JP3039855U - 自動車の窓の日除け用不定形扇のベース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】自動車の窓の日除け用不定形扇において扇が開
き終ってから起る逆戻りを防止し、一部分のスラットを
開閉する時連鎖的な落下を防ぐ。 【解決手段】日除け用不定形扇を取り付ける要の位置を
中心にその周辺を扇の開く角度に合わせ扇を挟むように
カバーして箱状に形成されるベース５と、扇の奥の親骨
１の末の方の引っ掛け装置を受けるベース７よりなり、
天井またはダッシュボードに垂直に突き刺さったＬ型の
棒と連結して取り付けられ、扇が開き終ってから起きる
逆戻りを防止する板ばね式ストッパーと、信号を見上げ
るため一部分のスラットを開閉するときに起こりやすい
全体のスラットの連鎖的な落下を防ぐためのストッパー
をベースの箱の内部に装備する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ベースに安全性を含む多様な機能を付与することで、日除け装置と しての性能を高め、在来の中途半端で不完全なサンバイザーとの比較で圧倒的優 位に立つことによって、前面の窓の上部の日除けとしてこれまで世界中の自動車 に使用されて来たサンバイザーに取って替わることが可能となり、更に進んで前 面の窓の下部や側面の窓への使用を促進し、フル装備を果すことによって良好な 視界を確保しながら太陽光をほぼ完全に防御し前部座席を快適な空間に変えるこ とができる。

【０００２】

【従来の技術】

特許出願中の「自動車の不定形窓用日除け装置」（受付番号：２９６２２４０ ０７２４・出願番号：特願平８−３４２３４０）におけるベースは、日除け用不 定形扇を取り付けるベースとして一応の基本的性能を備えているが、ＰＬ法対策 としての安全性をはじめ簡便性やスマートさの追求にまで配慮したものではなか った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

１．扇を開いた時の表の親骨の終点に受け止め装置を設けず、簡便でスマートな 日除け装置にする。 ２．扇を開いた後、交叉点等で信号を見上げるのに前面の窓の上部の扇の奥の親 骨を含む一部分のスラットを適宜に開閉しようとするときに起こる恐れのある扇 全体のスラットの連鎖的な落下を封じてＰＬ法対策に万全を期す。 ３．前面の窓の上部・下部の扇をベースラインを軸に手前に向けて回転させ、ま た、左右に向きを変えることで、太陽光を防御しながら良好な視界を確保し、ま た、各扇の重なり合いを調整できるようにする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 １．箱の手前の部分の内側に板ばねで親骨を押えるストッパー装置を設ける。 ２．適宜に開閉される奥の親骨を含む一部分のスラットの元の端で三角形に持ち 出した部分を受け止める一定の角度の出っ張りを、箱の天井に設けて構造的に動 きが完全に止まるようにする。 ３．窓際の天井またはダッシュボードに垂直に突き刺さったＬ型の棒とベースを 連結することで回転する機能と左右に向きを変える機能を与える。

【０００５】

【実施例】

箱の手前の部分の内側で、親骨を押える板ばねをストッパーとして装備すると き、板ばねで押えられる表の親骨の表側に緩やかな凸部を設け、箱の内側の壁面 に同じ形の緩やかな凹部を設けて僅かに嵌り込むようにしてストッパー効果を高 める。

【０００６】 前面の窓の上部に使用するベースには、格納した扇を表の親骨の末の方で巻き 込むようにしてバンドを掛ける装置を設けて落下を防ぎ、また、前面の窓の下部 または側面の窓のベースには、畳んだ扇を保持する受けを設ける。

【０００７】 スラットを締め付ける要に弾力性を与えるためのコイルばねの装置を、手前に 持って来てベースの箱で挟み、扇の取り外しやコイルばねの調節を便利にする。

【０００８】

【考案の効果】

ベースの機能を高めることで、ＰＬ法対策としての安全性を確保し、簡便性と スマートさを付加して秀れた日除け装置を完成することができ、前面の窓の上部 左右に装備するものは眩惑と暑さ・日焼け防止用として不完全であった在来のサ ンバイザーに取って替り、また、下部左右に装備するものは反射光と暑さ・日焼 け防止用として使用し、更にその上・下の装置を組み合わせそれぞれの扇の面の 角度調節をすることによって日除けとしての性能を最大限追求しながらしかも良 好な視界を確保することが可能となり、側面の窓に装備するものと相俟って、永 年運転者を悩まして来た直射日光問題をほぼ解決して車室内を快適な環境に変え ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】奥の親骨を含む一部分のスラットの元の端の形
状とストッパーとの関係を示す断面図

【図２】コイルばね使用の要がベースの箱の内部に格納
されている状態を示す断面図

【図３】表の親骨を押えるストッパーの構成を示す断面
図

【図４】バンドを外した状態を示す断面図

【図５】扇の受けを示す斜視図

【符号の説明】

１ 奥の親骨 ２ 表の親骨 ３ スラット
４ 要 ５ベースの箱 ６ 引っ掛け装置
７ 引っ掛け装置を受けるベース ８ 安全装置 ９ スラット等の元の端を三角形に
持ち出した部分 １０ 固定した止め金 １１ 固定しないリング状
の止め金 １２ コイルばね １３ ナット
１４ 箱のセパレート部 １５ 板ばね １６ 箱の内側の壁面の緩やかな凹部 １７ 表の
親骨の表側の緩やかな凸部 １８ バンド １
９ 扇の受け

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の窓の日除け用不定形扇（以下、
   扇という。）を取り付ける要の位置を中心にその周辺を
   扇の開く角度に合わせ、扇を挟むようにカバーして箱状
   に形成されるベース（以下、箱という。）と、取り付け
   る扇の奥の親骨の末の方の引っ掛け装置を受けるベース
   が一体化するか、または、分離した状態で、側面の窓に
   あっては窓枠の下または横の一辺上に固定して取り付け
   られ、前・後面の窓にあっては取り付けられる上または
   下の一辺上のベースを軸にして手前に向けて回転し、更
   に左右にも向きを変えられるように窓際の天井またはダ
   ッシュボードに垂直に突き刺さったＬ型の棒と連結して
   取り付けられ、扇を開き終ってから逆戻りするのを防止
   するために箱の手前の部分の内側に板ばねで表の親骨を
   押えるストッパー装置を備え、表の親骨を確実に止める
   ことを特長とする扇のベース。
2. 【請求項２】 前面の窓の上部に取り付ける扇の奥の親
   骨を含む一部分のスラットを適宜に開閉しようとすると
   きに起こる恐れのある扇全体のスラットの連鎖的な落下
   を防ぐため、適宜に開閉する奥の親骨を含む一部分のス
   ラットの元の端で三角形に持ち出した部分を受け止める
   出っ張りを箱の天井に設けて、連鎖的な落下を完全に防
   ぐ安全装置にすることを特長とする請求項１に記載の扇
   のベース。