JP3040650B2 - 電解研磨装置 - Google Patents
電解研磨装置Info
- Publication number
- JP3040650B2 JP3040650B2 JP6012174A JP1217494A JP3040650B2 JP 3040650 B2 JP3040650 B2 JP 3040650B2 JP 6012174 A JP6012174 A JP 6012174A JP 1217494 A JP1217494 A JP 1217494A JP 3040650 B2 JP3040650 B2 JP 3040650B2
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- Japan
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- chamber
- polishing
- electrolytic
- blade groove
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービンロータの翼溝
の研磨を行う際に使用される電解研磨装置に関する。
の研磨を行う際に使用される電解研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タービンロータの翼溝の従来の研磨方法
としては、図4に示すように人手により砥石を回転グラ
インダー19等で回転させて表面スケールを除去後、徐
々に砥石の目を小さくし、最後にバフ仕上げを行うのが
一般的である。
としては、図4に示すように人手により砥石を回転グラ
インダー19等で回転させて表面スケールを除去後、徐
々に砥石の目を小さくし、最後にバフ仕上げを行うのが
一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】タービンロータの点検
検査では、ロータ翼溝の金属組織レプリカの採取を行っ
ている。このため、表面スケールを除去した後の研磨が
必要となり、従来の技術の項で述べたように人手によっ
て研磨作業を行っている。しかし、翼溝間は狭く複雑な
形状であるため監視しずらく、また、無用に削り過ぎ無
いためにも、この作業に熟練した作業者を必要としてい
るのが実情である。
検査では、ロータ翼溝の金属組織レプリカの採取を行っ
ている。このため、表面スケールを除去した後の研磨が
必要となり、従来の技術の項で述べたように人手によっ
て研磨作業を行っている。しかし、翼溝間は狭く複雑な
形状であるため監視しずらく、また、無用に削り過ぎ無
いためにも、この作業に熟練した作業者を必要としてい
るのが実情である。
【0004】そこで、本発明は、この様な実情を顧みて
なされたもので、翼溝間は狭く複雑な形状でも金属組織
レプリカの採取のための研磨を容易に実施できる電解研
磨装置を提供することを目的とする。
なされたもので、翼溝間は狭く複雑な形状でも金属組織
レプリカの採取のための研磨を容易に実施できる電解研
磨装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するためになされたもので、タービンロータ翼溝に
挿入できるホルダーと、このホルダーの内部に収納さ
れ、タービンロータ翼溝面に向かう方向にスイングする
ようにピンで連結され、電解液が循環できる管路とその
管路内の電解液に通電する電極とを備えたチャンバー
と、前記チャンバーをスイングさせて前記タービンロー
タ翼溝に押し付ける押圧手段と、前記チャンバーに埋め
込み前記管路と繋がり対象部に接するシールとを具備し
てなる研磨ヘッドと、この研磨ヘッドへ電解液を循環さ
せる電解液循環ユニットと、前記電極に通電させる電源
とで構成したことを特徴とする電解研磨装置である。
解決するためになされたもので、タービンロータ翼溝に
挿入できるホルダーと、このホルダーの内部に収納さ
れ、タービンロータ翼溝面に向かう方向にスイングする
ようにピンで連結され、電解液が循環できる管路とその
管路内の電解液に通電する電極とを備えたチャンバー
と、前記チャンバーをスイングさせて前記タービンロー
タ翼溝に押し付ける押圧手段と、前記チャンバーに埋め
込み前記管路と繋がり対象部に接するシールとを具備し
てなる研磨ヘッドと、この研磨ヘッドへ電解液を循環さ
せる電解液循環ユニットと、前記電極に通電させる電源
とで構成したことを特徴とする電解研磨装置である。
【0006】
【作用】前述した手段によれば、研磨ヘッドのホルダー
を翼溝に挿入し、押圧手段によってチャンバーをタービ
ンロータ翼溝に押し付けて固定することにより、チャン
バーに設けたシールが翼溝に密着するので、チャンバー
内の管路からの電解液は外へ漏れることなく研磨対象部
に接触できる。
を翼溝に挿入し、押圧手段によってチャンバーをタービ
ンロータ翼溝に押し付けて固定することにより、チャン
バーに設けたシールが翼溝に密着するので、チャンバー
内の管路からの電解液は外へ漏れることなく研磨対象部
に接触できる。
【0007】この電解液は、研磨ヘッド外に設けた電解
液循環ユニットの作動によって循環し、上述したシール
を経て研磨対象部に達する。また、管路内の電極には、
これも研磨ヘッド外に設けた電源から通電がなされる。
こうして電解液に通電すると、公知の電解加工の原理に
より電解研磨を行うことが可能となる。
液循環ユニットの作動によって循環し、上述したシール
を経て研磨対象部に達する。また、管路内の電極には、
これも研磨ヘッド外に設けた電源から通電がなされる。
こうして電解液に通電すると、公知の電解加工の原理に
より電解研磨を行うことが可能となる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施例における電解研
磨装置の全体構成図である。図に示すように、タービン
ロータ1aのロータ翼溝1bは、クリスマスツリーの様
な複雑な形状であるが、この谷の部分をロータ翼溝1b
に挿入した研磨ヘッド2による電解加工によって表面の
研磨を行う。
磨装置の全体構成図である。図に示すように、タービン
ロータ1aのロータ翼溝1bは、クリスマスツリーの様
な複雑な形状であるが、この谷の部分をロータ翼溝1b
に挿入した研磨ヘッド2による電解加工によって表面の
研磨を行う。
【0010】続いて研磨ヘッド2の構成を図2の正面図
及び図3の横断面図によって説明する。研磨ヘッド2
は、狭く複雑な形状のロータ翼溝1bに合わせて小型で
薄く、かつ、翼溝1bの凹凸に合わせた形状のホルダー
3と、耐腐食性の良い四フッ化エチレンの重合体である
テフロン(登録商標)製のチャンバー4とで構成されて
いる。チャンバー4はホルダー3の内部へ収納されてお
り、その上部は2本のピン5で連結されている。また、
ホルダー3には抑圧手段としてネジ式のノブ6を設けて
あり、このノブ6を押すことで、チャンバー4は前述の
ピン5を支点として前方ヘスイングして広がる。このよ
うな機構を有するホルダー3は、チャンバー4を収納し
た状態でロータ翼溝1bへ横から挿入することができ
る。挿入後ノブ6によってホルダー3とチャンバー4は
広がり、チャンバー4が反力で前方に押されると、チャ
ンバー4中心にうめ込まれたテフロン(登録商標)ゴム
製のシール7は、ロータ翼溝1bの研磨対象部に密着す
る。このシール7中心には研磨口8が開けてあり、この
研磨口8はチャンバー4内部の電解液が循環する管路9
と繋がっているので、この研磨口8が接している対象部
が電解研磨される範囲と成る。チャンバー4の内部には
電解液に通電する電極10が電極ホルダ11中心を貫通
し、液漏れ防止のシールブッシュ12とブッシュ13を
介して管路9内に達している。なお、電極10の材質の
耐腐食性を考慮した白金製である。また、管路9はチャ
ンバー4内を電解液が循環できるようにU字に加工さ
れ、その両端部には継手14を介して液循環ホース15
を接続している。
及び図3の横断面図によって説明する。研磨ヘッド2
は、狭く複雑な形状のロータ翼溝1bに合わせて小型で
薄く、かつ、翼溝1bの凹凸に合わせた形状のホルダー
3と、耐腐食性の良い四フッ化エチレンの重合体である
テフロン(登録商標)製のチャンバー4とで構成されて
いる。チャンバー4はホルダー3の内部へ収納されてお
り、その上部は2本のピン5で連結されている。また、
ホルダー3には抑圧手段としてネジ式のノブ6を設けて
あり、このノブ6を押すことで、チャンバー4は前述の
ピン5を支点として前方ヘスイングして広がる。このよ
うな機構を有するホルダー3は、チャンバー4を収納し
た状態でロータ翼溝1bへ横から挿入することができ
る。挿入後ノブ6によってホルダー3とチャンバー4は
広がり、チャンバー4が反力で前方に押されると、チャ
ンバー4中心にうめ込まれたテフロン(登録商標)ゴム
製のシール7は、ロータ翼溝1bの研磨対象部に密着す
る。このシール7中心には研磨口8が開けてあり、この
研磨口8はチャンバー4内部の電解液が循環する管路9
と繋がっているので、この研磨口8が接している対象部
が電解研磨される範囲と成る。チャンバー4の内部には
電解液に通電する電極10が電極ホルダ11中心を貫通
し、液漏れ防止のシールブッシュ12とブッシュ13を
介して管路9内に達している。なお、電極10の材質の
耐腐食性を考慮した白金製である。また、管路9はチャ
ンバー4内を電解液が循環できるようにU字に加工さ
れ、その両端部には継手14を介して液循環ホース15
を接続している。
【0011】この液循環ホース15の反対端部には電解
液循環ユニット16が接続されてループ状となり、この
内部の循環ポンプの作動によって電解液は研磨ヘッド2
へ供給される。また、前述した電極10には電解液に通
電するため電源ケーブル17が接続され、電源18から
その整流した電力を供給する。このような構成の電解研
磨装置により、ロータ翼溝1bの電解研磨を可能にする
と共に、装置を可搬可能なものに小型化することができ
る。
液循環ユニット16が接続されてループ状となり、この
内部の循環ポンプの作動によって電解液は研磨ヘッド2
へ供給される。また、前述した電極10には電解液に通
電するため電源ケーブル17が接続され、電源18から
その整流した電力を供給する。このような構成の電解研
磨装置により、ロータ翼溝1bの電解研磨を可能にする
と共に、装置を可搬可能なものに小型化することができ
る。
【0012】
【発明の効果】前述した本発明の電解研磨装置によれ
ば、従来熟練の作業者を必要としているロータ翼溝の表
面研磨作業をだれでも実施できるようになり、工数低減
と、検査の信頼性向上を可能にする。
ば、従来熟練の作業者を必要としているロータ翼溝の表
面研磨作業をだれでも実施できるようになり、工数低減
と、検査の信頼性向上を可能にする。
【0013】また、電解研磨装置を可搬可能な大きさま
で小型化することも可能となる。
で小型化することも可能となる。
【図1】本発明の一実施例に係る電解研磨装置の全体構
成図である。
成図である。
【図2】図1の研磨ヘッドを示す正面図である。
【図3】図1の研磨ヘッドを示す横断面図である。
【図4】従来の研磨作業方法を示す状況図である。
1a タービンロータ 1b ロータ翼溝 2 研磨ヘッド 3 ホルダー 4 チャンバー 5 ピン 6 ノブ(押圧手段) 7 シール 8 研磨口 9 管路 10 電極 15 液循環ホース 16 電解液循環ユニット 17 電源ケーブル 18 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−195235(JP,A) 特開 平4−336948(JP,A) 実開 昭63−120761(JP,U) 実開 昭64−4555(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 3/00 - 3/10 B23H 9/10 C25F 3/16
Claims (1)
- 【請求項1】 タービンロータ翼溝に挿入できるホルダ
ーと、このホルダーの内部に収納され、タービンロータ
翼溝面に向かう方向にスイングするようにピンで連結さ
れ、電解液が循環できる管路とその管路内の電解液に通
電する電極とを備えたチャンバーと、前記チャンバーを
スイングさせて前記タービンロータ翼溝に押し付ける押
圧手段と、前記チャンバーに埋め込み前記管路と繋がり
対象部に接するシールとを具備してなる研磨ヘッドと、 この研磨ヘッドへ電解液を循環させる電解液循環ユニッ
トと、 前記電極に通電させる電源とで構成したことを特徴とす
る電解研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6012174A JP3040650B2 (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | 電解研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6012174A JP3040650B2 (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | 電解研磨装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07204935A JPH07204935A (ja) | 1995-08-08 |
JP3040650B2 true JP3040650B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=11798070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6012174A Expired - Fee Related JP3040650B2 (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | 電解研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3040650B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6905309B2 (en) * | 2003-08-28 | 2005-06-14 | General Electric Company | Methods and apparatus for reducing vibrations induced to compressor airfoils |
US20050274625A1 (en) | 2004-06-14 | 2005-12-15 | Frederick Joslin | Apparatus and method for white layer and recast removal |
US7741576B2 (en) * | 2007-05-11 | 2010-06-22 | General Electric Company | Apparatus and method for hybrid machining a workpiece |
US8906221B2 (en) | 2012-08-06 | 2014-12-09 | General Electric Company | Electrochemical grinding tool and method |
US9162301B2 (en) | 2012-08-06 | 2015-10-20 | General Electric Company | Electrochemical machining tools and methods |
US9623492B2 (en) | 2015-03-27 | 2017-04-18 | General Electric Company | Milling tool for portion of slot in rotor |
US9827628B2 (en) * | 2015-03-27 | 2017-11-28 | General Electric Company | Fixture for electro-chemical machining electrode |
US9943920B2 (en) * | 2015-03-27 | 2018-04-17 | General Electric Company | Method for electro-chemical machining turbine wheel in-situ |
DE102015222529A1 (de) * | 2015-11-16 | 2017-05-18 | Siemens Aktiengesellschaft | Fräseinrichtung sowie Verfahren zur Durchführung einer Fräsbearbeitung innerhalb einer Nut |
-
1994
- 1994-01-10 JP JP6012174A patent/JP3040650B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07204935A (ja) | 1995-08-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000201 |
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