JP3045429U - 防弾用複合基材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、防弾用或いは耐弾用基材として必須で
あった鋼板等の板材を柔軟性を有する基材を用いて着用
性及び使い勝手のよい製品を得ることを課題とするもの
である。 【解決手段】 新規開発のポリエチレン系の不織布と従
来当業者間で周知であるポリアミド系織布を組合せて防
弾用複合基材を得ることを手段とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は飛来する銃弾を防護する防弾用基材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、本件に係る技術は本願出願人が数十年来警察官用の防弾衣（防弾チョッ キ）及び防爆マット等耐弾用として各種の製品を開発し、現在着用使用されてい る。

【０００３】 上記の防弾衣等の主たる基材として、化学繊維「ケブラー」（商品名）に代表 される繊維で外装し、内部へ各種の鋼板を挿設し、防弾基材と成している。

【０００４】 近年、本件出願人が開発し製品化した防弾衣は、特許願平成７−３０９３６号 で明らかな様に化学繊維の織布と化学素材「ポリカーボネート」板を基材とする ものである。

【０００５】 上記の各基材の一部は、鋼板であり、ポリカーボネート板等の板材で構成され ている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

上記の従来の技術で明らかにした様に防弾用基材の主要材として各種の板材が 使用されている。 種々の鋼板、ポリカーボネート板等の板材は、耐弾性能は極めて優れているので あるが、柔軟性に問題が有することは当業者は勿論使用者（法務執行官）等が痛 感している現況であり、着心地の良い或いは使い勝手の良い製品を開発すること を課題とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 上述の課題に鑑み、耐弾性能は優良であり、柔軟性を有する素材を開発せんと するものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の防弾用に使用する基材として、近時大手紡績企業が開発した化学繊維 の不織布（シールド材）（１）を、前記［０００６］［０００７］で記述した鋼 板等板材に代わる素材として、耐弾前面、即ち外部位に複数枚重合して、配置し 、該、内部位に「ケブラー」（商標）に代表される化学繊維である織布を複数枚 重合して（２）を配置し、二重層の複合基材とするものである。

【０００９】 次に化学繊維の不織布（１）と化学繊維の織布（２）を不特定に重合して合着 し、防弾用基材とするものである。

【００１０】 近時、開発された不織布（シールド材）（１）はポリエチレンであり、従って 構造がシンプルであり、分子鎖が長い、即ち超高分子量であり、切断されにくい 特徴を有し、分子鎖の方向が従来の繊維と相違し、揃っいる等の特性が現在使用 中の耐弾用基材である鋼板或いは、他の板状基材と同等以上の被弾時に於ける弾 丸の貫通を阻止できる性能を有することを実験により確認できたものである。

【００１１】 次に当業者間では、耐弾用基材として芳香族ポリアミド繊維、織布（２）であ る「ケブラー」（商標）は、特に引張強度、破弾時伸度が極めて高度である特徴 を有する織物であることは周知の通りである。

【００１２】 上述の如く、各々の基本特性を有するポリエチレン系の不織布（１）の特性と ポリアミド系の織布（２）の特性を必要に応じて組み合わせて防弾用複合基材と するものである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成したので下記のような特徴的な効果を奏する。 従来の防弾衣及び各種の耐弾布或いは耐弾パネルに必須基材であった鋼板等の板 材を新規な化学繊維素材を使用することによって柔軟性及び軽量化が計られ、耐 弾を必要とする物品及び部位に極めて容易に使用できる効果を有するものである 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の説明図である。

【符号の説明】

１ 化学繊維の不織布 ２ 化学繊維の織布。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】外部位に化学繊維により成る複数枚の重合
   した不織布と、内部位に化学繊維により成る複数枚の重
   合した織布を配置した防弾用複合基材。
2. 【請求項２】化学繊維により成る不織布と化学繊維によ
   り成る織布とを不特定に合着させた請求項１に記載の防
   弾用複合基材