JP3044383U - 小型果物洗浄ボール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗剤を使用せず果物に対して同時に洗浄作業
を行うことができ、果皮上の雑物を有効に洗浄すること
ができ、洗浄作業を迅速に完了できる小型果物洗浄ボー
ルを提供する。 【解決手段】 側面１１に摩擦へら１２が密集、設置さ
れ、底面１３には摩擦突起１４が密集、設置されている
底ボール１０、若干の貫通し、水の濾過に用いられる水
切り穴２１及び上蓋把手２２が設置されている上蓋２０
を含む。底ボール１０と上蓋２０を合わせて封鎖空間を
形成し、果物及び水を入れ揺らすと、果物を摩擦へら１
２及び摩擦突起１４上で摩擦し、果物表皮上の雑物、或
いは汚れは摩擦へら１２及び摩擦突起１４で擦り取る。
清浄な水を注入し、底ボール１０を上蓋２０とともに倒
置すれば、封鎖空間内部の雑物或いは汚れは水切り穴２
１より流出する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、小型果物洗浄ボールに関する。特にブドウ、スモモ、プチトマト、 ナツメ、サクランボ、オリーブ等の小粒状の果物に対する洗浄に用いるボールの 新型設計に係る。

【０００２】

【従来の技術】

ブドウは大衆的な果物である。しかし、ブドウはその生育期間に於いて長期に わたり戸外にあるため、普通その果皮には各種の雑物及び異物が付着している。 従って、食用前にいかにして有効にこれらの雑物、及び異物を除去するかは非常 に重要な課題である。 一般に用いられている方法は、ブドウの粒を果物洗浄用のボールに入れ、水と 洗剤を注入し、両手で揉む方式により一個一個洗浄するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この種の方式は多くの時間と労力を費やすばかりでなく、洗剤 の過度の使用は環境に対して重大な悪影響を及ぼすため、決して理想的な洗浄方 法であるとは言えない。 また、一部の消費者は、ブドウの食用時には果皮を剥いた後食用すれば良いの であるから、その洗浄作業を重要視する必要はない、と考えている。しかし、実 はこれは間違った考え方である。なぜなら、不潔な果皮の雑物、及び異物は食用 者の手指に付着するため、ブドウの果皮を剥く方式は、汚染された手指の果肉へ の接触を避けることはできない。よって、ブドウの洗浄が清潔でなければ、果皮 上に付着している雑物、及び異物は、果皮に従い手指、果肉、口と言うルートで 人体内に入り、食用者の健康に対して重大な脅威となる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は洗剤を使用せず多数のブドウに対して同時 に洗浄作業を行うことができ、人体に対して有害な果皮上の雑物を有効に洗浄す ることができるばかりでなく、洗浄作業を迅速に完了することもできる小型果物 洗浄ボールを提供する。 主に盆型を呈した底ボールに皿状を呈した上蓋を対応し構成され、底ボールの 側面には多数の突出した摩擦へらが、底面には多数の突出した摩擦突起が密集状 態で設置されている。該底ボールと上蓋を合わせると、封鎖空間を形成すること ができ、該封鎖空間にブドウ、及びいくらかの水を入れ湿らし、揺らすと、遠心 力が発生し、ブドウは摩擦へら、及び摩擦突起上で絶えず交替に摩擦され、こう して果物表皮上の雑物、或いは汚れは摩擦へら、及び摩擦突起により擦り取られ る。この種の小型果物洗浄ボールは、表皮を傷つけず、加えて全く洗剤を必要と せず、小粒状の果物に対して洗浄作業を行うことができる。 さらに、本考案の小型果物洗浄ボールの該上蓋は皿状を呈しており、中心には 若干の水切り穴が設置されている。洗浄作業の完了時洗浄ボールを倒置すると、 内部の雑物は水と共に水切り穴より流出し、ブドウはボール内に残り、非常に便 利である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１、図３、及び図４に示すように、本考案の小型果物洗浄ボールは、主に盆 型を呈した底ボール１０、及び皿状を呈した上蓋２０により構成されている。該 底ボール１０の傾斜した側面１１には突出した摩擦へら１２が、底面１３には突 出した摩擦突起１４が密集状態で設置されており、これにより、ブドウ表面の雑 物を除去する。摩擦へら１２、及び摩擦突起１４先端は、ブドウの果皮に傷を与 えないよう、適当な丸みを呈している。 さらに、該上蓋２０中央には貫通している若干の水切り穴２１、及び上蓋把手 ２２が設置されている。該上蓋把手２２は筒状で、水切り穴２１はこの筒状の上 蓋把手２２内部のみにあり、底ボール１０内部の水の濾過に用いられる。

【０００６】 次に図８に示すように、底ボール１０と上蓋２０を合わせると、封鎖空間を形 成することができ、該封鎖空間にブドウ３０、及びいくらかの水を入れ湿らし、 内部のブドウを揺らすと、遠心力が発生し、ブドウ３０は傾斜した摩擦へら１２ 及び摩擦突起１４上で絶えず交替に摩擦される。この時、果物３０表皮上の雑物 、或いは汚れは摩擦へら１２、及び摩擦突起１４により擦り取られる。次に清浄 な水を注入し、底ボール１０を上蓋２０とともに同時に倒置すれば、封鎖空間内 部の雑物、或いは汚れは水と共に水切り穴２１より流出する（図９参照）。この ような揺すり、擦り、注水、濾過等の動作を適度に繰り返すことにより、摩擦へ ら１２、摩擦突起１４、及び果物３０自身により交互に摩擦され、果物３０に対 する洗浄作業は完了する。

【０００７】 また、本考案の洗浄ボールは、使用者の手持ちの便に配慮し、底ボール１０の 外周には、底ボール把手１６を設置することができる。これにより、使用者は揺 すりの過程に於いてより良い状態で持つことができる。 また、図５乃至図７に示すように、底ボール１０の摩擦突起１４は、円錐状、 三角錐状、多角錐状、三角平行錐状等の多種の形状とすることができ、どれも皆 同様の目的を達成することができる。加えて、摩擦突起１４の全部、或いは一部 を摩擦へら１２に、或いは摩擦へら１２の全部、或いは一部を摩擦突起１４に代 えることもでき、これも同様の目的を達成することができる。 上述した本考案の小型果物洗浄ボールは、ブドウに対する表皮洗浄の作業を行 うことができるばかりでなく、スモモ、プチトマト、ナツメ、サクランボ、オリ ーブ等の小粒状のすべての果物に対して応用することができるものである。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の小型果物洗浄ボールは、表皮を傷つけず、加えて洗剤を一切使用せず 、小粒状の果物に対して洗浄作業を行うことができる。その集中式の洗浄方式は 、大量の小粒状の果物を同時に洗浄することができ、大幅に洗浄時間を短縮する ことができ、さらには、水の濾過機能を具えた上蓋の設計は十分に配慮されたも のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の小型果物洗浄ボールの立体組み合わせ
図である。

【図２】同底ボールの上面図である。

【図３】図１におけるＢ部分の拡大図である。

【図４】図１におけるＡ部分の拡大図である。

【図５】摩擦突起の他の構成例を示す図４と同位置の拡
大図である。

【図６】摩擦突起の他の構成例を示す図４と同位置の拡
大図である。

【図７】摩擦突起の他の構成例を示す図４と同位置の拡
大図である。

【図８】本考案の小型果物洗浄ボールの使用態様を示す
側断面図である。

【図９】水抜きのため上蓋を倒置した態様を示す側断面
図である。

【符号の説明】

１０ 底ボール １１ 側壁面 １２ 摩擦へら １３ 底面 １４ 摩擦突起 １６ 底ボール把手 ２０ 上蓋 ２１ 水切り穴 ２２ 上蓋把手 ３０ ブドウ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】傾斜した側面に突出した多数の摩擦へらが
   密集、設置され、底面には突出した摩擦突起が密集、設
   置されている盆型の底ボール、 上蓋把手内部に限られて若干数が貫通し、底ボール内部
   の水の濾過に用いられる水切り穴、及び筒状の上蓋把手
   が中央に設置されている皿状の上蓋、を含み、 底ボールと上蓋を合わせることにより封鎖空間を形成す
   ることができ、該封鎖空間に果物、及び水をいくらか入
   れ湿らし内部の果物を揺らすと、遠心力が発生し、果物
   を傾斜した摩擦へら、及び摩擦突起上で絶えず摩擦し、
   果物表皮上の雑物、或いは汚れは摩擦へら、及び摩擦突
   起で擦り取り、清浄な水を注入して、底ボールを上蓋と
   ともに倒置すれば、封鎖空間内部の雑物、或いは汚れは
   水と共に水切り穴より流出する、ことを特徴とする小型
   果物洗浄ボール。
2. 【請求項２】摩擦突起を、円錐状、三角錐状、多角錐
   状、あるいは三角平行錐状として設置したことを特徴と
   する請求項１に記載の小型果物洗浄ボール。
3. 【請求項３】全部または局部の摩擦突起に代えて摩擦へ
   らを用い、或は全部または局部の摩擦へらに代えて摩擦
   突起を用いたことを特徴とする請求項１に記載の小型果
   物洗浄ボール。