JP3043124U - 液面計付液体コンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常使用されている形式の液体容器をそのま
ま利用して、その中の液体の残存量を容易に知ることが
でき、しかも使用済の場合や運搬中には邪魔になる不必
要な部分を取りはずすことができる液体コンテナを提供
する。 【解決手段】 直立筒状液体用容器（１）の底面近傍側
面に、上下にわたって目盛を付した透明窓（８）を設
け、内部に浮子（９）を封入した枝管からなる液面計
（６）を、それぞれ開閉バルブ（１２），（１４）を備
えた液取出口（１１）及び液供給口（１３）を有する接
続具（５）を介して、前記容器側面にほぼ平行に直立し
て着脱自在に取り付けた液面計付液体コンテナとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、外から内部を観察することができない液体容器内の液体の量を容易 に知ることができる液面計付液体コンテナに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

金属製容器のように、外部から内部を観察することができない材料で作られた 容器においては、その中の液体の量を知るには、随時、上部の開孔から棒を差し 込んでそのぬれ具合で残存量を判断することが行われている。 しかしながら、このような方法では、液体を使用するたびに内容を確かめなけ ればならないため、作業が煩雑になるという欠点がある。 このような欠点を改善したものとして容器本体に液面計を付すことも行われて いるが、この場合は、特定の目的に応じて液面計付容器を特別に製造しなければ ならない上に、容器の運搬中に液面計が損傷するおそれがある。

【０００３】 一方において、一般の液体容器においては、液取出口を容器の下方側面又は底 面に設け、かつ開閉バルブにより常時は液取出口を閉じ、必要時にこれを開放し て液を取り出すようにするとともに内容液が不足した場合に液を補給するための 液供給口を別に設けた構造になっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、通常使用されている形式の液体容器をそのまま利用して、その中の 液体の残存量を容易に知ることができ、しかも使用済の場合や運搬中には邪魔に なる不必要な部分を取りはずすことができる液体コンテナを提供することを目的 としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案者は、収容液の残存量を常時監視しうる液体コンテナを開発するために 鋭意研究を重ねた結果、直立筒状液体容器に、特定の接続具を介して液面計を取 り付けることにより、その内容液の残存量を簡単に知ることができ、しかも液の 取出口と供給口とを１つの口で兼用しうるとともに不要時にはこれを取りはずし うることを見出し、この知見に基づいて本考案をなすに至った。

【０００６】 すなわち、本考案は、直立筒状液体用容器１の底面近傍側面に、上下にわたっ て目盛を付した透明窓８を設け、内部に浮子９を封入した枝管からなる液面計６ を、それぞれ開閉バルブ１２，１４を備えた液取出口１１及び液供給口１３を有 する接続具５を介して、前記容器側面にほぼ平行に直立して着脱自在に取り付け てなる液面計付液体コンテナを提供するものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

次に添付図面に従って詳細に説明する。 図１は本考案の液面計付液体コンテナの例の全体の構造を示す断面略解図であ る。 図１において、容器本体１は、液流出管２及び通気口３を有し、液流出管２は 開閉バルブ４を経て接続具５に連結している。この接続具５は容器本体１の側面 とほぼ平行して立設されている液面計６及び液取出しと液補給のための分岐管７ にＴ字状に連結している。 液面計６は、上下にわたって目盛を付した透明窓８が設けられ、その内部に浮 子９が備えられていて、液面の位置を外部から読み取れるようになっている。こ の液面計６は、接続具５と上部に配設された支持部材１０により容器本体１に取 り付け支持されている。

【０００８】 図２は、前記接続具５の細部を示す断面図であって、液流出管２から上方に向 う管部は、液面計６の底面に連結し、液流出管２から下方に向う管部は２方向に 分岐して、一方は開閉バルブ１２を経て液取出口１１に、他方は開閉バルブ１４ を経て液供給口１３に連結している。

【０００９】 図３は、液面計６の頂部を容器本体１に固定するための支持部材１０の１例を 示す斜視図であって、液面計６の頂部に嵌合するスリーブ１５と、容器本体の通 気孔の縁部に嵌合するための爪部１６，１６′を有している。

【００１０】 本考案における容器本体は、鉄、銅、ステンレス鋼のような金属あるいは合金 や不透明プラスチックで作られた円筒状又は角筒状の直立体であり、必要に応じ 表面をめっきすることもできる。 また、液面計の材質としては、ガラスや透明プラスチック又は透明窓部分をガ ラスや透明プラスチックで形成した金属又は合金が用いられる。

【００１１】

【作用】

本考案の容器を使用するには、液供給口に原料タンクからのホースを接続し、 開閉バルブ１２を閉じ、開閉バルブ４及び１４を開放してポンプによって必要量 の液体を容器に送る。 次いで、液面が容器の上部限界に達したならば液体の供給を停止し、開閉バル ブ１４を閉じ、液体を保存し、液体を必要とするときに随時開閉バルブ１２を開 放して液取出口１１より液体を取り出す。 そして、容器内部の液体Ｌの残存量は、その液面の上下に連動して動作する液 面計６の浮子９によって常時観察することができる。 このようにして、本体容器１中の液体がすべて消尽されたならば開閉バルブ４ を閉じ、接続具５の部分を含めて、液面計６を取りはずし、容器本体１のみを保 管又は運搬する。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の液面計付液体コンテナは、常時液面計を観察することにより、内部に 収容された液体の残存量を容易に知ることができる上に、容器が使用済になった ときは液面計を取りはずして保管、運搬することができるので、保管に場所をと らない上に液面計の損傷を防止することができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案コンテナの全体を示す断面略解図。

【図２】 本考案コンテナの接続具部分を示す断面図。

【図３】 本考案コンテナの液面計上部の支持部材を示
す斜面図。

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 液流出管 ３ 通気孔 ５ 接続具 ６ 液面計 １０ 支持部材 １１ 液取出口 １３ 液供給口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 直立筒状液体用容器（１）の底面近傍側
   面に、上下にわたって目盛を付した透明窓（８）を設
   け、内部に浮子（９）を封入した枝管からなる液面計
   （６）を、それぞれ開閉バルブ（１２），（１４）を備
   えた液取出口（１１）及び液供給口（１３）を有する接
   続具（５）を介して、前記容器側面にほぼ平行に直立し
   て着脱自在に取り付けてなる液面計付液体コンテナ。