JP3039277U - 浮島及び水質浄化兼用浮島 - Google Patents

浮島及び水質浄化兼用浮島

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邦雄 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植生された水生植物等により、人に安らぎを
与えることのできる浮島及び池、湖等の水質を浄化する
ことのできる水質浄化兼用浮島、及びこの浮島等に使用
することができる植物栽培用袋、これを用いた浮島等を
提供する。 【解決手段】 発泡ポリスチレン製のプランター(内寸
法:100×200×20cm、壁厚:5cm)の表面
にウレタン原料をスプレー塗布し、反応硬化させてポリ
ウレタンフォームからなる強化皮膜を形成した。その
後、このプランターの底部全面に略均等に孔径30mm
の貫通孔を200個設け、次いで、微生物を固定した木
炭500gと酸素発生剤を混入させた500リットルの
軽量土をプランター中に入れ、水生植物の苗20本を植
え付けた。その後、このプランターの底部外面に、10
0gの固形酸素発生剤を収納した酸素発生剤収納容器
を、園芸用の紐によって略等間隔に30個吊り下げて水
質浄化兼用浮島を得た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、池や湖の水面に浮かべ、植生された草花等によって人に安らぎを与 えるための浮島に関する。また、本考案は、植生された草花等によって人に安ら ぎを与えると同時に、周囲の水中に酸素を供給して微生物を活性化し、水を浄化 するための水質浄化兼用浮島に関する。更に、本考案は、これら浮島及び水質浄 化兼用浮島内に載置され、或いは花壇等の用地に載置又は埋め込んで用いられる 植物栽培用袋に関する。本考案の浮島及び水質浄化兼用浮島は、公園、ゴルフ場 等の池、湖などに浮かべて使用される。また、本考案の植物栽培用袋は、公園、 一般家庭或いは本考案の浮島及び水質浄化兼用浮島内等、何処にでも置いて又は 埋め込んで使用することができる。
【0002】
【従来の技術】
現在、多くの公園、ゴルフ場等において、池、湖などの水質汚濁が深刻となっ ている。また、河川などでも中下流域では大量の工場排水、生活排水によって水 質の悪化が問題になっている。これらは美観を損ねるばかりでなく、悪臭の発生 、鯉の死亡等大きな問題になっている。その対策として各種の浄化設備、資材等 が提供されているが、機械設備は高価なうえに、目詰まりした濾材の交換等、メ ンテナンスにも人手と費用を要する。また、浄化資材としては着色剤、凝集剤と いったものが使用されているが、これらはいずれもその効果が一過性であり、長 期間良好な水質を維持することはできない。更に、浄化設備、資材ともに水質浄 化のみを目的としたものであり、周囲環境の美観等はまったく考慮されていない 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の浮島は、上記従来の水質浄化設備、資材等が有する問題点を解決する ものである。本考案は、植生された草花等が順調に成育し、優れた美観を有する 浮島を提供することを目的とする。また、本考案は、固形酸素発生剤の取り替え という簡単なメンテナンスのみで、しかも生物処理であって、自然の理にかなっ た浄化手段であり、且つ人の目に触れる浮島表面には草花等が植えられ、美観、 安らぎといった面からみても好ましい水質浄化兼用の浮島を提供することを目的 とする。更に、本考案は、土或いは植物等の取り替え、植え替え時などの作業性 に優れ、取り扱い易い、植物栽培用袋並びにこれを用いた浮島及び水質浄化兼用 浮島を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1考案の浮島は、樹脂製のプランターと、該プランター中に収容される土と 、該土に植生する植物とからなる浮島において、上記土には酸素発生剤が混入さ れていることを特徴とする。また、第2考案の浮島は、樹脂製のプランターと、 該プランター中に収容される土と、該土に植生する植物とからなる浮島において 、上記土には酸素発生剤が混入されており、上記プランターの底部には、複数の 、貫通孔及びスリットのうちの少なくとも一方が設けられていることを特徴とす る。
【0005】 更に、第3考案明の浮島は、樹脂製のプランターと、該プランター中に収容さ れる土と、該土に植生する植物とからなる浮島において、上記土には酸素発生剤 が混入されており、上記プランターの底部は網目状であって、該底部の内表面に は網目20メッシュ以上の網状シート又は布地が着設されていることを特徴とす る。
【0006】 第7考案の水質浄化兼用浮島は、樹脂製のプランターと、該プランター中に収 容される土と、該土に植生する植物とからなる水質浄化兼用浮島において、上記 土には酸素発生剤が混入されており、上記プランターの底部の外面には、酸素発 生剤収納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生 剤が収納されていることを特徴とする。
【0007】 また、第8考案の水質浄化兼用浮島は、樹脂製のプランターと、該プランター 中に収容される土と、該土に植生する植物とからなる浮島において、上記土には 酸素発生剤が混入されており、上記プランターの底部には、複数の、貫通孔及び スリットのうちの少なくとも一方が設けられ、上記底部の外面には、酸素発生剤 収納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生剤が 収納されていることを特徴とする。
【0008】 更に、第9考案の水質浄化兼用浮島は、樹脂製のプランターと、該プランター 中に収容される土と、該土に植生する植物とからなる水質浄化兼用浮島において 、上記土には酸素発生剤が混入されており、上記プランターの底部は網目状であ って、該底部の内表面には網目20メッシュ以上の網状シート又は布地が着設さ れており、上記底部の外面には、酸素発生剤収納容器が取り付けられており、該 酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生剤が収納されていることを特徴とする。
【0009】 第13考案の植物栽培用袋は、網目20メッシュ以上の網目シート又は布地か らなる袋状体中に、酸素発生剤が混入された土が充填されていることを特徴とす る。第14発明の浮島は、第13発明の植物栽培用袋を使用したものであり、樹 脂製のプランターと、該プランター中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培 用袋に植生する植物とからなる浮島において、該植物栽培用袋は、網目20メッ シュ以上の網目シート又は布地からなる袋状体中に、酸素発生剤が混入された土 が充填されていることを特徴とする。
【0010】 また、第15発明の浮島も、この植物栽培用袋を用いたものであり、樹脂製の プランターと、該プランター中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培用袋に 植生する植物とからなる浮島において、該植物栽培用袋は、網目20メッシュ以 上の網目シート又は布地からなる袋状体中に、酸素発生剤が混入された土が充填 されてなり、上記プランターの底部には、複数の、貫通孔及びスリットのうちの 少なくとも一方が設けられていることを特徴とする。
【0011】 更に、第18考案は、第13考案の植物栽培用袋を使用した水質浄化兼用浮島 であり、樹脂製のプランターと、該プランター中に収容される植物栽培用袋と、 該植物栽培用袋に植生する植物とからなる水質浄化兼用浮島において、該植物栽 培用袋は、網目20メッシュ以上の網目シート又は布地からなる袋状体中に、酸 素発生剤が混入された土が充填されてなり、上記プランターの底部の外面には、 酸素発生剤収納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収納容器中には固形酸 素発生剤が収納されていることを特徴とする。
【0012】 また、第19考案の水質浄化兼用浮島も、この植物栽培用袋を用いたものであ り、樹脂製のプランターと、該プランター中に収容される植物栽培用袋と、該植 物栽培用袋に植生する植物とからなる水質浄化兼用浮島において、該植物栽培用 袋は、網目20メッシュ以上の網目シート又は布地からなる袋状体中に、酸素発 生剤が混入された土が充填されてなり、上記プランターの底部には、複数の、貫 通孔及びスリットのうちの少なくとも一方が設けられ、上記底部の外面には、酸 素発生剤収納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収納容器中には固形酸素 発生剤が収納されていることを特徴とする。
【0013】 上記「プランター」は、その形状、大きさ等は特に制限されないが、土と植物 とを収容し、更には酸素発生剤収納容器を取り付けた状態で、水面に浮かんでい なくてはならない。そのためには、全体の重量と浮力とを勘案して、適宜の形状 、大きさのプランターとすればよい。また、その他、植物の植え替え、土への酸 素発生剤の追加混入、及び酸素発生剤収納容器中の固形酸素発生剤の取り替え等 メンテナンス時の作業性を考慮する必要がある。その面積は大きいものでも1〜 5m2 、特に1〜4m2 、更には1〜3m2 程度のものが好ましい。深さは10 〜50cm、特に10〜30cm、壁厚さは3〜20、特に5〜10cm程度と することができる。また、その平面形状は、三角形、四角形、台形等の多角形、 円形、楕円形又は瓢箪形などとすることができ、池、湖などの形状或いは周囲の 景観などに合った形状とすることが好ましい。
【0014】 プランターは、成形性、浮力、コスト等から「樹脂製」のものを使用する。樹 脂の種類は特に限定されないが、比重が小さく、強度が大きく、耐水性、耐候性 等に優れるポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンが好適である。ま た、プランターは特に樹脂発泡体により形成することが好ましい。大部分の樹脂 は条件を適宜選択することにより発泡体とすることができるが、その物性、コス ト等を考慮すると、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン 、発泡ポリウレタン等の使用が好ましい。これらの中では特に汎用品である発泡 ポリスチレンが好ましいが、発泡ポリスチレンは耐衝撃性が低く、脆いという欠 点がある。そのため、第4、第10、第16及び第20考案のように、発泡ポリ スチレン成形体表面に、「ポリウレタンエラストマーからなる強化皮膜」を形成 したものが好適である。
【0015】 発泡ポリスチレンは、発泡度、発泡法等特に限定されないが、プランター形状 のものを成形する場合は、ビーズ発泡法が好ましい。また、上記の強化皮膜は、 2液反応性無溶剤型ウレタン原料を、発泡ポリスチレン成形体表面へスプレー塗 布し、反応硬化させることにより形成することができる。
【0016】 ウレタン原料はイソシアネート成分とポリオール成分とからなる。イソシアネ ート成分としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ ート、ヘキサメチレンジイソシアネート等、ポリウレタンエラストマーに通常使 用されているものを特に制限なく使用することができる。ポリオール成分として も公知のポリオールを使用することができる。例えばポリエーテルポリオール、 ポリエステルポリオール及びポリエーテルポリオールの末端にアミノ基を導入し て変性したアミン変性ポリオール等が挙げられる。このアミン変性ポリオールを 使用すればウレタン原料の硬化速度が大きく、スプレー塗布の用途には好適であ る。
【0017】 更に、スプレー工法では、ポリイソシアネートとして、ポリオール類に過剰の イソシアネート類を反応させて得られるイソシアネート末端プレポリマーの使用 が好ましい。プレポリマーはポリエーテル系のものとポリエステル系のものがあ り、本発明においてもイソシアネート基の含有量4〜11%程度の従来公知の方 法により製造されたウレタンプレポリマーをそのまま使用できる。プレポリマー としては特に粘度の低いポリエーテル系が好ましいが、高粘度であっても加温し て粘度を低くすれば同様に使用することができる。
【0018】 上記「土」も特に制限はされず、自然の土であってもよいし、園芸用の栽培用 土として市販されているもの等を使用してもよい。また、浮島本体の重量を軽く する目的で、乾燥密度が0.13g/cm3 程度の軽量土を使用してもよい。更 に、これらを混合して使用してもよく、プランターの浮力、植え付ける植物の種 類等によって適宜選択すればよい。また、植生する「植物」も特に制限されず、 周辺の景観、雰囲気等に合わせて選択すればよい。例えば菖蒲、水芭蕉等の水生 植物の他、一般の草花又は葦のように花をつけない水生植物であってもよい。
【0019】 土に混入される上記「酸素発生剤」及び酸素発生剤収納容器中に収納される上 記「固形酸素初性剤」の主原料は、本発明の目的を達成できる範囲で種々選択す ることができる。この固形酸素発生としては、例えば過酸化カルシウム等を例示 することができる。固形酸素発生剤は粉末状、粒状、ペレット状等、いずれの形 状、大きさでもよく、より粒径の大きい塊状物であってもよい。また、土に混入 される酸素発生剤としては、上記の固形酸素発生剤と同じものを使用することが できるが、必ずしも固形である必要はなく、液状のものであってもよい。更に、 固形酸素発生剤を水又は液肥等に溶解或いは分散させて用いてもよい。この土に 混入される酸素発生剤によって、植物の根に十分な酸素が供給され、植物の成育 にとって好都合である。
【0020】 更に、プランター中の土の表面はそのまま露出していてもよいが、第6及び第 12考案のように、その表面が、「網目20メッシュ以上の網状体又は布地」に よって覆われていることが好ましい。この網状体又は布地としては、水及び空気 を十分に透過し、浮島及び水質浄化兼用浮島(以下、浮島等ということもある。 )が置かれた自然環境において容易に破損することがないものを用いることがで きる。また、植物の成育に害を及ぼすような材質からなるものでなければ、その 製法、材質等は特に制限されない。網状体としては寒冷沙等を使用でき、布地と しては織物、不織布及びニット等いずれも使用することができる。
【0021】 また、この布地としては不織布が好ましく、ポリエステル、ナイロン、ポリプ ロピレン繊維等からなる厚さ0.5〜2mm、例えば1mm程度の市販のものを 特に制限されることなく使用することができる。網状体等は端部を土中に埋めて 固定してもよいし、端部の所要個所を接着剤によってプランターに接着する等の 方法によって、より確実に固定してもよい。尚、この網状体等には、「植物が植 生する位置」に「開口部」が設けられている。この開口部は、植物の種類、大き さ等によって、適宜の直径の穴としてもよいし、また、例えば十字状、線状等の 切り込みを入れたものであってもよい。
【0022】 次に、第1、第2及び第3考案の浮島について、図面も参照しながら詳しく説 明する。 第1考案では(図1を参照)、プランター3の底部31等に特に加工は加えら れておらず、通常の有底の容器となっている。また、第2考案では(図2及び3 を参照)、プランター3の底部31には多数の「貫通孔及びスリットのうちの少 なくとも一方」(以下、貫通孔等という。)32が設けられる。この貫通孔等3 1を通してプランター中の酸素発生剤が混入された土5に水が供給され、また植 物6の根61がここから水中へ伸びてくる。従って、通常この貫通孔等31はプ ランターの底部全面に略均等に多数個設けられていることが好ましい。
【0023】 上記貫通孔等32の数、大きさ、断面形状及び底部の全面積に対する貫通孔等 32の合計面積の割合などは、酸素発生剤が混入された土5がプランター外へ容 易に漏出することなく、また浮島1aが水面に浮かんでおり、且つ植物6が順調 に成育する限り特に限定はされない。この貫通孔等32の数、大きさ等は、浮島 1aの大きさ、重量、浮力或いは植生する植物6の性質等を勘案して適宜決めれ ばよい。例えば孔径が5〜50mm、特に10〜40mmの貫通孔等32を50 〜400個、特に100〜300個程度設けることができる。
【0024】 第3考案では(図4及び5を参照)、プランター3の底部31は多数の「網目 」33からなる網目状になっている。この網目状とは、格子状、碁盤目状等の他 、多数の多角形、円形、楕円形等が連なって形成される網目33であってもよい 。また、この第3考案の場合は、第2考案の貫通孔等とは異なり、網目33を形 成する空間部分は比較的大きく、且つその全底面積に対する合計面積の比率も高 い。従って、そのままでは酸素発生剤が混入された土5が容易に水中に漏出して しまう。そのため、プランターの底部の内表面の全面に「網目20メッシュ以上 の網状シート又は布地」7が着設されている。この網状シートとしては、寒冷沙 又はプラスチック、金属等からなるネット等を使用することができる。その網目 33は植物6の根61の伸長等が損なわれるほど細かいものでは好ましくなく、 100メッシュ、特に200メッシュ、更には300メッシュ程度のものまで使 用することができる。また、布地としは、織物、不織布等、市販のものをそのま ま用いることができる。
【0025】 次に、第7、第8及び第9考案の水質浄化兼用浮島について、詳しく説明する 。 第7、第8及び第9考案において、プランター及びその底部に設けられる多数 の貫通孔等或いは網目及び網状シート又は布地は、それぞれ第1、第2及び第3 考案の場合と同様の構成することができる。また、その作用、効果等も同様であ る。第7、第8及び第9考案では、それら構成に加えてプランターの底部外面に 酸素発生剤収納容器が取り付けられる。ここでは図6に示す第9考案ついて説明 する。尚、この第9考案の水質浄化兼用浮島の底部は網目状であり、図5に示す 第3考案の場合と同様である。
【0026】 上記「酸素発生剤収納容器」12は(図7を参照)、図6のように、プランタ ー3の底部31に取り付けられている。その中には「固形酸素発生剤」2が収納 されている。収納容器12の材質、形状、大きさ等は特に制限されず、プラスチ ック、金属等からなる容器であって、固形酸素発生剤2の取り替えのための開閉 構造を有し、通気性のある容器であればよい。通気性を持たせるためには、容器 壁に貫通孔123を設けてもよいし、目の荒い構造として内部に不織布や寒冷沙 等の多孔質シート124を配設してもよく、収納された固形酸素発生剤2が容器 外へ容易に漏出することがなければよい。
【0027】 また、収納容器12の取り付け個数は幾つでもよいが、例えば水質浄化兼用浮 島1bの底面全面にほぼ均等に複数個取り付ければよく、容器の大きさと必要と される全固形酸素発生剤量によって個数を決めればよい。いずれにしても、水中 では浮力も働くため、収納容器12は内容物を含めてもそれほどの重量にはなら ない。また、内容物を取り替える際の取り扱い易さを考慮すれば、プランター底 部外面に直接取り付けるにしろ、吊り下げるにしろ、それほど強固に取り付ける 必要はない。具体的には例えば吊り下げる場合は、園芸用の紐8、針金等適宜の ものを使用でき、容器が水中に浮遊するような状態でも構わない。また紐等が腐 食すれば適宜取り替えればよい。
【0028】 本考案では、上記の固形酸素発生剤に加えて、第5、第11、第17及び第2 1考案のように、多孔質体に固定した好気性微生物の浄化作用を併用することも できる。上記「多孔質体」としては、天然のゼオライト、パーライト等の多孔質 体、各種酸化物等を焼成して得られる多孔質セラミックスなどを使用することが できる。また、その孔径が大きい方が微生物が固定され易く、例えば孔径が適当 であって、且つ物理的な濾過機能にも優れる木炭等を使用することが好ましい。
【0029】 上記「好気性微生物」としては、属名ゲオトリッチャム他の酵母、ノカルディ ア他の放射菌、バチルス他の細菌及びアルペルギルス(有用糸状菌)等からなる 放射菌と特殊な細菌の共生作用を利用したもの等を使用できる。この微生物には 、更に、特殊処理した硫酸第一鉄などの無機成分と、醗酵済みの動物性有機物、 腐食酸などを配合することもでき、このようにすれば生物的及び化学的に作用し 相乗効果が発揮される。
【0030】 次に、第13考案の植物栽培用袋について、図面も参照しながら詳しく説明す る。 第13考案では(図8を参照)、「植物栽培用袋」に使用する「網目シート又 は布地」91としては、第3考案等のプランターの底部に着設される網状シート 又は布地、或いは第6考案等において、土の表面を覆うために使用される網状体 又は布地と同様のものを使用することができる。但し、この植物栽培用袋の場合 は、運搬等、より激しい取り扱いを受けるため、網目シート及び布地ともに第3 或いは第6考案等に比べ、強度が大きく、且つ土等がより透過し難い、網目の小 さい或いは目付けの大きい網目シート等を使用することが好ましい。
【0031】 植物栽培用袋9の形状、大きさ等は特に限定されず、プランターの形状、大き さ或いは載置される又は埋め込まれる場所の広さ等に合わせて適宜決めればよい 。形状としては、通常、直方体のものが取り扱い易いが、円柱、三角柱等、特に プランター中に収容して使用される場合は、その形状に合った他の適宜の形状と してもよい。また、同一形状のもの或いは異なった形状のものを複数個組み合わ せて所要形状としたものを用いてもよい。大きさも、人が持ち上げたり、運搬し たりする場合の重量を考慮に入れて、植物栽培用袋が置かれる浮島等の寸法に合 わせた適当な大きさとすればよい。尚、この植物栽培用袋の場合も、第6考案等 と同様、植物を植生するための穴又は十字状、線状等の切り込み92などが適宜 個所に、適宜個数設けられる。
【0032】 本考案の浮島及び水質浄化兼用浮島は、天然の浮島同様に、水面に浮かべて使 用するものである。第1、第2及び第3考案の浮島及び第7、第8及び第9考案 の水質浄化兼用浮島の場合には、どの程度水面下に沈んだ状態とするかは、それ ほど問題ではなく、土や草花等がプランター外へ容易に流出することのない状態 であればよい。しかし、第5及び第11考案のように、微生物の浄化作用を併用 しようとする場合、更には多孔質体として木炭等を使用し、その浄化作用をも活 用しようとする場合は、プランター底部に載置された、微生物を固定した木炭等 が水面下となる程度にまで沈めて使用することが好ましい。
【0033】 また、例えば第3及び第9考案のように、プランター底部の連通部分の面積割 合を大きくして、より多量の水を微生物及び木炭等と接触させるようにしてもよ い。更に、連通部分の面積割合の小さい第2考案の浮島及び第8考案の水質浄化 兼用浮島の場合などでは、プランター底部下面の水をポンプによって流動させた り、ポンプによって汲み上げた水を浮島等の上方から散水することにより、微生 物と木炭等との浄化作用をより効果的に利用することもできる。
【0034】 本考案の浮島等は、公園の池などでは冬場の使用は少ないかもしれないが、例 えば学校のプールのように、防火用水等の意味で、冬も夏の6割量程度の水を張 ってあるようなプールにおいて、幼児の転落、水死等事故の防止を目的として冬 場使用することもできる。例えばプールの周縁に沿って、浮島を並べておけば、 幼児等が誤って転落しても、水中ではなく浮島等の上に落ちるため、少なくとも 水死という大きな事故は防ぐことができる。
【0035】 更に、第6及び第12考案のように、土の表面を寒冷沙等の網状体又は不織布 等の布地によって覆った場合は、風、波等によるプランター中の土の流出が防止 される。また、同時に、流出した土が池に流入することによる池の水の汚染も防 止される。更に、この網状体等は雑草の発生を防止する働きもある。また、土と して乾燥密度が0.13g/cm3 程度の軽量土を使用した場合は、特に風によ り土が吹き飛ばされたりする可能性が高く、この網状体等を使用する効果が著し い。尚、雨が降ったり、池の水が網状体等の上面に吹き上げられたりした場合で も、水は容易に網状体等を透過してプランター中に流れ込み、それらの表面に水 が溜まるようなこともない。
【0036】 また、第13考案の植物栽培用袋は、第14及び第15考案の浮島及び第18 及び第19考案の水質浄化兼用浮島のプランター中に載置して使用することがで きる。また、その他、公園、一般家庭、路側帯等において、プラスチック製、木 製等のプランター中に置いて使用することもできる。更に、地表に直接置いて使 用することもでき、また適宜の穴を掘って、その中に埋め込んで用いることもで きる。この植物栽培用袋を用いれば、植物を、必要であれば温室内等で成育し、 適当な大きさにまで成長した後、所要場所に運搬することができる。そして、例 えば浮島等のプランター中に置いたり、既に置いてあるものと取り替えたりする ことができる。そのため、植物の育成及び運搬等の取り扱いなどにおいて、非常 に好都合である。また、冬場は花壇に、春、夏、秋は浮島等にと、使い分けるこ ともでき、この意味でも、直植えに比べ便利である。
【0037】 更に、水質の有機汚濁化として定義、把握されている現象として富栄養化の問 題があり、特に湖水、池水など閉鎖水域の富栄養化の原因である藻類の繁殖に必 要な栄養として知られているのが、リン及び窒素成分である。そして、一般に藻 類の繁殖はリン成分の量によって制限を受けるとされているが、本考案において 、好適な固形酸素発生剤として使用される過酸化カルシウムは、この水中のリン 成分の除去効果をも有する。そのため、藻類の繁殖が制限され、富栄養化現象の 発生が抑えられる。
【0038】
【考案の実施の形態】
以下、実施例によって本考案を更に詳しく説明する。 実施例 比重0.03g/cm3 のビーズ発泡による100×200×20cm(内寸 法)、壁厚さ5cmのプランター形状の発泡ポリスチレンを準備した。このプラ ンターの表面に、高圧タイプ吹付装置(イソテルムAG社製、型式「PSM−7 0」)によって、吐出圧100〜110kg/cm2 、ポリイソシアネート成分 とポリオール成分との体積流量比1:1でウレタン原料を2〜3回スプレー塗布 し、反応硬化させて、プランター表面にポリウレタンエラストマーからなる強化 皮膜を形成した。
【0039】 上記のようにして製造したプランターの底部全面に、略均等に孔径30mmの 貫通孔を200個設けた。その後、このプランター中に微生物(松本微生物研究 所製、商品名「SNKD」菌)を固定した木炭500g及び過酸化カルシウムを 10g混入させ、攪拌して分散させた軽量土(積水化成品工業株式会社製、商品 名「ソイレンG」)500リットルを入れ、その土中に水生植物の苗20本を植 え付けた。次いで、このようにして得られた浮島本体の底部外面に、酸素発生剤 粉末(平均粒径:10〜20μm)100gを収納した、内容積50mlの酸素 発生剤収納容器を、略等間隔に30個、園芸用の紐で吊り下げた。
【0040】 尚、本考案においては、目的、用途に応じて本考案の範囲内で、種々変更した ものとすることができ、例えば、浮島及び水質浄化兼用浮島のプランター中の土 に植物を直植えするのではなく、植物栽培用袋を使用して植物を適度に成育し、 この植物が植生された植物栽培用袋をそのままプランター中に置くようにしても よい。更に、プランター底部に錨を装着して、浮島等が池等の中で浮遊すること のないように固定することもでき、また、池の端に紐等で固定し、固形酸素発生 剤の取り替え等のメンテナンス時に、浮島等を岸に手繰り寄せるようにすること もできる。
【0041】 更に、複数の浮島等を池の形状等に合わせて美観を考慮しながら橋様のもので 接続し、見栄えをより良くするとともに、酸素発生剤収納容器をこの橋様のもの の下部に取り付けるようにしてもよい。また、外観はポリウレタンエラストマー そのままでもよいが、例えば木目調の模様を付けたり、木肌の色或いは緑色等に 着色することにより、より自然の景観に合った、且つ人に安らぎを与える浮島等 とすることもできる。
【0042】
【考案の効果】
第1、第2及び第3考案の浮島は、公園、ゴルフ場等において、美観上、たい へん好ましいものであると同時に人の心に安らぎを与えることもできる。また、 第7、第8及び第9考案の水質浄化兼用浮島は、上記の浮島の美観上の作用、効 果に加え、自然景観等をまったく損なうことなく、容易に水質を浄化することが できる。更に、第6及び第12考案のように、浮島の土の表面を寒冷沙等の網状 体又は不織布等の布地で覆うことにより、風、波等による土の飛散等が防止され 、飛散した土等により水が汚染されることもない。
【0043】 また、第13考案の植物栽培用袋を使用すれば、花壇、浮島等における植物の 植生、植え替え等を容易に行うことができる。そして、この植物栽培用袋を用い ることにより、第14及び第15考案のように、この植物栽培用袋を使用した浮 島、並びに第18及び第19考案の水質浄化兼用浮島とすることもできる。更に 、本考案において使用する固形酸素発生剤は、投入量に応じた酸素を確実に発生 するため、相当に酸欠状態にある池、湾等の閉鎖水域或いはそれに近い状態の箇 所に適用すれば、確実に且つ即効的に水質浄化ができる。また、酸素発生剤とし てカルシウム塩を使用する場合は、毒性の問題はなく安全でもある。
【0044】 尚、第4、第10、第16及び第20考案のように、発泡ポリスチレン成形体 表面にポリウレタンエラストマーからなる強化皮膜を形成することにより、プラ ンターの耐衝撃性、耐摩耗性等が向上し、自然の風雨に晒される本考案の浮島等 を長期間使用することができる。また、第5、第11、第17及び第21考案の ように、プランター底部に好気性微生物が固定された多孔質体を載置することに より、より効果的に水質を浄化することができる。
【提出日】平成9年1月20日
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、池や湖の水面に浮かべ、植生された草花等
によって人に安らぎを与えるための浮島に関する。また、本考案は、植生された
草花等によって人に安らぎを与えると同時に、周囲の水中に酸素を供給して微生
物を活性化し、水を浄化するための水質浄化兼用浮島に関する。本考案の浮島及
び水質浄化兼用浮島は、公園、ゴルフ場等の池、湖などに浮かべて使用される。
【提出日】平成9年1月20日
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の浮島は、上記従来の水質浄化設備、資材等が有する問題点を解決する ものである。本考案は、植生された草花等が順調に成育し、優れた美観を有する 浮島を提供することを目的とする。また、本考案は、固形酸素発生剤の取り替え という簡単なメンテナンスのみで、しかも生物処理であって、自然の理にかなっ た浄化手段であり、且つ人の目に触れる浮島表面には草花等が植えられ、美観、 安らぎといった面からみても好ましい水質浄化兼用の浮島を提供することを目的 とする。更に、本考案は、土或いは植物等の取り替え、植え替え時などの作業性 に優れ、取り扱い易い、植物栽培用袋を用いた浮島及び水質浄化兼用浮島を提供 することを目的とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 第13発明の浮島は、樹脂製のプランターと、該プランター中に収容される植 物栽培用袋と、該植物栽培用袋に植生する植物とからなる浮島において、該植物 栽培用袋は、網目20メッシュ以上の網目シート又は布地からなる袋状体中に、 酸素発生剤が混入された土が充填されていることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 また、第14発明の浮島も、この植物栽培用袋を用いたものであり、樹脂製の プランターと、該プランター中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培用袋に 植生する植物とからなる浮島において、該植物栽培用袋は、網目20メッシュ以 上の網目シート又は布地からなる袋状体中に、酸素発生剤が混入された土が充填 されてなり、上記プランターの底部には、複数の、貫通孔及びスリットのうちの 少なくとも一方が設けられていることを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 更に、第17考案は、植物栽培用袋を使用した水質浄化兼用浮島であり、樹脂 製のプランターと、該プランター中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培用 袋に植生する植物とからなる水質浄化兼用浮島において、該植物栽培用袋は、網 目20メッシュ以上の網目シート又は布地からなる袋状体中に、酸素発生剤が混 入された土が充填されてなり、上記プランターの底部の外面には、酸素発生剤収 納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生剤が収 納されていることを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 また、第18考案の水質浄化兼用浮島も、この植物栽培用袋を用いたものであ り、樹脂製のプランターと、該プランター中に収容される植物栽培用袋と、該植 物栽培用袋に植生する植物とからなる水質浄化兼用浮島において、該植物栽培用 袋は、網目20メッシュ以上の網目シート又は布地からなる袋状体中に、酸素発 生剤が混入された土が充填されてなり、上記プランターの底部には、複数の、貫 通孔及びスリットのうちの少なくとも一方が設けられ、上記底部の外面には、酸 素発生剤収納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収納容器中には固形酸素 発生剤が収納されていることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 プランターは、成形性、浮力、コスト等から「樹脂製」のものを使用する。樹 脂の種類は特に限定されないが、比重が小さく、強度が大きく、耐水性、耐候性 等に優れるポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンが好適である。ま た、プランターは特に樹脂発泡体により形成することが好ましい。大部分の樹脂 は条件を適宜選択することにより発泡体とすることができるが、その物性、コス ト等を考慮すると、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン 、発泡ポリウレタン等の使用が好ましい。これらの中では特に汎用品である発泡 ポリスチレンが好ましいが、発泡ポリスチレンは耐衝撃性が低く、脆いという欠 点がある。そのため、第4、第10、第15及び第19考案のように、発泡ポリ スチレン成形体表面に、「ポリウレタンエラストマーからなる強化皮膜」を形成 したものが好適である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 本考案では、上記の固形酸素発生剤に加えて、第5、第11、第16及び第 考案のように、多孔質体に固定した好気性微生物の浄化作用を併用することも できる。上記「多孔質体」としては、天然のゼオライト、パーライト等の多孔質 体、各種酸化物等を焼成して得られる多孔質セラミックスなどを使用することが できる。また、その孔径が大きい方が微生物が固定され易く、例えば孔径が適当 であって、且つ物理的な濾過機能にも優れる木炭等を使用することが好ましい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】 次に、植物栽培用袋について、図面も参照しながら詳しく説明する。 図8に示す、「植物栽培用袋」に使用する「網目シート又は布地」91として は、第3考案等のプランターの底部に着設される網状シート又は布地、或いは第 6考案等において、土の表面を覆うために使用される網状体又は布地と同様のも のを使用することができる。但し、この植物栽培用袋の場合は、運搬等、より激 しい取り扱いを受けるため、網目シート及び布地ともに第3或いは第6考案等に 比べ、強度が大きく、且つ土等がより透過し難い、網目の小さい或いは目付けの 大きい網目シート等を使用することが好ましい。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】 また、植物栽培用袋は、第13及び第14考案の浮島及び第17及び第18考 案の水質浄化兼用浮島のプランター中に載置して使用することができる。また、 その他、公園、一般家庭、路側帯等において、プラスチック製、木製等のプラン ター中に置いて使用することもできる。更に、地表に直接置いて使用することも でき、また適宜の穴を掘って、その中に埋め込んで用いることもできる。この植 物栽培用袋を用いれば、植物を、必要であれば温室内等で成育し、適当な大きさ にまで成長した後、所要場所に運搬することができる。そして、例えば浮島等の プランター中に置いたり、既に置いてあるものと取り替えたりすることができる 。そのため、植物の育成及び運搬等の取り扱いなどにおいて、非常に好都合であ る。また、冬場は花壇に、春、夏、秋は浮島等にと、使い分けることもでき、こ の意味でも、直植えに比べ便利である。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】 また、植物栽培用袋を使用すれば、花壇、浮島等における植物の植生、植え替 え等を容易に行うことができる。そして、この植物栽培用袋を用いることにより 、第13及び第14考案のように、この植物栽培用袋を使用した浮島、並びに第17 及び第18考案の水質浄化兼用浮島とすることもできる。更に、本考案にお いて使用する固形酸素発生剤は、投入量に応じた酸素を確実に発生するため、相 当に酸欠状態にある池、湾等の閉鎖水域或いはそれに近い状態の箇所に適用すれ ば、確実に且つ即効的に水質浄化ができる。また、酸素発生剤としてカルシウム 塩を使用する場合は、毒性の問題はなく安全でもある。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】 尚、第4、第10、第15及び第19考案のように、発泡ポリスチレン成形体 表面にポリウレタンエラストマーからなる強化皮膜を形成することにより、プラ ンターの耐衝撃性、耐摩耗性等が向上し、自然の風雨に晒される本考案の浮島等 を長期間使用することができる。また、第5、第11、第16及び第20考案の ように、プランター底部に好気性微生物が固定された多孔質体を載置することに より、より効果的に水質を浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1考案の浮島に微生物を固定した多孔質体を
使用した場合の横断面の概略図である。
【図2】第2考案の浮島に微生物を固定した多孔質体を
使用した場合の横断面の概略図である。
【図3】第2考案の浮島に使用されるプランターの底部
の一部を拡大した斜視図である。
【図4】第3考案の浮島に微生物を固定した多孔質体を
使用した場合の横断面の概略図である。
【図5】第3考案の浮島に使用されるプランターの底部
の一部を拡大した斜視図である。
【図6】第9考案の水質浄化兼用浮島に微生物を固定し
た多孔質体を使用した場合の横断面の概略図である。
【図7】酸素発生剤収納容器の横断面の概略図である。
【図8】第13考案の植物栽培用袋の斜視図である。
【符号の説明】
1a;浮島、1b;水質浄化兼用浮島、11;浮島本
体、12;酸素発生剤収納容器、121;収納容器本
体、122;収納容器の蓋、123;容器壁の貫通孔、
124;不織布、2;固形酸素発生剤、3;プランタ
ー、31;プランターの底部、32;底部の貫通孔又は
スリット、33;網目、4;微生物を固定した多孔質
体、5;土、6;植物、61;植物の根、7;プランタ
ー底部に着設された網状シート又は布地、8;園芸用の
紐、9;植物栽培用袋、91;網目シート又は布地、9
2;十字状の切り込み。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月20日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の名称】 浮島及び水質浄化兼用浮島
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項13】 樹脂製のプランターと、該プランター
中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培用袋に植生
する植物とからなる浮島において、該植物栽培用袋は、
網目20メッシュ以上の網目シート又は布地からなる袋
状体中に、酸素発生剤が混入された土が充填されている
ことを特徴とする浮島。
【請求項14】 樹脂製のプランターと、該プランター
中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培用袋に植生
する植物とからなる浮島において、該植物栽培用袋は、
網目20メッシュ以上の網目シート又は布地からなる袋
状体中に、酸素発生剤が混入された土が充填されてな
り、上記プランターの底部には、複数の、貫通孔及びス
リットのうちの少なくとも一方が設けられていることを
特徴とする浮島。
【請求項15】 上記プランターは、発泡ポリスチレン
成形体表面に、2液反応性無溶剤型ウレタン原料をスプ
レー塗布し、反応硬化させて、ポリウレタンエラストマ
ーからなる強化皮膜を形成したものである請求項13
14記載の浮島。
【請求項16】 上記プランターの底部内表面に、好気
性微生物が固定された多孔質体が載置されている請求項
13又は14記載の浮島。
【請求項17】 樹脂製のプランターと、該プランター
中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培用袋に植生
する植物とからなる水質浄化兼用浮島において、該植物
栽培用袋は、網目20メッシュ以上の網目シート又は布
地からなる袋状体中に、酸素発生剤が混入された土が充
填されてなり、上記プランターの底部の外面には、酸素
発生剤収納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収
納容器中には固形酸素発生剤が収納されていることを特
徴とする水質浄化兼用浮島。
【請求項18】 樹脂製のプランターと、該プランター
中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培用袋に植生
する植物とからなる水質浄化兼用浮島において、該植物
栽培用袋は、網目20メッシュ以上の網目シート又は布
地からなる袋状体中に、酸素発生剤が混入された土が充
填されてなり、上記プランターの底部には、複数の、貫
通孔及びスリットのうちの少なくとも一方が設けられ、
上記底部の外面には、酸素発生剤収納容器が取り付けら
れており、該酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生剤
が収納されていることを特徴とする水質浄化兼用浮島。
【請求項19】 上記プランターは、発泡ポリスチレン
成形体表面に、2液反応性無溶剤型ウレタン原料をスプ
レー塗布し、反応硬化させて、ポリウレタンエラストマ
ーからなる強化皮膜を形成したものである請求項17
18記載の水質浄化兼用浮島。
【請求項20】 上記プランターの底部内表面に、好気
性微生物が固定された多孔質体が載置されている請求項
17又は18記載の水質浄化兼用浮島。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】植物栽培用袋の斜視図である。

Claims (21)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製のプランターと、該プランター中
    に収容される土と、該土に植生する植物とからなる浮島
    において、上記土には酸素発生剤が混入されていること
    を特徴とする浮島。
  2. 【請求項2】 樹脂製のプランターと、該プランター中
    に収容される土と、該土に植生する植物とからなる浮島
    において、上記土には酸素発生剤が混入されており、上
    記プランターの底部には、複数の、貫通孔及びスリット
    のうちの少なくとも一方が設けられていることを特徴と
    する浮島。
  3. 【請求項3】 樹脂製のプランターと、該プランター中
    に収容される土と、該土に植生する植物とからなる浮島
    において、上記土には酸素発生剤が混入されており、上
    記プランターの底部は網目状であって、該底部の内表面
    には網目20メッシュ以上の網状シート又は布地が着設
    されていることを特徴とする浮島。
  4. 【請求項4】 上記プランターは、発泡ポリスチレン成
    形体表面に、2液反応性無溶剤型ウレタン原料をスプレ
    ー塗布し、反応硬化させて、ポリウレタンエラストマー
    からなる強化皮膜を形成したものである請求項1乃至3
    のいずれか1項に記載の浮島。
  5. 【請求項5】 上記プランターの底部内表面に、好気性
    微生物が固定された多孔質体が載置されている請求項1
    乃至3のいずれか1項に記載の浮島。
  6. 【請求項6】 上記土の表面は網目20メッシュ以上の
    網状体又は布地によって覆われており、該網状体又は該
    布地には、上記植物が植生する位置に開口部が設けられ
    ている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の浮島。
  7. 【請求項7】 樹脂製のプランターと、該プランター中
    に収容される土と、該土に植生する植物とからなる水質
    浄化兼用浮島において、上記土には酸素発生剤が混入さ
    れており、上記プランターの底部の外面には、酸素発生
    剤収納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収納容
    器中には固形酸素発生剤が収納されていることを特徴と
    する水質浄化兼用浮島。
  8. 【請求項8】 樹脂製のプランターと、該プランター中
    に収容される土と、該土に植生する植物とからなる水質
    浄化兼用浮島において、上記土には酸素発生剤が混入さ
    れており、上記プランターの底部には、複数の、貫通孔
    及びスリットのうちの少なくとも一方が設けられ、上記
    底部の外面には、酸素発生剤収納容器が取り付けられて
    おり、該酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生剤が収
    納されていることを特徴とする水質浄化兼用浮島。
  9. 【請求項9】 樹脂製のプランターと、該プランター中
    に収容される土と、該土に植生する植物とからなる水質
    浄化兼用浮島において、上記土には酸素発生剤が混入さ
    れており、上記プランターの底部は網目状であって、該
    底部の内表面には網目20メッシュ以上の網状シート又
    は布地が着設されており、上記底部の外面には、酸素発
    生剤収納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収納
    容器中には固形酸素発生剤が収納されていることを特徴
    とする水質浄化兼用浮島。
  10. 【請求項10】 上記プランターは、発泡ポリスチレン
    成形体表面に、2液反応性無溶剤型ウレタン原料をスプ
    レー塗布し、反応硬化させて、ポリウレタンエラストマ
    ーからなる強化皮膜を形成したものである請求項7乃至
    9のいずれか1項に記載の水質浄化兼用浮島。
  11. 【請求項11】 上記プランターの底部内表面に、好気
    性微生物が固定された多孔質体が載置されている請求項
    7乃至9のいずれか1項に記載の水質浄化兼用浮島。
  12. 【請求項12】 上記土の表面は網目20メッシュ以上
    の網状体又は布地によって覆われており、該網状体又は
    該布地には、上記植物が植生する位置に開口部が設けら
    れている請求項7乃至9のいずれか1項に記載の水質浄
    化兼用浮島。
  13. 【請求項13】 網目20メッシュ以上の網目シート又
    は布地からなる袋状体中に、酸素発生剤が混入された土
    が充填されていることを特徴とする植物栽培用袋。
  14. 【請求項14】 樹脂製のプランターと、該プランター
    中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培用袋に植生
    する植物とからなる浮島において、該植物栽培用袋は、
    網目20メッシュ以上の網目シート又は布地からなる袋
    状体中に、酸素発生剤が混入された土が充填されている
    ことを特徴とする浮島。
  15. 【請求項15】 樹脂製のプランターと、該プランター
    中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培用袋に植生
    する植物とからなる浮島において、該植物栽培用袋は、
    網目20メッシュ以上の網目シート又は布地からなる袋
    状体中に、酸素発生剤が混入された土が充填されてな
    り、上記プランターの底部には、複数の、貫通孔及びス
    リットのうちの少なくとも一方が設けられていることを
    特徴とする浮島。
  16. 【請求項16】 上記プランターは、発泡ポリスチレン
    成形体表面に、2液反応性無溶剤型ウレタン原料をスプ
    レー塗布し、反応硬化させて、ポリウレタンエラストマ
    ーからなる強化皮膜を形成したものである請求項14又
    は15記載の浮島。
  17. 【請求項17】 上記プランターの底部内表面に、好気
    性微生物が固定された多孔質体が載置されている請求項
    14又は15記載の浮島。
  18. 【請求項18】 樹脂製のプランターと、該プランター
    中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培用袋に植生
    する植物とからなる水質浄化兼用浮島において、該植物
    栽培用袋は、網目20メッシュ以上の網目シート又は布
    地からなる袋状体中に、酸素発生剤が混入された土が充
    填されてなり、上記プランターの底部の外面には、酸素
    発生剤収納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収
    納容器中には固形酸素発生剤が収納されていることを特
    徴とする水質浄化兼用浮島。
  19. 【請求項19】 樹脂製のプランターと、該プランター
    中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培用袋に植生
    する植物とからなる水質浄化兼用浮島において、該植物
    栽培用袋は、網目20メッシュ以上の網目シート又は布
    地からなる袋状体中に、酸素発生剤が混入された土が充
    填されてなり、上記プランターの底部には、複数の、貫
    通孔及びスリットのうちの少なくとも一方が設けられ、
    上記底部の外面には、酸素発生剤収納容器が取り付けら
    れており、該酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生剤
    が収納されていることを特徴とする水質浄化兼用浮島。
  20. 【請求項20】 上記プランターは、発泡ポリスチレン
    成形体表面に、2液反応性無溶剤型ウレタン原料をスプ
    レー塗布し、反応硬化させて、ポリウレタンエラストマ
    ーからなる強化皮膜を形成したものである請求項18又
    は19記載の水質浄化兼用浮島。
  21. 【請求項21】 上記プランターの底部内表面に、好気
    性微生物が固定された多孔質体が載置されている請求項
    18又は19記載の水質浄化兼用浮島。
JP1996011102U 1996-10-11 1996-10-11 浮島及び水質浄化兼用浮島 Expired - Lifetime JP3039277U (ja)

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