JP3041528U

JP3041528U - 教材玩具

Info

Publication number: JP3041528U
Application number: JP1997001796U
Authority: JP
Inventors: 進久保
Original assignee: 進久保
Priority date: 1997-03-17
Filing date: 1997-03-17
Publication date: 1997-09-22
Anticipated expiration: 2003-03-17

Abstract

(57)【要約】【課題】児童の教材として利用でき、児童が振り廻し
て人体に触れても負傷しないようにする。【解決手段】ハンドル部２Ｂを有する偏平な玩具本体
２に、その一面又は両面に１乃至複数個の揺動打撃片３
を枢軸４を介して揺動自在に枢着してなる教材玩具１で
あって、玩具本体２の外周に丸みをつけて滑らかな形状
にし、玩具本体２及び揺動打撃片３を素材のままの無垢
とし、児童たちが絵画や文字等を任意に書けるようにす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、幼児、児童の教材とすることができる玩具（又は打楽器）に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、郷土玩具の一つで「鳴子」と称するものがある（例えば、意匠登録第５８９０６６号参照）。即ち、鳴子は、羽子板（羽子をつく柄のついた長方形の板）状を呈する偏平な鳴子本体の両面に、夫々三本の打撃片の基端を枢軸を介して揺動可能に取付けたものである。そして、鳴子全体に、塗料により彩色が施され、鳴子本体はもとより前記打撃片等の全ての輪郭が角ばっている。

【０００３】この鳴子は、柄の部分を手で持って振ることにより、打撃片が揺動して鳴子本体に打撃片の先端が当たるときに発する音を楽しむものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来の鳴子は、全体が角ばっているため、幼稚園などで幼児が振り廻して遊んでいるとき、手や顔に軽く触れただけで切傷を負う恐れがある。また、前記鳴子は、製作者が着色した殆んど同じ配色であり、個性的なものはなく、ただ単に振って音を出して楽しむか或いは音楽に合わせて振るかである。

【０００５】本考案は、上述のような実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、手や顔に触れても傷がつき難く、幼児等に自分で彩色したり絵・文字等を書いたりさせ、教材としても使用でき、しかも個性的なものとしうる教材玩具を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本考案は、ハンドル部を有する偏平な玩具本体に、その一面又は両面に１乃至複数個の揺動打撃片を揺動自在に枢着してなる教材玩具であって、前記玩具本体の外周に丸みをつけて滑らかな形状にし、玩具本体及び／又は揺動打撃片を素材のままの無垢としたことを特徴としている（請求項１）。

【０００７】この場合、幼児たちに、玩具本体へ自分の好みの色を塗らせたり、絵や字を書かせることにより、教材として活用でき、幼児たちの独創性を養ったりひき出してやることができ、自分で着色等をした玩具に愛着心を高めさせかつ記念に残しておくこともできる。また、前記玩具本体の輪郭を、熊やパンダ、犬などの動物、人形或いは、花や野菜、果物等の植物を形どったものとし、幼児たちの興味をそそることができる（請求項２，３）。

【０００８】さらに、前記揺動打撃片の人が触れる部分に丸みをつけ、人にやさしい形状とすることにより、幼児たちが負傷するのを防止できる（請求項４）。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づき説明する。図１〜図３は、本考案の第一実施形態を示し、教材玩具１は、木又は／及び竹製で、杓子状の偏平な玩具本体２と、直方体形の３本の揺動打撃片３と、該打撃片３の基端部を枢着する針金（例えばピアノ線）からなる枢軸４と、左右一対の軸固定部材５とにより構成されている。

【００１０】そして、前記玩具本体２の先端部２Ａ、即ちハンドル部２Ｂの反対側には、その両面の略対称位置に、前記打撃片３が枢軸４及び軸固定部材５を介して、所定の角度範囲で揺動自在に取付けられており、玩具本体２の両面に各揺動打撃片３の先端部が当って音を発するようになっている。前記玩具本体２、揺動打撃片３及び軸固定部材５は、外周部特に人の触れる部分が丸みをつけられて滑らかな形状とされ（図３参照）、幼児等が前記玩具１に接触、特に幼児が振り廻して人体に触れたときに、人体に切傷等を負うことがないようにしてある。

【００１１】また、玩具本体２、揺動打撃片３及び軸固定部材５は、素材のままの無垢とされ、任意に彩色ができる状態に仕上げられている。前記打撃片３は、その基端部の端面３Ａが、玩具本体２の板面に対して所要の角度（例えば５０度前後）に傾斜せられ、板面から離れる方向に揺動したときのストッパー面即ち揺動規制面となっており、玩具本体２の板面に当接したときに、音を発するようになっている。

【００１２】そして、前記軸固定部材５，５の左側部材には左端側に貫通しない軸孔６が設けられ、右側部材には左右方向に貫通する軸孔７が設けられ、枢軸４を打撃片３及び前記軸孔６，７に挿通した後、軸孔７の外端から該軸案７内に接着剤を注入して、軸孔６，７から枢軸４が自然に抜け出さないようにしてある。上記第一実施形態によれば、玩具本体２、打撃片３及び軸固定部材５に、丸みをつけて人にやさしい形状になっているので、幼児等がはしゃいで振り廻し、人体に触れても、玩具本体２外周により人が負傷することがなく、安心である。

【００１３】また、本考案の第一実施形態によれば、玩具本体２が素材のままの無垢の状態であるから、任意の色に着色し、或いは絵画や模様、文字等を任意に書いて、個性豊かな教材玩具１に仕立て上げることができ、幼児の興味をあおり、楽器即カスタネットやタンブラーの代用品として利用することができる。さらに、教材玩具１に彩色等を施したものを、幼児の作品として展示し、或いは使用した後は、家庭に持ち帰らせて作品として保管しておき、記念品とすることができる。

【００１４】図４は、本考案の第二の実施形態を示し、第一実施形態と異なるところは、玩具本体２の正面視形状が、ひょうたんを倒立させた形とされている点で、ひょうたんの細頸部がハンドル部２Ｂとされ、幼児が持ち易くなっており、第一実施形態と同じ作用効果を期待することができる。したがって、図１と同符号を付し、詳細説明を省略する。

【００１５】図５は、本考案の第三の実施形態を示し、第一実施形態と異なるところは、正面視形状が、チューリップの花を象った形とされ、揺動打撃片３の数が夫々２本とされると共に、軸固定部材５の正面視半円形とされている点であり、第一実施形態と同じ作用効果を奏する。したがって、図１と同符号を付し、詳細説明を省略する。

【００１６】本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、玩具本体２の正面視形状を人形他熊、犬、猫、パンダなどの動物や、花、野菜、果物などの植物を形どったものとすることができ、揺動打撃片３は、数の増減はもとより断面形状を円、だ円、多角形などとすることができ、任意に設計変更することができる。

【００１７】さらに、玩具本体２を竹製とし、揺動打撃片３を木製とすることもでき、教材玩具１の素材は、幼児たちが、筆記具、着色材例えば絵具・ペイントなどで、模様、絵、文字などを書くことができるもので、かつ玩具或いは楽器として使用可能なものであればよく、したがって、プラスチック製とすることもできる。また、揺動打撃片３は、玩具本体２の片面のみに設けることができる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、上述のように、ハンドル部を有する偏平な玩具本体に、その一面又は両面に１乃至複数個の揺動打撃片を揺動自在に枢着してなる教材玩具であって、前記玩具本体の外周に丸みをつけて滑らかな形状にし、玩具本体及び／又は揺動打撃片を素材のままの無垢としたことを特徴とするものであるから、幼児たちが模様、絵画或いは文字などを、任意に書くことができ、園児や学童などの教材として、また、玩具或いは楽器としても使用でき、個性的な玩具とすることができるうえ、児童の作品として展示し、また記念品として保存するのに最適である。（請求項１）。また、教材玩具を児童たちが振り廻して遊んでいるとき、玩具が人体に触れることがあっても、切り傷等を負うことがなく、安心して遊ばせることができる。

【００１９】そして、前記玩具本体の正面視形状（輪郭）を、犬、猫、パンダ、熊などの動物、人形、花、野菜、果物などの植物を形どったものとし、児童たちの興味をおこさせることができる（請求項２，３）。さらに、前記揺動打撃片の人が触れる部分に丸みをつけ、人にやさしい形状とすることができ、児童が玩具を振り廻して人体に接触することがあっても、負傷するのを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一の実施形態を示す正面図である。

【図２】図１の右側面図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】本考案の第二の実施形態を示す正面図である。

【図５】本考案の第三の実施形態を示す正面図である。

【符号の説明】

１教材玩具２玩具本体２Ｂハンドル部３揺動打撃片４枢軸

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ハンドル部を有する偏平な玩具本体に、
その一面又は両面に１乃至複数個の揺動打撃片を揺動自
在に枢着してなる教材玩具であって、前記玩具本体の外周に丸みをつけて滑らかな形状にし、
玩具本体及び／又は揺動打撃片を素材のままの無垢とし
たことを特徴とする教材玩具。
【請求項２】前記玩具本体の輪郭が、熊や、パンダ、
犬などの動物或いは人形を形どったものであることを特
徴とする請求項１に記載の教材玩具。
【請求項３】前記玩具本体の輪郭が、花、野菜、果物
等の植物を形どったものであることを特徴とする請求項
１に記載の教材玩具。
【請求項４】前記揺動打撃片の人が触れる部分に丸み
をつけ、人にやさしい形状としたことを特徴とする請求
項１，２又は３に記載の教材玩具。