JP3039770U - 石けん - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者に、購入時から使用しつくすまで果物
の形態を感じさせることができ、かつ後続して使用する
人に不快感を与えることがない石けんを提供する。 【解決手段】 成形された複数の細片２，・・・を集合し
て果物の形態をなす石けん１である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は石けんに係り、特に成形された複数の細片を集合して果物の形態をな す化粧石けんに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から化粧石けんは、美観を考慮して種々の形態のものが製造および販売さ れている。例えば、石けんの表面に花のデザインを施したもの、あるいは、果物 や動物の形態をしたもの等がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、石けんは使用していくうちに、元の形態を失ってしまい、石け んの表面に施したデザインや果物の形態から得られる美観が失われるという問題 点がある。

【０００４】 また石けんは、湯水とともに泡立てて使用するため、使用後も泡が石けんの表 面に残ったり、水切れが不完全である等のため、清潔感が損なわれ、後続して使 用する人に不快感を与えることが多い。特に、不特定多数の人が利用する場所、 例えば、レストランの洗面所などでは、この傾向は顕著である。

【０００５】 本考案は上述の事情に鑑みなされたもので、使用者に、購入時から使用しつく すまで果物の形態を感じさせることができ、かつ後続して使用する人に不快感を 与えることがない石けんを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述した目的を達成するため、本考案の石けんは、成形された複数の細片を集 合して果物の形態をなすことを特徴とするものである。

【０００７】 本考案の石けんによれば、包装された状態では、果物の形態をしており、購買 者の購買意欲をそそることができる。そして、包装を除去した状態においても、 使用者に概略果物の形態を感じさせることができ、細片を全て使用し尽くすまで 引き続き果物の形態を感じさせ続けることができる。

【０００８】 また本考案によれば、使用中の細片が消耗し尽くさない状態であっても、後続 の使用者は、その使用中の細片を使用しないで新たな細片を使用することができ 、後続の使用者に不快感を与えることがない。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係る石けんの第１実施例を図１乃至図４を参照して説明する。 図１は本考案の石けんの斜視図である。図１に示すように、石けん１は成形さ れた複数の細片２を集合して構成されている。この石けん１は、複数の細片２， ２，…が集合した状態では、果物の一種であるレモンの形態をなしている。即ち 、各細片２は、レモンを輪切りにした形態をなしている。

【００１０】 石けん１は、包装紙３によって包装することによって果物の本来の形態、即ち 、レモンの形態を保つようにしている。包装紙３は無色透明であり、石けん１の 形態が外部から見えるようになっている。

【００１１】 図２は、包装紙３を除去した際の石けん１の状態を示す斜視図である。図２に 示すように、包装紙３を除去すると、石けん１は、多数の細片が露出して１個の レモン全体を輪切りにしたものと同様の形態になる。

【００１２】 図３は、石けん１を構成する１個の細片２の斜視図である。図３に示すように 、各細片２は、外側の果皮４と、内側の果肉５とから構成されている。果皮４の 主成分は、石けん素地と、レモン精油（エッセンシャルオイル）と、レモンの果 皮の粉末、はちみつ、およびホオバ油等である。また果肉の主成分は、石けん素 地、レモン精油、はちみつ、およびホオバ油等である。このように、細片２には エッセンシャルオイル及び／又はレモンの果皮の粉末が含まれているため、細片 ２はレモンの香りを有している。

【００１３】 図１乃至図３に示す石けん１は、レモンの形態をした一体型の石けんを成形し た後に、輪切りをして複数の細片２を作成し、その後に複数の細片２を集合する ことにより石けん１を製造してもよいし、複数の細片２を個別に作成して、その 後に複数の細片２を集合することにより製造してもよい。

【００１４】 図４は、図１乃至図３に示す石けんを収容する石けん入れの斜視図である。図 ４に示すように、石けん入れ６は、複数の細片２が概略レモンの形態を保つよう に、上面に曲面の保持面７を有した第１収容部８と、この第１収容部８に隣接し て設けられ、未使用又は使用後の少なくとも１個の細片２を収容する第２収容部 ９とを有している。

【００１５】 本実施例の石けん入れ６を使用することにより、概略レモンの形態を保った石 けん１と、未使用又は使用後の少なくとも１個の細片２とを同時に収容すること ができ、使用者に石けん１の全体の形態からレモンの形態を感じさせつつ単品の 細片２を使用し続けることができる。

【００１６】 次に、本考案に係る石けんの第２の実施例を図５および図６を参照して説明す る。 図５は本考案の石けんの第２実施例を示す斜視図である。図５に示すように、 石けん１１は成形された複数の細片１２を集合して構成されている。この石けん １１は、複数の細片１２，１２，…が集合した状態では、果物の一種であるライ ムの形態をなしている。即ち、各細片１２は、ライムを横にくし切りにした形態 をなしている。

【００１７】 石けん１１は、包装紙１３によって包装することによって果物の本来の形態、 即ち、ライムの形態を保つようにしている。包装紙１３は無色透明であり、石け ん１１の形態が外部から見えるようになっている。

【００１８】 図６は、石けん１１を構成する１個の細片１２の斜視図である。図６に示すよ うに、各細片１２は、外側の果皮１４と、内側の果肉１５とから構成されている 。果皮１４の主成分は、石けん素地と、ライム精油（エッセンシャルオイル）と 、ライムの果皮の粉末、はちみつ、およびホオバ油等である。また果肉の主成分 は、石けん素地、ライム精油、はちみつ、及びホオバ油等である。このように、 細片１２にはエッセンシャルオイル及び／又はライムの果皮の粉末が含まれてい るため、細片１２はレモンの香りを有している。

【００１９】 図５および図６に示す石けん１１は、ライムの形態をした一体型の石けんを成 形した後に、横にくし切りをして複数の細片１２を作成し、その後に複数の細片 １２を集合することにより石けん１１を製造してもよいし、複数の細片１２を個 別に作成して、その後に複数の細片１２を集合することにより石けん１１を製造 してもよい。

【００２０】 次に、本考案に係る石けんの第３実施例を図７および図８を参照して説明する 。 図７は本考案の石けんの斜視図である。図７に示すように、石けん２１は成形 された複数の細片２２を集合して構成されている。この石けん２１は、複数の細 片２２，２２，…が集合した状態では、果物の一種であるりんごの形態をなして いる。即ち、各細片２２は、りんごを縦にくし切りした形態をなしている。

【００２１】 石けん２１は、包装紙２３によって包装することによって果物果物の本来の形 態、即ち、りんごの形態を保つようにしている。包装紙２３は無色透明であり、 石けん２１の形態が外部から見えるようになっている。

【００２２】 図８は、石けん２１を構成する１個の細片２２の斜視図である。図８に示すよ うに、各細片２２は、外側の果皮２４と、内側の果肉２５とから構成されている 。果皮２４の主成分は、石けん素地とりんご精油（エッセンシャルオイル）と、 りんごの果皮の粉末、はちみつ、およびホオバ油等である。また果肉２５の主成 分は、石けん素地、りんご精油、はちみつ、およびホオバ油等である。このよう に、細片２２にはエッセンシャルオイル及び／又はりんごの果皮の粉末が含まれ ているため、細片２２はりんごの香りを有している。

【００２３】 図７および図８に示す石けん２１は、りんごの形態をした一体型の石けんを成 形した後に、輪切りをして複数の細片２２を作成し、その後に複数の細片２２を 集合することにより石けん２１を製造してもよいし、複数の細片２２を個別に作 成して、その後に複数の細片２２を集合することにより石けん２１を製造しても よい。

【００２４】 図１乃至図８に示す実施例においては、果物として、レモン、ライム、りんご を例に挙げて説明したが、オレンジ等の他の果物でも勿論よい。また石けん入れ は、レモンの形態をした石けんのみ例示したが、他の果物の形態をした石けん入 れも第１収容部と第２収容部からなる同様の構成である。

【００２５】 また石けんの形態を構成する果物の種類としては、使用者により香りを連想さ せる柑橘類が好ましい。そして、石けんの形状、色彩、模様等は、本来の果実に 近似させることが好ましい。

【００２６】 さらに図１乃至図８に示す実施例では、包装紙は石けんに密着するタイプのも のを示したが、これに限るものではなく、果物の形態が保持できるものであれば よい。ただし透明の包装紙が好ましい。

【００２７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、包装された状態では、果物の形態をして おり、購買者の購買意欲をそそることができる。そして、包装を除去した状態に おいても、使用者に概略果物の形態を感じさせることができ、細片を全て使用し つくすまで引き続き果物の形態を感じさせ続けることができる。

【００２８】 また本考案によれば、使用中の細片が消耗し尽くさない状態であっても、後続 の使用者は、その使用中の細片を使用しないで新たな細片を使用することができ 、後続の使用者に不快感を与えることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る石けんの第１実施例を示す斜視図
である。

【図２】包装紙を除去した際の石けんの状態を示す斜視
図である。

【図３】石けんを構成する１個の細片の斜視図である。

【図４】図１乃至図３に示す石けんを収容する石けん入
れの斜視図である。

【図５】本考案に係る石けんの第２実施例を示す斜視図
である。

【図６】石けんを構成する１個の細片の斜視図である。

【図７】本考案に係る石けんの第３実施例を示す斜視図
である。

【図８】石けんを構成する１個の細片の斜視図である。

【符号の説明】

１，１１，２１ 石けん ２，１２，２２ 細片 ３，１３，３３ 包装紙 ４，１４，２４ 果皮 ５，１５，２５ 果肉 ６ 石けん入れ ７ 保持面 ８ 第１収容部 ９ 第２収容部

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 成形された複数の細片を集合して果物の
   形態をなす石けん。
2. 【請求項２】 前記集合された複数の細片を包装紙によ
   って包装することにより果物の形態を保つようにした請
   求項１記載の石けん。
3. 【請求項３】 前記包装紙は透明な包装紙からなる請求
   項２記載の石けん。
4. 【請求項４】 前記細片は、集合した際の形態をなす果
   物の固有の香りを有する請求項１乃至３のいずれか１項
   記載の石けん。
5. 【請求項５】 前記香りの源は、エッセンシャルオイル
   及び／又は果物の果皮の粉末である請求項４記載の石け
   ん。
6. 【請求項６】 前記細片、それぞれが化粧石けんとして
   使用可能である請求項１乃至５のいずれか１項に記載の
   石けん。
7. 【請求項７】 請求項１乃至６記載の石けんを入れるた
   めの石けん入れであって、複数の細片を収容する収容部
   であって複数の細片が概略果物の形態を保つように曲面
   の保持面を有した第１収容部と、この第１収容部に隣接
   して設けられ未使用又は使用後の少なくとも１個の細片
   を収容する第２収容部とを有した石けん入れ。