JP3045694B2 - サンプル中の関心項目を測定する構造物 - Google Patents

サンプル中の関心項目を測定する構造物

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JP3045694B2 JP9255594A JP25559497A JP3045694B2 JP 3045694 B2 JP3045694 B2 JP 3045694B2 JP 9255594 A JP9255594 A JP 9255594A JP 25559497 A JP25559497 A JP 25559497A JP 3045694 B2 JP3045694 B2 JP 3045694B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本明細書で述べる実施の形態は、おおむね
サンプル中の関心項目を測定する方法および構造に関す
る。
【0002】患者の健康に関する情報を提供するため
に、患者の体液など、患者のサンプルにいくつかの試験
を実施することができる。この体液には、血液、尿など
が含まれる。患者の体液で実施する試験で、体液の関心
項目を測定することができる。患者の体液中の関心項目
の測定結果に基づき、患者の健康状態に関する情報を得
ることができる。
【0003】本発明で検討する一つの実施形態は、サン
プル中の関心項目を測定するプロセスを実施する構造に
関する。
【0004】構造はプロセス経路を備える。プロセス経
路は、プロセスステップを実施するプロセスステップ実
施レーンとプロセスステップを回避するプロセスステッ
プ回避レーンとを含むプロセスレーンを備える。第一原
動機は、サンプルを保持する容器をプロセス経路に沿っ
て移動させるために、動作可能にプロセス経路と接続す
る。第一ピペットシステムは、サンプルを容器に導入す
るために、動作可能にプロセス経路に結合される。第二
ピペットシステムは、試薬を容器に導入するために、動
作可能にプロセス経路に結合される。装置は、容器内で
サンプルと試薬とを混合するために、動作可能にプロセ
ス経路と接続し、容器と選択的に噛み合うことができ
る。第二原動機は、プロセスステップ実施レーンとプロ
セスステップ回避レーンとのうち選択された一方に容器
を選択的に配置するため、動作可能にプロセス経路と接
続する。読取り装置は、サンプルと試薬との反応に基づ
いて、サンプル中の関心項目を測定するために、動作可
能にプロセス経路と接続する。
【0005】別の実施形態では、構造はプロセス経路を
備える。プロセス経路は、サンプル用の容器を受け入れ
るプロセスレーンを備える。プロセスレーンは、プロセ
スステップを実施するプロセスステップ実施レーンと、
プロセスステップを回避するプロセスステップ回避レー
ンとを含む。
【0006】追加の実施形態では、構造は、プロセスス
テップを実施する、サンプル用の容器を受け入れるプロ
セスステップ実施レーンと、プロセスステップを回避す
る、容器を受け取るプロセスステップ回避レーンとを備
える。
【0007】別の実施形態は、カバー、カバーに接続す
るベース、カバーとベースとの間に回転可能な状態で配
置されたディスク、およびサンプル用容器を受け入れる
ためにディスク上に配置されたスロットを備える構造を
提供する。スロットは縦軸を有し、容器は縦軸に沿って
移動することができる。
【0008】さらなる実施形態は、サンプルを保持する
ために容器を受け入れるプロセスレーンを備える構造を
提供する。プロセスレーンは、容器中のサンプルでプロ
セスステップを選択的かつ自動的に実施するバイパス領
域を含む。
【0009】他の実施形態は、サンプルを保持するため
に容器を受け入れるプロセスレーンを備える構造を提供
する。プロセスレーンは、関心項目を測定するプロセス
ステップを選択的かつ自動的に実施する要素を含む。
【0010】本明細書で述べる実施の形態は、サンプル
中の関心項目を測定する方法および構造に関する。関心
項目は、抗体、抗原、前者または後者の濃縮物、または
サンプルのその他の所望の要素でよい。例示的実施の形
態では、関心項目は、HCVに対する抗体、HIV1/
HIV2に対する抗体、B型肝炎コア抗原の抗体(HB
cAb)、胎児性癌抗原(CEA)、癌抗原19−9
(CA19−9)、B型肝炎表面抗原(HBsAg)、
B型肝炎表面抗原の抗体(HBsAb)、α−フェトプ
ロテイン(AFP)、全前立腺特異性抗原(全PS
A)、遊離PSA、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、黄
体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FS
H)、β−妊婦尿性腺刺激ホルモン(B−HCG)、遊
離サイロキシン(遊離T4)、遊離トリヨードサイロニ
ン(遊離T3)、全T4、全T3、プロゲステロン、テ
ストステロン、エストラジオール、黄体刺激ホルモン、
ビタミンB12(B12)、葉酸、糖化ヘモグロビン
(Glycated Hemoglobin)、フェリチンなどから選択さ
れるがこれらに限定されない。これらの構造および方法
はいくつかの異なる構成で使用することができる。
【0011】理解の明快さを期して、構造および方法
を、1時間にサンプル中の関心項目を約200件測定す
る免疫学的分析器の使用に関して検討する。構造および
方法は、1時間に600、400、100、50件など
の測定を実行する分析器など、他の用途に使用できるこ
とも留意されたい。所定の期間に実行する試験数(スル
ープット)を変更したり、測定すべき関心項目を調整し
たりなど、いくつかの分析器を互いに結合または統合し
て、個々のニーズに合わせてもよい。たとえば、所定の
時間にY件の測定を実行する分析器をX個接続して、接
続した分析器が1時間のXY件の測定を実行するように
してもよい。
【0012】このような分析器はすべて、関心項目のす
べての測定を、ほぼ同じ方法で実行することに留意され
たい。たとえば、全関心項目の測定プロセスステップは
すべて、所与の分析器で実行する測定の数またはタイプ
に関係なく、18秒などの同じ時間枠内で実行する。こ
れらの分析器は、試薬、使い捨ての物品、流体などの要
素、配給技術、測定ステップ実行機構、ソフトウェアな
どの共通要素を含むことができる。
【0013】他の用途では、同じ設定で、分析器を臨床
化学や血液学の分析器などの異なる分析器とともに使用
できるよう、分析器を、支持ハードウェアおよびソフト
ウェアとともに、たとえばコンベヤシステムなどと接続
することができる。このコンベヤシステムは、一つのサ
ンプルに関して異なる測定を実行できるよう、分析器に
沿ってサンプルを移動させる。また、本明細書では、明
快さを期して、分析器の操作を1個の分析器に関しての
み説明しているが、同時または異なる時に異なる方法
で、同じようにこの複数の分析器を操作できることに留
意されたい。さらに、一つの操作方法のステップを別の
操作方法のステップと組み合わせて、さらに別の操作方
法にすることができる。
【0014】図1に示すように、分析器はプロセス経路
10を備える。分析器には、流体送出機構、供給装置な
ど、プロセス経路10の操作を支持する他の要素(図示
せず)があることが分かる。プロセス経路10は、ほぼ
円形の構成として図示されているが、プロセス経路10
は、直線、蛇状など、所望に応じて他の形状をとっても
よい。
【0015】プロセス経路10は、カバー12およびベ
ース14を含む。ベース14は支持枠(図17)に取り
付けることができ、カバー12はベース14に取り付け
る。カバー12は一つの部片でも、複数の、時には6個
の部片を備えてもよい。プロセス経路10の様々な要素
については、そのいくつかについては以下で述べるが、
これをカバー12とベース14との少なくとも一方に接
続する。カバー12およびベース14は、いくつかの要
素を収容するため、開口部などの構造を含む。一つの実
施の形態では、ベース14は約25.58インチの内
径、約30.08インチの外径、および約1.99イン
チの高さを有する。ベース14は、金属、ポリマーな
ど、任意の適切な材料で作成してよい。一つの実施の形
態では、ベース14は、PTFE含浸陽極酸化コーティ
ングなどの摩擦軽減コーティングを含む陽極酸化アルミ
ニウムで作成する。特定の実施の形態では、ベース14
は、MIL−A−63576の6061−T6アルミニ
ウムで作成し、タイプIの仕上げを施す。カバー12
は、ベース14の材料とほぼ同じ材料で作成してよい。
【0016】図2は、カバー12をベース14から外し
た状態のプロセス経路10を示す。カバー12を外す
と、ディスク16が見える。ディスク16は、カバー1
2とベース14との間に位置し、カバー12とベース1
4との両方に対して移動可能である。
【0017】いくつかの実施の形態では、ディスク16
の代わりに図32Aおよび図32Bで示すベルト16*
を使用し、ホィール17で駆動してよい。ベルト16*
を使用すると、プロセス経路10がほぼ円形以外の方向
性、つまり蛇状などになれる。ベルト16*は、カバー
12およびベース14に対してディスク16とほぼ同じ
方法で移動する。他の態様では、プロセス経路10の構
造は、ディスク16を使用するかベルト16*を使用す
るかに関係なくほぼ同じである。
【0018】ディスク16は、図3でより明瞭に図示し
てあるが、一つの実施の形態では、約25.2インチの
内径、約29.3インチの外径を有する。ディスク16
は、約0.063インチの厚さを有してよい。ディスク
16は、ポリマーなどの任意の適切な材料で形成してよ
い。特定の実施の形態では、ディスク16はポリ塩化ビ
ニルで作成する。ディスク16は、機械加工、成形など
で作成してよい。例証的な実施の形態では、ディスク1
6を構成する材料は、ベース14とディスク16との間
の摩擦を減少させるよう、ベース14の材料に関して選
択される。
【0019】図示の実施の形態では112個の複数のス
ロット18を、ディスク16に配置する。以下でさらに
詳細に検討するように、スロット18は、ベース14の
構造と協働し、容器15(図7Aおよび図7B)をプロ
セス経路10に沿って移動させる。各スロット18は、
例証的な実施の形態ではディスク16に対して、約1.
75インチの半径方向の長さを有し、約0.45インチ
の接線方向の幅を有し、スロット18の中心線は、約1
3.614インチの半径にある。以下でさらに検討する
ように、スロット18は長手方向軸を有し、容器15
は、スロット18の長手方向軸に沿ってスロット18内
を移動することができる。スロット18の長手方向軸に
沿った容器15の移動を容易にするため、プロセス経路
10は、表面、切換装置、容器15と嵌合可能な原動機
などの構成を含んでもよい。別の実施の形態では、スロ
ット18の一方端が、ディスク16からの容器15の取
り外しを容易にするため、横方向に拡張した幅(図1
3)を含んでもよい。さらに別の実施の形態では、横方
向に拡張した幅は、スロット18の別の領域に配置して
もよい(図19)。
【0020】ディスク16は、カバー12およびベース
14に対するディスク16の移動を容易にするよう構成
される。一つの実施の形態では、複数の歯20をディス
ク16の外径面に沿って配置する。例証的な実施の形態
では、歯20は数が約938個で、直径ピッチが約3
2、圧力角が約20度、ピッチ径が約29.3125イ
ンチでよい。
【0021】図6に示すように、歯20は、ブラケット
26でベース14に取り付けた原動機24で駆動する歯
車22と噛み合う。例証的な実施の形態では、歯車22
はEstane 58130天然92A/50Dポリウレタンで作成
し、原動機24は、イリノイ州RockfordのPacific Scie
ntificから入手できるP21型である。原動機24とプ
ロセス経路10全体とその支持要素とは、適切なルーチ
ンなどを実行するコンピュータ(図示せず)などの適切
な制御装置と接続し、それで駆動する。この方法で、デ
ィスク16は、原動機24による歯車22の動きに対応
して動く。特定の実施の形態では、原動機24はステッ
プモータである。
【0022】図4を参照すると、ベース14は、サンプ
ル中の関心項目の測定を容易にする構造を含む。ベース
14は、ディスク16の動きに対応して、容器15の動
きをプロセス経路10に沿って案内する少なくとも一つ
のレーン28を備える。ディスク16が原動機24の起
動に対応して動くと、容器15は一つの処理ステーショ
ンから別の処理ステーションまでレーン28に沿って移
動し、サンプル中の関心項目の測定を終了する。
【0023】例示した実施の形態では、プロセス経路1
0に第一処理レーン28と装填レーン30がある。レー
ン28と30との相補的部分を、カバー12とベース1
4との両方に形成する。この二つのレーン28および3
0はほぼ同心円なので、レーン28と30との両方に隣
接するディスク16とそのスロット18は、ディスク1
6上でほぼ同じ円周位置にあるが半径方向にずれたプロ
セスレーン28と装填レーン30との両方に配置された
容器15を受け取り、これを支持するような寸法にす
る。例証的な実施の形態では、レーン28および30
は、頂部の幅が約0.279インチで、抜け勾配が約
1.5度である。
【0024】図18A、図18Bおよび図18Cで示す
ように、一つの実施の形態では、装填レーン30が容器
15供給装置またはホッパ102から容器15を受け取
り、それを方向付ける。突起106を含むディスク10
4が、原動機108によってホッパ102内を移動す
る。いくつかの実施の形態では、容器15の移動を容易
にするため、ホッパ102には、ディスク104の動き
に対応してホッパ102内での容器15の移動を指示す
るそらせ板、ディスク104に結合されたカム駆動機構
によって作動してホッパ102内で容器15を動かす
「固有板ばね」などの構造が含まれる。ディスク104
がホッパ102内で移動するにつれ、突起106がホッ
パ102内の容器15の上面42を通って挿入される。
突起106は、容器15を装填機構110に向かって運
搬し、これは容器15をホッパ102から装填レーン3
0へと移動させるため、筒形カムなどのムーバ111を
含んでもよい。容器15が装填レーン30に近づくにつ
れ、一つの実施の形態では、ソレノイド駆動の棒などの
他のムーバ112が、容器15を装填レーン30で、デ
ィスク16のスロット18内へと移動させる。あるい
は、容器15は、重力の影響で、ムーバ111の端部か
ら装填レーン30のディスク16のスロット18内へと
移動してもよい。
【0025】例証的な実施の形態では、ホッパ102
は、Lexan WR2210(マサチューセッツ州PittsfieldのGE
Plastics)で作成して黒いSPI B1仕上げを施
し、ほぼ約396から540立方インチの範囲内の容積
を有し、これによってホッパ102は約1000個の容
器15を保持することができる。ディスク104は、Le
xan 500で作成して灰色のSPI B1の仕上げを施
し、突起106はLexan WR2210で作成して黒いSPI
B1の仕上げを施す。ディスク104は、ディスク10
4の円周に沿って等間隔で、つまり90度ごとに、ディ
スク104の中心から約4.5インチの半径に、四つの
突起106取付部を含む。ホッパ102内の容器15の
移動を補助するため、ディスク104は、ディスク10
4の円周に沿って等間隔で、つまり90度ごとに、ディ
スク104の中心から約3.312インチの半径に、複
数のたとえば4個の小塊を含む。突起106は、約0.
1インチの公称厚さおよび約0.9インチの長さを有す
る。突起106は、ディスク104の4.5インチの半
径に対してほぼ接線方向に整列する。ムーバ108は、
イリノイ州ElginのPacific ScientificのNo.78431-101
でよい。ムーバ111は、黒いSPI B1の仕上げを
施し、Delrin 500から作成したねじを含む。ねじは長さ
約7.126インチで、約0.706インチの直径およ
び約0.394インチのピッチを有するねじ山が18あ
る。ねじは、黒いSPI B1の仕上げを施してCelcon
M90から作成した駆動歯車に接続される。駆動歯車は、
直径ピッチが約32、圧力角が約20度、およびピッチ
径が約0.75インチの歯24枚を有するインボリュー
トギアである。ムーバ112は、コネチカット州Waterb
uryのHaydon Switch & Instrumentから入手できるNo.78
851-102でよい。他の実施の形態では、オレゴン州Hills
boroのSPM/Portlandから入手できるNo.78425-101をいく
つかの構成部品に使用してよい。
【0026】図7Aおよび図7Bに示すように、容器1
5は、サンプル受けチャンバ32、およびサンプル受け
チャンバ32と接続した1対の支持表面34Aおよび3
4Bを含む。図8に示すように、支持表面34Aおよび
34Bは、スロット18を制限するディスク16の部分
に静止する。チャンバ32は、2組の側壁36A、36
B、38Aおよび38Bおよび底壁40で形成される。
例証的な実施の形態では、約0.020インチのリブ幅
を有する側壁36Aと36Bとの間の外部最大距離は、
約0.26インチで、側壁38Aと38Bとの間の外部
最大距離は、約0.44インチで、支持表面34Aおよ
び34Bは、それぞれ側壁38Aおよび38Bから約
0.085インチの距離に延在し、容器15の最大長さ
は約1.445インチで、サンプル受けチャンバ32の
開放端は、約0.391インチ×約0.219インチあ
り、壁36A、36B、38Aおよび38Bの公称厚さ
は約0.030インチで、サンプル受けチャンバ32の
内部深さは約1.34インチで、約1.4mlの容積を
有し、測定を実施する位置におけるサンプル受けチャン
バ32の容積は、容器15の底から約0.699インチ
で、約0.45mlである。容器15の上面42は、支
持表面34Aおよび34Bから約0.18インチの距離
に位置する。容器15は、Escorene 3345-E5(テキサス
州HoustonのExxon)またはMontell PD701N(デラウェア
州Wilmington)で作成し、研磨したSPE/SPE 1 B-2の内
面仕上げを施すことができる。
【0027】図4および図8に戻ると、容器15とディ
スク16のスロット18とレーン28および30との間
の協働が、プロセス経路10に沿った容器15の移動を
容易にする。特に、容器15、スロット18およびレー
ン28および30の寸法は、容器15の支持表面34A
および34Bが、容器15を配置したスロット18に隣
接して、半径方向に摺動するようディスク16と嵌合し
ながら、容器15自体はスロット18内で回転しないよ
う、予め決定される。一つの実施の形態では、プロセス
レーン28は、約27.6インチの半径および約0.2
8インチの幅を有し、装填レーン30は、これより半径
は小さいが、同じ幅を有する。容器15は、側壁36A
および36Bの軸がプロセス経路10に対してほぼ半径
方向に配置され、支持表面34Aおよび34Bがほぼ円
周方向でプロセス経路10と整列するよう、配置され
る。この方法で、ディスク16が原動機24の起動に対
応して移動すると、スロット18内の容器15が、レー
ン28および30内で、プロセス経路10に対してほぼ
接線方向に移動する。
【0028】プロセス経路10は、生物学用サンプルに
使用することがあるので、プロセス経路10またはその
一部を、摂氏37度などの適切な温度で維持して、関心
項目の測定を容易にすることが望ましい。したがって、
電気ヒータなどのヒータ(図示せず)を、プロセス経路
10に熱的に結合させてもよい。例証的な実施の形態で
は、適切な接着剤などで複数の電気抵抗可撓条片ヒータ
を、プロセス経路10のカバー12やベース14に、あ
るいはその両方に、適用してもよい。これらのヒータ
は、容器15の内容物を所望の温度に維持するよう、十
分な熱エネルギーをプロセス経路10に適用する。ま
た、装填レーン30は、プロセス経路10の一部なの
で、容器15に何かを加える前に、容器15を所望の温
度にすることができる。たとえば、サンプル中の関心項
目の測定が所定の温度で最適に実施される場合、装填レ
ーン30の容器15は、容器15をホッパから装填レー
ン30へ導入した後、容器15で所望の測定を実施する
必要がある時の前に、特定の期間、所定の温度にするこ
とができる。プロセス経路10に沿って、サーミスタな
どの適切な温度制御装置を設けてもよい。また、いくつ
かの実施の形態では、容器15に添加すべき試薬などの
材料を、容器15に添加する前に加熱してもよい。場合
によっては、流体導管などの材料送出施設に、適切なヒ
ータおよび熱センサを連結してもよい。
【0029】容器15で所定の関心項目の測定を実施す
る必要があるときに、容器15を装填レーン30からプ
ロセスレーン28に移動する。この機能は、図4に示す
位置48で実施される。容器15を装填レーン30から
プロセスレーン28に移動するには、図10に示すよう
に、プロセス経路10に取り付けた原動機44を操作す
る。動作可能に原動機44と接続した容器15の嵌合部
材46は、容器15の側壁36Aに当たり、原動機44
の起動に対応して、容器15をスロット18内でディス
ク16に対して半径方向外側へ、装填レーン30からプ
ロセスレーン28に向かって移動させる。例証的な実施
の形態では、部材46はMIL-A-63576の6061-T6アルミニ
ウムで作成し、タイプIの仕上げを施す。部材46は、
原動機44のピンなどの相補的な構造と対合するスロッ
トなどの構造を含み、ムーバ44とアーム46とを所望
通りに整列させ、部材46の回転などの望ましくない動
きを制限することができる。原動機44を操作すると、
部材46は、最小始動力が約7.08/0.25gm/
ozで、最小終了力が約56.7/2.0gm/ozの
状態で、約0.5インチの距離移動する。
【0030】容器15の移動に対応するため、カバー1
2とベース14との上に通路50を形成して、プロセス
レーン28を装填レーン30に接続する。容器15がプ
ロセスレーン28に入ると、原動機44が容器15の嵌
合部材46を、待ち位置に移動したばかりの容器15か
ら離し、別の容器15を装填レーン30からプロセスレ
ーン28へと移動させる。例証的な実施の形態では、原
動機44はソレノイド、空気起動式モータ、線形位置決
め装置などである。特定の実施の形態では、原動機44
は、容器15の内容物がはねたりこぼれたりせずにソレ
ノイドが移動するよう、巻線を改造した電気ソレノイド
である。
【0031】容器15が装填レーン30からプロセスレ
ーン28に移動すると、サンプル中の関心項目を測定す
るため、ディスク16の動きによって、容器15はプロ
セスレーン28に沿って移動する。場合によっては、容
器15に加える血液または他の体液などのサンプルは、
液体の形態である。また、場合によっては、サンプル中
の関心項目の測定中に、試薬などの他の物質を容器15
中のサンプルに加える。これらの他の物質も、液体の形
態でよい。
【0032】これらの液体を容器15に添加するにつ
れ、液体の一部が最終的に容器15の中に入らず、ディ
スク16またはプロセス経路10の他の部分に落ちる可
能性がある。この液体をほぼなくすため、プロセス経路
10のベース14上に排液ダクト52を設ける。この排
液ダクト52は、ディスク16が配置されているベース
14上の溝54からくぼんでいる。例証的な実施の形態
では、排液ダクト52は、約112個あり、ベース14
の円周に沿って等間隔で、溝54から約0.125イン
チの距離くぼみ、約90度の内角を有し、深さが約0.
05インチ、幅が約0.1875インチである。いくつ
かの実施の形態では、排液ダクト52内の液体が重力の
影響でプロセスレーン28に向かって移動し、これに入
るよう、排液ダクト52をプロセスレーン28に向かっ
て傾斜させてもよい。図示の実施の形態では、排液ダク
ト52は、ディスク16の予想回転方向に向けられる。
この実施の形態では、排液ダクト52内の液体の移動
は、ディスク16の動きによって促進される。カバー1
2に、同様の排液ダクト52を形成してよい。プロセス
レーン28から液体をほぼ除去するのに役立つよう、プ
ロセスレーン28の底部分に沿った様々な位置で、ベー
ス14に排液穴56を設ける。
【0033】サンプル中の関心項目を測定するプロセス
は、いくつかのステップを含む。しかし、特定の関心項
目を測定するなら、異なるステップを実行することにな
る。たとえば、第一関心項目を測定するには、三つのプ
ロセスステップを実行し、第二の関心項目については、
プロセスステップを二つしか実行しない。このプロセス
ステップは、たとえば、固体/液体相の(たとえば磁
気)分離、容器15の内容物の吸引、容器15の内容物
の洗浄などを含んでもよい。第一と第二の関心項目の両
方を測定するには、プロセス経路10は、プロセスのス
テップを選択的かつ自動的に実行する構造を含む。しか
し、プロセス経路10は、予め決定された組の関心項目
を測定するためのプロセスのステップをすべて実行する
のに必要な構造を、すべて含むことを留意されたい。
【0034】プロセスレーン28に沿って少なくとも1
カ所に、関心項目を測定するプロセスのステップを選択
的かつ自動的に実行する構造または要素が配置される。
図4に示すように、一つの実施の形態では、この構造ま
たは要素を、プロセス経路10のバイパス領域に配置す
る。図示の実施の形態では、プロセス経路10は、三つ
のバイパス領域58A、58Bおよび58Cを含む。バ
イパス領域58A、58Bおよび58Cで、プロセスレ
ーン28はプロセスレーン28の他の部分に対して、半
径方向に拡大する。例証的な実施の形態では、バイパス
領域58A、58Bおよび58Cでのプロセスレーン2
8は、半径方向の幅が約0.65インチである。バイパ
ス領域58A、58Bおよび58Cでプロセスレーン2
8が半径方向に拡大することにより、容器15は、バイ
パス領域58A、58Bおよび58Cで、スロット18
に沿って縦方向およびディスク16に対して半径方向の
数カ所に配置することができる。ディスク16のスロッ
ト18内の容器15の位置に応じて、容器15は、バイ
パス領域58A、58Bおよび58Cで実行されている
関心項目測定のプロセスステップに参加するか、参加し
ない。
【0035】代替の実施の形態では、関心項目を測定す
るプロセスステップを選択的かつ自動的に実行するため
の構造または要素は、洗浄ゾーンなどの特定のプロセス
経路10の要素を選択的に作動または作動停止したり、
磁石を動かすなど、プロセス経路10の要素をプロセス
経路10に対してプロセスステップ実行位置に選択的に
出し入れしたり、本明細書で検討する方法を適切に組み
合わせるなど、ソフトウェア、ハードウェアなどで実施
するようなルーチンを含んでもよい。
【0036】カバー12は、プロセス経路10上にバイ
パス領域58A、58Bおよび58Cを形成する構造も
含む。図5Aおよび図5Bに示すように、カバー12の
壁60は、バイパス領域58A、58Bおよび58C
で、カバー12のプロセスレーン28をプロセスステッ
プ実行レーン62と、カバー12上で半径方向にずれた
プロセスステップ回避レーン64とに分離する。壁60
は、容器15の上面42に隣接する側壁36Aおよび3
6Bの部分と嵌合し、プロセスステップ実行レーン62
またはプロセス経路回避レーン64のいずれかを通して
容器15を案内する。
【0037】所望の容器15が、プロセスステップ実行
レーン62かプロセスステップ回避レーン64のうち所
望の一方に入るのを促進するため、図9に示すように、
プロセス経路10に取り付けて容器嵌合部材46に接続
する原動機44を設ける。図9に示す構造は、図10に
示す構造とほぼ同じであり、したがって同様の参照番号
とする。原動機44を起動すると、プロセスレーン28
の半径方向内縁66か外縁68(図5Aおよび図5B)
のいずれかで、容器15を半径方向に選択配置すること
ができる。このように配置したら、ディスク16がベー
ス14に対して前進すると、容器15が、プロセスステ
ップ実行レーン62かプロセスステップ回避レーン64
のうち予め選択した一方に入る。
【0038】いくつかの実施の形態では、原動機44ま
たは壁60、あるいはその両方を、プロセスレーン16
中の容器15の自然の動きを利用するよう、構築するこ
とができる。たとえば、容器15は、プロセスレーン2
8に沿って半径方向外側に動く傾向がある。この場合、
プロセスステップ回避レーン64に向かって移動する容
器15が、原動機44からの補助なしに遠心力でそのレ
ーン64に移動するよう、原動機44または壁60、あ
るいはその両方を構築することができる。この場合、原
動機44は、プロセスステップ実行レーン62に移動さ
せるためにのみ、容器15に作用する。
【0039】例証的な実施の形態では、特定のプロセス
ステップの実行および回避の予想される頻度に応じて、
バイパス領域58A、58Bおよび58Cをプロセスレ
ーン28に沿って配置する。この頻度は、プロセス経路
10で関心項目の測定を実行する特定のステップによっ
て決まる。また、実行すべき測定に応じて、バイパス領
域58A、58Bおよび58Cを多くするか、少なくし
てもよい。
【0040】例によってさらに示すと、プロセスレーン
28は、バイパス領域58Aに入る前に半径方向に分岐
する(図5Aおよび図5B)。プロセスレーン28は、
その外径縁に沿って、バイパス領域58Aに入る。プロ
セスステップの実行は、バイパス領域58Aの内側のプ
ロセスステップ実行レーン62で生じるので、バイパス
領域58Aに結合する原動機44は、このプロセスステ
ップの実行が望ましい場合のみ、容器15をプロセスス
テップ実行レーン62に向かって、半径方向内側に移動
させる。このプロセスステップの実行が望ましくない場
合、原動機44は起動せず、容器15はプロセスレーン
28の外径面に残り、ディスク16が動くと、プロセス
ステップ回避レーン64に入る。この構造は、少数の測
定を実行するために関連のプロセスステップの実行が必
要な場合に、1組の測定を実行するのに都合がよい。
【0041】多数の測定を実行するために関連のプロセ
スステップの実行が必要なように、測定の組を変更する
場合、バイパス領域58Aを、バイパス領域58Bおよ
び58Cとほぼ同じように構築することが望ましい。バ
イパス領域58Bおよび58Cでは、プロセスレーン2
8は内径縁でバイパス領域58Bおよび58Cに入る。
したがって、原動機44を起動しないと、容器15は、
ディスク16の動きの影響で、プロセスステップ実行レ
ーン62に移動し、プロセスステップが実行される。原
動機44は、このプロセスステップを実行する必要がな
い容器15を移動するためにのみ起動される。言うまで
もなく、これは、プロセス経路10で実行すべき少数の
測定を表す。
【0042】容器15がバイパス領域58A、58Bま
たは58Cのいずれか一つに入ると、バイパス領域58
A、58Bまたは58Cを通る容器15の動きは、ディ
スク16とプロセスステップ実行および回避レーン62
および64と壁60との間の協働によって制御される。
容器15は、ディスク16の回転の影響で、プロセス経
路10を通ってほぼ接線方向に移動する。プロセスステ
ップ実行レーン62(たとえばバイパス領域58A)ま
たはプロセスステップ回避レーン64(たとえばバイパ
ス領域58B)のうち半径方向で最も内側のレーン内で
の半径方向の容器15の位置は、壁60の内径縁によっ
て維持される。壁60のこの内径縁を規定する半径は、
壁60に沿って第一端70から第二端72に向かって徐
々に増大する。容器15がバイパス領域58A、58B
または58Cを通過するにつれ、容器15は半径方向外
側に移動する。プロセスステップ実行レーン62(たと
えばバイパス領域58A)およびプロセスステップ回避
レーン64(たとえばバイパス領域58B)の内縁を規
定する半径も、壁60の第一端70に隣接するバイパス
領域58A、58Bまたは58Cの一方端から、壁60
の第二端72に隣接するバイパス領域58A、58Bま
たは58Cの反対端まで増大する。したがって、上面4
2に隣接する容器15の部分が、壁60に隣接したまま
で、したがってバイパス領域58A、58Bおよび58
C内で容器15の所期の位置を維持する。
【0043】関心項目の測定が終了すると、関連の容器
15が、プロセスレーン28およびプロセス経路10か
ら完全に取り出される。図11で示すように、原動機7
4は、プロセス経路10に接続される。原動機74は、
容器15の上面42に隣で容器15に作用する、容器1
5の嵌合表面76を駆動する。原動機74は、ステップ
モータなどでよく、容器嵌合表面76を駆動して、ディ
スク16に対して約90度、容器15を回転させる。こ
れは、図4に示す位置78で生じる。位置78のプロセ
ス経路10は、容器15が軸回転できるように構築さ
れ、容器15の対応する寸法より大きい寸法を有する開
口部80を含む。
【0044】例証的な実施の形態では、原動機74は、
オハイオ州VandaliaのLucas Control Systems Products
から入手可能なP/N 197855-001 BTA 2 DV 90°のような
ソレノイドでよい。表面76は、MIL-A-63576の6061-T6
アルミニウムで作成し、タイプIの仕上げを施してよ
く、原動機74の操作に対応して約90度動く。
【0045】容器15を回転すると、容器15の支持表
面34Aおよび34Bは、もうディスク16と嵌合しな
い。重力の影響で、容器15はプロセス経路10の開口
部80を通して、廃棄物受け(図示せず)へと落下す
る。構成によっては、シュートを設けて、容器15をプ
ロセス経路10から廃棄物容器へと案内してもよい。原
動機74に遭遇する前に、容器15内にある液体を容器
15から取り出す構成もある。
【0046】容器15をプロセスレーン28から取り出
した状態で、関連のスロット18が位置48に到達する
とすぐに、ディスク16の同じスロット18にある別の
容器15を、装填レーン30からプロセスレーン28に
移動させることができる。場合によっては、容器15が
位置78に到達しても、容器15をプロセスレーン28
から取り出すことが望ましくないこともある。この場
合、原動機74は起動されない。また、ディスク16の
同じスロット18内に配置されているが、装填レーン3
0にある容器15は、関連のスロット18が位置48に
到達しても、装填レーン30からプロセスレーン28に
移動しない。
【0047】図13および図19の代替実施の形態で
は、ディスク16を、プロセス経路10から容器15を
取り出しやすいよう構成する。この実施の形態では、デ
ィスク16上のスロット18は、拡大容器15取出し区
域82を含む。また、位置78に隣接して、プロセスレ
ーン28に分岐装置84が配置される。分岐装置84
は、ディスク16の動作とともに、容器15をディスク
16に対して半径方向外側へ、スロット18の容器取出
し区域82へと促す。容器取出し区域82は、スロット
18の残りの部分より広く、したがって容器15がスロ
ット18の容器取出し区域82に達すると、重力によっ
て容器15はディスク16およびプロセス経路10から
開口部80を通って廃棄物受けへと落下する。しかし、
この実施の形態では、容器15を、位置78を通過して
もディスク16に残れる状態にはできない。しかし、容
器15をこの実施の形態でディスク16に残れるように
するのが望ましい場合は、分岐装置84を、原動機44
と同様の原動機と交換して、スロット18内の容器15
を容器取出し区域82に向かって移動させてもよい。
【0048】ディスク16、スロット18および容器取
出し区域82の別の構成を、図19に示す。この構成
は、図13とほぼ同様の方法で機能する。図19に図示
した実施の形態では、プロセスレーン28の端部が、開
口部80で規定されていることに留意されたい。
【0049】所望に応じて、追加の機能をプロセス経路
10に組み込んでもよい。たとえば、無線周波数液体レ
ベル感知装置などの液体レベル感知装置を、プロセス経
路10に沿って、液体が動く位置に組み込んでもよい。
また、米国特許第5,358,691号、第5,536,471号および第
5,482,861号で開示された装置のいずれかのような適切
な装置を、時には適切な修正を加えて追加してもよい。
これらの特許は、本件の譲受人に譲渡され、その開示
は、この参照によって全体を本明細書に組み込む。
【0050】プロセスレーン28の一部で光を減じるよ
う、プロセスレーン28を構成することも望ましいこと
がある。一つの実施の形態では、プロセス経路10の化
学ルミネセンスで生成した光のような光を測定する位置
の前後に、プロセスレーン28を、半径方向に分岐する
よう、プロセスレーン28を構成する。このようなプロ
セスレーン28の半径方向の分岐は、プロセスレーン2
8の光測定位置に導入される迷光または周囲光を減少さ
せることにより、光測定装置の感度を上げることができ
る。
【0051】上述したプロセス経路10によって、複数
の関心項目測定プロセスステップを連続的かつ自動的に
実行することができる。プロセスレーン28に沿った容
器15の動作は、別個のステップ、つまり時間およびプ
ロセスレーン28に沿った位置に関して別個のステップ
で実行してよい。約18秒などの一定の時間隔で、ディ
スク16が、二つの隣接するスロット18間の角距離に
ほぼ等しい距離を回転する。この回転により、各容器1
5が、プロセス経路10に沿って、隣接するスロット1
8の容器15が前に占有していた位置まで移動する。デ
ィスク16および容器15は、ディスク16の次の回転
または割出しまで、一定時間隔の残りの間静止したまま
である。プロセスレーン28は、ディスク16のスロッ
ト18の数と等しい一定数のプロセス位置を有すると見
なされ、この位置は、サンプルの関心項目の測定を含む
プロセスステップが生じる位置である。
【0052】本明細書で述べる例では、ディスク16に
は112個のスロット18があり、したがってプロセス
レーン28は112のプロセス位置を有すると考えられ
る。容器15およびその内容物の総処理時間は、割出し
期間の整数倍と考えられる。たとえば、割出し期間が1
8秒なら、10番目のプロセス位置にある容器15は、
合計180秒処理される。同様に、20カ所のプロセス
位置で実行されるプロセスステップは、個々の容器15
で合計360秒のプロセス時間がかかる。
【0053】サンプル中の関心項目の測定中に実行され
るプロセスステップの例は、以下の例で示すように、各
プロセスステップが発生するプロセス位置を特定するこ
とによって、述べることができる。この例は、図16を
参照すると、より容易に理解できる。点線129は、プ
ロセス経路10を取り付ける支持体の境界を示す。
【0054】試薬用円形カルーセル131は、プロセス
経路10とほぼ同心円に位置し、回転可能である。試薬
用円形カルーセル131は、一つ以上の円形カルーセル
を含んでもよく、その上に配置された個々の容器、つま
り磁性微粒子容器を軸回転させることができる。一つの
実施の形態では、試薬用円形カルーセル131は、複数
のほぼ同心円の円形カルーセルを含み、アセンブリ12
8および134などの複数のピペットアセンブリが、複
数の容器に同時に、または共通して、あるいはその両方
でアクセスするようにする。このような配置構成は、以
下で検討するフォーマットの実行に役立つ。試薬用円形
カルーセル131は、1983年9月7日に発行された
英国特許第2,081,188B号で開示された構造とほぼ同様に
構成し、その特許の第三ページ、86〜91行で開示さ
れたように、必要に応じて適切な周知の軸受けおよび歯
車のトレーンを設けてもよい(図24B参照)。例証的
な実施の形態では、円形カルーセル131は、オレゴン
州HillsboroのSPM/Portlandから入手可能なNo.77829-10
1に、Pacific Scientificから入手可能な適切なモー
タ、テキサス州RichardsonのTurnamaticおよびSPM/Port
landの歯車、およびイリノイ州Rolling MeadowsのAroma
tのセンサを取り付けてもよい。
【0055】試薬用円形カルーセル131は、サーモス
タットで制御した環境内に維持してもよい。サーモスタ
ットで制御した環境は、試薬用円形カルーセル131を
含む筐体133(図29および図30)に強制冷却空気
を提供する冷房ユニットによって、提供してもよい。例
証的な実施の形態では、筐体133は、ミネソタ州Blai
neのGeneral Patternから入手可能なNo.76848と同様の
筐体である。これによって、試薬用円形カルーセル13
1に保持された容器からの流体の蒸発が減少する。上記
をさらに減少させるため、容器の開放口に図25で示す
ようなシール184をはめてもよい。シール184は、
エラストマーなどのポリマー材料でよく、ピペットが容
器の内部にアクセスできるよう、スリット186を含ん
でもよい。
【0056】一つの実施の形態では、試薬用円形カルー
セル131は、複数の試薬容器を支持する。これらの容
器は、含まれる試薬のタイプに応じて微粒子、共役、測
定固有の希釈剤および前処理剤など、少なくとも四タイ
プである。図22、図23A、図23Bおよび図23C
は、容器の二つの例証的な形状を示す。容器176(図
22)および177(図23A、図23Bおよび図23
C)の底部174は、試薬用円形カルーセル131の合
い部分にはまるよう構成される。
【0057】図24Aおよび図24Bでさらに明瞭に示
すように、容器177の底部174は、試薬用円形カル
ーセル131の相補部分188と噛み合う突起178を
有する。突起178と試薬用円形カルーセル131の部
分188との噛合いによって、容器177を試薬用円形
カルーセル131に配置する使用者には、円形カルーセ
ル131に対する容器177の適切な配置を示す積極的
なフィードバック、つまり触覚が得られる。
【0058】図24Bで示すように、円形カルーセル1
31の部分188は、動作可能に、原動機(図示せず)
に接続された歯車202と駆動状態で噛み合う駆動歯車
190に、軸191によって接続される。歯車202
は、円形カルーセル131に結合するすべての駆動歯車
190と噛み合う。原動機を操作すると歯車202が作
動し、これが歯車190を作動する。歯車190が作動
すると、部分188および容器177の軸回転が生じ、
これは双方向でよい。軸191は、導体206に電気的
に接続された板204とも電気的に接触する。この方法
で、板204および導体206、および導電性の場合は
円形カルーセル131の部分188も、容器177内の
流体レベルを決定する無線周波数液体レベル感知機構の
一部を構成する。
【0059】容器177の操作性をさらに容易にするた
め、容器177の外面にほぼ環状のリブ180(図23
A、図23Bおよび図23C)を設けてもよい。また、
容器の内容物をほぼ均質な状態、つまり磁性粒子が液体
媒質中にほぼ均等に分散した状態に維持するのが望まし
い場合は、容器177の内部の流体に面する表面に少な
くとも一つのフィン182(図24Aおよび図24B)
を設けて、上記で検討したように、容器177が軸回転
したら、容器の内容物を攪拌してもよい。
【0060】特定の例で容器およびシールの構造を例証
すると、容器は、DOW 30460M HDPEまたはChevron 90512
HDPEで、SPI A3の仕上げを施してよい。フィン182
は、SPI C1の仕上げを施してよい。シールは、Lexingto
n Medicalの3401005 EPDMでよい。容器は、首の内径が
約1.069インチでよい。リブは、厚さが約0.02
5インチ、容器の内壁からの厚さが約0.31インチ、
頂部形状の傾斜が約45度、底部形状の中心への傾斜が
約48度の角度でよい。シールは、容器に取り付けたと
きの直径が約1.094インチで、シール中心線での最
大厚さが約0.070インチ、強化蝶番区間は厚さ約
0.025インチで深さはシールのピペット接触区間の
内側から約0.062インチでよい。シールのスリット
は、シールの中心を通る約0.5インチの長さで、互い
に対して約90度ずれた2本のスリットを備えてよい。
【0061】容器の特定に役立つよう、少なくとも一部
の容器は、図21A、図21Bまたは図21Cに示した
のとほぼ同様のラベル133A、133Bまたは133
Cを付けてもよい。ラベル133A、133Bおよび1
33Cは、それぞれ高密度データキャリア135A、1
35Bおよび135Cを含み、それは測定の実行に役立
つ情報を含む。
【0062】特定の実施の形態では、高密度データキャ
リア135A、135Bおよび135Cは、PDF41
7技術を利用して所望のデータ容量を提供する2次元バ
ーコードである。この技術によって、一般的な1次元バ
ーコードより多くの情報を含むことができる。このよう
な高密度データキャリア135A、135Bおよび13
5Cを使用すると、構造的融通性が得られる。つまり所
定の測定のために、個々の容器を互いに物理的に接合す
る必要がない。データキャリア135A、135Bおよ
び135Cは、所定の測定を実行するのに望ましい情報
を含む。この情報は、主ロット番号、容器のロット番
号、容器の内容物、つまり試薬、ロット番号および期
限、校正曲線データ、容器の内容物のタイプなどを含ん
でよい。情報は、プロセス経路10の資源を追跡しやす
いよう、特定の容器に特有のシリアル番号を含んでもよ
い。
【0063】例証的な実施の形態では、データキャリア
135Aは、磁性微粒子容器に使用し、約185文字の
情報を有する。データキャリア135Aは、バーコード
読取装置から見て、高さ約1.5インチ、幅約0.75
インチである。微粒子の容器は、上記で検討したように
回転するので、データキャリア135Aを読む間、この
回転を利用してもよい。この場合、バーコード読取装置
に対するデータキャリア135Aの方向は、重要ではな
い。
【0064】図示の実施の形態のデータキャリア135
Bおよび135Cは、それぞれ約15文字の情報を含む
2次元バーコードを含む。キャリア135Bおよび13
5Cのデータ密度は、キャリア135Bおよび135C
が約0.7インチの高さになるよう調節する。さらに、
データキャリア135Bおよび135Cには、エラー訂
正、Xバー、Yバー、およびキャリア135Bおよび1
35Cの幅を約3.125インチにできるカラムカウン
トを印刷する。この方法で、バーコード読取装置が容器
のサイズに応じて約220ないし約270度の可視度で
キャリア135Bおよび135Cにアクセスできるよ
う、データキャリア135Bおよび135Cを、容器の
外周に沿って配置することができる。あるいは、バーコ
ードを一つしか含まないキャリア135Bの代わりに、
データキャリア135Cは、同様だが形がより狭いバー
コードが複数反復し、隣接する反復コード間にギャップ
がある。さらに、データキャリア135A、135Bお
よび135Cの種々の修正も可能である。たとえば、1
次元のバーコードを使用することができるが、1次元バ
ーコードの表面積は、2次元バーコードに含まれるデー
タの量にとって十分でなければならない。
【0065】例 サンプル中の関心項目の測定 図1に示すプロセス経路10は、一連のプロセスステッ
プを実行するために使用され、約18秒の割出し時間で
実行する。各割出しステップは、ディスク16が回転す
る(および、その結果としてディスク16内に配置され
た容器15が動く)約1秒と、容器15がそれぞれのプ
ロセス位置で静止している約17秒とを含む。各プロセ
ス位置で実行されるプロセスステップは、次の通りであ
る。
【0066】 プロセス プロセス 説明 位置 ステップ 1 容器15の装填 必要に応じて容器15を装填レーン30から プロセスレーン28に移動する 1 サンプル ピペットシステム128でサンプルを容器 ピペッタ 15に入れる。サンプルは、適切なコンベヤ、 サンプルホルダまたは実験チャンバの自動シ ステムに伴う構造に位置する位置130Aま たは130Bから得られる 2 試薬ピペッタ1 ピペットシステム132で、試薬用円形カル ーセル131から得た試薬を容器15に入れ る。ピペットシステム132にある液体を容 器15に添加してもよい 3 ミキサ 容器15の内容物を、装置86が容器15に 与える動作によって混合する 4〜23 インキュベーシ 容器15の内容物を、約摂氏37度の制御さ ョン れ温度で、インキュベーションする 24 サンプル 位置1に次の容器15を配置するため、ピペ ット ピペッタ システム128で容器15からサンプルを吸 引する 25〜39 インキュベーシ 容器15の内容物を制御温度でインキュベー ョン ションする 40 バイパス領域 容器15をバイパス領域58Aの実行レーン 58Aの始点 62か回避レーン64の入口に選択配置する 41 洗浄ゾーン1 実行レーン62の容器15の磁気分離および 流体添加 42 洗浄ゾーン1 実行レーン62の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 43 洗浄ゾーン1 実行レーン62の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 44 洗浄ゾーン1 実行レーン62の容器15の磁気分離および 容器15の内容物の吸引 45.5 バイパス領域 バイパス領域58Aの実行レーン62と回避レ 58Aの終点 ーン64が合流(位置45と46の中間) 46 容器15を装填 新しい容器15を装填レーン30に装填 レーン30に装填 48 試薬ピペット ピペットシステム134で試薬を選択的に容 操作2 器15に入れる 49 ミキサ 容器15の内容物を、装置86が容器15に 与える動作によって混合する 50〜62 インキュベーシ 容器15の内容物を制御温度でインキュベー ョン ションする 63 バイパス領域 容器15をバイパス領域58Bの実行レーン 58B 62か回避レーン64の入口に選択配置する 64 洗浄ゾーン2 実行レーン62の容器15の磁気分離および 流体添加 65 洗浄ゾーン2 実行レーン62の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 66 洗浄ゾーン2 実行レーン62の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 67 洗浄ゾーン2 実行レーン62の容器15の磁気分離および 容器15の内容物の吸引 68 バイパス領域 バイパス領域58Bの実行レーン62と回避 58Bの終点 レーン64が合流 69〜70 インキュベーシ 容器15の内容物を制御温度でインキュベー ョン ションする 71 試薬ピペット ピペットシステム134で試薬を選択的に容 操作2 器15に入れる 72 ミキサ 容器15の内容物を、装置86が容器15に 与える動作によって選択的に混合する 73〜86 インキュベーシ 容器15の内容物を制御温度でインキュベー ョン ションする 75 モータ/ 原動機24の歯車22が、この位置でディス エンコーダ ク16の歯20と噛み合う 81.5 ホーム 電気、磁気、光またはその他のセンサ136 センサ がディスク16の位置に対応する信号を生成 86 バイパス領域 容器15をバイパス領域58Cの実行レーン 58C 62か回避レーン64の入口に選択的に配置 する 87 洗浄ゾーン3 実行レーン62の容器15の磁気分離および 流体添加 88 洗浄ゾーン3 実行レーン62の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 89 洗浄ゾーン3 実行レーン62の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 90 洗浄ゾーン3 実行レーン62の容器15の磁気分離および 容器15の内容物の吸引 91 バイパス領域 バイパス領域58Cの実行レーン62と回避 58Cの終点 レーン64が合流 91〜93 インキュベーシ 容器15の内容物を制御温度でインキュベー ョン ションする 94 プレトリガ 試薬を容器15に添加し、機械的に混合する およびミキサ 95〜97 インキュベーシ 容器15の内容物を制御温度でインキュベー ョン ションする 98 シャッタ、 (化学ルミネセンス反応などの)指標の反応を 読取装置および トリガし、磁気粒子を磁石により溶液から引き トリガ 寄せて読みとる。シャッタで周囲光を遮断する 99 磁石 磁気粒子を容器15の壁に保持する 100 廃液の吸引 磁気粒子を容器15の壁に保持し、容器15中 の液体をすべて吸引して廃棄する 110 容器15の 容器15をプロセスレーン28から選択的に取 取出し り出す 111 容器15 次の容器15を装填する前に、システムが、プ 取出しセンサ ロセスレーン28のスロット18が空であるこ とを検証する 例をさらに限定すると、特定の実施の形態では、サンプ
ル中の関心項目の測定は、免疫測定である。プロセス経
路10を使用して免疫測定を実行する場合は、容器15
を位置1でプロセスレーン28に入れる。位置1では、
ピペットシステム128で、既知の量のサンプル(たと
えば血液50μl)も容器15に入れる。ピペットシス
テム128は、図16で示すように、上下および角運動
するようアームに取り付けたピペッタ116A、116
Bおよび116Cとほぼ同じピペッタを含む。
【0067】容器15を位置2に割り出した後、既知の
量の第一試薬を、場合によってはピペットシステム13
2内のある量の流体とともに、第二ピペットシステム1
32で容器15に入れる。第一試薬は、抗体またはサン
プル中の関心項目に特に結合する他の結合物質でコーテ
ィングした、磁気反応性微粒子を含んでもよい。第一試
薬に、その検査に固有の希釈剤を添加してもよい。場合
によっては、第一試薬と共役を、おそらくはピペットシ
ステム132内のある量の流体とともに、位置2で添加
してもよい。
【0068】位置3で、機械的装置86(図12に示
す)を設け、容器15を機械的に動かして、容器15の
内容物を混合させる。機械的混合装置86は、本体89
内に形成された穴88を含み、これは図示の実施の形態
に偏心状に形成され、本体89に接続された原動機90
の影響で、軸方向および回転方向に動作する。原動機9
0を起動すると、本体89は時計回りに回転し、原動機
90に接続された隆起92が、第二本体96のスロット
94内で動作する。第二本体96は、原動機90の駆動
軸を中心に自由に回転する。
【0069】隆起92がスロット94内で移動するにつ
れ、本体89の回転とともに、本体89および穴88が
容器15の底部40に向かって移動する。本体89およ
び穴88が容器15に向かって移動するにつれ、穴88
が容器15の底部40と嵌合し、容器15の底部40に
軌道(回転ではない)動作を与える。上面42に隣接す
る容器15の部分は、ディスク16のスロット18内で
比較的静止したままである。
【0070】容器15に与えられた機械的動作は、サン
プルを第一試薬と混合する。容器15の内容物を所定の
時間だけ混合した後、原動機90はその駆動軸を反時計
回りに回転し、隆起92をスロット94内で反対方向に
動作させ、それによって第一本体89、穴88および第
二本体96を容器15の底部40から離す。
【0071】特定の例でさらに例証すると、一つの実施
の形態では、本体89は黒い仕上げを施したPEEKで
作成し、隆起92は#10不動態仕上げを施したAIS
I301ステンレス鋼で作成し、第二本体96は、白い
仕上げを施したAcetron GPで作成し、スロット94は#
32仕上げを施す。本体89の穴88は、本体89の軸
からずれ、約0.020インチの半径を有する。本体8
9と容器15との界面は、容器15を最小約0.05イ
ンチ偏心回転させる。スロット94は、第二本体96が
約226.8度回転すると、約0.315インチの上昇
を提供する。原動機90は、カリフォルニア州のShinan
o Kenshiから入手可能な3相8極Y接続のDCブラシレ
スモータP/N DR538-504である。原動機90は、36ボ
ルトの電位で供給され、ほぼ約500ないし約5500
rpmの範囲で作動し、トルク定数は約620g・cm
/Aである。
【0072】容器15が、穴88から自由になり、容器
15の内容物の処理が続行する。その後、容器15の内
容物は所定の時間だけインキュベーションされる。
【0073】位置24で、測定すべきサンプル中の特定
の関心項目に応じて、第一ピペットシステム128が、
容器15の内容物の一部を抜き取り、位置1に位置する
別の容器15に入れることができる。これは、第一試薬
を構成する磁気反応性の微粒子を導入する前に、特定の
測定に、予熱したり、第二試薬の導入前に第一試薬で加
熱インキュベーションするなどの前処理が必要な場合に
適当である。
【0074】位置37で、プロセス経路10は、一連の
磁気分離および洗浄ステップを実行または回避するため
に、容器15を選択的に配置する。洗浄および分離を実
行する構造は、図14および図15に示す洗浄ステーシ
ョン114を含む。
【0075】各洗浄ステーション114は、流体を少な
くとも1個の容器15へ出し入れするために、複数の、
図示の実施の形態では3個の可動ピペッタ116A、1
16Bおよび116Cおよび少なくとも一つの静止ノズ
ル(図示せず)を含む。いくつかの実施の形態では、少
なくとも一つの静止ノズルが流体を容器15に入れる間
に、可動ピペッタ116A、116Bおよび116Cを
使用して、流体を容器15から出すことができる。サー
ミスタなどのセンサを、ピペッタ116A、116Bお
よび116Cに作動するような状態で関連づけ、流体の
動きを検証することができる。
【0076】ピペッタ116A、116Bおよび116
Cは、液体を容器15から出し入れし、ノズルは流体を
容器15に入れるだけである。可動ピペッタ116A、
116Bおよび116Cは、ステップモータなどの原動
機120の影響でカバー12に対して移動する、共通の
基板118に接続される。原動機120に対応して、ピ
ペッタ116A、116Bおよび116Cは容器15に
出入りする。適切な流体分配導管(図示せず)を、ピペ
ッタ116A、116Bおよび116Cおよびノズルに
接続する。ピペッタ116A、116Bおよび116C
は、ばねが装填され、その交換に役立ち、ピペッタ11
6A、116Bおよび116Cと容器15などの底部4
0などの別の表面との接触のクッションとなる。
【0077】ピペッタ116A、116Bおよび116
Cは移動可能で、容器15から流体を取り出す。関心項
目は磁気粒子と結合しているので、洗浄ステーション1
14には磁石アセンブリ122も含まれる。磁石アセン
ブリ122は、ベース14のレセプタクル124内に配
置される。磁石アセンブリ122は、実行レーン62の
一部を含み、複数の永久磁石126を保持する。例証的
な実施の形態では、アセンブリ122は、MIL-A-63576
のタイプIの仕上げを施した6061 T6アルミニウムで作
成し、磁石126は、残留磁束密度(Br)がほぼ約1
2.1ないし約13.2KGの範囲、抗磁力(Hc)が
ほぼ約11.0ないし約12.0KOeの範囲、固有抗
磁力(Hci)がほぼ約17.0ないし約19.0KO
eの範囲、全エネルギー積(BHmax)がほぼ約3
4.0ないし41.0MGOeの範囲のネオジム鉄ホウ
素(NdFeB)磁石である。磁石126の容器15か
ら約0.030インチの距離における磁界強度は、約4
470ガウスで、容器15から約0.176インチでは
約1570ガウスである。
【0078】洗浄ステーション114で、磁石126は
磁気粒子を保持し、これによって関心項目を容器15の
側壁36Aまたは36Bに押しつける。これによって、
磁気粒子および磁気粒子と結合した関心項目以外の容器
15の内容物を取り出すことができる。構造によって
は、ピペッタ116A、116Bおよび116Cは、ピ
ペッタ116A、116Bおよび116Cがほぼ容器1
5の縦の中心軸に沿って移動するよう配置され、磁気粒
子が押しつけられている側壁36Aまたは36Bから離
れるようバイアスがかかるか、ピペッタ116A、11
6Bおよび116Cが磁気粒子および磁気粒子と結合し
た関心項目を容器15から取り出す可能性を低くするよ
う、その他の方法で構成することができる。
【0079】例証的な実施の形態では、ピペッタ116
A、116Bおよび116CをInconelで作成する。ピ
ペッタ116A、116Bおよび116Cは、ピペッタ
116A、116Bおよび116Cの縦中心線が、ピペ
ッタ116A、116Bおよび116Cを挿入する容器
15の中心線から約0.029インチの距離ずれるよう
配置される。このずれが、ピペッタ116A、116B
および116Cを容器15内の磁気粒子から遠ざける。
ピペッタ116A、116Bおよび116Cが流体を容
器15に分配するとき、ピペッタ116A、116Bお
よび116Cは、磁石126に隣接する容器15の側壁
から約0.342インチの距離に配置される。ピペッタ
116A、116Bおよび116Cに、最大0.1イン
チのオーバードライブを吸収するよう、ばねを取り付け
る。ピペッタ116A、116Bおよび116Cは、容
器15を使用せずに気泡のフラッシングを見込んだ弁に
流体接続される。静止ノズルは、内径0.031のPE
EK管で作成する。基板118は、二つのアクリル部片
を熱溶着したアセンブリで、頂部には透明なIridite仕
上げ、底部には不透明な仕上げを施し、化学ルミネセン
ス読取装置から流体が見え、光から保護するようにす
る。
【0080】特定の測定の場合、位置37で磁気分離お
よび洗浄が必要なら、容器15を実行レーン62に移動
させる。実行レーン62の容器15は、41と44との
間の各処理位置で、磁気分離(実行レーン62に隣接す
る固定位置にある永久磁石126による)、流体の吸
引、およびカバー12の開口部98(図1)を通って導
入される流体処理装置によって実行される流体の分配を
受ける。一つの実施の形態では、これらの洗浄ステーシ
ョンの一つ(位置41)は、洗浄バッファを容器15に
導入する磁気分離および流体分配ステップのみを含む。
場合によっては、容器15内にある流体の量が、粒子を
容器15中の流体から(磁気)分離するのに役立つよ
う、洗浄バッファまたはその他の流体を追加する。位置
42および43で、分離、流体の吸引および流体の分配
が生じる。位置44で、磁気粒子が磁石126によって
容器15中の流体から分離され、流体が吸引される。こ
の例では、これらのステップは、第一試薬として付着し
た磁気粒子の結合共役要素と結合していない容器15中
の物質を、ほぼ全部除去する。回避レーン64内の容器
15は、妨害されず、インキュベーションされたままで
ある。実行レーン62と回避レーン64は、位置45お
よび46で合流する。
【0081】第二試薬を、第三ピペットシステム134
によって、位置48(図4)で容器15に入れ、その
後、位置49の機械的装置86で容器15の内容物を混
合してもよい。第二試薬は、関心項目にも結合した結合
要素に連結した、化学ルミネセンス物質などの指標物質
を含んでもよい(この残りの発生は、第一試薬の磁気粒
子と結合する)。容器15の内容物は、位置50〜59
でインキュベーションされる。
【0082】第二バイパス領域58Bは、位置60で開
始し、ここで容器15は、1組の磁気分離、流体の吸
引、および流体分配ステップを選択的かつ自動的に受け
る。
【0083】第三ピペットシステム134は、位置71
で第三試薬を容器15に入れ、その後、位置72で混合
し、位置73と86の間でインキュベーションする。
【0084】第三バイパス領域58Cは位置86で開始
し、ここで容器15は、1組の磁気分離、流体の吸引お
よび流体分配ステップを選択的かつ自動的に受ける。
【0085】一つの実施の形態では、容器15のほぼ大
半が、位置87〜90で磁気分離、流体の吸引および流
体分配を受けると想定した場合は、その位置にバイパス
領域58Cを設けない。たとえば、これらのステップ
は、(関心分析物を介して)磁気粒子と結合していない
指標(化学ルミネセンス)物質をほぼすべて除去し、容
器15は、最初のサンプルに付着していた関心項目の量
を示す量の指標物質を保有することになる。しかし、こ
れらのプロセスステップを回避することが望ましい測定
もある。
【0086】位置94で、流体分配装置によってプレト
リガ試薬を付着させてもよい。
【0087】流体分配装置は、位置98でトリガ試薬を
付着させ、これによって指標反応が生じる。たとえば、
位置94で化学ルミネセンス物質を放出する試薬を付着
させることができ、これによって指標(化学ルミネセン
ス)物質が磁気粒子から放出される。
【0088】容器15の内容物は、位置95から97ま
でインキュベーションされる。
【0089】位置98は、容器15内の流体から磁気粒
子をほぼ全部分離または除去する磁石も含むことができ
る。磁石は、化学ルミネセンス物質から光を読み取る前
に、容器15の側壁36Aまたは36Bに磁気粒子をほ
ぼ全部押しつける。化学ルミネセンス物質から光検出装
置138への化学ルミネセンス光子の経路から、容器1
5内の流体の溶液に残っている磁気粒子をすべて除去す
ることが好ましい。この読取りステップは、1994年
1月1日に発行されたEP 0 371 265 B1に記載されたス
テップと、ほぼ同じである。トリガ試薬を導入すると、
化学ルミネセンス反応が開始し、それは光電子増倍管や
光子計数システムなどの光学式検出システム(図示せ
ず)で検出され、計量される。
【0090】例証的な実施の形態では、装置138は、
ニュージャージー州RockwayのThornEMIから入手可能なN
o.78262などの読取装置アセンブリと、ニュージャージ
ー州MiddlesexのHammamatsuから入手可能なNo.78252-10
1などの光電子増倍管と、イリノイ州LibertyvilleのIro
nwood Industriesから入手可能なNo.78200-101などのプ
ランジャーおよびコネチカット州WaterburyのHaydon Sw
itch & Instrumentから入手可能なNo.78851-101などの
モータで操作可能な、ほぼ光を通さないシャッタとを備
える。
【0091】以下の例で述べる実施の形態は、共通のプ
ロセス経路10内でフォーマットとタイミング要件が異
なる複数の検査を処理するのに、その有用性を実証す
る。これらの例では、ここで述べる実施の形態によっ
て、少なくとも下記の四つの検査を実行することがで
き、そのうち最初の三つは、処理能力を低下させること
なく同時に実行することができる。
【0092】 フォーマットA ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(18分間) 4〜63 分離と洗浄 64〜67 第二試薬の導入と混合 71〜72 第二インキュベーション(4分間) 73〜86 分離と洗浄 87〜90 プレトリガの導入と混合 94 第三インキュベーション(1分間) 95〜97 トリガと読取り 98 例として、フォーマットAを使用して測定することがで
きる関心項目は、少なくとも、HCV抗体、HIV1/
HIV2抗体、B型肝炎コア抗原に対する抗体(HBc
Ab)、胎児性癌抗原(CEA)、癌抗原19−9(C
A19−9)、B型肝炎表面抗原(HBsAg)、B型
肝炎表面抗原に対する抗体(HBsAb)、α−フェト
プロテイン(AFP)、全前立腺固有抗原(全PS
A)、遊離PSA、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、黄
体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FS
H)、β−妊婦尿性性腺刺激ホルモン(B−hCG)、
遊離チロキシン(遊離T4)、遊離トリヨードチロニン
(遊離T3)、全T4、全T3、プロラクチンおよびフ
ェリチンなどである。ここで検討する関心項目はほぼ全
部が、このフォーマットを適切に使用することによって
測定できることに留意されたい。たとえば、このフォー
マットは、β−妊婦尿性性腺刺激ホルモン(B−hC
G)、プロラクチンおよびフェリチンを測定するのにも
使用することができる。
【0093】 フォーマットB ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(11分間) 4〜40 分離と洗浄 41〜44 第二試薬の導入と混合 48〜49 第二インキュベーション(11分間) 50〜86 分離と洗浄 87〜90 プレトリガの導入と混合 94 第三インキュベーション(1分間) 95〜97 トリガと読取り 98 例として、他のフォーマットより比較的高い感度が望ま
しい場合に、フォーマットBを使用して、サンプル中の
関心項目を測定することができる。ここで検討する関心
項目はほぼ全部が、このフォーマットを適切に使用する
ことによって測定できることに留意されたい。
【0094】 フォーマットC ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(11分間) 4〜40 分離と洗浄 41〜44 第二試薬の導入と混合 48〜49 第二インキュベーション(4分間) 50〜63 分離と洗浄 64〜67 第三試薬の導入と混合 71〜72 第三インキュベーション(4分間) 73〜86 分離と洗浄 87〜90 プレトリガの導入と混合 94 第四インキュベーション(1分間) 95〜97 トリガと読取り 98 例として、フォーマットCは、関心項目がアンチM、H
BcAb−MおよびHAVAb−Mの測定など、肝炎に
関する場合に使用することができる。
【0095】 フォーマットD ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜23 位置1の第二容器15への移送 24 第二試薬の導入と混合 2〜3 第二インキュベーション(11分間) 4〜40 分離と洗浄 41〜44 第三試薬の導入と混合 48〜49 第三インキュベーション(4分間) 50〜63 分離と洗浄 64〜67 第四試薬の導入と混合 71〜72 第四インキュベーション(4分間) 73〜86 分離と洗浄 87〜90 プレトリガの導入と混合 94 第五インキュベーション 95〜97 トリガと読取り 98
【0095】 フォーマットE ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜23 第一容器15の内容物の一部を第二容器15に移送し、 24 第一容器15の残りはプロセスレーン28に残る 第一容器15の内容物は第一インキュベーションを続ける 24〜63 (11分間) 第二試薬を導入し、第二容器15の内容物と混合 2〜3 第一容器15がバイパス領域58Bを通過 64〜67 第二容器15の第一インキュベーション 4〜63 (18分間) 第四試薬を第一容器15に導入し混合 71〜72 (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 64〜67 第一容器15の第四インキュベーション 73〜86 (4分間−任意選択) 第三試薬を第二容器15に導入して混合 71〜72 第一容器15がバイパス領域58Cを通過 87〜90 第二容器15の第三インキュベーション 73〜86 (4分間) プレトリガを第一容器15に導入して混合 94 第二容器15の分離と洗浄 87〜90 トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 98 プレトリガを第二容器15に導入し混合 94 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 98 報告結果=値2/値1×100 たとえば、フォーマットEでは、第一容器15の内容物
の一部を第二容器15に移送した(位置24)後に、第
一容器15を無視することによって、フォーマットを修
正することが可能である。その場合、フォーマットE
は、たとえば葉酸およびビタミンB12の測定に使用す
ることができる。
【0096】 フォーマットF ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜23 第一容器15の内容物の一部を第二容器15に移送し、 24 第一容器15の残りはプロセスレーン28に残る 第一容器15の内容物は第一インキュベーションを続ける 24〜63 (11分間) 第二試薬を導入し、第二容器15の内容物と混合 2〜3 第一容器15がバイパス領域58Bを通過 64〜67 第二容器15の第一インキュベーション 4〜40 (11分間) 第四試薬を第一容器15に導入し混合 71〜72 (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 41〜44 第一容器15の第四インキュベーション 73〜86 (4分間−任意選択) 第三試薬を第二容器15に導入して混合 48〜49 第一容器15がバイパス領域58Cを通過 87〜90 第二容器15の第三インキュベーション 50〜86 (11分間) プレトリガを第一容器15に導入して混合 94 第二容器15の分離と洗浄 87〜90 トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 98 プレトリガを第二容器15に導入し混合 94 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 98 報告結果=値2/値1×100 このフォーマットは、たとえば少なくとも全ヘモグロビ
ンおよび糖化ヘモグロビンの一方を測定するのに使用す
ることができる。また、このフォーマットは、フォーマ
ットEの場合と同様、第一容器15を無視することによ
って修正することができる。
【0097】 フォーマットG ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜23 第一容器15の内容物の一部を第二容器15に移送し、 24 第一容器15の残りはプロセスレーン28に残る 第一容器15の内容物は第一インキュベーションを続ける 24〜63 (11分間) 第二試薬を導入し、第二容器15の内容物と混合 2〜3 第一容器15の分離と洗浄 64〜67 第二容器15の第一インキュベーション(18分間) 4〜63 第四試薬を第一容器15に導入し混合 71〜72 (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 64〜67 第一容器15の第四インキュベーション 73〜86 (4分間−任意選択) 第三試薬を第二容器15に導入して混合 71〜72 第一容器15の分離と洗浄 87〜90 第二容器15の第三インキュベーション(4分間) 73〜86 プレトリガを第一容器15に導入して混合 94 第二容器15の分離と洗浄 87〜90 トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 98 プレトリガを第二容器15に導入し混合 94 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 98 報告結果=値2/値1×100 たとえば、このフォーマットは、フォーマットFの場合
と同様に修正することができる。そのように修正して、
このフォーマットはプロゲステロン、テストステロンお
よびエストラジオールの測定に使用することができる。
【0098】 フォーマットH ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション 4〜86 分離と洗浄 87〜90 プレトリガの導入と混合 94 第二インキュベーション 95〜97 トリガと読取り 98 例として、このフォーマットは特に、β−妊婦尿性性腺
刺激ホルモン(B−hCG)、プロラクチン、プロゲス
テロン、テストステロン、エストラジオールおよびフィ
リチンの測定に使用することができる。本明細書で検討
する関心項目はほぼ全部、このフォーマットを適切に使
用することにより測定できることに留意されたい。
【0099】 フォーマットI ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに第一容器15に導入 1 第一試薬を第一容器15に導入、第一容器15の内容物の一部は 2 ピペッタに移動、容器の残りはプロセスレーン28に残り、 全洗浄ステーションをバイパスして位置71に行く 第一試薬を第二容器15に導入して混合 2〜3 第二容器15の第一インキュベーション 4〜23 第二容器15の第一インキュベーション(18分間) 24〜63 第二試薬を第一容器15に導入して混合 71〜72 (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 64〜67 第一容器15の第四インキュベーション(4分間−任意選択) 73〜86 第三試薬を第二容器15に導入して混合 71〜72 第一容器15がパイバス領域58Cを通過 87〜90 第二容器15の第三インキュベーション(4分間) 73〜86 プレトリガを第一容器15に導入して混合 94 第二容器15の分離と洗浄 87〜90 トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 98 プレトリガを第二容器15に導入し混合 94 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 98 報告結果=値2/値1×100 たとえば、フォーマットIでは、第一容器15の内容物
の一部を第二容器15に移送した(位置24)後に、第
一容器15を無視することによって、フォーマットを修
正することが可能である。その場合、フォーマットI
は、たとえば葉酸およびビタミンB12の測定に使用す
ることができる。
【0100】 フォーマットJ ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに容器15に導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(27分間) 4〜93 プレトリガの導入と混合 94 第二インキュベーション(1分間) 95〜97 トリガと読取り 98 例として、フォーマットJを使用して、特に全ヘモグロ
ビンを測定することができる。
【0101】本明細書で述べる実施の形態は、フォーマ
ットKおよびLとして示した少なくとも二つの方法で実
行することができる、サンプルの前処理も考慮してい
る。サンプルの前処理を実行中には、指示した容器15
内にある流体は、前処理ステップでそれがもう重要では
なくなった後、上記で検討したフォーマットのいずれか
などの適切な方法で処理することができる。また、以下
で明白になるように、フォーマットKおよびLの両方
は、以下で検討するプロセス経路10の他の実施の形態
にも、ほぼ同様に適用することができる。
【0102】 フォーマットK ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに第一容器15に導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜23 第一容器15の内容物の一部を位置1の第二容器15に移送 24 第二試薬を第二容器1に導入して混合(任意選択) 2〜3 第二容器15の内容物の一部を位置1の第三容器15に移送 24 第三試薬を第三容器に導入して混合(任意選択) 2〜3 例として、第三容器15は、フォーマットA(特に葉酸
の測定)、B、C、HおよびJのうち少なくとも一つに
従って処理することができる。
【0103】 フォーマットL ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに第一容器15に導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜23 第一容器15の内容物の一部を位置1の第二容器15に移送 24 第二試薬を第二容器15に導入して混合(任意選択) 2〜3 例として、第二容器15は、フォーマットA(特に葉
酸、ビタミンB12、HBsAgの確認の測定)、B、
C、HおよびJのうち少なくとも一つに従って処理する
ことができる。上記で検討したフォーマットのそれぞれ
で、位置2にある第一容器15の内容物を位置1にある
第二容器15に移動することが可能である。その後、第
一容器15は無視しても、しなくてもよい。
【0104】以前に指摘したように、一つのフォーマッ
トのステップを別のフォーマットのステップと混合し
て、さらに別のフォーマットにできることに留意された
い。また、プロセス経路10およびその要素および支持
構成部品の構造は、上述したステップの選択的かつ自動
的な実行(つまり特定のステップを、所望に応じて実行
しても、しなくてもよい)を考慮していることに留意さ
れたい。
【0105】これらの例は、共通のプロセス経路10内
でサンプル中の関心項目の測定を制御して実行するの
に、本明細書で述べる実施の形態の有用性を実証するも
のである。
【0106】以前に検討したように、複数のプロセス経
路10を接続して、特定の需要を満たすことができる。
プロセス経路10が、1時間に約200の測定を実行
し、1時間に400の測定を実行する分析器(図29)
が必要な場合は、二つのプロセス経路10を接続するこ
とができる。一つの実行方法を、図17、図29および
図30に関して述べる。
【0107】図17で示すように、プロセス経路10を
空間140に配置する。サンプルをプロセス経路10に
供給するため、装填トラック142およびコンベヤ14
6を設け、空間140を規定する枠148に接続する。
いくつかの実施の形態では、装填トラック142、コン
ベヤ146および取出しトラック192のうちの少なく
とも一つに、カバー194を設ける(図30)。任意の
適切な管でよい複数のサンプル管152を支持するキャ
リア150が、装填トラック142とコンベヤ146と
の両方に載る。装填トラック142とコンベヤ146の
両方は、矢印で示すようにキャリア150を移動させ
る。ソレノイド(たとえば線形起動)で駆動したアーム
などの移送機構154が、キャリア150を装填トラッ
ク142からコンベヤ146へシフトする。
【0108】キャリア150は、キャリア150が保持
部材156によって停止するまで、コンベヤ146に沿
って移動し、保持部材は、図示の実施の形態では、ステ
ップモータで駆動されてキャリア150と対合する星形
車である。ピペットシステム128が、位置130Bで
サンプルにアクセスし、そのサンプルをプロセス経路1
0上の容器15に供給する。言うまでもなく、サンプル
管152上のバーコードおよびバーコード読取装置など
の適切な識別構造を設けることができる。ピペットシス
テム128、またはピペットシステム128、132ま
たは134のいずれかが流体にアクセスすると、199
5年12月14日に出願された共有の米国特許出願第08
/572,835号に記載されたように、ピペットシステムの圧
力をモニタすることができる。その出願の開示は、その
全体を本明細書に組み込む。無線周波数に基づく装置な
どの適切な液体レベル感知装置も、適切な位置に配置し
てよい。
【0109】例証的な実施の形態では、装填トラック1
42は、ウィスコンシン州HartlandのDorner Manufactu
ringから入手可能なNo.77325-101でよく、コンベヤ14
6は同No.77425-101でよい。取出しトラック192は、
オレゴン州HillsboroのSPM/Portlandから入手可能なNo.
77525-101でよい。保持部材156は、イリノイ州Elgin
のPacific Scientificから入手可能なNo.77476-101でよ
い。移送機構154は、オハイオ州VandaliaのLucas/Le
dexから入手可能なNo.77952などのソレノイド、ニュー
ヨーク州New Hyde ParkのStock Drive Partsから入手可
能なNo.6R25-M225090などのベルトおよび同No.A 6725-0
20DF0908などのプーリ、およびイリノイ州ElginのPacif
ic Scientificから入手可能なNo.P21NSXS-LSS-NS-07な
どのステップモータを備えてよい。
【0110】サンプル管152中のサンプルのレベル
が、ピペットシステム128がアクセスするには不十分
な場合もある。その場合は、サンプル管152中のサン
プルを、オペレータが図31A、図31Bおよび図31
Cで示すような別の容器208に移してもよい。容器2
08は、胴210およびフランジ212を備える。胴2
10は、図31Cで示すように、サンプル管152内に
はまるような寸法にする。フランジ212は、任意の適
切なサンプル管152に対応するのに十分な距離だけ、
胴210の外径面からずれる。この方法で、サンプルを
サンプル管152から容器208に移し、容器208を
サンプル管152内に配置することができる。次に、容
器208を支承するサンプル管152を、キャリア15
0に入れることができる。ここで、サンプルが容器20
8内にあるので、サンプルのレベルは、サンプル管15
2中のサンプルのレベルより上昇し、したがってピペッ
トシステム128によるサンプルへのアクセスが容易に
なる。
【0111】例証的な実施の形態では、容器208はDO
W 666ポリスチレンで作成してよく、外径が約0.4イ
ンチないし約0.7インチの範囲にほぼ入るサンプル管
にはまるような寸法にする。胴210は、約0.4イン
チの外径および約1.964インチの長さを有する。フ
ランジ212は、約0.776インチの外径を有し、容
器208の開放端から約0.216インチの距離だけ吊
り下がり、胴210の外径面から約0.258インチの
距離だけずれる。
【0112】いくつかの実施の形態では、装填トラック
142を除去し、かわりに同様の保持部材156を有す
るサンプル供給コンベヤを取り付ける。これを実施した
場合、ピペットシステム128は位置130Aでサンプ
ルにアクセスすることになる。この場合、追加の実施の
形態では、円形カルーセル189が、図26および図2
7で示すように、接続部材193によって枠148に動
作可能に接続される。接続部材193は、ピペットシス
テム128が位置130Bで円形カルーセル189の容
器にもアクセスできるよう、プロセス経路10に対して
円形カルーセル189を配置する。円形カルーセル18
9は、たとえば、測定用の校正装置および制御装置、お
よび即座の処理を必要とする緊急サンプルなどの特定の
サンプルを収容するのに使用することができる。例証的
な実施の形態では、円形カルーセル189は、IMx Sele
ct(登録商標)円形カルーセル(Abbotto Laboratorie
s、イリノイ州Abbott Park)などの、TDx(登録商標)
ユニットで円形カルーセルを作成するのとほぼ同じ方法
で構成した二ないし三部品の射出成形ポリマー(AB
S、GE−Cycolacなど)品でよい。
【0113】保持部材156が、サンプルのアクセスの
ためにキャリア150を保持するのではなく、キャリア
150がコンベヤ146の端部158に向かい、別のプ
ロセス経路10に向かって移動できるようにする場合も
ある。この場合、枠148は一つのプロセス経路10を
別のプロセス経路へ、特に一つのプロセス経路10を保
持する一つの枠148を別のプロセス経路10を保持す
る別の枠148へと、動作可能に連結する接続構造16
0を含む。例証的な実施の形態では、接続構造160
は、隣接する二つの枠148が、約0.25インチない
し約1.5インチのほぼ範囲内の距離だけずれるよう構
成される。
【0114】接続構造160は、第一ブラケット162
および第二ブラケット164を備える。第一ブラケット
162が一つの枠148に接続され、第二ブラケット1
64が別の枠148に接続される。複数の枠148を接
続するため、ボルトなどの固定具を、第一ブラケット1
62と第二ブラケット164の整列した開口部166の
間に配置する。別の固定具を、ブラケット162および
164の反対側の端部に配置されたスロット168に挿
入する。両方の枠148で支持されたコンベヤ146
は、より精密な枠148のアラインメントが必要ないほ
ど、十分な公差を有する。キャリア150がコンベヤ1
46の端部158を離れるにつれ、キャリア150は、
隣接するコンベヤ146の反対側の端部196によって
支持される。キャリア150が最終コンベヤ146の端
部158に到達すると、キャリア150は、装填トラッ
ク142とほぼ同じ構造および動作の取出しトラック1
92(図29)に、別の移送機構197によって移さ
れ、この移送機構197は移送機構154とほぼ同じで
よい。
【0115】プロセス経路10の構造は、他の方法で適
用して、他の要件を満たすこともできる。たとえば、1
時間に100、50または所望の数の測定を実行するプ
ロセス経路10を提供することが望ましいこともある。
この要件を別の方向から見ると、テーブル表面などの特
定の物理的空間内に適合するプロセス経路10を設ける
ことが望ましいことがある。このような要件を満たすた
めに、バイパス領域、混合装置、ピペットシステム、洗
浄ステーションおよび読取装置などの上記で検討した要
素を含みながら、プロセス経路10を拡縮、つまりサイ
ズまたは1時間当たりの測定数を変更することができ
る。
【0116】別の実施の形態は、1時間に100の測定
を実行するよう構成されたプロセス経路10〜で、図2
0Aおよび図20Bに示す。この実施の形態は、上述し
たのとほぼ同じ要素を使用し、したがって同様の参照文
字を使用する。同じ割出し時間および検査フォーマット
を使用し、したがって同じ試薬を使用することができ
る。1時間当たりの測定数が少なくなっているので、実
施の形態の物理的寸法を、それに応じて縮小することが
できる。たとえば、これまでの図のプロセス経路10は
112の位置を備えるが、プロセス経路10〜は約55
の位置を備える。1時間に50の測定を実行する別の実
施の形態では、対応するプロセス経路が、約32の位置
を備える。
【0117】プロセス経路10で実行する測定は、容器
15がプロセスレーン28に沿って同じ位置を2回以上
通過せずに終了するが、プロセス経路10〜に使用する
容器15は、プロセスレーン28に沿って同じ位置を2
回以上通過することができる。処理すべき特定のニーズ
に応じて、容器15がプロセス経路に沿って同じ位置を
適切な回数だけ通過するよう、プロセス経路を修正して
もよい。言うまでもなく、個々の用途に応じて、所与の
容器15を、所与のバイパス領域58の実行レーン62
および回避レーン64の異なる一方に、所与の測定中に
同じバイパス領域58を通過する異なる時間に、配置し
てもよい。
【0118】さらに例により例証すると、以下で、1時
間に100の測定を実行するプロセス経路10〜に沿っ
た各位置で実行される手順について述べる。上述したよ
うに、特定の容器15は、プロセス経路10〜に沿った
所与の位置を2回以上通過することができる。したがっ
て、プロセス位置1は、容器15が最初にプロセス位置
1に遭遇することを示す。プロセス位置1’は、容器1
5が2回目にプロセス位置1に遭遇することを示す。ま
た、同様の方法で、プロセス位置1”は、容器15が3
回目にプロセス位置1に遭遇することを示す。さらに、
プロセス経路10〜は、容器15がプロセス位置46に
いったん到達すると、容器15が到達する次のプロセス
位置がプロセス位置1’になる、つまり容器15がプロ
セス経路10〜の一方端からプロセス経路10〜の他方
端に移動するよう構成される。
【0119】プロセス経路10〜の例証的な実施の形態
では、第二処理レーン170が含まれる。第二処理レー
ン170は、容器15がプロセスレーン28とプロセス
レーン170との間を移動できるよう、処理レーン28
に対して任意の適切な位置に配置してよい。いくつかの
実施の形態では、プロセスレーン170の位置は、プロ
セス経路10〜を特定の物理的寸法内に維持するよう選
択してよい。
【0120】例証的な実施の形態では、上述した原動機
とほぼ同様でもよい原動機を、プロセスレーン28に沿
って、位置46の隣に配置する。この原動機は、適宜、
つまり測定反応の読取り、プロセス経路10〜からの容
器15の取出しなどのために、容器15をプロセスレー
ン28からプロセスレーン170へと移動するよう作動
可能である。プロセスレーン28は、バイパス領域に結
合するような適切な接続構造172で、プロセスレーン
170に接合してよい。この方法で、容器15はプロセ
スレーン28とプロセスレーン170との間を、選択的
かつ自動的に移動することができる。したがって、プロ
セス位置46に到達すると、容器15はプロセスレーン
28のプロセス位置1に移動するか、あるいはプロセス
レーン28のプロセス位置46からプロセスレーン17
0のプロセス位置55を通って47に移動することがで
きる。プロセスレーン170に入ると、以下の例で詳述
するプロセスステップが実行される。言うまでもなく、
上記で検討したのと同様の、これらのプロセスステップ
を実行する構造が、これらの構造を収容するのに十分な
寸法を有するプロセスレーン170に沿って配置され
る。
【0121】 プロセス プロセス 説明 位置 ステップ 1 容器15の装填 容器15が装填レーン30にあれば、必要に 応じて容器15をプロセスレーン28に移動 する 1 サンプル ピペットシステム128でサンプルを容器1 ピペッタ 5に入れる。サンプルは、適切なコンベヤに 位置する位置130Aまたは130Bから得 られる 2 試薬ピペッタ1 ピペットシステム132で、試薬用円形カル ーセル131から得た試薬を容器15に入れる 3 ミキサ 容器15の内容物を、装置86が容器15に 与える動作によって混合する 4〜16 インキュベーシ 容器15の内容物を、約摂氏37度の制御され ョン た温度で、インキュベーションする 17 バイパス領域 容器15をバイパス領域の実行レーン62か の始点 回避レーン64の入口に選択的に配置する 18 洗浄ゾーン1 実行レーン62の容器15の磁気分離および 流体添加 19 洗浄ゾーン1 実行レーン62の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 20 洗浄ゾーン1 実行レーン52の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 21 洗浄ゾーン1 実行レーン62の容器15の磁気分離および 容器15の内容物の吸引 22 バイパス領域 バイパス領域の実行レーン62と回避レーン の終点 64が合流 23〜24 インキュベーシ 容器15の内容物を制御温度でインキュベー ョン ションする 24 サンプル 位置1で第二容器15に入れるため、ピペッ ピペッタ トシステム128で容器15からサンプルを 吸引できる 25 試薬ピペッタ2 試薬用円形カルーセル131から得た試薬を、 ピペットシステム132で容器に入れる 26 ミキサ 容器15の内容物を、装置86が容器15に 与える動作によって混合する 27〜39 インキュベーシ 容器15の内容物を制御温度でインキュベー ョン ションする 40 バイパス領域 容器15をバイパス領域の実行レーン62か の始点 回避レーン64の入口に選択的に配置する 41 洗浄ゾーン2 実行レーン62の容器15の磁気分離および 流体添加 42 洗浄ゾーン2 実行レーン62の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 43 洗浄ゾーン2 実行レーン62の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 44 洗浄ゾーン2 実行レーン62の容器15の磁気分離および 容器15の内容物の吸引 45.5 バイパス領域 バイパス領域の実行レーン62と回避レーン の終点 64が合流(位置45と46の中間) 46 プロセス 容器がプロセスレーン28のプロセス位置4 レーンの移動 6’からプロセスレーン170のプロセス位 置46へ移動 46〜47 インキュベーシ 容器15の内容物を制御温度でインキュベー ョン ションする 48 プレトリガと 試薬を容器15に添加して、機械的に混合 ミキサ 49〜51 インキュベーシ 容器15の内容物を制御温度でインキュベー ョン ションする 52 シャッタ、 (化学ルミネセンス反応などの)指標の反応を 読取装置および トリガし、磁気粒子を磁石により溶液から引 トリガ き寄せて読みとる。シャッタで周囲光を遮断 する 54 廃液の吸引 磁気粒子を容器15の壁に保持し、容器15 中の液体をすべて吸引して廃棄する 55 容器15の 容器15をプロセスレーン28から取り出す 取出し これらの修正をすると、以前に検討したのとほぼ同様の
測定フォーマットを使用することが可能である。明快さ
を期して、プロセス経路10〜の実行するこれらのフォ
ーマットを、以下に挙げる。
【0122】 フォーマットA ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(18分間) 4〜17 容器15がバイパス領域を通過し、第一インキュベーシ 18〜21 ョンが継続 第一インキュベーションが継続 22〜40 容器15がバイパス領域を通過し、第一インキュベーシ 41〜44 ョンが継続 第一インキュベーションが継続 45〜17’ 分離と洗浄 18’〜21’ 第二試薬の導入と混合 25’〜26’ 第二インキュベーション(4分間) 27’〜40’ 分離と洗浄 41’〜44’ 容器15がプロセスレーン28からプロセスレーン 28の46’〜 170へ移動 170の46 プレトリガの導入と混合 48 第三インキュベーション(1分間) 49〜51 トリガと読取り 52 容器15を空にする 54 容器15を取り出す 55 例として、フォーマットAを使用して測定することがで
きる関心項目は、少なくとも、HCV抗体、HIV1/
HIV2抗体、B型肝炎コア抗原に対する抗体(HBc
Ab)、胎児性癌抗原(CEA)、癌抗原19−9(C
A19−9)、B型肝炎表面抗原(HBsAg)、B型
肝炎表面抗原に対する抗体(HBsAb)、α−フェト
プロテイン(AFP)、全前立腺固有抗原(全PS
A)、遊離PSA、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、黄
体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FS
H)、β−妊婦尿性性腺刺激ホルモン(B−hCG)、
遊離チロキシン(遊離T4)、遊離トリヨードチロニン
(遊離T3)、全T4、全T3、プロラクチンおよびフ
ェリチンなどである。ここで検討する関心項目はほぼ全
部が、このフォーマットを適切に使用することによって
測定できることに留意されたい。たとえば、このフォー
マットは、β−妊婦尿性性腺刺激ホルモン(B−hC
G)、プロラクチンおよびフェリチンを測定するのにも
使用することができる。
【0123】 フォーマットB ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(11分間) 4〜40 分離と洗浄 41〜44 第二試薬の導入と混合 2’〜3’ 第二インキュベーション(11分間) 4’〜40’ 分離と洗浄 41’〜44’ 容器15がプロセスレーン28 28の46’〜 からプロセスレーン170へ移動 170の46 プレトリガの導入と混合 48 第三インキュベーション(1分間) 49〜51 トリガと読取り 52 容器15を空にする 54 容器15を取り出す 55 例として、他のフォーマットより比較的高い感度が望ま
しい場合に、フォーマットBを使用して、サンプル中の
関心項目を測定することができる。ここで検討する関心
項目はほぼ全部が、このフォーマットを適切に使用する
ことによって測定できることに留意されたい。
【0124】 フォーマットC ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(11分間) 4〜40 分離と洗浄 41〜44 第二試薬の導入と混合 2’〜3’ 第二インキュベーション(4分間) 4’〜17’ 分離と洗浄 18’〜21’ 第三試薬の導入と混合 25’〜26’ 第三インキュベーション(4分間) 27’〜40’ 分離と洗浄 41’〜44’ 容器15がプロセスレーン28 28の46’〜 からプロセスレーン170へ移動 170の46 プレトリガの導入と混合 48 第四インキュベーション(1分間) 49〜51 トリガと読取り 52 容器15を空にする 54 容器15を取り出す 55 例として、フォーマットCは、関心項目がアンチM、H
BcAb−MおよびHAVAb−Mの測定など、肝炎に
関する場合に使用することができる。
【0125】 フォーマットD ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜17 第二容器15を位置1へ移送 25 第二試薬の導入と混合 2〜3 第二インキュベーション(11分間) 4〜40 分離と洗浄 41〜44 第三試薬の導入と混合 2’〜3’ 第三インキュベーション(4分間) 4’〜17’ 分離と洗浄 18’〜21’ 第四試薬の導入と混合 25’〜26’ 第四インキュベーション(4分間) 27’〜40’ 分離と洗浄 41’〜44’ 容器がプロセスレーン28 28の46’〜 からプロセスレーン170へ移動 170の46 プレトリガの導入と混合 48 第五インキュベーション(1分間) 49〜51 トリガと読取り 52 容器15を空にする 54 容器15を取り出す 55
【0125】 フォーマットE ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜24 第一容器15の内容物の一部を第二容器15に移送し、 25 第一容器15の残りはプロセスレーン28に残る 第一容器15の内容物は第一インキュベーションを継続 25〜17’ (11分間) 第二試薬を導入し、第二容器15の内容物と混合 2〜3 第一容器15がバイパス領域58Bを通過 18’〜21’ 第二容器15の第一インキュベーション(18分間) 4〜17 第四試薬を第一容器15に導入し混合 25’〜26’ (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 18’〜21’ 第一容器15の第四インキュベーション 27’〜40’ (4分間−任意選択) 第三試薬を第二容器15に導入して混合 25’〜26’ 第一容器15がバイパス領域を通過 41’〜44’ 第二容器15の第三インキュベーション(4分間) 27’〜40’ 第一容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の46’〜 レーン170へ移動 170の46 プレトリガを第一容器15に導入して混合 48 第二容器15の分離と洗浄 41’〜44’ 第二容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の46’〜 レーン170へ移動 170の46 トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 52 プレトリガを第二容器15に導入し混合 48 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 52 報告結果=値2/値1×100 たとえば、フォーマットEでは、第一容器15の内容物
の一部を第二容器15に移送した(位置24)後に、第
一容器15を無視することによって、フォーマットを修
正することが可能である。その場合、フォーマットE
は、たとえば葉酸およびビタミンB12の測定に使用す
ることができる。
【0126】 フォーマットF ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜24 第一容器15の内容物の一部を第二容器15に移送し、 25 第一容器15の残りはプロセスレーン28に残る 第一容器15の内容物は第一インキュベーションを継続 25〜17’ (11分間) 第二試薬を導入し、第二容器15の内容物と混合 2〜3 第一容器15がバイパス領域58Bを通過 18’〜21’ 第二容器15の第一インキュベーション(11分間) 4〜40 第四試薬を第一容器15に導入し混合 25’〜26’ (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 41〜44 第一容器15の第四インキュベーション 27’〜40’ (4分間−任意選択) 第三試薬を第二容器15に導入して混合 2’〜3’ 第一容器15がバイパス領域を通過 41’〜44’ 第二容器15の第三インキュベーション(11分間) 4’〜40’ 第一容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の46’〜 レーン170へ移動 170の46 プレトリガを第一容器15に導入して混合 48 第二容器15の分離と洗浄 41’〜44’ トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 52 第二容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の46’〜 レーン170へ移動 170の46 プレトリガを第二容器15に導入し混合 48 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 52 報告結果=値2/値1×100 このフォーマットは、たとえば少なくとも全ヘモグロビ
ンおよび糖化ヘモグロビンの一方を測定するのに使用す
ることができる。また、このフォーマットは、フォーマ
ットEの場合と同様、第一容器15を無視することによ
って修正することができる。
【0127】 フォーマットG ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜24 第一容器15の内容物の一部を第二容器15に移送し、 25 第一容器15の残りはプロセスレーン28に残る 第一容器15の内容物は第一インキュベーションを継続 25〜17’ (11分間) 第二試薬を導入し、第二容器15の内容物と混合 2〜3 第一容器15の分離と洗浄 18’〜21’ 第二容器15の第一インキュベーション(18分間) 4〜17’ 第四試薬を第一容器15に導入し混合 25’〜26’ (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 18’〜21’ 第一容器15の第四インキュベーション 27’〜40’ (4分間−任意選択) 第三試薬を第二容器15に導入して混合 25’〜26’ 第一容器15の分離と洗浄 41’〜44’ 第二容器15の第三インキュベーション(4分間) 27’〜40’ 第一容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の46’〜 レーン170へ移動 170の46 プレトリガを第一容器15に導入して混合 48 第二容器15の分離と洗浄 41’〜44’ 第二容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の46’〜 レーン170へ移動 170の46 トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 52 プレトリガを第二容器15に導入し混合 48 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 52 報告結果=値2/値1×100 たとえば、このフォーマットは、フォーマットFの場合
と同様に修正することができる。そのように修正して、
このフォーマットはプロゲステロン、テストステロンお
よびエストラジオールの測定に使用することができる。
【0128】 フォーマットH ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション 4〜41’ 分離と洗浄 42’〜44’ 容器15がプロセスレーン28から 28の46’〜 プロセスレーン170へ移動 170の46 プレトリガの導入と混合 48 第二インキュベーション 49〜51 トリガと読取り 52 例として、このフォーマットは特に、β−妊婦尿性性腺
刺激ホルモン(B−hCG)、プロラクチン、プロゲス
テロン、テストステロン、エストラジオールおよびフィ
リチンの測定に使用することができる。本明細書で検討
する関心項目はほぼ全部、このフォーマットを適切に使
用することにより測定できることに留意されたい。
【0129】 フォーマットI ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに第一容器15に導入 1 第一試薬を第一容器15に導入、第一容器15の内容物の一部は 2 ピペッタに移動、容器の残りはプロセスレーン28に残り、 全洗浄ステーションをバイパスして位置25’に行く 第一試薬を第二容器15に導入して混合 2〜3 第二容器15の第一インキュベーション(18分間) 4〜17’ 第二試薬を第一容器15に導入して混合 25’〜26’ (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 18’〜21’ 第一容器15の第四インキュベーション 27’〜40’ (4分間−任意選択) 第三試薬を第二容器15に導入して混合 25’〜26’ 第一容器15がパイバス領域58を通過 41’〜44’ 第二容器15の第三インキュベーション 27’〜40’ (4分間) プレトリガを第一容器15に導入して混合 48 第二容器15の分離と洗浄 41’〜44’ トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 52 プレトリガを第二容器15に導入し混合 48 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 52 報告結果=値2/値1×100 たとえば、フォーマットIでは、第一容器15の内容物
の一部を第二容器15に移送した(位置24)後に、第
一容器15を無視することによって、フォーマットを修
正することが可能である。その場合、フォーマットI
は、たとえば葉酸およびビタミンB12の測定に使用す
ることができる。
【0130】 フォーマットJ ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに容器15に導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(27分間−プロセスレーン28に 4〜47 沿って2回) プレトリガの導入と混合 48 第二インキュベーション(1分間) 49〜51 トリガと読取り 52 例として、フォーマットJを使用して、特に全ヘモグロ
ビンを測定することができる。
【0131】本明細書で述べる実施の形態は、フォーマ
ットKおよびLとして示した少なくとも二つの方法で実
行することができる、サンプルの前処理も考慮してい
る。サンプルの前処理を実行中には、指示した容器15
内にある流体は、前処理ステップでそれがもう重要では
なくなった後、上記で検討したフォーマットのいずれか
などの適切な方法で処理することができる。また、以下
で明白になるように、フォーマットKおよびLの両方
は、以下で検討するプロセス経路10の他の実施の形態
にも、ほぼ同様に適用することができる。
【0132】 フォーマットK ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに第一容器15に導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜23 第一容器15の内容物の一部を位置1の第二容器15に移送 24 第二試薬を第二容器15に導入して混合(任意選択) 2〜3 第二容器15の内容物の一部を位置1の第三容器15に移送 24 第三試薬を第三容器に導入して混合(任意選択) 2〜3 例として、第三容器15は、フォーマットA(特に葉酸
の測定)、B、C、HおよびJのうち少なくとも一つに
従って処理することができる。
【0133】 フォーマットL ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに第一容器15に導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜23 第一容器15の内容物の一部を位置1の第二容器15に移送 24 第二試薬を第二容器15に導入して混合(任意選択) 2〜3 例として、第二容器15は、フォーマットA(特に葉
酸、ビタミンB12、HBsAgの確認の測定)、B、
C、HおよびJのうち少なくとも一つに従って処理する
ことができる。
【0134】もう一つの実施の形態は、以上の実施の形
態のプロセス経路10とほぼ同じプロセス経路10*
で、1時間に50の測定を実行するよう構成されてい
る。同じ割出し時間および検査フォーマットとともに、
上述したのと同様の要素を使用し、したがって比較的小
さい物理的寸法を有する実施の形態にもかかわらず、同
じ試薬を使用することができる。上記で検討した例に引
き続き、以下の例は、このプロセス経路10*に関連す
る。これらの例では、ピペッタを一つしか使用しないと
仮定する。また、上記の例は容器15をプロセスレーン
28に沿って2回移動する間に、測定を実行していた
が、プロセス経路10*は容器15をプロセスレーン2
8に沿って4回移動させる間に測定を実行する。したが
って、2回目に遭遇したプロセス位置1を1’と示し、
3回目を1”、4回目を1'"とする。しかし、プロセス
レーン28に沿った移動は、これより多くても少なくて
もよいことに留意されたい。また、この実施の形態のプ
ロセスレーン28は、23のプロセス位置を含みプロセ
ス位置23は、プロセス位置1の隣に位置する。
【0135】 プロセス プロセス 説明 位置 ステップ 1 容器15の装填 容器15が装填レーン30にあれば、必要に 応じて容器15をプロセスレーン28に移動 する 1 ピペッタ ピペットシステムでサンプルを容器15に入 れる 2 ピペッタ 試薬用円形カルーセル131から得た試薬を 容器15に入れる 3 ミキサ 容器15の内容物を、装置86が容器15に 与える動作によって混合する 4〜16 インキュベーシ 容器15の内容物を、約摂氏37度の制御さ ョン れた温度で、インキュベーションする 17 バイパス領域 容器15をバイパス領域の実行レーン62か の始点 回避レーン64の入口に選択的に配置する 18 洗浄ゾーン1 実行レーン62の容器15の磁気分離および 流体添加 19 洗浄ゾーン1 実行レーン62の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 20 洗浄ゾーン1 実行レーン62の容器15の磁気分離、容器 15の内容物の吸引および流体添加 21 洗浄ゾーン1 実行レーン62の容器15の磁気分離および 容器15の内容物の吸引 22 バイパス領域 バイパス領域の実行レーン62と回避レーン の終点 64が合流 23 プロセス 容器15が、プロセスレーン28からプロセ レーンの移行 スレーン170に選択的に移行する 24 プレトリガと 試薬を容器15に添加して、機械的に混合 ミキサ 26〜28 インキュベーシ 容器15の内容物を制御温度でインキュベー ョン ションする 29 シャッタ、 (化学ルミネセンス反応などの)指標の反応を 読取装置 トリガし、磁気粒子を磁石により溶液から引 およびトリガ き寄せて読みとる。シャッタで周囲光を遮断 する 31 廃液の吸引 磁気粒子を容器15の壁に保持し、容器15 中の液体をすべて吸引して廃棄する 32 容器15の 容器15をプロセスレーン28から取り出す 取出し これらの修正をすると、以前に検討したのとほぼ同様の
測定フォーマットを使用することが可能である。明快さ
を期して、1時間当たり50の測定を実行するプロセス
経路の実行するこれらのフォーマットを、以下に挙げ
る。
【0136】 フォーマットA ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(18分間) 4〜17 容器15がバイパス領域を通過し、第一インキュベーシ 18〜21 ョンが継続 第一インキュベーションが継続 22〜17” 分離と洗浄 18”〜21” 第二試薬の導入と混合 2'"〜3'" 第二インキュベーション(4分間) 4'"〜17'" 分離と洗浄 18'"〜21'" 容器15がプロセスレーン28からプロセスレーン 28の23'"〜 170へ移動 170の23 プレトリガの導入と混合 25 第三インキュベーション(1分間) 26〜28 トリガと読取り 29 容器15を空にする 31 容器15を取り出す 32 例として、フォーマットAを使用して測定することがで
きる関心項目は、少なくとも、HCV抗体(HBcA
b)、HIV1/HIV2抗体、B型肝炎コア抗原に対
する抗体、胎児性癌抗原(CEA)、癌抗原19−9
(CA19−9)、B型肝炎表面抗原(HBsAg)、
B型肝炎表面抗原に対する抗体(HBsAb)、α−フ
ェトプロテイン(AFP)、全前立腺固有抗原(全PS
A)、遊離PSA、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、黄
体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FS
H)、β−妊婦尿性性腺刺激ホルモン(B−hCG)、
遊離チロキシン(遊離T4)、遊離トリヨードチロニン
(遊離T3)、全T4、全T3、プロラクチンおよびフ
ェリチンなどである。ここで検討する関心項目はほぼ全
部が、このフォーマットを適切に使用することによって
測定できることに留意されたい。たとえば、このフォー
マットは、β−妊婦尿性性腺刺激ホルモン(B−hC
G)、プロラクチンおよびフェリチンを測定するのにも
使用することができる。
【0137】 フォーマットB ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(11分間) 4〜17’ 分離と洗浄 18’〜21’ 第二試薬の導入と混合 2”〜3” 第二インキュベーション(11分間) 4”〜17'" 分離と洗浄 18'"〜21'" 容器15がプロセスレーン28 28の23'"〜 からプロセスレーン170へ移動 170の23 プレトリガの導入と混合 25 第三インキュベーション(1分間) 26〜28 トリガと読取り 29 容器15を空にする 31 容器15を取り出す 32 例として、他のフォーマットより比較的高い感度が望ま
しい場合に、フォーマットBを使用して、サンプル中の
関心項目を測定することができる。ここで検討する関心
項目はほぼ全部が、このフォーマットを適切に使用する
ことによって測定できることに留意されたい。
【0138】 フォーマットC ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(11分間) 4〜17’ 分離と洗浄 18’〜21’ 第二試薬の導入と混合 2”〜3” 第二インキュベーション(4分間) 4”〜17” 分離と洗浄 18”〜21” 第三試薬の導入と混合 2'"〜3'" 第三インキュベーション(4分間) 4'"〜17'" 分離と洗浄 18'"〜21'" 容器15がプロセスレーン28 28の23'"〜 からプロセスレーン170へ移動 170の23 プレトリガの導入と混合 25 第四インキュベーション(1分間) 26〜28 トリガと読取り 29 容器15を空にする 31 容器15を取り出す 32 例として、フォーマットCは、関心項目がアンチM、H
BcAb−MおよびHAVAb−Mの測定など、肝炎に
関する場合に使用することができる。
【0139】 フォーマットD ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜17 第二容器15を位置1へ移送 23 第二試薬の導入と混合 2〜3 第二インキュベーション(11分間) 4〜17’ 分離と洗浄 18’〜21’ 第三試薬の導入と混合 2”〜3” 第三インキュベーション(4分間) 4”〜17” 分離と洗浄 18”〜21” 第四試薬の導入と混合 2'"〜3'" 第四インキュベーション(4分間) 4'"〜17'" 分離と洗浄 18'"〜21'" 容器がプロセスレーン28 28の23'"〜 からプロセスレーン170へ移動 170の23 プレトリガの導入と混合 25 第五インキュベーション(1分間) 26〜28 トリガと読取り 29 容器15を空にする 31 容器15を取り出す 32
【0125】 フォーマットE ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜17 第一容器15の内容物の一部を第二容器15に移送し、 23 第一容器15の残りはプロセスレーン28に残る 第一容器15の内容物は第一インキュベーションを継続 23〜17’ (11分間) 第二試薬を導入し、第二容器15の内容物と混合 2〜3 第一容器15がバイパス領域58Bを通過 18”〜21” 第二容器15の第一インキュベーション(18分間) 4〜17” 第四試薬を第一容器15に導入し混合 2'"〜3'" (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 18’〜21’ 第一容器15の第四インキュベーション 4'"〜17'" (4分間−任意選択) 第三試薬を第二容器15に導入して混合 25’〜26’ 第一容器15がバイパス領域を通過 18'"〜21'" 第二容器15の第三インキュベーション(4分間) 4'"〜17'" 第一容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の23'"〜 レーン170へ移動 170の23 プレトリガを第一容器15に導入して混合 25 第二容器15の分離と洗浄 18'"〜21'" 第二容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の23'"〜 レーン170へ移動 170の23 トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 29 プレトリガを第二容器15に導入し混合 25 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 29 報告結果=値2/値1×100 たとえば、フォーマットEでは、第一容器15の内容物
の一部を第二容器15に移送した(位置24)後に、第
一容器15を無視することによって、フォーマットを修
正することが可能である。その場合、フォーマットE
は、たとえば葉酸およびビタミンB12の測定に使用す
ることができる。
【0140】 フォーマットF ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜17 第一容器15の内容物の一部を第二容器15に移送し、 23 第一容器15の残りはプロセスレーン28に残る 第一容器15の内容物は第一インキュベーションを継続 23〜17” (11分間) 第二試薬を導入し、第二容器15の内容物と混合 2〜3 第一容器15がバイパス領域58Bを通過 18”〜21” 第二容器15の第一インキュベーション(11分間) 4〜17’ 第四試薬を第一容器15に導入し混合 2'"〜3'" (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 18’〜21’ 第一容器15の第四インキュベーション 4'"〜17'" (4分間−任意選択) 第三試薬を第二容器15に導入して混合 2'"〜3'" 第一容器15がバイパス領域を通過 18'"〜21'" 第二容器15の第三インキュベーション(11分間) 4'"〜17'" 第一容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の23'"〜 レーン170へ移動 170の23 プレトリガを第一容器15に導入して混合 25 第二容器15の分離と洗浄 18'"〜21'" トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 29 第二容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の23'"〜 レーン170へ移動 170の23 プレトリガを第二容器15に導入し混合 25 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 29 報告結果=値2/値1×100 このフォーマットは、たとえば少なくとも全ヘモグロビ
ンおよび糖化ヘモグロビンの一方を測定するのに使用す
ることができる。また、このフォーマットは、フォーマ
ットEの場合と同様、第一容器15を無視することによ
って修正することができる。
【0141】 フォーマットG ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜23 第一容器15の内容物の一部を第二容器15に移送し、 23 第一容器15の残りはプロセスレーン28に残る 第一容器15の内容物が第一インキュベーションを継続 24〜17” (11分間) 第二試薬を導入し、第二容器15の内容物と混合 2〜3 第一容器の分離と洗浄 18”〜21” 第二容器15の第一インキュベーション(18分間) 4〜17” 第四試薬を第一容器15に導入し混合 2'"〜3'" (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 18”〜21” 第一容器15の第四インキュベーション 4'"〜17'" (4分間−任意選択) 第三試薬を第二容器15に導入して混合 2'"〜3'" 第一容器15の分離と洗浄 18'"〜21'" 第二容器15の第三インキュベーション(4分間) 4'"〜17'" 第一容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の23'"〜 レーン170へ移動 170の23 プレトリガを第一容器15に導入して混合 25 第二容器15の分離と洗浄 18'"〜21'" 第二容器15がプロセスレーン28からプロセス 28の23'"〜 レーン170へ移動 170の23'" トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 29 プレトリガを第二容器15に導入し混合 25 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 29 報告結果=値2/値1×100 たとえば、このフォーマットは、フォーマットFの場合
と同様に修正することができる。そのように修正して、
このフォーマットはプロゲステロン、テストステロンお
よびエストラジオールの測定に使用することができる。
【0142】 フォーマットH ステップ 位置 サンプルの導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション 4〜17'" 分離と洗浄 18'"〜21'" 容器15がプロセスレーン28から 28の23'"〜 プロセスレーン170へ移動 170の23 プレトリガの導入と混合 25 第二インキュベーション 26〜28 トリガと読取り 29 例として、このフォーマットは特に、β−妊婦尿性性腺
刺激ホルモン(B−hCG)、プロラクチン、プロゲス
テロン、テストステロン、エストラジオールおよびフィ
リチンの測定に使用することができる。本明細書で検討
する関心項目はほぼ全部、このフォーマットを適切に使
用することにより測定できることに留意されたい。
【0143】 フォーマットI ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに第一容器15に導入 1 第一試薬を第一容器15に導入、第一容器15の内容物の一部は 2 ピペッタに移動、容器の残りはプロセスレーン28に残り、 全洗浄ステーションをバイパスして位置25’に行く 第一試薬を第二容器15に導入して混合 2〜3 第二容器15の第一インキュベーション(18分間) 4〜17” 第二試薬を第一容器15に導入して混合 2'"〜3'" (任意選択で、全Hb化学ルミネセンス信号を強調) 第二容器の分離と洗浄 18'"〜21'" 第一容器15の第四インキュベーション(4分間−任意選択)4'"〜17'" 第三試薬を第二容器15に導入して混合 2'"〜3'" 第一容器15がパイバス領域58を通過 18'"〜21'" 第二容器15の第三インキュベーション(4分間) 4'"〜17'" プレトリガを第一容器15に導入して混合 25 第二容器15の分離と洗浄 18'"〜21'" トリガし、第一容器15から値1(全Hb)を読み取る 29 プレトリガを第二容器15に導入し混合 25 トリガし値2(GlyHb)を読み取る 29 報告結果=値2/値1×100 たとえば、フォーマットIでは、第一容器15の内容物
の一部を第二容器15に移送した(位置24)後に、第
一容器15を無視することによって、フォーマットを修
正することが可能である。その場合、フォーマットI
は、たとえば葉酸およびビタミンB12の測定に使用す
ることができる。
【0144】 フォーマットJ ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに容器15に導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(27分間−プロセスレーン28に 4〜47'" 沿って4回) プレトリガの導入と混合 25 第二インキュベーション(1分間) 26〜28 トリガと読取り 29 例として、フォーマットJを使用して、特に全ヘモグロ
ビンを測定することができる。
【0145】本明細書で述べる実施の形態は、フォーマ
ットKおよびLとして示した少なくとも二つの方法で実
行することができる、サンプルの前処理も考慮してい
る。サンプルの前処理を実行中には、指示した容器15
内にある流体は、前処理ステップでそれがもう重要では
なくなった後、上記で検討したフォーマットのいずれか
などの適切な方法で処理することができる。また、以下
で明白になるように、フォーマットKおよびLの両方
は、以下で検討するプロセス経路10の他の実施の形態
にも、ほぼ同様に適用することができる。
【0146】 フォーマットK ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに第一容器15に導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜23 第一容器15の内容物の一部を位置1の第二容器15に移送 24 第二試薬を第二容器15に導入して混合(任意選択) 2〜3 第二容器15の内容物の一部を位置1の第三容器15に移送 24 第三試薬を第三容器に導入して混合(任意選択) 2〜3 例として、第三容器15は、フォーマットA(特に葉酸
の測定)、B、C、HおよびJのうち少なくとも一つに
従って処理することができる。
【0147】 フォーマットL ステップ 位置 サンプルを、場合によっては希釈液とともに第一容器15に導入 1 第一試薬の導入と混合 2〜3 第一インキュベーション(7分間) 4〜23 第一容器15の内容物の一部を位置1の第二容器15に移送 24 第二試薬を第二容器15に導入して混合(任意選択) 2〜3 例として、第二容器15は、フォーマットA(特に葉
酸、ビタミンB12、HBsAgの確認の測定)、B、
C、HおよびJのうち少なくとも一つに従って処理する
ことができる。
【0148】上記で検討し例証したプロセス経路の様々
な実施の形態に共通性があるとすれば、種々の実施の形
態のそれぞれで実行する検査フォーマットは、基本的に
同じであることが理解される。時間枠は同一である。実
施の形態の一つに使用する特定の検査の試薬は、他の実
施の形態にも使用することができる。
【0149】これらの例およびその共通の特徴をすべて
考慮すると、プロセス経路10、つまりプロセスレーン
28は、物理的長さを変更できることが理解される。し
かし、プロセス経路10の有効長さは、すべての実施の
形態で一定である。この有効長さは、特定の測定中にプ
ロセス経路10に沿って容器15が移動する総距離を表
す。物理的長さ、つまりプロセス経路10の物理的寸法
は、たとえばプロセス経路10を所与の空間内にはめ込
むよう変化可能である。プロセス経路10の有効長さ
は、容器15を同じプロセス経路10に沿って複数回
(最後の例の組では4回)移動させることによって、一
定に維持される。有効長さの維持は、所与の測定プロセ
スステップの選択的かつ自動的な実行を適切に組み合わ
せることによって達成される。すべての場合において、
所与のプロセス経路10の物理的長さが他のプロセス経
路10より長い、または短い場合でも、有効長さは一定
のままである。
【0150】プロセス経路10の上記で検討した実施の
形態はすべて、試薬、サンプル/試薬ピペッタ、ミキ
サ、洗浄ゾーンおよび読取装置など、特定の共通の要素
を含み、これを使用する。プロセス経路10の有効長さ
を一定に維持することにより、各実施の形態がほぼ同じ
方法で同じ測定を実行できるよう、構造的要素は、プロ
セス経路10の各実施の形態に沿って配置される。プロ
セス経路の実施の形態はそれぞれ、上記の例の98のよ
うにほぼ同じ数の、サンプルの導入と読取りの間のプロ
セス経路10に沿った容器15の「ステップ」で測定を
実行する。プロセス経路10の実施の形態の一つで所与
の関心項目を測定するには、プロセス経路10の別の実
施の形態で同じ関心項目を実行するのと、ほぼ同じ時間
がかかる。したがって、プロセス経路の有効長さを一定
に維持することによって、本明細書で検討した共通の要
素を使用しながら、所望の物理的寸法、スループットの
要件などに適合する関心項目の測定を実行する構造を構
成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】分析器の構成部品の斜視図である。
【図2】見やすいように、要素を取り外した図1の構成
部品を示す図である。
【図3】図1に示した構成部品の要素の斜視図である。
【図4】見やすいように、要素を取り外した図1の構成
部品の上面図である。
【図5A】図2に示す構造に接続された図1の構成部品
の別の要素を示す図である。
【図5B】図2に示す構造に接続された図1の構成部品
の別の要素を示す図である。
【図6】見やすいように、要素を取り外した図1の構成
部品の拡大断面図である。
【図7A】図1の構成部品に使用する容器の斜視図であ
る。
【図7B】図1の構成部品に使用する別の容器の斜視図
である。
【図8】図7Bの容器との相互作用を示す、図1の構成
部品の一部の拡大断面図である。
【図9】図1の構成部品の別の部分の、図8とほぼ同様
の拡大断面図である。
【図10】図9とほぼ同じであるが、図1の構成部品の
別の部分を示す図である。
【図11】図10とほぼ同じであるが、図1の構成部品
の別の部分を示す図である。
【図12】図1の構成部品の要素の斜視図である。
【図13】図1に示す構成部品の別の実施の形態の部分
の拡大断面図である。
【図14】図1の構成部品の要素の斜視図である。
【図15】図1の構成部品の要素の斜視図である。
【図16】分析器の別の部分と協働する、図1の構成部
品の全体図である。
【図17】図16に示す構造の枠の斜視図である。
【図18A】図1に示す構成部品の要素を示す図であ
る。
【図18B】図1に示す構成部品の要素を示す図であ
る。
【図18C】図1に示す構成部品の要素を示す図であ
る。
【図19】図13に示したのとほぼ同じ別の実施の形態
の部分の拡大断面図である。
【図20A】図1の構成部品とほぼ同じで反対方向の構
成部品を有する、他の関連分析器の全体図である。
【図20B】図1の構成部品とほぼ同じで反対方向の構
成部品を有する、他の関連分析器の全体図である。
【図21A】図1の構成部品に使用することができる高
密度データキャリアの実施の形態を示す図である。
【図21B】図1の構成部品に使用することができる高
密度データキャリアの実施の形態を示す図である。
【図21C】図1の構成部品に使用することができる高
密度データキャリアの実施の形態を示す図である。
【図22】図1のプロセス経路に使用する容器の等角図
である。
【図23A】図1のプロセス経路に使用する別の容器を
示す図である。
【図23B】図1のプロセス経路に使用する別の容器を
示す図である。
【図23C】図1のプロセス経路に使用する別の容器を
示す図である。
【図24A】作動可能な状態で支持体と結合した図23
A、23B、23Cの容器の一部の拡大断面図である。
【図24B】作動可能な状態で支持体と結合した図23
A、図23B、図23Cの容器の一部の拡大断面図であ
る。
【図25】図22、図23A、図23B、図23Cの容
器に使用することができるシールの一部の拡大断面図で
ある。
【図26】図1のプロセス経路の別の用途の拡大断面図
である。
【図27】図26の部分の拡大図である。
【図28】図1の構成部品とほぼ同じ構成部品を有す
る、別の関連分析器の全体図である。
【図29】図1の二つの構成部品を互いに接合した図で
ある。
【図30】図29の部分の拡大図である。
【図31A】図1のプロセス経路に使用する別の容器を
示す図である。
【図31B】図1のプロセス経路に使用する別の容器を
示す図である。
【図31C】図1のプロセス経路に使用する別の容器を
示す図である。
【図32A】プロセス経路の別の実施の形態の部分を示
す図である。
【図32B】プロセス経路の別の実施の形態の部分を示
す図である。
【符号の説明】
10 プロセス経路 12 カバー 14 ベース 15 容器 16 ディスク 16* ベルト 17 ホィール 18 スロット 20 歯 22 歯車 24 原動機 26 ブラケット 28 プロセスレーン 30 装填レーン 32 サンプル受けチャンバ 34A、34B 支持表面 36A、36B、38A、38B 側壁 40 底壁 42 上面 44 原動機 46 嵌合部材 48 位置 50 通路 52 排液ダクト 54 溝 56 排液穴 58A、58B、58C バイパス領域 60 壁 62 プロセスステップ実行レーン 64 プロセスステップ回避レーン 74 原動機 76 嵌合表面 78 位置 80 開口部 82 容器取出し区域 84 分岐装置 86 装置 88 穴 89 本体 90 原動機 92 隆起 94 スロット 96 第二本体 102 ホッパ 104 ディスク 106 突起 108 原動機 110 装填機構 114 洗浄ステーション 116A、116B、116C ピペッタ 118 基板 120 原動機 122 磁石アセンブリ 124 レセプタクル 126 永久磁石 128 ピペットシステム 129 点線 131 円形カルーセル 132 ピペットシステム 133 筐体 133A、133B、133C ラベル 134 ピペットシステム 136 センサ 138 光検出装置 140 空間 142 装填トラック 146 コンベヤ 148 枠 150 キャリア 152 サンプル管 154 移送機構 156 保持部材 158 端部 160 接続構造 162 第一ブラケット 164 第二ブラケット 168 スロット 170 第二プロセスレーン 174 底部 176 容器 177 容器 178 突起 180 リブ 182 フィン 184 シール 186 スリット 188 部分 189 円形カルーセル 190 駆動歯車 191 軸 192 取出しトラック 193 接続部材 194 カバー 197 移送機構 202 歯車 204 板 206 導体 208 容器 210 胴 212 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グラデイ・バーンズ,ザ・サード アメリカ合衆国、イリノイ・60030、グ レイズレイク、マラード・コート・140 (72)発明者 リチヤード・デイー・バトン アメリカ合衆国、テキサス・75080、リ チヤードソン、メドークレスト・ドライ ブ・311 (72)発明者 チヤドウイツク・エム・ダン アメリカ合衆国、イリノイ・60050、マ クヘンリー、パイン・ドライブ・2004 (72)発明者 リチヤード・シー・イースト,ジユニア アメリカ合衆国、テキサス・75243、ダ ラス、フオール・マナー・13126 (72)発明者 パトリツク・ピー・フリツチー アメリカ合衆国、テキサス・76092、サ ウスレイク、ウエストウツド・ドライ ブ・218 (72)発明者 チヤールズ・エム・ギヤリツツ アメリカ合衆国、ウイスコンシン・ 53143、ケノーシヤ、エイテイーンス・ アベニユー・7540 (72)発明者 グレゴリー・イー・ガードナー アメリカ合衆国、テキサス・76040、ユ ーレス、デイツキー・ドライブ・805 (72)発明者 キヤス・ジエイ・グランダン アメリカ合衆国、テキサス・76092、サ ウスレイク、クリークウエイ・ベンド・ 235 (72)発明者 ロバート・シー・グレイ アメリカ合衆国、イリノイ・60031、ガ ーニー、ノース・ストリームウツド・ド ライブ・36409 (72)発明者 ジエイムズ・テイー・ホーレン アメリカ合衆国、イリノイ・60060、マ ンデレン、ダブリン・ドライブ・938 (72)発明者 ロバート・ピー・ルオマ,ザ・セカンド アメリカ合衆国、テキサス・75067、ハ イランド・ビレツジ、クレストウツド・ レイン・2700 (72)発明者 ジミー・デイー・マツコイ アメリカ合衆国、テキサス・76248、ケ ラー、リツチモンド・レイン・711 (72)発明者 ジエイムズ・イー・ミツチエル アメリカ合衆国、ニユー・ハンプシヤ ー・03087、ウインダム、マグノリア・ ロード・9 (72)発明者 エイドリアン・ジエイ・マリー アメリカ合衆国、イリノイ・60004、ア ーリントン・ハイツ、ノース・ドライド ン・プレイス・2526 (72)発明者 デイビツド・ダブリユ・マリー アメリカ合衆国、テキサス・75002、ア リン、ハイランド・コート・17 (72)発明者 ジヤツク・エフ・ラムジー アメリカ合衆国、イリノイ・60030、グ レイズレイク、ケムリツジ・ドライブ・ 51 (72)発明者 ニール・テイー・スレジンスキ アメリカ合衆国、ウイスコンシン・ 53143、ケノーシヤ、エイテイス・プレ イス・2521 (72)発明者 ジユリアス・ジエイ・トス アメリカ合衆国、イリノイ・60060、マ ンデレン、カースルトン・コート・801 (56)参考文献 特開 平2−259468(JP,A) 特開 平5−26883(JP,A) 特開 平4−47268(JP,A) 特開 平6−88828(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10

Claims (35)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプル中の関心項目を測定するプロセ
    スを実施するための構造物でであって、 (a)プロセス経路を備え、該プロセス経路が (i)プロセスレーンを備え、該プロセスレーンが (ii)プロセスステップを実施するプロセスステップ
    実施レーンと、 (iii)プロセスステップを回避するプロセスステッ
    プ回避レーンとを含み、さらに (b)プロセス経路に沿ってサンプルを保持する容器を
    移動させるために、動作可能にプロセス経路と接続する
    第一原動機と、 (c)サンプルを容器に導入するために、動作可能にプ
    ロセス経路に結合された第一ピペットシステムと、 (d)試薬を容器に導入するために、動作可能にプロセ
    ス経路に結合された第二ピペットシステムと、 (e)容器内でサンプルと試薬とを混合するために、動
    作可能にプロセス経路と接続し、容器と選択的に噛み合
    うことができる装置と、 (f)プロセスステップ実施レーンとプロセスステップ
    回避レーンとのうち選択された一方に容器を選択的に配
    置するために、動作可能にプロセス経路に接続された第
    二原動機と、 (g)サンプルと試薬との反応に基づいてサンプル中の
    関心項目を測定するために、動作可能にプロセス経路に
    接続された読取り装置とを備える構造物。
  2. 【請求項2】 プロセス経路がさらに、 (iv)カバーと、 (v)カバーと接続されたベースと、 (vi)カバーとベースとの間に回転可能な状態で配置
    されたディスクとを備える、請求項1に記載の構造物。
  3. 【請求項3】 さらに、流体をプロセス経路から除去す
    るのを容易にするために、カバーとベースとの少なくと
    も一方の上に配置された排液ダクトを備える、請求項2
    に記載の構造物。
  4. 【請求項4】 さらに、容器を受け入れるために、ディ
    スク上に配置されたスロットを備える、請求項2に記載
    の構造物。
  5. 【請求項5】 スロットが長手方向軸を有し、容器がス
    ロット内で長手方向軸に沿って移動することができる、
    請求項4に記載の構造物。
  6. 【請求項6】 さらに、容器を長手方向軸に沿って移動
    させるために、動作可能にプロセス経路と接続し、容器
    と噛み合うことができる原動機を備える、請求項5に記
    載の構造物。
  7. 【請求項7】 プロセス経路が、さらに、 (iv)容器を長手方向軸に沿って移動させる形状を備
    える、請求項5に記載の構造物。
  8. 【請求項8】 スロットが、該スロットからの容器の取
    出しを容易にするために、縦方向に広がる幅を有する、
    請求項5に記載の構造物。
  9. 【請求項9】 さらに、 (h)プロセス経路からの流体の除去を容易にするため
    に、プロセス経路に配置された排液路を備える、請求項
    1に記載の構造物。
  10. 【請求項10】 プロセス経路が、さらに、 (iv)容器を容器供給装置から受け入れる装填レーン
    を備える、請求項1に記載の構造物。
  11. 【請求項11】 プロセス経路が、さらに、 (v)容器が装填レーンからプロセスレーンに移動でき
    るようにする通路を備える、請求項10に記載の構造
    物。
  12. 【請求項12】 さらに、 (h)通路を通って容器を移動させるために、動作可能
    にプロセス経路に接続する原動機を備える、請求項11
    に記載の構造物。
  13. 【請求項13】 さらに、 (h)プロセス経路に接続した磁石を備える、請求項1
    に記載の構造物。
  14. 【請求項14】 さらに、 (h)動作可能にプロセス経路を別のプロセス経路と接
    続する接続構造を備える、請求項1に記載の構造物。
  15. 【請求項15】 さらに、 (h)試薬をプロセス経路に供給するために、プロセス
    経路に隣接して配置される円形カルーセルを備える、請
    求項1に記載の構造物。
  16. 【請求項16】 さらに、 (h)動作可能にプロセス経路と接続する洗浄ステーシ
    ョンを備える、請求項1に記載の構造物。
  17. 【請求項17】 サンプル中の関心項目を測定するプロ
    セスを実施するための構造物であって、 (a)プロセス経路を備え、該プロセス経路は (i)サンプル用容器を受け入れるプロセスレーンを備
    え、該プロセスレーンは、 (ii)プロセスステップを実施するプロセスステップ
    実施レーンと、 (iii)プロセスステップを回避するプロセスステッ
    プ回避レーンとを含む構造物。
  18. 【請求項18】 さらに、 (b)プロセスステップ実施レーンとプロセスステップ
    回避レーンとのうち選択された一方に容器を選択的に配
    置するために、動作可能にプロセス経路に接続された原
    動機を備える、請求項17に記載の構造物。
  19. 【請求項19】 プロセス経路が、さらに、 (iv)カバーと、 (v)カバーに接続するベースと、 (vi)カバーとベースとの間に回転できる状態で配置
    されたディスクとを備える、請求項17に記載の構造
    物。
  20. 【請求項20】 さらに、流体をプロセス経路から除去
    するのを容易にするために、カバーとベースとの少なく
    とも一方の上に配置された排液ダクトを備える、請求項
    19に記載の構造物。
  21. 【請求項21】 さらに、容器を受け入れるために、デ
    ィスク上に配置されたスロットを備える、請求項19に
    記載の構造物。
  22. 【請求項22】 スロットが長手方向軸を有し、容器が
    スロット内で長手方向軸に沿って移動することができ
    る、請求項21に記載の構造物。
  23. 【請求項23】 プロセス経路が、さらに、 (vii)容器を長手方向軸に沿って移動させる形状を
    備える、請求項22に記載の構造物。
  24. 【請求項24】 さらに、 (b)動作可能にプロセス経路を別のプロセス経路と接
    続する接続構造を備える、請求項17に記載の構造物。
  25. 【請求項25】 サンプル中の関心項目を測定するプロ
    セスを実施するための構造物であって、 (a)プロセスステップを実施する、サンプル用容器を
    受け入れるプロセスステップ実施レーンと、 (b)プロセスステップを回避する、容器を受け入れる
    プロセスステップ回避レーンとを備える構造物。
  26. 【請求項26】 サンプル中の関心項目を測定するプロ
    セスを実施するための構造物であって、 (a)カバーと、 (b)カバーに接続するベースと、 (c)カバーとベースとの間に回転可能な状態で配置さ
    れたディスクと、 (d)サンプル用容器を受け入れるためにディスク上に
    配置されたスロットとを備え、スロットは長手方向軸を
    有して、容器が長手方向軸に沿って移動することができ
    る構造物。
  27. 【請求項27】 サンプル中の関心項目を測定するプロ
    セスを実施するための構造物であって、 (a)サンプルを保持する容器を受け入れるプロセスレ
    ーンを備え、該プロセスレーンが、 (b)容器中のサンプルにプロセスステップを選択的か
    つ自動的に実施するバイパス領域を含む構造物。
  28. 【請求項28】 さらに、 (c)カバーと、 (d)カバーに接続するベースとを含み、プロセスレー
    ンが、カバーとベースとの少なくとも一方の上に形成さ
    れ、さらに、 (e)カバーとベースとの間に回転可能な状態で配置さ
    れたディスクを備える、請求項27に記載の構造物。
  29. 【請求項29】 さらに、 (f)流体を構造から除去するのを容易にするために、
    カバーとベースとの少なくとも一方の上に配置された排
    液ダクトを備える、請求項28に記載の構造物。
  30. 【請求項30】 ディスクが第一方向に回転し、排液ダ
    クトが第一方向に向いて、構造からの流体の除去を容易
    にする、請求項29に記載の構造物。
  31. 【請求項31】 さらに (g)容器を受け入れるためにディスク上に配置された
    スロットを備える、請求項28に記載の構造物。
  32. 【請求項32】 スロットが長手方向軸を有し、容器が
    スロット内で長手方向軸に沿って移動することができ
    る、請求項31に記載の構造物。
  33. 【請求項33】 さらに、 (h)容器を長手方向軸に沿って移動させる形状を備え
    る、請求項32に記載の構造物。
  34. 【請求項34】 さらに、 (c)動作可能にプロセス経路を別のプロセス経路と接
    続する接続構造物を備える、請求項27に記載の構造
    物。
  35. 【請求項35】 さらに、 (c)カバーと、 (d)カバーに接続するベースとを含み、プロセスレー
    ンが、カバーとベースとの少なくとも一方の上に形成さ
    れ、さらに、 (e)カバーとベースとの間に回転可能な状態で配置さ
    れたベルトを備える、請求項27に記載の構造物。
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