抵抗が大きくても確実に必要量の煙を濾過した空気を吸込むことが できる。
【0039】 また、パイプ体1に形成した排水孔を兼ねた排気口5から、パイプ体1の装着 者が排気時に排気された空気に含まれた水分、唾液などは排水孔を兼ねる下側の 排気口5から排出され、パイプ体1内に溜まることがない。
【0040】 また、前記パイプ体1の吸気口4にはマウスピース部41を取り付けることによ り、このマウスピース部41を噛み込んだ状態で容易に口部に合わせられ、呼吸が 容易となる。
【0041】 さらに、パイプ体1の吸気口4の近傍に設けた空気充填用の給気装置8の接続 パイプに小形の酸素ボンベに接続した管を接続してこのパイプ体1内に酸素を供 給することにより、使用者は酸素を充分に吸入できる。
【0042】 また、パイプ体1に設けたアラームランプ9,9を内蔵した電源電池を電源と して点灯することにより、火災現場の煙が立ち込める環境の中で、パイプ体1の 装着者の存在がアラームランプ9,9の点灯で容易に確認でき、救助者が罹災者 を容易に発見できる。
【0043】 なお、パイプ体1の突起部16に形成した挿通孔15に挿通されている首掛け紐14 を人の首部に掛け回すことにより携帯に便利になる。
【0044】 なお、この実施の形態では、パイプ体1の上下面に排気口5を形成した構成と したが、パイプ体1の下面の一方にのみ形成する構成とすることもできる。
【0045】 また、パイプ体1の排水孔は排気口5にて兼用したが、パイプ体1に排水専用 の排水孔を形成し、この排水孔に逆止弁を設ける構成とすることもできる。
【0046】 次に、他の実施の形態の構成を図7および図8に基いて説明する。
【0047】 図7および図8に示すように、パイプ体1aは耐熱性合成樹脂などで直管状に形 成され、第1の端部となる一端部11a には気体吸入口2aが形成され、第2の端部 となる他端部12a に前記気体吸入口2aに連通する吸気口4aが形成されている。
【0048】 また、このパイプ体1aの他端側の上面部に凹窪状面によって平面状部19a が形 成され、この平面状部19a に前記吸気口4aに連通する一または複数の小孔からな る排気口5aが形成されている。さらに、この排気口5aの下方に位置してパイプ体 1aの下面に図示しない排水孔が形成されている。
【0049】 なお、前記パイプ体1aの他端部12a 近傍の外周面に首掛け紐14a の挿通孔15a を形成した突起部16a が設けられている。
【0050】 また、前記パイプ体1aの気体吸入口2aの内側には活性炭などのフィルター物質 のフィルター層3aが配設され、このフィルター層3aの両端部はフィルター布31a ,31a で仕切られている。
【0051】 また、前記パイプ体1aに形成した平面状部19a の外面には、前記排気口5aを開 閉するPP、PE、PVC、シリコン樹脂などの弾性を有する軟質チップにて形 成した逆止弁7aの中心部がピン71a にて取り付けられている。この逆止弁7aは吸 気により前記パイプ体1a内が空気圧が低下して減圧状態となったときに平面状部 19a に密着して排気口5aを閉じるとともに排気によりこのパイプ体1a内の空気圧 が高まって増圧状態となったときに平面状部19a から離反して排気口5aを開口し 、排気空気は排気口5aから直接排気されるようになっている。
【0052】 また、前記パイプ体1aの下面に形成した排水孔にも、例えば前記逆止弁7aと同 一構成の逆止弁を設ける。
【0053】 この実施の形態の煙濾過用フィルター装置6aは、前記パイプ体1aとフィルター 層3aおよび逆止弁7aとによって構成されているが、前記パイプ体1aの吸気口4aに はマウスピース部41a を着脱自在に嵌合して取り付け、このマウスピース部41を 噛み込んだ状態で容易に人の口部に合わせられるようにすることもできる。
【0054】 さらに、必要に応じて前記煙濾過用フィルター装置6aのパイプ体1aの吸気口4a の近傍にこのパイプ体1aに空気充填用の給気装置8aを設けることもできる。この 空気充填用の給気装置8aは、例えば小形の酸素ボンベの接続管を接続できる接続 パイプとし、この接続パイプに小形の酸素ボンベの接続管を接続することにより パイプ体1a内に酸素を供給することにより使用者は酸素を充分に吸入できる。
【0055】 また、必要に応じて、前記パイプ体1aの外周面に電源電池を内蔵したアラーム ランプ9aを設ける。
【0056】 次にこの実施の形態の作用を説明する。
【0057】 パイプ体1aの吸気口4aを口に噛み込んで空気を吸込むことにより、パイプ体1a 内の空気圧が低下し、逆止弁7aは排気口5aを閉じた状態となり、気体吸入口2aか ら吸入された煙はフィルタ層3aにて濾過されて吸込まれる。また、吸気口4aに吐 き出された空気によりパイプ体1a内の空気圧が高くなると、逆止弁7aは排気口5a を開いて排気された空気は直接排気口5aから排気され、吸込まれた空気と混合す ることがない。
【0058】 そして、パイプ体1aは直管状に形成され両端部に気体吸入口2aと吸気口4aとを 形成すればよく、前記図1ないし図4に示す実施の形態に比して構造がが簡単に なる。
【0059】 また、パイプ体1aに形成した排水孔により、パイプ体1の装着者が排気時に排 気された空気に含まれた水分、唾液などは排水孔から排出され、パイプ体1a内に 溜まることがない。
【0060】 また、前記パイプ体1aの吸気口4aにはマウスピース部41a を取り付けることに より、このマウスピース部41a を噛み込んだ状態で容易に口部に合わせられ、呼 吸が容易となる。
【0061】 さらに、パイプ体1aの吸気口4aの近傍に設けた空気充填用の給気装置8aの接続 パイプに小形の酸素ボンベの接続管を接続してこのパイプ体1a内に酸素を供給す ることにより、使用者は酸素を充分に吸入できる。
【0062】 また、パイプ体1aに設けたアラームランプ9aを内蔵した電源電池を電源として 点灯することにより、火災現場の煙が立ち込める環境の中で、パイプ体1aの装着 者の存在がアラームランプ9aの点灯で容易に確認でき、救助者が罹災者を容易に 発見できる。
【0063】 さらに、前記実施の形態では、パイプ体1aの突起部16a に形成した挿通孔15a に挿通されている首掛け紐14a を人の首部に掛け回すことにより携帯に便利にな る。
【0064】 さらに、他の実施の形態の構成を図9に基いて説明する。
【0065】 前記図1ないし図6および図7、図8に示す実施の形態において、煙濾過用フ ィルター装置6,6aのパイプ体1(1a)の吸気口4(4a)またはマウスピース部 41(41a )にマスク43を接続するもので、このマスク43は両側端部に耳掛け紐45 を有し、このマスク43は中央部に可撓性を有するホースなどにて形成した吸気パ イプ42の一端が接続され、この吸気パイプ42の他端は前記パイプ体1(1a)の吸 気口4(4a)に着脱自在に嵌合接続することができるようになっている。また、 このマスク43には吸気パイプ42の一端接続部の下方に位置して排気時に排気圧で 開口するとともに吸気時に吸気圧で閉じる逆止弁を備えた排気口44が設けられて いる。
【0066】 そして、この実施の形態では、マスク43を耳掛け紐45を人の耳に掛けることに よりマスク43を人の顔面に装着するとともにこのマスク43に接続されている吸気 パイプ42の他端をパイプ体1(1a)の吸気口4(4a)に接続することにより、パ イプ体1(1a)の吸気口4(4a)またはマウスピース41(41a )を噛み込む必要 がなく、装着者の退避活動が容易となる。
【0067】 また、この実施の形態では、呼吸時の排気はこの排気口44から行われる。
【0068】 なお、前記各実施の形態では、パイプ体1,1aの排気口5,5aに設けた逆止弁 7,7aは軟質ゴムチップなどの軟質弾性樹脂チップにて形成した構造について説 明したが、逆止弁7,7aはこの構造に限られるものではなく、各種適宜の周知の 構造の逆止弁を用いることもできる。
【0069】 なお、実用新案登録出願人の設計から試作品完成までテストを繰り返してみた 結果、火災発生時に濃煙が発生しても避難に十分な煙の吸い込み防止ができるこ とを確認できた。
【0070】
【考案の効果】
請求項1に記載の考案によれば、パイプ体の吸気口から空気を吸込むことによ り、気体吸入口から吸入された煙はフィルター層にて濾過されて吸込まれ、吸気 口に吐き出された空気によりパイプ体内の空気圧が高くなると、逆止弁は開いて 排気された空気は直接排気口から排気され、吸込まれた空気と混合することがな く、火災発生時の煙を吸い込むことがなく安全に退避できる。
【0071】 請求項2記載の考案によれば、パイプ体の気体吸入口が二か所に形成され、フ ィルター層の濾過抵抗が大きくても確実に必要量の煙を濾過した空気を吸込むこ とができる。
【0072】 請求項3記載の考案によれば、パイプ体は直管状のため、小形に形成でき携帯 に便利になる。
【0073】 請求項4記載の考案によれば、逆止弁は簡単な構造で空気の吸気時には煙を吸 入することを確実に防止できる。
【0074】 請求項5記載の考案によれば、使用者がマウスピース部を噛み込んだ状態で口 部に容易に固定され、呼吸が容易となる。
【0075】 請求項6記載の考案によれば、パイプ体の装着者が排気時に排気された空気に 含まれた水分、唾液などは排水孔から排出され、パイプ体内に溜まることがない 。
【0076】 請求項7記載の考案によれば、活性炭のフィルター層により煙が確実に濾過さ れる。
【0077】 請求項8記載の考案によれば、煙の立ち込める環境の中で、パイプ体の装着者 の存在がアラームランプの点灯で容易に確認でき、救助者が罹災者を容易に発見 できる。
【0078】 請求項9記載の考案によれば、パイプ体に設けた空気補充用の給気装置に小形 の酸素ボンベを接続することにより酸素を供給することもできる。
【0079】 請求項10記載の考案によれば、パイプ体の吸気口に吸気パイプの一端部を接 続してマスクを顔面に装着することにより、装着者は吸気口を噛み込む必要がな く容易に呼吸ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態を示す煙濾過用フィルタ
ー装置の平面図である。
【図2】同上一部を切り欠いた平面図である。
【図3】同上正面図である。
【図4】同上逆止弁の閉じた状態の断面図である。
【図5】同上逆止弁の閉じた状態の断面図である。
【図6】同上使用状態を示す斜視図である。
【図7】本考案の他の実施の形態を示す煙濾過用フィル
ター装置の平面図である。
【図8】同上一部を切り欠いた平面図である。
【図9】本考案の他の実施の形態を示す煙濾過用フィル
ター装置の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1a パイプ体 2,2a 気体吸入口 3,3a フィルター層 4,4a 吸気口 41,41a マウスピース部 5,5a,44 排気口 6,6a 煙濾過用フィルター装置 7,7a 逆止弁 8,8a 空気補充用の給気装置 9,9a アラームランプ 42 吸気パイプ 43 マスク

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端部に気体吸入口を形成す
    るとともに他端部にこの気体吸入口に連通する吸気口を
    形成しかつこの吸気口に連通する排気口を形成したパイ
    プ体と、 このパイプ体の気体吸入口の内側に配設されたフィルタ
    ー層と、 前記パイプ体の排気口に設けられパイプ体内の増圧によ
    りこの排気口を開口する逆止弁とを備えたことを特徴と
    する煙濾過用フィルター装置。
  2. 【請求項2】 パイプ体は二つの気体吸入口と一つの吸
    気口とを有する略T字状に形成したことを特徴とする請
    求項1記載の煙濾過用フィルター装置。
  3. 【請求項3】 パイプ体は一つの気体吸入口と一つの吸
    気口とを有する直管状であることを特徴とする請求項1
    記載の煙濾過用フィルター装置。
  4. 【請求項4】 逆止弁は排気口の外部に位置してパイプ
    体に取り付けられこのパイプ体内の減圧によりこのパイ
    プ体の外面に接触して前記排気口を閉じるとともにパイ
    プ体内の増圧によりこのパイプ体の外面から離反して前
    記排気口を開口する軟質チップであることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の煙濾過用フィルタ
    ー装置。
  5. 【請求項5】 パイプ体の吸気口にマウスピース部を設
    けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の煙濾過用フィルター装置。
  6. 【請求項6】 パイプ体は吸気口に連通する排水孔を形
    成したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
    記載の煙濾過用フィルター装置。
  7. 【請求項7】 フィルター層は活性炭にて形成したこと
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の煙濾
    過用フィルター装置。
  8. 【請求項8】 パイプ体の上部にアラームランプを設け
    たことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載
    の煙濾過用フィルター装置。
  9. 【請求項9】 パイプ体に空気補充用の給気装置を設け
    たことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載
    の煙濾過用フィルター装置。
  10. 【請求項10】 パイプ体の吸気口に一端部が接続され
    る吸気パイプの他端部にマスクを設けたことを特徴とす
    る請求項1ないし9のいずれかに記載の煙濾過用フィル
    ター装置。
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