JP3043788U - 組立式収納棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観がよく強固な組立式収納棚の提供。 【解決手段】 下梁と、下梁の二端に結合するＬ型結合
角部材と、下梁の二端のＬ型結合角部材に連接する左右
の側板と、下梁上方に位置する上梁と、上梁の二端に連
接するＬ型結合角部材で左右の側板上端に連接するもの
と、左右の側板と下梁に連接する底板と、左右の底板と
上梁に連接する上板と、上板と底板と左右の底板に連接
する後板と、上梁と下梁の間に位置する戸板を含み、各
板体がそれぞれに設けられた折辺で連接、位置決めされ
てなり、各板片の折片の提供する支柱の効果により構造
が強固であり、消費者が自分で組み立てられて運送、包
装コストを削減できるようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の組立式収納棚に関し、特に一種の、消費者が自分で組み立てら れる組立式収納棚であって、棚本体を構成する各板のいずれもが構造強化設計と され、組立完成後の棚が強固で耐用性を有し、また棚の成形に用いられるネジ部 材が外に露出せず、棚の外観を損なわず、周知の組立式収納棚の有していた構造 の強度不足と外観の悪さという欠点を改善することができるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在市販されている収納棚には、固定式のものと消費者が自分で組み立てる（ ＤＩＹ式）組立式のものの２種の様式があり、その中、固定式のものは固定形態 の構造とされ、比較的多様化された製品の中から消費者が選択することができる が、体積が大きく、運送や保存に必要とされるコストが相対的に多い。一方、組 立式の棚は分解して比較的小体積として運搬、保存できるため、それらにかかる コストが固定式のものより低いが、美観に欠け、構造が弱いという欠点を一般に 有していた。周知の組立式収納棚の有する欠点を以下に詳しく説明する。 １．組立式収納棚を構成する板体の位置決めに用いられる螺子部材は、螺子付 け後に外部に露出するため、その露出した部分が錆びつきやすく、組合せ完成後 の棚の外観が悪くなった。 ２．組立式収納棚は通常、消費者が組み立てやすいことに重点が置かれ、実用 性についての配慮に欠ける場合が多く、ほとんどの組立式収納棚はその構造が脆 弱であった。 ３．上述の二つの欠点が、組立式収納棚の市場性に大きく影響した。即ち美観 を求める消費者にも、実用性を求める消費者にも受け入れられなかった。また、 市販されているＤＩＹ方式の組立式収納棚は、比較的体積が小さく、プラスチッ ク材料を用いたものが主で、大型の金属製の本棚やタンスなどは構造の強固さが 求められるため、ＤＩＹ方式の製品は出現しておらず、工場で組立完了後に出荷 されている。国内市場からみると、どの業者も工場で組み立てたものを販売して いるため、競争力に影響はないが、輸出を考えると、包装体積が大きく、ゆえに 運送コストがかかるため、現地の業者と競争することができなくなった。ゆえに 、金属製の大型の棚、例えば本棚や箪笥が輸出されることは少ない。

【０００３】 以上の現状から、もし金属製の収容棚をＤＩＹ方式で販売し、それにより包装 体積と運送コストを削減し、またこの収容棚を組合せ後に美観と構造強度を有す るものとできれば、市場の需要に応えることができるであろうことが分かる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、書棚や箪笥に運用され、消費者が自分で組み立てられ、組立に用い る螺子部材が外部に露出せず、完成後の棚が美観を有し、さらに、棚を構成する 板体のいずれもが補強設計を有し、棚が強固で使用寿命が長く、また、消費者が 組み立てるため、包装体積が小さくゆえに運送コストが少なくてすみ、内外での 販売における競争力を有する製品とできる、一種の金属製の大型の組立式収納棚 を提供することを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、一つの下梁、左右の側板、一つの上梁、一つの底板、一つ の上板、一つの後板、及び戸板を具えた一種の組立式収納棚とされ、 上記下梁は、収納棚の棚口の下方に設置され、内側が二端に直通するＬ形長溝 とされ、Ｌ形長溝の二端にそれぞれひとつのＬ型結合角部材が連接され、該Ｌ型 結合角部材の水平端がＬ形長溝内に嵌め込まれて位置決めされ、 上記左右の側板は、その前端のＬ型結合角部材の垂直端に対応する部分が折り 曲げられてＬ形長溝とされ、Ｌ型結合角部材の垂直端が該側板のＬ形長溝の底端 に嵌め込まれて位置決めされ、 上記上梁は、棚口の上方に設置され、前述の下梁の構造とほぼ同じ構造を有し 、同様に一つのＬ形長溝を有し、該Ｌ形長溝の二端がそれぞれ一つのＬ型結合角 部材の水平端と嵌合されて固定され、該Ｌ型結合角部材の垂直端が前述の左右の 側板の上端前端のＬ形長溝内に位置決めされ、 上記底板は、上記左右の側板と下梁の間に設けられて、棚の底面とされ、その 左右の二側が左右の側板の底端間の上向きに折られた折辺内に嵌め込まれて固定 され、前側端面と下梁後端面が固定され、 上記上板は、左右の側板と上梁の間に設けられ、その周囲が折り曲げられて折 辺が形成され、左右二側の折辺と左右の側板が連接され、前側の折辺と上梁の後 端面が固定され、 上記後板は上板と底板及び左右の側板の後側端に位置し、周囲が折り曲げられ て折辺が形成され、該折辺に設けられた連接孔と上板と底板及び左右の側板とが 連接され、 上記戸板は、左右の側板と上梁と下梁の間に設けられて、棚口を開閉するのに 用いられ、 以上の構成よりなる、組立式収納棚としている。

【０００６】 請求項２の考案は、前記後板が二つの板体を相互に連接してなるものとされた 、請求項１に記載の組立式収納棚としている。

【０００７】 請求項３の考案は、前記戸板は、上梁と下梁の対向端にそれぞれ設けられたス ライドレールに嵌め置かれてスライド式の戸板とされる、請求項１に記載の組立 式収納棚としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１、図２はそれぞれ本考案の組立式収納棚の実施例の正面及び背面斜視図で ある。以下その各板体間の構造とその連接関係について説明を行う。

【０００９】 図３から図６を参照されたい。本考案の組立式収納棚の組立の第１ステップで 使用される部品は、一つの下梁１０、二つのＬ型結合角部材２０とされ該Ｌ型結 合角部材２０の各一端の断面もＬ形を呈するもの（図４参照）、及び二つの側板 ３０である。その中、該下梁１０内側は中空状とされ、内側断面に二端に直通す るＬ形長溝１１が設けられている（図４参照）、該Ｌ形長溝１１の二端には、Ｌ 型結合角部材２０の進入部に対応する位置に、それぞれ一組の連接孔１２が設け られ、左右のＬ型結合角部材２０側端の連接孔１２に対応する部分にも一組の連 接孔２１が設けられ、Ｌ型結合角部材２０の水平端が下梁１０のＬ形長溝１１に 挿入された後、螺子部材１３が連接孔１２、２１内にねじこまれ、それによりＬ 型結合角部材２０の水平端と下梁１０が位置決めされて一体とされる（図４参照 ）。二片の左右の側板３０（図３、５参照）は、その前側端構造と下梁１０とほ ぼ同じであり、前端は側板３０前縁より折り曲げられてＬ形長溝３１を有し、且 つＬ形長溝３１の上端と下端にそれぞれ一組の連接孔３２、３３が設けられ、連 接孔３３に対応するようＬ型結合角部材２０に連接孔２２が設けられ、側板３０ のＬ形長溝３１底端とＬ型結合角部材２０の垂直端が嵌合された後、螺子部材１ ４が連接孔３３、３２内にねじこまれて、Ｌ型結合角部材２０と側板３０が位置 決めされて一体とされる（図５参照）。上述の下梁１０とＬ型結合角部材２０と 側板３０の三者の組合せ後の位置は図６に示されるとおりである。

【００１０】 続いて、図６及び図７、８を参照されたい。本考案の組立の第２ステップで使 用される部材は、一つの上梁４０、二つのスライドレール５０、及び二つの左右 のＬ型結合角部材６０であり、その中、該上梁４０の構造と下梁１０は類似し、 上梁４０もＬ形長溝４１と連接孔４２を有し、Ｌ型結合角部材６０と前述のＬ型 結合角部材２０は完全に同じものであり、それぞれ連接孔６１、６２を有し、ゆ えに上梁４０とＬ型結合角部材６０の両者間の組立方式及び連接関係は上述の下 梁１０とＬ型結合角部材２０と同じであり、また螺子部材４３が連接孔４２、６ １内にねじ込まれることで、Ｌ型結合角部材６０の水平端と上梁４０が位置決め されて一体とされる。上記二つのスライドレール５０は逆Ｕ形構造を有し、スラ イドレール５０の上面にそれぞれ一組の連接孔５１が設けられ、該連接孔５１は 上梁４０の上面の連接孔４４と対応し、二つのスライドレール５０は螺子部材４ ５の連接孔５１、４４内へのねじこみを以て、上梁４０底面に連結され（図７参 照）、その後、二つのＬ型結合角部材６０の垂直端がそれぞれ二つの側板３０上 端のＬ形長溝３１内に嵌め込まれ、螺子部材１６が連接孔３２、６２内にねじこ まれることで、上梁４０が二つの側板３０上に位置決めされる（図８参照）。こ うして収納棚の棚口が完全なものとされ、この棚口は上梁４０、下梁１０及び二 つの側板３０前端のＬ形長溝３１により構造強度が極めて良好なものとされる。

【００１１】 さらに、図８及び図９から図１１を参照されたい。本考案の組立の第３ステッ プで使用される部材は、底板７０を含み、該底板７０の、下梁１０後側壁の連接 孔１５に対向する部分に連接孔７１が設けられてそれと対応させられ、該底板７ ０の下梁１０の螺子部材１４に対応する位置に凹孔７２が設けられ（図１０参照 ）、底板７０前端と下梁１０側端が螺子で連接され、凹孔７２より螺子部材１４ が伸出し、ゆえに底板７０と下梁１０の両者間の位置決め関係は、螺子部材１６ が連接孔７１、１５内にねじ込まれることで底板７０と下梁１０が位置決めされ て一体とされ（図９参照）、底板７０の二つの側板３０の連接孔３４に対応する 部分に連接孔７３が設けられ、それと対応させられるほか、折り曲げにより形成 された一つの密閉式の杓状折辺７４と、二つの側板３０上の逆Ｕ形折辺３５が嵌 合されて、さらに螺子部材１７が連接孔３４、７３にねじ込まれることで、底板 ７０と二つの側板３０の両者が位置決めされて一体とされ（図１０参照）、底板 ７０の取付け後の相関位置は図１１に示されるとおりである。

【００１２】 さらに、図１１、１２、１３を参照されたい。本考案の組立ステップの第４ス テップでは、一つの上板８０が使用され、該上板８０の上梁４０の連接孔４６に 対応する部分に連接孔８１が設けられ、螺子部材１６が連接孔４６、８１内にね じこまれることで、上板８０と上梁４０の両者が位置決めされて一体とされ（図 １６参照）、上板８０の左右二側端が折り曲げられて連接端とされ、該二つの連 接端の二つの側板３０の連接孔３６に対応する部分に連接孔８２が設けられ、螺 子部材１８が連接孔８２、３６にねじこまれることで、上板８０と側板３０の両 者が位置決めされて一体とされ（図１２参照）、上板８０取付け後の相関位置は 図１３に示されるとおりである。

【００１３】 さらに、図１３及び図１４から図１６を参照されたい。本考案の組立の第５ス テップでは、左右二片の後板９０、９５が使用され、該左右の二片の後板９０、 ９５の、上板８０と底板７０の連接孔８３、７５に対応する部分にそれぞれ連接 孔９１、９６、及び９２、９７が設けられ、左右の二つの後板９０、９５は、先 に螺子部材８４が連接孔９３、９８にねじ込まれてからナット８５で締めつけら れることで、連結されて一体とされ、その後、螺子部材８６が連接孔９１、８３ 及び９６、８３内にねじ込まれ、別に螺子部材８７が連接孔９２、７５及び９７ 、７５内にねじこまれることで、二つの後板９０、９５の上端と底端と上板８０ 及び底板７０とが固定され（図１４参照）、二つの後板９０、９５の二つの側板 ３０の連接孔３７に対応する部分に連接孔９４、９９が設けられ、螺子部材８８ が連接孔９４、３７にねじ込まれ、螺子部材８９が連接孔９９、３７にねじこま れることで、二つの後板９０、９５と二つの側板３０が位置決めされ一体とされ （図１５参照）、全体組立後の構造は図２に示されるとおりである。

【００１４】 以上、本考案の実施例の各板体の相互連接関係を説明したが、当然、完成した 収納棚にさらに戸板を設けてもよいが、戸板は本考案の特徴ではないため、以下 に簡単に戸板を組み合わせる場合の実施方式について説明する。戸板は上梁４０ と下梁１０の間のスライドレール５０、５２に設けられ（スライドレール５２は 下梁１０１０上に固定され、これは図４、１３に示されるとおり）、戸板は左右 に移動する方式で開閉される。また、本考案の実施例の二つの側板３０の二側の 対応端には複数の上から下に排列された物置架連接孔３８が設けられ（図３参照 ）、物置架３９が該物置架連接孔３８にはめ込まれて位置決め可能で（図１７参 照）、該物置架３９の上に物置隔板３９０を於いて棚内の空間を区画でき、そう することで空間を十分利用することができる。

【００１５】

【考案の効果】

上述の説明と添付の図面より分かるように、本考案の実施例の組立式収納棚は 組立後に外から螺子が見えず、ゆえに美観を有するものとされ（二つの後板９０ 、９５の螺子は露出しているが、通常棚は壁に当てて設置されるため、二つの後 板９０、９５上の螺子が外観に影響することはない。且つ、各一つの板体の側端 の結合端がいずれも折り曲げられて補強柱と同様の効果を達成し、さらに上梁４ ０と下梁１０及び二つの側板３０前端が折り曲げられて長溝壁で構成されている ため、構造が強固で、組立完成後の棚体の構造が強固とされ、耐用性を有してい る。ゆえに本考案の実施例は美観と構造強化の二つの優れた効果を有しており、 業界と市場の需要に対応できる、優れた実用価値を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の正面斜視図である。

【図２】本考案の実施例の背面斜視図である。

【図３】本考案の実施例の下梁とＬ型結合角部材と側板
の分解斜視図である。

【図４】本考案の実施例のＬ型結合角部材と下梁の組合
せ断面図である。

【図５】本考案の実施例のＬ型結合角部材と側板の組合
せ断面図である。

【図６】本考案の実施例の上梁とスライドレールとＬ型
結合角部材の分解斜視図である。

【図７】本考案の実施例の上梁とスライドレールとＬ型
結合角部材の組合せ断面図である。

【図８】本考案の実施例の底板取付け位置表示図であ
る。

【図９】本考案の実施例の底板と下梁の組合せ断面図で
ある。

【図１０】本考案の実施例の底板と側板の組合せ断面図
である。

【図１１】本考案の実施例の上板取付け位置表示図であ
る。

【図１２】本考案の実施例の上板と側板の組合せ断面図
である。

【図１３】本考案の実施例の後板取付け位置表示図であ
る。

【図１４】本考案の実施例の後板と上板及び底板の組合
せ断面図である。

【図１５】本考案の実施例の後板と側板の組合せ断面図
である。

【図１６】図２の１６−１６断面図である。

【図１７】本考案の実施例の後板と物置隔板の組合せ断
面図である。

【符号の説明】

１０ 下梁 １１ Ｌ形長溝 １２、１５ 連接孔 １３、１４、１６、１７、１８ 螺子部材 ２０ Ｌ型結合角部材 ２１、２２ 連接孔 ３０ 側板 ３１ 長溝 ３５ 折辺 ３２、３３、３４、３６、３７ 連接孔 ３８ 物置架連接孔 ３９ 物置架 ４０ 上梁 ４３、４５ 螺子部材 ５０ スライドレール ５１ 連接孔 ６０ Ｌ型結合角部材 ６１、６２ 連接孔 ７０ 底板 ７１、７３、７５ 連接孔 ７２ 凹孔 ７４ 折辺 ８０ 上板 ８１、８２、８３ 連接孔 ９０、９５ 後板 ９１、９２、９３、９４、９６、９７、９８、９９ 連
接孔 ８４ 螺子部材 ８５ ナット ８０、８７、８８、８９ 螺子部材 ５６ 戸板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの下梁、左右の側板、一つの上梁、
   一つの底板、一つの上板、一つの後板、及び戸板を具え
   た一種の組立式収納棚とされ、 上記下梁は、収納棚の棚口の下方に設置され、内側が二
   端に直通するＬ形長溝とされ、Ｌ形長溝の二端にそれぞ
   れひとつのＬ型結合角部材が連接され、該Ｌ型結合角部
   材の水平端がＬ形長溝内に嵌め込まれて位置決めされ、 上記左右の側板は、その前端のＬ型結合角部材の垂直端
   に対応する部分が折り曲げられてＬ形長溝とされ、Ｌ型
   結合角部材の垂直端が該側板のＬ形長溝の底端に嵌め込
   まれて位置決めされ、 上記上梁は、棚口の上方に設置され、前述の下梁の構造
   とほぼ同じ構造を有し、同様に一つのＬ形長溝を有し、
   該Ｌ形長溝の二端がそれぞれ一つのＬ型結合角部材の水
   平端と嵌合されて固定され、該Ｌ型結合角部材の垂直端
   が前述の左右の側板の上端前端のＬ形長溝内に位置決め
   され、 上記底板は、上記左右の側板と下梁の間に設けられて、
   棚の底面とされ、その左右の二側が左右の側板の底端間
   の上向きに折られた折辺内に嵌め込まれて固定され、前
   側端面と下梁後端面が固定され、 上記上板は、左右の側板と上梁の間に設けられ、その周
   囲が折り曲げられて折辺が形成され、左右二側の折辺と
   左右の側板が連接され、前側の折辺と上梁の後端面が固
   定され、 上記後板は上板と底板及び左右の側板の後側端に位置
   し、周囲が折り曲げられて折辺が形成され、該折辺に設
   けられた連接孔と上板と底板及び左右の側板とが連接さ
   れ、 上記戸板は、左右の側板と上梁と下梁の間に設けられ
   て、棚口を開閉するのに用いられ、 以上の構成よりなる、組立式収納棚。
2. 【請求項２】 前記後板が二つの板体を相互に連接して
   なるものとされた、請求項１に記載の組立式収納棚。
3. 【請求項３】 前記戸板は、上梁と下梁の対向端にそれ
   ぞれ設けられたスライドレールに嵌め置かれてスライド
   式の戸板とされる、請求項１に記載の組立式収納棚。