JP3042526B1 - 変位センサ - Google Patents

変位センサ

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JP3042526B1
JP3042526B1 JP11058406A JP5840699A JP3042526B1 JP 3042526 B1 JP3042526 B1 JP 3042526B1 JP 11058406 A JP11058406 A JP 11058406A JP 5840699 A JP5840699 A JP 5840699A JP 3042526 B1 JP3042526 B1 JP 3042526B1
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Abstract

【要約】 【課題】 高精度で且つ安価な変位センサを提供する。 【解決手段】 磁性体より成る可動子1を中心に磁性体
より成る固定子20 、2 1 を対向して配置する。前記固
定子20 、21 には各々駆動コイルDL0 、DL 1 とこ
れらに対応する検出コイルSL0 、SL1 を備えてい
る。制御部は、前記検出コイルSL0 、SL1 の検知出
力に基づき、前記可動子が前記固定子20 、21 中間位
置でバランスするように、前記可動子1と前記固定子2
0 、21 の間隔d0 、d1 に応じた電力にて前記駆動コ
イルDL0 、DL1 をパルス駆動する。そして、各駆動
コイルDL0 、DL1 の駆動パルス数を計数してその計
数値より前記可動子1に加わる力もしくは加速度を算出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高精度な計測が可
能な力センサや加速度センサ等による変位センサに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のセンサとして、例え
ば、特開平8−248059号公報には、一個の錘部
と、該錘部の重心点より3次元方向に点対称で、且つ等
距離な位置に配置された検出部とを含み、錘部に加わっ
た3次元加速度を検出部により検出する3次元加速度セ
ンサが開示されている。
【0003】この開示技術には、検出部に圧電素子を利
用し、錘部を一定圧力で挟み込む調整トルクネジにて各
方向に加わった加速度を圧電素子によりアナログ的な電
圧変化として検出する構造のもの(圧電型加速度セン
サ)、あるいは、検出部に磁気センサを利用し、磁気セ
ンサを固定した電磁石とその制御部モジュールを有し、
磁性体の錘部の変位量を磁気センサにより磁界の変化と
して検知し、この錘部を両磁気センサの中心部に位置さ
せるよう、その変位量をパルス幅変調して電磁石にフィ
ードバックすると共に、このパルス幅変調をモニタして
加速度を検出する構成のもの(電磁型加速度センサ)、
あるいは磁気特性を持つ磁石を慣性体とした錘部を有
し、検出部はケース内面に3次元方向の各方面に対向し
て配置した磁石と、磁石コイルモジュールを有し、錘部
を磁石と磁石コイルモジュールによる6方向からの磁気
サスペンション効果でケース内に浮かせておいて、錘部
の位置変化による磁束変化を電気信号に変換し、加速度
として検出する構成のもの(磁石型センサ)等が示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術は以下のような欠点を有していた。
【0005】すなわち、前記圧電型加速度センサのよう
に加速度の感知部(錘部)が他の物体(検出部)に接触
する構造の場合は、その摩擦力による機械的な誤差が発
生し易い。
【0006】また、前記電磁型加速度センサのように、
錘部が中空にバランスする構造であっても、磁石コイル
へ供給する電力制御をパルス幅変調にて行う方式である
ため、変調誤差やパルス幅−電力変換の際の変換誤差が
発生し易く、高精度の検出が困難である。
【0007】また、これらの方式は何れも、加速度の検
出に同期整流平滑、増幅、積分等のアナログ処理を伴
い、且つA/D変換を必要とすることから、その非直線
性のため、一定以上の精度を出し難く、且つ、回路規模
も大きくなり、コスト高となる。また、温度や電源変動
の影響を受け易いため動作不安定である。
【0008】本発明は上記欠点に鑑みて成されたもの
で、高精度で且つ安価な変位センサを提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の本発明では、磁性体より成る可動子(1)と、各々
駆動コイル(DL0 、DL1 )とこれらに対応する位置
検出器(SL0 、SL1 )とを備え、前記可動子(1)
を中心に対向して配置された磁性体より成る一対の固定
子(20 、21 )と、前記位置検出器(SL0 、S
1 )の検知出力に基づき、前記可動子(1)が前記固
定子(20 、21 )の中間位置でバランスするように、
前記可動子(1)と前記固定子(20 、21 )の間隔
(d0 、d)に応じた電力にて前記駆動コイル(DL
0 、DL1 )を駆動すると共に、各駆動コイル(D
0 、DL1 )の駆動電力より前記可動子(1)に加わ
る力(F)もしくは加速度(G)を算出する制御部(1
0)とで構成され、且つ、前記駆動コイル(DL 0 、D
1 )の駆動が一定幅のパルス駆動であり、このパルス
駆動信号の数より駆動電力を算出する。
【0010】また、請求項2に記載の本発明では、前記
固定子(20 、21 )が前記可動子(1)のX,Y,Z
の3軸方向の各面に対向して一対以上設けて構成され
る。
【0011】また、請求項3に記載の本発明では、磁性
体より成る球形の可動子(1)と、各々駆動コイル(D
0 、DL1 )とこれらに対応する位置検出器(S
0 、SL1 )とを備え、前記可動子(1)を中心に
X,Y,Zの3軸方向にそれぞれ対向して配置された磁
性体より成る3対の固定子(20 、21 )と、前記位置
検出器(SL0 、SL1 )の検知出力に基づき、前記可
動子(1)が前記各固定子(20 、21 )の中間位置で
バランスするように、前記可動子(1)と前記固定子
(20 、21 )の間隔(d0 、d1 )に応じた電力にて
前記駆動コイル(DL0、DL1 )を駆動すると共に、
各駆動コイル(DL0 、DL1 )の駆動電力より前記
可動子(1)に加わる力(F)もしくは加速度(G)を
算出する制御部(10)とで構成され、且つ、前記駆動
コイル(DL 0 、DL 1 )の駆動が一定幅のパルス駆動
であり、このパルス駆動信号の数より駆動電力を算出す
る。
【0012】また、請求項4に記載の本発明では、隣接
するX、Y、Z軸上の前記固定子(20 、21 )間に非
磁性体(7)を介在して構成される。
【0013】
【0014】また、請求項5に記載の本発明では、前記
制御部(10)は、比較用信号(Clock)を前記対
の位置検出器(SL0 、SL1 )にそれぞれ印加して対
の固定子(20 、21 )と可動子(1)の間隔(d0
1 )のアンバランスを前記比較用信号(Clock)
の位相差として検出する位相比較回路(11)と、検出
された位相差に応じて前記駆動コイル(DL0 、D
1 )の何れかに一定幅の駆動パルス(P0、P1)を
供給するパルス発生回路(12)と、前記駆動パルス
(P0、P1)にて各駆動コイル(DL0 、DL1 )を
駆動する駆動回路(13)と、前記駆動パルス(P0、
P1)の数を計数する計数回路(14)と、この計数回
路(14)の計数値に基づいて前記可動子(1)に加わ
る力(F)もしくは加速度(G)を算出する演算手段
(20)とを備えて構成される。
【0015】また、請求項6に記載の本発明では、前記
演算手段(20)は、一軸における対の駆動コイル(D
0 、DL1 )に印可された駆動パルス(P0、P1)
のカウント数をN1、N2、各々の力係数をK1、K2
とした時、前記可動子(1)に加わる力(F)を1軸当
たりF=K1・N1−K2・N2で算出するものであ
る。
【0016】また、請求項7に記載の本発明では、前記
演算手段(20)は、一軸における対の駆動コイル(D
0 、DL1 )に印加された駆動パルス(P0、P1)
のカウント数をN1、N2、各々の加速度係数をK1
0、K20とした時、前記可動子(1)に加わる加速度
(G)を1軸当たりG=K10・N1−K20・N2で
算出するものである。
【0017】また、請求項8に記載の本発明では、前記
制御部(10)は、温度センサを備え、その検知出力に
基づいて前記演算手段(20)の算出処理を補正するも
のである。
【0018】さらに、請求項9に記載の本発明では、前
記位置検出器(SL0 、SL1 )はインダクタンスの変
化、または静電容量の変化を利用した変換器で構成され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の変
位センサを説明する。
【0020】図1は、本発明を構成する一軸力センサの
基本構成を示す正断面図である。図1中、符号1は磁性
体より構成される直方体の可動子で、符号20、1
この可動子1の両端(本図では左右)に所定の間隔
0 、d1 を持って配置された一対の固定子である。
【0021】これら固定子20 、21 は前記可動子1と
同様に磁性体で構成されており、それぞれに駆動コイル
DL0 、DL1 とこれに対応する位置検出器としての検
出コイルSL0 、SL1 が同心円状に配設されている。
【0022】図2は前記固定子の構造を示すが、図示の
ように、これら検出コイルSL0 、SL1 および駆動コ
イルDL0 、DL1 は、それぞれの固定子20 、21
輪状に形成された収納溝5と6に直接収納して樹脂やモ
ールドにて接着・固定しても良いし、あるいは、各々コ
イルをボビンに巻回し、ボビン付コイルとして各々収納
溝5,6に収納して接着・固定した構成であっても良
い。各コイルの取り出しは、収納溝5,6に設けた取出
溝3,4(或いは、取出孔3,4としても良い)より引
出し可能である。
【0023】上記構成において、双方の固定子20 、2
1 と中央の可動子1との間隔d0 、d1 を常に等しく維
持するため、可動子1と双方の固定子20 、21 による
磁界閉ループの変化を検出コイルSL0 、SL1 にて検
出し、間隔が大きい側の駆動コイルに一定量のパルス電
力を供給する。これを高速度で逐次行うことにより、可
動子1を双方の固定子20、1 間でバランスさせるこ
とができる。この時、双方の固定子20 、21 から可動
子1に加えた動力(即ち、駆動コイルDL0 、DL1
供給した電力)の差は可動子1に働いた力に比例した値
となり、一対の駆動コイルDL0 、DL1 の双方に印加
した駆動パルス数の差で力Fのデジタル信号として取り
出すことができる。従って、本発明では、従来のような
パルス幅変調や増幅等のようなアナログ処理を全く必要
としない。本構成では、可動子1のバランスの位置精度
を構造上数ミクロン以下に保つことができる。即ち、可
動子1に印加された力を数ミクロン以下の変位量で検出
可能な変位センサとすることができる。
【0024】ところで、図3〜図5に示すものは、図1
に示した一軸力センサの構造で、各検出コイルSL0
SL1 、各駆動コイルDL0 、DL1 、可動子1、固定
子2の位置関係を変えた例であって、何れも適用可能で
ある。尚、その基本動作は全て上記したものと同じであ
る。
【0025】次に、上記した一軸力センサによる変位セ
ンサの実施形態を示す。
【0026】図6は、板状の可動子1に固定子2zによ
り形成されるZ軸方向の力センサをX、Y軸平面上に3
個、且つ三角形状に配置して成る変位センサである。こ
の変位センサは可動子1がX、Y軸の平面上で摩擦0で
自由に移動が可能で、各々の力センサに加わる力Fz
1、Fz2、Fz3が超高精度で計測できるものであ
る。また、これらの計測値から、後述する算出方法によ
りX軸、Y軸の回転トルクを算出することも可能であ
る。
【0027】図7は、前記図6に示す変位センサに、Y
軸方向に2個の固定子2yを配置したもので、可動子1
はX軸上で自由に移動が可能であり、Z軸上の各力セン
サに加わる力Fz1、Fz2、Fz3とY軸上の各力セ
ンサに加わる力Fy1、Fy2が超高精度で計測できる
ものであ。また、これらの計測値からX軸、Y軸、Z軸
の回転トルクも算出可能である。
【0028】図8は、図7に示す変位センサに、X軸方
向に固定子2xを配置したものである。この変位センサ
は、X、Y、Z軸上とX、Y、Z軸の回転方向で全く自
由度が無く、Z軸の力センサに加わる力Fz1、Fz
2、Fz3とY軸の力センサに加わる力Fy1、Fy2
とX軸の力センサに加わる力Fxが超高精度で計測でき
るものである。また、これらの計測値からX軸、Y軸、
Z軸の回転トルクも算出可能である。
【0029】図9は、図8に示す変位センサにおいて、
可動子1の形状を立方体にしてX、Y、Z軸の3面で力
センサを全て対称に配置したものである。本構成では、
Z軸の力センサに加わる力Fz1、Fz2とY軸の力セ
ンサに加わる力Fy1、Fy2とX軸の力センサに加わ
る力Fx1、FX2が超高精度で計測でき、これより、
X軸、Y軸、Z軸の回転トルクも算出可能である。
【0030】図10は、円板状の可動子1にZ軸方向の
力センサを3個、X、Y軸の平面上と円板側面のX軸と
Y軸に各1個づつ配置したもので、Z軸の回転θが自由
であり、Z軸の力センサに加わる力Fz1、Fz2、F
z3とY軸の力センサに加わる力FyとX軸の力センサ
に加わる力Fxが超高精度で計測でき、これより、X
軸、Y軸の回転トルクも算出可能である。
【0031】図11は、円柱状の可動子1にX、Y軸方
向の力センサを2組X軸上に配置したものである。この
変位センサは、X軸の回転θとスライドが自由であり、
Z軸の力センサに加わる力Fz1、Fz2とY軸の力セ
ンサに加わる力Fy1、Fy2が超高精度で計測でき、
これよりY軸、Z軸の回転トルクも算出可能である。
【0032】図12は、前記図11に示す変位センサ
に、さらにX軸方向の力センサを配置したものである。
この変位センサはX軸の回転が自由であり、Z軸の力セ
ンサに加わる力Fz1、Fz2とY軸の力センサに加わ
る力Fy1、Fy2とX軸の力センサに加わる力Fxが
超高精度で計測でき、これより、Y軸、Z軸の回転トル
クも算出可能である。以上説明した図1〜図12の各変
位センサは、図示しないが非磁性体で形成された固定枠
に収納されている。
【0033】次に、図13、図14に基づき、上記変位
センサの変形例として3軸加速度センサについて説明す
る。
【0034】図13は3軸加速度センサの基本構成を示
す半断面図、図14はその一軸部分を取り出した断面図
である。
【0035】図13、図14中、符号1は磁性体より構
成される球形の可動子で、この可動子1を挟み込むよう
に固定子20 、21 が可動子1を中心にX、Y、Zの3
軸方向にそれぞれ所定の間隔d0 、d1 を持って対状に
配置されている。これら対の固定子20 、21 は前記可
動子1と同様に磁性体で構成されており、それぞれが、
駆動コイルDL0 、DL1 と位置検出器としての検出コ
イルSL0 、SL1 を備えている。また、隣接する固定
子20 、21 間には、前記駆動コイルDL0 、DL1
磁束漏れを防止するための非磁性体7が介在されてい
る。係る構成の3軸加速度センサは非磁性体で形成され
た固定枠8に一体的に収納・固定されている。
【0036】図14において、左右の一対の固定子
0 、21 と中央の可動子1との間隔d 0 、d1 を常に
等しく維持するため、可動子1と双方の固定子20 、2
1 による磁界閉ループの変化を検出コイルSL0 、SL
1 で検出・比較し、間隔が大きい側の駆動コイルに一定
量の電力を供給する。これを高速度で逐次行うことによ
り、可動子1を双方の固定子20、1 間でバランスさ
せることができる。この時、双方の固定子20 、21
ら可動子1に加えた動力(即ち、駆動コイルDL0、D
1 に供給した電力)の差は可動子1に働いた力に比例
した値になる。本構成は、可動子1が固定子内に収容さ
れる構造であって、既述の実施形態のように外部から機
械的にエネルギー(力)を加え難い構造であることか
ら、加速度の検出には好適であり、対の駆動コイルDL
0 、DL1 に印加した駆動パルス数の差で加速度Gのデ
ジタル信号として取り出すことができる。ここでは、構
造的にバランスの位置精度を数ミクロン以下に保つこと
ができ、換言すれば、可動子1に印加された加速度を数
ミクロン以下の変位量で検出可能な変位センサとするこ
とができる。
【0037】この1軸加速度センサをX軸、Y軸、Z軸
に配置し、前記図13のように3軸構成とすることによ
り、可動子1を完全に空中に浮いた状態にバランスさせ
ることができ、高精度な加速度センサが実現できる。
【0038】次に、図15、図16に基づいて制御部の
動作を説明する。図15は制御回路図、図16は各部の
波形図である。本制御部10は変位センサの動作制御を
行うもので、前記固定子や可動子と共に固定枠8内に一
体的に収納されている。
【0039】ところで、前記制御部10は、1対の検出
コイルSL0 、SL1 とそれぞれの一端に接続された同
じ容量のコンデンサC0 、C1 とで形成した2回路の遅
延回路とフリップ・フロップ回路IC1により、前記固
定子20 、21 と可動子1の間隔d0 、d1 のアンバラ
ンスを比較用信号の位相差として検出する位相比較回路
11と、検出された位相差に応じて駆動コイルDL0
DL1 の何れかに駆動パルスP0、P1を供給するパル
ス発生回路12と、トランジスタQ1、Q2による各駆
動コイルDL0 、DL1 の駆動回路13と、駆動パルス
数を計数するカウンタとデータラッチ用の、例えばシフ
トレジスタとで成るカウント・ラッチ回路IC4、IC
5とを備えた計数回路14と、この計数値に基づいて可
動子1に加わる力(加速度)を算出する演算手段20と
で構成されている。
【0040】尚、本制御部10は3軸加速度センサ用で
あって、各々X、Y、Z軸に対応して専用の制御回路1
0X、10Y、10Zを備えている。但し、それぞれの
回路構成および動作は全て同じである。
【0041】以下、その一軸(X軸)に対応する制御回
路10xの動作を説明する。尚、本動作は可動子1が固
定子21 側(すなわち、検出コイルSL1 側)に偏った
アンバランスな状態にある場合(d0 >d1 )である。
【0042】バッファを介して検出コイルSL0 、SL
1 に前記比較用信号として1MHz〜10KHzの方形
波パルス信号Clockが印加される。可動子1が上記
した位置関係(変位)にある時、検出コイルSL0 のイ
ンダクタンスL0 と検出コイルSL1 のインダクタンス
1 はL0 <L1 の関係となっており、各検出コイルS
0 、SL1 が接続されている遅延回路には、それぞれ
のインダクタンスL 、L1 値に応じて遅延量の異なる
遅延出力信号S0、S1が得られる。この遅延出力信号
S0とS1をそれぞれバッファを介して波形整形し、フ
リップ・フロップIC1のCLK端子とD端子に入力す
ることにより、両信号S0とS1の位相差を検出するこ
とができる。即ち、本例の場合は、フリップ・フロップ
IC1の一方の出力QがLに、他方の出力がHにセット
される。
【0043】パルス発生回路12では、このフリップ・
フロップIC1の両方の出力がNOR回路IC2、IC
3に入力されると共に、前記パルス信号Clockとの
論理和により、位相の早い側(即ち、遅延量の少ない
側)のNOR回路IC2に前記パルス信号Clockに
同期した一定幅の駆動パルスP0が出力される。
【0044】駆動回路13では、この駆動パルスP0に
基づいてトランジスタQ1をオン・オフし、駆動コイル
DL0 に一定量の電力PW0を供給し、可動子1を固定
子2 0 側に変位させるように制御する。
【0045】同時に、カウント・ラッチ回路IC4によ
り、この駆動パルスP0の数が計数され、ラッチされた
計数データがデータバス30を介して演算手段20(例
えば、CPU)に転送される。
【0046】尚、この計数データの転送は、前記パルス
信号Clockの整数倍の周期(例えば、10〜100
msの周期)で行われる。
【0047】以上の説明では、可動子1が固定子21
(すなわち、検出コイルSL1 側)に偏った状態にある
場合(d0 >d1 )を示したが、可動子1が固定子20
側にアンバランスな状態にある場合(d0 <d1 )は、
当然のことながら駆動コイルDL1 がパルス駆動され、
その際の駆動パルスP1の数がカウント・ラッチ回路I
C5にて計数され、前記した一定の周期で演算手段20
に転送される。
【0048】そして、演算手段20は入力された転送デ
ータに基づいて力(加速度)の算出処理を実行する。
【0049】例えば、仮に、一周期に転送される一軸当
たりの各駆動パルス数(即ち、各々駆動コイルDL0
DL1 に印加した一定電力PW0、PW1の回数)をN
1,N2とすると、この軸に加えられた力F=K1×N
1−K2×N2(但し、K1、K2は双方の力係数を示
す)である。また、この力センサを一軸の直角な平面上
に二対配置した場合は、上記計算方法にて算出した各々
の力F1、F2の差より一軸の回転トルクを計算でき
る。さらには、一軸の直角な平面上に三対三角形に配置
して力F1、F2、F3を算出すれば、各々の差より二
軸の回転トルクが算出できる。
【0050】尚、係数は異なるが、加速度Gも上記同様
の演算処理にて算出できるものである。因みに、加速度
係数をK10、K20とすると、一軸当たりの加速度は
G=K10・N1−K20・N2である。これをX、
Y、Z軸の3方向に対して各々の加速度Gx、Gy、G
zを算出すれば良い。
【0051】また、図示しないが、前記各係数は温度に
より変化すると考えられることから、センサ内に温度セ
ンサ(図示せず)を取付け、その検知温度に基づいて前
記各々の係数を補正することにより、より正確な演算結
果が得られる。
【0052】また、以上の実施形態では、位置検出器と
して、可動子1の変位をインダクタンスの変化として検
出する検出コイルを用いたが、これに限定されるもので
はなく、静電容量の変化として検出するようにしても良
い。但し、当然のことではあるが、この場合、各遅延回
路はCRの構成となる。
【0053】以上説明したように、本発明の変位センサ
は極めて高精度を実現できるものであるから、力計、加
速度計、地震観測等の計測機器を始めとして、X、Yテ
ーブル、回転テーブル等の工作機械や機構装置、或い
は、ナビゲーション、速度メータ、距離メータ、加速度
メータ等の自動車・航空機関連の機器等、その応用分野
は極めて広いものとなる。
【0054】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1から請
求項3に記載の本発明によれば、可動子を中心に固定子
を対向して配置し、可動子が対の固定子の中間位置でバ
ランスするように可動子と固定子の間隔に応じた電力に
て駆動コイルを駆動すると共に、各駆動コイルの駆動電
力より可動子に加わる力もしくは加速度を算出するよう
にしたので、係るセンサをX軸、Y軸、Z軸に配置する
ことにより、可動子を完全に空中に浮かせた状態にバラ
ンスさせることができ、機械的な摩擦の無い理想的な変
位センサを実現できる。しかも、バランスの位置精度は
構造的に数ミクロン以下に保つことができ、換言すれ
ば、可動子に印加された力(加速度)を数ミクロン以下
の変位量で検出可能な高精度の変位センサとすることが
できる。加えて、駆動コイルの駆動を一定幅のパルス駆
動とし、この駆動パルスの数より駆動電力を算出する構
成としたので、従来のパルス幅変調方式のような複雑な
アナログ処理に依らず、極めて単純に駆動電力の算出が
行える。係る方式であれは、算出誤差が発生し難いから
高精度の検出が可能となる。しかも、駆動パルスは全て
の駆動コイルに対し共通の信号であるから、各駆動コイ
ルに印加する電力にアンバランスが生じない。
【0055】また、請求項4に記載の本発明によれば、
隣接するX、Y、Z軸上の各記固定子間に非磁性体を介
在して構成したので、各固定子からの磁束漏れが防止さ
れ、漏れ磁束による誤作動が無くなり、信頼性が向上す
る。
【0056】
【0057】また、請求項5から請求項7に記載の本発
明によれば、制御部は、対の固定子と可動子の間隔のア
ンバランスを比較用信号の位相差として検出する位相比
較回路と、検出された位相差に応じて駆動コイルの何れ
かに一定幅の駆動パルスを供給するパルス発生回路と、
各駆動コイルを駆動する駆動回路と、駆動パルスの数を
計数する計数回路と、この計数回路の計数値に基づいて
可動子に加わる力もしくは加速度を算出する演算手段と
で構成したので、従来のようなアナログ的手段を用いず
全てデジタル的に処理できるため、回路構成も簡略化で
き、安価で、且つ温度や電源変動等に影響されない安定
した高精度の変位センサが実現できる。
【0058】また、請求項8に記載の本発明によれば、
温度センサの検知出力により演算手段の算出処理を補正
するようにしたので、温度変化等に影響されないより正
確な力(加速度)の算出が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変位センサを構成する一軸力セン
サの基本構成を示す正断面図である。
【図2】固定子のコイル収納構造を示す図で、(a)は
平面図、(b)は側半断面図である。
【図3】図1とは異なる一軸力センサの基本構成を示す
正断面図である。
【図4】図3とは異なる一軸力センサの基本構成を示す
正断面図である。
【図5】図4とは異なる一軸力センサの基本構成を示す
正断面図である。
【図6】本発明の変位センサの実施形態を示す構造図で
ある。
【図7】同、図6とは別の実施形態を示す変位センサの
構造図である。
【図8】同、図7とは別の実施形態を示す変位センサの
構造図である。
【図9】同、図8とは別の実施形態を示す変位センサの
構造図である。
【図10】同、図9とは別の実施形態を示す変位センサ
の構造図である。
【図11】同、図10とは別の実施形態を示す変位セン
サの構造図である。
【図12】同、図11とは別の実施形態を示す変位セン
サの構造図である。
【図13】本発明に係る3軸加速度センサの基本構成を
示す半断面図である。
【図14】図13の一軸部分を示す断面図である。
【図15】本発明の変位センサの制御部の回路図であ
る。
【図16】同、制御部の各部の波形を示す図である。
【符号の説明】
1 可動子 20 、21 固定子 7 非磁性体 10 制御部 11 位相比較回路 12 パルス発生回路 13 駆動回路 14 計数回路 DL0 、DL1 駆動コイル SL0 、SL1 位置検出器(検出コイル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // G01B 7/00 G01B 7/00 R G01P 15/00 K (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/13 G01D 5/20 G01L 5/16 G01P 15/11 G01P 15/18 G01B 7/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体より成る可動子(1)と、 各々駆動コイル(DL0 、DL1 )とこれらに対応す
    る位置検出器(SL0、SL1 )とを備え、前記可動子
    (1)を中心に対向して配置された磁性体より成る一対
    の固定子(20 、21 )と、 前記位置検出器(SL0 、SL1 )の検知出力に基づ
    き、前記可動子(1)が前記固定子(20 、21 )の中
    間位置でバランスするように、前記可動子(1)と前記
    固定子(20 、21 )の間隔(d0 、d1 )に応じた電
    力にて前記駆動コイル(DL0 、DL1 )を駆動すると
    共に、各駆動コイル(DL0 、DL1 )の駆動電力より
    前記可動子(1)に加わる力(F)もしくは加速度
    (G)を算出する制御部(10)とで構成され、且つ、
    前記駆動コイル(DL0 、DL1 )の駆動が一定幅のパ
    ルス駆動であり、このパルス駆動信号の数より駆動電力
    を算出することを特徴とする変位センサ。
  2. 【請求項2】 前記固定子(20 、21 )が前記可動子
    (1)のX,Y,Zの3軸方向の各面に対向して一対以
    上設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の変位セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 磁性体より成る球形の可動子(1)と、 各々駆動コイル(DL0 、DL1 )とこれらに対応する
    位置検出器(SL0 、SL1 )とを備え、前記可動子
    (1)を中心にX,Y,Zの3軸方向にそれぞれ対向し
    て配置された磁性体より成る3対の固定子(20
    1 )と、 前記位置検出器(SL0 、SL1 )の検知出力に基づ
    き、前記可動子(1)が前記各固定子(20 、21 )の
    中間位置でバランスするように、前記可動子(1)と前
    記固定子(20 、21 )の間隔(d0 、d1 )に応じた
    電力にて前記駆動コイル(DL0 、DL1 )を駆動する
    と共に、各駆動コイル(DL0 、DL1 )の駆動電力よ
    り前記可動子(1)に加わる力(F)もしくは加速度
    (G)を算出する制御部(10)とで構成され、且つ、
    前記駆動コイル(DL0 、DL1 )の駆動が一定幅のパ
    ルス駆動であり、このパルス駆動信号の数より駆動電力
    を算出することを特徴とする変位センサ。
  4. 【請求項4】 隣接するX、Y、Z軸上の前記固定子
    (20 、21 )間に非磁性体(7)を介在して成ること
    を特徴とする請求項3に記載の変位センサ。
  5. 【請求項5】 前記制御部(10)は、比較用信号(C
    lock)を前記対の位置検出器(SL0 、SL1 )に
    それぞれ印加して対の固定子(20 、21 )と可動子
    (1)の間隔(d0 、d1 )のアンバランスを前記比較
    用信号(Clock)の位相差として検出する位相比較
    回路(11)と、 検出された位相差に応じて前記駆動コイル(DL0 、D
    1 )の何れかに一定幅の駆動パルス(P0、P1)を
    供給するパルス発生回路(12)と、 前記駆動パルス(P0、P1)にて各駆動コイル(DL
    0 、DL1 )を駆動する駆動回路(13)と、 前記駆動パルス(P0、P1)の数を計数する計数回路
    (14)と、 この計数回路(14)の計数値に基づいて前記可動子
    (1)に加わる力(F)もしくは加速度(G)を算出す
    る演算手段(20)とを備えて成ることを特徴とする請
    求項1から請求項4までの何れかに記載の変位センサ。
  6. 【請求項6】 前記演算手段(20)は、一軸における
    対の駆動コイル(DL0 、DL1 )に印可された駆動パ
    ルス(P0、P1)のカウント数をN1、N2、各々の
    力係数をK1、K2とした時、 前記可動子(1)に加わる力(F)を1軸当たりF=K
    1・N1−K2・N2で算出することを特徴とする請求
    項5に記載の変位センサ。
  7. 【請求項7】 前記演算手段(20)は、一軸における
    対の駆動コイル(DL0 、DL1 )に印加された駆動パ
    ルス(P0、P1)のカウント数をN1、N2、各々の
    加速度係数をK10、K20とした時、 前記可動子(1)に加わる加速度(G)を1軸当たりG
    =K10・N1−K20・N2で算出することを特徴と
    する請求項5に記載の変位センサ。
  8. 【請求項8】 前記制御部(10)は、温度センサを備
    え、その検知出力に基づいて前記演算手段(20)の算
    出処理を補正することを特徴する請求項6または請求項
    7の何れかに記載の変位センサ。
  9. 【請求項9】 前記位置検出器(SL0 、SL1 )はイ
    ンダクタンスの変化、または静電容量の変化を利用した
    変換器であることを特徴とする請求項5に記載の変位セ
    ンサ。
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