JP3038358U - 乗物の広告装置 - Google Patents

乗物の広告装置

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JP3038358U JP1996012355U JP1235596U JP3038358U JP 3038358 U JP3038358 U JP 3038358U JP 1996012355 U JP1996012355 U JP 1996012355U JP 1235596 U JP1235596 U JP 1235596U JP 3038358 U JP3038358 U JP 3038358U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旅客機、新幹線、特急電車等の乗物の機内ま
たは車内に配置される座席の背もたれ部背面側に設けら
れるテーブルを利用する広告方法であって、乗物の乗客
に商品情報を告知し、購買者の購買意欲を刺激し、広告
宣伝効果の大きな乗物の広告装置を提供することであ
る。 【解決手段】 旅客機、新幹線、特急電車等の乗物の機
内または車内に配置される座席20の背もたれ部21背
面22側に設けられるテーブル50の裏面52には、広
告情報12が表示された表示シート10が装着される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、旅客機、新幹線、特急電車等の乗物に好適に用いられる乗物の広告 装置に関する。さらに詳しくは、旅客機、新幹線、特急電車等の乗物の機内また は車内に配置される座席の背もたれ部背面側に設けられるテーブルにおける広告 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
購買者の購買意欲を刺激するために用いられる広告には、テレビ・ラジオの電 波媒体広告、新聞・雑誌等の印刷媒体広告、ダイレクトメール広告、折込広告、 看板・広告塔等の屋外広告、電車・汽車・バス・航空機等の輸送交通機関の管理 する車両の内外を利用する交通広告、販売店内外に掲出されるポップ広告等あら ゆる広告媒体が利用されている。このうち交通広告に分類される広告方法として 、電車の中づり広告、電車のつり皮・戸袋を利用する広告、扉上方のスペースを 利用する広告、ガラス窓を利用する広告等が存在する。
【0003】 しかしながら、旅客機、新幹線、特急電車等の乗物の機内または車内に配置さ れる座席の背もたれ部背面側に設けられるテーブルを利用する広告は存在しない 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
旅客機、新幹線、特急電車等の乗物の機内または車内に配置される座席の背も たれ部背面側に設けられるテーブルを利用した場合、旅客機、新幹線、特急電車 等の乗物の機内または車内に配置される座席は長時間着座するものであって、着 座している時間中視覚的にこの乗客を刺激するので、その広告宣伝効果は大きく 、広告方法として非常に有効である。このような広告方法を実施しないことは、 販売競争が激化している現代においては非常に無駄なことである。
【0005】 本考案の目的は、旅客機、新幹線、特急電車等の乗物の機内または車内に配置 される座席の背もたれ部背面側に設けられるテーブルを利用する広告方法であっ て、乗物の乗客に商品情報を告知し、購買者の購買意欲を刺激し、広告宣伝効果 の大きな乗物の広告装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、列を成して配置された複数の座席のうち、ひとつの座席の前に配置 されている座席の背後に、テーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ部背面 側に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1姿勢と、水平に開いた 第2姿勢とに揺動可能な前記ひとつの座席に着座している人が使用するためのテ ーブルの広告装置において、 前記テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着座している人からみて 正立状態となるシート状の広告情報が表示された表示シートを着脱交換可能に装 着したことを特徴とする乗物の広告装置である。 本考案に従えば、広告情報が表示された表示シートが座席に着座している人か らみて正立状態となるようにテーブルの裏面に着脱交換可能に装着されるので着 座している人は表示シートに表示された広告情報を認識することになる。したが って、着座している人は広告情報を認識させられるので、表示シートの広告宣伝 効果は非常に大きい。また、表示シートの交換が可能である。
【0007】 また本考案は、列を成して配置された複数の座席のうち、ひとつの座席の前に 配置されている座席の背後に、テーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ部 背面側に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1姿勢と、水平に開 いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひとつの座席に着座している人が使用するため のテーブルの広告装置において、 前記テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着座している人からみて 正立状態となるシート状の広告情報が表示された表示シートが着脱交換可能に装 着され、 前記表示シートは剥離性粘着剤層を介して前記テーブルの裏面に装着されるよ うにしたことを特徴とする乗物の広告装置である。 本考案に従えば、テーブルの裏面には剥離性粘着剤層を介して広告情報が表示 された表示シートが着脱交換可能に装着されるので、広告掲出期間が完了した場 合に表示シートの交換が容易に行える。
【0008】 さらに本考案は、列を成して配置された複数の座席のうち、ひとつの座席の前 に配置されている座席の背後に、テーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ 部背面側に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1姿勢と、水平に 開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひとつの座席に着座している人が使用するた めのテーブルの広告装置において、 前記テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着座している人からみて 正立状態となるシート状の広告情報が表示された表示シートが着脱交換可能に装 着され、 前記表示シートは透明または不透明の合成樹脂製フィルムから成り、剥離性粘 着剤層を介して前記テーブルの裏面に装着されるようにしたことを特徴とする乗 物の広告装置である。 本考案に従えば、表示シートは透明または不透明の合成樹脂フィルムから成り 、剥離性粘着剤層を介してテーブルの裏面に装着されるので、テーブルの裏面お よび剥離性粘着剤の色調を表示シートを通して認識することができ、また、テー ブルの裏面および剥離性粘着剤の色調に無関係に表示シートを作成することがで きる。
【0009】 さらにまた本考案は、前記表示シートは、前記テーブルの裏面への装着前にお いては剥離性粘着剤層を介して剥離シートに貼着され、前記テーブルの裏面への 装着に際して前記剥離シートを剥がして使用することを特徴とする。 本考案に従えば、表示シートはテーブル裏面への装着前においては剥離性粘着 剤層を介して剥離シートに貼着されているので、表示シートのテーブルの裏面へ の装着前の取扱が利便であり、表示シートのテーブルの裏面への装着に際して剥 離シートを剥がして使用するだけで表示シートのテーブルの裏面への装着が容易 に行える。
【0010】 さらにまた本考案は、列を成して配置された複数の座席のうち、ひとつの座席 の前に配置されている座席の背後に、テーブルの表面を前記ひとつの座席の背も たれ部背面側に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1姿勢と、水 平に開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひとつの座席に着座している人が使用す るためのテーブルの広告装置において、 前記テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着座している人からみて 正立状態となるシート状の広告情報が表示された表示シートが着脱交換可能に装 着され、 前記表示シートは前記テーブルの裏面に備えられた表示シート収納部に収納さ れるようにしたことを特徴とする乗物の広告装置である。 本考案に従えば、表示シートはテーブルの裏面に備えられた表示シート収納部 に収納されるので表示シートのテーブル裏面への装着が容易に行える。
【0011】 さらにまた本考案は、旅客機、旅客車等の乗物の機内または車内に列を成して 配置された複数の座席のうち、ひとつの座席の前に配置されている座席の背後に 、テーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ部背面側に向けテーブルの表面 を前記ひとつの座席側に臨む第1姿勢と、水平に開いた第2姿勢とに揺動可能な 前記ひとつの座席に着座している人が使用するためのテーブルの広告装置におい て、 前記テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着座している人からみて 正立状態となるシート状の広告情報が表示された表示シートを着脱交換可能に装 着したことを特徴とする乗物の広告装置である。 本考案に従えば、旅客機、旅客車等の乗物の機内または車内に列を成して配置 された複数の座席のうち、ひとつの座席の前に配置されている座席の背後に、テ ーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ部背面側に向けテーブルの表面を前 記ひとつの座席側に臨む第1姿勢と、水平に開いた第2姿勢とに揺動可能な前記 ひとつの座席に着座している人が使用するためのテーブルの広告装置において、 テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着座している人からみて正立状 態となるシート状の広告情報が表示された表示シートが着脱交換可能に装着され るので、旅客機、旅客車等の乗物の乗客に広告情報を告知することができ、購買 者の購買意欲を高めることができる。
【0012】 さらにまた本考案は、列を成して配置された複数の座席のうち、ひとつの座席 の前に配置されている座席の背後に、テーブルの表面を前記ひとつの座席の背も たれ部背面側に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1姿勢と、水 平に開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひとつの座席に着座している人が使用す るためのテーブルの広告装置であって、 前記座席はこの座席に着座する人の尻部を支えるクッション性を有した座部と 前記着座する人の背中を支えるクッション性を有した背もたれ部と前記着座する 人の腕および肘を支える肘掛け部とを含み、前記座席は座席の下側に設けられた 脚部によって支持されるとともに、前記座席はリクライニング機構によって背も たれ部を着座する人の所望の傾斜角度に保持することが可能であって、前記肘掛 け部は背もたれ部側の基端部を肘掛け部支持体に回動自在に取り付けられ、肘掛 け部の先端部には吸い殻入れが設けられ、前記座席の背もたれ部の背面部には、 金属製の枠体と前記枠体に取り付けられた合成繊維製の編とによって構成される ポケット部と、前記第1姿勢においてテーブルを背もたれ部の収納用凹部に保持 することができる合成樹脂製の係止具を含む係止装置とが設けられ、 前記テーブルは合成樹脂製であって、テーブルの表面にはコップ置き用の凹部 が設けられ、テーブルの裏面の前記第1姿勢において上側となる上端部中央付近 には前記係止具が嵌合される係止用凹部が設けられ、乗物の進行方向に沿う面に 略平行なテーブルの側面の前記第2姿勢におけるテーブルの前記背もたれ部側の 基端部には合成樹脂製または金属製の支持アームの上端部に形成される支持ピン 用凹部に嵌合する支持ピンと回動ピン用凹溝に嵌合する回動ピンが形成され、前 記支持ピンおよび回動ピンによってテーブルが支持アームの上端部に回動自在に 装着され、支持アームの下端部に形成された軸受によって支持アームは座席に揺 動自在に装着され、支持アームは前記第2姿勢において支持アームの下端部に設 けられた支持アーム規制ねじが座席内部に設けられた支持アーム規制片に当接す ることによってテーブルの表面が水平に保持されるような一定の傾斜を保持する ことができ、 前記テーブルの裏面に前記第1姿勢で前記ひとつの座席に着座している人から みて正立状態となるシート状の広告情報が表示された表示シートが着脱交換可能 に装着され、 前記表示シートは透明または不透明の合成樹脂製フィルムから成り、剥離性粘 着剤層を介して前記テーブルの裏面に装着され、前記テーブルの裏面への装着前 においては剥離性粘着剤層を介して剥離シートに貼着され、前記テーブルの裏面 への装着に際して前記剥離シートを剥がして使用することを特徴とする乗物の広 告装置である。 本考案に従えば、列を成して配置された複数の座席のうち、ひとつの座席の前 に配置されている座席の背後に、テーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ 部背面側に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1姿勢と、水平に 開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひとつの座席に着座している人が使用するた めのテーブルの広告装置であるので、長時間座席に着座する人に対して広告情報 を認識させ得るので大きな広告宣伝効果が得られる。 また前記座席はこの座席に着座する人の尻部を支えるクッション性を有した座 部と前記着座する人の背中を支えるクッション性を有した背もたれ部と前記着座 する人の腕および肘を支える肘掛け部とを含むみ、前記座席は座席の下側に設け られた脚部によって支持されるとともに、前記座席はリクライニング機構によっ て背もたれ部を着座する人の所望の傾斜角度に保持することが可能であって、前 記肘掛け部は背もたれ部側の基端部を肘掛け部支持体に回動自在に取り付けられ 、肘掛け部の先端部には吸い殻入れが設けられるので、前記着座する人が快適に 着座することができる。 さらに前記座席の背もたれ部の背面部には、金属製の枠体と前記枠体に取り付 けられた合成繊維製の編とによって構成されるポケット部が設けられるので、乗 物に乗車している間に手元に保管しておきたい週刊誌、新聞紙等の小物を前記ポ ケット部に収納しておくことが可能である。 さらにまた背もたれ部の背面部に設けられた合成樹脂製の係止具を含む係止装 置によって係止具を係止用凹部に係止させることによって前記第1姿勢において テーブルを背もたれ部の収納用凹部に保持することができるので、テーブルを使 用しない場合に着座する人の座席と通路との出入りの際に障害とならない。 さらにまた前記テーブルは合成樹脂製であるので、成形加工が容易であって安 価に大量に製造することができる。またテーブルの表面にはコップ置き用の凹部 が設けられるので、前記凹部にコップを置いた場合には乗物の駆動による振動に よって飲み物が入ったコップが転倒しにくくなる。 さらにまた前記テーブルの乗物の進行方向に沿う面に略平行なテーブルの側面 の前記第2姿勢におけるテーブルの前記背もたれ部側の基端部には合成樹脂製ま たは金属製の支持アームの上端部に形成される支持ピン用凹部に嵌合する支持ピ ンと回動ピン用凹溝に嵌合する回動ピンが形成され、前記支持ピンおよび回動ピ ンによってテーブルが支持アームの上端部に回動自在に装着され、支持アームの 下端部に形成された軸受によって支持アームは座席に揺動自在に装着され、支持 アームは前記第2姿勢において支持アームの下端部に設けられた支持アーム規制 ねじが座席内部に設けられた支持アーム規制片に当接することによってテーブル の表面が水平に保持されるような一定の傾斜を保持することができるので、座席 に着座する人が快適にテーブルを使用することができる。 さらにまたシート状の広告情報が表示された表示シートが前記テーブルの裏面 に前記第1姿勢で前記ひとつの座席に着座している人からみて正立状態となるよ うに装着されるので、前記着座している人が広告情報を確実に認識することがで き大きな広告宣伝効果を得ることができる。また前記表示シートが前記テーブル の裏面に着脱交換可能に装着されるので、表示シートの掲出期間が完了し、表示 シートを交換する際に容易にテーブルの裏面から取り除くことができ、交換作業 に要する時間および労力を低減することができる。 さらにまた前記表示シートは透明の合成樹脂製フィルムから成り、剥離性粘着 剤層を介して前記テーブルの裏面に装着されるので、表示シートのデザインの決 定において剥離性粘着剤層およびテーブルの色調を生かした表示シートのデザイ ンとすることができる。また前記表示シートはまたは不透明の合成樹脂製フィル ムから成り、剥離性粘着剤層を介して前記テーブルの裏面に装着されるので、表 示シートのデザインの決定において剥離性粘着剤層およびテーブルの色調を考慮 する必要がなく、表示シートのデザインの決定が容易となる。また前記テーブル の裏面への装着前においては剥離性粘着剤層を介して剥離シートに貼着され、前 記テーブルの裏面への装着に際して前記剥離シートを剥がして使用するので、表 示シートのテーブルの裏面への装着前の取扱が利便であり、表示シートのテーブ ルの裏面への装着に際して剥離シートを剥がして使用するだけでよく表示シート のテーブルの裏面への装着が容易に行える。したがって表示シートの交換作業に 要する時間および労力を低減することができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の実施の一形態である表示シート10の使用状態を示す座席20 の斜視図であり、図2は表示シート10の使用状態を示す座席20の側面図であ り、図3は表示シート10の使用状態を示す座席20の背面図であり、図4は図 3の切断面線IV−IVから見た断面図であり、図5はテーブル50の第1姿勢 および第2姿勢の状態を説明するための断面図であり、図6はテーブル50の斜 視図であり、図7は表示シート10の正面図であり、図8は表示シート10の断 面図である。
【0014】 本明細書においてテーブル50について第1姿勢とは、列を成して配置された 複数の座席20a,20b,…(総称して表すときは座席20という)のうち、 ひとつの座席20aの前に配置されている座席20bの背もたれ部21の背面2 2側に向けテーブル50の表面51を前記ひとつの座席20b側に臨ませ,テー ブル50が前記背面22に設けられる収納用凹部23に収納されテーブル50の 裏面52が前記ひとつの座席20aに着座している人(以下、着座者という場合 がある)からみて正立状態、すなわちテーブル50の裏面52に沿う面53が背 もたれ部21の背面22を含む平面24と略平行な状態を意味し、図5において 実線で示されたテーブル50の状態を意味する。また本明細書においてテーブル 50について第2姿勢とは、テーブル50を水平に開いた状態であって、テーブ ル50の表面51が乗物の天井を臨む状態でテーブル50が水平状態を保つ状態 を意味し、図5において二点鎖線で示されたテーブル50の状態を意味する。
【0015】 旅客機、新幹線、特急電車等の乗物の機内または車内には乗客が着座する座席 20が列を成して複数間隔を開けて設けられている。これらの旅客機、新幹線、 特急電車等の乗物は目的地までの乗車時間が比較的長時間に及ぶ場合があるので 、乗客の便宜を考慮して簡易的なテーブル50が設けられている。本考案の実施 の一形態である表示シート10は、表示シート10の広告情報表示部11に表示 された広告情報12が乗物の乗客である着座者が認識し得るように前記テーブル 50の裏面52に着脱交換可能に装着されるものである。
【0016】 前記座席20は、着座者の尻部を支える座部25と着座者の背中を支える背も たれ部21と着座者の腕および/または肘を支える肘掛け部26とを含み、座席 20の下側に設けられる脚部27に支持されている。座席20の背後、すなわち 背もたれ部21の背面22側後方には、着座者が使用するための折り畳み可能な テーブル50が設けられる。
【0017】 座部25および背もたれ部21の材質は、着座者の座り心地、耐久性および質 感等を考慮して選択されるが、座部25および背もたれ部21の表面材としては 布および合成繊維が選ばれ、座部25および背もたれ部21の内部材としては金 属製、合成樹脂製および木製が選ばれる。ここで表面材とは座部25および背も たれ部21の表面を覆う部分に使用される座席20の材料であって、内部材とは 前記表面材を除いた座席20を構成するために必要なすべての材料である。座部 25および背もたれ部21は着座者の座り心地等を考慮して、クッション性を有 する構成およびリクライニング機構を有する構成である。座部25および背もた れ部21に前記クッション性を付与するために座部25および背もたれ部21の 内部に金属製のばね部材またはクッション性を有する合成樹脂製のクッション材 等が内包される。背もたれ部21は前記リクライニング機構によって着座者の所 望の傾斜角度を保持することができ、必要であれば背もたれ部21の傾斜角度に 連動して座部25が移動することができる構造である。
【0018】 肘掛け部26の材質は金属および/または合成樹脂製であって、着座者の便宜 を考慮して肘掛け部26の前記座席20の前方側の先端部28付近に吸い殻入れ 29が設けられる。前記肘掛け部26は背もたれ部21側の基端部30を肘掛け 部支持体31に回動自在に取り付けられる。これによって肘掛け部26を背もた れ部21と略同一平面上になる位置まで回動させることができ、着座者が肘を肘 掛け部26に乗せておくよりも、ゆとりのある着座状態とすることが可能である 。
【0019】 背もたれ部21の背面22には、金属製の枠体54と前記枠体54に取り付け られた合成繊維製の編55とによって構成されるポケット部56が設けられ、前 記ポケット部56の上方には前記第1姿勢においてテーブル50を背もたれ部2 1の背面22に収納するための収納用凹部23とテーブル50を収納用凹部23 に収納した状態に保持するための係止装置32とが設けられる。
【0020】 テーブル50の材質は、成型加工性、製造経費、質感および強度等を考慮して 決定され、本実施の形態においては合成樹脂製である。テーブル50の表面51 にはコップ置き用の凹部57が設けられる。このコップ置き用の凹部57に着座 者がコップを置いた場合には、乗物の駆動による振動によってコップが移動して テーブル50から落下したり転倒することが防がれる。テーブル50の矢符Aで 示す乗物の進行方向に沿う面に略平行なテーブル50の側面58の前記第2姿勢 におけるテーブル50の前記背もたれ部21側の基端部59には合成樹脂製また は金属製の支持アーム60の上端部61に形成される支持ピン用凹部62に嵌合 する支持ピン63と回動ピン用凹溝64に嵌合する回動ピン65が形成され、前 記支持ピン63および回動ピン65によってテーブル50が支持アーム60の上 端部61に回動自在に装着される。支持アーム60の下端部66に形成された支 持アーム60の回動中心となる軸受67によって支持アーム60は座席20に揺 動自在に装着される。支持アーム60は前記第2姿勢において支持アーム60の 下端部66に設けられた支持アーム規制ねじ68が座席20内部に設けられた支 持アーム規制片69に当接することによってテーブル50の表面51が水平に保 持されるような一定の傾斜を保持することができる。すなわち図5において二点 鎖線で示されたテーブル50のようにテーブル50の表面51を上方すなわち乗 物の天井に向けてテーブル50が水平状態に保たれる。着座者は水平状態に保た れたテーブル50の表面51上に弁当等の飲食物を載置して飲食を行ったり、水 平に保たれたテーブル50上に書類等を載置して書類の作成を行うことができる 。
【0021】 前述のようにテーブル50の両側基端部59は一対の支持アーム60によって 支持され、支持アーム60の下端部66は背もたれ部21の下方に水平軸線回り に角変位可能に座席20に取り付けられる。テーブル50の不使用時においてテ ーブル50は収納用凹部23に収納され、背もたれ部21の背面22に設けられ た係止装置32によって収納状態が保持され、着座者の座席と通路との出入りに 支障とならない状態を保つことができる。前記係止装置32は合成樹脂製であっ て、回転自在に係止装置本体33に取り付けられる係止具34と係止装置本体3 3とから成る。係止具34は止めねじ35によって係止具本体33に回転自在に 取り付けられ、係止具34を回転させることによって、テーブル50の裏面52 の前記第1姿勢において上側となる上端部70中央付近に設けられた係止用凹部 71に係止具34を嵌合させまたは離脱させることによってテーブル50を収納 状態に保持しまたはテーブル50を収納用凹部23から離反させることができる 。すなわちテーブル50が収納用凹部23に収納されている状態においては、係 止具34は係止装置本体33とテーブル50すなわち係止用凹部71との両方に 接触した状態で保持されており、係止具34を回転させることによって係止具3 4をテーブル50から離反させ、テーブル50の自重によって支持アーム60に 案内されてテーブル50は水平に開かれ、第2姿勢を保持することとなる。
【0022】 表示シート10は、広告情報12が表示された広告情報表示部11を有し、テ ーブル50の裏面52に着脱交換可能に装着される。広告情報12は種々の広告 宣伝内容が考えられるが、商品概要を説明するための文章および図等が印刷、刻 印等の方法によって表示される。
【0023】 本考案の実施の一形態である表示シート10の使用目的等から表示シート10 には新開発および新発売の商品についての広告情報12が表示されることが考え られ、この場合には表示シート10は広告掲出期間によって順次交換されるもの である。ここで広告掲出期間とは広告宣伝媒体が告知された状態を保持する期間 であって、本考案の実施の一形態である表示シート10においては表示シート1 0がテーブル50の裏面52に装着されている期間に相当する。
【0024】 前述のとおり表示シート10は広告掲出期間が完了した際に交換する必要があ り、たとえば1カ月毎または3カ月毎に表示シート10を交換する必要があるの で、表示シート10はテーブル50の裏面52に着脱交換可能に装着される。本 実施の形態においては、表示シート10を剥離性粘着剤層13を介してテーブル 50の裏面52に装着する構成とする。
【0025】 表示シート10は耐久性、広告情報12の印刷性、経済性、質感等によって選 択されるが、一般にポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエ ステルフィルム等の合成樹脂フィルム、アート紙、グラビア紙等の紙および布等 に商品概要等を表した文字および/または図から成る広告情報12が印刷、刻印 等の方法によって表示されたものである。表示シート10の大きさは装着される テーブル50の大きさ、宣伝広告情報の量および表示シート10のデザイン等に よって決定され、表示シート10の横方向の長さWは5〜50cmおよび縦方向 の長さHは5〜30cmの範囲で選ばれる。本考案の実施の一形態である表示シ ート10の横方向の長さWは29cmおよび縦方向の長さHは10cmである。 表示シート10の厚さd1は作業性およびコスト等を考慮して選択され、5μm 〜50μmの範囲で選択される。
【0026】 表示シート10は使用前においては、剥離性粘着剤層13を介して剥離シート 14に貼着されている。剥離性粘着剤層13に用いられる剥離性粘着剤としては 、表示シート10およびテーブル50の材質との関係におけるその粘着力および 剥離性によって選択されるが、アクリル系接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合 体等の合成樹脂系接着剤またはスチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴ ム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム、再生ゴム等のゴム系接着 剤が本実施の形態における剥離性粘着剤に適している。剥離性接着剤層13の厚 さd2は使用される剥離性接着剤の性質、接着力、剥離性およびコスト等を考慮 して選択され、5μm〜50μmの範囲で選択される。剥離シート14は離型処 理を施した紙または合成樹脂製フィルムであって、その厚さd3は剥離シート1 4の剥がし易さおよびコスト等を考慮して選択され、5μm〜50μmの範囲で 選択される。
【0027】 表示シート10のテーブル50の裏面52への装着に際しては、図8に示すよ うに剥離シート14を剥がして、剥離性粘着剤層13および表示シート10を剥 離性粘着剤層13がテーブル50の裏面52に接するように接触させ、表示シー ト10の全体を軽く押圧する。前記剥離性粘着剤は感圧性接着剤として働き、表 示シート10が剥離性粘着剤層13を介してテーブル50の裏面52に装着され る。表示シート10は剥離性粘着剤層13を介してテーブル50の裏面52に装 着されているので、表示シート10の掲出期間が完了して表示シート10の交換 が必要な場合には、ヘラ等の特別の用具を用いることなく、手で表示シート10 を容易にテーブル50の裏面52から取り除くことできる。
【0028】 前述のとおり表示シート10をテーブル50の裏面52に装着した状態で、テ ーブル50を前記第1姿勢に保持した場合には、着座者の正面付近に表示シート 10の広告情報12が表示された表面15が位置することになる。すなわち着座 者は着座している間、表示シート10の広告情報12を認識することになる。し たがって広告情報12の内容が着座者に対して充分に告知され、着座者の購買意 欲を刺激し、大きな広告宣伝効果が得られる。
【0029】 前記表示シート10が透明な場合は、テーブル50の裏面52の色調および剥 離性粘着剤の色調と表示シート10の色調とを考慮することによって、大きな広 告宣伝効果を得ることができる。また前記表示シート10が不透明な場合は、テ ーブル50の裏面52の色調および剥離性粘着剤の色調を考慮することなく、表 示シート10のデザインを決定することができ、表示シート10のデザイン決定 が容易であって、大きな広告宣伝効果を得ることができる。
【0030】 図9は本発明の他の実施の形態の表示シート80をテーブル50に装着する方 法を説明するための図である。
【0031】 図9における表示シート80は、図1〜図8に示す表示シート10と類似の材 質、構造および使用目的を有し、テーブル50の裏面52への装着は、前記裏面 52に備えられた表示シート収納部81に表示シート80を挿入するだけである 。表示シート80をテーブル50の裏面52に装着する場合は、矢符Bで示され る方向に表示シート収納部81の横枠82に沿って表示シート80を挿入すれば よい。そして表示シート80の掲出期間が完了して表示シート80を交換する場 合には、矢符Cで示される方向に交換すべき古い表示シート80を表示シート収 納部81から引出し、その後に新しい表示シート80を前述の方法で表示シート 収納部81に挿入すればよい。
【0032】 表示シート収納部81は一対の横枠82と縦枠83と横枠82および縦枠83 に取り付けられた保護シート84とから成る。横枠82および縦枠83はテーブ ル50の裏面52に接着剤またはビスによって固定されており、このような横枠 82および縦枠83は加工が容易なアルミニウム等の軽金属製または合成樹脂製 である。保護シート84は透明または半透明の合成樹脂製であって、表示シート 80に表示された広告情報12を遮蔽することなく、表示シート80を保護する ことができる。
【0033】 図10は本発明のさらに他の実施の形態の表示シート90をテーブル50に装 着する方法を説明するための図である。
【0034】 図10における表示シート90は、図9に示す表示シート80と類似の材質、 構造および使用目的であって、テーブル50の裏面52への装着は、前記裏面5 2に備えられた表示シート収納部91に表示シート90を挿入するだけである。 表示シート90をテーブル50の裏面52へ装着する場合は、矢符Dで示される 方向に表示シート収納部91の縦枠92に沿って表示シート90を挿入すればよ い。そして表示シート90の掲出期間が完了して表示シート90を交換する場合 は、矢符Eで示される方向に交換すべき古い表示シート90を表示シート収納部 91から引出し、その後に新しい表示シート90を前述の方法で表示シート収納 部91に挿入すればよい。
【0035】 表示シート収納部91は一対の縦枠92と横枠93と縦枠92および横枠93 に取り付けられた保護シート94とから成る。縦枠92および横枠93はテーブ ル50の裏面52に接着剤またはビスによって固定されており、このような縦枠 92および横枠93は加工が容易なアルミニウム等の軽金属製または合成樹脂製 である。保護シート94は透明または半透明の合成樹脂製であって、表示シート 90に表示された広告情報12を遮蔽することなく、表示シート90を保護する ことができる。
【0036】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、列を成して配置された複数の座席のうち、ひと つの座席の前に配置されている座席の背後に、テーブルの表面を前記ひとつの座 席の背もたれ部背面側に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1姿 勢と、水平に開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひとつの座席に着座している人 が使用するためのテーブルの広告装置において、広告情報が表示された表示シー トが座席に着座している人からみて正立状態となるようにテーブルの裏面に着脱 交換可能に装着されるので着座している人は表示シートに表示された広告情報を 認識することになる。したがって着座している人に対して広告宣伝情報を充分に 認識させられるので、表示シートの広告宣伝効果は非常に大きい。また、表示シ ートの交換が可能であるので、表示シートの掲出期間が完了し表示シートの交換 が必要な場合にヘラ等の特別な用具を使用することなく表示シートをテーブルの 裏面から取り除くことができ、この作業に要する労力および時間を低減すること ができる。
【0037】 また本考案によれば、テーブルの裏面には剥離性粘着剤層を介して広告情報が 表示された表示シートが着脱交換可能に装着されるので、広告掲出期間が完了し た場合に表示シートの交換が容易に行える。したがって表示シートの交換作業に 要する労力および時間を低減することができる。
【0038】 さらに本考案よれば、表示シートは透明または不透明の合成樹脂フィルムから 成り、剥離性粘着剤層を介してテーブルの裏面に装着されるので、テーブルの裏 面および剥離性粘着剤の色調を表示シートを通して認識することができ、また、 テーブルの裏面および剥離性粘着剤の色調に無関係に表示シートを作成すること ができる。したがって表示シートが透明な場合にはテーブルの裏面および剥離性 粘着剤の色調を利用して広告宣伝効果の大きな広告情報を表示することができ、 表示シートが不透明な場合にはテーブルの裏面および剥離性粘着剤の色調を考慮 するなしに表示シートのデザインを決定することができ、表示シートのデザイン 決定が容易となる。
【0039】 さらにまた本考案によれば、表示シートはテーブル裏面への装着前においては 剥離性粘着剤層を介して剥離シートに貼着されているので表示シートのテーブル の裏面への装着前の取扱が利便であり、表示シートのテーブルの裏面への装着に 際して剥離シートを剥がして使用するだけで表示シートのテーブルの裏面への装 着が容易に行える。表示シートの保管および輸送においても取り扱いが容易であ るので、計画的に表示シートを製造・保管・輸送することができる。
【0040】 さらにまた本考案によれば、表示シートはテーブルの裏面に備えられた表示シ ート収納部に収納されるので表示シートのテーブル裏面への装着が容易に行える 。
【0041】 さらにまた本考案によれば、旅客機、旅客車等の乗物の機内または車内に列を 成して配置された複数の座席のうち、ひとつの座席の前に配置されている座席の 背後に、テーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ部背面側に向けテーブル の表面を前記ひとつの座席側に臨む第1姿勢と、水平に開いた第2姿勢とに揺動 可能な前記ひとつの座席に着座している人が使用するためのテーブルの広告装置 において、テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着座している人から みて正立状態となるシート状の広告情報が表示された表示シートが着脱交換可能 に装着されるので、旅客機、旅客車等の乗物の乗客に広告情報を告知することが でき、購買者の購買意欲を高めることができる。
【0042】 さらにまた本考案によれば、列を成して配置された複数の座席のうち、ひとつ の座席の前に配置されている座席の背後に、テーブルの表面を前記ひとつの座席 の背もたれ部背面側に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1姿勢 と、水平に開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひとつの座席に着座している人が 使用するためのテーブルの広告装置であるので、長時間座席に着座する人に対し て広告情報を認識させ得るので大きな広告宣伝効果が得られる。
【0043】 また前記座席はこの座席に着座する人の尻部を支えるクッション性を有した座 部と前記着座する人の背中を支えるクッション性を有した背もたれ部と前記着座 する人の腕および肘を支える肘掛け部とを含むみ、前記座席は座席の下側に設け られた脚部によって支持されるとともに、前記座席はリクライニング機構によっ て背もたれ部を着座する人の所望の傾斜角度に保持することが可能であって、前 記肘掛け部は背もたれ部側の基端部を肘掛け部支持体に回動自在に取り付けられ 、肘掛け部の先端部には吸い殻入れが設けられるので、前記着座する人が快適に 着座することができる。
【0044】 さらに前記座席の背もたれ部の背面部には、金属製の枠体と前記枠体に取り付 けられた合成繊維製の編とによって構成されるポケット部が設けられるので、乗 物に乗車している間に手元に保管しておきたい週刊誌、新聞紙等の小物を前記ポ ケット部に収納しておくことが可能である。
【0045】 さらにまた背もたれ部の背面部に設けられた合成樹脂製の係止具を含む係止装 置によって係止具を係止用凹部に係止させることによって前記第1姿勢において テーブルを背もたれ部の収納用凹部に保持することができるので、テーブルを使 用しない場合に着座する人の座席と通路との出入りの際に障害とならない。
【0046】 さらにまた前記テーブルは合成樹脂製であるので、成形加工が容易であって安 価に大量に製造することができる。またテーブルの表面にはコップ置き用の凹部 が設けられるので、前記凹部にコップを置いた場合には乗物の駆動による振動に よって飲み物が入ったコップが転倒しにくくなる。
【0047】 さらにまた前記テーブルの乗物の進行方向に沿う面に略平行なテーブルの側面 の前記第2姿勢におけるテーブルの前記背もたれ部側の基端部には合成樹脂製ま たは金属製の支持アームの上端部に形成される支持ピン用凹部に嵌合する支持ピ ンと回動ピン用凹溝に嵌合する回動ピンが形成され、前記支持ピンおよび回動ピ ンによってテーブルが支持アームの上端部に回動自在に装着され、支持アームの 下端部に形成された軸受によって支持アームは座席に揺動自在に装着され、支持 アームは前記第2姿勢において支持アームの下端部に設けられた支持アーム規制 ねじが座席内部に設けられた支持アーム規制片に当接することによってテーブル の表面が水平に保持されるような一定の傾斜を保持することができるので、座席 に着座する人が快適にテーブルを使用することができる。
【0048】 さらにまたシート状の広告情報が表示された表示シートが前記テーブルの裏面 に前記第1姿勢で前記ひとつの座席に着座している人からみて正立状態となるよ うに装着されるので、前記着座している人が広告情報を確実に認識することがで き大きな広告宣伝効果を得ることができる。また前記表示シートが前記テーブル の裏面に着脱交換可能に装着されるので、表示シートの掲出期間が完了し、表示 シートを交換する際に容易にテーブルの裏面から取り除くことができ、交換作業 に要する時間および労力を低減することができる。
【0049】 さらにまた前記表示シートは透明の合成樹脂製フィルムから成り、剥離性粘着 剤層を介して前記テーブルの裏面に装着されるので、表示シートのデザインの決 定において剥離性粘着剤層およびテーブルの色調を生かした表示シートのデザイ ンとすることができる。また前記表示シートはまたは不透明の合成樹脂製フィル ムから成り、剥離性粘着剤層を介して前記テーブルの裏面に装着されるので、表 示シートのデザインの決定において剥離性粘着剤層およびテーブルの色調を考慮 する必要がなく、表示シートのデザインの決定が容易となる。また前記テーブル の裏面への装着前においては剥離性粘着剤層を介して剥離シートに貼着され、前 記テーブルの裏面への装着に際して前記剥離シートを剥がして使用するので、表 示シートのテーブルの裏面への装着前の取扱が利便であり、表示シートのテーブ ルの裏面への装着に際して剥離シートを剥がして使用するだけでよく表示シート のテーブルの裏面への装着が容易に行える。したがって表示シートの交換作業に 要する時間および労力を低減することができる。
【0050】 以上のように本考案によれば、交通広告分野において従来には実施されていな い乗物の広告装置を利用することによって、少ない広告媒体の設置および撤去作 業に要する時間および労力で購買者の購買意欲を高める大きな広告宣伝効果を得 ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一形態である表示シート10の
使用状態を示す座席20の斜視図である。
【図2】表示シート10の使用状態を示す座席20の側
面図である。
【図3】表示シート10の使用状態を示す座席20の背
面図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た断面図であ
る。
【図5】テーブル50の第1姿勢および第2姿勢の状態
を説明するための断面図である。
【図6】テーブル50の斜視図である。
【図7】表示シート10の正面図である。
【図8】表示シート10の断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態の表示シート80をテ
ーブル50に装着する方法を説明するための図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態の表示シート
90をテーブル50に装着する方法を説明するための図
である。
【符号の説明】
10,80,90 表示シート 12 広告情報 13 剥離性粘着剤層 20 座席 21 背もたれ部 22 背面 23 収納用凹部 25 座部 26 肘掛け部 30 基端部 32 係止装置 34 係止具 50 テーブル 52 裏面 60 支持アーム 81,91 表示シート収納部 84,94 保護シート

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列を成して配置された複数の座席のう
    ち、ひとつの座席の前に配置されている座席の背後に、
    テーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ部背面側
    に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1
    姿勢と、水平に開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひと
    つの座席に着座している人が使用するためのテーブルの
    広告装置において、 前記テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着
    座している人からみて正立状態となるシート状の広告情
    報が表示された表示シートを着脱交換可能に装着したこ
    とを特徴とする乗物の広告装置。
  2. 【請求項2】 列を成して配置された複数の座席のう
    ち、ひとつの座席の前に配置されている座席の背後に、
    テーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ部背面側
    に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1
    姿勢と、水平に開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひと
    つの座席に着座している人が使用するためのテーブルの
    広告装置において、 前記テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着
    座している人からみて正立状態となるシート状の広告情
    報が表示された表示シートが着脱交換可能に装着され、 前記表示シートは剥離性粘着剤層を介して前記テーブル
    の裏面に装着されるようにしたことを特徴とする乗物の
    広告装置。
  3. 【請求項3】 列を成して配置された複数の座席のう
    ち、ひとつの座席の前に配置されている座席の背後に、
    テーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ部背面側
    に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1
    姿勢と、水平に開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひと
    つの座席に着座している人が使用するためのテーブルの
    広告装置において、 前記テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着
    座している人からみて正立状態となるシート状の広告情
    報が表示された表示シートが着脱交換可能に装着され、 前記表示シートは透明または不透明の合成樹脂製フィル
    ムから成り、剥離性粘着剤層を介して前記テーブルの裏
    面に装着されるようにしたことを特徴とする乗物の広告
    装置。
  4. 【請求項4】 前記表示シートは、前記テーブルの裏面
    への装着前においては剥離性粘着剤層を介して剥離シー
    トに貼着され、前記テーブルの裏面への装着に際して前
    記剥離シートを剥がして使用することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の乗物の広告装置。
  5. 【請求項5】 列を成して配置された複数の座席のう
    ち、ひとつの座席の前に配置されている座席の背後に、
    テーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ部背面側
    に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1
    姿勢と、水平に開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひと
    つの座席に着座している人が使用するためのテーブルの
    広告装置において、 前記テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着
    座している人からみて正立状態となるシート状の広告情
    報が表示された表示シートが着脱交換可能に装着され、 前記表示シートは前記テーブルの裏面に備えられた表示
    シート収納部に収納されるようにしたことを特徴とする
    乗物の広告装置。
  6. 【請求項6】 旅客機、旅客車等の乗物の機内または車
    内に列を成して配置された複数の座席のうち、ひとつの
    座席の前に配置されている座席の背後に、テーブルの表
    面を前記ひとつの座席の背もたれ部背面側に向けテーブ
    ルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1姿勢と、水平
    に開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひとつの座席に着
    座している人が使用するためのテーブルの広告装置にお
    いて、 前記テーブルの裏面に第1姿勢で前記ひとつの座席に着
    座している人からみて正立状態となるシート状の広告情
    報が表示された表示シートを着脱交換可能に装着したこ
    とを特徴とする乗物の広告装置。
  7. 【請求項7】 列を成して配置された複数の座席のう
    ち、ひとつの座席の前に配置されている座席の背後に、
    テーブルの表面を前記ひとつの座席の背もたれ部背面側
    に向けテーブルの表面を前記ひとつの座席側に臨む第1
    姿勢と、水平に開いた第2姿勢とに揺動可能な前記ひと
    つの座席に着座している人が使用するためのテーブルの
    広告装置であって、 前記座席はこの座席に着座する人の尻部を支えるクッシ
    ョン性を有した座部と前記着座する人の背中を支えるク
    ッション性を有した背もたれ部と前記着座する人の腕お
    よび肘を支える肘掛け部とを含み、前記座席は座席の下
    側に設けられた脚部によって支持されるとともに、前記
    座席はリクライニング機構によって背もたれ部を着座す
    る人の所望の傾斜角度に保持することが可能であって、
    前記肘掛け部は背もたれ部側の基端部を肘掛け部支持体
    に回動自在に取り付けられ、肘掛け部の先端部には吸い
    殻入れが設けられ、前記座席の背もたれ部の背面部に
    は、金属製の枠体と前記枠体に取り付けられた合成繊維
    製の編とによって構成されるポケット部と、前記第1姿
    勢においてテーブルを背もたれ部の収納用凹部に保持す
    ることができる合成樹脂製の係止具を含む係止装置とが
    設けられ、 前記テーブルは合成樹脂製であって、テーブルの表面に
    はコップ置き用の凹部が設けられ、テーブルの裏面の前
    記第1姿勢において上側となる上端部中央付近には前記
    係止具が嵌合される係止用凹部が設けられ、乗物の進行
    方向に沿う面に略平行なテーブルの側面の前記第2姿勢
    におけるテーブルの前記背もたれ部側の基端部には合成
    樹脂製または金属製の支持アームの上端部に形成される
    支持ピン用凹部に嵌合する支持ピンと回動ピン用凹溝に
    嵌合する回動ピンが形成され、前記支持ピンおよび回動
    ピンによってテーブルが支持アームの上端部に回動自在
    に装着され、支持アームの下端部に形成された軸受によ
    って支持アームは座席に揺動自在に装着され、支持アー
    ムは前記第2姿勢において支持アームの下端部に設けら
    れた支持アーム規制ねじが座席内部に設けられた支持ア
    ーム規制片に当接することによってテーブルの表面が水
    平に保持されるような一定の傾斜を保持することがで
    き、 前記テーブルの裏面に前記第1姿勢で前記ひとつの座席
    に着座している人からみて正立状態となるシート状の広
    告情報が表示された表示シートが着脱交換可能に装着さ
    れ、 前記表示シートは透明または不透明の合成樹脂製フィル
    ムから成り、剥離性粘着剤層を介して前記テーブルの裏
    面に装着され、前記テーブルの裏面への装着前において
    は剥離性粘着剤層を介して剥離シートに貼着され、前記
    テーブルの裏面への装着に際して前記剥離シートを剥が
    して使用することを特徴とする乗物の広告装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012250707A (ja) * 2004-01-29 2012-12-20 Recaro Aircraft Seating Gmbh & Co Kg 航空機の乗客用座席
JP2014172557A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Toppan Printing Co Ltd 情報表示機付き格納及び展開が可能なテーブル
CN110949430A (zh) * 2019-12-20 2020-04-03 江苏中展车辆配件有限公司 一种动车座椅小桌板

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