JP3040637U - 安全ベルトに装着される子供用の補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全ベルト着用者の体型によって、肩ベルト
の位置を調整して、着用者の肩の上を通るようにするこ
とによって、伸長が小さい子供も安定に安全ベルトを着
用することができるようにする、安全ベルトに装着され
る子供用の補助具に関する。 【解決手段】 安全ベルトの腰ベルトに、取り外しがで
きるように固定される固定部と、安全ベルトの腰ベルト
にかけるための輪が備えられた輪部と、前記固定部と輪
部とを連結するバンドと、前記のバンドに装着されてバ
ンドが離脱しないようにすると同時に、長さの調節がで
きるように支持するストッパーとを備えて、安全ベルト
の肩ベルトを腰ベルト側に引っ張って、肩ベルトが着用
者の肩の上を通るようにすることを特徴とする、安全ベ
ルトに装着される子供用の補助具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動車の安全ベルトに関するもので、特に安全ベルト着用者の体型 によって、肩ベルトの位置を調整して、着用者の肩の上を通るようにすることに よって、伸長が小さい子供も安定に安全ベルトを着用することができるようにす る、安全ベルトに装着される子供用の補助具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般的な自動車の安全ベルトは、大人の身体条件による大きさに製作されてお り、乗客の腰を巻いて支持する腰ベルトと、乗客の肩の上に通る肩ベルト等から 構成されている。このような自動車の安全ベルトは、座席に座った乗客の腰部分 と肩部分とを支持して、車両の急停車や衝突等のような事故時に、乗客が座席か ら飛び出さないようにすることによって、乗客を安全に保護する役割をする。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記のような一般的な自動車の安全ベルトにおいては、その大きさが 大人の身体条件を基準として製作されているので、子供の着用には適切でなかっ た。すなわち、通常の安全ベルトは、その肩ベルトが搭乗者の肩部分を通るよう に構成されているが、伸長が小さい子供の場合は、肩ベルトが子供の頭部を通る ようになっていて、着用時に肩ベルトを子供の後頭部側に通るようにしなければ ならないので不便であった。また、前記のような不便さのため、子供の場合安全 ベルトを着用させないことによって、事故時に大きい負傷を招来する問題も発生 された。

【０００４】 本考案は、前記のような事項を勘案して案出したもので、子供が後座席の安全 ベルトを着用する時に、肩ベルトを腰ベルト側に引っ張って、肩ベルトが子供の 肩の上を通るようにすることによって、子供が安定に安全ベルトを着用すること ができるようにする、安全ベルトに装着される子供用の補助具を提供するにその 目的がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記のような目的を達成するための、本考案による安全ベルトに装着される子 供用の補助具は、安全ベルトの腰ベルトに取り外しができるように固定される固 定部と、安全ベルトの腰ベルトにかけるための輪が備えられた輪部と、前記固定 部と輪部とを連結するバンドと、前記のバンドに装着されてバンドが離脱しない ようにすると同時に、長さの調節が可能になるように支持するストッパーとを備 えることを特徴とする。

【０００６】 前記のような、本考案による安全ベルトに装着される子供用の補助具は、子供 に安全ベルトを着用させる時、補助具の固定部を安全ベルトの腰ベルトに装着す ると同時に輪部を肩ベルトにかけると、肩ベルトが腰ベルト側に引っ張られなが ら、着用者の肩の上を通るようになる。従って、伸長が小さい子供の場合も、安 全ベルトの肩ベルトが子供の肩の上を正確に通って、安定に着用することができ る。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面を参照して、本考案の好ましい実施例に対して説明する。

【０００８】 添付の図１は、本考案の一実施例に対する全体の斜視図で、図２は該実施例の 輪部を示した一部の斜視図で、図３は該実施例の固定部の詳細構造を示した断面 図で、図４は該実施例の輪部の詳細構造を示した断面図である。また添付の図５ は、本考案の使用状態図である。

【０００９】 図面において、参照符号１は安全ベルトであって、これは腰ベルト１ａ、肩ベ ルト１ｂを有している。

【００１０】 また符号２は、前記の安全ベルト１の腰ベルト１ａに取り外しができるように 固定される固定部であって、この固定部２はボディー３の上部に長孔４が形成さ れており、側面には側面支持台５が形成されている。前記側面支持台５の一側の 中心部にはヒンジ孔６が形成されており、他側の中心部には凹溝７が形成されて おり、このヒンジ孔６と凹溝７との間には突部８が形成された押し板９が設置さ れている。ここにおいて、前記押し板９は、その両側に形成されたヒンジ１０が 側面支持台５のヒンジ孔６と凹溝７に挿入されることによって、回動及び取り外 しが可能な状態に設置されている。従って、固定部２のボディー３から押し板９ を脱去した状態に安全ベルト１の腰ベルトに挟んだ後で押し板９で固定すること ができ、逆順にして脱去させることができる。

【００１１】 一方、符号１１は安全ベルト１の肩ベルト１ｂにかけて固定するための輪部で あって、この輪部１１の下部には長孔１２が形成されており、上部には輪１３が 形成されて肩ベルトにかけることができるようになっており、裏側には蓋１４が 装着されている。

【００１２】 前記のようになった固定部２の長孔４と輪部１１の長孔１２との間にはバンド １５が連結、設置されているが、このバンド１５はその一端が固定部２の長孔４ に一体に結合されており、他端は輪部１１の長孔１２を通じて、その長さを調節 することができるように連結されており、このように連結されたバンド１５の上 部側にはストッパー１６が装着されて、バンド１５が離脱されないようになって いる。

【００１３】 このように構成される、本考案による安全ベルトに装着される子供用の補助具 は、伸長が小さい子供が安全ベルトを着用する場合、安全ベルトの肩ベルトを腰 ベルト側に引っ張って、肩ベルトが着用者の肩部を通るようにするが、固定部２ の押し板９をボディー３の側面支持台５から分離させた後、ボディー３を腰ベル トに位置させ、押し板９を装着して内側に回転させると、押し板９の突部８が腰 ベルトをボディー側に押しながら固定するようになる。

【００１４】 その後、輪部１１に備えられている輪１３を安全ベルトの肩ベルトにかけて、 バンド１５の長さを調節すると、固定部２と輪部１１との間隔が小さくなって肩 ベルトが腰ベルト側に引っ張られて、伸長が小さい子供の場合も、安全ベルトの 肩ベルトが頭部を通らなく、肩部を通るように着用することができる。

【００１５】 この時、安全ベルトの着用者の身体条件によって、３才から１４才までバンド の長さを調節しながら使用することができる。

【００１６】

【考案の効果】

このように本考案は、安全ベルトの着用時に、安全ベルトの着用者の体型によ って肩ベルトの位置を調整して着用することができるので、伸長が小さい子供も 安定に安全ベルトを着用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に対する全体の斜視図。

【図２】該実施例の輪部を示した一部の斜視図。

【図３】該実施例の固定部の詳細構造を示した断面図。

【図４】該実施例の輪部の詳細構造を示した断面図。

【図５】本考案の使用状態図。

【符号の説明】

１： 安全ベルト ２： 固定部 ３： ボディー ４： 長孔 ５： 側面支持台 ６： ヒンジ孔 ７： 凹溝 ８： 突部 ９： 押し板 １０： ヒンジ １１： 輪部 １２： 長孔 １３： 輪 １４： 蓋 １５： バンド １６： ストッパー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 安全ベルトの腰ベルトに取り外しができ
   るように固定される固定部と、安全ベルトの腰ベルトに
   かけるための輪が備えられた輪部と、前記の固定部と輪
   部とを連結するバンドと、前記のバンドに装着されてバ
   ンドが離脱しないようにすると同時に、長さの調節がで
   きるように支持するストッパーを備えて、安全ベルトの
   肩ベルトを腰ベルト側に引っ張って、肩ベルトが着用者
   の肩の上を通るようにすることを特徴とする、安全ベル
   トに装着される子供用の補助具。
2. 【請求項２】 前記固定部は、ボディーの上部にバンド
   を固定するための長孔が形成され、側面にはヒンジ孔と
   凹溝を有する側面支持台が形成され、前記の側面支持台
   のヒンジ孔と凹溝とに突部が備えられた、押し板が回動
   及び取り外しができるように設置されたことを特徴とす
   る、請求項１記載の前記安全ベルトに装着される子供用
   の補助具。