JP3038523B2 - 蒸気発生プラントの給水制御装置 - Google Patents

蒸気発生プラントの給水制御装置

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JP3038523B2
JP3038523B2 JP5078927A JP7892793A JP3038523B2 JP 3038523 B2 JP3038523 B2 JP 3038523B2 JP 5078927 A JP5078927 A JP 5078927A JP 7892793 A JP7892793 A JP 7892793A JP 3038523 B2 JP3038523 B2 JP 3038523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気発生プラントの給
水調節弁切替方法及び装置に係わり、特に、沸騰水形原
子力発電プラントに適用するのに好適な蒸気発生プラン
トの給水調節弁切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、従来の給水調節弁の切替は、
起動用給水調節弁(LFCV)が自動モードで給水流量
を制御し、給水調節弁(FCV)が手動で全閉の状態か
ら、図10に示すような給水調節弁の切替フローによっ
て行われる。まず、FCVへ開要求信号(開指令)を徐
々に与えと、FCVの実開度が徐々に増加し、それによ
って水位上昇が発生する。この水位上昇を抑える様にL
FCV開度が徐々に減少する。LFCVへの主制御器出
力信号(LFCV開度要求指令)とFCV制御信号(F
CV開度要求指令)との偏差が所定の値(例えば、±1
%以下)の中に入ったら、FCVを自動モードに投入す
る。その後、LFCVを自動から手動モードにし、LF
CVへ閉要求信号(閉指令)を徐々に与え、全閉する。
その間の水位制御は自動モードのFCVが行う。この種
の技術は、特開昭58ー168111号公報に記載され
ている。このときの給水調節弁切替時の応答例を図11
に示す。図11において、上段がFCVの開要求信号に
対するFCV実開度と、LFCV開度を示し、下段が原
子炉水位偏差(設定値からの偏差)を示す。この応答例
から明らかなように、弁容量の大きく異なる弁を切替え
るとき、弁容量の大きいFCVの開動作による水位上昇
を、主制御器の比例積分演算でかつ弁容量の小さいLF
CVでは十分抑えきれず、水位が大きく上昇する。この
ため、原子炉水位は約30秒で警報設定点(水位偏差+
11cm)に達してしまう。このように、上記給水調節
弁の切替方法では、LFCVがFCVに比べて容量が小
さいことと、また、一般的に弁には約1〜2%の不感帯
があることから、FCVが全閉状態から開動作を開始し
た場合の水位上昇を、LFCVでは十分抑制できず、水
位が大きく上昇する可能性がある。また、FCVのわず
かな動作で、LFCVが大きく開閉を繰り返すため、L
FCV開度要求指令とFCV開度要求指令の偏差がなか
なか小さくならず、切替に長い時間を要する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、FC
Vの不感帯や、FCVが全閉状態から開き始めるまでの
特性についての配慮がなされておらず、FCVの開動作
で水位が大きく上昇する可能性があった。本発明の目的
は、給水調節弁の切替時、水位の変動を小さく抑え、か
つ、短時間で切替操作を完了する蒸気発生プラントの給
水制御装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、プラントが
低出力であり、かつ、LFCVのみで給水流量を自動制
御している状態で、LFCVからFCVへ切替る際、F
CVに要求指令が与えられて、FCVが開したと判定し
たとき、LFCV要求指令を所定の値にセットダウン
し、FCVを自動モードへ投入し、その後、LFCVを
手動モードとし、全閉指令を与え、LFCVを急速全閉
することにより、達成される。また、プラントが低出力
であり、LFCVが自動モードでかつFCVが手動モー
ドで制御されている状態であって、蒸気発生器の水位が
水位設定値に対し所定値以上高くなったとき、LFCV
要求指令を強制的に所定の値にセットダウンすると同時
に、FCVを自動モードへ投入し、所定の時間LFCV
とFCVをともに自動モードで制御した後、LFCVを
手動モードとし、全閉することにより、達成される
【0005】
【作用】全閉状態にあるFCVに開指令を徐々に与える
と、ある一定の不動時間を経過した後、FCVは数パー
セントステップ状に開する。この時、FCV開度要求指
令(開指令)は既に所定の値以上となっており、FCV
がステップ状に開動作することにより水位も上昇し、や
がて所定値を越えるため、FCV開の判定が成立する。
この開判定で、LFCV開度要求指令を所定の値にセッ
トダウンし、水位の上昇を抑制し、さらにその後、FC
Vを自動モードに投入する。これにより、水位は弁容量
の大きいFCVと小さいLFCVの両者で制御されるた
め、安定方向に推移する。更に、LFCVを手動モード
とし、全閉指令を与えることで、LFCVは全閉し、切
替が完了する。LFCVを閉方向に動作させると、水位
は下がる方向であるが、LFCVに対し5〜8倍の弁容
量を有するFCVにより、水位は安定に制御される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例であり、MD−RFP
3台を有する沸騰水型原子力プラントに本発明を適用し
た例である。図1において、1は原子炉圧力容器、2は
主蒸気配管、3はタービン、4は復水器、5は給水配
管、6は復水ポンプ、7A,7B,7Cは電動機、8
A,8B,8CはMD−RFP、9A,9BはFCV、
10はLFCV、11は給水流量計、12は水位計、1
3は主蒸気流量計、14は給水流量信号、15は原子炉
水位信号、16は主蒸気流量信号、17は給水制御装
置、18はLFCV開度要求指令、19はFCV開度要
求指令、20はLFCV開度信号、21A,21BはF
CV開度信号、22A,22B,22C,23A,23
B,23Cは給水配管の分岐管を示す。プラントの通常
運転時の動作を説明する。原子炉圧力容器1で発生した
蒸気は、主蒸気配管2を通ってタービン3へ送られる。
タービンから排気された蒸気は、復水器4で凝縮され、
水になる。凝縮された水すなわち原子炉の冷却水となる
給水は、給水配管5にて復水脱塩装置(図示せず),復
水ポンプ6,給水加熱器(図示せず)へ供給される。さ
らに給水は、給水配管の分岐管22A,22Bに設けら
れた2台のMD−RFP8A,8B(分岐管22Cに設
けられたMD−RFP8Cは予備)で加圧され、分岐管
23A,23Bに設けられているFCV9A,9Bで流
量調整され、原子炉圧力容器1へ供給される。プラント
起動停止時の様な低出力運転時の給水流量の調整は、F
CV9A,9Bに代って、弁容量の小さいLFCV10
で行われる。すなわち、プラント起動から給水流量約5
%定格流量まではLFCV10により給水流量を調整し
(排水はブローダウン流量調節弁(図示せず)にて行わ
れる)、それ以降はFCV9A,9Bに切替、給水流量
を調整することとなる。FCV9A,9BもしくはLF
CV10の弁開度調整は、給水制御装置17により行わ
れる。給水制御装置17は、原子炉圧力容器1内の水位
を計測する水位計12からの原子炉水位信号15、給水
配管5に設けられた給水流量計11からの給水流量信号
14、及び主蒸気配管2に設けられた主蒸気流量計13
からの主蒸気流量信号16を入力し、FCV9A,9B
及びLFCV10の開度要求指令19,18を作成し、
弁開度を制御する。FCV9A,9B及びLFCV10
の弁開度は、弁開度信号21A,21B,20として給
水制御装置17に送られる。
【0007】図2に、給水制御装置17の一実施例を示
す。水位計12で計測された原子炉水位15、主蒸気流
量計13で計測された主蒸気流量信号16と給水流量計
11で計測された給水流量14の偏差信号46にミスマ
ッチゲイン24を乗じて作成される水位信号38、及び
水位設定押ボタン43により水位設定器26から出力さ
れる水位設定信号37は、主制御器25へ入力され、比
例・積分演算により弁開度要求信号35が出力される。
弁開度要求信号35は、手動/自動操作器(M/A操作
器)30及び31を介し、FCV(A),(B)もしく
はLFCV10へ送られる。ここで、M/A操作器30
及び31は“自動”,“手動”,“計算機”の3つの運
転モードを有する。FCV(A)への要求信号33は、
M/A操作器31を自動モードとすると、主制御器25
の弁開度要求信号35となり、M/A操作器31を手動
モードすると、FCV制御器28からの弁開度要求信号
36となる。FCV制御器28からの弁開度要求信号3
6は、開度増減ボタン42によって、手動により増減の
調整が可能となっている。また、M/A操作器31を計
算機モードとすることにより、プロセス計算機(図示せ
ず)からの開度増減指令信号47を受けつけ、この指令
信号47を基に作成される弁開度要求信号36がFCV
(A)要求信号33となる。M/A操作器31のモード
選択は、モード選択押ボタン41を手動によるモード指
令信号40により選択するか、もしくは計算機モードを
選択している場合はプロセス計算機からのモード指令信
号49により選択される。FCV(B),LFCVも同
様に制御される。なお、27はLFCV制御器、32は
LFCV要求信号、34は弁開度要求信号、39はモー
ド指令信号、44は開度増減押ボタン、45はM/A操
作器モード選択押ボタン、48プロセス計算機からの開
度増減指令信号、50はプロセス計算機からのモード指
令信号を示す。また、モード選択押ボタン41及び4
5,開度増減押ボタン42及び44,水位設定押ボタン
43は、通常、給水制御装置17そのものとは別に、中
央操作室の中央制御盤(図示せず)上に配置されてお
り、遠隔操作が可能である。
【0008】図3に、給水調節弁切替方法を示す。図3
は、プラントが低出力(給水流量低)で、給水流量をL
FCVのみで制御している状態から、LFCVをFCV
へ切替る方法について示している。前記した状態では、
LFCVは自動モード、FCVは(A),(B)いずれ
も手動モードとなっている。この状態から、切替るFC
V(ここでは(A)弁を仮定する)に対し、開要求信号
を与える。FCV(A)に徐々に開要求信号を与える
と、やがてFCVは開き始め、水位が上昇する。FCV
(A)に対する要求信号が例えば2%以上で、かつ、水
位が水位設定に対し例えば30mm以上上昇したら、FC
V(A)が確実に開したと判定する。この判定が成立す
ると、給水制御装置17内の主制御器25の出力つまり
LFCVへの出力を強制的に例えば3%へ変更(セット
ダウン)する。その後、FCV(A)を自動モードへ投
入し、LFCV,FCV両者自動モードになった後、引
き続きLFCVの自動モードを除外(手動モード投入)
する。LFCVが手動モードに切替ったら、LFCVに
対し、閉要求信号を与える。LFCVが全閉した時点で
切替操作が完了する。
【0009】ここで、給水調節弁切替(LFCV→FC
V(A))の具体例をプロセス計算機による計算機モー
ドで行う場合を説明する。プラントが低出力で、給水流
量をLFCV10だけで制御し、FCV(A),FCV
(B)とも手動で全閉の状態から、LFCV10をFC
V(A)に切替る場合、先ず、手動モードとなっている
FCV(A)のモード選択押ボタン41によりM/A操
作器31の計算機モードを選択する。所定の条件が成立
し、中央操作室の中央制御盤上のプロセス計算機自動化
パネルの“給水調節弁切替”押ボタン(図示せず)を押
すことにより、自動切替操作が開始する。すなわち、プ
ロセス計算機から給水制御装置17のFCV制御器28
へ、開度増指令47をある一定の割合、例えば1%/分
で出力する。FCV(A)はこの増指令を基に作成され
る開度要求信号33により開動作を始める。一方、主制
御器の出力信号35は信号51としてプロセス計算機に
入力される。一般に弁の動作機構は、電気信号を空気信
号に変換し、空気圧によって弁棒を動作させる。従っ
て、給水制御装置17から開要求信号が出力されても、
上記操作により空気圧がある程度の値まで昇圧されない
と弁は動作しない機構となっている。また一般的に、機
械系には約1〜2%の不感帯が存在するため、開度要求
信号33が数パーセント以上になって始めてFCV
(A)は開動作を開始し、しかも数パーセントのステッ
プ状の開動作となる。FCV(A)が開すると、原子炉
水位が上昇する。FCVは1弁で約55%定格給水流量
の容量を有し、一方LFCVは約7〜10%定格給水流
量の容量を有している。原子炉水位が上昇すると、水位
設定信号37との間に偏差が生じるため、主制御器25
の比例・積分演算により、自動モードとなっているLF
CV10に対する開度要求信号35が減少する(すなわ
ち、LFCVを閉方向に制御する)。但し、前記の様
に、FCVに対しLFCVの容量が小さいために、水位
上昇抑制動作は遅れ、水位は上昇を続ける。給水制御装
置17内には、図4に示すFCV開判定のためのロジッ
クを有し、FCVが開き始めたことを確実に判定する。
本ロジックは、プラントが低出力(給水流量低)で運転
中であり、LFCV10が自動モード、FCV(A),
(B)とも手動モード(計算機モード)で、FCV
(A)制御信号(FCV(B)へ切替る場合はFCV
(B)制御信号)が所定の値(例えば、2%)以上で、
かつ原子炉水位15が水位設定値37よりも所定の値
(例えば、3cm以上)をある一定の時間、例えば3秒間
以上保持したという条件で成立し、主制御器25の出力
を所定の値へ強制的にセットダウンさせる。LFCVは
主制御器出力信号35で制御されている為、LFCV1
0は急速に閉動作を行い、水位上昇を抑制する。ここ
で、図中52は、遅延動作瞬時復帰リレー(TPU:T
ime DelayPick Up)を示し、53は和
論理、54は積論理、55はワイプアウト回路を示す。
また、WO55はTPU52の信号により0.5秒後に
主制御機器出力信号を0(切断)にすることを表す。一
方、プロセス計算機内には、図5に示すFCV(A)自
動投入ロジックを有しており、主制御器出力信号35が
所定の値(例えば、4%)以下に低下し、FCV開度要
求信号が所定の値(例えば、2%)以上であり、給水調
節弁自動切替選択、FCV(A)自動モード指令がある
という条件が成立していれば、FCV(A)を自動モー
ドに投入する指令信号49を給水制御装置17内のFC
V(A)M/A操作器31へ出力し、FCV(A)を自
動モードに投入する。その後、プロセス計算機は、LF
CV10のM/A操作器30に対し、自動モード除外指
令(手動モード投入指令)50を出力し、LFCV10
を手動モードに投入する。LFCVが手動モードとなっ
た後、プロセス計算機は一定の変化率で、LFCV制御
器27に対し、閉要求信号48を出力し、前記要求信号
48を基に作成された開度要求信号32により、LFC
Vは閉操作を行い、やがて全閉となる。
【0010】以上の操作によるLFCV→FCV切替時
の応答例を図6に示す。図6において、上段がFCVの
開要求信号に対するFCVの実開度と、LFCV開度を
示し、下段が原子炉の水位偏差を示す。LFCVは自動
モード、FCVは手動モードの状態から、FCVに対し
開要求信号を与えると、FCV開度曲線に示すようにF
CVが開になり、時間の経過とともに水位は上昇する。
水位設定値との偏差が+3cmとなったところで主制御器
出力がセットダウンされ、LFCVはLFCV開度曲線
のように急速に絞られ、水位の上昇を抑制する。その
後、FCVが自動モードとなり、FCV要求信号に対し
てFCV開度は小さくなり、一方、LFCV開度は大き
くなる。その後、LFCVは自動除外され、全閉とな
る。LFCVが全閉して切替が完了した後、水位偏差
は、原子炉水位変化(設定値との差)から明らかなよう
に、±3cm程度の変動に抑えられる。これは、FCVの
開判定で、LFCV開度要求指令を所定の値にセットダ
ウンすることにより、安定に水位を制御しながら、切替
を行うことができることを示す。
【0011】次に、前記自動切替をプロセス計算機を介
さず、給水制御装置のみで行う場合の実施例について示
す。図7に、本発明の給水制御装置17の他の実施例を
示す。本実施例に示す給水制御装置17は、図2で示し
た給水制御装置17と基本的に同じであるが、プロセス
計算機で行っていた部分を給水制御装置内で行う。すな
わち、操作モード押ボタン65からの操作モード信号6
6(例えば“LFCV→FCV切替”)を受けて、FC
V(A)制御器28へ開度増減指令56をある一定の変
化率で作成し、出力するFCV(A)制御装置60と、
同様のLFCV制御装置61を有している。FCV
(A)制御装置60には、FCV(A)を自動モードへ
切替る判定ロジックを、LFCV制御装置61には、L
FCV自動除外ロジックを有している。本実施例の給水
制御装置17(図7)により給水調節弁切替を行う場合
について、以下に説明する。プラントが低出力で、給水
流量をLFCV10だけで制御し、FCV(A)9A,
(B)9Bとも手動で全閉の状態から、LFCV10を
FCV(A)9Aに切替る場合、先ず、手動モードとな
っているFCV(A)9Aのモード選択押ボタン41に
より“切替”モードを選択する(運転モードは“自動”,
“手動”,“切替”の3モードを有する)。所定の条件
が成立し、操作モード押ボタン65の“LFCV→FC
V切替”ボタンを押すことにより、操作モード信号66
を受けたFCV制御装置60から、FCV制御器28に
対し、FCV開度増指令56が出力される。FCV
(A)は前記増指令を基に作成される開度要求信号33
により開動作を始める。一方、M/A操作器31からモ
ード信号58、主制御器25から出力信号35が信号5
1、59としてFCV(A)制御装置60に入力され
る。FCV(A)が開すると、原子炉水位が上昇し、主
制御器25によりLFCVは水位上昇を抑える様、閉方
向へ制御される。水位が上昇し、水位設定値+3cm以上
となると、図4に示したFCV開判定ロジックによりF
CV(A)開を判定し、主制御器出力を所定の値にセッ
トダウンする。FCV(A)制御装置60には、図8に
示すFCV(A)自動モード投入ロジックを有してお
り、主制御器出力信号35が所定の値(例えば、4%)
以下に低下し、FCV開度要求信号が所定の値(例え
ば、2%)以上であり、LFCV→FCV切替選択、F
CV(A)自動モード指令があるという条件が成立して
いれば、FCV(A)M/A操作器31を自動モードへ
投入する。更にLFCV制御装置61は、図9に示すL
FCV自動モード除外ロジックを有しており、LFCV
自動モードであり、LFCV→FCV切替選択が指令さ
れ、FCV(A)が自動モードとなったという条件が成
立していれば、LFCV自動モードを除外する。一方、
M/A操作器30からモード信号64がLFCV制御装
置61に入力される。その後、LFCV制御装置61か
らLFCV開度減指令62が出力され、前記減指令62
を基に作成される開度要求信号32により、LFCVは
全閉となるまで閉操作される。本実施例の給水制御装置
によるLFCV→FCV切替時の応答は、図6の応答と
ほぼ同等となる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、LFCV→FCVの切
替操作を、水位変動を小さく、かつ、短時間で行うこと
ができる。また、沸騰水型原子力プラントにとって原子
炉水位の変動は、燃料の健全性及びタービン保護上極力
小さく抑えることが望ましいことから、本発明によれ
ば、炉水位の変動が小さく、警報発生レベルに対しても
十分余裕があるため、運転員に対する負担を大幅に軽減
することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による給水制御装置を適用した沸騰水型
原子力発電プラント概要図。
【図2】本発明による給水制御装置の一実施例。
【図3】本発明による給水調節弁切替フロー図。
【図4】本発明による主制御器出力変更ロジック図。
【図5】FCV自動モード投入ロジック図。
【図6】本発明による給水調節弁切替時の応答例。
【図7】本発明による給水制御装置の他の実施例。
【図8】FCV自動モード投入ロジック図。
【図9】LFCV自動モード除外ロジック図。
【図10】従来方式による給水調節弁切替フロー図。
【図11】従来方式による給水調節弁切替時の応答例。
【符号の説明】
1 原子炉 3 タービン 4 復水器 9 給水調節弁(FCV) 10 起動用給水調節弁(LFCV) 17 給水制御装置 25 主制御器 27 LFCV制御器 28 FCV制御器 30 LFCV手動/自動操作器 31 FCV手動/自動操作器 60 FCV制御装置 61 LFCV制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−194503(JP,A) 特開 平3−2594(JP,A) 特開 昭64−88009(JP,A) 特開 昭58−168111(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21D 3/08 F22D 5/26 F22D 5/32 G21D 3/00 G05D 7/00 JICSTファイル(JOIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気発生器と、前記蒸気発生器への給水
    流量を調整する小容量の起動用給水調節弁(LFCV)
    および大容量の給水調節弁(FCV)を備え、前記FC
    Vおよび前記LFCVの開度を調整し、給水流量を制御
    する蒸気発生プラントの給水制御装置において、プラン
    トが低出力であり、かつ、前記LFCVのみで給水流量
    を自動制御している状態で、前記LFCVから前記FC
    Vへ切替る際、前記FCVに要求指令が与えられて、前
    記FCVが開したと判定したとき、前記LFCV要求指
    令を所定の値にセットダウンし、前記FCVを自動モー
    ドへ投入し、その後、前記LFCVを手動モードとし、
    全閉することを特徴とする蒸気発生プラントの給水制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、FCVの開判定は、
    FCV開度要求指令が所定値以上でかつ蒸気発生器の
    位が水位設定値に対し所定値以上高い場合とすることを
    特徴とする蒸気発生プラントの給水制御装置
  3. 【請求項3】 蒸気発生器と、前記蒸気発生器への給水
    流量を調整する小容量の起動用給水調節弁(LFCV)
    および大容量の給水調節弁(FCV)を備え、前記FC
    Vおよび前記LFCVの開度を調整し、給水流量を制御
    する蒸気発生プラントの給水制御装置において、プラン
    トが低出力であり、前記LFCVが自動モードでかつ前
    記FCVが手動モードで制御されている状態であって、
    前記蒸気発生器の水位が水位設定値に対し所定値以上高
    くなったとき、前記LFCV要求指令を強制的に所定の
    値にセットダウンすると同時に、前記FCVを自動モー
    ドへ投入し、所定の時間前記LFCVと前記FCVをと
    もに自動モードで制御した後、前記LFCVを手動モー
    ドとし、全閉することを特徴とする蒸気発生プラントの
    給水制御装置
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