JP3045452U - 木材の削りクズを利用したクッション材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃物である木材の削りクズを利用して、用途
に応じたクッション材を開発することにある。 【解決手段】 通気性を有する袋本体１内に、檜や楠等
の芳香性を有する木材の削りクズ２や、あるいはすく、
ヒバ等の防虫性を有する木材の削りクズ２′を入れたこ
とを特徴とするクッション材。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、木材の削りクズを利用したクッション材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、日本伝統の木造建築や建具、家具等にはあらゆる種類の木材が使用され ているが、施工中あるいは製造中に、加工機械〔例えばプレーナー〕あるいは道 具〔鉋、ノミ、錐〕等から発生する削りクズ〔鉋屑や粒状屑〕は、大抵が自然ゴ ミとして燃やされていた。

【０００３】 しかしながら、木屑であっても、檜材等は、良い香りがし、また、くすは防虫 効果もあり、そのまま処分するには惜しい素材であった。

【０００４】 また、従来、一般に使用されているクッション材は、ウレタン等の合成樹脂が 素材として用いられており、クッションとしての弾性効果はあるものの、静電気 が発生したり、また、処分する際には燃やせば排ガスが生じるものであり、空気 を汚し、また、健康にも悪いものであった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案は、これらの廃物である木材の削りクズを利用して、用途に 応じたクッション材を開発することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、建築、建具、家具等の作業中に発生する香のよい種類の木材、あ るいは防虫性のある木材で、かつ、クッション性のある素材を利用して、木材の 削りクズを利用したクッション材を得ることにある。

【０００７】

【作用】 この考案によると、搬送中の車両内に荷物の隙間に挿入して、荷崩れ防止のク ッション材としたり、包装箱と荷物の隙間に入れて内容物を保護したり、例えば 、雨に濡れた靴の中に入れて型崩れを防止したりして使用することができる。

【０００８】

【考案の実施の態様】

次に、この考案の一実施例を図面に従って詳述すると、通気性を有する袋本体 （１）内に、芳香性を有する木材の削りクズ（２）を入れたものである。

【０００９】 また、芳香性を有する木材の削りクズ（２）は、檜、楠、槇、青森檜葉、花梨 、杉、白檀、木はだ、栂、桜、欅から選ばれた一または複数のものである。

【００１０】 さらに、この考案の他の実施例としては、通気性を有する袋本体（１）内に、 防虫性を有する木材の削りクズ（２′）を入れたものより構成される。

【００１１】 そして、この防虫性を有する木材の削りクズ（２′）としては、くす、ヒバか ら選ばれた一または複数のものである。

【００１２】 また、通気性を有する袋本体（１）は、紙製あるいは通気性のある布材であり 、その形状は、例えば、シューズキーパーとして用いる場合には、靴（Ｘ）の内 部に入れて、乾燥、型崩れ防止を防止するため、その靴の内部形状に適合する形 状とし、内部に芳香性を有する木材の削りクズ（２）を充填して使用したり、着 物（Ｙ）を折り畳む際の折り皺を防止するには棒状あるいは枕状とし、内部には 防虫性を有する木材の削りクズ（２′）を充填して使用するものであり、その用 途によって異なるため、形状は特定しないし、さらに、袋本体（１）は、二重に してもよいものである。

【００１３】 さらに、木材の削りクズ（２）も、用途に応じて、鉋、プレーナーを使用した 幅広の削りクズであったり、鋸屑のような粒状の削りクズであったり、その用途 に応じて使用するものである。

【００１４】

【考案の効果】

この考案によると、従来燃焼していた，芳香性を有する木材の削りクズや防虫 性を有する木材の削りクズを再利用することにより省資源効果があり、従来の合 成樹脂製のクッション材とは異なり、静電気は発生せず、廃棄する際にも天然の ものであり、燃焼により、空気を汚したりすることがなく、また、自然の芳香材 あるいは防虫材としての効果もあり、極めて有益なる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す一部欠截斜視図であ
る。

【図２】この考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図３】この考案のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。

【図４】この考案のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。

【符号の簡単な説明】

１ 通気性を有する袋本体 ２ 芳香性を有する木材の削りクズ ２′防虫性を有する木材の削りクズ Ｘ 靴 Ｙ 着物

【手続補正書】

【提出日】平成９年８月１１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項４

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 通気性を有する袋本体内に、芳香性を有
   する木材の削りクズを入れたことを特徴とするクッショ
   ン材。
2. 【請求項２】 木材の削りクズが、檜、楠、槇、青森檜
   葉、花梨、杉、白檀、木はだ、栂、桜、欅から選ばれた
   一または複数のものであることを特徴とする請求項１記
   載の木材の削りクズを利用した芳香・クッション材。
3. 【請求項３】 通気性を有する袋本体内に、防虫性を有
   する木材の削りクズを入れたことを特徴とするクッショ
   ン材。
4. 【請求項４】 木材の削りクズが、くす、ヒバから選ば
   れた一または複数のものであることを特徴とする請求項
   ３記載の木材の削りクズを利用したクッション材。