JP2826714B2 - 水質浄化兼用浮島及びこれを用いた水質浄化方法 - Google Patents

水質浄化兼用浮島及びこれを用いた水質浄化方法

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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Hydroponics (AREA)
  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、池や湖の水面に浮か
べ、植生された草花等によって人に安らぎを与えると同
時に、周囲の水中に酸素を供給して微生物を活性化し、
水を浄化するための水質浄化兼用浮島、及びこの水質浄
化兼用浮島を用いて水質を浄化する方法に関する。
【0002】本発明の浮島は、公園、ゴルフ場等の池、
湖などに浮かべて使用することができる。また、本発明
の水質浄化方法は、池、沼、湖等の閉鎖された水系ばか
りではなく、河川などでも水流の乏しく、水が滞留し易
い箇所などにおいて実施することができ、本発明の水質
浄化兼用浮島を配置することにより継続的に水質を浄化
することできる。
【0003】
【従来の技術】現在、多くの公園、ゴルフ場等におい
て、池、湖などの水質汚濁が深刻となっており、河川な
どでも中下流域では大量の工業排水、生活排水によって
水質の悪化が問題になっている。これらは美観を損ねる
ばかりでなく、悪臭の発生、鯉の死亡等大きな問題にな
っている。その対策として各種の浄化設備、資材等が提
供されているが、機械設備は高価なうえに、目詰まりし
た濾材の交換等、メンテナンスにも人手と費用を要し、
また、浄化資材としては着色剤、凝集剤といったものが
使用されているが、これらはいずれもその効果が一過性
であり、長期間良好な水質を維持することはできない。
更に、浄化設備、資材ともに水質浄化のみを目的とした
ものであり、周囲環境の美観等はまったく考慮されてい
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の浮島は、上記
従来の水質浄化設備、資材等が有する問題点を解決する
ものであり、本発明は、酸素発生剤の取り替えという簡
単なメンテナンスのみで、しかも生物処理であって、自
然の理にかなった浄化方法であり、且つ人の目に触れる
浮島表面には草花等が植えられ、美観、安らぎといった
面からみても好ましい、水質浄化兼用の浮島を提供する
ことを課題とする。なおこの浮島において所定の植物
栽培用袋使用すれば、栽培用土或いは植物等の取り替
え、植え替え時などに、その取り扱いに優れ、好適であ
る。更に本発明は、固形酸素発生剤を直接水中へ投入し
て水質を浄化し、の後に浮島配置ることにより、
簡便で且つ継続的な水質浄化ができる水質浄化方法を提
供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明の水質浄化兼用
浮島は、浮島本体と酸素発生剤収納容器とからなる水質
浄化兼用浮島であって、上記浮島本体は、樹脂発泡体か
らなるプランターと、該プランター中に収容される土
と、該土に植生する植物とからなり、上記プランターの
底部には、複数の貫通孔及び/又はスリットが設けら
れ、上記プランターの上記底部の外面には、上記酸素発
生剤収納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収納
容器中には固形酸素発生剤が収納されていることを特徴
とする。
【0006】また、第2発明の浮島は、浮島本体と酸素
発生剤収納容器とからなる水質浄化兼用浮島であって、
上記浮島本体は、樹脂発泡体からなるプランターと、該
プランター中に収容される土と、該土に植生する植物と
からなり、上記プランターの底部は網目状であって、該
底部の内表面には網目20メッシュ以上の網状シート、
又は布地が着設されており、上記プランターの上記底部
の外面には、上記酸素発生剤収納容器が取り付けられて
おり、該酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生剤が収
納されていることを特徴とする。
【0007】更に、第9発明の浮島は、浮島本体と酸素
発生剤収納容器とからなる水質浄化兼用浮島であって、
上記浮島本体は樹脂発泡体からなるプランターにより構
成され、該プランターは、土と該土に植生する植物とを
収容する植物収容部、好気性微生物が固定された多孔質
体を収容する微生物収容部、及び該植物収容部と該微生
物収容部とを一体に接続する接続部からなり、少なくと
も上記植物収容部の底部には複数の貫通孔及び/又はス
リットが設けられ、また、上記微生物収容部の底部外面
には、上記酸素発生剤収納容器が取り付けられており、
該酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生剤が収納され
ていることを特徴とする。
【0008】また、第13発明の浮島は植物栽培用袋を
使用したものであり、浮島本体と酸素発生剤収納容器と
からなる水質浄化兼用浮島であって、上記浮島本体は、
樹脂発泡体からなるプランターと、該プランター中に収
容される植物栽培用袋と、該植物栽培用袋に植生する植
物とからなり、該植物栽培用袋は、網目20メッシュ以
上の網目シート、又は布地からなる袋状体中に、栽培用
土が充填されてなり、上記プランターの底部には、複数
の貫通孔及び/又はスリットが設けられ、上記プランタ
ーの上記底部の外面には、上記酸素発生剤収納容器が取
り付けられており、該酸素発生剤収納容器中には固形酸
素発生剤が収納されていることを特徴とする。
【0009】更に、第19発明の水質浄化方法は、固形
酸素発生剤を直接水中に投入して水質を浄化した後、該
浄化水の水面の一部に、請求項1、請求項2、請求項9
及び請求項13のいずれか1項に記載の水質浄化兼用浮
島を配置し、水質の浄化を継続することを特徴とする。
【0010】上記「プランター」は、その形状、大きさ
等は特に制限されないが、土と植物とを収容し、酸素発
生剤の収納容器を取り付けた状態で、水面に浮かんでい
なくてはならない。そのためには、全体の重量と浮力と
を勘案して、適宜の形状、大きさのプランターとすれば
よいが、その他、植物の植え替え、酸素発生剤の取り替
え等メンテナンス時の作業性を考慮すると、面積は大き
いものでも1〜2m程度のものが好ましく、深さは1
0〜30cm、壁厚さは3〜10cm程度とすることが
できる。また、形状としては三角形、四角形等の多角
形、円形、楕円形又は瓢箪形など、池又は湖などの形状
或いは周囲の景観などに合った形状とすればよい。
【0011】プランターは、成形のし易さ、浮力、コス
ト等から「樹脂発泡体」により形成される。大部分の樹
脂は条件を適宜選択することにより発泡体とすることが
できるが、その物性、コスト等を考慮すると、発泡ポリ
スチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発
泡ポリウレタン等の使用が好ましい。それらの中では特
に汎用品である発泡ポリスチレンが好ましいが、発泡ポ
リスチレンは耐衝撃性が低く、脆いという欠点があるた
め、第3、第10及び第14発明のように、発泡ポリス
チレン成形体表面に、ポリウレタンエラストマーからな
る強化皮膜を形成したものが好適である。
【0012】発泡ポリスチレンは、発泡度、発泡法等特
に限定されないが、プランター形状のものを成形する場
合は、ビーズ発泡法が好ましい。また、上記の強化皮膜
は、2液反応性無溶剤型ウレタン原料を、発泡ポリスチ
レン成形体表面へスプレー塗布し、反応硬化させること
により形成できる。
【0013】ウレタン原料はイソシアネート成分とポリ
オール成分とからなり、イソシアネート成分としては、
トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等、ポリウ
レタンエラストマーに通常使用されているものを特に制
限なく使用できる。ポリオール成分としても公知のポリ
オールを使用でき、例えばポリエーテルポリオール、ポ
リエステルポリオール及びポリエーテルポリオールの末
端にアミノ基を導入して変性したアミン変性ポリオール
等が挙げられる。このアミン変性ポリオールを使用すれ
ばウレタン原料の硬化速度が大きく、スプレー塗布の用
途には好適である。
【0014】更に、スプレー工法では、ポリイソシアネ
ートとして、ポリオール類に過剰のイソシアネート類を
反応させて得られるイソシアネート末端プレポリマーの
使用が好ましい。プレポリマーはポリエーテル系、ポリ
エステル系いずれも使用でき、本発明においてもイソシ
アネート基の含有量4〜11%程度の従来公知の方法に
より製造されたウレタンプレポリマーをそのまま使用で
きる。プレポリマーは粘度の低いポリエーテル系が好ま
しいが、高粘度であっても加温して粘度を低くすれば同
様に使用できる。
【0015】上記「土」も特に制限はされず、自然の土
であってもよいし、園芸用の栽培用土として市販されて
いるもの等を使用してもよい。また、浮島本体の重量を
軽くする目的で、乾燥密度が0.13g/cm程度の
軽量土を使用してもよい。更に、これらを混合して使用
してもよく、プランターの浮力、植え付ける植物の種類
等によって適宜選択すればよい。また、植生する「植
物」も特に制限されず、周辺の景観、雰囲気等に合わせ
て選択すればよく、菖蒲、水芭蕉等の水生植物の他、一
般の草花又は葦のように花をつけない水生植物であって
もよい。
【0016】更に、プランター中の土の表面はそのまま
露出していてもよいが、第5及び第11発明のように、
その表面は、網目20メッシュ以上の網状体、又は布地
によって覆われていることが好ましい。この網状体又は
布地は、水及び空気を十分に透過し、浮島が置かれた自
然環境において容易に破損することがなく、また、植物
の成育に害を及ぼすような材質からなるものでなけれ
ば、その製法、材質等は特に制限されず、網状体として
は寒冷沙等を使用でき、布地としては織物、不織布及び
ニット等いずれも使用できる。
【0017】また、この布地としては不織布が好まし
く、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン繊維等か
らなる厚さ0.5〜2mm、例えば1mm程度の市販の
ものを特に制限されることなく使用できる。網状体等は
端部を土中に埋めて固定してもよいし、端部の所要個所
を接着剤によってプランターに接着する等の方法によっ
て、より確実に固定してもよい。尚、この網状体等に
は、植物が植生する位置に開口部が設けられているが、
この開口部は、植物の種類、大きさ等によって、適宜の
直径の穴としてもよいし、また、例えば十字状、−状等
の切り込みを入れたものであってもよい。
【0018】次に、第1、2及び9発明の浮島につい
て、図面も参照しながら詳しく説明する。第1発明では
(図1及び2を参照)、プランター3の底部31には多
数の「貫通孔及び/又はスリット」(以下、貫通孔等と
いう。)32が設けられる。この貫通孔等を通してプラ
ンター中の土5に水が供給され、また植物6の根61が
ここから水中へ伸びてくる。従って、通常この貫通孔等
はプランターの底部全面に略均等に多数個設けられてい
ることが好ましい。
【0019】上記貫通孔等の数、大きさ、断面形状及び
底部の全面積に対する貫通孔等の合計面積の割合など
は、土がプランター外へ容易に漏出することなく、また
浮島1が水面に浮かんでおり、且つ植物が順調に成育す
る限り特に限定はされず、浮島の大きさ、重量、浮力或
いは植生する植物の性質等を勘案して適宜決めればよい
が、例えば孔径が10〜50mmの貫通孔等を50〜4
00個程度設けることができる。
【0020】第2発明では(図3及び4を参照)、プラ
ンター3の底部31は多数の「網目」33からなる網目
状になっている。この網目状とは、格子状、碁盤目状等
の他、多数の多角形、円形、楕円形等が連なって形成さ
れる網目であってもよい。また、この第2発明の場合
は、第1発明の貫通孔等とは異なり、網目を形成する空
間部分は比較的大きく、且つその全底面積に対する合計
面積の比率も高い。従って、そのままでは土が容易に水
中に漏出してしまうため、プランターの底部全面に「網
目20メッシュ以上の網状シート、又は布地」7が着設
されている。この網状シートとしては、寒冷沙又はプラ
スチック、金属等からなるネット等を使用できるが、網
目は植物の根の伸長等が損なわれるほど細かいものでは
好ましくなく、300メッシュ程度のものまで使用でき
る。また、布地としは、織物、不織布等、市販のものを
そのまま使用できる。
【0021】また、第9発明では(図5を参照)、浮島
本体11を構成するプランターは、二つの主要部と、そ
れらを繋ぐ接続部とからなり、少なくともその上端部は
水面上にあって、土及び植物を収容する植物収容部3
4、水中にあって好気性微生物が固定された多孔質体を
収容する微生物収容部35、及び両収容部を一体に接続
する接続部36により構成される。また、植物収容部の
底部には第1発明の場合と同様多数の貫通孔等が設けら
れ、植物に水が供給される。
【0022】上記貫通孔等の数、大きさ等は、この第9
発明の場合にも、第1発明の場合と同様の考えに従って
適宜決めることができる。更に、微生物収容部の底部に
も、必要に応じてこの貫通孔等を設けてもよく、このよ
うにすれば、多孔質体の下方からも水が流通し、微生物
の浄化作用をより効果的に利用することができる。尚、
この第9発明の浮島では、プランターは植物収容部、微
生物収容部及び接続部を一体に成形したものであっても
よいし、3つの部分を別々に成形し、接着剤等適宜の手
段によって一体に接合したものであってもよい。
【0023】上記「酸素発生剤収納容器」12は(図6
を参照)、プランターの底部(第9発明では、微生物収
容部の底部)に取り付けられており、その中には「固形
酸素発生剤」2が収納されている。収納容器の材質、形
状、大きさ等は特に制限されず、プラスチック、金属等
からなる容器であって、固形酸素発生剤取り替えのため
の開閉構造を有し、通気性のある容器であればよい。通
気性を持たせるためには、容器壁に貫通孔123を設け
てもよいし、目の荒い構造として内部に不織布や寒冷沙
等の多孔質シート124を配設してもよく、収納された
固形酸素発生剤が容器外へ容易に漏出することがなけれ
ばよい。
【0024】また、容器の取り付け個数は幾つでもよい
が、例えば浮島底面全面にほぼ均等に複数個取り付けれ
ばよく、容器の大きさと必要とされる全固形酸素発生剤
量によって個数を決めればよい。いずれにしても、水中
では浮力も働くため、容器は内容物を含めてもそれほど
の重量にはならず、また、内容物取り替え時の取り扱い
易さを考慮すれば、プランター底部外面に直接取り付け
るにしろ、吊り下げるにしろ、それほど強固に取り付け
る必要はない。具体的には、例えば吊り下げる場合は、
園芸用の紐8、針金等適宜のものを使用でき、容器が水
中に浮遊するような状態でも構わない。また紐等が腐食
すれば適宜取り替えればよい。
【0025】上記固形酸素発生剤の主原料は、本発明の
目的を達成できる範囲で種々選択することができ、例え
ば過酸化カルシウム等を例示できる。また、この酸素発
生剤は粉末状、粒状、ペレット状いずれの形状、大きさ
でもよく、より粒径の大きい塊状物であってもよい。
【0026】本発明では、上記固形酸素発生剤に加え
て、第4、第6、第9、第15及び第16発明のよう
に、多孔質体に固定した好気性微生物の浄化作用を併用
することもできる。多孔質体としては、天然のゼオライ
ト、パーライト等の多孔質体、各種酸化物等を焼成して
得られる多孔質セラミックスなどを使用できるが、孔径
が大きい方が微生物が固定され易く、第7、第8、第1
2、第17及び第18発明のように、孔径が適当であっ
て、且つ物理的な濾過機能にも優れる木炭の使用が好ま
しい。
【0027】上記「好気性微生物」としては、属名ゲオ
トリッチャム他の酵母、ノカルディア他の放射菌、バチ
ルス他の細菌及びアルペルギルス(有用糸状菌)等から
なる放射菌と特殊な細菌の共生作用を利用したもの等を
使用できる。この微生物には、更に、特殊処理した硫酸
第一鉄などの無機成分と、醗酵済みの動物性有機物、腐
食酸などを配合することもでき、このようにすれば生物
的及び化学的に作用し相乗効果が発揮される。
【0028】次に、第14発明の浮島における「植物栽
培用袋」(図7を参照)に使用する「網目シート又は布
地」91としては、第2発明のプランター底部に着設さ
れる網状シート又は布地、或いは第5発明等において、
土の表面を覆うために使用される網状体又は布地と同様
のものを使用できる。但し、この植物栽培用袋の場合
は、運搬等、より激しい取り扱いを受けるため、網目シ
ート及び布地ともに第2及び第5発明等に比べ、強度が
大きく、且つ土等がより透過し難い、網目の小さい或い
は目付けの大きいものを使用することが好ましい。
【0029】植物栽培用袋9の形状、大きさ等は特に限
定されず、プランターの形状、大きさ或いは載置される
又は埋め込まれる場所の広さ、周囲の景観等に合わせて
適宜決めればよい。形状としては、通常、直方体のもの
が取り扱い易いが、円柱、三角柱等、特にプランター中
に収容して使用される場合は、その形状に合わせ他の適
宜の形状としてもよく、大きさも、人が持ち上げたり、
運搬したりする場合の重量を考慮に入れて、植物栽培用
袋が置かれる浮島等の寸法に合わせた適当な大きさとす
ればよい。尚、この植物栽培用袋の場合も、第5発明等
と同様、植物を植生するための穴又は十字状、−状等の
切り込み92などが適宜個所に、適宜個数設けられる。
【0030】更に、第19発明の水質浄化方法では、前
記の固形酸素発生剤を、水量に応じ、河川ではその水流
も勘案し、且つ水の汚れ具合も考慮して、適量を所定水
面にできるだけ均等に散布、投入することにより水を浄
化することができる。尚、過剰量の固形酸素発生剤を散
布しても特に弊害はないが、経済的でなく、また、固形
酸素発生剤は必ずしも十分量を投入する必要もなく、投
入量に応じた酸素が必ず発生するため、この発生酸素に
より、投入前に比べて確実に且つ即効的に水質を浄化す
ることができる。この投入量は、水に対して10〜20
ppmであれば十分であるが、水質によっては、まだ足
りなければ更に追加投入することもできる。
【0031】発明の水質浄化方法では、上記のように
して適当量の固形酸素発生剤を投入して水質を浄化した
後、直ちに或いは適宜日数が経過後、水質の状況をみな
がら、水面上の適宜箇所に第1、第2、第9及び第13
発明の浮島から美観等を考慮して適宜のものを選択して
配置すればよい。これにより、浮島の周辺を中心として
水質が継続して浄化される。尚、浮島から離れた箇所で
再び水質の低下が進んだ場合などは、所要箇所に固形酸
素発生剤を繰り返し投入してもよい。
【0032】
【作用】本発明の浮島は、天然の浮島同様に、水面に浮
かべて使用するものであるが、第1及び第2発明の浮島
の場合には、どの程度水面下に沈んだ状態とするかは、
それほど問題ではなく、土や草花等がプランター外へ容
易に流出することのない状態であればよい。しかし、第
4及び第6発明のように、微生物の浄化作用を併用しよ
うとする場合、更に第7及び第8発明のように、多孔質
体として木炭を使用し、その浄化作用をも活用しようと
する場合は、プランター底部に載置された、微生物を固
定した木炭が水面下となる程度にまで沈めて使用するこ
とが好ましい。
【0033】また、例えば第2発明のように、プランタ
ー底部の連通部分の面積割合を大きくして、より多量の
水を木炭及び微生物と接触させるようにしてもよく、更
に、連通部分の面積割合の小さい第1発明の浮島の場合
などでは、プランター底部下面の水をポンプによって流
動させたり、ポンプによって汲み上げた水を浮島上方か
ら散水することにより、木炭と微生物の浄化作用をより
効果的に利用することもできる。一方、第9発明では、
木炭と微生物とは水中にあって常に水と接触しているた
め、上記のような操作等は特に必要ではないが、周囲の
水を流動させてやれば、その効果を最大限活用すること
が可能である。
【0034】本発明の浮島は、公園の池などでは冬場の
使用は少ないが、例えば、学校のプールのように、防火
用水等の意味で、冬も夏の6割量程度の水を張ってある
ようなプールにおいて、幼児の転落、水死等事故の防止
を目的として冬場使用することもできる。例えばプール
の周縁に沿って、浮島を並べておけば、幼児等が誤って
転落しても、水中ではなく浮島上に落ちるため、少なく
とも水死という大きな事故は防ぐことができる。
【0035】更に、第5及び第11発明のように、土の
表面を寒冷沙等の網状体又は不織布等の布地によって覆
った場合は、風、波等によるプランター中の土の流出が
防止でき、同時に流出した土が池に流入することによる
池の水の汚染を防ぐこともできる。また、この網状体等
は雑草の発生を防止する働きもある。また、土として乾
燥密度が0.13g/cm程度の軽量土を使用した場
合は、特に風により土が吹き飛ばされたりする可能性が
高く、この網状体等使用の効果が著しい。尚、雨が降っ
たり、池の水が網状体等の上面に吹き上げられたりした
場合でも、水は容易に網状体等を透過してプランター中
に流れ込み、それらの表面に水が溜まるようなこともな
い。
【0036】なお、第14発明の浮島に用いられる植物
栽培用袋は、公園、一般家庭、路側帯等において、プラ
スチック製、木製等のプランター中に置いて使用するこ
ともでき、或いは地表に直接置いて使用することもで
き、また適宜の穴を掘って、その中に埋め込んで用いる
こともできる。この植物栽培用袋を用いれば、植物を、
必要であれば温室内等で成育し、適当な大きさにまで成
長した後、所要場所に運搬し、例えば、浮島のプランタ
ー中に置いたり、既に置いてあるものと取り替えたりす
ることができ、植物の育成及び運搬等の取り扱いなどに
おいて、非常に好都合である。また、冬場は花壇に、
春、夏、秋は浮島にと、使い分けることもでき、この意
味でも、直植えに比べ便利である。
【0037】更に、水質の有機汚濁化として定義、把握
されている現象として富栄養化の問題があり、特に湖
水、池水など閉鎖水域の富栄養化の原因である藻類の繁
殖に必要な栄養として知られているのが、リン及び窒素
成分である。そして、一般に藻類の繁殖はリン成分の量
によって制限を受けるとされているが、本発明におい
て、好適な固形酸素発生剤として使用される過酸化カル
シウムは、この水中のリン成分の除去効果をも有する。
そのため、藻類の繁殖が制限され、富栄養化現象の発生
が抑えられる。
【0038】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳しく説
明する。試験例1及び2以下の実施例において使用する
酸素発生剤粉末(過酸化カルシウム粉末、大同ほくさん
株式会社製、商品名「オーツーパワー」)の酸素供給能
を確認するため、ビーカー中の河川水と蒸留水にこの酸
素発生剤を投入し、溶存酸素量を経時的に測定した。 (1)試験例1の条件 試験水量;1リットル 河川水;寝屋川の水(住道大橋下にて採取) 酸素発生剤使用量;2g〔但し、酸素発生剤として植物
用オーツーパワーを使用した。〕
【0039】 (2)試験例2の条件 試験水量;3リットル 河川水;寝屋川の水(今津橋下にて採取) 酸素発生剤使用量;約3g〔但し、酸素発生剤として魚
用オーツーパワーを使用した。〕 試験例1、2の結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1の結果によれば、試験例1では、蒸留
水の場合、溶存酸素量は試験開始時に6.8mg/リッ
トル、40時間後に8.6mg/リットルとやや増加し
ており、河川水では試験開始時に4.2mg/リットル
と少なかった溶存酸素量が40時間後には7.5mg/
リットルと相当量増加している。また、pH調整をして
いない試験例2では、蒸留水の場合、試験開始時の7.
1mg/リットルが2〜4時間後に20.0mg/リッ
トルにと大きく増加しており、河川水でも6.3mg/
リットルが4時間後に20.0mg/リットルと増加し
ており、以後減量に転じているが、いずれも試験開始時
の最大3倍の溶存酸素量となっていることが分かる。
【0042】このように本実施例で使用する酸素発生剤
は、河川水であってもその溶存酸素量を短時間で相当量
増加させることができるものであり、本発明の浮島及び
水質浄化方法において使用した場合の効果が裏付けられ
た。尚、各試験例の結果から明らかなように、pH調整
をした試験例1では、穏やかな酸素供給が長く続き、一
方、pH調整をしなかった試験例2では、短時間に多量
の酸素が発生、供給され、その後溶存酸素は減量する
が、40時間後でもなお試験開始時の2倍程度の溶存酸
素量となっている。本発明では、池、湖等の汚れ具合、
酸素発生剤取り替え等のメンテナンス等を勘案して、適
宜にpH調整をすればよい。
【0043】試験例3 富栄養化現象の原因である藻類の繁殖に必要な栄養の一
種であるオルトリン酸が、酸素発生剤粉末(植物用オー
ツーパワー)によって、どの程度除去されるか検討し
た。試験は、蒸留水にオルトリン酸を溶解して、イオン
濃度42ppm、26ppm及び4.5ppmの溶液を
調製し、この中に図8〜10に示すようにイオン濃度に
応じて所定量の酸素発生剤を投入し、初期濃度の経時変
化を測定することにより実施した。
【0044】自然界の湖沼等におけるオルトリン酸イオ
ン濃度はある程度の幅があるものと思われるが、例えば
東京都大田区の洗足池の全有機リン化合物の量から推定
されるイオン濃度は4〜10ppm程度である。従っ
て、上記のイオン濃度42ppm及び26ppmの試験
は、通常、自然な状態では考えられない高濃度での試験
である。それでも図8及び図9の結果によれば、試験水
10リットル当たり1gの酸素発生剤によって、僅か3
日でイオン濃度は当初の1/10程度にまで低下してい
ることが分かる。また、図10の結果によれば、当初濃
度が低い場合は、当初濃度が高い場合ほどの著しい濃度
低下はみられないが、イオン濃度の絶対値は非常に小さ
く、これらの試験により、酸素発生剤の優れたオルトリ
ン酸除去効果が裏付けられた。
【0045】尚、図8〜10において、○は10リット
ルの蒸留水に1.0gの酸素発生剤を投入した場合、△
は10リットルの蒸留水に3.0gの酸素発生剤を投入
した場合、及び図8の□は10リットルの蒸留水に5.
0gの酸素発生剤を投入した場合の試験結果を表す。
【0046】実施例 比重0.03g/cmのビーズ発泡による100×2
00×20cm(内寸法)、壁厚さ5cmのプランター
形状の発泡ポリスチレンを準備した。このプランターの
表面に、高圧タイプ吹付装置(イソテルムAG社製、型
式「PSM−70」)によって、吐出圧100〜110
kg/cm、ポリイソシアネート成分とポリオール成
分との体積流量比1:1でウレタン原料を2〜3回スプ
レー塗布し、反応硬化させて、プランター表面にポリウ
レタンエラストマーからなる強化皮膜を形成した。
【0047】上記のようにして製造したプランターの底
部全面に、略均等に孔径30mmの貫通孔を200個設
けた。その後、このプランター中に微生物(松本微生物
研究所製、商品名「SNKD」菌)を固定した木炭50
0g及び軽量土(積水化成品工業株式会社製、商品名
「ソイレンG」)500リットルを入れ、その土中に水
生植物の苗20本を植え付けた。次いで、このようにし
て得られた浮島本体の底部外面に、酸素発生剤粉末(平
均粒径:10〜20μm)100gを収納した、内容積
50mlの酸素発生剤収納容器を、略等間隔に30個、
園芸用の紐で吊り下げた。
【0048】尚、本発明においては、目的、用途に応じ
て本発明の範囲内で、種々変更したものとすることがで
き、例えば、浮島のプランター中の土に植物を直植えす
るのではなく、植物栽培用袋を使用して植物を適度に成
育し、この植物が植生された植物栽培用袋をそのままプ
ランター中に置くようにしてもよい。更に、浮島底部に
錨を装着して、浮島が池等の中で浮遊することのないよ
うに固定することもでき、また、池の端に紐等で固定
し、酸素発生剤の取り替え等のメンテナンス時に、浮島
を岸に手繰り寄せるようにすることもできる。
【0049】更に、複数の浮島を池の形状等に合わせて
美観を考慮しながら橋様のもので接続し、見栄えをより
良くするとともに、酸素発生剤収納容器をこの橋様のも
のの下部に取り付けるようにしてもよい。また、外観は
ポリウレタンエラストマーそのままでもよいが、例えば
木目調の模様を付けたり、木肌の色或いは緑色等に着色
することにより、より自然の景観に合った、且つ人に安
らぎを与える浮島とすることもできる。
【0050】
【発明の効果】第1及び第2発明の水質浄化兼用浮島
は、公園、ゴルフ場等において、その自然景観等を損な
うことなく、水質を浄化することができ、美観上もたい
へん好ましいものであると同時に人の心に安らぎを与え
ることもできる。また、第9発明では、所謂浮島部分と
は別に、水中に好気性微生物を固定した多孔質体を収容
する微生物収容部を一体に設けることにより、より水質
浄化の効果を高めることができる。更に、第5及び第1
1発明のように、浮島の土の表面を寒冷沙等の網状体又
は不織布等の布地で覆うことにより、風、波等による土
の飛散等が防止され、飛散した土等により水が汚染され
ることもない。
【0051】また、第14発明の水質浄化兼用浮島は、
植物栽培用袋を使用するのでこの浮島における植物の
植生、植え替え等を容易に行うことができる。更に、第
19発明では、酸素発生剤を所要水中に投入するという
極めて簡易な方法によって広範囲に渡って水質を浄化
し、このようにして浄化された水の面に発明の浮島を
配置することにより、継続的な水質浄化ができる。この
酸素発生剤は、投入量に応じた酸素を確実に発生するた
め、相当に酸欠状態にある池、湾等の閉鎖水域或いはそ
れに近い状態の箇所に適用すれば、確実に且つ即効的に
水質浄化ができる。また、酸素発生剤としてカルシウム
塩を使用する場合は、毒性の問題はなく安全でもある。
【0052】尚、第3、第10及び第14発明のよう
に、発泡ポリスチレン成形体表面にポリウレタンエラス
トマーからなる強化皮膜を形成することにより、プラン
ターの耐衝撃性、耐摩耗性等が向上し、自然の風雨に晒
される本発明の浮島を長期間使用することができ、第
4、第6、第9、第15及び第16発明のように、プラ
ンター底部に好気性微生物が固定された多孔質体を載置
することにより、より効果的に水質浄化がなされ、ま
た、第7、第8、第12、第17及び第18発明のよう
に、上記多孔質体として木炭を使用することにより、微
生物を効率よく繁殖させ、且つ固定することができ、加
えて木炭の有する濾過機能による浄水作用も期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の水質浄化兼用浮島に微生物を固定し
た多孔質体を使用した場合の横断面の概略図である。
【図2】第1発明の浮島に使用されるプランターの底部
の一部を拡大した斜視図である。
【図3】第2発明の水質浄化兼用浮島に微生物を固定し
た多孔質体を使用した場合の横断面の概略図である。
【図4】第2発明の浮島に使用されるプランターの底部
の一部を拡大した斜視図である。
【図5】第9発明の水質浄化兼用浮島の横断面の概略図
である。
【図6】酸素発生剤収納容器の横断面の概略図である。
【図7】第14発明の浮島における植物栽培用袋の斜視
図である。
【図8】初期リン酸イオン濃度を42ppmとした場合
の、リン酸イオン濃度の経時変化を表すグラフである。
【図9】初期リン酸イオン濃度を26ppmとした場合
の、リン酸イオン濃度の経時変化を表すグラフである。
【図10】初期リン酸イオン濃度を4.5ppmとした
場合の、リン酸イオン濃度の経時変化を表すグラフであ
る。
【符号の説明】
1;水質浄化兼用浮島、11;浮島本体、12;酸素発
生剤収納容器、121;収納容器本体、122;収納容
器の蓋、123;容器壁の貫通孔、124;不織布、
2;固形酸素発生剤、3;プランター、31;プランタ
ーの底部、32;底部の貫通孔及び/又はスリット、3
3;網目、34;植物収容部、35;微生物収容部、3
6;接続部、4;微生物を固定した多孔質体、5;土、
6;植物、7;プランター底部に着設された網状シート
又は布地、8;園芸用の紐、9;植物栽培用袋、91;
網目シート又は布地、92;十字状の切り込み。

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮島本体と酸素発生剤収納容器とからな
    る水質浄化兼用浮島であって、 上記浮島本体は、樹脂発泡体からなるプランターと、該
    プランター中に収容される土と、該土に植生する植物と
    からなり、上記プランターの底部には、複数の貫通孔及
    び/又はスリットが設けられ、上記プランターの上記底
    部の外面には、上記酸素発生剤収納容器が取り付けられ
    ており、該酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生剤が
    収納されていることを特徴とする水質浄化兼用浮島。
  2. 【請求項2】 浮島本体と酸素発生剤収納容器とからな
    る水質浄化兼用浮島であって、 上記浮島本体は、樹脂発泡体からなるプランターと、該
    プランター中に収容される土と、該土に植生する植物と
    からなり、上記プランターの底部は網目状であって、該
    底部の内表面には網目20メッシュ以上の網状シート、
    又は布地が着設されており、上記プランターの上記底部
    の外面には、上記酸素発生剤収納容器が取り付けられて
    おり、該酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生剤が収
    納されていることを特徴とする水質浄化兼用浮島。
  3. 【請求項3】 上記プランターは、発泡ポリスチレン成
    形体表面に、2液反応性無溶剤型ウレタン原料をスプレ
    ー塗布し、反応硬化させて、ポリウレタンエラストマー
    からなる強化皮膜を形成したものである請求項1又は2
    記載の水質浄化兼用浮島。
  4. 【請求項4】 上記プランターの底部内表面に、好気性
    微生物が固定された多孔質体が載置されている請求項1
    又は2記載の水質浄化兼用浮島。
  5. 【請求項5】 上記土の表面は網目20メッシュ以上の
    網状体、又は布地によって覆われており、該網状体又は
    該布地には、上記植物が植生する位置に開口部が設けら
    れている請求項1又は2記載の水質浄化兼用浮島。
  6. 【請求項6】 上記プランターの底部内表面に、好気性
    微生物が固定された多孔質体が載置されている請求項3
    記載の水質浄化兼用浮島。
  7. 【請求項7】 上記多孔質体が木炭である請求項4記載
    の水質浄化兼用浮島。
  8. 【請求項8】 上記多孔質体が木炭である請求項6記載
    の水質浄化兼用浮島。
  9. 【請求項9】 浮島本体と酸素発生剤収納容器とからな
    る水質浄化兼用浮島であって、 上記浮島本体は樹脂発泡体からなるプランターにより構
    成され、該プランターは、土と該土に植生する植物とを
    収容する植物収容部、好気性微生物が固定された多孔質
    体を収容する微生物収容部、及び該植物収容部と該微生
    物収容部とを一体に接続する接続部からなり、少なくと
    も上記植物収容部の底部には複数の貫通孔及び/又はス
    リットが設けられ、また、上記微生物収容部の底部外面
    には、上記酸素発生剤収納容器が取り付けられており、
    該酸素発生剤収納容器中には固形酸素発生剤が収納され
    ていることを特徴とする水質浄化兼用浮島。
  10. 【請求項10】 上記プランターは、発泡ポリスチレン
    成形体表面に、2液反応性無溶剤型ウレタン原料をスプ
    レー塗布し、反応硬化させて、ポリウレタンエラストマ
    ーからなる強化皮膜を形成したものである請求項9記載
    の水質浄化兼用浮島。
  11. 【請求項11】 上記土の表面は網目20メッシュ以上
    の網状体、又は布地によって覆われており、該網状体又
    は該布地には、上記植物が植生する位置に開口部が設け
    られている請求項9記載の水質浄化兼用浮島。
  12. 【請求項12】 上記多孔質体が木炭である請求項9記
    載の水質浄化兼用浮島。
  13. 【請求項13】 浮島本体と酸素発生剤収納容器とから
    なる水質浄化兼用浮島であって、 上記浮島本体は、樹脂発泡体からなるプランターと、該
    プランター中に収容される植物栽培用袋と、該植物栽培
    用袋に植生する植物とからなり、該植物栽培用袋は、網
    目20メッシュ以上の網目シート、又は布地からなる袋
    状体中に、栽培用土が充填されてなり、上記プランター
    の底部には、複数の貫通孔及び/又はスリットが設けら
    れ、上記プランターの上記底部の外面には、上記酸素発
    生剤収納容器が取り付けられており、該酸素発生剤収納
    容器中には固形酸素発生剤が収納されていることを特徴
    とする水質浄化兼用浮島。
  14. 【請求項14】 上記プランターは、発泡ポリスチレン
    成形体表面に、2液反応性無溶剤型ウレタン原料をスプ
    レー塗布し、反応硬化させて、ポリウレタンエラストマ
    ーからなる強化皮膜を形成したものである請求項13
    載の水質浄化兼用浮島。
  15. 【請求項15】 上記プランターの底部内表面に、好気
    性微生物が固定された多孔質体が載置されている請求項
    13記載の水質浄化兼用浮島。
  16. 【請求項16】 上記プランターの底部内表面に、好気
    性微生物が固定された多孔質体が載置されている請求項
    14記載の水質浄化兼用浮島。
  17. 【請求項17】 上記多孔質体が木炭である請求項15
    記載の水質浄化兼用浮島。
  18. 【請求項18】 上記多孔質体が木炭である請求項16
    記載の水質浄化兼用浮島。
  19. 【請求項19】 固形酸素発生剤を直接水中に投入して
    水質を浄化した後、該浄化水の水面の一部に、請求項
    1、請求項2、請求項9及び請求項13のいずれか1項
    に記載の水質浄化兼用浮島を配置し、水質の浄化を継続
    することを特徴とする水質浄化方法。
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