JP3043602U - 水筒一体型水彩絵筆入り水彩画セット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 水彩画を描く場合に必要な準備や片付け等の
わずらわしい手順を一切解消し、特に携帯用や小品制作
に便利な水筒一体型水彩絵筆入り水彩画セット。 【解決手段】水彩画を描く場合はまず蓋を開け、水筒一
体型水彩絵筆５の蓋も開ける。次に、濡れた筆先へ水彩
絵具７をつけ、蓋部分のはがきなど３に着彩する。絵具
の混色はパレット８で行なう。水筒一体型水彩絵筆に水
を補給する場合は、接合部を取り外して水道の蛇口など
から水を入れる。絵の具の色を変更する時は、スポンジ
又はティッシュペーパー１で筆先を軽く拭い、洗浄す
る。画用紙やスポンジ又はティッシュペーパーは、すべ
て押さえ金具あるいは合成樹脂製の押さえ部品で固定す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

当該考案は、水彩画を描く際の最もわずらわしい手順である、水・水筒・水差 し等の準備を、水彩絵筆の筆先の部分と柄の部分に内蔵した水タンクを一体構造 にすることによって一切解消した、水筒一体型水彩絵筆を中心とした、水彩画用 セットである。水や水差しを一々準備したり、水差しの置き場所を確保する必要 がなくなるため、携帯性や利便性が著しく向上し、近年急速に流行しつつある旅 行先やはがきに描く水彩画をより簡便、身近なものとし、より一層の普及を促す 効果が期待される。セットには、水筒一体型水彩絵筆のほか、水彩絵具（通常の 水彩絵具、固形水彩絵具、顔彩、顔彩色鉛筆、水彩色鉛筆、水彩クレヨンなど。 以下これらを総称して水彩絵具と記述する）、スポンジ、下書き用画材、パレッ ト、画用紙等の一切の画材を、一つの箱に納めることにより、準備や片付け等の わずらわしい手順から一切開放され、特に携帯用（旅行のスケッチなど）や小品 制作（はがき水彩画など）に抜群の威力を発揮する。 当該考案の試作品の試験使用の結果、水彩画の経験のほとんど無い初心者や、 小学生でもきわめて短時間で習得可能で、大多数の者はこの絵筆の使用をきっか けに、水彩画を愛好するようになった。美術産業のほか、教育産業、生涯教育の 分野でも、かなりの効果が期待される。

【０００２】

【従来の技術】

従来水彩画を描く場合、水とそれを入れる水差し、更に水差しを置く場所の確 保、画用紙やはがきの置き場所の確保等が不可欠であった。この水彩画の難点を 解消する為、画材製造会社各社や、筆記具製造会社各社は、携帯に便利な、小型 且つ簡便に描ける画材セットの開発、流通に力を入れている。しかし、従来の製 品は、最大の難点であった、「準備および片付けの問題」を、何ら解決していな い。「準備および片付けの問題」とは、主として水や水差しの準備・片付けおよ び、水差しや画用紙の置き場所の確保の問題である。些細な、しかし億劫な手順 の為に水彩画の普及が他の画材に比較して、大きく遅れをとっている。 たとえば、はがきにちょっと水彩で着彩したいといった場合でも、つい億劫に なりあきらめてしまうことが多かった。また、旅行先など限られた空間、時間と いった条件下（例えば列車内）で水彩画を描く場合、必要な画材のすべてを準備 、安置すること自体不可能で、この場合もあきらめざるを得なかった。たとえ工 夫して準備しても、従来の製品では、扱いが厄介なことこの上なく、最悪の場合 、水をこぼしたり、描画中に画用紙を落とすといったトラブルも多かった。 従来からも、前項で述べたような、水彩の画材一切を、一つの箱に納めたよう な製品はあった。しかし、セットの箱の蓋を開いても、水の準備や、画用紙の置 き場所の確保などの準備が必要で、使用者にとって甚だ不便な要素を、何ら解決 していなかった。

【０００３】

【当該考案が解決しようとする課題】

水彩画を描く際、最もわずらわしくまた障害となっているのが、水・水筒・水 差し等の準備、および一切の画材の置き場所の確保である。水彩画を身近にし、 より一層の普及を促すためには、このわずらわしさを解消することが最も効果的 である。つまり「準備および片付けの問題」からの開放が重要である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

当該考案は、水彩画を描く際の最大の問題である「準備および片付けの問題」 を、水彩画に必要な画材、道具の一切を一つのケースにセットすることによって 解消する。箱を開いた直後から、何の準備もなしに描ける為には、準備および片 付けの問題の中でも最も深刻な、水や筆洗容器の準備、そして置場所の問題を解 決する必要がある。この問題は、水筆ペン（水筒一体型水彩絵筆、実用新案第３ ０２５８７６号）をセットに入れることで、解消できる。水や水差しを一々準備 したり、水差しの置き場所を確保する必要がなくなるため、携帯性や利便性が著 しく向上する。他の画材一切は、ケース本体や、蓋に機能的に配置し、使用者は 、蓋を開けた直後から、水彩画を楽しむことができる。

【０００５】

【作用】 水彩画を描く際に必要な水彩絵具、絵筆、スポンジ、下書き用画材、パレッ ト、画用紙等を、一つの箱に納めることにより、蓋を開けた直後から、すぐに描 画を開始できる特徴を持つ。 絵筆には、水筒一体型水彩絵筆を使用する。水筒一体型水彩絵筆（実用新案 第３０２５８７６号）は、最大の障害である「水に関する諸問題」を一気に解決 した画期的な絵筆である。水筒と筆先を一体化としたこの絵筆は、準備や後片付 けのわずらわしさが一切無用のほか、筆洗容器を不要としたため、旅行中など劣 悪な描画環境下でも絶大な威力を発揮する。 セットには、水筒一体型水彩絵筆のほか、水彩絵具（通常の水彩絵具、固形 水彩絵具、顔彩、顔彩色鉛筆、水彩色鉛筆、水彩クレヨンなど。以下これらを総 称して水彩絵具と記述する）スポンジ、下書き用画材、パレット、画用紙等の一 切の画材を、一つの箱に機能的に配置する。これにより使用者は、準備や片付け 等のわずらわしい手順から一切開放され、蓋を開けた直後から、水彩画を楽しめ る。 旅行中の試験使用の結果、従来の携帯用製品で最も機能的と思われる種類と 比較しても、準備に関わる時間は１０分の１以下で済む。片付けも同様に、極め て短時間で終了する。この事実は、必然的に、描画の機会を増やし、多くの人に 水彩画の楽しみを供することを意味する。 現在は水彩画が、空前のブームになっている。特に、はがきに描く水彩画が 流行し、水彩用の画材も売れ行きを延ばしている。潜在的な水彩画人口はかなり の数に昇ることは明らかである。また、郵政省もいわゆる「はがき絵」と称する はがき水彩画の普及を奨励していることも、水彩画ブームを助長していると言え る。当該考案はこうした生涯教育の助長に、大いに貢献するものと思われる。 肢体不自由、虚弱体質、高齢者といった、従来の方法では絵を描くことが困 難だった方々にも、水彩画を楽しんでもらえる可能性を持っている。 他にも次のような方々に、使用の可能性がある。 ・これから水彩画を始めたいと思っている人。 ・一度は水彩画を手懸けてみたものの、長続きしない人。 ・旅行中に水彩画を描くことを趣味としている人、またはその潜在的人口。 ・はがき水彩画を愛する人、またはその潜在的人口。 ・植物水彩画を愛好する人。 ・画家の日常のスケッチ用。 ・教師、児童、生徒、学生の使用。 ・水彩画人口の多い、外国の方。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面に従って一実施例を説明する。添付図は全体概念図（ケースを 開いた状態）ある。 ケース本体（１０）と蓋（９）は、蝶番（４）で結合しており、携帯時は閉じ 、使用時は開くことができる。 水彩画を描く場合は、まず蓋（９）を開け、水筒一体型水彩絵筆（５）の蓋を 開ける。必要なら、下書き用画材（６）で下書きする。次に、濡れた筆先にセッ トに入っている水彩絵具（７）をつけて、蓋部分のはがき等（３）に着彩するわ けである。絵具の混色はパレット（８）で行なう。水筒一体型水彩絵筆に水を補 給する場合は、接合部を取り外して水道の蛇口などから水を入れればよい。一回 の水補給で、はがきサイズなら、２０〜３０枚描ける。着彩の絵の具の色を変更 する時は、スポンジまたはティッシュペーパー（１）で筆先を軽く拭えば、簡単 に洗浄できる。画用紙やスポンジまたはティッシュペーパーは、すべて押さえ金 具または合成樹脂製の押さえ部品で固定されているので、携帯中や描画中に、落 ちたりずれたりすることはない。 旅行先でも、携帯に必要な水彩画の用具一式は、このセットにすべて入ってい るので、他に準備は必要ない。これらの用具一式を旅行先に携帯し試験使用した が、はがきサイズの水彩画なら、わずか数分程度で完成させることができる。

【０００７】

【考案の効果】

セットには、水彩画の描画に必要な一切が入っているので、蓋を開けば、何の 準備もいらず、に水彩画を描ける。絵筆に水筒一体型水彩絵筆を使用しているの で、水筒、水差し、それらに入れる水が不要となり、また、それらの置き場所も 不要となった。また、あらかじめ柄の部分に水が入っているため携帯性が抜群と なった。 セットには、水筒一体型水彩絵筆のほか、水彩絵具（通常の水彩絵具、固形水 彩絵具、顔彩、顔彩色鉛筆、水彩色鉛筆、水彩クレヨンなど）スポンジ、下書き 用画材、パレット、画用紙等の一切の画材が、一つの箱に納まっているので、準 備や片付け等のわずらわしい手順から一切開放され、特に携帯用（旅行のスケッ チなど）や小品制作（はがき水彩画など）に抜群の威力を発揮するようになった 。たとえ揺れるような描画環境（例えば動く列車内）でも水がこぼれたり、画用 紙が落ちる心配はなく、安心して水彩画を描ける。また、日常のちよっとした着 彩にも色鉛筆感覚で使用できる。 試験使用の結果、水彩画の経験のほとんど無い初心者や、小学生でもきわめて 短時間で水彩画に親しむようになり、大多数の者はこのセットの使用をきっかけ に、水彩画を極めて身近なものと感じるようになり、学校や旅行先にも常に携帯 して愛好するようになった。

【図面の簡単な説明】

当該考案の一実施例を示した構造の説明図である。

【符号の説明】

Ａ 全体概念図 １、スポンジまたは、ティッシュペーパー ２、押さえ金具または、合成樹脂製押さえ部品 ３、はがきまたは、はがきサイズ画用紙 ４、蝶番 ５、水筒一体型水彩絵筆 ６、耐水性顔料水性ペン（下書き用）または、鉛筆 ７、水彩絵具（通常の水彩絵具、固形水彩絵具、顔彩、
顔彩色鉛筆、水彩色鉛筆、水彩クレヨンなど） ８、混色用パレット ９、携帯ケース（木製、金属製または、合成樹脂製） １０、ケース本体（木製、金属製または、合成樹脂製）

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【手続補正書】

【提出日】平成９年６月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【考案の名称】 水筒一体型水彩絵筆入り水彩画セット

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水彩画を描く場合に必要な、水彩絵具、
   水筒一体型水彩絵筆、スポンジ、下書き用画材、パレッ
   ト、画用紙等の一切の画材を、一つの箱に納めることに
   より、準備や片付け等のわずらわしい手順から一切開放
   され、特に携帯用（旅行のスケッチなど）や小品制作
   （はがき水彩画など）に利便性を発揮する、水筒一体型
   水彩絵筆入り水彩画セットの考案。