JP3038420U - ボタン固定機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造がより簡単で、容易かつ有効的にボタン
を縫合できる生産コストの低いボタン固定機を開発す
る。 【解決手段】 ボタンを、一対の脚部分６２間を線体部
分６１で連結した線釘６０により、衣類、布等に固定す
るボタン固定機である。本体１０は、握り部分１３と溝
部分１５があるガンヘッド部分１４とから成る。１対の
穿刺針２０は、ガンヘッド部分１４に固定され、それぞ
れガイド溝２１を持つ。スライドハンドル３０が、該溝
部分１５にセットされ、１対の押し出しロッド４０が、
スライドハンドル３０に固定される。１対のスプリング
５０は、押し出しロッド４０に通される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この本考案は、ボタン固定機に関するものであり、特に個人の使用に適する簡 易型ボタン固定機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

米国特許第５，５１８，１６２号に掲示される「締め具付き工具」は、主に、 １対の押し出しロッドを持つ本体、本体の前端に固定された１対の針、押し出し 機構、および押し出し機構を押すためのエンドキャップを含む。当該工具は、個 人が衣類にボタンを固定する際の使用に供することができる。しかし、当該エン ドキャップと押し出しロッドの間には、押し出し機構が必ず必要であるなど、構 造が複雑であり、また、数本の指で本体を握り、さらに掌あるいは親指でエンド キャップを押さなければ締め具を送り出すことができないなど、操作が困難であ る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の操作上の困難を解決するため、本考案は、構造がより簡単で、容易かつ 有効的にボタンを縫合できるボタン固定機を開発することを目的とし、個人の使 用に適して、ボタン類を衣類、布、類似の物品に固定（縫合）に供することがで きる、構造が簡単で生産コストの低いボタン固定機を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための本考案は、主にボタン類を線釘６０により衣類、布 、または類似の物品に固定するためのボタン固定機であって、握り部分１３とガ ンヘッド部分１４から成り、当該ガンヘッド部分１４には溝部分１５があるとい う本体１０、当該本体１０のガンヘッド部分１４に固定され、それぞれガイド溝 ２１を持つ１対の穿刺針２０、溝部分１５にセットされ、スライドできる１つの スライドハンドル３０、スライドハンドル３０に固定され、当該穿刺針２０のガ イド溝２１をスライドできる１対の押し出しロッド４０、そして、当該押し出し ロッド４０に通された１対のスプリング５０から構成されていることを特徴とす るものである。 本考案のボタン固定機は、両脚部分６２を持つ線釘６０でボタンを固定するも ので、ボタン固定機本体１０のガンヘッド部分１４には差し込み部分１６があり 、当該差し込み部分１６には線釘６０をセットできるようにしている。当該線釘 ６０は線体部分６１を有し、当該線体部分６１は当該両脚部分６２の間を連結し ている。当該線釘６０の線体部分６１と両脚部分６２は、可撓性を持つプラスチ ック一体成形したものとすることができる。また、線体部分６１は、繊維線でも 可能であり、当該繊維線の両端をプラスチック突起で覆い、当該線釘６０の両脚 部分６２とする。繊維線は、絹線、綿線、ナイロン線など各種の素材を採用でき 、各種の色を選ぶことができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１に示す通り、本考案は主に、１つの本体１０、１対の穿刺針２０、１つの スライドハンドル３０、１対の押し出しロッド４０と１対のスプリング５０を含 む。 本体１０は左側ケース１１と右側ケース１２を合わせたもので、当該本体１０ は偏平な円状の握り部分１３とガンヘッド部分１４を有し、当該ガンヘッド部分 １４には溝部分１５がある。１対の穿刺針２０はそれぞれ当該本体１０のガンヘ ッド部分１４に固定する。各穿刺針２０にはそれぞれガイド溝２１がある。各押 し出しロッド４０には１つのスプリング５０を通し、押し出しロッド４０のフッ ク部分４１はスライドハンドル３０に固定でき、押し出しロッド４０は当該穿刺 針２０のガイド溝２１をスライドできる。図２に示す通り、スライドハンドル３ ０には底部分３１があり、当該溝部分１５にセットすれば、スライドハンドル３ ０は当該溝部分１５の上部をスライドすることができる。 図２に示す通り、ガンヘッド部分１４には１つの差し込み部分１６があり、当 該差し込み部分１６には線釘６０をセットできる。線釘６０には線体部分６１と 両脚部分６２があり、当該線釘６０の線体部分６１は可撓性を持ち曲げてＵ字型 を呈することができ、当該線釘６０の両脚部分６２はそれぞれ当該穿刺針２０の ガイド溝２１にセットすることができる。当然当該差し込み部分１６は傾斜面ガ イドをつけて、当該線釘６０の両脚部分６２がさらに容易に穿刺針２０のガイド 溝２１にセットできるようにすることができる。

【０００６】 図３、４に示す通り、本考案の使用は、線釘６０の両脚部分６２をそれぞれ当 該穿刺針２０のガイド溝２１にセットして、穿刺針２０の両方でそれぞれボタン ７０の２つのボタン穴７１を穿刺し、さらに布８０を穿刺する。スライドハンド ル３０を押せば、押し出しロッド４０が前進し、線釘６０の両脚部分６２も布８ ０に通り、ボタン７０が布８０に固定される。 本考案を使用する際、４本の指と掌で本体１０を握り、親指でスライドハンド ル３０を押せば、ボタン固定の動作を完成することができる。構造と操作が人間 工学的に適しており、操作がより自然で簡単である。本考案は直接押し出しロッ ド４０をスライドハンドル３０に固定するだけで、押し出し機構が必要なく、構 造がより簡単である。

【０００７】

【考案の効果】

本考案の構造は簡単であるだけでなく、操作が容易で、有効的にボタンを縫合 できる。上記の構造は考案の目的を達成でき、斬新で、より進歩しており、産業 上利用できるメリットを有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のボタン固定機の分解構造説明図であ
る。

【図２】本考案のボタン固定機の線釘をセットする態様
を示す説明斜視図である。

【図３】本考案のボタン固定機において、線釘をセット
し、ボタンを布に固定する直前の状態を示す側断面説明
図である。

【図４】本考案のボタン固定機において、穿刺針がボタ
ン穴と布を穿刺し、スライドハンドルを押して線釘の両
脚部分を布に通し、ボタンを布に固定する状態の側断面
説明図である。

【符号の説明】

(10) 本体 (11) 左側ケース (12) 右側ケース (13) 握り部分 (14) ガンヘッド部分 (15) 溝部分 (16) 差し込み部分 (20) 穿刺針 (21) ガイド溝 (30) スライドハンドル (40) 押し出しロッド (41) フック部分 (50) スプリング (60) 線釘 (61) 線体部分 (62) 両脚部分 (70) ボタン (71) ボタン穴 (80) 布

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【手続補正書】

【提出日】平成８年１２月２０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項３

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主にボタン類を線釘（６０）により衣類、
   布、または類似の物品に固定するためのボタン固定機で
   あって、 握り部分（１３）とガンヘッド部分（１４）から成り、
   当該ガンヘッド部分（１４）には溝部分（１５）がある
   本体（１０）、 当該本体（１０）のガンヘッド部分（１４）に固定さ
   れ、それぞれガイド溝（２１）を持つ１対の穿刺針（２
   ０）、 溝部分（１５）にセットされ、スライドできる１つのス
   ライドハンドル（３０）、 スライドハンドル（３０）に固定され、当該穿刺針（２
   ０）のガイド溝（２１）をスライドできる１対の押し出
   しロッド（４０）、 そして、当該押し出しロッド（４０）に通された１対の
   スプリング（５０）から構成されている、ことを特徴と
   するボタン固定機。
2. 【請求項２】本体（１０）のガンヘッド部分（１４）に
   差し込み部分（１６）があり、当該差し込み部分（１
   ６）は両脚部分（６２）を持つ線釘（６０）をセットす
   るのに供され、当該線釘（６０）の両脚部分（６２）が
   それぞれ当該穿刺針（２０）のガイド溝（２１）にセッ
   トできる、ことを特徴とする請求項１に記載のボタン固
   定機。
3. 【請求項３】当該線釘（６０）が線体部分（６１）を有
   し、当該線体部分（６１）が当該両脚部分（６２）の間
   に連結されていて、この線釘をボタン類の固定に用い
   る、ことを特徴とする請求項１または２に記載のボタン
   固定機。
4. 【請求項４】当該線釘（６０）の線体部分（６１）と両
   脚部分（６２）を、可撓性を持つプラスチックで一体成
   形した、ことを特徴とする請求項３に記載のボタン固定
   機。