JP3042674B2 - 管体用の夾雑物除去装置 - Google Patents
管体用の夾雑物除去装置Info
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Description
装置、さらに詳しくは例えば水道管内を流水と共に流動
する夾雑物を除去することのできる管体用の夾雑物除去
装置に関する。
は、例えば特開平7-136420号公報所載の発明が存在す
る。
続可能なケースに区画板を設けて、該ケース内に貫通室
と排出室とを形成し、該貫通室に円筒状のフィルターメ
ッシュを固設すると共に、該フィルターメッシュ内に、
その内周面と回転軸に軸着された離隔板とにより形成さ
れる逆洗室を設けたものであり、前記排出室と貫通室と
は区画板に形成した排出孔で連通され、且つ排出室には
大気中に水を流出可能な開閉弁が設けられている。
ィルターメッシュの下流側の水を逆洗室内に流入せし
め、回転軸で離隔板を回転させることによって前記フィ
ルターメッシュの全内周面を逆洗浄する一方で、区画板
上に沈下した夾雑物を排出孔を介して排出室へと流動さ
せて開放弁により外部に排出せんとするものである。
来の除去装置は、可動部分を有すると共に部品点数も多
く、このため全体の構成が大変に複雑なものとなり、そ
の結果製作コストが非常に嵩むと共に、メンテナンスも
厄介なものになるという大なる問題点があった。
決するためになされたものであり、管体内を流動する夾
雑物を確実に除去することができる構造が簡易な夾雑物
除去装置の提供を課題とする。
るために本発明が採った手段は、管体内を流動する夾雑
物を除去すべく一対の管体A,B間に介装される夾雑物
除去装置であって、管体A,Bが接続される一対の接続
孔5を有し且つ底面2aが端部側程傾斜したケーシング1
と、該ケーシング1の接続孔5に対向してケーシング1
に内装されたフィルター7と、該フィルター7の下端部
に設けられて前記ケーシング1を上下二室12,13 に区画
する仕切板11とからなり、該仕切板11に設けた貫通孔15
により前記上室12と下室13とが連通されると共に、該下
室13は上流側の管体Aとのみ接続孔5の下端部を介して
連通されてなり、しかも前記ケーシング1は下室13内の
夾雑物を外部に排出可能な排出手段を具備してなる点に
ある。
装置に於いては、次のようにして夾雑物が除去されるこ
とになる。即ち、上流側の管体Aを流体と共に流動する
浮遊物の如き比較的比重の小さな夾雑物は、ケーシング
1の上室12に流入してフィルター7により捕捉され、流
体はフィルター7を介して下流側の管体Bへと流出す
る。
物は管体Aの底部に沿って流動し、ケーシング1の接続
孔5から流体と共に下室13に流入してその底面2aの端部
側に堆積する一方、流体は仕切板11の貫通孔15を介して
ケーシング1の上室12へと流入して管体Bへと流出す
る。
夾雑物が除去装置により除去されるのであるが、ケーシ
ング1の底面2aに堆積した夾雑物は所定期間経過後に排
出手段により外部に排出される。
て図面に従って説明する。
に開口部3を有する矩形状のフランジ4が設けられたケ
ーシングを示し、本体2の両端部には接続孔5を有する
フランジ6が夫々設けられると共に、本体2の底面2aは
図3(イ) の如く一側端部側程に傾斜するように形成され
ている。
内面に取着されたフィルターで、該フィルター7は多数
の孔7aを有する所謂パンチング板を幅方向に屈曲形成し
たものであり、本体2の開口部3から挿入されたフィル
ター7は前記接続孔5と対向配置される。9はフレーム
8の上面中央に突設された筒体で、ピン10が横方向に挿
通されてなる。
の側片8aに固着された仕切板で、前記フィルター7をケ
ーシング1に装着した際に、該ケーシング1は仕切板11
によって上下二室12,13 に区画され、且つ仕切板11は上
流側の管体Aと一方の接続孔5を介して連通する位置に
配置される一方、仕切板11の背面には垂下板14が折曲形
成されて、該垂下板14により他方の接続孔5の下端部は
閉塞されており、前記下室13と下方側の管体Bとは連通
しないように構成されている。15は仕切板11の一端部に
設けた貫通孔で、ケーシング1の底面2aの一側端部側に
位置する。
た排出孔で、該排出孔16には排出手段としてのバルブ17
が取着されている。18はケーシング1の内面に設けられ
たストッパーで、前記垂下板14の下端部が接触してそれ
以上の下降を阻止する。
20を介してボルト21により固定される蓋体で、その上面
中央にはネジ杆22が突設されてなる。
構成からなり、例えば図3(ロ) のようにしてケーシング
1の各フランジ6に水道管等の如き管体A,Bを接続し
て使用されるが、上流側の管体Aを流通する流水中の夾
雑物は次のようにして除去されることになる。
物は、流水と共にケーシング1の上室12側に流入し、か
かる夾雑物はフィルター7により捕捉されて水のみが下
流側の管体Bへと流出する。この場合、フィルター7は
折曲形成されてその表面積を確保してなるために、所謂
整流機能を発揮することとなり、よってケーシング1の
内部形状が急に拡大したり縮小しても、水の流れに乱れ
を生ぜしめることはない。
物は、管体Aの底部に沿って流動するが、かかる夾雑物
はケーシング1の接続孔5の下端部を介して流水と共に
ケーシング1の下室13側に流入する。そして、流入した
夾雑物はケーシング1の傾斜する底面2aに沿って一側端
側へと流動して下室13内に堆積する一方、該下室13に流
入した水は仕切板11の貫通孔15から上室12側へと流動し
て下流側の管体Bへと流出することになる。
水中の夾雑物を確実に除去することができる結果、流体
の品質が確保されて、赤水や濁水が発生することがなく
なると共に、管路途中のバルブに作動不良を生ぜしめた
り、メータのフィルターに夾雑物が詰まって水が蛇口か
ら出てこないという事態の発生等も良好に回避できるの
である。
時期にバルブ17を開放して水と共に外部に排出するので
あるが、ケーシング1の底面2aは傾斜状に形成されて下
室13の断面積は一側端側程徐々に拡大することになるた
め、該夾雑物と下室12内に流入した水の流速も遅くな
る。従って、夾雑物を貫通孔15を介して上室12側に流出
せしめることはなく、またバルブ17の開放時に夾雑物と
共に流出する流水量は非常に少なくてすむという利点が
あり、排出作業が煩雑となるようなこともない。
体19及びフィルター7をケーシング1から取外せば簡単
に行うことができる利点もある。
去装置は、部品定数が少なくて全体の構成が非常に簡易
であるため、容易で且つ安価に製作できるのは勿論のこ
と、メンテナンスも簡単に行えるという利点がある。
1の底面2aを一側端側程傾斜させてなるが、中央を上向
きに突出させて両側端部共に下方に傾斜させてもよい
他、前後方向に傾斜させることも可能である。要は、底
面2aが端部側程傾斜するように形成されればよい。
の配置位置も、例えば配管材料,管体A,Bの布設年数
や内面の表面処理状態,管内圧力,流体流量の変動等の
管路全体の構成に応じて決定すればよく、その具体的な
傾斜角度や配設位置は問わない。
装置を使用した場合について説明したが、本発明は決し
てこれに限定されず、その他の配管系に適用することも
勿論可能である。
グ1の下室13を上流側の管体Aとのみ連通させるべく、
仕切板11に垂下板14を設けて下流側の管体Bが接続され
る接続孔5を閉塞してなるが、かかる接続孔5の閉塞手
段は必ずしも仕切板11に設ける必要はなく、例えばケー
シング1の内壁に設けても構わない。要は、ケーシング
1の下室13が上流側の管体Aとのみ連通されるように構
成されればよい。
雑物の排出手段も、上記実施形態の如きバルブ17に限定
されるものではなく、栓体等であってもよい。
構成も本発明の意図する範囲内に於いて任意に設計変更
自在である。
シングを上下二室に区画し、且つ該下室を上流側の管体
とのみ接続孔の下端部を介して連通させてなるために、
管体内の流通流体中に含まれる比較的比重の小さな夾雑
物は前記上室側に配されるフィルターにより捕捉される
一方、管体の底部を流動する砂や錆等の比較的比重の大
きな夾雑物は流体と共に前記ケーシングの接続孔の下端
部からその下室に流入して該下室に堆積し、且つ流体は
仕切板の貫通孔を介してケーシングの上室から下流側の
管体へと流出することになり、夾雑物の種類に応じて該
夾雑物を流体から確実に除去できるという格別の効果を
得るに至った。
に、赤水や濁水が発生することがなくなると共に、管路
途中のバルブに作動不良を生ぜしめたり、メータのフィ
ルターに夾雑物が詰まって水が蛇口から出てこないとい
う事態等も良好に回避できるのである。
は端部側程傾斜するように形成されてなるため、排出手
段による該夾雑物の排出作業の便にも供し得る効果があ
る。
ケーシングの上部に設けた開口部から挿入可能なフレー
ムに取着することにより、ケーシングからのフィルター
の取出し作業が容易に行えることとなり、該フィルター
の洗浄や交換作業の便の寄与する効果が得られる。
の孔を有し且つ折曲形成された板状体で構成すると、そ
の表面積を確保することができるために、所謂整流機能
を発揮することとなり、よってケーシングの内部形状が
急に拡大したり縮小しても水の流れに乱れを生ぜしめる
ことはないという特有の効果を奏する。
除去装置は、従来のものに比して非常に簡易な構成から
なるために、その製作は容易で且つ安価に行えると共
に、メンテナンスの便にも供し得るという実用的な効果
もある。
(イ) は正面図、(ロ) は平面図。
一部断面側面図。
図、(ロ) は底面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 管体内を流動する夾雑物を除去すべく一
対の管体(A),(B) 間に介装される夾雑物除去装置であっ
て、管体(A),(B) が接続される一対の接続孔(5) を有し
且つ底面(2a)が端部側程傾斜したケーシング(1) と、該
ケーシング(1)の接続孔(5) に対向してケーシング(1)
に内装されたフィルター(7) と、該フィルター(7) の下
端部に設けられて前記ケーシング(1) を上下二室(12),
(13) に区画する仕切板(11)とからなり、該仕切板(11)
に設けた貫通孔(15)により前記上室(12)と下室(13)とが
連通されると共に、該下室(13)は上流側の管体(A) との
み接続孔(5) の下端部を介して連通されてなり、しかも
前記ケーシング(1) は下室(13)内の夾雑物を外部に排出
可能な排出手段を具備してなることを特徴とする管体用
の夾雑物除去装置。 - 【請求項2】 前記フィルター(7) がケーシング(1) の
上部に設けた開口部(3) から挿入可能なフレーム(8) に
取着されてなる請求項1記載の管体用の夾雑物除去装
置。 - 【請求項3】 前記フィルター(7) が多数の孔(7a)を有
し且つ折曲形成された板状体からなる請求項1又は2記
載の管体用の夾雑物除去装置。 - 【請求項4】 前記ケーシング(1) の下室(13)と下流側
の管体(B) との連通を阻止すべく該管体(B) が接続され
る接続孔(5) の下端部を閉塞可能な閉塞手段が仕切板(1
1)に設けられてなる請求項1乃至3の何れかに記載の管
体用の夾雑物除去装置。 - 【請求項5】 前記排出手段がバルブ(17)である請求項
1乃至4の何れかに記載の管体用の夾雑物除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7334733A JP3042674B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 管体用の夾雑物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7334733A JP3042674B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 管体用の夾雑物除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09173722A JPH09173722A (ja) | 1997-07-08 |
JP3042674B2 true JP3042674B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=18280614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7334733A Expired - Fee Related JP3042674B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 管体用の夾雑物除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3042674B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP7334733A patent/JP3042674B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09173722A (ja) | 1997-07-08 |
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