JP3044189U - 下水管内の突出プラスチック管の切断装置 - Google Patents

下水管内の突出プラスチック管の切断装置

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JP3044189U
JP3044189U JP1997002866U JP286697U JP3044189U JP 3044189 U JP3044189 U JP 3044189U JP 1997002866 U JP1997002866 U JP 1997002866U JP 286697 U JP286697 U JP 286697U JP 3044189 U JP3044189 U JP 3044189U
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榮 均 高
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Abstract

(57)【要約】 【課題】下水管内の突出プラスチック管の切断装置に関
するもので、特にリング型ヒーター棒を下水管の内部調
査用自走車のカメラブラケットの近傍に設置し、下水管
内部に下向きに突出したプラスチック管を正確に切断で
きるようにする。 【解決手段】下水管内部調査用自走車のフレームと、上
記フレームの上部にリンクから成る昇降手段と、上記フ
レームの後方に設置され下水管の内部を調査させるライ
トを有するカメラを具備し、しかも上記昇降手段の上部
に設置した左右回転のできる回転具と、上記回転具の上
方の固定片に固定され下水管の内部へ下向突出したプラ
スチック管を切断するリング型ヒーター棒とを有してい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、下水管内の突出プラスチック管の切断装置に関するもので、特にリ ング型ヒーター棒を下水管の内部調査用自走車のカメラブラケットの近傍に固定 設置し、下水管内部に下向きに突出したプラスチック管を正確に切断することが できるこの種の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下水管内には各家庭やビルなどの下水溝と連結されたプラスチック管( 支管)が施者の過ちまたは欠陥工事により下水管の内部に下向突出した場合が多 くある。このように下水管の内部に下向突出したプラスチック管は、下水管の内 部に積る堆積物とともに下水管内汚水の流れを妨害しており、特に定期的または 必要時に行う下水管内部を掃除する時、これを円滑に遂行できない問題点が指摘 されていた。 特に本出願が開発・施工している下水管の内部調査用自走車で下水管内部の状 態を調査する時、下向突出したプラスチック管により自走車移動への前・後進を 妨害しているので下水管内部の腐蝕、破損、排水などの状態調査を円滑に実行で きない実情である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、下水管内部へ下向突出したプラスチック管をリング型のヒーター棒 で除去しつつ突出したプラスチック管の位置を正確に判定して簡単に切断するこ とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために本考案は、下水管の内部調査用自走車のフレーム と、上記フレーム上部にリンクから成る昇降手段と、上記フレームの後方に設置 され、下水管の内部を調査するライト付きのカメラを有し、かつ、上記昇降手段 の上部に設置した左右回転可能な回転具と、上記回転具上方の固定片に固定され 、下水管の内部に下向突出したプラスチック管を切断するリング型ヒーター棒を 有する構成としたことを特徴とする。
【0005】
【考案の作用および効果】
このような本考案は、下水管の内部状態を調査するための自走車の回転具上方 に設置したリング型ヒーター棒で下水管の内部へ下向突出したプラスチック管を 切断するものであり、自走車が調査する下水管の内部状態をモニターで観測しな がらプラスチック管を切断することによって作業車が下水管の内部まで入らなく ても的確にたやすくプラスチック管を切断・除去できるものである。 本考案は、自走車に本考案の主要構成であるリング型ヒーター棒またはヒータ ーを利用したカッターを取り付け、下水管内部へ下向突出したプラスチック管を 切断するものであり、特に本考案は、下水管の内部へ下向突出したプラスチック 管がその物質の特性上熱に弱いところに着眼したもので、強制的に鋭い刀でプラ スチック管を切断するよりもヒーターにより加熱された刀部またはヒーター棒で プラスチック管を溶かしながら切断する方がたやすい方法である。 また、自走車の回転具にヒーターを利用したカッターまたはリング型ヒーター 棒を固定設置してプラスチック管を切断することによって無人作業の効率性はも ちろん、正確に切断できるようにしたものである。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基いて詳述する。 まず、図1及び図2による第1実施例を説明すれば次の通りである。 即ち、下水管の内部調査用自走車1は、フレーム2の前後方に車輪3を取り付 け、上記フレーム2の上部一側に車輪3を駆動させる正逆モーター4が搭載され 、上記フレーム2の後方ブラケット5に電線ケーブルを通して外部から電源が供 給されるカメラヘッド6及びライト7が設置され、前後に走行するように構成さ れている。 そして、上記フレーム2に設置される支持ブロック8と後述する回転具の間に は、一組のリンク9,9Aから成る昇降手段を具備している。但し、正逆モータ ー10の駆動によりリンク9,9Aを上下に動かし、後述する回転具11の高低 を調節する。
【0007】 本考案は、このような自走車1における上記リンク9,9Aの上部に左右回転 の可能な回転具11を設置し、上記回転具11上方の固定片11Aに、下水管の 内部に下向突出したプラスチックB管を切断するリング型ヒーター棒を固定した 構成としたことを特徴とする。 上記における回転具11は、内部に内設させた正逆モーター13の軸13Aに 設置され、正逆モーター13の駆動により左右回転が可能にすることによって、 後述するリング型ヒーター棒12の一側内端部がプラスチック管Bの切断部位に 適合するように位置調整して当接され、容易にプラスチック管Bを切断すること ができる。
【0008】 また、リング型ヒーター棒12は、図1に図示した通り、切断リング部12A と、上記切断リング部12Aの一端に回転具11との結合のための連結端部12 Bで構成されている。但し、上記切断リング部12Aは平面上から見れば楕円形 の空間部12Cを有し、側面から見れば斜めの形態に設置する。
【0009】 上記におけるリング型ヒーター棒12は楕円形の空間部を有する形状にしてい るが、これに代えてヒーター棒を一字型すなわちリング部を有しないロッド状に 形成して使うことができる(図2参照)。この場合、ヒーター棒は直線状でもよ いが、適度に屈曲ないしわん曲していてもよい。 この場合には、図6の通りプラスチック管Bが下水管Aの側方へ突出する場合 に切断するのが簡単である。図面の中で、12Dは電線連結用コネクターで、1 2Eは補強部で、Dは切断されたプラスチック管Bの回収用バケツである。
【0010】 一方、図3ないし図6は本考案の第2実施例を説明するための図面であり、回 転具11の上方に固定させるリング型ヒーター棒12の代わりに、ヒーターを利 用したカッターを設置してプラスチック管Bを熱により切断するものである。 このようなヒーターを利用したカッター112は、汚水排出孔112Aを有す る切断部112B内のヒーター112Cと、プラスチック管Bを切断するための 刀112Dと、回転具11との結合のための連結端部112Eで構成され、上記 のヒーター112Cは熱線または熱板を利用し温度センサーによりヒーターの加 熱程度を感知する。但し、地上に設置されたモニター及びコントローラーにより 温度を調節するようにする。
【0011】 上記における刀112Dは、前,側方にわたって鋭く形成され、その先端が内 側へ少々曲がるようにした屈折型または円弧型にしてプラスチック管Bの外周面 に容易に当接するようにする。図面の中で、112Fは電線連結用コネクター、 112Gは補強部である。 また、図7は本考案の第3実施例を使用状態で示す斜視図で、ケーブルが内蔵 されたFRP押す棒14と、車輪15の上方のガイドブラケット16に搭載させ たカメラブラケット5、カメラヘッド6、ライト7から成るカメラセットと、カ メラブラケット5の後方回転具11の上方に固定させたヒーターを利用したカッ タ112と、カメラの調査を地上に設置したモニター及びコントローラーCのモ ニターC’により観測しながらプラスチック管Bを切断するように構成されてい る。 上記の押す棒14は固定連結棒17にコネクター19で結合させ、地上から押 す棒14を押し引きして車輪15が前後に移動するようにする。
【0012】 そして、図8は本考案の第4実施例を示した一部分離斜視図で、大口径の下水 管内に下向突出したプラスチック管Bを、作業者が下水管の内部に入ってプラス チック管Bを手作業により切断するためのものである。
【0013】 つまり、カッター112の連結端部112Eに下方に補助取っ手18Aを有す る取っ手18が連結するよう、その一側結合端部18Bの固定溝18Cに上記連 結端部112Eを挿入させる。但し、上記連結端部112Eには固定突起112 E’を、上記結合端部18Bには固定溝18B’を、各々形成して相互結合され るようにしたものであり、上記取っ手18の一側補助取っ手18Aは作業を便利 にするため突設したもので、左手は取っ手18をつかんで右手は補助取っ手18 Aをつかんで作業をしたり反対に取っ手をつかんで作業できるようにした。
【0014】 また、下水管内に作業者が作業のため前進または後進するとき、カッター11 2及び取っ手18の移動を容易にするため、カッター112の下部に車輪15付 きのガイドブラケット16を固定設置してもよい。
【0015】 このように構成された本考案の作用効果は次の通りである。 地上に設置されたモニター及びコントローラーCにより自走車1を前後移動自 在にし、自走車1のカメラにより調査される下水管Aの内部をモニターにより観 測するようにする。 下水管Aの内部に下向突出されたプラスチック管Bがモニターリングされたら 、回転具11に固定設置されたリング形ヒーター棒12の切断リング部12Aの 空間部12Cがプラスチック管Bの直下方に位置するよう自走車1を固定した後 、正逆モーター10を駆動させ、リンク9,9Aを上昇させることによって、斜 めに設置された切断リング部12Aの空間部12Cがプラスチック管Bに乗って 上昇するようにし、上記切断リング部12Aの一側内端が下水管Aの内上端に触 れた状態で、つまり下向突出したプラスチック管Bの上端外側に触れるようにす る。 以後、切断リング部12A内に電源を供給してヒーター棒12を加熱する ようにしながら自走車1を後進させ、図1に図示した点線のようにプラスチック 管Bを切断するものである。
【0016】 こうして切断されたプラスチック管Bは回収用バケツDに落下し、下水管A内 の底に落ちるのを防止する。以上のごとく、第1実施例による本考案は、地上で 下水管A内部を観測しながら下水管Aの内部に下向突出したプラスチック管Bを 、加熱手段を有するリング型ヒーター棒で無人切断することによってその切断作 業の円滑性と、プラスチック管Bの切断を正確に行うことができる。
【0017】 また、一字形ヒーター棒12を使用する場合には、加熱された一字形ヒーター 棒12をプラスチック管に嵌めず、突出下向したプラスチック管Bの上端部一側 に上記ヒーター棒12を付け(当接し)た後、ヒーター棒12を回転させ、管B を切断するので、下水管Aの上側方に突出下向したプラスチック管Bの切断が容 易である。
【0018】 次に第2実施例を説明する。地上に設置されたモニター及びコントローラーC により自走車1を前後移動自在にし、自走車1のカメラにより調査される下水管 Aの内部をモニターにより観測するようにし、下水管Aの内部に下向突出したプ ラスチック管Bがモニタリングされたら、回転具11に固定設置されたヒーター を利用したカッター112の刀112Dが上記プラスチック管Bの外周面に当接 されるようにし、この時プラスチック管Bの切断位置を正逆モーター10の駆動 により調節させる。
【0019】 すなわち、正逆モーター10の正逆駆動により昇降手段であるリンク9,9A を上下移動すると、回転具11も上下に移動し、回転具11に固定設置されたカ ッター112も上下に移動し、カッター112の刀112Dがプラスチック管B の切断位置(できるだけプラスチック管Bが下水管内部へ下向突出されないよう 切断する位置)に正確に高く調整しながら当接される。プラスチック管Bが斜め に突出される場合には、正逆モーター13を左右に駆動させ、カッター112の 刀112Dがプラスチック管の左右の切断位置に正確に当接するようにする(図 4及び図6参照)。
【0020】 このようにカッター112の刀112Dがプラスチック管Bに正確に位置する ようにしてから、切断部112D内のヒーター112Cにより刀部112Dを加 熱させながら自走車1を移動すれば、加熱された刀112Dと切断部112Bに よりプラスチック管Bを溶かしながら鋭い刀112Dにより切断する。 一方、汚水排出孔112Aはプラスチック管の切断時汚水が切断部112Bに 付かないで下に落ちるようにし、切断部112B内のヒーター112Cが冷める ことを防止することができる。
【0021】 また、図7による第3実施例は、地上から押し棒14でカメラセットを押した り引いたりしながらカッター112でプラスチック管Bを切断するもので、自走 車1を利用せず、手作業によりプラスチック管Bを切断する。但し、地上からモ ニターにより下水管Aの内部を観測しながらプラスチック管Bを切断するので、 プラスチック管Bを正確に切断することはもちろん、自走車1にかかる製作費を 減らすことができる。
【0022】 図8による第4実施例は、大口径下水管A内の下向突出したプラスチック管B を手作業により切断するようにしたもので、カッター112と取っ手18を結合 して作業者がカッターを容易に携帯移動できるし、プラスチック管Bの切断のた めの製作費用を他の実施例より大きく減らすメリットがある。
【0023】
【考案の効果】
以上のごとく、本考案は下水管内部に下向突出したプラスチック管を加熱され る鋭い刀またはヒーター棒を以って切断する。但し、前後に移動する自走車と地 上に設置されたモニターのモニターリングにより自動的にプラスチック管を切断 することによって、プラスチック管の切断の容易性と正確性及び無人作業による 効率性を高める効果をもたらす。 このように下水管内部に下向突出したプラスチック管を切断することによって 、老朽した下水管路補修の際、下水管の内部を調査するための自走車の移動及び 内部掃除を円滑に遂行することができる。
【提出日】平成9年7月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、下水管内の突出プラスチック管の切断装置に関するもので、特にリ ング型ヒーター棒を下水管の内部調査用自走車のカメラブラケットの近傍に固定 設置し、下水管内部に下向きに突出したプラスチック管を正確に切断することが できるこの種の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下水管内には各家庭やビルなどの下水溝と連結されたプラスチック管( 支管)が施者の過ちまたは欠陥工事により下水管の内部に下向突出した場合が多 くある。このように下水管の内部に下向突出したプラスチック管は、下水管の内 部に積る堆積物とともに下水管内汚水の流れを妨害しており、特に定期的または 必要時に行う下水管内部を掃除する時、これを円滑に遂行できない問題点が指摘 されていた。 特に本出願が開発・施工している下水管の内部調査用自走車で下水管内部の状 態を調査する時、下向突出したプラスチック管により自走車移動への前・後進を 妨害しているので下水管内部の腐蝕、破損、排水などの状態調査を円滑に実行で きない実情である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、下水管内部へ下向突出したプラスチック管をリング型のヒーター棒 で除去しつつ突出したプラスチック管の位置を正確に判定して簡単に切断するこ とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために本考案は、下水管の内部調査用自走車のフレーム と、上記フレーム上部にリンクから成る昇降手段と、上記フレームの後方に設置 され、下水管の内部を調査するライト付きのカメラを有し、かつ、上記昇降手段 の上部に設置した左右回転可能な回転具と、上記回転具上方の固定片に固定され 、下水管の内部に下向突出したプラスチック管を切断するリング型ヒーター棒を 有する構成としたことを特徴とする。
【0005】
【考案の作用および効果】
このような本考案は、下水管の内部状態を調査するための自走車の回転具上方 に設置したリング型ヒーター棒で下水管の内部へ下向突出したプラスチック管を 切断するものであり、自走車が調査する下水管の内部状態をモニターで観測しな がらプラスチック管を切断することによって作業車が下水管の内部まで入らなく ても的確にたやすくプラスチック管を切断・除去できるものである。 本考案は、自走車に本考案の主要構成であるリング型ヒーター棒またはヒータ ーを利用したカッターを取り付け、下水管内部へ下向突出したプラスチック管を 切断するものであり、特に本考案は、下水管の内部へ下向突出したプラスチック 管がその物質の特性上熱に弱いところに着眼したもので、強制的に鋭い刀でプラ スチック管を切断するよりもヒーターにより加熱された刀部またはヒーター棒で プラスチック管を溶かしながら切断する方がたやすい方法である。 また、自走車の回転具にヒーターを利用したカッターまたはリング型ヒーター 棒を固定設置してプラスチック管を切断することによって無人作業の効率性はも ちろん、正確に切断できるようにしたものである。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基いて詳述する。 まず、図1及び図2による第1実施例を説明すれば次の通りである。 即ち、下水管の内部調査用自走車1は、フレーム2の前後方に車輪3を取り付 け、上記フレーム2の上部一側に車輪3を駆動させる正逆モーター4が搭載され 、上記フレーム2の後方ブラケット5に電線ケーブルを通して外部から電源が供 給されるカメラヘッド6及びライト7が設置され、前後に走行するように構成さ れている。 そして、上記フレーム2に設置される支持ブロック8と後述する回転具の間に は、一組のリンク9,9Aから成る昇降手段を具備している。但し、正逆モータ ー10の駆動によりリンク9,9Aを上下に動かし、後述する回転具11の高低 を調節する。
【0007】 本考案は、このような自走車1における上記リンク9,9Aの上部に左右回転 の可能な回転具11を設置し、上記回転具11上方の固定片11Aに、下水管の 内部に下向突出したプラスチックB管を切断するリング型ヒーター棒を固定した 構成としたことを特徴とする。 上記における回転具11は、内部に内設させた正逆モーター13の軸13Aに 設置され、正逆モーター13の駆動により左右回転が可能にすることによって、 後述するリング型ヒーター棒12の一側内端部がプラスチック管Bの切断部位に 適合するように位置調整して当接され、容易にプラスチック管Bを切断すること ができる。
【0008】 また、リング型ヒーター棒12は、図1に図示した通り、切断リング部12A と、上記切断リング部12Aの一端に回転具11との結合のための連結端部12 Bで構成されている。但し、上記切断リング部12Aは平面上から見れば楕円形 の空間部12Cを有し、側面から見れば斜めの形態に設置する。
【0009】 上記におけるリング型ヒーター棒12は楕円形の空間部を有する形状にしてい るが、これに代えてヒーター棒を一字型すなわちリング部を有しないロッド状に 形成して使うことができる(図2参照)。この場合、ヒーター棒は直線状でもよ いが、適度に屈曲ないしわん曲していてもよい。 この場合には、図6の通りプラスチック管Bが下水管Aの側方へ突出する場合 に切断するのが簡単である。図面の中で、12Dは電線連結用コネクターで、1 2Eは補強部で、Dは切断されたプラスチック管Bの回収用バケツである。
【0010】 一方、図3ないし図6は本考案の第2実施例を説明するための図面であり、回 転具11の上方に固定させるリング型ヒーター棒12の代わりに、ヒーターを利 用したカッターを設置してプラスチック管Bを熱により切断するものである。 このようなヒーターを利用したカッター112は、汚水排出孔112Aを有す る切断部112B内のヒーター112Cと、プラスチック管Bを切断するための 刀112Dと、回転具11との結合のための連結端部112Eで構成され、上記 のヒーター112Cは熱線または熱板を利用し温度センサーによりヒーターの加 熱程度を感知する。但し、地上に設置されたモニター及びコントローラーにより 温度を調節するようにする。
【0011】 上記における刀112Dは、前,側方にわたって鋭く形成され、その先端が内 側へ少々曲がるようにした屈折型または円弧型にしてプラスチック管Bの外周面 に容易に当接するようにする。図面の中で、112Fは電線連結用コネクター、 112Gは補強部である。 また、図7は本考案の第3実施例を使用状態で示す斜視図で、ケーブルが内蔵 されたFRP押す棒14と、車輪15の上方のガイドブラケット16に搭載させ たカメラブラケット5、カメラヘッド6、ライト7から成るカメラセットと、カ メラブラケット5の後方回転具11の上方に固定させたヒーターを利用したカッ タ112と、カメラの調査を地上に設置したモニター及びコントローラーCのモ ニターC’により観測しながらプラスチック管Bを切断するように構成されてい る。 上記の押す棒14は固定連結棒17にコネクター19で結合させ、地上から押 す棒14を押し引きして車輪15が前後に移動するようにする。
【0012】 そして、図8は本考案の第4実施例を示した一部分離斜視図で、大口径の下水 管内に下向突出したプラスチック管Bを、作業者が下水管の内部に入ってプラス チック管Bを手作業により切断するためのものである。
【0013】 つまり、カッター112の連結端部112Eに下方に補助取っ手18Aを有す る取っ手18が連結するよう、その一側結合端部18Bの固定溝18Cに上記連 結端部112Eを挿入させる。但し、上記連結端部112Eには固定突起112 E’を、上記結合端部18Bには固定溝18B’を、各々形成して相互結合され るようにしたものであり、上記取っ手18の一側補助取っ手18Aは作業を便利 にするため突設したもので、左手は取っ手18をつかんで右手は補助取っ手18 Aをつかんで作業をしたり反対に取っ手をつかんで作業できるようにした。
【0014】 また、下水管内に作業者が作業のため前進または後進するとき、カッター11 2及び取っ手18の移動を容易にするため、カッター112の下部に車輪15付 きのガイドブラケット16を固定設置してもよい。
【0015】 このように構成された本考案の作用効果は次の通りである。 地上に設置されたモニター及びコントローラーCにより自走車1を前後移動自 在にし、自走車1のカメラにより調査される下水管Aの内部をモニターにより観 測するようにする。 下水管Aの内部に下向突出されたプラスチック管Bがモニターリングされたら 、回転具11に固定設置されたリング形ヒーター棒12の切断リング部12Aの 空間部12Cがプラスチック管Bの直下方に位置するよう自走車1を固定した後 、正逆モーター10を駆動させ、リンク9,9Aを上昇させることによって、斜 めに設置された切断リング部12Aの空間部12Cがプラスチック管Bに乗って 上昇するようにし、上記切断リング部12Aの一側内端が下水管Aの内上端に触 れた状態で、つまり下向突出したプラスチック管Bの上端外側に触れるようにす る。 以後、切断リング部12A内に電源を供給してヒーター棒12を加熱する ようにしながら自走車1を後進させ、図1に図示した点線のようにプラスチック 管Bを切断するものである。
【0016】 こうして切断されたプラスチック管Bは回収用バケツDに落下し、下水管A内 の底に落ちるのを防止する。以上のごとく、第1実施例による本考案は、地上で 下水管A内部を観測しながら下水管Aの内部に下向突出したプラスチック管Bを 、加熱手段を有するリング型ヒーター棒で無人切断することによってその切断作 業の円滑性と、プラスチック管Bの切断を正確に行うことができる。
【0017】 また、一字形ヒーター棒12を使用する場合には、加熱された一字形ヒーター 棒12をプラスチック管に嵌めず、突出下向したプラスチック管Bの上端部一側 に上記ヒーター棒12を付け(当接し)た後、ヒーター棒12を回転させ、管B を切断するので、下水管Aの上側方に突出下向したプラスチック管Bの切断が容 易である。
【0018】 次に第2実施例を説明する。地上に設置されたモニター及びコントローラーC により自走車1を前後移動自在にし、自走車1のカメラにより調査される下水管 Aの内部をモニターにより観測するようにし、下水管Aの内部に下向突出したプ ラスチック管Bがモニタリングされたら、回転具11に固定設置されたヒーター を利用したカッター112の刀112Dが上記プラスチック管Bの外周面に当接 されるようにし、この時プラスチック管Bの切断位置を正逆モーター10の駆動 により調節させる。
【0019】 すなわち、正逆モーター10の正逆駆動により昇降手段であるリンク9,9A を上下移動すると、回転具11も上下に移動し、回転具11に固定設置されたカ ッター112も上下に移動し、カッター112の刀112Dがプラスチック管B の切断位置(できるだけプラスチック管Bが下水管内部へ下向突出されないよう 切断する位置)に正確に高く調整しながら当接される。プラスチック管Bが斜め に突出される場合には、正逆モーター13を左右に駆動させ、カッター112の 刀112Dがプラスチック管の左右の切断位置に正確に当接するようにする(図 4及び図6参照)。
【0020】 このようにカッター112の刀112Dがプラスチック管Bに正確に位置する ようにしてから、切断部112D内のヒーター112Cにより刀部112Dを加 熱させながら自走車1を移動すれば、加熱された刀112Dと切断部112Bに よりプラスチック管Bを溶かしながら鋭い刀112Dにより切断する。 一方、汚水排出孔112Aはプラスチック管の切断時汚水が切断部112Bに 付かないで下に落ちるようにし、切断部112B内のヒーター112Cが冷める ことを防止することができる。
【0021】 また、図7による第3実施例は、地上から押し棒14でカメラセットを押した り引いたりしながらカッター112でプラスチック管Bを切断するもので、自走 車1を利用せず、手作業によりプラスチック管Bを切断する。但し、地上からモ ニターにより下水管Aの内部を観測しながらプラスチック管Bを切断するので、 プラスチック管Bを正確に切断することはもちろん、自走車1にかかる製作費を 減らすことができる。
【0022】 図8による第4実施例は、大口径下水管A内の下向突出したプラスチック管B を手作業により切断するようにしたもので、カッター112と取っ手18を結合 して作業者がカッターを容易に携帯移動できるし、プラスチック管Bの切断のた めの製作費用を他の実施例より大きく減らすメリットがある。
【0023】
【考案の効果】
以上のごとく、本考案は下水管内部に下向突出したプラスチック管を加熱され る鋭い刀またはヒーター棒を以って切断する。但し、前後に移動する自走車と地 上に設置されたモニターのモニターリングにより自動的にプラスチック管を切断 することによって、プラスチック管の切断の容易性と正確性及び無人作業による 効率性を高める効果をもたらす。 このように下水管内部に下向突出したプラスチック管を切断することによって 、老朽した下水管路補修の際、下水管の内部を調査するための自走車の移動及び 内部掃除を円滑に遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例におけるリング型ヒーター棒を
利用した自走車の使用状態を示した側面図である。
【図2】本考案の第1実施例における変形例としての一
字形ヒーター棒の拡大斜視図である。
【図3】本考案の第2実施例におけるヒーターを利用し
たカッターの抜き出し斜視図である。
【図4】本考案の第2実施例におけるヒーターを利用し
たカッターを付着させた自走車の使用状態を示す側面図
である。
【図5】図3における本考案の主要部を抜き出して一部
を拡大した断面図である。
【図6】本考案におけるカッターが多角度に回転しなが
らプラスチック管を切断する状態を示した状態図であ
る。
【図7】本考案の第3実施例における使用状態の斜視図
てある。
【図8】本考案の第4実施例を説明するための分離斜視
図である。
【符号の説明】
1 自走車 2 フレーム 3 車輪 4 正逆モーター 5 カメラブラケット 9,9A リンク 10,13 正逆モーター 11 回転具 12 ヒーター棒 12A 切断リング部 12C 空間部 A 下水管 B プラスチック管 C モニター及びコントローラー 18 取っ手 112 ヒーターを利用したカッター 112C ヒーター 112D 刀
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】下水管内の突出プラスチック管の切断装
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例におけるリング型ヒーター棒を
利用した自走車の使用状態を示した側面図である。
【図2】本考案の第1実施例における変形例としての一
字形ヒーター棒の拡大斜視図である。
【図3】本考案の第2実施例におけるヒーターを利用し
たカッターの抜き出し斜視図である。
【図4】本考案の第2実施例におけるヒーターを利用し
たカッターを付着させた自走車の使用状態を示す側面図
である。
【図5】図3における本考案の主要部を抜き出して一部
を拡大した断面図である。
【図6】本考案におけるカッターが多角度に回転しなが
らプラスチック管を切断する状態を示した状態図であ
る。
【図7】本考案の第3実施例における使用状態の斜視図
てある。
【図8】本考案の第4実施例を説明するための分離斜視
図である。
【符号の説明】 1 自走車 2 フレーム 3 車輪 4 正逆モーター 5 カメラブラケット 9,9A リンク 10,13 正逆モーター 11 回転具 12 ヒーター棒 12A 切断リング部 12C 空間部 A 下水管 B プラスチック管 C モニター及びコントローラー 18 取っ手 112 ヒーターを利用したカッター 112C ヒーター 112D 刀

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下水管の内部調査用自走車のフレームと上
    記フレームの前後方に取り付けた車輪及び上記車輪を駆
    動させる正逆モーターと、カメラブラケットとカメラヘ
    ッド及びライトから成るカメラセットと、上記フレーム
    に設置された一組のリンクから成る昇降手段とを有する
    ものであって、上記リンクの上部に設置した左右回転の
    可能な回転具と、上記回転具上方の固定片に固定され、
    下水管Aの内部へ下向突出されたプラスチック管Bを切
    断するリング型ヒーターとを備えていることを特徴とす
    る下水管内の突出プラスチック管の切断装置。
  2. 【請求項2】リング型ヒーター棒は、切断リング部と上
    記切断リング部の一端に回転具との結合のための連結端
    部で構成され、上記切断リング部は楕円形の空間部を有
    することを特徴とする請求項1記載の下水管内の突出プ
    ラスチック管の切断装置。
  3. 【請求項3】リング型ヒーター棒の代わりに一字型ヒー
    ター棒を使用することを特徴とする請求項1記載の下水
    管内の突出プラスチック管の切断装置。
  4. 【請求項4】回転具は内部に内設させた正逆モーターの
    軸に設置され、正逆モーターの駆動により左右に回転す
    ることを特徴とする請求項1記載の下水管内の突出プラ
    スチック管の切断装置。
  5. 【請求項5】回転具の上方に固定させるリング型ヒータ
    ー棒の代わりにヒーターを利用したカッターを設置した
    ことを特徴とする請求項1記載の下水管内の突出プラス
    チック管の切断装置。
  6. 【請求項6】ヒーターを利用したカッターは、汚水排出
    孔を有する切断部内のヒーターとプラスチック管を切断
    するための刀と、回転具との結合のための連結部で構成
    されていることを特徴とする請求項5記載の下水管内の
    突出プラスチック管の切断装置。
  7. 【請求項7】ケーブルを利用した押し棒と、車輪上方の
    ブラケットに搭載させたカメラブラケット、カメラヘッ
    ド、ライトから成るカメラセットと、回転具の上方に固
    定させたヒーターを利用したカッターと、カメラの調査
    を地上に設置したモニター及びコントローラーのモニタ
    ーにより観測しながらプラスチック管を切断する構成で
    あることを特徴とする請求項1もしくは請求項5に記載
    の下水管内の突出プラスチック管の切断装置。
  8. 【請求項8】ヒーターを利用したカッターの連結端部に
    下方に補助取っ手を有する取っ手がつながるよう、その
    一側結合端部の固定溝に上記連結端部を挿入するが、上
    記連結端部には固定突起を、上記結合端部には固定溝を
    各々形成して相互結合することを特徴とする請求項5記
    載の下水管内の突出プラスチック管の切断装置。
JP1997002866U 1997-03-31 1997-03-31 下水管内の突出プラスチック管の切断装置 Expired - Lifetime JP3044189U (ja)

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