JP3041798B1

JP3041798B1 - 一足の靴下の展示方式

Info

Publication number: JP3041798B1
Application number: JP11184111A
Authority: JP
Inventors: 章鴇田
Original assignee: ブロンドール株式会社
Priority date: 1999-06-29
Filing date: 1999-06-29
Publication date: 2000-05-15
Anticipated expiration: 2019-06-29
Also published as: JP2001008803A

Abstract

【要約】【課題】靴下の厚みや質感が分かりやすく、靴下を実
際に履いた状態に近い状態で展示することができ、取外
しも容易な一足の靴下の展示方式の提供。【解決手段】一方の靴下１０ａには台紙３０が挿入さ
れ、他方の靴下１０ｂは折畳まれている。保持カバー２
０の本体部２２裏面に重ねられた台紙３０は、第１折曲
部３４で本体部２２裏面側に折曲げられた第１保持部２
４，２４と係合している。他方の靴下１０ｂは、第１折
曲部３４と第２折曲部３６の間に置かれる。保持カバー
２０の第２保持部２６，２６は、台紙３０を保持するよ
うに本体部２２の裏面側に折曲げられて、テープ等で止
められる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、靴下の展示方式の
技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】従来、靴下を販売等のため展示する場合
には、個々にハンガーで吊下げることが多い。このよう
な場合は、例えば、図５に示すように、一足の靴下１０
を２つ折りにしてハンガー５０に掛け、ハンガー５０に
掛けた部分を覆うように紙等からなるカバー６０で覆っ
た後、靴下１０とカバー６０とが一体となるように、糸
７０等で止めている。また、このような展示方法におい
ては、ハンガーに吊下げられた靴下の下端部が、金属製
の止め具（図示せず。）でまとめられていることが多
い。なお、上記のカバーとしては、靴下１０のハンガー
５０に掛けた部分を覆う形状ではなく、靴下１０に巻き
付けるように帯状に形成されたものもある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方式で
は、一足の靴下１０が折り畳まれ重ね合わせられている
ため、展示された状態では、実際の布の厚さや質感が分
かりにくい。特に、薄手の素材で形成された靴下の場
合、商品の特徴である薄さを強調しつつ展示することは
できなかった。また、薄手の素材からなる靴下は、履く
前と実際に履いた状態とで、色や柄が多少異なって見え
ることも多いが、上記のように、単に靴下を吊下げただ
けの方式では、展示状態において実際に履いた状態にお
ける色や柄を確認することはできなかった。

【０００４】また、上記のようにして展示された靴下１
０は、購入後に、まず、カバー６０と靴下１０、又は靴
下１０同士を止めている糸７０等を取り外さなければ、
商品である靴下１０を履くことができない。特に最近
は、糸７０等の替わりに、容易に切れないプラスチック
等からなる止め具で止めたものが多く、その取り外しが
面倒である。さらに、カバー６０と靴下１０、又は靴下
１０同士を止めている糸７０等が、商品である靴下１０
を貫通するため、靴下１０に傷が付くことが避けられな
いので、薄手の素材で形成された商品や高価な商品には
この方式は適用できない。また、販売者の立場からすれ
ば、カバー６０と靴下１０、又は靴下１０同士をいちい
ち糸７０等で止めなければならず、手間がかかる。

【０００５】さらに、プラスチック製のハンガー５０
や、必要に応じて金属製の止め具を用意しなくてはなら
ず、製造コストが嵩むと同時に、これらのハンガー５０
や止め具は、展示後には塵芥として廃棄するしかなく、
塵芥の増大という問題を招くばかりでなく、資源の無駄
にもなる。そして、廃棄の際には、プラスチック製のハ
ンガー５０、金属製の止め具、及び紙製のカバー６０を
それぞれ分別しなければならず面倒である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、本体部と、該
本体部の左右に延び、該本体部の裏面側に折曲げられる
各一対の第１保持部と第２保持部とを具えた保持カバー
と、薄板状で細長い台紙とからなる一足の靴下の展示方
式であって、前記台紙は前記一足の靴下の一方に挿入さ
れ、前記保持カバーの前記第１保持部は前記一方の靴下
に挿入された台紙を折曲げた第１折曲部と係合し、他方
の靴下は畳まれて前記一方の靴下に挿入された台紙の前
記第１折曲部と該第１折曲部から端部方向に離れた第２
折曲部との間にあり、前記保持カバーの前記第２保持部
が前記本体部の裏面側に折曲げられて前記一方の靴下に
挿入された台紙を保持することを特徴とする、一足の靴
下の展示方式によって、前記の課題を解決した。

【０００７】

【作用】本発明によれば、展示すべき靴下の一方に薄板
状で細長い台紙が挿入され、靴下が薄く引き伸ばされた
状態になるので、展示状態において、靴下の厚みや色、
柄等を容易に確認することができる。そして、本発明の
展示方式において、商品である靴下以外は全て紙製とす
ることにより、製造コストを低減させることができ、廃
棄の際には分別する必要もなくなる。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の展示方式を示
し、図１（ａ）は正面図、図１（ｂ）は裏面図である。
図１に示すように、この展示方式は、保持カバー２０と
台紙３０とによって実施される。この展示方式につい
て、図２乃至図４を用いて説明する。

【０００９】図２は、保持カバー、及び台紙の正面図で
ある。保持カバー２０は、本体部２２と、本体部２２の
左右に形成された一対の第１保持部２４，２４、及び一
対の第２保持部２６，２６を具えており、第１保持部２
４，２４、及び第２保持部２６，２６は、本体部２２の
裏面側にそれぞれ折曲げられるようになっている。図２
（ａ）中の点線は、第１保持部２４，２４及び第２保持
部２６，２６の折曲線である。本体部２２の上方には、
吊下孔２８ａ及び切込２８ｂが形成されており、吊下孔
２８ａで展示用の吊下棒（図示せず。）等に吊り下げて
展示される。また、多数の商品が吊り下げれた状態で、
欲しい商品が奥の方にあった場合には、手前の商品を取
り外さなくても、切込み２８ｂによって所望の商品を展
示用の吊下棒から取り外すことができる。なお、保持カ
バー２０、及び台紙３０は、紙製である。

【００１０】一方、台紙３０は、展示する靴下の長さと
ほぼ同じ長さで、薄板状で細長く、両端部が丸みを帯び
た形状であることが好ましく、２箇所の折曲部３４，３
６において内側に折曲げられるようになっている。

【００１１】図３は、本発明の展示方式の分解斜視図で
ある。本発明の展示方式を実施するには、まず、展示す
べき一足の靴下１０ａ，１０ｂのうち、一方１０ａに台
紙３０を挿入し、他方１０ｂは折畳んでおく。保持カバ
ー２０の本体部２２の裏面に一方の靴下１０ａに挿入し
たままの台紙３０を重ね、保持カバー２０の第１保持部
２４，２４を本体部２２の裏面側に折曲げて、一方の靴
下１０ａに挿入した後の台紙３０を、靴下とともに、第
１折曲部３４において内側に折曲げる。第１折曲部３４
は一対の第１保持部２４，２４と係合し、抜止めとな
る。図４は、上記の状態における本発明の展示方式の正
面図である。次に、折曲げた第１保持部２４，２４の上
で、一方の靴下１０ａに挿入した台紙３０を、靴下とと
もに、端部方向に離れた第２折曲部３６でさらに内側に
折曲げて三重の状態にし、保持カバー２０の第２保持部
２６，２６を本体部２２裏面側に折曲げて、折曲げ状態
の台紙３０を保持するように、粘着テープＴ等で止め
る。

【００１２】既に折畳んである他方の靴下１０ｂは、図
３の矢印Ａに示すように、台紙３０の折畳まれた先端３
０’の内側に収納するのが普通であるが、矢印Ｂに示す
ように、先端３０’の外側にできるポケット状の部分に
収納するようにしてもよい。いずれにせよ、折畳まれた
他方の靴下１０ｂは、第１折曲部３４と第２折曲部３６
との間に位置する。なお、他方の靴下１０ｂは、先端３
０’の内側に収納する方が落下、紛失の恐れがなくて好
ましい。

【００１３】本発明の展示方式では、台紙３０が第１折
曲部３４で折曲げられ、保持カバー２０の第１保持部２
４，２４と係合しているので（図４参照。）、台紙３０
が下方向に引張られたとしても、通常の展示状態におい
て台紙３０が保持カバー２０から外れることはない。ま
た、保持カバー２０の第２保持部２６，２６が、台紙３
０及び折畳んだ他方の靴下１０ｂを拘束するので、台紙
３０及び他方の靴下１０ｂが抜落ちることもない。

【００１４】保持カバー２０の本体部２２の表面には、
通常、商習慣に従って、商品名、商標、販売店名等の印
刷がなされる。

【００１５】以上に説明した本発明の展示方式によれ
ば、片方の靴下１０ａに台紙３０を挿入し、当該靴下を
薄く引き伸ばした状態で展示することができるので、商
品の特徴である薄さを強調して展示することができると
ともに、店頭において、靴下を履いた状態に近い状態
で、色、柄等を確認することができる。なお、台紙とし
て肌色のものを使用すると、実際に靴下を履いた状態に
より近い状態で商品を確認することができる。

【００１６】商品を購入した後は、保持カバー２０の第
２保持部２６，２６を止めているテープＴ等を剥がし、
一方の靴下１０ａを台紙３０から取外すだけで、すぐに
使用することができる。また、一方の靴下１０ａには台
紙３０が挿入されており、他方の靴下１０ｂは折畳まれ
ているだけであるから、靴下１０ａ，１０ｂを傷付ける
ことも全くない。なお、台紙３０は両端部を丸く形成し
て角部分をなくしておくと、靴下１０ａを取外す際に靴
下１０ａが台紙３０に引掛かって傷付くことがないので
好適である。さらに、プラスチック製のハンガーや金属
製の止め具を使用していないので、展示のためのコスト
が低減できるとともに、使用後の保持カバー２０や台紙
３０は全て可燃塵芥として処理することができる。

【００１７】

【発明の効果】本発明の展示方式によれば、薄板状の細
長い台紙を一方の靴下に挿入して展示することができる
ので、靴下の薄さを強調し、且つ、靴下を履いた状態に
近い状態で展示することができるという効果を奏する。

【００１８】また、本発明の展示方式によれば、部材点
数が少ないので、コストを低減することができる。ま
た、商品に傷を付けることがなく、購入後の商品の取外
しも容易である。さらに、取外した後の保持カバーや台
紙は、全て可燃塵芥として処理することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の展示方式を示し、図１（ａ）は正面
図、図１（ｂ）は裏面図。

【図２】図１の展示方式を構成する保持カバーと台紙
の正面図。

【図３】図１の分解斜視図。

【図４】本発明の展示方式を実施する途中の過程を示
す正面図。

【図５】従来の展示方式による靴下の吊下げ状態の斜
視図。

【符号の説明】

１０ａ，１０ｂ：靴下２０：保持カバー２２：本体部２４：第１保持部２６：第２保持部３０：台紙３４：第１折曲部３６：第２折曲部

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】本体部と、該本体部の左右に延び、該本
体部の裏面側に折曲げられる各一対の第１保持部と第２
保持部とを具えた保持カバーと、薄板状で細長い台紙と
からなる一足の靴下の展示方式であって、前記台紙は前記一足の靴下の一方に挿入され、前記保持カバーの前記第１保持部は前記一方の靴下に挿
入された台紙を折曲げた第１折曲部と係合し、他方の靴下は畳まれて前記一方の靴下に挿入された台紙
の前記第１折曲部と該第１折曲部から端部方向に離れた
第２折曲部との間にあり、前記保持カバーの前記第２保持部が前記本体部の裏面側
に折曲げられて前記一方の靴下に挿入された台紙を保持
することを特徴とする、一足の靴下の展示方式。
【請求項２】前記保持カバーに吊下孔と切込が形成さ
れている、請求項１の一足の靴下の展示方式。
【請求項３】前記保持カバー及び前記台紙が紙製であ
る、請求項１又は２の一足の靴下の展示方式。
【請求項４】前記台紙の色が肌色である、請求項１か
ら３のいずれかの靴下の展示方式。